艦これ大戦 ~君あるがために 恋する艦娘達よ大志を抱け~   作:タケノコ屋

6 / 6
こんにちわ。タケノコ屋です。
艦これ大戦 ~君あるがために 恋する艦娘達よ大志を抱け~の4話を投稿しました。
本作は桜と後に鎮守府のマスコットキャラとなるほっぽの出会いを描かれており、作中アニメ版の艦これも加え、新キャラの登場で物語を大きく動き出す事になります。
特に艦これアニメ第3話「W島攻略作戦!」の悲劇的なシーン、通称「如月ショック」は、当時の視聴者がショックを受けたトラウマ回でしたが、設定の改変により桜と因島鎮守府の艦娘達と繋ぐ重要なシーンになっており、ファンには必見です。
因みにアニメ艦これに登場する主人公、吹雪が所属する鎮守府は通称「因島鎮守府」と呼んでおり、アニメ版の提督も健在で、原作同様、セリフはないのですが、作中では驚きを見せるなど、アニメではあまり見せないシーンがありますので、読んでからのお楽しみです。
見所は、ミルラの爆発により遭難してしまった桜が10日間、ある無人島で出会った深海棲艦、北方棲姫ことほっぽとの出会いを描かれており、桜とほっぽとの出会いでこれまで戦ってきた艦娘と深海棲艦との共存を臭らせるシーンが登場します。
アニメ艦これの第1話及び第3話とのリンクし、そこで桜の登場で吹雪や如月の運命を大きく変える様子を描かれ、アニメ版のIFとも言えます。
さらにラスト近くで意外なキャラが登場し、物語の重要なカギを握る存在として描かれております。
どのようなキャラなのかは見てからのお楽しみです。


艦これ大戦 ~君あるがために 恋する艦娘達よ大志を抱け~

ソルティ・ロード4「彼の地にて、斯く戦えりと月夜の出会い」


どうぞご覧ください。


ソルティ・ロード4「彼の地にて、斯く戦えりと月夜の出会い」

艦これ大戦 ~君あるがために 恋する艦娘達よ大志を抱け~

 

ソルティ・ロード4「彼の地にて、斯く戦えりと月夜の出会い」

 

 

とある無人島

 

桜「・・・・・・」

???「・・・・・」

 

今、桜は困惑しながら考えていた・・・・・・。

桜の膝元に眠る頭の左右に黒い角、白いワンピースにミトン状の手袋が特徴の幼女が眠っていた。実はこの少女は()()()()であった。

何故彼女がこの無人島で深海棲艦と一緒にいるのか?。それは遡る事一週間前。

 

一週間前

 

遭難1日目

とある海上

 

ザザ~~~・・・・ザザ~~~・・・・バシャアアア・・・・バシャアアア・・・・。

 

桜「・・・・・・。」

 

ミルラの爆発で気を失っており、体の半分を海に浸りながら漂う桜。

 

桜「・・・・・・ん、んん・・・・・!!?。」

 

ザバアアアアアン・・・・・・。

 

目を覚ました桜は周囲を確認したが、ここはどこなのか困惑していた・・・・・。

 

桜「・・・・・・ここは・・・・どこ?。」

 

桜は現在地がわからず、迷っていた。

 

桜「・・・・・・考えても状況が変わらないし、何か手掛かりがあるかもしれない・・・・。」

 

そう言うと桜は進んでいった。

 

一方、硫黄島鎮守府では本土防衛軍に送られ、帰還したヴェールヌイを迎えた伊丹耀司達。

今、日本皇国本土防衛軍本部長の忍田真史(しのだまさふみ)と会議していた。

 

 

硫黄島鎮守府 執務室

 

伊丹耀司「まさか・・・・あなたが助けに来てくれるとは驚きましたよ。忍田さん。」

忍田真史「いや・・・・こちらもいろいろあってね、日本皇国帝都大本営に不審な動きがあったという情報があってな、迅君やツキカゲに内偵をしてもらった所、君の所の鎮守府にソロモン海にある敵棲地攻略の為の支援の指示を受けたようだが、他の鎮守府や支部などにはその報告がなく、余剰戦力を含めて全艦娘の出撃命令とは普通では考えられないし、それに君に送った沖田元帥からの推薦書は沖田元帥に確認した所、推薦した覚えがないとのことだ。やはり君の言う通り、柊暮人が関わっているようだな。」

伊丹耀司「ええ・・・・今回のソロモン海の敵棲地攻略の支援の本当の目的は我々硫黄島鎮守府の戦力を潰す為であった事で、知らなかったいえ、まさか、条約で禁止された“ミルラ”を投入するとは思いもしなかったですが・・・・。」

忍田真史「・・・・迅君の部下である初芽(はつめ)君からの報告があった。君の鎮守府の通信を妨害工作した敵が落とした装置を解析した結果、通信を阻害させる強力なジャミング装置であることが判明された。」

伊丹耀司「ジャミング装置?。」

忍田真史「ああ・・・・調べた所、そのジャミング装置は元々は日本皇国大本営が極秘裏に開発した対深海棲艦戦用の試作型の通信妨害装置だったようだ。深海棲艦同士の通信を阻害させる為に作られたが、深海棲艦には通じず、実験は失敗を終わり、艦娘との通信が阻害するしか効果がなく、莫大な費用もあって装置は放棄されたと聞いていたが、かなり改良されて、より強力なジャミング効果を持つ装置に完成したらしい。」

伊丹耀司「改良って、まさか!!?・・・・・。」

忍田真史「ああ・・・・おそらく、こんな事ができるのは柊暮人元帥だけだ。元々あの装置の機密データは元帥直属の研究機関しか存在しないからな。今、上層部が柊暮人に対する査問会議を行っている所だ。現状では、彼の部隊を語るテロリストの仕業となっているが、内偵調査によっては謹慎、もしくは指揮権停止が免れないと思うよ。」

伊丹耀司「そうですか・・・・。」

忍田真史「君の部下であった艦娘が轟沈したと聞いている。彼女達は今は何をしているんだね?。」

伊丹耀司「今、葬儀を行っているようで、今はそっと押して欲しいです・・・・・。」

忍田真史「・・・・・すまなかったな・・・・・もう少し、奴の目的がわかっていたら、早く救援を向かわせることができたはずだった・・・・。」

伊丹耀司「いいえ・・・私ももう少し迅速な行動していれば、このような結果にならずに済んだんですが・・・・。」

忍田真史「・・・・そうか・・・・。」

伊丹耀司「それと忍田さん。実は美味しくて良質なワインがあるんですよ。もしよければ一緒に飲みませんか?。」

忍田真史「・・・・あ、あははは・・・・遠慮しとくよ・・・・今は勤務中でね・・・・。」

伊丹耀司「あ、そうでしか・・・・すみませんね・・・・。」

二人「あはははははは・・・・・。」

 

伊丹と忍田は明るく談話している一方、桜はとある戦域にいた・・・・。

 

 

因島鎮守府近海

 

ここは因島鎮守府近海で、そこには深海棲艦の敵棲地が存在し、現在、深海棲艦の上位種である泊地棲姫を旗艦とする深海棲艦の艦隊と敵棲地攻略を目指す因島鎮守府所属の艦娘の艦隊と交戦していた・・・・・・。

 

桜「・・・・・・。」

 

戦場となった近海の近くにいた桜は辺りを見渡していた。

 

桜「・・・・・・(ここは戦場みたいようだけど・・・・ここから離れた方がいいね・・・・!!?)。」

 

ドオオオオン・・・・・ドオオオオン・・・・・ドオオオオン・・・・・。

 

彼女が見たのは、深海棲艦の艦隊と戦う艦娘達、第三水雷戦隊であった。

 

夕立「ぽいー!。」

川内「ビビってる暇はないよ!。」

 

ドオオオン・・・・ドオオオン・・・・ドオオオン・・・・。

 

敵の猛攻に受けながらも反撃する第三水雷戦隊。その様子を遠めで見守る桜。

 

桜「・・・・・・!?。」

 

中心部に黒雲に包まれた海域があった。そこが深海棲艦が住む敵棲地であった。

第三水雷戦隊は間もなく敵棲地へ到着する所だった。

 

泊地棲姫「・・・・・。」

 

多数の深海棲艦を引き連れた泊地棲姫。敵棲地攻略を目指す第三水雷戦隊。

 

ザバアアアアアア・・・・・ドオオオオオオン・・・・。

 

那珂「吹雪ちゃん撃って!。」

吹雪「お願い!当たってください!。」

 

ドオオオオオン。

 

駆逐イ級eliteに砲撃を放つ吹雪。しかし、無情にも砲撃は外れてしまう。

 

吹雪「・・・・。」

 

接近してきた駆逐イ級eliteの砲身が定められ、絶体絶命の吹雪。誰もが絶望に包まれた・・・・その時!!?。

 

バシュウウウウウウウウン・・・・・・・・。

 

吹雪「!!?。」

 

突然、謎の光線により真っ二つにされた駆逐イ級elite。

 

ザバアアアアアアアン・・・・・ドオオオオオオオオン・・・・・・・。

 

吹雪「・・・・・い、一体・・・・何が?・・・・!!?。」

 

ブウウウウウウウウウウン・・・・・・・・・・・・。

 

空を見上げる吹雪。そこには無数の搭載機が飛んでいた。

 

赤城「第三水雷戦隊。ご苦労様でした。ここからは第一航空戦隊が参ります!」

 

赤城と加賀を旗艦とする第一航空戦隊が到着し、次々と搭載機を放っていく。

 

ゴオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・・・・ドオオオオオン・・・・・ドオオオオオン・・・・・。

 

搭載機による爆撃で次々と深海棲艦を撃沈させるが、泊地棲姫は障壁で攻撃を防ぎつつ、赤城らの艦載機へ主砲による対空砲火を行おうとした・・・・・その時!!?。

 

バシュウウウウウウウウン・・・・・・・・。

 

泊地棲姫「!!?・・・・。」

 

突然、光線により打ち抜かれた泊地棲姫。障壁は何時の間に貫通しており、いつ撃たれたのか理解できずに困惑したまま、倒れていく・・・・。

 

ドガアアアアアアアアアン・・・・・・・・。

 

金剛「What's!!?」

比叡「ひええええええ!!?。」

 

泊地棲姫が突然倒された事に驚きを隠せない金剛、比叡。

 

吹雪「・・・・す、すごい・・・・(・・・なんてカッコいいんだろう・・・・)。」

 

その光景を見て、息を呑む吹雪達第三水雷戦隊。第一航空戦隊の実力を見て驚いているようだが・・・・。

 

ガチャッ・・・・。

 

桜「ふ~~~・・・・・。」

 

砲身を下げてため息を放つ桜。砲身から煙が上がっている。

実は吹雪を助けたのも、泊地棲姫を討ち取ったのも彼女であった。

 

回想

 

砲撃で駆逐イ級eliteを外してしまう吹雪。遠くから見た桜は直感した。

 

桜「いけない!、助けなきゃっ!!。」

 

バッ・・・・ガシッ・・・・

 

砲身を駆逐イ級eliteに向け、狙いを定める桜。

 

カアアアアアア・・・・・・・。

 

桜の身体が光りだした。それは艦魂(かんバースト)の発動した際の光であった。

 

バシュウウウウウウウン・・・・・・×3

 

砲身に光を集中し、それを放ったビームを放つ桜。前、横、後ろのアングルで撃つ瞬間を見せるのであった。

 

ビュウウウウウウウウウウウウ・・・・・・・・・・・・・バシュウウウウウウウウン・・・・・・・・。

 

遠距離からの砲撃により、光より速く、狙いは正確に、そして確実に駆逐イ級eliteに向かっていき、見事にクリティカルヒットした。

 

ザバアアアアアアアン・・・・・ドオオオオオオオオン・・・・・・・。

 

次に泊地棲姫への攻撃はこうだった。

 

桜「あれが深海棲艦の旗艦・・・・悪いけど沈めてもらいます!!。」

 

桜は艦娘達を助けるために泊地棲姫を倒す事に決意し、狙いを定めた。

 

キュウウウウウウウウン・・・・・・。

 

砲身にエネルギーをチャージしていく。

 

カアアアアア・・・・・バシュウウウウウウウウウウウン・・・・・・・・。

 

艦魂技(トリガーバースト) “ドッズバスターキャノン”

 

砲身から放つ螺旋状の巨大エネルギー弾は超高速に撃ち出され、真っ直ぐ泊地棲姫へと向かっていく。

泊地棲姫の周辺を包む障壁は搭載機の爆撃や戦艦の砲撃でも数発程度で耐えるほどの強固さを誇るのであった・・・・はずだった・・・・・。

 

バシュウウウウウウウウン・・・・・・・・。

 

何と、ビームは障壁ごと貫き、泊地棲姫に致命傷を与えた。

たった一発の砲撃により一撃で泊地棲姫を倒した桜はこの場から去る事にした。

 

桜「・・・早くこの場から去らなきゃ・・・・。」

 

ザザ~~~~~~・・・・・・・。

 

桜が去った後、因島鎮守府の司令部に泊地棲姫の撃破と敵棲地の攻略成功の報告が上がった・・・・。

 

因島鎮守府 指令所

 

大淀「海域、解放されました!。」

長門「ふぅ・・・。」

陸奥「うふっ。」

 

海域の解放の報告を受けて安堵する秘書艦の長門。

しかし、これが深海棲艦である桜の活躍によるものとは誰一人も知らずにいた・・・・・。

一方、桜と言うと・・・・。

 

とある海域

 

ザザザザザ~~~~~~~・・・・・・・・ビュウウウウウウウウウウン・・・・・・・・・。

 

嵐が吹き荒れ、転覆なりかけながらも懸命に進む桜。

 

桜「・・・・・・・。」

 

ビュウウウウウウウウウ~~~~~~・・・・・・・・・ヒュウウウウウ・・・・・。

 

嵐が過ぎ去り、穏やかな天候に巡られたが、ここでアクシデントが起きた。

 

ヴォオオオオオオオオオン・・・・・・・・・・・。

 

桜「!!?。」

 

桜の艤装から煙が出ており、一時海の上に停止した。

 

カパッ・・・・ボフウウウウウウウウウン~~~~~~~・・・・・・・・・・・・。

 

桜「けふっけふっ・・・・・機関部が故障しているみたい・・・・・どこか休ません所で修理しないと・・・・!?。」

 

桜が見つけたのは無人島であった。そこには深海棲艦や艦娘がいない平穏な場所であった。

 

桜「ここは・・・・良い所ね。しばらくここに休んで、艤装を修理しなきゃ。」

 

ガサガサ・・・・・・・。

 

???「・・・・・。」

 

桜は儀装の修理を単独でやろうとしていた。その様子を草の影から伺う謎の存在がいた・・・・。

しかし、桜は修理に集中しているのか気付かずにいた・・・・。

 

ガチャガチャ・・・・コンコン・・・・カチャカチャ・・・・カチャカチャ・・・・ヴウウウウウウウン・・・・・・。

 

桜は艤装に関する説明書を見ながら修理しつつ、艤装に内蔵された自己判断システムを起動した。

 

自己判断システム「システム最適中・・・・システム再起動実行中・・・・・再起動までしばらくかかります。」

桜「これで何とか修理できそうだけど・・・・ふああああ・・・・少し寝ます・・・・。」

 

桜は長旅と戦闘の疲れから眠気に誘われ、安心して眠る。

 

それからしばらくした後・・・・・。

 

桜「く~~~・・・・・・く~~~・・・・・・く~~~・・・・・・?」

 

目を覚ました桜は何か体に異常に感じた。

 

桜「・・・・・何か体に抱かれているようだけど・・・・!!?。」

???「・・・・・・・。」

 

そこに幼い少女が桜の真横から抱きつきながら眠っていた。

 

桜「・・・・・・(・・・・・・だ、誰なの?・・・・この子・・・・・)。」

 

桜は困惑しながら、その姿をもう一度確認した。白い肌に上側頭部に低く緩い一対の角、幼い体型、それを覆うワンピース、その両手にミトン、その姿を見て悟った。

 

桜「・・・・・・し、深海棲艦!?・・・・・・で、でも・・・・・・。」

 

桜はこれまで敵対した深海棲艦とはどこか違っていたと察知した。

 

桜「・・・・・・この子・・・・・敵意はない・・・・むしろ・・・・無垢?。」

 

彼女は純粋無垢であることを察した桜。その対応に困惑しつつそのまま寝る事にした。

 

桜「・・・・これからどうするのかは・・・・・明日でも決めよう・・・・。」

 

桜はそのまま目を閉じ、眠っていく・・・・・。一方、鎮守府では桜について会議していた・・・・・・。

 

硫黄島鎮守府 執務室

 

ヴェールヌイ「司令官。桜の捜索の許可を頂きたい。」

瑞鳳「お願いいたします。提督。みんな、桜を心配しています。」

伊丹耀司「う~~~~ん・・・・・。」

 

ヴェールヌイ達はミルラの爆発に巻き込まれ、行方不明になった桜の捜索を願い出たが、伊丹は難しい顔で渋っていた。

 

伊丹耀司「ヴェールヌイ・・・・桜を助けたい君らの気持ちは分かる・・・・しかしな・・・・・・ソロモン海戦以降、ミルラに巡って、大本営や他の鎮守府から調査の為にソロモン海に多数の艦隊を送っている。もしここで桜と君らを目撃するようになったら、俺も君達も無事にはすまないはずだ。」

ヴェールヌイ「・・・・・。」

艦娘達「・・・・・。」

伊丹耀司「捜索は大本営や他の鎮守府のソロモン海の調査が終わり次第、頃合を見計って捜索をする。それまで待機してくれ。」

ヴェールヌイ「・・・・・わかった。」

 

伊丹はソロモン海調査のために多数の艦隊が展開している中で、捜索は危険と判断し、頃合を見計って捜索する事を決めた。

一方、桜と言うと・・・・。

 

