こんにちは、連続更新です。
今日はこれで終わりかな?
前半が殆どそのままだけど……大丈夫だよね?
「ですからっ!実弾装備を送ってください!」
『その要求には答えられません。セシリア・オルコット。貴方のブルー・ティアーズはBT兵器の実働データをサンプリングすることです。実弾装備のデータは対象外です』
「わかっています!わかっていますとも!……ああもうっ、融通の聞かないっ!」
六時限目の実習が終わり、ニクラスの女子を詰め込んだロッカールームの集団から少し離れた角で、セシリアは携帯電話を片手に本国イギリスのIS整備部門担当者に国際回線でしつこく交渉していた。
『そもそも、どうして急に実弾装備が必要なのですか?』
「うっ……!」
理由は単純にして明快、BT兵器しか積んでいないISでは一夏の白式には勝てないから、である。
一夏の白式は二次移行したことによりエネルギーを無効化出来る盾が追加され、セシリアのBT兵器ではそれを貫通することが出来ないからである。
午後の実習で軽く空中制動訓練と併せての対戦を行ったが、セシリアだけは一夏に負けてしまった。燃費の悪い白式第二形態に負けたとあって、セシリアのプライドはかなり悲惨な様相になっている。
「(わたくしだけが、わたくしだけがっ……!)」
『兎に角、BT兵器の実戦データ収集が貴方の任務です。それでは』
「あっ、……ああもうっ!」
「せ、セシリア?どうしたの?」
「……。なんでもありませんわ」
衝動的になり、携帯電話を投げそうになったセシリアに声をかけてきたのはシャルロットだった。
(そういえば、白式が第二形態になって一番影響が無かったのはシャルさんと亜久斗さんでしたわね……)
それはシャルロットの装備のほぼ全てが実弾兵器であるためだった。亜久斗に至っては基本が近接ソードとショットガンで更に自由に戦い方の変更、そして多々ある経験があるからだったがそれでなくても二人は強い。
「(現在の成績では上から順に亜久斗さん、ラウラさん、シャルロットさん、鈴さん、そして箒さんに一夏さんとわたくし…)はぁ……」
深い溜め息が漏れる。
「ね、ねえ、セシリア?このあと学食カフェに行こうよ。気持ちが沈んだままだとイヤでしょ?」
「そうですわね……」
「そうだ。一夏や亜久斗たちも誘ってみんなで行こうよ。大勢だと楽しいし」
「……一夏さんがいるなら辞退しますわ」
地雷を踏んでしまったシャルロット。プライドの高いセシリアにとって、いくら片想いの相手とはいえ負け星が付いた状態で会うのは嫌らしい。少なくとも、時間が経っていない今では。
「じゃあ、女の子だけで行こうよ。ね、セシリア」
「ふぅ……。そうですわね、シャルロットさんのお気遣い、ありがたく頂戴いたしますわ」
◆
「~♪~~♪」
その日の放課後、気分の良かった夜霧亜久斗は学食カフェでジャスミン茶の入ったカップを片手に、学食カフェでお茶を飲みながら本を読んでいた。タイトルは「人間の感情の心理」。
少し微笑みながら優雅に紅茶を飲むその姿を、その場にいる女子一同は見つめていた。絵になるのだろう。そこにシャルロットとセシリアが入って来たのを見ると亜久斗は声をかけた。
「シャルにセシリアじゃないか。一緒にどう?」
「ええ、御一緒いたしますわ」
「じゃあ僕も……」
二人は亜久斗とは反対側の席座った。
「にしてもここの学食カフェの紅茶やコーヒーって美味しいな。俺はジャスミン茶派だ」
「僕はアップルティーかな、セシリアは?」
「わたくしはハーブティーがお勧めですわ。心が落ち着きますもの」
「へえ、でさセシリア、顔が少し浮かないけど、何かあった?」
「あっ」
亜久斗の地雷発言により落ち込むセシリア。
「よかったら何が会ったのか教えてくれよ。力になるからさ」
「ええ、実は……」
「ふむふむ、つまりは自分だけ一夏に勝てないのが悔しいけど今のBT兵器では敵わないから実弾装備を整備担当者に頼んだけど断られてしまった。と…」
「はい、いつまでも負けたままではこのセシリア・オルコットのプライドが許せないのですが……。やはり今のままではどうにも……」
