IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

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今回は最後に一回目のダークライダーとの戦闘も含まれますがシリアスが皆無になっております、そして何故か4735文字しか本文に打ち込めないので後書きを使いました。何故か知っている方は教えてください……。

それでは本編スタート!


五十三話 どうしてこうなった……。

 

八月の晴天の下、気温は二十八度。雲一つない空が地面を焼くように照らしつける。その炎天下の中、亜久斗は噴水広場の前に座っていた。

 

「ふう、……暑い、けどそこまで酷くもないな。先週なんて三十度越えてたし……」

 

亜久斗は仕事用スーツ姿ではなくラフな裾が肘まである少し大きめのシャツとジーパンを来ている。そして亜久斗から少し離れた影が見える、水色の透き通るような髪、赤い瞳、先日出会った更識楯無だった。楯無は亜久斗を見つけるとこちらに向かってきた。

 

「亜久斗くーん。待った?」

 

「いや、今来たところです。……それでは行きますか。って……何で腕を組むんですか。楯無さん」

 

「まあまあいいじゃない。折角のデートなんだし、それと前みたいに楯無で良いわよ?」

 

「わかったよ楯無、行こうか」

 

亜久斗は腕を組まれてペースを持っていかれたくないと思い頭を軽く撫でながら歩いていく。

 

「ええ////」

 

何故この二人がデートをしているのか、それは程度時間を遡る必要がある。あれは三十六万……いや、昨日のことだった。

 

 

~二日前~

 

「……わかったよ父さん。とりあえず父さんたちが無事でよかったから、ああ。じゃあ切るよ……ふぅ……」

 

亜久斗は社長室の椅子に腰掛け電話を切った。内容はファングメモリが量産されていたこと、そしてぶち切れた冥孤がファングに変身した侵入者を跡形もなく消し去ったと言うことだった。

 

「……これが本当のモンスターペアレントか……」

 

「馬鹿なこと言ってないで仕事してください、書類は貯まっているんですから」

 

「はいはい、わかりましたよ小鳥遊」

 

亜久斗の机に並べられたのは市販定規ほどの高さに積み上げられた書類だった。これは裏と表両方の経費の確認と承認の書類であり、亜久斗は一時間以上前から机上の書類に印を押す作業を繰り返していた。机の下には押し終わった書類が積まれている。

 

「限界なんて~ぶっ壊して行け自分の手で~。ピッ、はいもしもし」

 

そしてまた書類を書き始めてから電話がかかってくる。通話時間=休みなので亜久斗は内心喜んでいた。相手は、楯無だった。

 

『亜久斗君?明日デートに行かない?』

 

「……切りますよ」

 

『え!?ちょっ、ちょっと待って話しを最後まで聞いて!?』

 

「わかりましたよ……どうぞ」

 

何かと思えば、まさかのデートのお誘いである。いつもの亜久斗なら喜んで引き受けただろうが今は奪われたダークライダーの事で余裕などない、ましてや事情を知らない表の仕事まで入って来ている性で忙しく書類を片付けているのにデートである。これが仕事だったらまだいいものを」

 

『んん!亜久斗君さあ、敵の詳しい情報が無いじゃない?」

 

「ええ、残念ながらその通りです」

 

ウラタロスたちが捕まえた男たちからは敵のボスの名前、甲斐斗から聞いた話しではダークライダーからは独自の電波反応が発生しているとのこと。そして奪われたファングメモリは量産されている、いや、他のライダーも同じかもしれないがあれだけの力を持ったダークライダーを複数量産するのは難しいだろうが。……兎に角亜久斗は現時点での情報が少なかったのである。

 

『それで、亜久斗君と私が二人でデートしていれば敵は近づき易くなるだろうと考えたのよ』

 

「何故そこに辿り着いた」

 

まあ、敵が嫉妬して襲って来る可能性も考えられるが。

 

『それで……亜久斗君は明日デートしてくれるかしら?』

 

亜久斗は明日の予定を考えた。楯無とデートしていれば敵が来るかどうか置いといて休みになるだろう。逆に断れば明日も仕事漬けになり退屈な日となるだろう。

 

Q貴方は楽しい休日と退屈な書類処理どちらを選びますか?