遭難2日目

因島鎮守府近海 無人島

 

桜「・・・・ん、んん・・・・ふはああ~~~・・・・・・・。」

 

気持ちい朝。お日様の光で目を覚ます桜。ふと自身に抱きつく深海棲艦の姿を見た・・・・。

深海棲艦「・・・・・・ン、ンン・・・・・エヘ。」

 

深海棲艦は目を覚ますと桜を見て、笑顔を見せた。

 

桜「・・・・・・。」

 

桜は深海棲艦の笑顔を見て、困惑。さらにその笑顔から純粋さを感じ取った。

 

桜「・・・・貴方は一体・・・・何?。」

???「・・・・?。」

 

桜の問いに頭をかしげる深海棲艦。

 

???「・・・・ナマエ・・・・オシエテ・・・・。」

桜「・・・・桜・・・・貴方の名前は?。」

???「・・・ホッポ・・・ホッポ・・・・セイキ・・・・・。」

桜「・・・・じゃあ、ほっぽちゃんって、呼んでいい?。」

???「・・・・・ホッポチャン・・・・・ウン・・・・ワカッタ・・・・・。」

 

深海棲艦である北方棲姫ことほっぽは桜に名前を付けてくれた事に嬉しかったようだ。

 

ほっぽ「・・・サクラ、サクラ・・・・ホッポト遊ンデ。」

桜「・・・・悪いけど・・・今は遊んでいる場合じゃないんだけど・・・・。」

ほっぽ「ム~~~・・・・・・ホッポト遊ボウヨ・・・・一人デ遊ブヨリ二人デイレバ楽シイヨ・・・・。」

桜「・・・で、でも・・・・ごめんね・・・・今は忙しくて・・・・・。」

ほっぽ「デモ、ホッポハ楽シイヨ。」

 

笑顔でニコニコするほっぽ。桜はその顔を見て困惑しながら深く考えると・・・・・。

 

桜「・・・・・はあああ・・・・わかったわ・・・・少しだけ遊んであげます。」

ほっぽ「ヤッター。」

 

しかたなくほっぽと遊ぶ事になった桜。一方、因島鎮守府では・・・・。

 

因島鎮守府 司令室

 

司令室に集まっているのは、秘書艦の長門、陸奥、航空母艦の赤城と加賀が何やら話し合いをしていた。

 

長門「・・・・で、話とは何だ?。」

赤城「・・・はい・・・・実は・・・吹雪さんのことで。」

長門「?・・・特型駆逐艦の事か・・・・・何かあったのか?。」

赤城「いいえ、吹雪さんの事じゃないんです。」

長門「?・・・・どういう事だ?。」

赤城「実は・・・・この前の敵棲地攻略戦で吹雪さんが深海棲艦に襲われた際、私たちの艦載機が深海棲艦を撃墜をしたのですが、あれは艦載機が攻撃する前に何者かが攻撃して、吹雪さんを助けたようです。」

長門「何!?・・・。」

加賀「それだけではありません。敵棲地にいる敵の旗艦ですが、何者かの攻撃で倒されたようです。それも一撃で・・・・。」

長門「何!?・・・い、一撃でだとっ!!?。」

加賀「あの砲撃した方向を艦載機を調査した所をその海域から逃走する者を見つけました。」

長門「誰だ、それは?・・・・艦娘か?・・・・確かは・・・あの時出撃していたのは、主力の第一機動部隊と第二支援艦隊、第三水雷戦隊だけで、それ以外の艦隊はいないはずだ。」

加賀「・・・・それは・・・・。」

長門「?・・・・どうした?。」

加賀「・・・・・それを見つけた艦載機が写真を撮ったのですが、これを見てください。」

長門「・・・・!!?・・・・こ、これはっ!!?・・・・・。」

 

加賀が出した航空写真を見て驚く長門。それは彼女にとって信じられないものだった。

 

長門「・・・加賀・・・・これは本当に・・・・そうなのか!!?・・・・。」

加賀「ええ・・・・私も最初、信じれませんでしたが、まさか、艦娘を救うとは驚きました。」

陸奥「・・・・本当にこれが貴方が見つけた者なのね。」

加賀「・・・・・はい・・・・。」

赤城「・・・・・・。」

長門「・・・・まさか・・・・我々を救ったのが・・・・艦娘ではなく・・・・“()()()()”だとは・・・・・。」

 

長門達は自身を助けた“深海棲艦”について協議していた。

 

陸奥「どうするの?。長門。提督に報告するの?。」

長門「・・・・・いや・・・・しばらくこの事は伏せてくれ。提督には私が時期に話す。赤城、加賀。この事は内密に頼む。」

赤城、加賀「はいっ!!。」

 

長門はこの事は内密にし、深海棲艦の調査を内密にする事を決めた。

 

陸奥「長門。もし、これが本当ならどうするつもり?。」

長門「・・・・さすがにこれには私一人では決められない。提督の判断に任せるしかない・・・・。」

 

その頃、司令室から出た赤城と加賀であったが、赤城は何かを考え事をしていた・・・・・。

 

赤城「・・・・・。」

加賀「・・・・どうしたのですか、赤城さん?。」

赤城「あ、いいえ・・・・あの深海棲艦は・・・・どうして、私達を助けたのか、気になって・・・・。」

加賀「そうですか・・・・しかし、考えるのは我々ではなく、提督が考える事です。今は我々のするべき事をやるだけです。」

赤城「・・・・・そうね・・・わかりましたわ、加賀さん・・・・私は大丈夫だから・・・心配しないで。」

加賀「・・・・いいえ・・・。」

 

自身に心配して気遣う加賀を宥める赤城。しかし、彼女はある違和感を抱いていた。

 

赤城「・・・・・(・・・・あの深海棲艦・・・・()()さんと似ているようだけど・・・・・偶然なのかしら・・・・・・)。」

 

赤城は搭載機から取った深海棲艦の写真を見た時、一瞬、特型駆逐艦である吹雪の姿を思い浮かべた。何故、吹雪に似て異なるはずだった彼女の姿が吹雪と被って見えたのか不思議と思うのであった・・・・・。

一方、桜はほっぽと遊びながら今後の事を考えていた・・・・。

 

遭難5日目

無人島

 

桜「・・・・・・(これからどうしよう・・・・この子を鎮守府に連れて行くわけには・・・・)。」

ほっぽ「・・・・?・・・・サクラ・・・・ドウシタノ?。」

桜「・・・・ううん・・・・ごめんね・・・・ちょっと考え事をしていただけ・・・・・。」

ほっぽ「・・・・・モシカシテ・・・・・帰ルノ?。」

桜「・・・・うん・・・・私の帰りを待っている人がいるから・・・・・艤装のシステムが直ったら、すぐに旅立つつもりなの・・・・。」

ほっぽ「・・・・・・・。」

 

桜の言葉を聞いて、ほっぽはしょんぼりして気を落としていた・・・・・。

 

ガバッ・・・・。

 

桜「!?。」

 

ほっぽは桜に抱きついていた。すると顔を桜に向けるほっぽ。

 

桜「!!?。」

ほっぽ「・・・・・オ願イ・・・・ホッポヲ一人ニシナイデ・・・・・・・。」

 

上目遣いに見上げるほっぽの瞳に、不安と懇願の色を見せ、幼い彼女の手は、服を掴んだまま震えていた。

それを見た桜は嘆息しながらこう言った・・・・・。

 

桜「・・・・・はあ~~~・・・・・・わかったわ。しばらくここで滞在するわ。数日だけならいいでしょう。」

ほっぽ「!?・・・・ウン。」

 

結局、数日間滞在する事になった桜。その頃、ある島でとある組織の会合が行われていた・・・・・。

 

とある孤島 秘密基地

 

ここはある犯罪組織の拠点であり、そして、あの人物が指揮する作戦基地でもある。

その秘密基地の一室、作戦司令室では、その人物が会議していた。

 

秘密基地 司令室

 

空中に浮かぶ無数の空間モニターが並んでいた。その映像には男女様々な人達が移っていた。

その周りに囲む中心にはあの人物がいた・・・・・・。

 

???「・・・・そういう事だ。今後の“研究”の為に“あの娘”の確保をする。」

モニターの人物・男性1「し、しかし・・・・君が調査していた対象は深海棲艦ではないのか?。」

モニターの人物・女性「そうしてでも確保するほどの価値があるのですか?。Missベルク・カッツェ。」

ベルク・カッツェ「その通りだ。それだけの価値をあるのよ。あれには・・・・。」

モニターの人物・老人「ふむ・・・・確かにこれまで深海棲艦を見ていたが、人間に友好に接し、これほどの強力かつ明確な自我を持つ個体は見たことはない。」

モニターの人物・男性2「だが・・・・彼女を狙っているのは我々だけではないはずだ。」

ベルク・カッツェ「・・・・確かにその通りだわ。多くの各国の諜報機関や組織などが狙って来るはずだ。」

モニターの人物・老人「どうするつもりかね。」

ベルク・カッツェ「奴らを利用するのさ。これほどの貴重な存在だ。まずはその力を見極める為に、データ収集をする予定だ。」

モニターの人物・男性1「・・・・う、うむ・・・・。」

モニターの人物・男性2「それで、Missベルク・カッツェ。一体どうやってあの深海棲艦を確保するつもりですか?。相手はたった一人で、4000万以上の深海棲艦を壊滅させたそうじゃないか?。捕獲するのは困難ではないか?・・・・・。」

ベルク・カッツェ「その心配はありませんよ・・・・・それを対抗する為の策を考えておりますので・・・・。」

 

ガチャッ・・・・

 

モニターの人物達「!?。」

 

ドアから入ってきたのは、清楚な佳人といった容姿と毒々しい紫色の髪の毛を持ち、メガネを着用した美女であった。しかし、その容姿を反して、どこか狂気を感じさせる雰囲気を持つ不気味さを感じさせた。

 

ベルク・カッツェ「紹介しましょう。彼女は我がエヴァンゲリオ・ザ・アギオ・コズモスが誇る科学者で、B.O.W.(ビー・オー・ダブリュー)(生物兵器)研究開発部主任で、「レヴェナント計画」最高責任者を務める、セレニケ・アイスコル博士だ。」

セレニケ・アイスコル「セレニケ・アイスコルだ。それにしても・・・・本当に美しいわ・・・・切り刻み甲斐がありそうね・・・・久しぶりに殺りがいがあるイキのいい獲物ですわ・・・・。」

モニターの人物達「!!?・・・・・。」

 

セレニケの言葉に戦慄するモニターの人物達。彼女の言葉は心を切り刻むように感じるほど、サディストそのものであった・・・・・。

 

ベルク・カッツェ「・・・・・Dr.セレニケ・・・・戯れはほどほどに・・・・彼女は貴重な実験体ですよ。できれば傷つかずに捕獲して欲しいのですが・・・・・。」

セレニケ・アイスコル「あらあら・・・・これは失礼しました・・・・Mrsカッツェ・・・・しばらく良い素体が見つからず、出来損ないの実験体を飽き飽きした所だったのよ・・・・これほど美しくて、やりがいある素体はこれまでもないくらい素晴らしいものだったら、ひさしぶりにワクワクしたからよ。」

ベルク・カッツェ「・・・・・はああああ・・・・。」

 

新しいおもちゃを見て喜ぶ子供のようにはしゃぐセレニケに呆れるカッツェ。

その後、モニターの人物達=エヴァンゲリオ・ザ・アギオ・コズモスに支援する各組織や企業の幹部や協力者達との会合を終わった二人は帰路をついていた。

 

ベルク・カッツェ「・・・・以上がこの深海棲艦に関するデータだ。君ならやれるかね。Dr.セレニケ。」

セレニケ・アイスコル「・・・・誰に向かって言ってるのかい、Mrsカッツェ・・・・私が開発中のB.O.W.の試作型にレヴェナント計画により開発、研究中の“例のアレ”のデータ収集にも兼ねて、念には念を入れて計画を入念に考案している所よ。」

ベルク・カッツェ「さすが“パープル・ヘルウィッチクラフト”の異名を持つ天才科学者ね。その用意周到さには賞賛に値するわ。」

セレニケ・アイスコル「ふんっ・・・・あんたに言われても嬉しくないよ。それより・・・・こいつの所在はわかっているの?。」

ベルク・カッツェ「いや・・・・まだわからん・・・・。」

セレニケ・アイスコル「ちょ、ちょっと・・・・大丈夫なの?。居場所が分からないのに、何その自信は?。」

ベルク・カッツェ「・・・・心配するな、すでに手に打っている・・・・後は奴が動くのを待つだけだからな・・・・。」

セレニケ・アイスコル「ふんっ・・・・・相変わらず食えない奴ね・・・・あんた・・・・・。」

ベルク・カッツェ「まあ、それよりも・・・・そろそろ、アーエスの所へ戻らないといけないしね。」

セレニケ・アイスコル「“M0”を連れてきたようだけど・・・・大丈夫なの?。あいつは“織斑計画(プロジェクト・モザイカ)”により生み出された1000番目の試作体である艦娘で、元々は1000番目に同時に二人が生まれたようだったけど、もう一つの個体が成功体として選ばれ、失敗作として廃棄処分されかけた所を私が拾い、改良を加え、今日まで生き永らえさせたのよ。戦闘能力は素晴らしいけど、性格はあれだしな・・・・・。」

ベルク・カッツェ「・・・・・ふっ・・・・その心配はない。その為に奴を戦わせるのだよ。奴の能力は“M0”と互角、いやそれ以上を持っている。奴の戦闘意欲を満足させるだけの価値があるからね。自分以上の存在と戦えば、より良いデータが取れる上、奴自身の成長にもなるからね。」

セレニケ・アイスコル「ふ~~~ん・・・・・。」

 

カッカッカッカッカッカッカッカッ・・・・・・。

 

ベルク・カッツェとセレニケ・アイスコルが話し合いしている中、一方、硫黄島鎮守府では伊丹の元にある恩師が来ていた・・・・。

 

硫黄島鎮守府 執務室

 

伊丹耀司「いや~~・・・・まさか、あなたが尋ねるとは驚きですよ。酒月(さかづき)さん。」

酒月「おいおい、自分の部下を気遣って来てやったんだからよ。少しは感謝しろよ。それと、お前のためにいい酒を持ってきたぜ。一緒に飲まねえか。」

伊丹耀司「あ、ありがとうございます。」

飛鷹「提督。いくら部下の為とは言え、お酒はほどほどにしてくださいよ。」

不知火「不知火も同感です。」

酒月「細かい事は気にするんじゃね~~よ。飛鷹。今日は無礼講だから行こうじゃねーか。」

飛鷹「はああ・・・・。」

不知火「・・・・。」

 

伊丹と一緒に酒を飲んでいた漢の名は酒月 歳三(さかづき としぞう)中将。日本海軍呉鎮守府(くれちんじゅふ)司令長官で、かつて伊丹の上司でもある。

粗暴な言動が目立ちながら、軽口を叩かれるが、一切気にせず(というかむしろ気に入る)豪傑笑いで笑い飛ばす豪快な性格で、冷静な判断力や分析力により時には予想もしない策を講じたり、状況によってによっては臨機応変に行い、場合によっては越権行為すら辞さないという、決断力や行動力を見せる大胆な行動を見せるなど、冷静さと豪胆さ、義侠心を併せ持つ優秀な人物でもある。また、土方竜とは従兄弟の関係で、かつてアイアンボトムサウンド海戦で激戦を生き延びた歴戦の勇士でもある。

当時部下であった伊丹の実力をいち早く認めてた理解者であり、問題行動を見せる彼を叱責しつつも、彼の才能と義侠心、理想と現実をすり合わせてシビアな判断を下す信念を認めており、問題が起きるたびに庇ったり、幾度も危機を救われた事がある。

当時伊丹が引き受けた輸送船団の護衛任務での責任問題で、護衛艦隊に艦娘を配属させなかった上層部に直訴し、彼の弁護を行った結果、彼の尽力により伊丹の処遇は硫黄島鎮守府へ左遷させる事に留まった。

そして、彼に付き従っている二人の艦娘は副官の軽空母の飛鷹と駆逐艦の不知火で、二人共酒月から信頼が厚い優秀な艦娘でもある。

 

軽空母の飛鷹は、礼儀正しく温厚で真面目な性格の艦娘で、秘書艦補佐を務めて、副旗艦を務めている。実力は高く、アイアンボトムサウンド海戦では、後方支援を行い、味方の援護を行うなど、歴戦の勇士でもある。

仲間意識が強く、常に艦娘を気遣い、手作りの料理を振るわせるなど、面倒見を見せる。

ちなみに旗艦である艦娘は用事で出かけており、済ませば戻ってくるようだ。

 

駆逐艦の不知火は寡黙で任務に忠実で、エリート意識も高い性格。常に冷静沈着な態度を崩さず、状況を的確に判断し、臨機応変に対処する。その性格故に時折辛辣な物言いをすることもあるが、仲間の艦娘の有効性を見抜いてスカウトしたり、他人への評価・対応が正当なこともあり、人望は比較的高い。

エースとしての数多くの作戦を参加し、特にアイアンボトムサウンド海戦でも多大な戦果を上げた。

 

酒月歳三「それでよ。お前さんのおかげで、ソロモン海にある敵棲地攻略は成功したが、ソロモン海敵棲地攻略艦隊を語るテロリストが起こしたあの爆発のおかげで、上層部も大慌てらしいぜ。この所、調査のために大本営や各鎮守府から多数の艦隊がてんやこんやで出撃しているようだぜ。中には手柄を狙う輩も多くいるらしいぜ。」

伊丹耀司「・・・・・そうですか・・・・・。」

酒月歳三「それより聞いたぜ。お前さん。新型武装を開発したじゃないか。しかも艦娘が独自に開発した優れものじゃねえかよ。上もぜひ譲ってくれないかと殺到しているようだぜ。まあ、そいつのおかげで部下を救ったようじゃいか。」

