「お前のヴィレッジより面白い所なんざもう本当の地獄くらいしかあるまい?先に逝って、遊んで来い」
大道克己
「「「「…………」」」」
ここはとある部屋、集められたのは十四人の男女たち。その割合は女子の方が多くテーブルを囲んで座ったいた。全員からは緊張感がほとばしり汗を流している者もいた。そこで行われているのは_________
「王様ゲームッ!」
「「「「イエー!」」」」
王様ゲームだ。真ん中にいた男、剣崎龍矢が立ち上がるとそれに乗じて各人手を上げたり声を出したりと場の雰囲気をつくっていった。……三人を除いて。
「(王様ゲームってなんだ?)」
「(ていうかここ俺んち……)」
「(時刻が朝の八時という点に感しては無視なのか?)」
上からデネブ、一夏、亜久斗である。そう思うのも仕方がないと思うが話の都合上割合させて頂く。
「ルール説明!メイアよろしく!」
「オッケー。この箱の中に一から十三の数字が書かれた紙と王様の紙が入っているわ、王様の紙を引いた人は選択した数字の人物に好きな命令かできるわ」
「例えば三番が六番にデコピンをするとか、十番がコスプレとか命令内容は規定内を守っていれば何でもありよ。ただし私たちが高校生だと言うことを忘れないように、そしてこの王様ゲームの絶対に破ってはいけないルール。それは……」
「「「「王様の命令は絶対!」」」」
「(……何故全員ノリノリなんだ)」
亜久斗の思考が疑問の連打を叩き出すもそんなことは無視してゲームは始まる。ちなみに今回の番外編は特別に私、佐野満がお送りします。決してライダーバトルに参加したこととかは無いので勘違いをしないように。
「それじゃあ行くぞ。せーのっ!」
「「「「王様だーれだっ!」」」」
「「「「…………」」」」
勢いよく紙を手に取り自分にしか見えないように紙を見る男女たち、その反応は様々であった。
「……俺だ」
「王様」とかかれた紙を捲り見せたのは亜久斗だ。回りの反応は様々で顔を赤くする者や悔しがる者もいた。
「そうだな……」
じっくりと全員の顔を眺めながら笑う亜久斗、その姿に全員が内心でドキドキしている。
「二番と八番がコスプレをして外の街を出歩いてこい」
「「ええっ!?」」
ガタッと立ち上がったのはシゲルと鈴。その手にはしっかりと二番と八番の紙が握られていた。
「どうした?衣装なら俺が出してやるから早く行ってこい」
「ちょっと待ってくれ!コスプレって卑猥なのとか女装は嫌だぜ!」
「そ、そうよ!それに今何時だと思ってるのよ!」
「別にそんな事はないから安心しろ。それに朝からこんなゲームをしてる時点で時間帯を気にするな、それにこのゲームのルールを忘れたのか。王様の命令は」
「「「「絶対!」」」」
なんだかんだ言ってこの王様もノリノだったようだ。ニヤニヤと笑いながら王様の紙を見せつける。
「くっ、わかった。そんで?衣装ってどんな奴なんだ?」
「言っとくけどあんまり肌が見えたりするのは嫌よ」
いつも着ている制服の肩や腕を露出させている女子のセリフではない。
「これだ」コネクトプリーズ
亜久斗が魔法陣から取りだしたのは二つの着ぐるみ。片方は仮面ライダー真のそのまんまの姿の着ぐるみでもう片方はリュウタロスの姿の着ぐるみだった。
「ちょ、ちょっとさすがにこれは無理よ!チェンジ!」
「何故?肌も露出していないし女装でも卑猥な格好でも無いぞ」
「だからってもっと他のは無いのかよ!」
「鈴……」
「シゲル……」
なんとかこの着ぐるみを着ないですむように亜久斗に詰め寄る二人、そんな二人に一夏とエリナが寄り添う。
「「王様の命令は絶対♪」」
肩に手を置き飛びっきりいい笑顔ではにかみ、そういい放った。
二人は無言で着ぐるみに着替え玄関へと通じるドアの前に立った。