 

A楽しい休日

 

「いいですよ。では十時に○○○○の噴水広場前で待ち合わせしましょう」

 

『やった♪ありがとう亜久斗君。じゃあまた明日♪』

 

「はい…ピッ…。小鳥遊、俺は明日更識楯無と予定ができた。色々と準備があるので仕事は後日片付ける。では___」

 

ガシッ!と小鳥遊に肩を捕まれる。抜け出せない、そして痛い。

 

「ええ聞いていましたよ全部、明日は楯無様とのデートがあるのでしょう?ならば先に書類を終わらせましょう」

 

「え、ちょっと待て全部聞いてたっておい、仕事は期限があるんだし後日でも「明日まで時間はたっぷりありますからそのうちに終わらせましょうね、」いやだかr「終・わ・ら・せ・ま・しょ・う・ね?」はい……」

 

 

 

 

 

 

「さて、何に乗る?やっぱり最初はジェットコースターかしら」

 

「うわ…ここのジェットコースターすご。回転しながらって、しかも足場ないってえげつな…」

 

そして時は流れ、こうして楯無と遊園地にデートに来ている。なぜ楯無が都合良くチケットを二枚持っていたのかとかはどうでもいい。折角書類を無理矢理片付けてまで手に入れた休日なんだ。楽しもうじゃないか。

 

「まあ面白そうだし、楯無が良いなら乗ろうか」

 

「決まりね、じゃあしゅっぱーつ♪」

 

また腕を組んでくる。周囲から視線が凄い当たってる。周りからは

 

「うわ、……」

 

「なになに!あの二人芸能人とか?男の人凄くカッコいいんだけど!?」

 

「あの娘すげえスタイルいいな……彼氏が羨ましい」

 

「くそっ、リア充め!俺もあんな彼女ほしい~」

 

「お前じゃ無理だ(笑)」

 

等々、嫉妬や憧れ、羨みの声が聞こえる。別に俺たちは付き合っているわけじゃないんだが、そう見えるよな。あと最後の奴、もっとオブラートに包んで言え……あ、さっきの男にジャーマンスープレックス咬まされてる。

 

「ふふ、どう?こんなスタイル抜群の綺麗なお姉さんとデートしてるのよ?何か感想は?」

 

楯無はニヤニヤと俺を上目使いで見てくる。やばいね、この人すっごい可愛い。シャルやらラウラやら簪やら、どうして俺の周りには可愛い女子が集まるのだろう。まあ、多分一夏だったら何が?とか言いそうだが俺は一夏のような唐変木では無いのでは無いので感想にお答えしよう。

 

「へっくし!」

 

「どうした一夏?」

 

「いや、急にくしゃみが……風邪かなあ?」

 

「誰かが噂でもしてるんじゃないのか?でも夏風邪だと危ないから今日の昼ご飯は栄養のある物にしようか」

 

「ああ、ありがとなデネブ。……へっくし!」

 

ここで大事なのはと単純に答えるのではなく、誉め、照れさせることが必要である。楯無のターンは与えない。ずっと俺のターンだ!

 

「そうだな、俺も楯無みたいな可愛いくて好みの女性と来れて嬉しいよ。ありがとな楯無」

 

俺は普通に言うのではなく、耳に呟くように言う。そして

 

「あ、ありがとう////さ、さあ!早くジェットコースターに乗るわよ!」

 

楯無は顔を隠すように俺を引っ張って行く。だがな、ちゃんと見たぜ?楯無が顔を真っ赤にしてるのを。

 

 

「いやー、結構面白かったな」

 

「そうね。ISで感じられない風を味わうのも良かったわね」

 

「実際ISでジェットコースターの動きを再現したら止まらなくなるだろうけど……。もう昼ですし、休憩します?」

 