伊丹耀司「ええ・・・・ただ・・・部下一人を救うことができませんでした・・・・。」

酒月歳三「・・・・由良か・・・・残念だったな・・・・建造して間もないのによ・・・・こんな形で部下を失うとはな・・・・・。」

伊丹耀司「・・・・あの後、みんなで送別会を開いて、彼女を見送りましたよ。みんな・・・・泣いていましたよ。あんなに慕われていた彼女が亡くなるなんて思っていないのですから・・・・・・。」

酒月歳三「そうか・・・・ご冥福を申すぜ・・・・・それとお前さんを助けた迅の坊主から伝言を頼まれたぜ。」

伊丹耀司「伝言?。」

酒月歳三「ああ・・・・近々お前さんを会いに来るそうだってことだ。それと新型武装について話したいと言ったそうだぜ。」

伊丹耀司「・・・・わかりました。」

 

ガチャッ・・・・。

 

???「司令官。終わったか?。」

酒月歳三「ああ、終わった所だ。もう用事は済んだのか?。利根(とね)。」

 

姿を現したのは重巡洋艦の利根。彼女は酒月の秘書艦にして旗艦で、女房でもある。

明るくあっけらかんとした豪放さと真面目な性格で、部下達から慕われる。また、旗艦としての実力が高く、飛鷹と不知火と共にアイアンボトムサウンド海戦では数多くの深海棲艦を撃沈させた。

また、ケッコンカンコカリしている艦娘でもあり、恋女房として支えている。

 

利根「無論、終わった所だぞ。そろそろ調査を行わないと上から叱られるぞ。」

酒月歳三「わかったわかった・・・・・じゃ、そういう事で俺は失礼するぜ。お前さんも元気出せよ。」

伊丹耀司「はい、酒月さんもお気をつけて。」

 

酒月達を見送った伊丹に副官であるまるゆが来た。

 

まるゆ「た、隊長、隊長・・・・。」

伊丹耀司「どうした、まるゆ?。」

まるゆ「はい、三菱さんからぜひ隊長に見せたいものがるので来て下さいと言われてきましたので、ぜひ工廠に来て下さい。」

伊丹耀司「ああ、わかった。」

 

伊丹はまるゆに連れられて、工廠へやって来た。

 

硫黄島鎮守府 工廠

 

工廠へやって来た伊丹。三菱はそこで何やら作業をしているようだが、伊丹が来た事に気付いた彼女は二人を任せて、伊丹の所へ走って来た。

 

三菱「司令官。よく来てくれたね。」

伊丹耀司「まるゆから聞いたからね。で、俺に何のようでここへ?。」

三菱「司令官に見せたいものがあるからね。」

伊丹耀司「?。」

 

三菱の案内で作業場に来た伊丹が目にしたものは驚きのものだった・・・・。

 

伊丹耀司「!!?・・・・こ、これは・・・・。」

三菱「驚いたか。こいつが私が開発中の艦娘専用の武装の数々だよ。」

伊丹耀司「か、艦娘専用の武装・・・・。」

 

伊丹が驚くのも無理もない。今まで艦娘専用の武装を開発した鎮守府はいなかったからである。しかし、彼女は艦娘専用武装の開発に着手しており、様々な武装を試験的に開発していた。

 

三菱「まず、初めはこいつだ。これは「フランキキャノン砲」で、駆逐艦でも扱えるように改良された大型キャノン砲で、火力や射程は戦艦に匹敵するけど、ただ、反動が強すぎてな・・・・一発でふっとぶ可能性が高いから、今、専用装備の開発を行っている所よ。」

伊丹耀司「ふ~~ん・・・・すごいな・・・・。」

三菱「次にこれだ。「F-15J」。こいつは私が作った最高傑作でね。これまで空母が使う搭載機とは違ってね。これらより遥かに凌ぐ機体性能誇ってるのよ。武装は短距離空対空ミサイル「AIM-9(サイドワインダー)」及び「AIM-7(スパロー)」、中距離空対空ミサイル「99式空対空誘導弾(AAM-4)」、固定装備として20mmガトリング砲「JM61A1(M61 バルカン)」、さらに電子戦ポッドに、標準装備として、BADGEシステム(自動警戒管制組織)からデータリンク装置、リードコンピューティング・ジャイロなどの多彩な装備を満載した優れものだ。ただいま増産中しているけど、これをベースに最新型の戦闘機を考案中している所よ。期待してね。」

伊丹耀司「お~~・・・・それは楽しみだ。」

三菱「次はこいつ。ドッズライフルとダブルバレット、対艦万能剣フリートアームズソード、HVAPキャノン砲、スパローレイザー、エールグラスパー、アクアダイバー、ガッツウインガーⅠ&Ⅱ&Ⅲ、ウィザードストライカーなどの試作兵器の数々。」

伊丹耀司「お~~・・・・これはすごいものばかりだな。」

三菱「まずはこれ、ドッズライフル。桜の戦闘データを元に開発した新型武装で、エネルギー粒子を螺旋状に回転させることで共振粒子現象を引き起こし原子崩壊を起こすという原理を応用、戦艦クラスの装甲を一撃で貫通、撃破させるなどの艦娘の武装とは比べ物にならない極めて高い威力を持つほか、銃身を回転させることで精密射撃モードや先端の銃身を外すことで連射性能や取り回しに優れたハンドガン(拳銃)モードにもなる。まだ試作品数個しか完成していないけど、駆逐艦でも扱える性能は折り紙付よ。」

伊丹耀司「考えとくよ。」

三菱「次はダブルバレット。こいつはフリートアームズの設計データと桜の戦闘データを組み合わせて完成した対大群用の大火力兵装で、大出力のツインドッズキャノンを両肩のバインダーに装備し、長大な粒子加速器を利用した高出力砲撃の他、ドッズキャノンは分離してドッズライフルとして使用可能な他、ドッズライフルを外した箇所からはビーム刃も発生でき、近接戦闘にも対応可能。また、脚部に装着しているカーフミサイルは対面攻撃にも優れている。機動力も優れ、高速移動も可能。まさに小型版フリートアームズなんだぞ。」

伊丹耀司「す、すげ~~・・・・・・。」

三菱「次は対艦万能剣フリートアームズソード、HVAPキャノン砲。対艦万能剣フリートアームズソードは対戦艦戦用を重点に開発された兵器で、超高硬度と耐久力を誇るスタンフィールインゴット超合金に出力を高めることで防御範囲を広めることも可能なビームシールド「ビームガーター」による高い防御力を誇り、さらにシールドやビームキャノン、ツインソード、ガドリングガンなど多彩な武器への変形を有している。HVAPキャノン砲は、戦艦用の徹甲弾を軽巡クラスでも扱えるように開発された試作型キャノン砲で、戦艦クラスが使用する高速徹甲弾(HVAP)を軽巡艦用に開発された専用キャノン砲に装填する事で、威力は申し分悪くない。ただし、駆逐艦二人分の余剰出力は必要である上、命中精度が低く弾の数は少ないのが欠点。現地点ではデータ収集用として試作品のみしか開発されていないけど、実戦データさえ取れば、完成型が期待できそうよ。」

伊丹耀司「うむうむ・・・・。」

三菱「次は艦娘専用に開発された新型艤装の数々。まずは高速戦闘用に開発された「スパローレイザー」で、徹底した軽量化と艤装各部に内蔵された姿勢制御バーニアによって艦娘史上かつてない機動性と運動性を実現、忍者のように敵の死角に回り込みながらの近接戦闘を可能とし、臀部に懸架された2本の短剣状の高周波振動ブレード「シグルブレイド」と、両膝に内蔵された奇襲装備「ニードルガン」、両腕と両脛に装備された4振りの大剣「レイザーブレイド」、中でもシグルブレイドの刀身には、高密度プラズマと硬化金属による特殊表面処理を施したレアメタル合金が採用されており、運用次第ではビームサーベルを上回る切れ味を発揮する。また、レイザーブレイドはシグルブレイド同様、高密度プラズマと硬化金属による特殊表面処理を施したレアメタル合金が採用されているが、最大の特徴は複数の刃を重ねた多層構造の刀身を採用したことで、摩耗しても即座に新しい刃を露出させ戦闘を継続することができる上、両腕のブレイド2枚を取り外して連結することで、投擲用のレイザーブーメランとしても使用可能。刀身の重量化により発生する慣性力も相当なものとなるけど、これを姿勢制御に利用することで変幻自在の機動と攻撃が可能となる。推力や移動速度も高く、防御面が低い上、多数のバーニアによりあまりの速さに並みの艦娘ではコントロールが出来ないくらいビーキーな装備なんでね。現在検証中。次は空戦用に開発された「エールグラスパー」。ラジエータープレート兼用の大型可変翼と4基の高出力スラスターを持つ高機動戦闘用艤装で、ハイジャンプや空中での方向転換さえも可能とし、さらには水中戦でも機能する優れもの。専用武装としてMk1323 無誘導ロケット弾ポッドや空対地ミサイル「ドラッヘASM」、Mk438 3連装ヴュルガー空対空ミサイルポッドなど各種ミサイルポッドや75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」2門、接近専用として、ビームサーベル2門、57mm高エネルギービームライフル二丁を装備している。追加装備として、機動防盾を装備できるぞ。現地点では数基開発しているけど、駆逐艦や軽巡艦、重巡洋艦程度なら装着可能だけど、空母や戦艦などは重量や特殊な構造ゆえに装着できないのが欠点だけどね。今はそれらに向けて製作中しつつ、出力強化や改良も行っている所よ。次の艤装は水中戦専用に開発された「アクアダイバー」で、潜水能力を持つ艦娘以外潜水行動が出来ない艦娘用に開発された新型艤装で、専用ゴーグルにスノーケル、優れた水中運動性能を発揮するハイドロジェットモーター、四肢に装備され、アーマー表面に並べられた無数の鱗(Scale)を模した機器を振動させて推力とし、水中内で急速転換やスライド移動をも可能するスケイル・アーマーで構成されている。さらにロレンツィーニ器官を模した高性能レーダー・周囲電位センサーを備えている上、高い耐水性能を誇る優れものよ。武装は7連装魚雷発射管や水中用ライフルダーツ、対潜水艦用機雷、最大の武器であるマーク70スーパーキャビテーティング魚雷やフォノンメーザー砲、携行武装として、対艦大型魚雷と小型ミサイルを装填可能なミサイル・ランチャー・ガンやハープーン(銛)の先端に指向性爆薬が内蔵されており、敵内部から破壊する炸裂式ハープーン・ガンが装備している。特殊装備として艤装に装着している後頭部のカメラは分離して有線式の潜望鏡にもなるんだ。この装備は駆逐艦、軽巡艦しか装備できないけど、実戦データによる改良を行う予定よ。お次は私、三菱が設計、開発、自身が持てる技術と大量の資材を投入して完成させた最高傑作「ガッツウインガーシリーズ」。これは何と今までの艤装と違い、超高性能無人戦闘機としての機能を併せ持つ新型艤装なんだ。一号機から三号機まで開発して、まだ試作段階だけど、性能は折り紙付きよ。まずは一号機「ガッツウインガーⅠ」、主翼の可変機構も併せて戦闘はもちろん宇宙飛行や狭い洞窟内やビル街での低空飛行、空中静止、垂直離着陸、ホバリングなどの性能を誇り、艦娘と合体する事で、艦娘の性能を大幅に強化できるものよ。性能はエールグラスパーを超える程で、幅広い状況に対応出来る高い汎用性を誇る。専用武装としてカートリッジによって様々な効果を発揮するビームガン「GUTSハイパー」二丁を装備、さらに専用のバレルとストックを付けて組み立てる事で、より強力な攻撃を可能とする高性能ビームライフル「GUTSライフル」にもなるんだぜ。この機体の武装は機体前部から発射するビーム砲・ニードルと機関砲、機体下部のハッチに搭載されたミサイル・ヒート、機首から発射するレーザー、また、下部のハッチにはヒートとの換装でマイクロウェーブ砲、アルミジャマー、高周波ジェネレーター、消火弾、水中機雷、三連装空対地機関砲ポッド、液体窒素弾、スーパーウェーブ照射装置、探照灯、冷凍弾をなどの多彩な武装を搭載可能で、機体前部のナパーム弾や狭角ミサイル、機首からの液体窒素ビームを装備しているのが特徴で、現地点では数基開発しており、駆逐艦や軽巡艦用に調整されているから、空母や戦艦、重巡洋艦は不向きね。次は二号機の「ガッツウインガーⅡ」、これは一号機と同時開発されたもので、機体に搭載されているコンピューターによるデータリンク機能を始め、専用カメラに備わるカメラのデジタルビデオ映像を受信し、分析する機能や物資や武器を収納する格納庫を持ち、VTOL機能を備え、空中での静止や成層圏まではギリギリ飛行が可能、飛行性能や汎用性は1号に劣るけど、その代わりに火力を大幅に強化されていてね。一号機と同じ、ビーム砲、ニードルと機関砲、超光子レーザービームを放つスパル砲。そしてこれの最大の武器は、ハイパーモード時に展開されるハイパーレールガンから発射されるデキサスビームで、威力は戦艦クラス数人を一撃で撃破させるほどで、さらに遠隔操作による発射も可能。合体時は機体が分離し、右手にハイパーレールガンを装着、駆逐艦でも戦闘能力を大幅に強化、戦艦クラスの戦闘力を発揮するわ。まあ、火力を特化した分、防御も弱いから慢心は禁物よ。そしていよいよシリーズラストはこれよ。「ガッツウインガーⅢ」、一号機であるガッツウインガーⅠの飛行性能や汎用性、二号機のガッツウインガーⅡの火力を併せ持つ最新型で、さらに後部に装着している子機の多目的主力戦闘機「ガッツウインガーイーグル」を分離させる事も可能で、ハイパーレールガンの改良発展型「ツインハイパーレールガン」から放つ「スーパーデキサスビーム」は、デキサスビームの数倍の威力を誇り、ビーム砲、ニードルと機関砲、下部のハッチからはミサイル・ヒートの他に様々な兵装を搭載することが可能。さらに子機の「ガッツウインガーイーグル」はそれぞれ、α、β、γの三機の子機に分離する事も可能で、その上に3機のエネルギーを直列させた高出力光線砲「トルネードサンダーキャノン」を備えており、威力はスーパーデキサスビームに匹敵するほどの威力の上に連射を可能とする優れもの。αはガッツウインガーイーグルの先端部分を構成する高速偵察機。高速性能に優れており、武器はレーザー熱線の「ジーク」は連射が高く、深海棲艦小隊クラスを全滅させるほど。βはガッツウインガーイーグルの中央及び主翼部分を構成する作戦指令機兼爆撃機。武装は機首と主翼のビーム砲「ボルキャノン」と爆雷。γはガッツウインガーイーグルの後部を構成する重武装戦闘哨戒機。機体の半分以上を占めるその砲身にはレーザー熱線、ホーミングミサイル、冷凍ミサイル、そして大型ビーム砲「ガイナー」が備わっており、特にガイナーはトルネードサンダーには及ばないものの並の戦艦クラスを一発で倒せるかなりの威力を持つ。合体時は分離し、両手にそれぞれ分離したツインハイパーレールガン二丁を装着、それらを合体することで高威力かつ火力を誇る攻撃を発揮する。また、子機であるガッツウインガーイーグルとの連携プレイをする事で多彩な戦法を発揮するわ。まあ、性能は一号機と二号機を遥かに越えるほどは私が保証するわ。けど・・・・・あまりの高性能ゆえに扱えるのが難しいから、機体調整をしている所よ。」

伊丹耀司「ああ・・・・す、すごいな・・・・・。」

三菱「次はこいつ、「ウィザードストライカー」。戦況に応じて兵装換装を可能とした艤装で、機動戦型、砲戦型、近接格闘戦型の三つのタイプを備えており、状況に応じて換装を可能とするわよ。まずは機動戦型の「ウィザードストライカー・ブレイズ」は、多数のスラスターを備えており、機動力は高く、その上、機動力を飛躍的に向上させると共に、スラスター前部のミサイルポッド「ファイヤビー」で火力を向上させている。武装は両側スラスターブロック先端部に内蔵された小型ミサイル「ファイヤビー誘導ミサイル」は、弾幕形成による撹乱に威力を発揮する。装弾数は片側19発、計38発が可能で、一応装弾機能を持ち合わせているから、連射は可能よ。武器と併用する事でさらなる攻撃が可能よ。あと、これも一応駆逐艦や軽巡艦、重巡洋艦用に開発されているけど、空母用も開発中よ。次は砲戦型の「ウィザードストライカー・ガナー」は、遠距離戦を得意とし、エネルギータンクと折りたたみ式長射程ビーム砲「オルトロス」のみで構成されているけど、エネルギー供給タンクからほとんどが賄われるから、稼働時間の大幅な延長が強化されたわ。武装は高エネルギー長射程ビーム砲「オルトロス」は、威力と連射性を共存させる事に成功、射線上の敵艦隊を殲滅可能な強力なビームを発射可能。さらに付属のビーム突撃銃と両方使用することは可能よ。これも駆逐艦や軽巡艦、重巡洋艦用に開発されているわ。最後は近接格闘戦型の「ウィザードストライカー・スラッシュ」は、ビームガトリング砲「ハイドラ」を二門、白兵戦装備として大型ビームアックス「ファルクス」を搭載、さらにハイドラ自体はエネルギー供給タンクが艤装のジェネレーターと独立しているから、稼働時間の大幅な延長ができた上、機体の運動性を維持すべく軽量化されてたわ。武装はガトリングビーム砲「ハイドラ」、ビームアックス「ファルクスG7」、ビーム突撃銃、ビームトマホーク。ハイドラはバックパックに2門装備されるエネルギー系ガトリング砲で、敵機を破壊する決め手にはなり辛いものの、高速連射による牽制や迎撃で重宝されるわ。ビームアックスのファルクスG7は白兵戦用に作られた大型ビームアックスで、一撃で戦艦クラスの装甲を切り裂く威力を誇るわ。ただ、重量が重過ぎて、力の弱い駆逐艦には無理だから、代用の武器や装備を考案中よ。性能はどれも高く、錬度の低い艦娘でも扱える代物よ。まあ、後は練習と経験を積めば後は何とかなるわ。」

