IS 楽しむことは忘れない 転生者の物語   作:滝温泉

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「諦めるな!まだ俺がいる」
         操真晴人


八十四話 結局ペアは……

前回のあらすじ

 

元生徒会長にペアの申し込みをされた。

 

 

 

さて、俺の目の前にいるIS学園元生徒会長レナ・エイプリル先輩。俺に今度行われる専用機持ち専門のタッグマッチのペアを組んでほしいと言ってきた。

 

いやそれは別に構わない、だが問題はISと個人の戦術の相性。そして今日先に俺に申し込んで来たラウラを断らなければならなくなるということだ。

 

俺のIS『仮面ライダー』なのだが現在使えるのはアクセル、オーズ、ウィザードの近距離戦重視がほとんどでありもしこの先輩の専用機が近距離型であるならば俺は恐らくそちらを使うかもしれない。

 

いやISに限らず戦術というのは近距離・遠距離が組むという法則なんてものは存在しない。一対一と一対一で行う場合もある。別にこれには問題ないわけだ。

 

もう一つはこの先輩と組んだ場合ラウラの申し込みを断らなければならない。ということだ。というかこっちの方がまずい。

 

そもそも先に申し込みをしてくれたのはラウラだ。それを俺は(織斑先生の件もあって)返事を出さないままでいる。これで俺がもしエイプリル先輩と組んだ場合、ラウラは絶対怒るだろう。

 

そして俺は女子の怒りというものを実感している、現に一夏がそうだ。あいつは『色々』あって箒たちを怒らせることが多い。その時の反応が尋常沙汰ではないのだ。全員がISを部分展開して襲ってくるらしいぞ、誰か止めてくれ。

 

「夜霧くん、さすがにいきなり押しかけちゃったし混乱してるかもしれないから、返事はまた後日でいいわよ」

 

「え?」

 

俺が百面相をしているとエイプリル先輩が突然話を打ち切らせてきた。これには俺も驚いてしまった。これが三年生か……楯無もこうなるのだろうか?

 

「ああ、そうしてくれるとありがたいですね。丁度他に来てくれた女子もいるので」

 

「おっ、夜霧くんモテてるね~。まあ頑張りなさいな。それと、私と組んだら新聞部に顔出してね」

 

「わかりました」

 

エイプリル先輩はそう言って帰っていった。門限内に帰っていくのはさすがというか……同じ生徒会長でこうも違うのか、見習ってほしいものだ。

 

というかペアの件。どうすればいいんだろうか。

 

 

 

 

 

 

数時間後。食事を終えて悩みまくった結果俺は一夏のところに助言を聞きに行くことにした。食堂では会わなかったが恐らく部屋にはいるだろう、日常茶飯事的に女子にいいよられているあいつなら解決策を聞かせてくれるだろうしな。

 

「あ、織斑先生」

 

「夜霧か、どうしたこんな時間に。織斑に用でもあるのか?」

 

廊下を歩いていると、曲がり角から織斑先生が出てきた。この時間帯ならば見回りをしているのだろう。

 

「ええ、少し聞きたいことがあるので……」

 

「そうか。あと一時間もすればお前も処罰の対象だからな、用は早めに済ませろ」

 

「わかりま……ん?お前「も」ってことは誰か問題でも起こしたんですか?」

 

「……ああ、篠ノ之とオルコットだな。勝手にISの無断使用をしていた罰として、第一グラウンドをIS装着して十周させている」

 

「……うわぁ」

 

大変だろうな、二人は。

 

「では私は行くぞ。お前も早く寝ろよ」

 

「わかりました」

 

織斑先生は俺と反対方向へ行ってしまった。俺は心の中で二人に合掌しつつ一夏の部屋に向かった。

 

 

 

それから、わかったことは二つ。一夏に聞いても対して変わらなかったこと、一夏の部屋のドアが吹き飛んでいたことだ。

 

ちなみに吹き飛ばしたのは織斑先生らしい。さすが人外。

 

 

 

 

翌日、一年生寮の食堂で俺はコーンフレークを口にしながらペアのことについて考えていた。

 

「(……あれから考えてみたが、やはり先輩にはお断りさせてもらおう。先に来たラウラに申し訳ないからな)」

 

「あ、亜久斗」

 

「ん?」

 

ふと声をかけられた方を見ると、そこにはお盆を手にしながら立っているラウラがいた。だがその表情はいつもと違っていた。

 

「ラウラか。ペアのことなんだが俺は_____」

 

「その、すまない!」

 

…………んー?

 

「お前には悪いが、その……実は昨日の夜にシャルロットと組んでしまったんだ!」

 

「」

 

どうやら、俺の知らない間にご都合主義が働いていたようだ。

 

そして昼休み、授業を終えた俺は三年生の教室に向かうことになるのであった。




普段より短いです。あと小説増えてきましたね。
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