※シリアス展開です。
※サブタイトルの変更
世界に『それ』が落とされた日→日本に『それ』が落とされた日
指揮官は普段通り執務室に居たが今日はいつもくる書類の仕事はなく、代わりに端末からある一本のメールが届いた。指揮官は端末からメールの内容を確認すると顔を顰め、執務室を退室した。執務室に出た指揮官はこの階の放送室に足を運んだ。放送室に入った指揮官は放送で今日の予定を伝えて放送室に退室した。再び執務室に戻った指揮官は執務室の掛け時計見ると少し時間があるのを確認すると私室に行って本を持ちだし、執務室の自分の椅子に座って読んだ。
本を読んだ十数分ぐらい経って再び掛け時計を見ると時間まであと少しと確認し執務室に退室しようと扉を開けると、扉の前に黒い髪に狐耳がある小さき艦船少女、長門だった。
「指揮官よ、待っていたぞ。」
「長門、
何故扉の前にいるのか尋ねると長門は視線を斜めに逸らした。
「余は『この日』を知っている。」
長門が『この日』という発言を聞いて指揮官はあることを思い出した。
「そういえば『あの頃の長門』は『生き残った側』だったな。」
指揮官は皮肉に聞こえる発言に長門は暗い表情をした。
「そうだ。多くの友、そして陸奥も海の中に沈み『生き残った者達』は褒め称えられ、平和の為に自らの役目を果たした。しかし余はそう感じない。多くの友が沈む姿を『生き残った者達』は見ていることしかできず救う事が出来なかった。」
長門の瞳から涙が出てるのを見て指揮官はポケットの中にあるハンカチを渡した。
「長門、とりあえず涙を拭け。それに当時の状況は『仕方なかった』としか言えない。」
指揮官から受け取ったハンカチで涙を拭うと長門は指揮官にこんなことを聞いた。
「指揮官よ、
長門は言いながら指揮官に抱きついた。こんな小さい艦船少女は辛い経験をしてると感じ指揮官はゆっくりと息を吐き長門の頭を優しく撫でた。
「安心しろ。辛いと思ったら相談しろ、何もかも全部背負ってやる。それに誰も沈ませはしない」
「それがお主の信念なのか?」
長門の問いかけに指揮官はフッと笑った。その表情を見て長門は小さく笑った。
「ただこの基地の指揮官としての
「余も付き添うぞ。」
「大丈夫なのか?」
指揮官は長門が泣いてるのを見ていたので少し不安の気持ちだったがそれは杞憂だった。
放送室で指揮官は艦船少女全員に黙祷をするように言い、時間通り黙祷をし終えた二人は執務室に居た。あの会話のお陰か長門の心は落ち着き、指揮官にある誘いをした。
「指揮官、もし良かったら今度余とお茶会をしてくれないか。お主には日頃から感謝している。それも兼ねてお主を招きたいのだが構わないか?」
お茶会の誘いを聞いた指揮官だが普段から執務室で書類の仕事とかで一人でこなしているので遠慮しようと考えたが、彼はこの誘いを受けた。
「分かった。俺の予定に合わせるが構わないか?」
「そちらに任せる。場所はすでに決めてる」
色んな要望書で様々な施設が建てられた基地だが、長門が何処に決めてるのか
「あとは誰が来るんだ?」
「それはまだ決めてない…」
「そうか、では色々話し合うか。」
そうして二人は後日行うお茶会の日程を調整した。
「指揮官よ、お主に伝えたい事がある。」
「何だ?」
長門が執務室から退室しようとしたが扉の前に立ち止まり、指揮官は自分に何を伝えるのか待っていると長門は背を向けたままゆっくり深呼吸をした。
「余はあの時の大戦で生き残ったが多くの民と友を失い、悔やんでも悔やみきれなかった。しかし今は違う。あの時戦った者達と共に生き残り、皆を守ってみせる。それが余の、戦艦長門としての生き方だ。」
そう言って長門は執務室から退室した。
向こうから見れば無理矢理ポツダム宣言を受諾させる為に実力行使をせざるを得なかった。
こっちから見れば受諾を拒否してからの報いとなった。
貴方はこの考えをどう思いますか?