IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

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どうもこんにちは、最近夜中に更新するとUAの伸びが少ないので朝に更新しました。
今回は学園祭エピローグということなのでこれで原作五巻は終了です。

それでは本編スタート!




六十五話 学園祭エピローグ

 

 

さて、あれから俺は簪に王冠を渡そうとしたんだがなんと簪がツールセットを使って解除してくれたおかげで電流は流れることなく、俺の頭から取れました。そのときの簪は凄い笑顔で王冠抱き締めてたな、カメラを持っていなかったのが悔しい。簪が王冠持っているのを見たシャルとラウラは悔しそうだった、そこまでして欲しい物なのか。

 

閑話休題

 

そして現在は自室にいる。俺と簪は同室になり二人きりでお茶を飲んでいた、飲んでいた筈なんだが……。

 

「……何でいるの、お姉ちゃん」

 

「あら、別にいいじゃない、お土産にケーキ持って来たし、簪ちゃんも食べてるじゃない」

 

「それとこれとは話しが別……モグモグ」

 

そう、何故か俺たちの部屋に楯無がいるのだ。それも俺がシャワーを浴びていた間に来たようで簪とケーキを食べている。

 

「なあ、この時間って自分の部屋から出たらいけないと思うんだが……ましてや寮が違うだろう」

 

「堅いこと言わないの。それに、今日は説明に来たんだから」

 

「PTOって知ってるか?夜の九時に寝巻き姿で部屋でする話しじゃないだろ、ましてや簪もいるんだぞ?」

 

「その変は抜かりないわ、絶対に見つからないようにしたし、簪ちゃんにはもうとっくに説明したもの」

 

「おい」

 

説明したって……。俺の気遣いは何だったんだろうか。というか言っていたのなら俺に教えてくれよ。

 

「はぁ、まあいいや。それで、そっちはどうなった?」

 

俺はタオルを頭から首にかけ、ベッドに腰を降ろして楯無たちと向き合った。

 

「そうね……。まずは一夏君たちの方から、一夏君を襲撃したのは亡国機業(ファントム・タスク)という組織よ。私が駆けつけた時は一夏君とデネブ君が二人で追い払ったみたいね」

 

「それと逃げ出した亡国機業を専用機持ちが捕獲しようとしたのだけれど、イギリスの第三世代IS『サイレント・ゼフィルス』によって妨害されて逃げられてしまったわ」

 

「そうか、じゃあ俺の方からも報告しよう。楯無がフリーエントリー組なんて作ったおかげで俺は安全地帯の第二アリーナに向かった。大体なんで一般生徒にまでシンデレラ・ドレスを着せてるんだよ。バイオ○ザードかと思ったぞ」

 

「お姉ちゃん……」

 

「やめて二人とも!そんな目で私を見ないで!」

 

「まあ話しを続けるぞ。そしてその後第二アリーナでIS学園にまで忍び込んでいた敵と戦闘していた。リュウヤたちと一緒にな」

 

「敵が忍び込めたのは……多分招待状を偽装してたから?」

 

「正解だ簪。それとリュウヤたちもこっち側の仲間だからな。倒した敵は全員今ごろ会社で尋問か何かで情報を聞き出されているだろうな」

 

ああ、そういえばリュウヤたちは今会社だろうな。リュウヤは罰ゲームの事もあって、ちゃんと仕事してるといいが。

 

「そしてその後簪と遭遇し、王冠を見事簪が手に入れたと言うわけだ」

 

「わかったわ。それと一夏君の同室になったのは私よ」

 

楯無は手に持った王冠を指で回している。

 

「なら一夏の部屋に行けよ、尚更ここにいるべきじゃないだろう」

 

「えー、でも今日はもう室内から出ちゃ行けないのよ、だから私は今日はこの部屋に泊まるわ。荷物もまだ残ってるしね」

 

そういってベッドにダイブする楯無。おい、そこは俺のベッドなんだがな。

 

「亜久斗君も一緒に寝る?」

 

俺のベッドの布団をはだけて、少し色っぽく寝巻きを崩した楯無が誘惑をしてくる。だがここはIS学園、ここで何か不純なことがあれば何が起こるかわかったものじゃない。

 

俺ははだけた布団を再び被せて技と聞こえるように言う。

 

「よし、楯無には簪と一緒に寝てもらおうと思ったけど俺のベッドがいいんじゃあしょうがないな。俺は簪とベッドで寝ることにしようかな」

 

「ふえっ!?」

 

いきなり話しを振られて、異性から同じベッドで寝ると言われた簪は顔を赤くした。そんな反応されても困る、嘘で言ったつもりなのにこっちまで恥ずかしくなってくるから。

 

「わ、わかったわよ!私が簪ちゃんのベッドで寝るからぁ」

 

「ってお前その姿で出てくるなよ!?」

 

「えっ………?」

 

楯無は急に起き上がる、その性で崩したままの寝巻きは胸や腰のライン等がはっきりと見えてしまっている。

 

「も、もう!亜久斗君のえっち!」

 

「お前はアニメのヒロインか!俺を責める前に服を元の状態に戻せ!そして簪、俺には一切被がない筈だ。なんで不機嫌になる」

 