伊丹耀司「・・・・・き、きっぱり言うね・・・・君は・・・・・。」

三菱「最後に硫黄島鎮守府遊撃艦隊の各メンバー用の強化兵装ね。例えば、阿武隈(あぶくま)の艤装は単装砲の発射速度を改良することで、射撃精度・射程距離が向上、劣っている適性をカバーするために武装を主砲のみに絞り、魚雷を装備しない代わりに水上電探・対空電探を追加装備し、高い索敵能力を持つ反面、魚雷を外しているため単艦での戦闘力は他の軽巡級艦娘と比べて低く、その為、機動力、火力などを向上するために副砲や機関砲などを取り付ける改修を行ったり、龍驤(りょうしょう)のアームストロング砲は凄まじい威力を持つ反面、次弾装填はかかるので、連射できるよう作られた改良型に、秋雲(あきぐも)には専用の強化型艤装などを開発したわ。後は全員の特性を合わせて開発、調整中よ。これで戦力を大幅な強化できるはずよ。」

伊丹耀司「さ、さすが三菱。頼もしい限りだな・・・・・・・・。」

三菱「まあね、それと今、新たな艦娘の建造を急ピッチで行っている所よ。」

伊丹耀司「新たな艦娘ですか?。」

三菱「ええ・・・・この前の戦闘で、由良(ゆら)を失ったばかりだからね。戦力増強の為に新しい艦娘の建造をしなきゃならないからね。司令官に期待できる人材を建造して見せるから、期待してね。」

伊丹耀司「・・・・ああ・・・・期待しているぞ、三菱。」

 

伊丹は執務室へ戻ろうとした・・・・。

 

三菱「ああ、それと司令官・・・・・言い忘れたけど、桜の艤装にはビーコン機能を内蔵してるよ。」

伊丹耀司「ビーコン機能?。」

三菱「ええ・・・・万が一遭難した際に、自動的に発動できるよう組み込んだでね、艤装から救難信号を発信し、位置情報がわかるのだよ。それと自動修復機能もつけているから万が一ビーコンが故障した際にある程度までは修復は可能よ。」

伊丹耀司「・・・・ある程度修復可能ってというと・・・・もしかしては後は自力で修復する事ですか?。」

三菱「ええそうよ。万が一自動修復機能が不完全の場合、自力で直すしかないからね。」

伊丹耀司「・・・・」

三菱「あ、でも・・・安心して、一応説明書も入れているから、初心者でも分かるように書いているから大丈夫・・・・はず。」

伊丹耀司「はず!!?。」

 

執務室へ戻った伊丹だったが、桜のことが心配で悩んでいた・・・・・。

 

伊丹耀司「・・・・・」

ヴェールヌイ「どうした?。司令官・・・・・桜のことで心配か?。」

伊丹耀司「!!・・・・・ああ、そうだが・・・・すまないな、ヴェールヌイ・・・こんな情けない司令官で・・・・。」

ヴェールヌイ「そう、自分を自嘲しなくていいぞ。司令官は自分の信念を信じて貫き通して来た。ただそれだけで、他の艦娘達も救われたからな。」

伊丹耀司「・・・・ごめん、ヴェールヌイ・・・・こんな事に考えている場合じゃないか・・・。」

ヴェールヌイ「司令官。大本営や他の鎮守府のソロモン海の調査が終わったようで、そろそろ艦隊の半数以上が減ってきたが、まだ調査を行う艦隊も残っているが、私達も調査と言う名目でソロモン海を探索をしたいが、どうか?。」

伊丹耀司「・・・・わかった・・・・状況を見極めてから出撃させる・・・それまでにいつでも出撃命令にできるように準備してくれ。艦隊の編成は君に任せる。」

ヴェールヌイ「Да(ダー)Понятно(パニャートナ)。」

 

一方、桜達に住む島に近づく者達が来ていた・・・・・。

 

遭難7日目

無人島近海

 

ザ~~~・・・・ザ~~~・・・・ザ~~~・・・・。

 

真夜中の夜。無人島の近海に進む者達がいた・・・・・。

 

ザザ~~~・・・・ザザザ~~~~・・・・・。

 

大本営の命令でソロモン海付近の調査へ向かっていた鳥海率いる第八艦隊である。

外南洋部隊である第八艦隊の独立旗艦である鳥海を中心に、第六戦隊の古鷹・加古・青葉・衣笠と第一六戦隊所属の天龍で編成された構成部隊である。

 

鳥海「・・・・・!?。」

 

鳥海はふとその島に何かを気付いた。

 

古鷹「どうしたの?。鳥海。」

鳥海「・・・あの島に・・・・人の気配をしたの・・・・・。」

青葉「人の気配ですか?。」

天龍「おいおい・・・・こんな所で、油を売って大丈夫かよ?。」

鳥海「確か私達の任務はソロモン海への調査・・・・・でも、この海域に深海棲艦がいるのなら、それらを倒し、ここを安全海域にするのが、我々艦娘の使命。ここの海域を調査し、もし異常がなかったらソロモン海へ向かうわ。」

全員「了解。」

 

ふと無人島にかすかだが、何かの気配を感じ取った鳥海は、ソロモン海への調査よりも、この付近の無人島での調査を行う事得を決めた。

一方、そんな事に知らない桜達というと・・・・・。

 

ほっぽ「キャッキャッキャッキャッ・・・・。」

桜「・・・・・・はあああ・・・・・。」

 

ほっぽと戯れる桜。

 

艤装は自己判断システムにより正常に戻る事に成功したが、通信装置などはまだ不調らしく、もう一度自己判断システムを行っているようで、しばらくほっぽと遊ぶ事になったようだ。

 

桜「・・・・・・!!?。」

ほっぽ「?・・・・ドウシタノ?。桜。」

桜「・・・・誰かが来る・・・・。」

ほっぽ「!!?。」

 

桜の言葉に驚くほっぽ。

 

ほっぽ「・・・・誰ガ来ルノ?・・・・ホッポ・・・・怖イ・・・・。」

桜「大丈夫よ。島の奥へ隠れていれば見るからないはずよ。私がいるから大丈夫よ。」

ほっぽ「・・・・・ウ、ウン・・・・。」

 

桜はほっぽを連れて、島の中央へと隠れた。ここはジャングルになっており、用意に見つからないはずだ。

無論、痕跡を消しているので、大丈夫であるはずだ・・・・。

 

数十分後

 

ザバアアア・・・・ザバアアア・・・・ザバアアア・・・・。

 

鳥海率いる第8艦隊は桜達がいる無人島にたどり着いた。

 

鳥海「・・・・・確かにここに人の気配が・・・・・。」

古鷹「本当にここにいるのですか?。鳥海さん。」

加古「ふあぁあ、ねむい・・・・・さっさと終わらせて行こうよ・・・・。」

青葉「気になるな・・・・青葉取材・・・・いえ偵察をいたしますね。」

衣笠「衣笠さんにお任せ!」

鳥海「天龍。貴方は周辺の海域の見張りよ。もし、この島に深海棲艦が来たら知らせてね。」

天龍「あいよー。」

 

鳥海達は天龍を見張りとして残し、島の探索を行うために向かった。

一方、鳥海達を追っている者がいた・・・・・。

 

???「・・・・・」

 

それは桜を追ってソロモン海から来た駆逐棲姫で、偶然鳥海達を見て密かに追いかけてきたのだ。

ここで桜と鳥海達、そして、駆逐棲姫との三つ巴の戦いが始まろうとしていた・・・・・。

一方、森の奥に隠れる桜とほっぽは言うと・・・・。

 

無人島の奥

 

桜「・・・・・」

ほっぽ「・・・・桜~~・・・・何時マデ隠レルノ?・・・・。」

桜「彼女達がここから出るまでよ。我慢してね。」

ほっぽ「・・・うん。」

桜「・・・・(とは言え・・・・このまま立ち去ってくれば助かるけどね・・・・)。」

 

しばらくここに隠れてここを去るのを待つ桜であったが・・・・。

 

鳥海「・・・・これよりここの探査を始めます。古鷹と加古は島の右側を。青葉、衣笠は左側を。私はこの島の中央を探しますので、気をつけながら探索をお願いいたします。」

古鷹「わかった。行こう。加古。」

加古「ふあぁあ~~~・・・・ねむ~~い・・・・!?・・・はいはいはいはい!ちゃんと聞いてるから!スカート引っ張んないで!。」

青葉「了解!青葉取材・・・・いえ調査しまーす。」

衣笠「衣笠さんにお任せ♪。」

鳥海「では、集合地点はここで。みんな気をつけてね。」

全員「了解。」

 

鳥海達はそれぞれ島の探索を開始した。一方、周囲の見張りを任された天龍というと・・・・。

 

ザ~~~~・・・・ザ~~~~・・・・ザ~~~~・・・・ザ~~~~・・・・。

 

天龍「ふああああ~~~~・・・・・・・暇だ・・・・・・・見張りばっかで退屈だよ・・・・・ん?。」

 

天龍はふと気付いた。何か不吉な気配を感じ取った・・・・・。

 

天龍「・・・・(何だ、このプレッシャーは?・・・・・こんな凄まじい殺気は初めてだぜ・・・・!!?。)」

 

天龍が見たのは、傷だらけの駆逐棲姫だが、手負いでありながら凄まじい殺気を放つそれは武人である天龍すらゾッとするほどである。

 

天龍「・・・・(こ、こいつ・・・・なんつう、プレッシャーを持っているんだ・・・・手負いとはいえ・・・・これほど凄まじい殺気と執念を感じるぜ・・・・一体何があいつに動かしているんだ・・・・)。」

 

手負いの駆逐棲姫から放つ凄まじい殺気と執念を感じ取り、たじろぐ天龍。

 

天龍「・・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・。」

 

対峙する二人。今まさに戦いのゴングが今始まろうとしていた・・・・・・。

一方、そんな事を知らない鳥海達は島の調査を行っていた。

 

ザッザッザッザッザッザッザッザッ・・・・・・。

 

島の中央を調査していく鳥海。彼女が近づく森の中に桜とほっぽが隠れていた・・・・。

 

桜「・・・・・・。」

ほっぽ「・・・・・。」

 

二人はじっと息を殺し、去るまで隠れ続けていた。

 

鳥海「・・・・・気のせいね・・・・私の勘違いなの?・・・・。」

 

ザッザッザッザッザッザッザッザッ・・・・・・。

 

島から立ち去ろうとする鳥海。それを見て安堵する桜とほっぽだったが・・・・。

 

ほっぽ「クションッ!」

桜「!!?。」

鳥海「!!?。」

 

ほっぽのくしゃみを聞いて驚く鳥海は、すかさず砲身を声がした方の森へ構えた。

 

鳥海「出てきなさい。いるのを分かっています。」

 

森の奥に向かって出てくるよう話す鳥海。

 

鳥海「・・・・!?。」

 

ガサガサ・・・ザッ。

 

木の影から現す桜。その後ろを隠れるほっぽ。

 

鳥海「・・・・・深海棲艦!?・・・・ここで何をしているの!?・・・・・。」

桜「・・・・通りすがりの者です・・・・この島に休んでいただけ・・・・こちらに手を出さなければ危害を加えない・・・・このまま立ち去って・・・・・。」

鳥海「・・・・。」

 

ジャキッ・・・・・ガチャッ。

 

鳥海「・・・・残念だけど・・・・それはできないわ・・・・私達の使命は深海棲艦から人々を守る事・・・・貴方達を見逃さすつもりはありません・・・・・。」

桜「・・・・そう・・・・だったら!!?。」

 

ガチャ・・・・バシュウウウウウウウン~~~~~・・・・・・・・・。

 

古鷹「今、砲音が聞こえたよ。加古。すぐ行こう!!。」

加古「あ~~~・・・・待ってよ、古鷹~~~・・・・・。」

青葉「衣笠さん、急ぎましょう!。」

衣笠「あ~~~待ってよ~~~~~・・・・。」

 

砲音が響いた事に気付き、その音がした方へ向かう古鷹達。

 

古鷹「!?・・・あ、あれは・・・・。」

加古「鳥海だよ。古鷹。」

青葉「あ、青葉びっくりです・・・・鳥海さんが中破!?。」

衣笠「し、しかも・・・・相手は・・・・見た事もない深海棲艦だよ。」

 

鳥海が中破しているが、破壊されていたのは艤装のみで、不思議な事に砲身や魚雷管だけが完全に破壊されており、それ以外は怪我は無いようだ。

 

古鷹「みんな、油断しないでね。散開しつつ距離を取れば倒せるはずだよ!!。」

加古「わかったよ!。古鷹。ぶっ飛ばすッ!。」

青葉「青葉、行きまあああす!!。」

衣笠「衣笠の本気、見せてあげる!」

桜「・・・・・。」

 

散開しつつ距離を取って攻め入る4人の艦娘に対し、桜は砲身を構え・・・・。

 

ガチャ・・・・バシュウウウウウン×3・・・・ヒュウウウ・・・・ボシュウウウウウン・・・・ドガガガ~~~ン・・・・。

 

古鷹「きゃっ!!?。」

加古「うわっ!!?。」

青葉「くぅっ!!?。」

衣笠「はわわっ!!?。」

 

砲身から放たれたエネルギーの砲弾は無数に分かれ、4人の艤装を正確に破壊した。

 

古鷹「うう・・・・う、嘘でしょう・・・・。」

加古「マ、マジでっ!!?。」

青葉「け、桁が違う・・・・・。」

衣笠「あぁっ!!・・・・ちょっ、直撃~~!!?。」

 

艤装だけを撃ち抜かれて破壊された事に驚きを隠せない4人。

 

桜「・・・・・このまま去れば、何もしないわ。今すぐここから立ち去って。」

四人「・・・・・。」

 

島から立ち去せようと話す桜の言葉に動揺する4人。その時・・・。

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

桜、4人「!!?。」

 

爆発が起きた海岸の方へ向けた桜達。

 

古鷹「あ、あの方角は・・・・まさかっ!!?。」

加古「い、急ごう、古鷹!。」

青葉「待ってくださ~~~~い・・・青葉も置いていかないでくださ~~~~い・・・・。」

衣笠「はわわっ・・・ま、待ってよ~~~青葉~~~~~!!。」

桜「・・・・。」

 

タッタッタッタッタッタッ・・・・・・。

 

桜は古鷹達を追った。そこで彼女が見たものは・・・・・。

 

ポタッ・・・ポタッ・・・。

 

桜、4人「!!?。」

 

血塗れになり、無残な姿の天龍と血塗れになった右手から血を流す駆逐棲姫であった。

 

古鷹「う、嘘でしょう・・・・・て、天龍さんが・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・!!?。」

4人「うっ!!?。」

 

駆逐棲姫は4人に対して鋭い眼光を発した。

 

古鷹「・・・・・?。」

 

古鷹は気付いた。駆逐棲姫の殺意に満ちた視線はこちらに向けていなかった事を・・・・。

 

古鷹「!?・・・・!!?。」

 

彼女の視線へ振り向くと・・・そこには意外な人物がいた・・・・・。

 

桜「・・・・・・。」

古鷹「えっ!?・・・・(艦娘である私達じゃなく・・・・この深海棲艦に向けていたの?・・・・)。」

 

古鷹は駆逐棲姫の視線は深海棲艦である桜に向けていた事に驚愕した。何故か同じ深海棲艦である仲間に殺意を向けていた事に困惑していた・・・・。

 

駆逐棲姫「・・・・・オ前ヲ・・・・殺ス・・・・・。」

桜「・・・・仲間の復讐ですか?。」

駆逐棲姫「・・・・・・。」

 

それ以外何も話さない駆逐棲姫であったが、桜はすでに悟っていた・・・・・。彼女はかつてソロモン海戦で戦った深海棲艦の生き残りである事を・・・・。

そして、彼女の目を見て悟った・・・・自分に対する憎しみと怒りのみで動いていた事も・・・・・。

 

桜「・・・・・なら、ここで決着(ケリ)をつけましょう!!。」

駆逐棲姫「・・・・・・。」

 

ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザバアアアン・・・・ジャバッ・・・ジャバッ・・・ジャバッ・・・。

 

桜は海の方へ歩き出し、そのまま海に入りだした。

 

ガチャ・・・・チャキ・・・・。

 

艤装なしで艦砲のみで戦う桜と重傷ながらも右手の主砲で立ち向かう駆逐棲姫。互いの艤装を構える二人。今まさに戦いのゴングがなろうとしていた・・・・・。

 

桜「・・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・・。」

 

ヒュウウウウウウウ・・・・・・・・。

 

互いに動かない二人。その様子を不思議そうに見つめる

 

青葉「・・・ね、ねえ・・・衣笠・・・ちっとも動かないですね・・・・かれこれ10分以上すぎていますよ・・・・・。」

衣笠「・・・・・う~~ん・・・・何で攻撃しないのかな~~?。衣笠さん、眠りそう~~~~。」

天龍「・・・・お前らの目は節穴か?。」

青葉、衣笠「えっ!?。」

古鷹「て、天龍さん!?・・・・今は動かないでください。」

加古「そうだよ~~・・・・古鷹の言う通りだよ~~~。」

天龍「う、うるせ~~な・・・・・お前らはこの戦いの凄まじさが分かってねえな・・・・あいつら、互いに寸分の隙もなく、一歩も踏み込めないでいるだぜ・・・・それに・・・・あいつらから凄まじい闘気が肌でビンビン感じるぜ・・・・・こ、こりゃああ・・・・どちらがが動いた時が・・・・勝負だ・・・・・。」

