IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

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こんにちは、周りはクリスマスで賑やかなのに対し、一人で過ごすことを前提に冬の予定を建てている滝温泉こと、いずみです。

最近感想が少ないことの理由を友達に相談してみたところ、『書くことがないから仕方ないだろ(笑)』の一言。解せぬ。その通りだが。

まあそんなことは置いといて
それでは本編スタート!


四十話 臨海学校波乱へ突入。

 

 

臨海学校および合宿2日目。初日の自由時間も終わり今日は一日中ISの各種装備試験運用とデータ取りに終われる。専用機持ちは試験云々として大量に装備が贈られてくるから大変だ。

 

だが俺は違う。元々俺のIS仮面ライダーは軽装備の武器庫と言った感じで拡張領域を広めに設定して造ってあり、全て埋まっているため入れ換える、もしくは二次移行しなければ他の装備を使うこともないから楽なのだ。取りに行く必要がない。

 

今、全員がIS試験用のビーチで、四方を切り立った崖に囲まれている。集合時間から五分後、遅刻した者含めて全員が集まっだ訳だが____

 

「ようやく集まったか。_____おい、遅刻者」

 

「は、はいっ」

 

____その遅刻したのがラウラだった。にしても珍しい、ラウラはいつもなら早目に来ている筈なのだが、寝坊してきたのだ。やっぱり完璧な人間などいないのだ、織斑先生が家事スキルゼロで生徒にビールを私物化して持ってこさせるズボ______!

 

「……ボーデヴィッヒ、ISのコア・ネットワークについて説明してみろ」

 

「は、はい。ISのコアはそれぞれが相互情報交換のためのデータ通信ネットワークを持っています。これは元々広大な宇宙空間における相互情報交換のために設けられたもので____」

 

痛たた……。くそぅ何故織斑先生は俺の思考が解るんだ、つくづく人外との差を感じさせら……これ以上は考えないようにしよう。またダメージを喰らう訳にはいかない。

 

「さて、各班ごとに振り分けられたISの装備試験を行うように。専用機持ちは専用パーツのテストだ。全員、迅速に行え」

 

はーい、と一同が返事をする。ちなみに、最初に俺には取りに行く必要がないと言ったが何もしない訳ではない。俺は今日のうちに仮面ライダーの種類を変更、入れ換えを行わなければならない。イマジンたちが来たため、家の警備兵変わりに電王に変身できるようにドライバーを一人ずつ渡してある。そのため俺の機体にある電王は消え、別のライダーを補充しなければならない。

 

「ああ、篠ノ之。お前はちょっとこっちに来い」

 

「はい」

 

打鉄用の装備を運んでいた箒は織斑先生に呼ばれてそちらへ向かう。

 

「お前には今日から専用_______」

 

「ちーちゃ~~~~~~ん!!」

 

「……束」

 

物凄い速さでこちらに走ってきた人影、もとい篠ノ之束さんが堂々と臨海学校に乱入。さすが束さん!俺たちに出来ないことを平然とやってのける!でも痺れも憧れもしない、本当だよ、いくら楽しそうなことになろうとも、この人数に突っ込めるほどの実力じゃないよ俺は。

 

「やあやあ!会いたかったよ、ちーちゃん!さあハグハグしよう!愛を確かめ合おう!」

 

ダイビング宜しく飛びかかる束さんを織斑先生は片手で掴んで動きを止めた。それは見事なアイアンクローとなり顔面に指が食い込んでいる。

 

「うるさいぞ、束」

 

「ぐぬぬぬ……相変わらず容赦のないアイアンクローだねっ」

 

その容赦のないアイアンクローから抜け出すことの出来るあんたはもっと凄いと思う。この人も人外だということが改めて認識させられる。

 

「やあ!」

 

「……どうも」

 

拘束から抜け出すと束さんは、よっ、と着地をして今度は箒の方を向いた。

 

