とある艦隊の日常   作:クレイモア

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指揮官と神風が将棋を指してる最中に睦月達は部屋に入室してきた。靴を脱ぎ指揮官の元に走る睦月達は指揮官と神風がお互い机の将棋盤見ながら顔を悩ませる様子だった。
※今回は前編に薄っすらと出た「彼女」と第三者が出ます。指揮官がが「彼女」の名前をバラしますけど。(ネタバラしすいません。)
※タイトルを変更しました。


指揮官はゆっくり寛ぎたい 後編

「しゅきかん、どうしたの?」

睦月は畳の上で正座をしながら顎に手をやる指揮官の表情が真剣だったので聞いてみた。

睦月(むつき)、と如月(きさらぎ)文月(ふみづき)か。」

声をした方向に顔を向けると睦月型の睦月、如月、文月が此方をじーっと見ていた。よく見ると睦月の手には袋らしき物を握っており、少しほど入れてる量だった。

「睦月、それはなんだ?」

「これはね、アメさんを入れる袋!色んな味のアメさん持って来たよ!」

袋を振ると、袋の中から音が鳴っているのを聴き、態々持ってきてくれたのだな、と指揮官は心の中で呟いた。

「あとでもらっても構わないか? これが終わったら執務室の棚に閉まってる菓子類を持ってくるが…」

「いいよー!!」

普段はあまり甘い物を()らない指揮官だが、決して嫌いという理由ではなく摂る時間が無いからである。睦月は元気良く返事するのを確認すると如月と文月の二人も頷いた。三人に菓子を食べさせる約束をして再び将棋盤の方に振り向いた。

「指揮官、お主本当に初心者か? わっちが劣勢になってるのじゃが。」

指揮官の自陣の駒はまだ余裕があり、神風の方は半分以下で苦戦を()いられていた。神風は自陣の駒を動かして指揮官の駒を取ったが彼にとっては痛手(いたで)ではなかった。

「初心者だ。だが仕組みさえ理解できればあとは駒をどう動かすかだ。常日頃お前達を執ってるから常に先を見据えないと指揮官としての意味が無い。」

指揮官は言いながら神風の駒を取った。神風は頭を悩ませながら次はどの駒を動かそうと考えると、突然部屋の扉が開いた。

「指揮官様、此処にいらっしゃったのでしたか?」

その人物は【重桜】や他の陣営でも危険人物として意識されている重桜陣営の空母、一航戦の赤城だった。赤城はちらっと睦月達を見ると、如月は指揮官の背中に隠れ、睦月と文月も如月に続いて隠れた。彼女は艶めかしさを感じるが彼女は指揮官、同じ一航戦の加賀、二航戦しか普通に話さず他に対しては『害虫』と呼んでいる。特に翔鶴とエンタープライズは非常に仲が悪く、翔鶴は犬猿の仲、エンタープライズはかつて自分を沈めた忌まわしき仇敵(きゅうてき)ある。赤城はかなり癖のあり常に病んだような発言をしてると加賀からは聞いてた。