4人「・・・・・。」

 

ヒュウウウウウウウ・・・・・・・・。

 

桜「・・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・・。」

 

スウウウ・・・・・・・ザッ・・・・バシュウウウ~~~~ン・・・バシュウウウ~~~~ン・・・。

 

一瞬の内に艦砲を素早く打ち合った。互いの砲弾は紙一重でかわされた。

 

ザッザッザッザッザッザッ・・・・・・・・・。

 

互いに距離を離れすぎ海上に走り出す二人。

 

カチャッ・・・バシュウウウウン・・・・・ビュウウウウウウウン・・・・・・・・・。

 

艦魂技(トリガーバースト) “シャインイリュージョンショット”

 

サクラが放ったエネルギー弾は複数に分かれていき、それぞれ弾道を自由に変化させながら、駆逐棲姫に向かって追尾していく。予測不能の複雑なエネルギー弾の雨に一巻の終わりのように見えた・・・‥‥はずだった・・・・・・。

 

ビュウウウウウウウン‥‥サッ・・・スウウウウ‥‥サッ・・・スウウウウ‥‥。

 

複雑で予測不能な動きをする無数のエネルギー弾を容易くかわしていく駆逐棲姫。

 

桜「!!?。」

 

駆逐棲姫の予想もしない俊敏さに驚きを隠せない桜。そんな彼女に対し、駆逐棲姫は猛スピードで走り、一瞬の内に目の前に迫っており、右腕で殴打してきた。

 

ドガアアアアア・・・・・バシャアアアアアン。

 

深手を負えたとは思えない凄まじい打撃にまるで紙切れのごとく吹き飛ばされた桜。

 

桜「・・・・・つ、強い・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・・・」

 

手負いとはここまで強いとは予想外だったと感じた桜だったが、すぐに立ち上がり構えた。

 

桜「・・・・。」

 

相手は予想もしない俊敏さで反応よりも早く翻弄してしまうほどの機動力を持つ駆逐棲姫である。

手負いとは思えぬ凄まじい闘志と殺気に内心怯えるも、自身も気合を入れて対峙した。

 

桜「・・・・はあああああ・・・・・・・。」

 

ガチャ・・・・・バシュウウウウン・・・・・バシュウウウウン・・・・・バシュウウウウン・・・・・。

 

艦魂技(トリガーバースト) “バレットショットキャノン”

 

桜の主砲から放つエネルギーの砲弾は分裂、さらにより細かい無数のエネルギー弾となり、逃げ場をなくし、確実にダメージを与えられる・・・・はずだった・・・・・。

 

ササッ・・・・ドドドドドド~~~~~~ン・・・・・・・・・サッ・・・・。

 

桜「!!?。」

 

ドガ~~~~~ン・・・・・・・・。

 

桜「ガハッ。」

鳥海「!!?。」

 

バシャ~~~~~ン・・・・・・・・ザバアアア~~~~・・・・・・・・。

 

桜すら見切れないほどの駆逐棲姫の超高速移動によりバレットショットキャノンを容易く回避、蹴り飛ばされ、海面にめりこまれて吹っ飛んだ。

 

ザバアアアアア~~~・・・・・。

 

鳥海「!!?。」

桜「・・・ハアアア・・・・ハアアア・・・・」

 

桜は立ち上がったが、二度の攻撃にダメージが与えられており、立つのがやっとである。

 

ジャキッ。

 

桜「!!?。」

鳥海達「なっ!!?。」

 

桜に砲口を向ける駆逐棲姫。この攻撃を受ければ、間違いなく轟沈してしまう。

 

駆逐棲姫「・・・・終ワリダ・・・・。」

桜「クッ・・・・。」

鳥海達「・・・・・・・・。」

 

頭に砲口を突きつけられる桜。今まさに砲撃を放とうとした・・・・その時っ!!?。

 

ドガアアアアアアン~~~~。

 

駆逐棲姫「!!?。」

 

突然、駆逐棲姫が爆発した。駆逐棲姫は何か起きたのか驚愕していた。

 

古鷹「・・・・な、何が起きたの!!?。」

加古「あ、古鷹。あれを見て!!。」

古鷹「!!?。」

 

ヴウウウウウウウン・・・・・・・

 

青葉「か、艦載機?。」

衣笠「!!・・・・・あ、青葉・・・あれを見て!?。」

 

駆逐棲姫を空爆したのは何とほっぽであった。

 

ほっぽ「・・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・。」

 

互いに睨み合い対峙するほっぽと駆逐棲姫。

 

ほっぽ「・・・・桜ヲイジメルナ・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・。」

 

ヒュンッ。

 

ほっぽ「!?。」

 

駆逐棲姫は一瞬の内にほっぽの左横に移動、蹴りを食らわせろうとした。

 

ガシッ・・・・。

 

駆逐棲姫「!!?。」

鳥海達「!!?・・・・・。」

桜「・・・・・・。」

 

ほっぽのピンチを救ったのは、桜であった。傷だらけになりながらも駆逐棲姫と同様の速さで動き、ほっぽと駆逐棲姫の間に割り込んだのだ。

 

ほっぽ「・・・・サ、桜・・・・・。」

桜「・・・・あなたの相手は私です・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・・・・。」

 

バッ・・・・・バシャアアアアン・・・・・・・・。

 

素早く距離を取る駆逐棲姫。

 

ほっぽ「・・・・桜・・・・。」

桜「・・・・」

 

ぽんっ。

 

不安そうに見上げるほっぽ。そんなほっぽに優しく頭を撫でる桜。

 

ほっぽ「・・・・・・。」

桜「ほっぽ、助けてありがとう・・・・私は大丈夫から、後は任せて。」

ほっぽ「・・・・ウン。」

 

桜の感謝の言葉に笑顔を見せるほっぽ。再び駆逐棲姫と対峙する桜。

 

桜「・・・・決着をつけましょう。」

駆逐棲姫「・・・・・・。」

 

決着をつけようとする桜と駆逐棲姫。そんな二人を見守るほっぽと鳥海達。

 

桜「ハアアアアアアア・・・・・・・・。」

 

カアアアアアアアアア・・・・・・・・。

 

駆逐棲姫「!!?。」

 

桜の身体が黄金の輝きを放ち、その姿に駆逐棲姫は驚いた。

 

古鷹「う、嘘・・・見てた、加古・・・あの深海棲艦・・・・光ってよ。」

加古「う、うん・・・あんな輝く深海棲艦・・・・見たことない・・・・。」

青葉「あ、青葉もです。これは取材になりそうですよ。」

衣笠「青葉ったら・・・・もう・・・・。」

 

黄金の光に輝く桜の姿に驚く中、鳥海、天龍は冷静に見つめていた。

 

鳥海「・・・・天龍・・・・やはりあの深海棲艦・・・・。」

天龍「ああ・・・・今までの深海棲艦とは何かが違うな・・・・。」

鳥海「あれだけの深手を受けながらもあの素早さ・・・・普通の深海棲艦じゃないようね・・・・。」

天龍「・・・・あいつはいったい何者なんだ?・・・・。」

 

ヒュウウウウウウウウウウ~~~~~~ン・・・・・・。

 

桜「・・・・・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・・・・。」

 

静かに対峙する桜と駆逐棲姫。お互い一歩も動かずにいた。

 

鳥海「・・・・す、すごい闘気だわ・・・・。」

天龍「・・・・あ、ありゃ・・・・やる気満々だな・・・・。」

 

しばらく静止し続ける二人だったが、その瞬間が来た。

 

ヒュウウウウウウウウウウ~~~~~~ン・・・・・・ポチャアアアアン~~~~・・・・・・・・ヒュンッ。

 

鳥海達「!!?。」

 

桜と駆逐棲姫の姿が一瞬の内に消えてしまった。

 

鳥海「・・・・き、消えた?・・・・。」

天龍「お、おいおい・・・・嘘だろ・・・・。」

古鷹「う、嘘・・・き、消えちゃったよ。」

加古「え、え、ええ~~~!!!?。」

青葉「あ、青葉・・・こ、言葉も出ません・・・・。」

衣笠「・・・・う、うん・・・・。」

 

二人が消えたことに驚愕し、慌てふためる鳥海達。

 

天龍「!!?・・・・お、おいっ!?、あれを見ろ!!。」

鳥海「え?・・・・・・・・!!?・・・・う、嘘でしょう・・・・。」

 

鳥海が見たのは、ここより遥か高く、空中に浮遊し続ける桜と駆逐棲姫の姿であった・・・・。

 

鳥海達「・・・・・・・・。」

ほっぽ「ワアア・・・・高イ高イ~~~。」

鳥海「・・・・み、見た・・・・て、天龍・・・・わ、私達・・・・とんでもない奴らを相手をしていたの?・・・・。」

天龍「・・・・あ、ああ・・・・こ、こりゃ・・・・俺達が出る幕もねえよ・・・・・・・。」

 

唖然する鳥海達をよそに桜と駆逐棲姫の戦いが始まった・・・・。

 

ヒュンッ・・・・ドガガガガガガガガガガガ~~~~・・・・・・・・・・・・。

 

目に留まらない凄まじい蹴り技を繰り出す二人。互いの蹴りは相殺しており、まさに互角以上である。

 

鳥海「・・・・・・ね、ねえ・・・・天龍・・・・本当にあれは・・・・・・・・深海棲艦なの?・・・・・・・・」

天龍「・・・・あ、ああ・・・・俺達とは・・・・・・次元が違いすぎる・・・・・・・・。」

 

次元の違いを見せつけられた鳥海と天龍。一方、空中戦で互角以上に繰り広げる桜と駆逐棲姫の戦いは続く。

 

ダダダダダダッ・・・・・ガキンッ・・・・・ガキンッ・・・・・ガキンッ・・・・ダダダダダダッ・・・・・。

 

目に留まらない超高速の攻防戦を繰り広げる二人。もはや艦娘や深海棲艦とはレベルが違った・・・・。

 

ザバアアアアアアアン・・・・・・・・。

 

桜「・・・・・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・・・・。」

 

地上に降りた繰り広げる桜と駆逐棲姫。今まさに史上最強の激闘を繰り広げようとしていた・・・・。

 

桜「はああああ~~~~・・・・・・・・。」

駆逐棲姫「!!~~~~~~~・・・・・・。」

 

シャッ、シャッ・・・・ドカカカカカカカ~~~~~・・・・・・・・バキィィィィィィン~~~~・・・・・・・・。

 

超高速の連撃を繰り返す桜と駆逐棲姫。どちらも互角以上であった。

 

桜「はああああ~~~~・・・・・・・・。」

駆逐棲姫「!!~~~~~~~・・・・・・。」

 

ゴオオオオオオオオオオオ~~~~~~~・・・・・・・・・。

 

鳥海「・・・・・す、すごい気迫・・・・空気がピリピリする・・・・。」

天龍「ああ・・・・・付け入る隙がねえぜ。」

 

バチチチチ・・・・バチチチチ・・・・バチチチチ・・・・。

 

互いに力を溜めていく二人。二人の周りに闘気が激しくぶつかり合い、今まさに激しい戦いが始まろうとする予感を感じさせた。

そして・・・・ついにその瞬間が来た・・・・。

 

バッ・・・・ズザアアアアアアアア・・・・・・・・ドガガガガガガガガガガガガ~~~~~~~・・・・・・・・・・・・。

 

攻防は先ほどより激しさを増し、もはや艦娘と深海棲艦との戦いの次元が違いすぎた・・・・・・・・。

 

バアアアアアアアン・・・・・・・・・・・・ザ~~~~~~~・・・・・・・・・・・・。

 

二人が激突させた衝撃により海水は飛び散り、雨のように降り落ちた。

 

桜「・・・・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・・。」

 

目に留まらぬ俊足で桜の周りを走り回る駆逐棲姫。

 

桜「・・・・・・・・。」

 

桜は目を閉じ、精神統一していた・・・・・・・・。

 

シャシャシャシャ・・・・・・・ササッ・・・・ガチャッ。

 

桜の背後を回り込み、素早く砲身を向く駆逐棲姫。

鳥海「!!?」

天龍「お、おい・・・・後ろだ!!?。」

 

今まさに砲撃を放とうとする駆逐棲姫に対し、精神統一している桜は動かずにいた・・・・・・・・。

 

天龍「お、おいおい・・・・あ、あいつ・・・・何で動かないんだ!!?。」

鳥海「・・・・はっ・・・・な、何か・・・・あの深海棲艦の砲身・・・・光っています。」

 

桜の砲身が光りだした。それは力を溜め込んでいるようだ。

 

天龍「・・・・ま、まさか・・・・・あいつ・・・・・・。」

 

天龍は何かを察したようだ。その間、駆逐棲姫は砲身を放った。

 

ドドドドン・・・・・・・・。

 

駆逐棲姫が放つ砲撃は真っすぐ桜の方へ向かった。一方、目を閉じ、沈黙を続く桜であったが、砲身だけではなく全身から白い光の輝きは増し続けていた・・・・・・・・。

 

シュウウウウウ・・・・・・・・ドガガガアアアアアアン~~~~~~・・・・・・・・。

 

駆逐棲姫「!!。」

鳥海「!!?・・・・・き、消えた?・・・・・・・・。」

天龍「ど、どこに消えたんだ!!?。」

 

何と、桜は一瞬内に消えてしまった。慌てて辺りを見渡す駆逐棲姫。しかし、周囲にはどこにもいなかった。

 

駆逐棲姫「・・・・・・・・!!?。」

 

ジャキッ・・・・バシュウウウウウン・・・・ドガアアアアアアアアアン・・・・・バシャアアアアアアン・・・・・・・・。

 

艦魂技(トリガーバースト) “ドッズバスターキャノン”

 

何と駆逐棲姫の後ろに現れ、それに察知した駆逐棲姫は振り向く同時に桜のエネルギー砲を至近距離に打ち込まれて直撃、吹き飛ばされてしまった・・・・・・・・。

 

桜「はああ・・・・はああ・・・・はああ・・・・はああ・・・・。」

鳥海「・・・・・・・・・やったの?・・・・。」

天龍「・・・・あ、あいつ・・・・い、一体・・・・どういうトリックを使ったんだ?・・・・・・・・。」

 

何故桜が一瞬にして消え、駆逐棲姫の後ろに表れてたのか。では、桜の砲身がチャージした所からもう一度見てみよう!。

 

キュウウウウウウウン・・・・・・・・カアアアアアアアアア・・・・・・・・。

 

桜の砲身から全身に光が輝きだした。それはチャージした砲身のエネルギーが全身に伝えていたからだ。

その砲身のエネルギーは攻撃のためではなく、全身の身体能力の強化の為に転用した。

その結果・・・・・・。

 

シュウウウウウ・・・・・・・・ドガガガアアアアアアン~~~~~~・・・・・・・・。

 

身体強化を向上させた結果、駆逐棲姫の機動力をも超える超絶高速移動を可能とし、砲撃をかわし、周囲を移動しながら、隙を見て、駆逐棲姫の後ろに回り込んだ。

その時間は砲撃からかわし、後ろに現すまで、僅か30秒。

 

桜「はああ・・・・はああ・・・・はああ・・・・はああ・・・・。」

鳥海「・・・・!?・・・・あ、あれはっ?。」

天龍「ち、ちくしょうが・・・・・・まだ生きてやがったか!?。」

駆逐棲姫「・・・・・・・。」

 

至近距離での攻撃を受けながらも不屈の闘志で立ち上がる駆逐棲姫。すでに互いも体力に限界が近づきつつある・・・・・・・・。

 

駆逐棲姫「・・・マ、マダダ・・・・マダ・・・・勝負ハ・・・・終ワッテイナイ・・・・。」

桜「・・・・いいでしょう・・・・決着をつけましょう・・・・・・・・。」

 

カアアアアアアアアア・・・・・・・・。

 

二人の体が輝きだした。すべての力をこの一撃に勝負をかけたようだ・・・・・・・・。

 

桜「はああああ~~~~・・・・・・・・。」

駆逐棲姫「!!~~~~~~~・・・・・・。」

 

カアアアアアアアアアア・・・・・・・・バシュウウウウウン・・・・・・・・。

 

二人は光を包まれながら激突して爆発した・・・・・・・・。

 

鳥海&天龍「!!?・・・・・・・・。」

 

煙が晴れて、姿を現す桜と駆逐棲姫。勝利の女神はどちらに微笑むのか・・・・・・・・。

 

桜「・・・・・・・・。」

駆逐棲姫「・・・・・・・・。」

 

最後の力を使い果たし、疲労を隠せない二人であったが、それでも必死に立ち上がっていた・・・・・・・・。

 

駆逐棲姫「・・・・グッ・・ゴホッ!!?・・・・。」

鳥海&天龍「!!?。」

 

勝敗は・・・・桜に軍配に上がった・・・・・・・・。

 

ザバアアアアン・・・・・・プカプカ・・・・。

 

吐血して倒れた駆逐棲姫。先ほどの決着ですでに致命傷を受けていたのだ。

 

桜「・・・・・・・・グッ!!?。」

 

ドサッ・・・・。

 

しかし、桜もダメージを受けており、膝をつかせていた・・・・・・・・。

 

駆逐棲姫「ゴボッ・・・ゴホッ・・・ガハッ・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・。」

桜「・・・・・・・・。」

 

致命傷を負い、沈没寸前になりつつある駆逐棲姫。もはや勝負はすでに明らかであった・・・・。

 

駆逐棲姫「ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハア・・・・ヘッ・・・・ウ、裏切リ・・・者ノ・・・・クセニ・・・ヤル・・・ジャ・・・ナイ・・・・。」

桜「・・・・・・・・。」

 