「なら任せてよ」
「え?」
「丁度今俺の会社に使われていない装備があるから、それをあげよう。使うかどうかはセシリアに任せるけど……どうだ?」
セシリアの表情が明るくなった。
「ええ!お願い致しますわ!」
「ははっ、じゃあ学園祭くらいに届けるよ。元気出せて良かったねえ」
「うん、セシリアはやっぱりこうじゃないとね」
セシリアには落ち込むよりもやはり、自信満々な態度が似合っていると思った二人だった。
◇
学食カフェでのティータイムを終えた亜久斗は部屋のドアの前にいた。しかし、中からは誰かがいる雰囲気が漂っている。
「(……絶対、あの人だな)」
亜久斗はカメラをスタンバイして部屋に入る。そして中には案の定、楯無がいた。
「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」
カシャリ
「そうだな、あまり腹は減ってないから、先にシャワーを浴びます」
亜久斗は裸エプロンで待っていた楯無の写真を撮ると、さらりと流した。
「あ、あれ?これでもお姉さん結構頑張ったんだけど……。っていうかカメラを渡しなさい!」
「ええー、自分が裸エプロンでいるのが悪いんでしょう?まあ取り合えずこの写真は焼き増しして簪に送ります」
「えっ!?ちょ、ちょっと待って!それだけはやめて!」
「大丈夫ですよ。いくら自分の姉が露出狂だとしても、きっと大丈夫ですって………多分」
「多分って何!?それと私は露出狂じゃないから!」
「ははは、世の中の捕まった人たちはみんなそう言うんですよ」
「違うんだってばーーー!」
「ははは、冗談ですよ。ほら、データはもう消しましたし。それで、何しに来たんですか?」
「へ?冗談?………んん!今日から私、ここに住もうと思ってね」
「いやぁ、バックアップって大事ですよね。ちょっと寮長のところにいってきまーす」
「待って!話しを聞いて!ちゃんと説明するからぁ!」
いきなり人の部屋に入って来て何を言ってるんだこの人。俺は実を言うとこの一人部屋が気に入っているんだ。まあ、それなりの理由があるのならばいいがそれ以外で明け渡すつもりはない。
「亜久斗君の持つパワードスーツって他の人たちに知られたら不味いじゃない?」
「そうですね」
「それで、その秘密を知っている私が同室になれば、問題は解決ってわけよ」
楯無は扇子をバンッと開いた。そこには万事解決と書いてある、どこがだ。
「何の権限があって……」
「生徒会長権限」
「なら俺も社長権限」
「ここでは社長権限は意味ないわよ」
あー、どうするべきかな。確かに他の人に仮面ライダーの情報が漏れるのは嫌だけどさ、俺にも譲れないものがあるわけで……。
「じゃあ、俺の言うことを二つ聞いてもらいましょうか。今日入学してきたデネブのことは一切関与しないこと、いいですね?」
「まあ、良いわよ。亜久斗君がそう言うのなら信用出来るって事だしね。それで、二つ目は?」
「二つ目は……」
俺は楯無の後ろから抱きつき、
「あっ、亜久斗君!?そ、その、気持ちは嬉しいけど////」
「早く服を着ろ!」
ベットの布団に向けてともえ投げをした。
「キャッ!?痛たた……。酷いわよ亜久斗君!こんな可憐な女子に手を出すなんて!」
「可憐な女子は裸エプロンを男に見せびらかしたりはしない!見てるこっちが恥ずかしいんですから、早く服を着てください」
「あら?照れてるの?亜久斗君かーわいー♪」
「さて、バックアップを「ごめんなさい」やっぱ止めとこ」
かくして、俺と楯無の同室が始まった。後、都合が言いとか何やらで生徒会に入ることとなった。デネブも誘って来てほしいとのことだったので、電話で事情を伝えたらOKだった。俺が会長補佐、デネブは第二書記なんだと、なんでも書記一名が仕事になれていないらしい、というか絶対に疲れることになりそう……。主に楯無関連で。
とりあえず二人を生徒会に加入させました。一夏?この時点で加入させたらストーリーが成り立ちません。
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