「えへへ、久しぶりだね。こうして会うのは何年ぶりかなぁ。おっきくなったね箒ちゃん。特におっぱいが____」

 

「殴りますよ」

 

「な、殴ってから言ったぁ……。し、しかも日本刀の鞘て叩いた!ひどい!箒ちゃんひどい!」

 

確かにひどいが、実の妹にセクハラ発言をするのもどうかと……。

 

「え、えっと、この合宿では関係者以外_____」

 

「んん?珍妙奇天烈なことを言うね。ISの関係者というなら、一番はこの私をおいて他にいないよ」

 

「えっ、あっ、はいっ。そ、そうですね……」

 

ドンマイ山田先生。

 

「おい束。自己紹介くらいしろ。うちの生徒たちが困っている」

 

「えー、めんどくさいなぁ。私が天才の束さんだよ、はろー。終わり」

 

その自己紹介はどうだろうか。まあ、みんなやっとこの人がISの開発者、篠のノ之束さんだということに気づいたようだ。

 

「はぁ……。もう少しまともにできんのか、お前は。そら一年、手が止まっているぞ。こいつのことは無視してテストを続けろ」

 

「こいつはひどいなぁ、らぶりぃ束さんと呼んでいいよ?」

 

「うるさい、黙れ」

 

織斑先生、ストレートすぎです。もっとオブラートに包んで言いましょうよ……。

 

「あの、それで、頼んでおいたものは……?」

 

ふたりのやりとりを前に、ややためらいがちで箒がそう尋ねるとそれを聞いた束さんの目がキラーン☆と光った。

 

「ふっふっふっ。それはすでに準備済みだよ。さあ、大空をご覧あれ!」

 

その瞬間、いきなり激しい衝撃を伴って、銀色の金属の塊が砂浜に落下してきた。

 

そして次の瞬間正面らしき壁がばたりと倒れてその中身が姿を現す。

 

「じゃじゃーん!これぞ箒ちゃん専用機こと『紅椿(あかつばき)』!全スペックが現行ISを上回る束さんお手製ISだよ!」

 

真紅の装甲に身を包んだその機体『紅椿』は束さんの言葉に応えるかのように動作アームによって外にでてくる。

 

というか現行最高のISなんか造ったらやばくない?世界混乱するよ?今だ頑張って第二世代を造ってる会社にとっちゃ号泣もんだよ?

 

「さあ!箒ちゃん、今からフィッティングとパーソナライズをはじめようか!私が補佐するからすぐに終わるよん♪」

 

「……それでは、頼みます」

 

「堅いよ~。実の姉妹なんだし、こうもっとキャッチーな呼び方で____」

 

「はやく、はじめましょう」

 

「ん~。まあ、そうだね。じゃあはじめようか」

 

束さんがリモコンを操作すると刹那、紅椿の装甲が割れて、操縦者を受け入れる状態になり、自動的に膝を落として乗り込みやすい姿勢にと変わる。

 

「束さん、俺もちょっと見たいんですけど、いいですか?」

 

「おお、あっくん!いいよいいよ。さあ、束さんの膝を貸してあげ「では後ろから見させてもらいます」ぶ~あっくんのいけず~」

 

いけず~じゃあない。

 

「箒ちゃんのデータはある程度先行してあるから、あとは最新データに更新するだけだね。さて、ぴ、ぽ、ぱ♪」

 

コンソールを開いて指を滑らせる束さん。空中投影のディスプレイを六枚呼び出した空中投影のキーボードを叩いて……ん?気のせいか。

 

「近接戦闘を基礎に万能型に調整してあるから、すぐに馴染むと思うよ。あとは自動支援装備もつけておいたからね!お姉ちゃんが!」

 

「それは、どうも」

 

お姉ちゃんが、の部分を強調する束さん、箒と仲を戻したいのにそれを箒が避けてるから無意味となってしまってるんだよなぁ……。

 