「だって……」

 

「あ、わかった、亜久斗君が私の胸を見て興奮してるから嫉妬してるんだぁ?」

 

「ちっ、ちがっ……」

 

「誰が興奮するか、大体裸エプロンで部屋に侵入して来たときに胸なんてみただろ」

 

「……お姉ちゃん」

 

「ちょ、ちょっと待って簪ちゃん!説明を、説明をさせて!」

 

「……それじゃあ二人とも、お休み」スリーププリーズ

 

それから先は寝ていたので何があったかは知らない。

 

 

 

 

 

 

「みなさん、先日の学園祭はお疲れ様でした。それではこれより、投票結果の発表を始めます」

 

翌日、全校集会が再び行われて一夏争奪戦の結果発表である。今回も俺は同じ係で空中投影ディスプレイを操作している。

 

「一位は、生徒会主催の観客参加型劇『シンデレラ』!」

 

「「「「……え?」」」」

 

俺がEnterキーを押すと、シンデレラの名前が浮かび上がる。ちなみに作ったのは俺じゃない、楯無だ。

 

そしてその数秒後に、ぽかんとしていたけ全員が我に返り、女子一同からブーイングが起こった。当たり前である。

 

「卑怯!ずるい!イカサマ!」

 

「なんで生徒会なのよ!おかしいわよ!」

 

「私たちも頑張ったのに!」

 

「劇の参加条件は『生徒会に投票すること』よ。でも、私たちは別に参加を強制したわけではないのだから、立派に民意と言えるわね」

 

「(ちゃっかりしてるなぁ……)」

 

楯無が説明するも、ブーイングは止まない。

 

みんなはカラオケに行ったことはあるだろうか。カラオケでは時々キイイイと急にマイクが鳴ることがある。あまりに煩かったのでノイズを調整して、それと同じ現象を三秒ほど起こして会場のブーイングを止めた。

 

「はい、ありがとう。生徒会メンバーになった織斑君は、適宣各部活動に派遣します。男子なので大会は無理ですが、マネージャーや庶務をやらせてあげてください。それらの申請書は、生徒会に提出するようにお願いします」

 

俺は一夏、頑張れとディスプレイに映し出した。書いたのはデネブだ。

 

「ま、まぁ、それなら……」

 

「し、仕方ないわね。納得してあげましょうか」

 

「うちの部活勝ち目なかったし、これはタナボタね!」

 

それから歓声が上がり、各部からアピール合戦が始まった。

 

「それでは、特に問題も無いようなので、織斑一夏君は生徒会へ所属、以後は私の指示に従ってもらいます」

 

一夏の意志は関係ないんだろうなぁ……。

 

 

 

 

「織斑一夏君、生徒会副会長着任おめでとう!」

 

「おめでと~」

 

「おめでとう。これからよろしく」

 

「おめでとう一夏、一緒に頑張ろう!」

 

「おめでとう一夏、まぁ、頑張れ」

 

一夏を除いた全員がぱぱーんと盛大にクラッカーを鳴らす。場所は生徒会室、一夏はうなだれている。

 

「……なぜこんなことに……」

 

「元気だせよ一夏、それに元はお前が部活に入らなかったのが原因だ」

 

「そうそう、おりむーがどこかに入ればー、一部の人は諦めるだろうけど~」

 

「その他大勢の生徒が『うちの部活に入れて』と言い出すのは必至でしょう。そのため、生徒会で今回の処置をとらせていただきました」

 

「俺の意志が無視されている……」

 

「あら、なぁに?こんな美少女が三人もいるのに、ご不満?」

 

「一夏、こう考えるんだ。入っちゃってもいいさと」

 

「まじかよ……」

 

「さぁ!今日は生徒会メンバーが揃った記念と一夏君の副会長就任を祝ってケーキを焼いてきたから、みんなでいただきましょう」

 

「わ~。さんせ~」

 

「では、お茶を入れましょう」

 

「じゃあ俺は取り皿を持ってこよう、本音さん、手伝ってくれるかい?」

 

「はーい!わかりました~」

 

「じゃあ俺はこれを」コネクトプリーズ

 

全員が作業を進めていく中、俺はコネクトリングを使い『織斑一夏生徒会就任おめでとう!』と書かれた看板を取り出す。

 

「記念に一枚、どうだ?」

 

「あら、いいわね。全員で撮りましょう!」

 

「さんせーさんせー」

 

「ほら一夏、早く早く」

 

「ちょ、待ってくれよデネブ!」

 

「じゃあ撮るぞー」

 

「「「「チーズ!」」」」

 

パシャリ

 

こうして、一夏の生徒会所属が決まったのだった。

 

 






その夜

「じゃあ護衛の件だけど……」

『ごめんね亜久斗、榎本さんがインフルエンザで寝込んじゃったのよ』

「えぇー」

『安心して、榎本さんは無理だけど、他の人を用意したから』

「……まさか」

『ええ、多分予想している通りよ。それじゃあ転入は一週間後だから』

「え、ちょい、ま……まじかよ」

この学園、大丈夫かよ……


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