IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

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十九話 銀髪の転校生は群れるのがきらいなようです

<亜久斗side>

 

(ん?気を失ったけど誰か憑依したのか?)

 

U(あ、亜久斗。緊急だったんで僕が憑依したんだ)

 

(そうか、とりあえず何があったか教えてくれ)

 

~イマジン説明中~

 

(なるほど、助けてくれたことは嬉しい、でも最後のほうおかしくね?)

 

U(何が?)

 

(なにがじゃねえよ!なんで最後にナンパまがいなことしてんだよ!)

 

U(失礼だなぁ。ナンパまがいじゃないよ、ちょっと釣ってみただけさ)

 

(なお悪いわ)

 

U(それよりも、先生の話聞いときなよ)

 

(くっ、わかったよ)

 

「織斑、夜霧。デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」

 

デュノアは男じゃ………まあいいや、隠してるってことは何かあるんだろう。これ以上は詮索しないでおこう。

 

「え、ええと初めまして、僕は……」

 

「ああ、いいから。とにかく移動が先だ。女子が着替え始めるから。亜久斗のあれも使えないし」

 

「………すまん」

 

「あ!いやいいって!気にすんなよ、運動も必要だし!元気だせって」

 

「ああ、ありがとう」

 

あんなことしなければよかったなぁ。……まあ悔やんでてもしょうがないか。

 

「まあとりあえず男子は空いてるアリーナで着替え。これから実習のたびにこの繰り返しだから早めに慣れてくれ」

 

「う、うん……」

 

「ん?どうした?トイレか?」

 

「トイ……っ違うよ!」

 

「二人とも急ぐぞ、織斑先生の怒りを受けたくはねぇ」

 

「わ、わかった」

 

「ほら、いくぞ」

 

俺はデュノアの手を取り一夏と教室を出て階段下って一階へ。そこには女子が複数いる。

 

「ああっ!転校生発見!」

 

「しかも織斑君と夜霧君とも一緒!」

 

「者ども出会え出会えい!」

 

おいおい、口調変わってないか?ここは屋敷かなんかか?

 

「織斑君たちの黒髪もいいけど、金髪っていうのもいいわね」

 

「しかも瞳はエメラルド!」

 

「きゃあ!見てみて!夜霧君と手を繋いでる!」

 

「夜×シャル。いいわね!」

 

やべぇ寒気がしてきた。というかデュノアは男じゃないから。

 

「ああもう、一夏!シャルを連れて先へ行くんだ!」

 

「え!?」

 

「でもお前は!?」

 

「大丈夫だ!いいから早く行くんだ!」

 

「わかった!俺はお前のことは忘れねぇ!」

 

「ごめんね!また後で!」

 

一夏とデュノアは走り去っていった。…っていうか今の俺に死亡フラグがたったみたいじゃね?

 

「……さてと」

 

(おーい、ちょっと皆!)

 

とりあえず、俺に被害が及ばず、尚且つ最良の選択枝を選ばなければならない。

 

M(あぁ?なんかようかよ)

 

U(どうしたの?)

 

(いやさ、四人ともアニメみたいに実体化できる?)

 

U(できると思うけど………まさか僕たちが囮になるわけじゃないよね?)

 

R(わかった!大きな声を出して皆の気を引けばいいんでしょ?)

 

(そ、そうそう!だからちょっと反対側へいって皆の気を引いて欲しいんだよ)

 

K(よっしゃぁ!わいにまかしとき!)

 

U(あ…もう、金ちゃんたら…しょうがない、僕もいこうかな)

 

(頼んだよ!)

 

お、モモタロスの合図だ。

 

R「あーーーっ、あんなところに!」

 

今ので皆の気が逸れた、今のうちに逃げよう。ナイス、リュウタロス!

