それでは本編スタート!
「…………なんでこんなことをしたのかなぁ?今日は俺と戦うんじゃなかったのか?」
俺がアリーナへ入ると、そこには『シュヴァルツェア・レーゲン』を展開させたボーデヴィッヒさん、そしてボロボロと化した鈴とセシリアがいた。
「ああ、そうだな。だがこれは向こうから仕掛けてきたものだ、それを防ぐために攻撃するのは仕方のないことだろう」
確かに相手が攻撃してきた場合、反撃するのは仕方のないことかもしれない。だけど……。
「確かにそうかもしれないけどさぁ、いくらなんでもこれはやりすぎじゃないか?操縦者生命危険域<デッドゾーン>になるまで攻撃するなんて、これじゃあ正当防衛ならぬ過剰防衛だと思うんだけど」
「ふん……。戦闘において正当も過剰もないだろう。それよりも、約束はいいのか?」
うん、一度整理しようか。
・ラウラは鈴とセシリアから戦闘を挑まれた。
・だがラウラはやり過ぎ、結果二人は今危険な状態。
・つまりこれは両方とも悪いってことなんだな。
「………そうだね。でもその前に一つ、いいかな?」
「……何だ」
「約束の内容、変えてもらう。俺が勝ったら、鈴とセシリアに謝ってもらう。俺から見たら今回はどっちとも悪いと思うからね」
「いいだろう。…まあ、そんなことはないだろうがな」
俺とボーデヴィッヒは、戦闘体制にはいる。
「亜久斗っ!!」
そこへ一夏が『白式』を展開し、俺に近づいてくる。ちょうどいい。
「一夏、鈴とセシリアを避難させてくれ、頼んだ」
一夏の返事を待たず、俺はクナイガンを構えて突っ込む。まずは小手調べ、俺は五回ほど引きがねを引く。
「なっ!?」
しかし銃弾は当たる数センチ手前で止まってしまう。とりあえず、一時撤退、今近づくのは危ないな。
「ふん。さすがだな、あのまま突っ込んだままだったら、やられていただろうな」
ボーデヴィッヒの武器は二つのプラズマ手刀+ワイヤーブレード、そして肩ね大型カノンがメイン。そして今の銃弾の反応からしてあのまま突っ込んでいたら俺の動きも止められ、やられていたかもしれない。
「確かにね、理由は知らないが俺の攻撃は君の手前で止まってしまうようだな、でも、やられるつもりはないから………カブト!」
俺の腰にベルト、そして右手にカブトゼクターが転送される。
「変身」
Henshin
そしてISが解除され、仮面ライダーカブト、マスクフォームが姿を現す。
この高さなら問題がない。大丈夫だ。
「さあいくぜ、こっからは全力でいくからな」
「面白い、力の差を見せてやる……!」
「「喰らえ……!」」
俺が拳をボーデヴィッヒがプラズマ手刀を構えて打ち出す。
ガギンッ!
しかし俺たちの攻撃が金属同士が激しくぶつかり合う音が響くと共に止まった。
「……やれやれ、これだからガキの相手は疲れる」
「えっ?お、織斑…先生?」
あっるぇーおっかしいなぁ、俺の記憶がただしければ確かカブトのパンチ力は最大8t、いくらIS用近接ブレードを使ったとしても二人分の拳を同時、それも生身で止められるなんてありえな…あるぇー?
「模擬戦をやるのは構わん。…が、いくらなんでもやりすぎだ、ボーデヴィッヒ。この戦いの決着は学年別トーナメントでつけてもらおうか」
「教官がそう仰るのなら」
素直に頷いて、ボーデヴィッヒはISの装着状態を解除する。
「夜霧、お前もそれでいいな?」
「え、あ、はい。わ、わかりました」
トリップから抜け出し、返答をする。
「では、学年別トーナメントまで私闘の一切を禁止する。解散!」
織斑先生なら生身でショッカーと戦えるかもしれない、と、小説を読んで思った私。