一番センター:カブト
二番ショート:ファイズ
三番ファースト:アギト
四番キャッチャー:響鬼
五番ライト:電王
六番セカンド:キバ
七番レフト:ディケイド
八番サード:フォーゼ
九番ピッチャー:ダブル
ベンチ:クウガ、龍騎、ブレイド、オーズ、ウィザード、鎧武
……何考えてるんだ、私orz
「はい、それでは皆さーん。今日は高速機動についての授業をしますよー」
どうも、夜霧亜久斗だ。Wデー…ゴホン。ダブルデートの日から数日が立った火曜日。キャノンボール・ファストへの訓練として先ほど山田先生が言った通り、第六アリーナで高速機動の授業が行われている。
「この第六アリーナは中央タワーと繋がっていて、高速機動実習が可能であることは先週いいましたね?それじゃあ、まずは専用機持ちの皆さんに実演してもらいましょう!」
山田先生はそう言って手を一夏とセシリアへと向けた。
「まずは高速機動パッケージ『ストライク・ガンナー』を装備したオルコットさん!」
ここでの専用機持ちは俺、一夏、箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラのことを指す。簪とメイア、エリナは不参加なので訓練機組みと一緒。俺たち以外の男子、デネブ、リュウヤ、シゲルはデータ記録と訓練機組みの機体調整を手伝うこととなる。
「それと、通常装備ですが、スラスターに全出力を調整して仮想高速機動装備にした織斑君!この二人に一周してきてもらいましょう!」
がんばれーと応援の声が聞こえた。一夏とセシリアは軽く手を振ってそれに答える。
「では、……3・2・1・ゴー!」
山田先生のフラッグで二人は一気に飛翔、そして加速し音速を突破。二人は高スピードで中央タワー外周へと進み、頂上から折り返しそのまま併走状態でアリーナ地表へと戻ってきた。
「はいっ。お疲れ様でした!二人ともすっごく優秀でしたよ~」
自分の教え子が優秀なのがそんなに嬉しいのか、山田先生は嬉しそうな顔でぴょんぴょんと飛び上がっている。
「………せめて自重してくれ」
「(うう、相変わらず目のやり場に困る人だ……)」
「(うわぁ…あんなに揺れるのかよ。すげえな、おい)」
「なんで目隠しするんだ?」
「シゲルは見なくていいの♪」
「(子供みたいな先生だ。できればもう少し周りを確認してほしい、一夏のためにも……)」
その姿に、男子メンバーの反応は様々である。
「おい、亜久斗。おい!」
「ん?どうしたラウラ?」
ふと後ろから、ラウラに声をかけられた。
「お前も、その……なんだ……。む、胸は大きい方がいいのか?」
「え……」
いきなり何を言ってるんだこいつは?大体授業中に聞くことじゃないだろ。ああリュウヤにシゲル、こっちを向いてニヤニヤするんじゃない、口を隠すな余計に腹が立つ。
とりあえず、ラウラのこの発言に悪気はないだろうから普通に、平常心で答えてここは済まそう。ただしリュウヤにシゲル、お前らは駄目だ。後で部屋にアカネタカを仕掛けてやる。
「……別に胸のことなんか考えたことはないし俺は別に大きいとか小さいとか興味はない」
「そ、そうか……。ん?妙に早口じゃないか?」
「気のせいだ。だから腕を構えるな、AICが発動するだろ」
別に俺は胸より性格と顔が良い女子が好みだから胸なんて関係ない。ホントダゾ?
そんなやりとりをしていると、織斑先生がぱんぱんと手を叩いて全員を注目させる。
「いいか。今年は異例の一年生参加だが、やる以上は各自結果を残すように。キャノンボール・ファストでの結果は必ず生きてくるだろう。それでは訓練機組の選出を行うので、各自振られた機体に乗り込め。ぼやぼやするな。開始!」
毎年恒例行事であるキャノンボール・ファストは本来、整備科が登場する二年生からのイベントである。しかし今年は四月からの予期せぬ出来事に加えて専用機持ちが多いことから、一年生時点で参加することになった。訓練機部門は完全なクラス対抗戦となるため、景品がでるらしい。
「よーし、勝つぞ~」
「お姉様にいいとこ見せなきゃ!」
「勝ったらデザート無料券!これは本気にならざるを得ないわねー」
そんなこんなで燃えている女子一同。いいねえ、これが青春という物だろう。だが専用機持ちである二人の女子はまったく燃えておらず、織斑先生にばれないように適当に終わらせるつもりのようだ。メイアなんてやる気の欠片しか見えない。
「専用機持ちなのに、父さんへのデータはちゃんと送れるのか……」
まあどうでもいいか。その内に行事がまたあるだろうし、放課後にIS運転使用すれば問題ないだろう。
ちなみに、専用機持ちは各自別れて準備をする。
高速機動パッケージ組・セシリア、鈴
機体出力調整組・一夏、箒
増設スラスター組・シャル、ラウラ
のそれぞれ自分の機体に必要なことをする。
そして俺は何をするのか。決まってる。
「いっちょやりますか。変身」
3
2
1
カシャン!