駆逐棲姫が放つ自身を倒した敵を称賛する言葉に驚く桜。そうしている内に駆逐棲姫の身体は徐々に沈んでいく。

 

駆逐棲姫「・・・・ク、悔シイ・・・・ケド・・・・私ノ・・・・負ケ・・・ミタイ・・・・ネ・・・・デモ・・・・サ、最高・・・ノ戦イ・・・ダッタ・・・・ヨ・・・・ア、ハハハ・・・・タ、楽シ・・・・・カッ・・・・・・・タ・・・・・・・・ヨ・・・・・・・・。」

 

ズズズズ・・・・・・・ブクブク・・・・・ゴボゴボ・・・・・・・・。

 

そう言いながら、深く海の底へと沈んでいく駆逐棲姫。しかし、その顔には満足したような笑みを浮かべた清々しい顔をしていた・・・・・・・・。

 

ゴボゴボ・・・・バシャアアアアン・・・・プカプカ・・・・プカプカ・・・・。

 

海の底へ沈んだ彼女の遺品である帽子が海面に浮かんでいた。

 

桜「・・・・・・・・。」

 

バシャアアア・・・・ポタポタ・・・・。

 

その帽子を拾い上げ、お互い全力を尽くし、悔いのない戦いに満足して散っていった駆逐棲姫を思い慈しむ桜であった。

その様子を見続けていた鳥海達。

 

鳥海「・・・・終わったのですか?・・・・。」

天龍「・・・・!?・・・・いや・・・まだ終わりじゃないようだぜ・・・・。」

鳥海「え?・・!!?・・・・う、嘘でしょう!!?・・・・。」

 

鳥海達が見たのは無数の深海棲艦であった。戦艦ル級を筆頭に軽巡ヘ級2体、軽母ヌ級4体、重巡リ級4体、軽巡ホ級4体、駆逐イ級10体の25体で構成されており、小隊クラスの艦隊である。

どうやら騒ぎを聞きつけてやってきたらしい。

 

鳥海「ま、まさか・・・・この戦いの騒ぎで聞きつけたの!!?。」

天龍「だが・・・・こっちは艤装はあいつに破壊されてしまっているしな・・・・・ちっ!・・・・これじゃ、八方塞がりだぜ。」

鳥海「くっ!!。」

 

鳥海達の艤装は桜と駆逐棲姫との戦闘で、破壊され、今は戦える状態ではなかった・・・・。

 

戦艦ル級「・・・・ニヤ。」

 

サッ・・・・ジャギジャギジャギジャギ・・・・・・・・。

 

鳥海達の艤装が使用不能であることを知り、笑みを浮かべながら自身の艦隊に攻撃指示する戦艦ル級。

戦艦ル級の攻撃指示により砲撃準備する艦隊。

 

鳥海「くっ!!。」

 

戦うすべを失った鳥海は死を覚悟した。その時っ!!?。

 

バシュウウウウウウウン~~~~~・・・・・・・・ドガガガガガガガ~~~~~ン・・・・・・・・。

 

戦艦ル級「!!?。」

 

何と光の砲弾が無数に分かれ、次々と敵艦隊の艤装を破壊した。

 

鳥海「!!・・・・何が起きたの!?。」

天龍「おい、見ろ。」

鳥海「!!。」

 

彼女が見たのは、先ほどの光弾を放った桜であった。

 

加古「み、見て!、古鷹!。あの深海棲艦、あたし達を守ったよ!!。」

古鷹「・・・・私達を守ったの・・・・あの深海棲艦は・・・・。」

青葉「・・・!?・・・・み、みんな・・・・あの深海棲艦の様子が変だよ!!?。」

衣笠「あわわ!!?。」

 

グラ・・・・バシャアアアアン・・・・。

 

海面にへたり込む桜。駆逐棲姫との戦闘のダメージが大きく、先ほどの攻撃は最後の力を振り絞っての砲撃であり、これで桜は戦うすべを失った。

 

天龍「まずいぞ・・・・あいつ、さっきの戦いでもう戦う体力がないはずだ。このままだと・・・・俺達はおしまいだ。」

鳥海「くっ・・・・・。」

 

敵は艤装を破壊したとはいえ、まだ戦う意思を見せている。

 

深海棲艦達「・・・・・・・・。」

桜「・・・・(どうしよう・・・・さっきので、力を使い果たしてしまっている・・・・今は艤装を破壊したけど、まだ戦うつもりみたい・・・・このままでは・・・・・・)。」

 

すでに力を使い果たした桜に艤装を破壊されてなおも今なお襲い掛かろうとする戦艦ル級を始めとする深海棲艦。

まさに絶体絶命である・・・・。

 

その時っ!!?。

 

ドガアアアアアアアン~~~~・・・・・・・・。

 

戦艦ル級「!!?」

 

突然、戦艦ル級が爆撃を受けた。何が起きたのか困惑する戦艦ル級の前に何かが飛んでいた。

 

ヴウウウウウウウウウン・・・・・・・・。

 

それは深海棲艦が使う搭載機だった。それを放ったのは・・・・・・・・。

 

鳥海「!?・・・・あ、あれは・・・・。」

天龍「さっきのチビ助!!?。」

ほっぽ「・・・・・・。」

 

どうやらほっぽが放った搭載機による攻撃であった。ほっぽは桜を庇うように歩き出すと深海棲艦に対し睨みつけた。

 

戦艦ル級達「!!?・・・・。」

桜「・・・・ほっぽ?・・・・。」

 

困惑する戦艦ル級達。そんな中、ほっぽが何かを呟く。

 

ほっぽ「・・・・カエレ・・・・。」

戦艦ル級達「?・・・・。」

ほっぽ「カエレッ!!!!。」

戦艦ル級達「!!!?っ。」

鳥海、天龍「!!?。」

 

ほっぽの怒声に大きく怯む戦艦ル級達と鳥海、天龍。さすがは「姫」級の深海棲艦であって、幼いながらもその威厳は健在である。

 

戦艦ル級達「・・・・・・。」

 

さすがにほっぽの威厳に恐れた戦艦ル級達は動揺していたが、しばらくすると海域から離脱を始めだした。

 

鳥海「・・・・去って行くわ。」

天龍「・・・・どうやら、あの深海棲艦のおかげで助けられたな・・・・・・。」

鳥海「え、ええ・・・・・・!!?。」

 

バシャアアアアン・・・・・・・・。

 

天龍、鳥海「!!?。」

 

何と桜が倒れてしまったようだ。駆逐棲姫との激闘、残り少ない力を使って戦艦ル級達を撃退した結果、力を使い果たしてしまい、気を失ったようだ。

 

鳥海「・・・・・・!?」

 

桜に近づこうとした鳥海にほっぽが咄嗟に飛び出し、両手を広げて立ちはだかり、桜を守ろうとした。

 

ほっぽ「・・・・・・。」

鳥海「・・・・・・。」

 

長い沈黙する鳥海とほっぽ。そして、先に動いたのは・・・・・・・・。

 

鳥海「・・・・・・安心して・・・・もう貴方達と戦う気はありません・・・・もうその子には手を出ししません・・・・。」

ほっぽ「・・・・・。」

鳥海「・・・・・・私達はこの海域から離脱します。司令部には貴方達の事は誰にも話しませんので、安心してください。」

天龍「いいのか、鳥海。あいつらを見逃してよ。」

鳥海「・・・・本部や提督には現場調査へ向かう途中に敵深海棲艦の襲撃を受け、撃退にしたもののこちらも艤装を失い、やむ得ず帰還することなった・・・・それでいいではありませんか?。天龍。」

天龍「・・・・はいはい・・・・わかったよ・・・・俺らもそうするつもりだよ・・・・ん?。」

ほっぽ「・・・・・・・・。」

 

天龍は自分に近づくほっぽに気づくが、何故かほっぽは目を輝かせながら見ていた。

 

天龍「・・・・何見ているんだ?、おい・・・・。」

ほっぽ「オ~~~、パ~~フィクト~~ボディ~~。」

天龍「ぱ、ぱ~~ふぃくとぼでぃ~~????。」

 

ほっぽからパーフェクトボディと言われ、動揺する天龍。そして・・・・。

 

ぽよ~~~ん。

 

天龍「のわっ!!?。」

ほっぽ「キャキャキャ。」

 

何とほっぽが天龍の胸を埋め込んできました。さすがに天龍も状況を理解できずに唖然してしました。

 

天龍「は、離せっ!、ガキンチョっ!!。」

ほっぽ「ヤ~~~ダ~~~~。」

 

必死に話そうとする天龍だが、どうやらほっぽに気に入ってしまったようで、離れなくなった。

 

鳥海「・・・・・・・・。」

 

鳥海は倒れている桜を見ていた。

彼女はふと考えていた。もし、彼女は今まで自分達を助けた友好な深海棲艦を会ったことはなかった・・・・・・・・。

敵である深海棲艦を倒すのは艦娘の務めであることは自覚していたが、自身を襲ったはずの深海棲艦に助けられ、その敵を見逃すという自らの行動に困惑しており、自分でもわからなくないいてと複雑な心情を抱いていた。

ふとその時・・・・。

 

ポニョッ。

 

鳥海「きゃっ!!?。」

ほっぽ「キャッキャキャキャ~~。」

鳥海「も~~~~やめて~~~~~~~!!?。」

 

今度はほっぽに気いられてしまい、絶叫する鳥海。

ほっぽと戯れて数時間後・・・・。

 

ザ~~~~・・・・ザ~~~~・・・・。

 

鳥海達は提督への報告と修理と補給のために本部へ帰還していった。

 

鳥海「・・・・・・。」

天龍「なあ、鳥海。あいつらのことが心配していたのか?。」

鳥海「!?・・・・そ、それは・・・・。」

天龍「気持ちがわかるぜ。けど、あいつら、敵である俺達を助けたんだ。あそこで静かに暮らした方がいいかもしれないぜ。大丈夫だよ。あいつらはまた会えるかもしないぜ。」

鳥海「・・・・え、ええ・・・・。」

 

鳥海は複雑な思いを抱きながら帰還して行った。

一方、桜とほっぽは言うと・・・・・・・・。

 

桜「く~~・・・・く~~・・・・く~~・・・・く~~・・・・」

ほっぽ「す~~・・・・す~~・・・・す~~・・・・す~~・・・・」

 

全力を尽くして疲れて眠った桜と彼女を添い寝するほっぽであった。彼女達の長い夜はようやく終わった・・・・。

一方、硫黄島鎮守府では、新たな動きが見せようとしていた・・・・・・・・。

 

硫黄島鎮守府 執務室

 

伊丹耀司「ヴェールヌイ、ソロモン海の調査だが、大本営の方針で3日後に調査が終わる未定が決定したらしい。これで大本営や他の鎮守府の艦隊も徐々に引き上げるようだ。これを機会に我々はソロモン調査の名目として、桜の捜索することにした。」

ヴェールヌイ「!!?・・・・提督・・・・それでは・・・・。」

伊丹耀司「ああ・・・・これで心置きなく桜を探し出せるからな・・・・ヴェールヌイも捜索する艦隊の編成をしてくれ。好機を見て出撃させるまで待機してくれ。」

ヴェールヌイ「Да(ダー)Понятно(パニャートナ)。」

 

ガチャッ・・・・タッタッタッタッタッタッ・・・・・・・・。

 

ヴェールヌイ「!!?」

 

ヴェールヌイは返事し、敬礼して執務室を出て、歩くとふと足を止めた。彼女の前に現したのは、阿武隈、北上、瑞鳳、子日の4人であった。

 

ヴェールヌイ「・・・・・・君達。」

瑞鳳「ヴェールヌイさん。捜索の許可をもらったのですね。」

ヴェールヌイ「ああ・・・・司令官から許可をもらった。これで心置きなく捜索できるさ。」

瑞鳳「・・・・よかった・・・・。」

子日「やった~~。これで子日達も行けるね~~。」

阿武隈「ま、まあ・・・・あたし的にはOKですけどね・・・・。」

北上「そう心配しないでよー。阿武隈。私達があの海域への調査の名目で出撃するからねー。これなら怪しまれずに行動できるし、安心して桜を探し出せるよねー。」

阿武隈「・・・・うん、ありがとう・・・・北上さん。」

ヴェールヌイ「出撃予定は三日後、それまで各自艤装の点検を行い、艦隊の編成後、司令官からの合図があるまで待機してくれ。尚、編成は私が決めるので、編成の際に呼ばれたら、よろしく頼むぞ。」

全員「はい!。」

 

伊丹率いる硫黄島鎮守府遊撃艦隊は密かに桜の救出計画を動き出していた・・・・・・・・。

一方、そんな硫黄島鎮守府遊撃艦隊の行動を密かに監視していた者たちがいた・・・・・・。

 

硫黄島近海 座礁した古びたタンカー

 

???「・・・・以上が硫黄島鎮守府に関する報告です。」

???「・・・・やっぱ思った通りだな・・・・・・あの鎮守府は何か隠しているようだな。」

???「提督、それって・・・・どういうことでしょうか?。」

???「・・・もしもだけどな・・・・まあ・・・・深海棲艦かもしれないな・・・・。」

???「深海棲艦!?、それってやばいですか!!?。」

???「まあ・・・・そうなるな・・・・俺の直感はよく当たるからな・・・・。」

???「ヒュ~・・・・こりゃあ大変だ・・・・。」

???「どうします、提督?、直ちに内偵調査しますか?。」

???「いや・・・・暫く泳がせていい・・・・仮にあの人が隠しているのが深海棲艦なら・・・・それは俺達の敵ではない・・・・・・・・。」

???「何故そう言い切るのですか?。」

???「・・・・俺のサイドエフェクトがそう言ってるからさ・・・・・・・・。」

???達「・・・・・・・・」

 

謎の人物の言葉に困惑している一団。まあ、そうなるな・・・・。

 

???「まあ、気にせず任務を楽しもうか・・・・俺の指示があるまでしばらく待機、そのまま監視を続けてくれ。以上、はい解散。」

???達「はい。」

 

そういうと一団は一旦解散し、指示があるまで硫黄島鎮守府への監視を続けることにした。

 

???「ねえ、提督。」

???「ん?。」

???「監視だけでいいの?。もしかして・・・・あの提督が艦娘と深海棲艦の共存できるかもしれないと思っているのかな?。」

???「・・・・どうしてそう思っているだい?。」

???「・・・・まあ・・・・しいと言えば・・・・貴方と同じサイドエフェクトって感じっかな・・・・。」

???「・・・ふっ・・・・。」

 

密かに硫黄島鎮守府を監視し続けている謎の一団。敵か味方なのかは近い内に明かされる・・・・。

 

それから五日後・・・・。

 

 

遭難10日目

無人島近海

 

自己判断システム「システム再起動実行中・・・・・再起動を完了致しました。」

桜「よし、これでうまく修理ができた・・・・かもしれないけど・・・・。」

 

自信ないそうなセリフを言う桜。彼女の艤装はほぼ修理を終えたようだ。

 

桜「あ、そうだ、ほっぽに挨拶しなきゃ・・・・ほっぽ!。」

 

桜はほっぽに別れの挨拶しようと探した・・・・・・・・。

 

桜「・・・・ほっぽ~~・・・・・・ほっぽ~~・・・・・・」

 

周囲を探索しつつほっぽを呼んで続ける桜。そして、しばらくして・・・・・・・・。

 

ザザ~~~ン・・・・・・ザザ~~~ン・・・・・・バシャ~~~・・・・。

 

桜「・・・・・・」

 

結局、ほっぽが見つからず、別れを告げずそのまま去ることになった桜。ふと、ほっぽがいた島を振り返ると一言言う・・・・・・・・。

 

桜「・・・・さようなら・・・・。」

 

別れを告げて去って行く桜。草むらの中で去って行く桜を見送るほっぽ。

 

ほっぽ「・・・・・・。」

 

鎮守府とソロモン海の中間辺り

 

一方、ソロモン海の調査を名目に桜の探索を行っていたヴェールヌイ達救援艦隊。

部隊編成はヴェールヌイを旗艦とし、阿武隈、北上、瑞鳳、子日、摩耶、神鷹、アイオワの8隻で編成され、特に瑞鳳と神鷹は三菱が長距離偵察及び索敵特化仕様に開発されたU-2十数機と試作型戦闘機「試作疾風(しさくはやて)04式」を装備された。

試作疾風04式は四式戦闘機「疾風」をベースに翼付け根前縁を頂点とした円錐に合わせて翼端では翼形全体までも湾曲させるコニカルキャンバーを主翼、アナログ計器主体のコックピット仕様、電子装備に、ターボエンジンであるF401-PW-400改良版2基搭載、機体をチタンやチタン合金を使用、武装として、M61A1機関砲二基、ミサイル「サイドワインダー」、「スワロー」計8発、対潜水艦用に開発された新型魚雷「試作型拡散魚雷0式」は内-部に小型ながら広範囲での火力と威力を誇る炸裂式破裂魚雷多数搭載した魚雷で、計4発を装備、ターボエンジンを搭載したことで、最大速度マッハ6を誇り、F-16以上の高速戦闘を得意とする

一方、子日には偵察及び索敵能力を強化した艤装を装備、センサー機器を増設し、索敵能力が大幅に向上、ネズミ型の艤装「子日ズ(ネノヒーズ)」にも装備され、索敵能力を大幅に強化され、より広範囲での索敵を可能とする。

ちなみに武装は護身用に76mm重突撃機銃二丁、パルデュス3連装短距離誘導弾発射筒二基を装備している。

ヴェールヌイ達は桜の艤装に搭載されているビーコンを頼りに捜索範囲を広げて探索していた。

 

摩耶「は~~・・・・・・暇だな~~~・・・・・・・・。」

北上「へ~~・・・・そうだね・・・・・・・・。」

阿武隈「・・・・あ、あの~~・・・・摩耶さん、北上さん。私達は桜さんの捜索をしているのですよ。気をしっかりしないといけないと、他の艦隊に気づかれてしまうますよ。」

