IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

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「たとえ世界の全てを敵に回しても、たった一人を守るために戦う、それが仲間ってもんだ」
                       ー門矢士ー    


七十八話 合成王虫VS光を支配せし太陽の神

 

「答えろ。何が目的だ、それにあのISは……」

 

亜久斗は目の前の男ゴウラに問いかける。

 

「ふん。今日のは只のテストといったところだな、俺の改造ディエンドライバーはデータを合成させることで優秀な兵士を産み出すことができる」

 

「お前まさか……ISとダークカブトを合成したとでも言うのか」

 

「いかにも。君からいただいたダークライダーズを実験台にさせてもらった。俺はISを持っていなかったからこそ亡国機業と一時的に手を組み彼らが持つISを手に入れ、ISとダークライダーの合成を試みた。そして結果は成功。ダークカブトの力とISの力を持ち合わせた兵器が完成したんだからな」

 

「それがあのISか」

 

横目で空中で戦っているIS『ダークカブト』を見る。ISを展開したラウラとシャル、楯無が交戦中だ。

 

「……で?お前はただそれを確認するためだけに来たのか?」

 

「まあそういうことだ。自分で造りたした物は自分で見ておきたいものでね」

 

「まあいいや兎に角、お前をここで倒せば全部終了だ。大人しく捕まってもらうぞ」

 

亜久斗は手にハイパーゼクターを持ち臨戦体制に入る。ベルトもオーズドライバーから変身ツールへと転送してある。

 

「おっとそれは不味い。私はまだ捕まるわけにはいかんのでね、こいつと戦ってもらおうか」

 

「わかりました。変身」

 

Henshin Change!Beetle!

 

突如ゴウラと後ろから現れた男。左手の昆虫型コア・カブティックゼクターコーカサスバージョンを右手首の変身ツール・ライダーブレスにセットしブレスに対して真っ直ぐになるように右に回転させる。

 

基本カラーは金色でコンパウンドアイは青の金色のコーカサスオオカブトを模した仮面ライダー・コーカサスに変身した。

 

「ちっ、変身・キャストオフ!」

 

Henshin

 

Hyper Cast Off

 

亜久斗はハイパーゼクターをライダーベルトに装着。その後ゼクターホーンを倒しハイパーキャストオフ。通常のカブトよりもカブトホーンは大型化し全身のアーマーが内部にタキオンプレートを収納した二倍以上の強度を持ったカブテクター。ハイパーカブトに変身した。

 

「ふっふっふっ……。さらばだ仮面ライダー」

 

ATTACK LIDE INVISIBLE

 

ゴウラは改造ディエンドライバーに謎のライダーカードを装填し姿を消した。

 

「やっぱり逃げるか……。だったらお前だけでも倒させてもらう!」

 

「やってみろ……」

 

コーカサスはハイパーカブトに向かって低姿勢で走り出しロッーキックを繰り出す。ハイパーカブトはローキックを右足に喰らうも力を抜いて技と転び体でコーカサスの足を抑え込み、すぐさまクナイガン・ガンモードでアバランチシュートの射撃を放つ。

 

「ぐっ、はっ!」

 

「よっと!はあ!」

 

コーカサスはアバランチシュートを放つハイパーカブトから体を捻り転がるこで解放される。ハイパーカブトはアバランチシュートの射撃を止めずセミオート射撃をコーカサスに向かって放つがコーカサスは壁の向こうに転がりこんだ。

 

「クロックアップ……!」

 

世界の速度が限りなく遅くなる。射撃途中のアバランチシュートは光る棒に姿を変えそれが一列に並びゆっくりと進んでいる。

 

コーカサスは横からハイパーカブトに向かって攻撃し更に蹴りによってクナイガンを手から飛ばし射撃をできなくする。そしてベルトと胸の装甲の僅かな急所を狙って拳を連続で叩き込む。

 

Clock Over

 

「がはっ!」

 

ハイパーカブトはダメージを喰らい転がるように吹き飛ぶが敢えて自分から転がることでコーカサスから一旦距離をとる。

 

「そういやクロックアップできたっけな。つい忘れてたぜ」

 

ダメージを負うもあまり大きくはないようで、ハイパーカブトは簡単に立ち上がった。

 

「もう一度だ……クロックアップ!」

 

「これが本場だ。よく見ておけ!」

 

Clock Up

 

Hyper Clock Up

 

クロックアップの数十倍のスピードで移動・活動が可能なハイパークロックアップ。コーカサスも同時にクロックアップを発動させるがこの状態のハイパーカブトとってはそれすらもスローで視認され意味をなさない。

 

「オララララララッ!」

 

一瞬で懐に入り込み高速の連続蹴りを放つ。後ろにコーカサスがゆっくりと退けぞり吹き飛ばされるがハイパークロックアップの中ではそれすらも不可能。よってコーカサスは後ろにゆっくりと吹き飛ばされつつ蹴りの連打を味わう。

 

「ハイパーキック!」

 

Maximum Rider Power

 

蹴りの連打を止めコーカサスの十メートル後ろに回りこみハイパーゼクターのゼクターホーンを倒しカブトのライダーキックのようにゼクターを操作する。そして走って勢いをつけ飛び蹴り・ハイパーライダーキックをコーカサスの背中に放った。

 

「あ___ぐわああああ!!」

 

壁にコーカサスめり込み首ががくんと垂れた。気絶したようだがまだ変身は解除されてはいなかった。

 