「「……いってきますー!」」
「ちゃんと人前にまで行けよー」
◇
それから二人は帰ってきた。ぜえぜえと息をきらし若干疲れ目だった。
「人前に出たら物凄い勢いで撮影されたりしたわよ……」
「……俺なんて警察に通報されかけたぜ……」
着ぐるみを着たままなのに声でその場の現状が他の全員に伝わった。
「よ、よし。まあ次行こう次!せーのっ!」
「「「「王様だーれだっ!」」」」
「あ……私、王様」
次に王様と書かれた紙を開いたのは簪。それを見て一部は相当警戒していた、無理もない。一回目の結果がこれなのだから。
「じゃあ、五番は好みの異性のタイプを全員に言う」
「え、マジ?」
簪の言葉に反応したのは一夏だった。それに反応するようにほとんどが一夏の方に顔を向けた。
「え、……五番って一夏なの?」
「一夏の好みねぇ、そういや聞いたこと無かったな」
「……いや、俺は五番じゃない」
「またまたあ、嘘つくなって」
一夏は紙を掴みながら否定するもリュウヤがそれを否定する。一夏はふぅと息を吐くと紙を全員に見えるようにゆっくりと捲った。
そこには「3」と大きく書かれていた。
「な?違うだろ?」
「本当だ……。あれ?じゃあ五番は一体誰なんだ?」
「俺じゃないぞ」
「あたしも違うわ」
「……俺だ」
声の主は先程命令を下した亜久斗だった、その手には捲られた「5」と書かれた紙があった。
「じゃ、じゃあ……亜久斗。す、好きな異性は誰?」
「命令変わってないか?最初の命令を俺を実行するからな」
「まあ別にいいですけど、それで亜久斗さんの好みの異性のタイプとはどんな方なんですの?」
セシリアがそう聞くと他の全員も興味津々で亜久斗を見つめた。シャルロットやラウラに楯無と簪の顔は少し赤かったが。
「俺の好みか……。(どうする、今まで考えた事ないぞそんなこと。適当な事を言って誤魔化す事もできるがそれが後々響くかもしれないから駄目だ。どうすればいい……)」
顔はクールでもその頭の中はフル回転していた。好みのタイプ、亜久斗は五秒程考えた後、亜久斗は一つの結論に辿りついた。
「綺麗系より可愛い系の女子、以上。さて、次行くぞ」
簡潔に終わらせて次に持っていくことにした。何も詳しくとは言われてないので別にいいだろうと考えた亜久斗、ある意味でヘタレかもしれな____ウワッナニヲスルヤメロ!エンドオブワールドハカンベンシテ!※佐野くんがどこからか飛んできた銃撃で吹っ飛びましたのでここからは俺こと加賀美新が変わりにお送りする。ZECTの隊員とかじゃないからな。
「ま、まあ次に行きましょうか!(うーん、亜久斗くんは私をどう見てるのかしら?)せーのっ!」
「「「「王様だーれだっ!」」」」
ちなみに今のは楯無のセリフと心の声である。
「あら、わたくしですわ♪」
次に王様になったのはセシリアだった。
「では命令を……六番はわたくしにマッサージをしてくださいまし!」
「えーと、誰だ六番」
「俺じゃあないぞ、一夏は?」
「俺もだ、リュウヤは?」
「俺もだ、デネブ「長くなりそうなネタはカットしてね」はい……」
「で?結局六番は誰なのだ?」
「え~と……僕だよ」
ペラリと「6」の紙を捲って見せたのはシャルロットだった。
「じゃあ、マッサージするけど。肩揉みでいい?」
「え、ええ。構いませんわ」
それから数分はセシリアの肩をシャルロットが揉むという時間が続いた。その姿がお嬢様と執事に見えたのは見ていた者たちの秘密だろう。
「ふぅ、中々によかったですわよ」
「どうもセシリア。じゃあ次に行くよ。せーのっ」
「「「「王様だーれだっ!」」」」
「ふむ、私だ」
今度はラウラが王様、そして何故かその顔は自信満々だった。
「では命令を言うぞ。十番が九番にキスをしろ」
「「「…………え?」」」