北上「大丈夫~~大丈夫~~、この辺の海域はもうすでに調査が済んだみだいだし、ここを調査してた艦隊の殆どは撤退済みだから、安心だよ。」

阿武隈「・・・・・・・・。」

 

楽天すぎる北上に呆れる阿武隈。その様子を瑞鳳は心配する。

 

瑞鳳「・・・・だ、大丈夫でしょうか?。」

ヴェールヌイ「・・・・まあ、大丈夫じゃない・・・・」

アイオワ「Oh(オー)no(ノー) problem(プログラム)。」

子日「・・・・ね、子日・・・・心配です・・・・。」

神鷹「・・・・うん・・・・。」

 

心配しそうになる瑞鳳達。

 

ヴェールヌイ「無駄話せずに急ぐぞ。艦隊が撤退したといえ、まだ調査している艦隊はいるはずだ。気を付けて行くぞ。」

全員「おー(はい。)」

 

ヴェールヌイ達は急ぎ桜の捜索を続けた。そんな彼女達を密かに追っている者達がいた・・・・・・・・。

 

???達「・・・・・・・・。」

 

彼らはいったい何者なのか・・・・それはしばらく先で明かされる・・・・・・・。

一方、桜は硫黄島へ帰還すべく急いでいた・・・・・・・・。

 

W島近海付近

 

W島近海付近まで来ていた桜は硫黄島鎮守府を探し続けていた。

 

桜「・・・・・・ここまで来たけど、まだ鎮守府から通信が入っていない。まだ遠くにいるのかな・・・・・・・・。」

 

まだ鎮守府からの通信がなく、受信範囲ではないことを知る桜。さらに奥まで進んでいく・・・・・・・・。

 

桜「・・・・・・・・!!?。」

 

奥へ進む桜は何かの気配を感じ取り、後ろへ振り向いた。しかし、周囲には誰もいなかった・・・・・・・・。

 

桜「・・・・・・ふう~・・・・気のせいかしら・・・・・・・確かに誰かの気配が感じたんだけ・・・ど・・・・ね・・・・。」

 

桜は一度前へ向くと口が唖然となるほど驚いた・・・・・・・・。

 

桜「・・・・・・ど、どうして・・・・ここに・・・・・・。」

 

桜が驚くのも無理もない。桜が目の前にいたのは、そこにはいないはずだった者だった・・・・・・・・。

 

ほっぽ「エヘヘヘヘ・・・・。」

 

その意外な人物は島で会わないまま別れたはずのほっぽだった。満面の笑みを浮かびながら喜んでいた。

 

桜「・・・・・・・・」

ほっぽ「ホッポ、桜ト一緒ニ行ク。アソコデ待ツヨリ桜ト一緒ニイタ方ガ楽シイ~~~。」

桜「え、ええと・・・・・・・・。」

ほっぽ「キャキャキャキャ・・・・」

 

純粋な笑顔を見せるほっぽに桜は困惑、気まずくなった・・・・・・・・。

 

桜「・・・・ほっぽ、よく聞いてくれる・・・・・・。」

ほっぽ「?。」

桜「私はこれから鎮守府へ帰る所なの。」

ほっぽ「・・・・チ、鎮守府?。」

桜「そう、私が拾ってくれた所なの。提督や仲間達が住んでいるけど、ここで暮らしたいならいいけど、ただ、仲間といっても皆艦娘なんだけど、もしやだったら、引き返してもいいのよ。」

ほっぽ「・・・・・。」

桜「でも、このままだと他の鎮守府の艦隊に見つかって撃墜される危険性も高いし、本当なら仲間の所まで返したいけど、今は無理みたい・・・・ごめんね・・・・・・・・。」

ほっぽ「・・・・・アソコニ行ケバ、遊ンデレル?。」

桜「・・・・え、ええ・・・・司令官や仲間と許可を貰えば遊ばせるよ・・・・。」

ほっぽ「ヤッタ~~~。」

桜「あ、あははは・・・・・・・・はああ・・・・・・どうしよう・・・・・・・・。」

 

ほっぽは遊んでもらえると知り大喜びした。そんなほっぽを見ながら桜は困惑しながら今後どうするか考えていた。

 

桜「・・・・どうしよう・・・・!?。」

 

ピコーン・・・ピコーン・・・ピコーン・・・。

 

桜の艤装に内蔵していたレーダー機能が復旧され、鎮守府へのナビゲートが可能となった。

 

桜「・・・・これで現代地がわかったし、鎮守府へ帰られるわ。」

ほっぽ「ワ~~イ、ワ~~イ。」

桜「・・・・しかないね・・・・行くよ。」

ほっぽ「ウン。」

 

こうして、深海棲艦であるほっぽと共に鎮守府への帰還を急いだ。一方、ヴェールヌイ達救援艦隊も動きがあった。

 

鎮守府とソロモン海の中間辺り

 

子日「ヴェールヌイさん、レーダーに桜さんの艤装のナビゲート機能の反応をキャッチしました。」

ヴェールヌイ「よし、瑞鳳と神鷹はU-2を飛ばして、レーダーに反応した所を重点的に索敵してくれ。」

瑞鳳「はい、航空母艦、瑞鳳。推して参ります!。」

神鷹「航空母艦、神鷹。出撃致します。」

 

ビュウウウウウウウウウ・・・・・・・・バアアアアアアアアアアア・・・・・・・・。

 

甲板から次々とU-2を発艦させる瑞鳳と神鷹。U-2は艤装に装備されたナビゲート装置から放つ反応を目指して飛んで行った。

 

ヴェールヌイ「よし、これなら見つけらそうだ・・・・!!・・・・皆、散れ!!」

阿武隈「!!?」

北上「!!?」

瑞鳳「!!?」

子日「!!?」

摩耶「!!?」

神鷹「!!?」

アイオワ「!!?」

 

ヒュウウウウウウウ・・・・・・ドオオオオオオオオン。

 

突然の襲撃を受けたヴェールヌイ達。阿武隈達はヴェールヌイの声で散った事で最小限の被害を留めたが、突然の襲撃に困惑しいた。

 

阿武隈「い、一体・・・・何が?・・・・。」

北上「!!?、阿武隈、あれ見て!!」

阿武隈「えっ!、あ、あれって・・・・・・。」

 

阿武隈が見たのは驚愕なものだった。それは深海棲艦達が現れていたことであった・・・・・・・・。

数は駆逐イ級30隻、駆逐ロ級20隻、駆逐ハ級20隻、軽巡ホ級10隻、軽母ヌ級10隻、戦艦ル級6隻、空母ヲ級6隻、戦艦タ級6隻、重巡ネ級6隻、計114隻で編成されていた。

 

アイオワ「ホワーイ!、どうしてここに深海棲艦がいるのデスカ!?。」

瑞鳳「確か、ここは大本営や他の鎮守府の艦隊が調査した時はいなかったはずです。でも、どうして?・・・・・。」

子日「あわわわわわ~~~~!!?。」

摩耶 改二「こうなったらやるしかないぜ!、どうする、ヴェールヌイ。」

ヴェールヌイ「……しかたない、総員第一級戦闘配置!敵艦隊を掃討する。全員、生き残れ!、Ура(ウラー)!。」

アイオワ「さぁ、私の火力見せてあげるわ…Open(オープン) fire(ファイア) !」

摩耶「おう、いくぜ!,

摩耶様の攻撃、喰らえ~っ!!。」

阿武隈「阿武隈、頑張ります!。」

北上「砲雷撃戦、よーい、ってーー!!。」

子日「子日、張り切って撃ちまぁす、てぇぃ!。」

瑞鳳「さあ、やるわよ、試作疾風04式攻撃隊、発艦、アウトレンジ、決めます!。」

神鷹「神鷹航空隊、攻撃開始して下さい。」

 

ドドドドーーーン…………ドガガガガガ~~~~~~ン…………。

 

前の戦闘で仲間の由良を失った経験を元に艤装の強化、改良、さらに装甲の改良、轟沈対策の処置も行っており、戦闘能力も大幅に向上したが、試作疾風04式を装備した神鷹と瑞鳳の支援があるとはいえ、100隻以上の深海棲艦を相手に撃退するのに手がかかりそうである……。

一方桜とほっぽはいうと……

 

W島近海

 

ドガアアアアン~~~~……ダダダダ~~~……ドオオオオオン~~~……。

 

桜とほっぽはW島近海を来ていた。

そこでは、因島鎮守府所属の第三水雷戦隊と第四水雷戦隊が深海棲艦との激戦を繰り広げていた。

 

神通「撃ち方始め!!。」

 

ドオオン…ドオオン…ドオオン…ドオオン…ドオオン…ドオオン…。

 

無数の深海棲艦の搭載機を迎撃する第三水雷戦隊。それを見ていたさくらとほっぽはその光景を見つめた。

 

ほっぽ「桜、イッパイ飛ンデイルヨ。」

桜「ええ……こんな所で戦闘しているなんて……。」

 

そんな光景を見ている中、艦娘達は必死に応戦していました。

 

ドオオン…ドオオン…ドオオン…ドオオン…ドオオン…ドオオン…。

 

睦月「(……帰るんだ!絶対みんなと一緒に!……。)」

夕立「ブンブンうるさくて落とすの難しいっぽい~~~!!?。」

 

必死に搭載機を迎撃する第三水雷戦隊は、軽母ヌ級に魚雷攻撃を仕掛けた。

 

バババババッ……バシュウ~~~~~~ドオオオオオン……ドオオオオオン……。

 

魚雷攻撃を放つも搭載機に妨害され、軽母ヌ級に命中できずにいた…………。

 

ダダダダダダダダダダダダ…………チュンチュンチュンチュン…………。

 

搭載機の一機が睦月に向けて機銃を放ち、今間近まで追い詰められて絶体絶命の危機。

そこへ、吹雪が庇って迎撃した。

 

ドオオオオオオン。

 

桜「……すごい……。」

 

搭載機を撃破した吹雪。その様子を見て、吹雪のすごさを感じ取った桜。

 

睦月「はっ……吹雪ちゃん、魚雷!、正射必中だよ!。」

 

睦月の叫びで軽母ヌ級に向け、魚雷発射準備する吹雪。

 

吹雪「……(自分を信じて……)、お願い、当たってください!。」

 

バシュッ……ザバアアアン……ゴ~~~~……ドオオオオオオン。

 

吹雪の魚雷攻撃を受け、大破する軽母ヌ級。その隙を残さず、神通達は追撃を開始した。

 

神通「撃てー!!。」

 

ドドドドーーーン……ドガアアアアン…………。

 

神通の号令で第三水雷戦隊の魚雷攻撃を開始、大破して行動不能となった軽母ヌ級は命中し轟沈した。

 

ほっぽ「ワ~~~……スゴイネ、桜。」

桜「うん……!?。」

 

ヒュウウウウン……ドガガガガガ~~~~~~ン。

 

何と何処からか赤い砲弾数発が飛んできて、空中爆発し、無数の花火が周囲の深海棲艦に当たり、次々と撃沈していく。それは三式弾と呼ばれる対空用特殊砲弾で、大量の子弾が爆散、敵を編隊ごと一網打尽に殲滅する。

 

それは金剛率いる第二艦隊の支援砲撃で、遠征から戻る途中であった。

 

比叡「主砲、一斉射!。」

 

ドオオオン……ヒュウウウ……ドガッ……ドオオオオオオン。

 

比叡は放つ砲弾は見事、もう一体である軽母ヌ級に命中、爆沈させた。

 

睦月「ああ……」

吹雪「……す、凄い……。」

 

戦艦の強さに感じ取る吹雪達。一方、桜も戦艦の力を間近を見て驚いていた。

 

桜「……凄い……これが艦娘の力…………ん?。」

ほっぽ「桜?、ドウシタノ?。」

桜「さっき、砲撃で生き残っていた搭載機が飛んでいるみたい。まさか、誰かを狙っているかもしれない!。ほっぽはここに待ってね。」

ほっぽ「……ウン。」

 

ザ~~~~~~~~~…………。

 

桜は大急ぎで向かっていった。

 

同時刻。

 

球磨「見るクマ!、敵の残存艦が撤退していくクマ!。」

 

ザ~~~~~~~。

 

軽母ヌ級二隻を失い、次々と撤退していく深海棲艦の残存艦達。

 

如月「はあ……よかった…これでもう大丈夫そう……。」

 

睦月がいる艦隊が無事であるを知り、安堵する如月。

 

ヒュ~~~~……バサッ。

 

如月「やだ……髪の毛が傷んじゃう……。」

 

そこに潮風が吹き、髪が傷む事に気を取られてしまう。

 

ブウウウウウウウ~~~~~~…………。

 

すぐ近くに、金剛型による三式弾射撃によって壊滅した軽母ヌ級の放った艦載機の生き残りが損傷受けながらも飛んでおり、潮風に気を取られ、油断していた如月に対し、一瞬の隙を突いた決死の特攻を行った。

 

ヒュウウウウウ……ガコンッ…………チュドオオオオオン…………ヒュウウウウウウウ~~~~。

 

搭載機は三式弾射撃を受けた損傷が深く、爆弾を放った時には爆発したが、爆弾は如月の方へ真っすぐ投下していく。

 

如月「!!。」

 

 

振り向いた時には、既に爆弾は目の前に迫っていた…………。

 

 

睦月「(待っててね 如月ちゃん)」

 

チュドオオオオオン…………ゴオオオオオオ~~~~…………ゴポゴポゴポゴポ~~~~~~。

 

海上で大爆発を引き起こされ、海中でバラバラに砕け散る艤装と沈みゆく如月。

 

如月「……如月のこと、忘れないでね……。」

 

辞世の句と共に、ピンクの玉に三枚の羽根飾りが付いたような髪飾りだけ残して暗い深海の底へと消えていく如月。

周辺に味方艦はおらず、彼女の最期の声は、誰にも届かなかった………はずだった………。

 

如月「……ん、んん……?。」

 

何と轟沈したはずの如月が生きていた!?。

 

如月「……(こ、ここは?……私……生きているの?……!?)。」

ほっぽ「オ~~~……桜、目ヲ覚マシタヨ。」

如月「……(深海棲艦?……)。」

 

意識が朦朧しながら予想もしない光景に驚く如月。そこへほっぽが呼んできた桜が来た。

 

如月「(……あれは……吹雪さん?……)。」

 

桜の顔を見て自身が知っている顔を見て驚く如月。桜は如月の治療を行った。

 

如月「(……何で私が生きているの?……撃沈されたはず)」

 

何故如月が生きていたのか、理由は数時間前に戻す……。

 

数時間前 W島近海

 

ザ~~~~~~~~~…………。

 

桜は金剛達の砲撃で生き残っていた搭載機が艦娘を狙っていることを知り、大急ぎで向かっていった。

 

桜「……いた、あそこだ。」

 

潮風が吹き、髪が傷む事に気を取られてしまう如月。その後ろに損傷を受けた搭載機が油断している如月に向って飛んでいた。

 

ヒュウウウウウ……ガコンッ…………チュドオオオオオン…………ヒュウウウウウウウ~~~~。

 

搭載機は爆弾を放った直後、爆発、しかし、放った爆弾は如月の方へ真っすぐ投下していく。

 

桜「・・・・・!?……(間に合わない!!?)。」

 

この距離では間に合わないと悟った桜はある策を講じた。

 

桜「……(……あの子を助けるにはこの方法しかない!?)。」

 

カアアアアアア・・・・・ゴオオオオオオオオオ~~~~…………。

 

桜の体が光りだし、後ろの艤装が集中的に光りだした。

 

桜「はああああああ~~~~~~。」

 

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウ~~~~~~。

 

ものすごい速度でぶっ走る桜。艤装に艦魂(かんバースト)のエネルギーを急速充填して超高速可能になったのだ。

 

桜「……(間に合って!!)。」

 

爆弾が如月に直撃した瞬間…………。

 

チュドオオオオオン…………。

 

海上で大爆発を起きた。如月はこの爆発に巻き込まれ、轟沈したかに見えた…………はずだった。

 

ゴオオオオオオ~~~~…………ザッ。

 

爆発した炎の中から現れたのは、如月を抱きかかえた桜であった。

爆発により真っ白なドレスはボロボロで、所々焼けている部分も目立つが、意外にも軽傷で済んでいた。一方、如月も爆発でボロボロになり、轟沈してもおかしくなかったが、桜が庇ったおかげで軽傷で済んでおり、気絶していた。

 

如月「…………。」

桜「……(何とか間に合った……)。」

 

爆発数分前

 

ヒュウウウウウウウ~~~~…………。

 

爆発した炎の中から現れたのは、如月を抱きかかえた桜であった。

爆発により真っ白なドレスはボロボロで、所々焼けている部分も目立つが、意外にも軽傷で済んでいた。一方、如月も爆発でボロボロになり、轟沈してもおかしくなかったが、桜が庇ったおかげで軽傷で済んでおり、気絶していた。

 

如月「…………。」

桜「……(何とか間に合った……)。」

 

爆発数分前

 

ヒュウウウウウウウ~~~~…………ガバッ。

 

爆弾が如月に直撃する瞬間、如月を庇った桜。

 

チュドオオオオオン…………。

 

爆弾の直撃で爆発を受けた二人であったが、桜が庇ったおかげで如月は軽傷に済み、桜はボロボロなりながらも無傷であった。

抱きかかえていた如月を優しく下した桜は艤装から緊急用の医療グッズを取り出した。

 

桜「…………。」

ほっぽ「……?。」

 

桜は説明書から医療グッズの使い方を学び、さらに轟沈対策として救命いかだとライフジャケットを取り出し、如月に装着した。

 

桜「…ふう……。」

ほっぽ「……大丈夫ナノ?。」

桜「ええ、後は治療キットで応急処置をすれば大丈夫だよ。まず、ここに信号弾を撃てば、救助がくるかもしれない。」

 