「そうね、あっ、あそこのフードエリアで食べましょうか」

 

楯無が見つけたのは外にテーブルがあるタイプのフードエリアだった、ハンバーガーが売っているがマク○ナル○ではない。取り合えず席を確保するために座った。

 

「何にしますか?俺はセットで頼みますが」

 

「う~ん、チーズバーガーとメロンソーダにしようかな」

 

「了解。じゃあ俺が買ってきますので待っていてくださいね、折角のデートですし、今回は俺が奢りますよ」

 

 

「合計千二百八十円になります。二千円からお預かり致します、七百二十円のお釣りになります。ありがとうございました~」

 

遊園地のようなレジャーパークでは一般の店より値段が高い例えば一般では二百円ほどで売っているメロンソーダもここでは四百円と倍の値段だ。それはいいとして、~~からお預かり致しますはなんとかしてほしい、日本語が間違っているじゃないか、あの店員は二千円から何を預かったんだ。正しくは二千円をお預かり致します、だろう。まあこの話しはおいておくとして、俺がハンバーガーと飲み物を持って楯無のいるテーブルに向かうと……。

 

「ねえねえ、君可愛いね。俺たちとお茶しない?ついでに一緒に遊ぼうよ」

 

「別にいいわ、私は貴方たちなんかと関わりたくないし」

 

「まあまあそう言わずに!楽しいよ?」

 

案の定、チャラい男たちにナンパされている楯無さんがいました。ていうか時代古っ!?いつの世代のナンパだよ、逆にレアなもん見た気がする。

 

とはいえこのまま放っておくのもどうなので追い払うとしよう。自分の連れがナンパされてイイ気はしないので

 

「なあ、彼女は俺の連れなんだ。ナンパは諦めてくれどっか行ってくれ」

 

俺は適当な一人の肩を掴んで楯無を庇うように男たちに向き合う。

 

「ああ?何だよお前、あっち行ってろよ」

 

「聞こえなかったのか?俺の連れに手を出すなよ。と言ったんだ、まあ、お前たちみたいなしつこいことしか取り柄のないナンパしかできない奴にはわかりずらかったかな?」

 

「てめえ!」

 

「おっと」

 

男は俺に殴りかかって来るが簡単に避ける。

 

「ここではなんだし、やるなら向こうでやろうか」

 

俺は裏の人目が少ない方向を親指で指す。

 

「いいだろう、後悔すんじゃねえぞ!」

 

「マジすいませんでした!もう勘弁してください!……おい、逃げるぞ!」

 

「くそっ、覚えていろよ!?」

 

二分後、あっという間に負け犬が出来上がりました。調理方法は顔は傷つけずにボディーブローやヤクザキックでの圧倒的な力を見せつけるだけ、三分にも満たない調理時間でした。

 

男たちが去っていった後、俺は楯無さんのいるテーブル席に戻った。

 

「あ、ごめんね亜久斗君。私がちゃんと追い払っておけば良かったんだけど……」

 

「いいっていいつて、困っている人がいたから助けただけですよ」

 

「そうね、ありがとう亜久斗君」

 

「どういたしまして。さて、食事をしようかな、あっ、まだ暖かい、ラッキー」

 

俺は自分のハンバーガーを手に取ると食べ始めた。ちなみにセットでついてきたポテトは二人で食べる、普通だろ?

 

「亜久斗君。あーん」

 

「……え?」

 

食べていたら、急にポテトを口に差し出された。片手は落ちても大丈夫なように下には構えてあり続にいうあーんのポジションだ。しかもなぜか周りは殆どがこっちを向いているし、さすがの俺でもこれは気恥ずかしい。

 

「あ、あーん///」

 

「あ!今照れたでしょ?ねえ?」

 

「こんなに注目された中であーんなてされたら恥ずかしいに決まってますよ。……あーん」

 

「え、ええ?」

 

「ほら、楯無もしたんですから、俺もしますよ。あーん」

 

「あ、あーん///」

 