フォーゼドライバーを装着してトランスイッチを右側から順に下ろし、レバーを前に押す。そして仮面ライダーフォーゼに変身した。
「宇宙キターッ!……なんかむなしい」
あれだ。敵がいないしこんな状況で叫ぶと無性にむなしくなる。離れていたお陰で誰も聞いていなかったのがせめてもの救いだ。
「(うわ、むなし(笑))」
と思ったら違った。リュウヤが聞いていたようだ。肩が震えているのがわかる。
「……」
Hopping On
Flash On
一番右のスイッチソケットと一番左のスイッチソケットにスイッチを挿し込み、ONにする。左脚にホッピングモジュール、右腕にフラッシュモジュールが武装される。
「レッツゴー」ポヨーン
左脚のスプリングを使い、誰にもぶつからないように高く、目的の位置まで跳ぶ。着地したのは、リュウヤの前。
「え______」
「喰らえー」ビカッ
そして着地と同時に右腕の懐中電灯型ユニットの電球から軽く光を放つ。
「なっ!?目がっ!目があああああ!!?」ポヨーン
はっはっは、さっきから人を笑いやがって、お返しだよこの野郎。
そしてやりきった後俺はすぐにまた跳んでリュウヤから離れて着地する。……筈なのだが、止まらない、跳び続ける。このスイッチは一度跳ぶと止まるのが難しい。さっきからポヨンポヨンと跳び続けている。
「さて、早く降りようか」ポヨーンポヨーン
Parachute On
ホッピングスイッチをOFFにして代わりにパラシュートスイッチをONにする。左腕にパラシュートが武装され、上空からゆっくりと降下、着地することができた。
「よし、早く訓練をしよう」
話を戻すが、俺は調整もスラスターの増設もパッケージももう必要ないのですぐに訓練に入る。
「あ、亜久斗っ♪」
シャルが俺を見つけて手を振る。俺も軽く手を振り、そこにいたシャルとラウラと一夏のもとへと歩いた。
「どうした三人とも。それに一夏、機体出力調整は済んだのか?」
「ああ、箒と色々話し終わった」
「それで僕たち丁度スラスターの量子変換(インストール)が終わったところ。これから調整に入ろうと思って」
「それで二人が調整に入るところを俺が映像で見せてもらうところだったんだ。な?」
「ああ、その通りだ」
……なるほど。
「じゃあ俺も混じっていいか?丁度俺も練習に入るところだったから」
「うん、いいよ。二人は?」
「私も構わない」
「俺もだ」
「ありがとな」
そして俺たちは同じ位置に並ぶ、一夏はライブ映像を見るために画面のチャンネルを繋ぐ。
「じゃあ行くか」
Rocket On
フラッシュスイッチをOFFにしてから抜いて、代わりの位置にロケットスイッチを挿し込む。右腕に小型ロケットのユニットが武装される。そして俺は小型ロケットではなく。電磁浮遊と背中のスラストマニューバーを使い浮遊する。
同じく、シャルとラウラもISを展開して浮遊してくる。
「じゃあレッツゴーで」
俺は小型ロケットを噴射させて急加速し、第六アリーナのコースを駆ける。それにシャルとラウラも少し危なげな機体制御でついて来る。
「そろそろ行くか。カブト!」
中央タワー外周へと差し掛かる前にロケットの噴射を強くし、フォーゼドライバーを『高速切替』で一瞬も立たない内に別のライダーベルトと転送交換させる。手にはハイパーゼクターが転送されて、俺はハイパーゼクターを手に取り、ベルトへと装着させる。
「変身、キャストオフ!」
Henshin
Hyper Cast Off
ハイパーカブトに変身直後にゼクターホーンを反対に倒し、ハイパーキャステオフを行う。そしてそのままタワー外周を上昇していく。
それから一夏たちと同じように、タワー頂上で折り返してもとの位置まで帰ってきた。
「ふぅ。やっぱりまだ馴れないかな」
ハイパーゼクターを取り外して変身を解除した。その直後にシャルとラウラも帰ってきた。
「おう、おかえり。さすがに巧いよな。三人とも」
「このくらいは基本だ。珍しいことなど何もない」
「」
「お前ももっと練習すれば同じことができるようになると思うぞ」
「ああ、参考になったぜ」
「うむ、大いに精進するがいい」
