あと、今回から私のやりやすいやり方でさせて頂きます。勝手ながらご理解の程、よろしくお願い致します〜。(主に「 」の用途変更。)
「1-D-2番…。「糸口霧夜」君…か。」
自己紹介を終えた後、結月先輩はそう口にした。
俺はこの、「歴史部」に入ることにし、今、その部室へと足を運んでいた。
「ま、いいよ。これ入部届け。あかりちゃんにも渡しておいて。」
そういうと、先輩は俺に2枚の紙を渡し、再び部室の奥へと姿を消して行ったのだ。それより気になるのは、先輩が
「それ、明日以降にここに来て、その辺に置いておいてねー。」
金髪の先輩がそう口から発した。俺は返事をし、「失礼しました。」と言い、部室を後にした。
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「これ、お前のだ。」
「あ…ありがとう。」
「じゃあな。」
「ま、待って!」
奴は俺の足を引き止めた。俺は不思議そうな顔をし、奴に視線を向ける。すると奴は、言葉を詰まらせた。
…しばらく無言の時が刻まれた。そんなに経ってはいないのだが、長く感じた。
「なんだよ、止めておいて。何も用がないのか。」
「あ…えっ…と…その…。」
俺は奴の言葉を全て聞き終わる前に足を動かした。
校門を出ると、奴は走って俺のあとを追いかけて来て、俺の隣へと息を切らせながら移動してきた。
「あ、あのさ!」
「…。」
「私…入部しても…いい?」
「は…?」
予測不可能な質問に、今度は俺が言葉を詰まらせてしまった。自分で決めて入部する。それが部活の決まりと思うのだが、奴は違う。何故か俺に聞いてきやがった。まだ先輩に聞くのならば話は別。しかし何故俺に聞いてきたのだろうか、それを質問にして返す。
「何故俺に聞いてきた。先輩に聞けばいいじゃないか。」
「霧夜君嫌がるかな…って思って…。」
「別に…好きにすればいいじゃないか。」
奴は俺がそう言うと、嬉しそうに飛び跳ねた。わーい、わーい、と口にしながら数回ジャンプをする。そんなに嬉しのか、よく分かりはしないが、まあいい。今日は小説を買いに行きたいからいつもの十字路で別れを告げて、さっさと買いに行くとしよう。
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何故だ。
何故なのか。
何故今俺は。
カフェにいるんだ。
ついだ。仕方ないんだ。奴がカフェに来てくれるなら、新作のミステリーホラー小説、未開封の100冊限定についているオマケの短編小説。それを俺に寄越すと言いやがった。俺はそれを入手することができてなく、前々から悔しかった。だが、何故こいつはそんなものを…。
理由はともかく、貴重な物を入手することが出来た。多少のデメリットは覆うとするしかない。
「あのさ…。」
無言の空間を切り裂いた一言。それは微かに、小さいものだったが俺の耳に聞こえてきた。
「なんだ。」
俺が問い直す。奴は少しだまり、再びその口を開いた。
「…「歴史部」って何をするんだと思う?やっぱり過去の人とかについて調べたりするのかな。」
「そりゃそうだろ。「歴史部」って名前なんだから、その位は…。」
「どの辺まで深く探ると思う?」
「どの辺って言われてもな…。まだ分からないだろ、そんなもの。」
「そっかぁ。」
何処と無く自然な流れで会話する。時折飲み物を口にし、俺は話題を見つけ出す。あまり来ないカフェに来たんだ。それもいつも付いてくる女子と。それなら会話を持ってこないと奴も楽しくは無いだろう。こんな気遣い、いつもならしないのだが、何か言われる前に動かないと面倒だ。
───────
家に着いた。今日のカフェは一段と楽しかった気がする。私はベッドに制服のまま寝転がると、その気を抜いた。
「はぁ~~…。」
ため息をつくと、天井を見上げ、ライトを見つめる。何も無いのだが、ぼーっとしているこの時間が何故か好きなのだ。
それにしても、今日の彼はやけに積極的だった気がする。いつもは私から話題を提供するのだが、今日はお互いに話題を出し合い、楽しめた(と思う)。
「あ、入部届け書いおかなくちゃ。」
ふと思い出した私はベッドから起き上がり、机を向かいあった。ササッと学年番号名前を書き、印鑑を押す。そして部活名のところには…。
「「歴史部」…と。」
これで終わり。明日の放課後あたりに、霧夜君と一緒に持っていこう。
「部活の予定とかはどうするんだろう…。まあいいか!」
私はその疑問を切り捨て、再びベッドに寝転がり、携帯をにらめっこを開始したのであった。
変な感じがしますが許して