「?おかしい。気絶したなら変身は解除される筈なのに……」

 

「おや、もう倒してしまったのかね」

 

気づくとまたハイパーカブトの後ろにはゴウラが立っていた。

 

「お前まだいたのか!」

 

「それは失礼じゃないか?まあいい。折角の被験体だ、回収させてもらおう」

 

「させると思うか?」

 

ハイパーカブトは吹き飛ばされていたクナイガンを拾う。ゴウラは笑いながらこちらを見ていた。

 

「残念だが、私は君と戦いたくはない……」

 

CAMEN LIDE

 

「こいつの相手をしてもらおう」

 

『………』

 

改造ディエンドライバーから召喚されたのは金の前角・銀と銅の後角を持つコーカサスのようなライダーが召喚された。基本カラーは金銀銅の三色でコンパウンドアイは白のコーカサスオオカブトをモチーフにしたような装甲で身長は二メートル以上という巨大の仮面ライダーだった。

 

「これはコーカサス・ケタロス・ヘラクスのデータを合成させたライダー。キングゼクターと呼ぶことにしよう。彼が君の相手をしてくれる」

 

『………』

 

召喚されたライダー・キングゼクターはハイパーカブトに体を向けながら無言で睨み付けている。

 

「俺はその間にそこの被験体を回収するとしよう」

 

「させるか_____」

 

ガシィッ!

 

「!………おい、退けよ」

 

『………』

 

ハイパーカブトがクロックアップを発動させようとスラップスイッチを押すため手を伸ばそうと動かしたが、キングゼクターが一瞬で目の前に現れ両手を掴んだ。

 

「では精々頑張れよ。仮面ライダー」

 

ATTACK LIDE INVISIBLE

 

その間にゴウラはコーカサスを抱えて姿を消した。

 

『………』

 

「くっ、オラよっ!」

 

ハイパーカブトは手を捕まれた状態のまま飛び上がりキングゼクターに両足での蹴りを放つこで拘束から解放された。

 

「ハイパークロックアップ!」

 

『………』

 

Hyper Clock Up

 

Hyper Clock Up

 

ハイパーカブトとキングゼクターは同時にハイパークロックアップを発動し、お互いに相手に向かって突っ込む。その速さ比例して風圧が発生し、売店の商品がいくつか吹き飛んでいく。

 

超高速の蹴りや拳が放ち合い、お互いの体に直撃していく。速さと手数の多さはハイパーカブトが勝っているがキングゼクターは一撃が重く、疲れか見える様子がなかった。交戦が続くにつれハイパーカブトの方には疲れが見え初め動きがぶれていく。

 

ドガッ!

 

「がはっ!」

 

Clock Over

 

そしてとうとうキングゼクターの一撃がハイパーカブトを完璧に捉える。腹に重い拳を喰らったハイパーカブトは壁に叩きつけれた。

 

「くっ…ここまで強いとはな。だったら奥の手を見せてやる。恨むなよ」

 

「Uシステム起動!」

 

『声態認証確認。Uシステム起動します』

 

ハイパーカブトのボディの装甲が剥がれ亜久斗のISが展開され纏う。空中でバラバラに浮遊したボディパーツは回転しながらISの装甲に合わせるように形を変えて装備させる。ISと仮面ライダーが一つになり、ハイパーカブトをベースとした形のISに変化した。

 

『仮面ライダー・カブトの同調を確認。Uシステム完了しました』

 

「さあ終わらせてやる。三秒数えな!」

 

Hyper Clock Up

 

『………』

 

Hyper Clock Up

 

ハイパークロックアップを発動し時間は限りなく遅くなる。キングゼクターもハイパーカブト同様に動けるがISと同調したハイパーカブトはそれ以上のスピードを誇る。

 

『瞬時加速(イグニッション・ブースト)』を使用し圧倒的な速さでキングゼクターに突進する。この間僅か0.54秒。突進を喰らったキングゼクターは退けぞるがそれよりも早く『円状制御飛翔(サークル・ロンド)』を使い後ろに回りこむ。ISの訓練はしていなかったわけでは無かったのでこれぐらいなら使用することは可能だ。そして

 

Maximum Rider Power

 

そしてその勢いをプラスしたハイパーライダーキックを横から叩き込む。キングゼクターの体が歪み装甲がいくつか剥がれ落ちたクロックアップはまだ続いている。1.27秒。

 

今度は大車輪のように何度も何度も蹴りを叩き込んだ。キングゼクターの角が折れたクロックアップはまだ続いている。2.58秒。

 

「これで終わりだ!」

 

両足での蹴りで壁にキングゼクターをめり込ませる。装甲はいくつも砕けで体の何ヵ所かは蹴りの跡で凹んでいる。そして壁にめり込ませた後両肩、鳩尾の三ヶ所を連続で蹴りまくり、最後にハイキックを喰らわせキングゼクターから背を向けた状態で歩きだす。2.98秒。

 

Clock Over

 

ドガガガガバガキヅジジズドドドドッ!!!

 

置き去りとなった蹴りの音がハイパークロックアップが解除されたことにより通路に響いた。キングゼクターの体は一気に凹み爆散した。

 

「きっかり三秒だ。力を合わせようが偽者が俺に勝てると思うなよ」

 

爆発の煙を背にし、ハイパーカブトはそう呟いた。

 

キングゼクターVSハイパーカブト。

戦闘時間・一分十五秒。

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