周りから黄色い声があがっている気がするが、気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

それから、色んなアトラクションを乗った俺たちは遊園地から出て、楯無を家に送っていた。

 

「いやぁ、楽しかったわね♪」

 

「そうですね、でも結局敵は現れませんでしたけど…」

 

「あっ!そういえばそうだったわね……」

 

「……まさか、忘れてたんですか?自分から言っておいて……」

 

「そ、そんな訳無いじゃない!ちゃんと覚えていたわよ?」

 

あっ!と言ってからじゃ説得力ゼロですよ。

 

「ま、楽しかったですし、別に良いですけど。あ、楯無さん、これどうぞ」

 

「え?これってネックレス?それに今敬語に戻ってた?」

 

「はい、今日のお礼ですよ。それとさすがに年上の先輩をこんなときまで呼び捨てで呼ぶのは失礼かと思いましてね」

 

俺がプレゼントしたのは小鳥遊から持たされたネックレスだった。家を出る際に小鳥遊がデートに行くのならこれを最後にネックレスくらい渡したらどうです?と言って来たので持ってきたのだ。

 

「……嬉しい、ありがとう……」

 

「い、いえ////」

 

なんか、そんな可愛くらしく顔を赤くされたらこっちまで赤くなってきてしまった。

 

「ね、ねえ亜久斗君。これつけてくれるかしら?」

 




「ええ、わかりまし「いい加減にしろやゴラァ!」!」

俺は楯無の首にネックレスを正面から着けようとしたその時、いきなり後ろから大きな声をあげた男が出てきたので驚き、びっくりして離れてしまった。

「折角夜霧グループの社長が一人になるからと思ってチャンスを伺っているのをいいことに、さっきからイチャイチャイチャイチャしやがって!ムカついてくるんだよ!ングッ!」

男は愚痴を吐き出すかのように怒鳴ると、元気ドリンクのような物を飲み干し、携帯のボタンをピッピッピと押し出した。

9・1・3
ENTER
standing by

「変身!」

Complte

男はベルト・フォンコネクターにカイザフォンを突き立て左に倒し、仮面ライダーカイザに変身した。

「俺はゴウラ様の部下の一人本城克!本当なら隙をついてお前を襲うつもりだったがもうどうでもいい!ドライバーの無いお前を全世界のモテない男たちの恨みを込めてぶん殴ってやる!」

男が変身前に飲んだドリンクはなんなのだろうか?原作知識と同様であれば恐らく特製薬品「変身一発」と同じ効果を持つものだろう。だが、

「……お前さ、何このタイミングで出て来てんの?」

「は?」

そんなことはどうでもいい。ムードがぶち壊された亜久斗は心の怒りを放出していた。

「いい加減にしろよ?こっちはお前たちが色々やらかしてくれたお陰で仕事が増えてストレスが貯まってる中できた折角の休みなのによぉ、それを何?嫉妬したから任務無視してぶん殴る?ふざけるのもいい加減にしろ」

「え?え?」

「だからさ、お前の変わりに俺がぶっ飛ばすから。来い、カブト」

「変身」

Henshin

亜久斗はカブトゼクターを転送し、カブトゼクターをベルトに装着。仮面ライダーカブトに変身した。

「キャストオフ」

Cast Of
Thange Beatl

カブトゼクターのホーンを反対方向に倒し、キャストオフにより仮面ライダーカブト・ライダーフォームに変身する。

「すぐに終わらせる。クロックアップ」

Clock Up

時が限りなく減速する。カイザは動けない。亜久斗は一瞬でカイザの正面に詰めより、軽く上に蹴りあげる。そして____

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオワオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!」

Clock Over

そして時は動き出す。

「ウゴッ!ガ……ハッ……」

亜久斗は猛ラッシュを繰り出し、本城の変身が一瞬で解除され気絶するほどのダメージを負わせた。

「ふぅ………、帰りましょうか」

「……ええ」

本城の性で、完全に萎えてしまった二人は楯無の家に向かった。ちゃっかりとカイザフォンと会社への回収命令を忘れずに……。








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