IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

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二話 inIS学園(男二人)

束さんに送ってもらい現在IS学園に到着しました。夜霧亜久斗だ。入学式は昨日、終わっているので他の人達とは一日遅れて入学することになる。先程すれちがった教員に訪ねたから間違いないだろう。

 

ちなみに、入学式は終わっていると聞いたがまだ始業式は今日行われる。一時間前に終了したらしがな。それで現在入学届けを職員室に提出した俺はこれから一年を過ごすことになるクラス、一年一組の前にいるんだが……。

 

「どうやって入ればいいんだ……」

 

いや、ドアの開け方がわからないというわけじゃない。なんて言って入ればいいのかがわからないんだ。俺は現在進行形で遅刻をしているわけで入るのが凄く気まずい。こうしてドアの一歩前に立つこと五分である。おまけに教室からは何かが倒れる音や何かが勢いよく叩かれる音やらソニックブームを放つ黄色い歓声が聞こえてきたりする、恐ろしくて入るに入れない。

 

「でもさすがにこのままってわけにはいかないからな……」

 

よし、もう当たって砕けていいから普通に入ろう。なに、さっきの音やソニックブームは全て気のせいだと思ってしまえばいい。というわけで。

 

「失礼します。少々遅れてしまいまし___」

 

スパァン!

 

……おかしい、いくら何でもこれはない。教室に入った瞬間に出席簿で叩かれるとかありえないだろ。なにげに痛い。

 

「初日に遅れてくる奴があるか、馬鹿者」

 

その通りだから言い返せない。叩かれた頭を少しさすって俺を叩いた人を見ると、その人は黒のスーツにタイトスカートを履いている長身の女性がいた。つまりは教師だ。その後ろにはサイズが合っていない服とメガネをかけた童顔の人がいた。制服を着ていないことから教師だとは思うが、全然そうは見えない。

 

「まあいい、お前も自己紹介をしろ。既に他の奴は終わっている」

 

「わかりました」

 

俺は教壇の前に立ちクラスの人達に顔を向ける。一番手前にはISを動かせるとニュースで騒がれていた織斑一夏もいた。

 

「今日からIS学園でみんなと一緒に過ごすことになる、夜霧亜久斗です。一応「RIDE」の社長をやってます、でも関係なく接してほしいです。これから一年間よろしくお願いします」

 

こんなものかな、自己紹介なんてそこまで詳しく言っておくものじゃないと思うしな。

 

「……き」

 

「ん?」

 

「「「きゃああああ!!」」」

 

「「ぎゃあああああ!?」」

 

み、耳が痛い!これがさっき聞いたソニックブームの本質か!廊下で聞いたのとはわけが違う。その性で俺と織斑は悲鳴をあげてしまった。

 

「男子!二人目の男の人!」

 

「しかも二人目もうちのクラス!このクラスで良かったあ!」

 

「しかもイケメン!エリート系男子!おまけに玉の輿よ!」

 

「彼女はいますか!?私立候補します!」

 

一言で言おう、うるさい。女三人そろえばなんとやらとはよく言ったものだ。

 

「騒ぐな、静かにしろ」

 

「「「………」」」

 

凄い、あれだけうるさかった女子がこの人の鶴の一声で静かになった。カリスマ性が高いんだろうなこの人。

 

「夜霧、自己紹介が終わったのなら席につけ。後ろに空いている席があるだろう」

 

「わかりました。えーと……」

 

「私はこのクラスの担任の織斑千冬だ。織斑先生と呼べ」

 

「わかりました。織斑先生」

 

俺は後ろの空いている席に座った。

 

「ではこれでSHR(ショートホームルーム)は終わりだ。諸君らにはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。その後実習だが、基本動作は半月で体に染み込ませろ。いいか」

 

「「「はい」」」

 

でも俺ってもうISで特に覚えること無いんだけどなぁ。造る時にほとんど学び終えたようなものだしな。……たぶん

 

 

 

 

こうして授業が始まり、一時間目の理論授業が終わって現在は休み時間。クラス内ではクラスメイトの女子の視線が俺と織斑に、クラス外には他クラスの女子が廊下に詰めかけていてこちらも同じように俺と織斑に視線が注いでいる。

 

だけどそんなことは特に気にしない。俺が社長になった時の周りの視線や会議中の時に発せられる視線の方が痛いからな、視線の痛さはあまり感じなくなっている。

 

「(……にしても、楽しめるといいな)」

 

俺がこの世界に来たのは楽しむため、原作なんて見たことがないから知らないしメインキャラとかも知らない。

 

唯一わかっているのはあの織斑が恐らく原作の主人公で、今織斑を廊下へ連れだしたポニーテールの女子がメインヒロインの一人だということだ。本屋で見た小説の表紙が彼女だったので間違いはないだろう。

 

だが知ったことか。

 

俺は別に主人公とかヒロインだとか思って近づかない。原作崩壊なんてあるらしいがそんなのは俺がこの世界に来た時点で起こっている。それに読んだこともない小説の原作を崩壊させるなと言われても無理だ。知っている人なんて織斑と彼女しかいないんだから。しかも姿だけ。

 

だから、俺はこの世界で楽しめるように生きていく。友達作って、仲間ができて、前よりも充実した人生を送る。これが俺の目標だ。

 

「(暇だな……)」

 

次の授業の準備も終えて、やることもなくなって暇なので、とりあえずメ○トスを食べることにした。




原作スタートしました。
ここでちょっと説明をしておきます
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