「あの専用機って篠ノ之さんがもらえるの……?身内ってだけで」

 

「だよねぇ。なんかずるいよねぇ」

 

みんなの気持ちも解る。確かにずるい気もするが…

 

「おやおや、歴史の勉強をしたことがないのかな?有史以来、世界が平等であったことなど一度もないよ」

 

この人がそんなことを気にすることもない。ピンポイントに指摘を受けた女子は気まずそうに作業に戻る。……俺も早く作業をしよう。

 

 

 

 

 

 

「ねえあっくん、あっくんの機体も見せてもらっていい?いっくん同様、束さんは興味津々なのだよ」

 

そして数分がたち、俺もライダーのインストロールが終わったところで束さんが話しかけてきた。

 

「別にいいですけど…。ひとつ、聞いていいですか?」

 

「なになに?あっくんからの質問なら束さん、ばっちし答えちゃうよ!」

 

「じゃあ質問です。……なぜ、紅椿にあのシステムが登載されているんですか?」

 

「ん~。前にあっくんにデータを見せてもらったときにちょっと拝借しちゃった!」

 

「………」

 

「え、ちょ、待ってあっくんまでアイアンクローをするのは…いたいいたい!本気でやってるでしょ!」

 

束さんは俺からのアイアンクローから抜け出す。だが今はこっちの話しが最優先事項だ。

 

「でもいいでしょ?あれは普通は使えない(・・・・・)ものなんだから」

 

「……俺は束さんに渡すつもりはありませんよ」

 

「うん、別にいいよ。貰うのは箒ちゃんたちだもん。あとあっくん、あっちがなんか騒がしいね」

 

俺が束さんの指した方を見ると、織斑先生と山田先生がジェスチャーで会話をしていた。だが使われているのは一般的なものではなく、軍などで使われているものだった。

 

「そ、そ、それでは、私は他の先生たちにも連絡してきますのでっ」

 

「了解した。_____全員、注目!」

 

山田先生が走り去った後、織斑先生はパンパンと手を叩いて生徒全員を振り向かせる。

 

「現時刻よりIS学園教員は特種任務行動へと移る。今日のテスト稼働は中止。各班ISを片付けて旅館に戻れ。連絡があるまで各自室内待機すること。以上だ」

 

「え……?」

 

「ちゅ、中止?なんで?特種任務行動って……」

 

「状況がわかんないんだけど……」

 

突然の事態に女子一同はざわざわと騒がしくなる。

 

「とっとと戻れ!以後、許可無く室外に出たものは我々で身柄を拘束する!破ったら反省文だけでは済まないと思え、いいな!」

 

「「「は、はいっ」」」

 

全員が織斑先生の声の一喝で慌てて動きはじめる。

 

「束さん。勝手に世界に公表なんかしたら、俺はあなたを一生許しませんからね……」

 

俺はそれだけ言うと束さんの元から去り、みんなの元へと戻る。

 

「専用機持ちは全員集合しろ!夜霧、織斑、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰!____それと、篠ノ之も来い」

 

「はい!」

 

専用機持ち全員が織斑先生に付いていく、その途中で俺の携帯が鳴った。

 

「…もしもし。……なに!?それで被害は……そうか、なら藤堂とルギーザを警備へ配置してくれ、そこに……ああ、任せた」

 

そう言って携帯を閉じた俺は、不安に駆られていた。

 

「無事に終わるといいな……。臨海学校も、この騒動も……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先程までISの各種装備試験が行われていたビーチで、篠ノ之束は独りでいた。

 

「あっくん…私は、あっくんの味方だよ…だから……」

 

独りで呟く彼女の表情は哀しみを浮かべていた………。




いろいろ伏線を張ってみました。これからも頑張っていきます。

登場希望仮面ライダーがいるかたは、活動報告アンケート2にてコメントをお待ちしております。読者の皆様の希望には出来るだけ答えるつもりでいます。
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