するとまた扉から二人の人物が来た。

「指揮官、失礼するぞ。」

「おじゃましますね。指揮官♪」

赤城の相方であり一航戦の加賀と五航戦の翔鶴が部屋に入ってきた。三人はきちんと靴を脱ぎ。部屋に上がると赤城は神風を睨んだ。

「害虫、何故指揮官様と将棋をしているのかしら?」

赤城は指揮官と将棋を指してた神風に忌々しげに言うが神風は余裕の表情だった。

「何、わっちが指揮官を誘っただけじゃが? それに何の問題があるのか意味が分からないぞ、赤城よ。」

指揮官を誘ったと聞いて赤城は指揮官の方に振り向いたが、指揮官は溜息を吐いた。

「一応全員に伝えようと考えたが、執務室に押しかけてくると思い態と伝えずそのままにした。」

すまない、と指揮官は謝ると赤城はそうですか、と短く返事した。すると右隣からいつの間にか翔鶴がいた。

「では指揮官、今から私の部屋に来てくれませんか? 私が指揮官をもてなしますよ。それに瑞鶴も喜ぶと思います。」

そう言って翔鶴は指揮官の右腕に抱き着き、赤城に横目でドヤ顔を向けた。翔鶴の大胆な行動を見て、赤城は内心苛つきながらも指揮官から離れるように翔鶴に言った。

「翔鶴、指揮官から離れなさい。」

にこやかに言ってる赤城だが、表情とは裏腹に威圧感が出ていた。しかし翔鶴はそれを物ともせず抱き着く力を更に強めた。

「指揮官、あそこの先輩なんか無視して私と何処か出かけましょう。」

彼女の服越しから伝わる柔らかい感触を感じるが、今はそれどころではなかった。

「姉様、少し落ち着いてください。」

加賀は赤城を落ち着かせようとするが焼け石に水だった。赤城は生気がないような目で加賀に言った。

「加賀、貴女も邪魔をするのかしら?」

「……すまない指揮官、骨は拾ってやる。」

赤城は加賀の前を通り過ぎる。

険悪な雰囲気になりつつある中、指揮官は静かに息を吐き、『彼女』に言った。

「高雄、二人を制圧しろ。手段は問わない。」

「承知」

部屋の隅で瞑想で気配ごと消えていた高雄は立ち上がって二人を押さえた。

 

 

 

 

 

 

 

高雄の実力行使により二人はすぐに抑えられた後、部屋の外から戦艦の扶桑、伊勢姉妹、重巡の衣笠とそして意外な人物が来ていた。

「指揮官、此処にいたのか。」

重桜ではない彼女は【ユニオン】で「幸運艦」と言われてるエンタープライズと彼女に後ろにはの重巡洋艦の青葉だった。何故二人が来ているのか指揮官は疑問に思うと伊勢が指揮官に説明した。

「指揮官、私と日向が廊下で歩いてる時に青葉が赤城と翔鶴(二人)と話してるのを見かけたんだ。少し経つと赤急ぎ足でどっかに行ってるのを見て青葉が何か吹き込んだと思って捕まえようとしたんだが中々捕まらなくてエンタープライズに協力してもらったんだ。その後は扶桑さん達と衣笠とはついさっき会って今に至るっってわけだ。それでどうする、青葉に何か処罰を与えるのか?」

伊勢から此方に来るまでの経緯を話し終えると青葉が指揮官の前に出て来た。何やら苦笑いをしているが必死の様子だった。

「いや〜ごめんね指揮官。実はネタが無くて扶桑さん達の話を小耳に挟んだのよ。それで赤城さんと翔鶴さんにを話して指揮官を新聞のネタにしようとしたけど許してくれるかな〜?」

青葉はウインクしながら小さく合掌するが指揮官の判決は無慈悲なものだった。

「青葉、高雄と演習で勝ったら今回のことは目を瞑る。」

「え、ちょ、マジで。高雄さんと演習って無理なんだけど。」

「では一ヶ月出撃にする。」

「それもっと酷いけど。分かった分かった!! 高雄さんと演習するよ。」

青葉は心を折れ、今から待ち受ける演習にやけになったがそこにエンタープライズが指揮官に声を掛けた。

「指揮官、私も演習をさせてはくれないか? 誤った情報とはいえ赤城と翔鶴は指揮官を困らせたんだ。きつくお灸を据えないと。」

エンタープライズが演習に参加するのに指揮官は驚いたが、二人にお灸を据える相手としては適してると考え彼女の意見を汲んだ。

今度は扶桑が小さく挙手をした。

「指揮官様、私と山城も参加します。伊勢さん達はどうしますか?」

次は伊勢に話を振ったが、すでに決まっていた様子だった。」

「私と日向も参加しないが衣笠、お前はどうする。」

「私は参加します。青葉がやらかしたので姉妹艦である私は厳しくします。」

こうして話し合いは決まり演習は一時間後に行われ、赤城、翔鶴、青葉のチーム対高雄、衣笠、扶桑姉妹、エンタープライズ、のチームが決まった。

そして数時間後、赤城達は高雄達によって叩きのめされた。




今回は「彼女」こと高雄が活躍して指揮官を魔の手から守りました。(というか制圧? っぽくなりましたけど)
あと基地内は要望により色んなものが建てられてます。(バーや道場、庭園など)

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