翌日、私は今目が覚めてぼんやりとしている状態だ。その状態でそーっと時計に目をやると短針は7、長針は8を指している。つまり7:08…。うん、まずいね。私は急いで着替え、朝食のパンを焼く。その間に昨晩結局用意することの無かった学校の支度をし、まだ焼いているので顔を洗い歯磨きをする。普段は6時に起きるのに、何故かこの日は7時過ぎに起きてしまった。急がないと糸口君に会えなくなってしまう。そう思った私は急いでいるのをさらに急ぎ、12分までにはいつもの用意を終わらせ、朝食を取るのであった。
「はぁーー…なんでこんな事に…。」
そう呟くも、完全に自分のせいである。昨晩特別夜更かしした訳でもない。単に昨日はしゃぎすぎただけなのかもしれない。牛乳をぐいっと飲み干し、家を飛び出した。走って十字路の所へ向かう。確か昨日来た時、この辺りでばったりと出会ったはず。そう思ってT字路を左に曲がる。すると、確かに一瞬。糸口君の姿が見える。私はそのまま走った状態で、糸口君の背中を追いかける。そして、漸く追いついた。
「糸口君!おはよう!」
私は糸口君の横目にちらりと入る程度に顔を覗き込む。突然音も無く来た私には微動だにせず、ちらっと私の方を見て、
『おはよう。』
とだけ、返事する。相変わらず冷静な人だ。
「そういえばなんだけれどさ。」
『ん?何。』
ひとつ、質問したいことがあるのだ。大したことではないのだが、次いつ話せるかなんて分からない。今のうちに聞いておこう。
「糸口君の家って何k」
『教えないから。』
また即答だった。昨日と同じで、興味のない事、面倒になりそうな事などは全て即切りなのであろうか。いや、きっとそうだろう。
「えー、なんで?」
『教えたくないから、ただそれだけ。』
「教えてくれたっていいじゃん!私も教えから!」
『君の家を知って俺に得がない。』
「むーー……。」
やはり、そう簡単には教えてくれない様だ。まあ、出会って1日。たった1日。そんな人にそう易々と教えれるものではないのかもしれない。まあ私はぜんぜん気にしてはいないのだけれどね。
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学校に着く。昨日と同じく、再び講堂へと向かうのだが、前とは違い、先輩達もいる。昨日ほど広くは使えないようだ。私が好きなゲーム実況者の「
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漸く校長の話が終わる。長々と話し、特に俺達には何も関係の無い意味の無い話を聞かされ、俺を含め、他の生徒達もぐったりとしているようだ。しかし、ここから先。俺ら生徒には少しばかり楽しみな事がある。まあ俺にはどうでも良いことなのだが。それで、その楽しみな事というのは、"クラス替え"だ。先輩達にとっては嬉しい、楽しみな事のひとつだろう。仲のいい人と同組になれるか、気になるであろう。そんな事はどうでもいい。席を見てさっさと帰ろう。
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さて、例の組表まで来た。
『んーー…と。あった。D組か。』
どうやらD組の2番だ。まあ「
『は?』
どういう事だ、頭の理解が追いつかない。これが俗に言う、最悪 と言う奴なのか。
「あー、D組だー。」
後から
「糸口君!糸口君!」
捕まってしまった、本当に運がない。
『何だ。』
「一緒のクラスだね!」
『そうだな。』
「お隣さんだね!」
『そうだな(半ギレ)。」
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少々怒りっぽい感じで言われてしまった。少し飛び回りすぎたか。でも、これ程
「ねーねー、糸口君。」
『なんだよ。』
「霧夜君って呼んd」
『無理』
即答だらけだこの人ー!!!喋らせる気がまるで無い。なかなか言いたくても最後まで言うことが出来ない。こういう会話をするのには慣れが必要っぽい。
「明日からよろしくね、霧夜君。」
『おいその名前を呼ぶな。』
「いい名前じゃん、霧夜って!」
『良くねぇから呼んで欲しくねぇんだよ。』
「やーだー!呼ぶもーん!」
『うぜぇ…。』
やはり鬱陶しい、といった風に思われてしまっているのだろうか。まあそれも仕方の無い。恐らく名前を呼んでいるうちに向こうも慣れてくるであろう。と、いつの間にか霧夜君は正門へと歩みを進めていた。私はその後を
今回は会話多めにしてみました。少しずつ二人の関係が近まってきてますね。