ラウラの意外な命令に全員がぽかんと呆気を取られた。
「む?私の部隊の仲間から王様ゲームとはどういうものか聞いたのだが、こう言う命令をするものではないのか?」
「いや、一応あってるけど……その人って本当に軍人?」
「無論だ」
一度その人に日本の正しい文化もしくは自重というモノを学ばせてやれ。
「それで、誰と誰がキスをするんだ?」
「……俺だ」
「10」と書かれた紙を捲ったのは亜久斗。さっきからこいつに当たる確率が高い気がする。
「え……亜久斗?」
「そうだ。……で?俺は誰にキスすればいいんだ?」
ババッ!と全員がもう一度自分の持っている紙を確認する。安堵する者もいれば悔しむ者もいた。その中で、顔を赤くして紙を見る者が一人。
「……私」
IS学園生徒会長、更識楯無だ。
「え!?ほ、本当に!?」
「や、やっぱり止めた方がいいんじゃない?ほら、ラウラもそう思うでしょ?」
「私は最初にもうキスをしている。二度目などくれてやる」
「無駄に格好いい発言!?」
まさかの王様ゲームらしい展開に場は騒然とかした。対象者の二人を除いて。
「そうか……。楯無か」
「あ、亜久斗くん……」
亜久斗は顔を赤くした楯無の腰に手を回すと、ゆっくりと自身の体に近づけた。
「あ……」
「悪いな、我慢してくれ」
ゆっくりと二人の唇が近づいて行く。そして二人の唇が触れあう寸前、それは二人の間に挟まれた紙で遮られた。
「待って、お姉ちゃん……」
「簪ちゃん?さすがに今のを邪魔するのはちょっといただけないんじゃない?」
紙を二人の間に挟んだのは楯無の妹の簪だった。自分の好意を寄せている異性とのキスを遮られた楯無は不服な顔をしている。
「……お姉ちゃんの紙、六番」
「………え?」
簪が持っていた楯無の紙をもう一度見ると、確かにそこには「9」ではなく「6」と書かれていた。6の下には鉛筆で線がついているので確かにこれは9ではない。
「え、ええ~」
がっくしと肩を落とす楯無。それを見て安堵する回りだったがすぐに別の疑問が生まれた。
「……あれ?じゃあ九番は誰なんだ?」
全員がはっ!とし9番を探した。しかしその一秒後、それはすぐに判明した。
「……俺だった」
その人物は、織斑一夏。手には「9」と書かれた紙があった。
決して認められない一線が、今_____※しばらくお待ちください。
「ああ……、最悪だ」
がっくりとorz状態となる一夏、その目から涙が溢れていた。対して亜久斗は何でもないような顔をしている。
「な、なんでお前はそんなに平気なんだ?」
「ん?濃いめにリップクリーム塗ってたから」
そう言ってポケットからリップクリームを取り出す亜久斗。そのラベルには「新発売!乾燥を遮断するミントの匂い!」と書かれていた。
「そ、そうか……。じゃあ次で最後にするぞ。せーのっ」
「「「「王様だーれだ!」」」」
「っしゃー!俺だ!」
ガッツポーズしながら紙を捲って見せるリュウヤ。
「じゃあ王様からの命令な」
ゴクリ……。最後の命令に固唾を飲む一同。そしとリュウヤからの命令は……。
「一、三、四、七、十一、十二番は今日同じ部屋で寝ろ!」
「はあ?」
「なんだその命令は……」
「ていうか場所はどうするんだよ」
「そんなの寮でもホテルでも誰かの家でもいいだろ。明日は日曜日なんだしさ。で?誰なんだ?」
「「「「「「ピラッ」」」」」」
選ばれた六人が紙を捲った。
王様ゲーム最後の命令は終わり、その日は幕を閉じた。ちなみに今日一緒の部屋に寝ることとなったのは一夏、箒、鈴、シャル、亜久斗、楯無だったという。
番外編なのにろくなオチを作れなくてすいませんでした。
それと明日から本格的にテスト期間に入るので2月中旬くらいまで更新できません。感想評価等お待ちしております。仮面ライダー龍騎の方もよろしくお願いします。