そんなこんなで、一夏は他の専用機持ちのところを回り、俺たちは調整を繰り返すために訓練と復習をした。
◇
それからまた時は立ち、いよいよ大会前日となった。勿論タイムベントもハイパークロックアップもしていない。しっかり、時間は立ったのだ。
「ふぅ……」
今日の放課後の訓練を終えた俺は部屋のシャワーを浴びていた。俺はシャワーを浴びて汗を落とした後。タオルを首にかけてベットに腰かけた。今の時間は簪は大浴場に行っているのでここにはいない。
「……いよいよ明日、か」
ふと、明日のキャノンボール・ファストのことを考える。そんなことを考えながら俺は冷蔵庫から冷えたスポーツドリンクを取り出し、飲む。
コンコン。
「ん?はーい」
スポーツドリンクの蓋を閉めてから、俺はドアに向かう。そしてドアを開けた先にはラウラが立っていた。
「どうした、ラウラ?」
「いや……、なんだ……、一緒に夕食でもどうかと思ってな」
「そっか、じゃあ御一緒させてもらうか。にしても、可愛い格好してるじゃないか」
「!!」
「いつもなら着てないのに、どうしたんその服?」
ラウラの今の格好はロング丈のワンピース。細身によく似合うスレンダーな黒い色のワンピースは、ラウラの銀髪と対比していて、さらに腰に巻いた紐ベルトがとてもマッチしていた。
一言でいうと、可愛い。
「こ、こ、これはだなっ!しゃ、シャルロットと先日買った物だっ!」
なるほど、恐らくシャルがチョイスした服なんだろうな。ファッションセンスあるな、シャル。
「そうか、よく似合ってるなラウラ。凄く可愛いぞ」
まあ元からの容姿がいいのもあるだろうが。
「か、かわっ……!」
「さ、行こうか。席が埋ま……って、どうした?」
見るとラウラの顔は真っ赤になっている。
「う、うるさい!なんでもないんだ!」
そう言ってラウラは食堂へ歩き出す。ただし、右手と右足が同時に出てしまっているがな。
「はいはい、じゃあ食堂に行くか」
◆
「さて、ラウラは何を食べるんだ?俺はカツ丼にしようかと思っているんだが」
「………」
「もしもーしラウラー?」
「!な、なんだ!?」
さっきからこと様子だ。顔が真っ赤で時おりボーッとしている。多分食堂に入った瞬間に女子に褒められまくったのが原因だと思うが。
「ラウラは何を食べるんだ?」
「そ、そうだな!フルーツサラダとチョコぷ……い、いや何でもない!」
「なんだ?チョコプリンのことか?可愛いとこあるじゃないか」
「ま、前にシャルロットから貰ったのがおいしかったからな……」
「ふーん。じゃあ今日も我慢なんかせずに食べろよ量が少ないんだし」
「う、うむ……」
俺とラウラはおばちゃんから夕食を受け取り、テーブルにつく。
「「………」」
大抵、俺たちの食事は静かである。
「亜久斗」
「ん?」
「いよいよ、明日だな」
「ああ、絶対に負けないからな」
「それはこっちのセリフだ。……お互い、悔いのないようにな」
「ああ」
これだけ言って、俺たちは食事を再開する。明日のキャノンボール・ファストは、みんなにとっても俺たちにとっても大事な一日となる。俺は、明日が無事に終わることを願った。
とある場所の一室。
そこには、およそ十人ほどの人物がいた。
「さて、明日のキャノンボール・ファストとやらだが、そこでの「亡国機業」との襲撃及びライダーの強奪を命じたい。難しければ破壊でも構わんが、誰が行くかな?」
そこで名乗りあげたのは三人の男と、一人の女だった。
「……あたしが行く。亡国機業との襲撃なら、女であるあたしの方がいいでしょう?」
「絶対に任務は果たすぜ。なぁ、相棒」
「ああ、それに、もし殺られても、唯では転ばないさ」
「よし、ならばお前たちに頼もう。お前は俺と共にな」
「わかりました……」
キャノンボール・ファストへの魔の手が忍び寄る。一人の男は、口元を歪ませながら笑っていた。
「ふふ…。会うのが楽しみだ。この世界の仮面ライダー」
感想、評価等、お待ちしております。
次回からはUA53000突破を記念して新企画を行います。お楽しみに!
そして最後に
お願い!オラに元気(評価)を分けてくれえええええ!!(涙目)