 

M「でっかいプリンが!」

 

………ちょっと微妙じゃね?まあいいか。

 

「「痛っ!」」

 

曲がり角を曲がると誰かとぶつかってしまったようだ。だがそんなことを気にしている暇はない!

 

「す、すいません!ちょっと急いで……」

 

「あら、別に大丈夫よ、君もけがはない?」

 

「あ、大丈夫です。それじゃあ!」

 

残り時間は2分半、ファイズのアクセルフォームの如く走り抜けるしかない!

 

絶対に間に合って見せる!皆の苦労を無駄にしないためにも!

 

 

 

「遅い!」

 

はい、すいません、やはり間に合わずに怒られてしまいました。

 

「遅かったですわね、亜久斗さん」

 

「なんかあったの?あんたが一夏よりも遅いなんて」

 

「なあ鈴、それどういう意味だ?」

 

なんか痴話喧嘩始めた。

 

「ちょっとね。囮になっていただけだ」

 

「何やってんのよあんたも、ばかねぇ」

 

「安心しろ。バカは私の前に三人もいる」

 

バシーン!

 

あ、そういえばもう、授業始まってた……。

 

 

「では、本日から格闘及び射撃を含む実践訓練を開始する」

 

「はい!」

 

二クラスが同時にやるので人数も二倍になり返事にも妙な気合いが混じっている。

 

「今日は戦闘を実演してもらおう。夜霧!やれ」

 

「なぜに俺!?」

 

「お前が専用機持ちで一番格闘と射撃のバランスが優れているからだ。何よりこれは実演、両方を知ってもらわねば意味がないからな」

 

「そういう理由だったらお引き受けします。けど相手は?一夏ですか?」

 

「慌てるな。対戦相手は…」

 

「ああああーっ!ど、どいてください~っ!」

 

上から山田先生が落ちてきた…って避けないと!

 

すぐに体を捻らせ地面を転がる。なんとか避けれた。

 

「あうぅ、すみません。少し久しぶりで失敗してしまいました。」

 

………大丈夫なんだろうか

 

「織斑先生、大丈夫ですか?いろんな意味で」

 

「大丈夫だ。山田先生はああ見えて元代表候補生だからな」

 

「む、昔のことですよ。それに候補生止まりでしたし…」

 

「まあいい、それでは実演を始めろ」

 

「「はい」」

 

M(なあ亜久斗、俺の出番か?)

 

(うーん確かに臨機応変な戦いをするなら電王がいいかもね)

 

M(よっしゃあ!)

 

「何をしている。早くISを展開しろ。」

 

「はい。……変身!」

 

ソードフォーム

 

M「俺、参上!」

 

「い、行きます」

 

試合開始だ。

 

「いくぜいくぜいくぜぇ!」

 

デンガッシャーを組み立て、地面をえぐる感覚で踏みつけ、ジャンプと同じようにして突っ込む。……これをスタート・ダッシュと名付けよう。

 

「そう簡単に喰らいませんよ!」

 

剣を使って連続で切りかかるが避けられ、空中に逃げられる。…だが

 

「俺の必殺技、パート2!」

 

エクストリームスラッシュで山田先生を攻撃する。ダメージは与えられたがこのままでは不利だ。

 

「ちぃっ!交代だ。小僧!」

 

ガンフォーム

 

R「倒すけどいいよね。答えは聞いてないけどっ!」

 

向こうが遠距離ならこちらも遠距離から攻撃するだけだ。

 

「くぅ、中々当たりませんね」

 

そう、いくらISが速かろうと空中よりも地上の方が細かい動きがしやすく、リュウタロスはブレイクダンスをしながらかわして撃ち続ける。

 

「そろそろ決めるよ♪」

 

連続で山田先生の周りだけに遅い銃弾を撃つ。

 

フルチャージ

 

「もらったぁ!」

 

銃弾が周りにあるせいで身動きが出来なくなった山田先生にたたみかける。

 

「そこまでっ、実演を終了する。」

 

「ちぇっ、まあいいや。おもしろかったし」

 

亜「ふう、大丈夫ですか?山田先生?」

 

「は、はい。それにしても強いですね夜霧君は」

 

「そんなことありませんよ。たまたまです」

 

(ありがとな、モモタロス、リュウタロス)

 

M(へっ!張りあいねぇぜ)

 

U(でも最初だけでしょ?)

 

M(んだとこのやろう!)

 

(落ち着け)

 

「さて、それでは今から八人グループになって実習を行う。各グループリーダーは専用機持ちがやること。いいな?では別れろ」

 

織斑先生が言い終わるや否や、俺と一夏とデュノアに一気にニクラス分の女子が詰め寄ってくる。

 

「織斑君、一緒にがんばろう!」

 

「ねえねえ夜霧君、さっきの実演かっこよかったよ、教えてくれない?」

 

「デュノア君の操縦技術をみたいなぁ」

 

なんというか、人数が多くて反応が出来なく、一夏とデュノアも一緒らしい。その状況を見て織斑先生は面倒くさそうに額を指で押さえながら低い声で告げる。

 

「この馬鹿者どもが……。出席番号順に一人ずつ各グループに入れ!順番は織斑、夜霧、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰だ。次にもたつくようなら今日はISを背負ってグラウンドを百週させるからな!」

 

まさしく鶴の一声。二分とかからずグループが出来上がった。カリスマ性ってすごい。

 

「最初からそうしろ。馬鹿者どもが」

 

各班ごとから声が聞こえてくる。

 

「やった!織斑君と同じ班だ。名字のおかげね」

 

「セシリアさん、よろしくね!」

 

「凰さん、宜しくね。後で織斑君のこと教えてよっ」

 

「デュノア君!わからないことがあったら何でも聞いてね!ちなみに私はフリーだよ!」

 

「夜霧君と同じ班だ!やったあ!」

 

「…………」

 

なんかボーデヴィヒさんの班静かだな。誰も話してないしボーデヴィッヒさんにいたっては口も開かずに見下したような目で周りをみている。…あれだと上手く進まないだろうな。

 

「織斑先生」

 

「なんだ、夜霧」

 

「ボーデヴィッヒさんの班があのままだと遅れてしまいそうなので合同で練習してもいいでしょうか?」

 

「ああ、かまわん」

 

「ありがとうございます。みんなもいいかな?」

 

「うん全然大丈夫だよ」

 

「みんな一緒のほうがいいしね!」

 

「あのままだとちょっとかわいそうだし…」

 

「じゃあ行こうか」

 

俺は『リヴァイヴ』と『打鉄』運びながらボーデヴィッヒさんの方へ向かった。

 

「俺たちも一緒にやることになったから、よろしく」

 

なぜかみんな安堵の息を吐いた。

 

「まて、私は許可していないぞ」

 

「じゃあ聞くがなぜ駄目なんだ?」

 

「そんな大勢で群れていては効率が悪いからだ」

 

「だったらボーデヴィッヒさんが教えてあげれば良かったんじゃないか?俺はそれをしないから来たんだが」

 

「ふん、こんなふぬけている奴らなんかに教えたくはないからな」

 

そういってボーデヴィッヒさんは帰ろうとするが俺が手を掴んで止める。

 

「これは授業なんだ。個人の意見でかってに動いてはいけないんだよ。それにみんなISのことを学びに来ているんだ。それにボーデヴィッヒさんの方がISの稼働時間は長いんだからみんながふぬけているように見えるがスタート地点が違うだけだろ、勝手に逃げるなよ」

 

「は、離せ!」

 

無理やり手をほどきボーデヴィッヒさんはグラウンドからででいってしまった。

 

「………ごめん。実習を始めようか」

 

その後実習訓練をして授業が終わってもボーデヴィッヒさんは教室に戻っていなかった。

 

そしてそのまま放課後になった。

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