カチャッ……バシュウウウウ~~…………ヒュウウウウウウウウン…………。

 

信号弾を放つ桜。そこへほっぱが駆け付けた。

 

ほっぽ「オ~~~……桜、目ヲ覚マシタヨ。」

桜「わかった。今から治療するわ。」

 

目を覚ました如月は意識が朦朧しているようで、桜は応急キットで治療を始めた。

 

如月「……。」

 

意識が朦朧しながら予想もしない光景に驚く如月。そこへほっぽが呼んできた桜が来た。

 

如月「(……あれは……吹雪さん?……)。」

 

桜の顔を見て自身が知っている顔を見て驚く如月。桜は如月の治療を行った。

 

如月「……。」

桜「待ってね。今助けるから。」

 

桜は説明書通り、治療キットにより治療を行い、適切な応急処置を施した。

 

桜「……よし、これで応急処置は済んだし、後は艦娘が助けに来るかもしれないからここを出ないと……ん?……どうしたの?。」

如月「……ふ、吹雪……さん……。」

桜「……?……吹雪さん?。」

 

自身を見て誰かのことを勘違いしていたようだが、如月はそのまま気を失った。

 

桜「……一体、吹雪って誰のことだろう……。」

ほっぽ「桜、桜、早ク行コウ。」

桜「う、うん……。」

 

桜はほっぽを背負って、その場から離れ、艤装のナビゲート機能を頼りに進んでいく。

 

ザ~~~~~~~~~…………。

 

一方、ヴェールヌイ達というと…………。

 

鎮守府とソロモン海の中間辺り

 

ヴェールヌイ達は突如現れた深海棲艦の襲撃を受け、激闘の末、深海棲艦達を撃退に成功したが、搭載機を多く損失し、艤装も損傷が激しく、アイオワは大破、摩耶やヴェールヌイは中破、瑞鳳、子日も小破されたが、搭載機の多くを損失、戦闘の継続は不可能です。

 

 

ヴェールヌイ「ふ~……何とか撃退したな……。」

阿武隈「は~……一体、あの深海棲艦は何だったんですか?。」

北上「あの深海棲艦の群れ、これまでもない位強かったし…………。」

摩耶「……まあ、気にすることは仕方なねえよ……今は桜を見つけてさっさとこの海域から出る事だけさ。」

神鷹「し、しかし……今の戦闘で、搭載機が多く消耗し、艤装も多く損傷しています。今度、敵艦隊と出会ったら一たまりもありません。」

瑞鳳「それと、先ほどの戦闘で燃料も少なくなっています。このままだと鎮守府までの帰りまでの燃料が無くなってしまいます。どうしますか、ヴェールヌイさん。」

ヴェールヌイ「…………。」

 

ヴェールヌイは目を閉じ、考えを考案していた。このまま進めて桜の探索を続けるか、補給の為に引き返すか、どれかを選択をしていた…………。

 

阿武隈「ヴェールヌイさん……ま、まさか……捜索を打ち切りして引き返すつもりですか?。」

北上「阿武隈、そんな暗い事を考えちゃ……せっかくの顔がしわしわのもやしになっているよー。」

阿武隈「も~~~~、き、北上さんったら~~~。」

北上「うひひひひ。」

アイオワ「Oh!、元気ですネ~~。」

瑞鳳「それよりもあの深海棲艦は一体何でしょうか?。今までの深海棲艦とは比べ物の成らないほどの強さでした。」

子日「子日も、すっごく怖かったよ。あんなに恐ろしい深海棲艦は初めてだよ。」

摩耶「俺もそうだ。あの駆逐艦ですら砲撃を加えてもまだピンピンしてやがったぜ。」

アイオワ「Ouch(アウチ)!。駆逐艦と侮ってしまいましたネ……まさか、Me(ミー)の主砲を直撃してもものともしなかったですネ。おまけに駆逐艦一斉攻撃で大破されてしまいましたデス……。」

ヴェールヌイ「確かにそうだな……これは司令官に報告すないとな。」

神鷹「確かにそうの通りです。三菱が作ってくれた試作疾風04式のおかげで何とか撃退に成功しましたが、こちらは、摩耶さんやヴェールヌイさんが中破、アイオワさんも大破に追い込まれて、私や瑞鳳、子日さんも小破されましたが、搭載機の多くを損失、戦闘の継続は不可能です。このまま敵と遭遇すれば確実にやられてしまいます。」

瑞鳳「それよりヴェールヌイさん。これからどうしますか?。先ほどの戦闘で私達の艤装の多くは損傷、搭載機も多く損失し、航空支援もできません。それに帰りの燃料も少なくなっていますし、このままでは鎮守府までの帰還ができなくなります。」

子日「ひゃんっ!、どうしよう!、どうしようっ!!。」

ヴェールヌイ「…………。」

 

ヴェールヌイは目を閉じ、腕を組みながら静かに考えていた。深海棲艦との戦闘で艦隊の殆どが戦力を失い、さらに戦闘により帰還用の燃料も少なくなっていた。このまま探索を続行すれば鎮守府への帰還ができなくなり、補給と修理の為に鎮守府へ帰還すればいいが、その間にも他の鎮守府の艦隊に見つかる可能性が高くなり、救出が不可能になってしまい、このまま桜を見捨てる事になる。

桜の為にこのまま捜索は続行か、負傷した仲間の為に帰還するか。ヴェールヌイは苦情の選択に迫り、仲間の為に帰還するという苦情の決断を下そうとしていたその時……。

 

瑞鳳「ヴェールヌイさん。周辺の海域へ偵察していたU-2の一つが桜さんの艤装のナビゲート機能を探知しました。今、現在地を検出していますので、数分あれば場所がわかれば特定できます。」

ヴェールヌイ「Молодец(マラヂェーツ)!。みんな、場所が分かれば急ぎ向かうぞ。」

全員「はいっ。」

 

ヴェールヌイ達は探知したナビゲート機能から発する信号を頼りに急ぎ進んだ。

一方、桜達はナビゲート機能が示す鎮守府のへの案内に従い、突き進んでいた。

 

ほっぽ「!?……桜、何カ飛ンデキタ。」

桜「ん?…………!!?……あ、あれは?…………。」

 

ヴウウウウウウウウン………………。

 

それは瑞鳳が周辺の海域へ偵察していたU-2であった。U-2は桜を見つけると旋回しながら待機していた。

 

桜「…………。」

 

その様子を見る桜。その時、U-2は桜に近づくと、操縦している妖精がコクピット越しからハンドサインを行っていた。

 

桜「………(ついてこい?……もしかして、硫黄島鎮守府の妖精!?)。」

 

桜はU-2に操縦していた妖精は硫黄島鎮守府所属であることを知り、付いていく事に決めた。

 

桜「ほっぽ、あの飛行機について行くよ。」

ほっぽ「ウン。」

 

桜はほっぽを連れて、U-2に付いていくことにした。

 

海上 合流地点

 

ヴェールヌイ「桜!。」

阿武隈「桜さん!。」

子日「桜ちゃん!。」

北上「桜!。」

瑞鳳「桜さん!。」

神鷹「桜さん!。」

アイオワ「Hey、桜。」

摩耶「桜!。」

桜「……みんな。」

 

桜はヴェールヌイ達と再会したことで安堵していた。しばらく仲間達と離れ離れとなり、単独行動していた為、心細かったが、ほっぽとの出会いで安らぎを感じ、孤立しながらも再開するまで耐えてきたのである。

再会した時、安堵したせいか、涙を浮かべるのであった。

 

ヴェールヌイ「よく頑張ったな。桜。」

桜「……うん。」

瑞鳳「桜さん!。」

神鷹「桜さん!。」

桜「うわっ……ず、瑞鳳、神鷹……心配かけてごめんね……。」

 

瑞鳳と神鷹に抱き着かれる桜。二人も桜の事を心配していたようで、再会した瞬間、泣きながら抱き着いたのである。

 

阿武隈「提督が待っているよ。早く帰ろ。」

子日「やっほーい!、早く帰ろう。」

摩耶「おう、さっさと帰るぞ。」

アイオワ「Hey、Good job(グッ ジョブ)デスネ。!」

 

桜の救助という目的を果たしたヴェールヌイ達は今すぐ帰還しようとしたその時……。

 

阿武隈「あれ?、桜さん。その後ろにいるのは誰?。」

桜「あっ、忘れたわ。この子はを紹介するわ。さあ、ほっぽ、出てきて。」

ほっぽ「……。」

ヴェールヌイ「!?。」

阿武隈「!?。」

子日「!?。」

北上「!?。」

瑞鳳「!?。」

神鷹「!?。」

アイオワ「!。」

摩耶「!?。」

 

桜の後ろからこっそり顔を出したほっぽを見て、驚くヴェールヌイ達と唖然する桜。

 

阿武隈「さ、桜さん……な、ななななななな何で深海棲艦が!!?。」

子日「あわわわ………ガクっ。」

北上「あ~、何で深海棲艦がいるのか不思議だねぇ~~。」

瑞鳳「あわわわわわわわ~~~~~!!?。」

神鷹「Ich(イッヒ) bin(ビン) überrascht(ウーバーラシュットゥ)!。」

アイオワ「You(ユー) must(マスト) be(ビー) joking(ジョーキング)!。」

摩耶「……う、嘘だろ!おいっ!!。!?。」

ヴェールヌイ「……さ、桜……ど、どういう事は説明してくれないか…………。」

桜「え、ええと……鎮守府で帰ったら話すから……あ、あははは……。」

ほっぽ「……!!?。」

アイオワ「why?、何でMeを見ているのデス?。」

 

アイオワを見続けるほっぽ。そして、ほっぽの目が光りだすとこう言った…………。

 

ほっぽ「オ~~~、パ~~フィクトボディ~~。」

アイオワ「パ、パーフェクトボディ!!?……!!!?。」

ほっぽ「キャキャキャキャ~~~♡。」

アイオワ「OH(オー)!~~~~NO(ノー)!!~~~~。」

ヴェールヌイ「……か、Какой(カコイ) беспорядок(ビスパリャーダク)…………。」

阿武隈「………………。」

子日「あわわわ………ガクっ。」

北上「あ、あ~……ずいぶん情熱だねぇ~~~~…………。」

瑞鳳「あわわわわわわわ~~~~~!!?。」

神鷹「……お、Oh(オー) mein(マイン) Gott(ゴット)……ガクッ。」

摩耶「………………。」

桜「はああああ~~~~~………………。」

 

人目にくれず、アイオワの巨乳を揉む出したほっぽ。絶叫するアイオワ。その光景に赤面するヴェールヌイ達。顔を手を立てて嘆く桜。

 

しばらくした後、興奮したほっぽを落ち着かせた後、桜はヴェールヌイ達に状況を説明した。

ヴェールヌイ「………そうゆう事か、事情が分かった……まさか、こんなことになっているとはな…………。」

桜「ごめんなさい。この子がどうしてもほっとけなかったの。」

ヴェールヌイ「………。」

阿武隈「ど、どうすつのですか?。この深海棲艦を鎮守府へ連れて行く気ですか?。」

北上「ん~?、まいったね~~……。」

瑞鳳「……ど、どうするのですか?。」

摩耶「は~~~……まいったぜ……どうすんだよ、これ……。」

桜「提督には話をするのですが、ただこの子は敵対する意思はないの。ただ……独りぼっちになって寂しかっただけで…………。」

ヴェールヌイ「…………わかった、提督には帰ったら、一緒に報告しておこう。それまでこの子を鎮守府に連れていく。」

阿武隈「つ、連れて行くって、ヴェールヌイさん。この子は深海棲艦ですよ。このまま連れてっていいのですか!?。」

北上「あ~~~……でも、どう見ても~~~……あれだし…………。」

ほっぽ「きゃきゃきゃ~~~。」

阿武隈「…………。」

瑞鳳「あわわわわわ~~~~~。」

摩耶「おい、落ち着けよ。瑞鳳。お前まで気絶したら、これ以上担ぎきれないぞ。」

アイオワ「……mamma(マンマ) mia(ミーア)!」

ヴェールヌイ「…………やれやれ…………ほっぽと言ったね。今から鹵獲するけど、もし君が嫌なら何も見なずに見逃すけど、どうする?。」

ほっぽ「…………。」

 

ヴェールヌイの問いにほっぽはしばらく沈黙していたが、こう言った。

 

ほっぽ「……ツイテ行ッタラ、遊ンデモラエル?。」

ヴェールヌイ「……ああ……暇だったら、遊んでもらえるよ……。」

ほっぽ「行ク!、桜ガ一緒ナラ構ワナイヨ!!。ネエ、桜モイイデショ。」

桜「…………。」

 

ほっぽの無邪気な問いに少し困惑する桜だったが、さすがにほっぽの笑顔を見て、まいったのかこう言った…………。

 

桜「……わかった、一緒に遊んであげるからいい子にしてね。」

ほっぽ「ヤッタ~~~。」

桜「ヴェールヌイもそれでいいでしょ?。」

ヴェールヌイ「……まあ、本人の希望があれば何も問題はないさ。みんなもそれでいいか?。」

阿武隈「ま、まあ……桜さんやヴェールヌイさんがいいなら構いませんが…………。」

北上「ん~、阿武隈……もしかして……見惚れているでしょ?。」

阿武隈「!!?、そ、そんな事はないでしょ~~~!!、わ、わわわわわ私が~~~そそそそそんな事~~~~…………。」

北上「ひひひひ~~、そういう顔も可愛いよ。あ、因みに阿武隈がOKなら構わないよ。」

瑞鳳「……わ、私は……桜さんが認めているなら大丈夫です。」

摩耶「は~~~……しかたねえな……好きにしなよ。」

ヴェールヌイ「よし、みんなの総意が決まったら、そろそろ帰還するぞ。桜。」

桜「う、うん……。」

 

こうして、気絶した神鷹と子日を除き、全員からの承諾を得た桜はほっぽを連れ、ヴェールヌイ達と共に硫黄島鎮守府へと帰還していった…………。

 

しかし、そんな桜達の様子を伺う者達がいたことは誰も知らない…………。

 

???「ヒュ~……これは驚いたね……まさか、深海棲艦と行動しているとはね……。」

???「どうします。師匠。今すぐ現行犯で捕縛しますか?。」

???「いいや、その必要はないよ。まずは提督に報告し、その指示があるまでは待機。」

???「!!?、ど、どうしてですか!、彼女たちは明らかに深海棲艦を接触していたことを隠しており、軍機違反をしております。それを見逃すことは私達「ツキカゲ」が許されるはずは……。」

???「半蔵門。忘れたの?、私達ツキカゲはあの人の艦隊だけど、あくまでも私設諜報機関。大事なのは相手を見て、聞いて、どう考えることだよ。それに私にはあの子らが敵とは思えないだね。」

半蔵門雪「…………。」

 

彼女たちの正体は本皇国本土防衛軍玉狛支部直属の特務任務艦隊にして、私設諜報機関「ツキカゲ」であった。

ツキカゲである藤林長穂達は上司である迅悠一の密命により密かに伊丹の動向を探っていたのである…………。

 

半蔵門雪「……本当に彼女達は私達ツキカゲの……いえ……我々の敵ではないという保証があるのですか?……師匠……。」

藤林長穂「う~~ん……そうだね……まあ……保証はないけど……しいといえば……。」

半蔵門雪「……。」

藤林長穂「勘、かな?……てへっ。」

半蔵門雪「……し、師匠…………。」

藤林長穂「まあまあ、いいじゃない。待機中しているみんなに連絡して撤収、帰ったらいっぱいマッサージしてね雪。」

半蔵門雪「はいはい……。」

 

長穂達は桜達を見届けた後、上司である迅への報告をするために帰還することになった。長穂は一旦止まり、振り返るとこう言った……。

 

藤林長穂「艦娘と共存する深海棲艦と伊丹耀司提督か………どんな人なのか、会うのが楽しみね……。」

 

そう言うと長穂は笑いながら去って行った………。

 

後に桜との運命的な出会いをするのですが、それは次回にてのお楽しみに…………。

 

桜達が鎮守府へ帰還する中、誰もいないはずの海の中に何かが蠢いていた。

 

ゴポゴポゴポゴポ~~…………。

 

泡ぶく海面の真下には黒い靄のようなものが不気味に蠢いていた…………。

 

一方、何も知らない桜達は鎮守府へ帰還していた。

 

 

硫黄島鎮守府 執務室

 

 

ヴェールヌイ「司令官、ヴェールヌイ以下7名の他、桜、全員帰還しました。」

伊丹耀司「ああ、よく無事に戻ってくれたな。ヴェールヌイ。桜。後、他のみんなも無事に帰ってきてくれてよかった。」

桜「……は、はい……いた……し、司令官っ!。」

 

一週間ぶりに再会した桜達であったが、みんな余所余所しくなっていた。

 

伊丹耀司「?……どうしたんだ、みんな…………そんなよそよそしくなって、何があったんだ?。」

 

伊丹の指摘に皆顔を合わせてそわそわしていた。そんな中、桜が前に出た。

 

桜「……あ、あのう……司令官……じ、実は……。」

 

伊丹耀司「?……!!?。」

 

ヒョコ……ふるふる……。

 

そわそわする桜の後ろに謎のアホ毛が出ていた…………。

 

伊丹耀司「……(何でアホ毛が?…………!!?)。」

 

ひょこ……。

 

伊丹耀司「……え、ええええええ~~~~~~~~~!!!!!?。」

 

ガタッ……。

 

桜の後ろから出てきたのは、深海棲艦であるほっぽであった。突然の登場に驚く伊丹。

 

伊丹耀司「……え、ええと…………ど、どういう事か……説明してくれない?。」

桜「え、えええと…………実は…………。」

 

桜は提督に事情を話す事をした…………。

 

伊丹耀司「……なるほど……そういうことか…………事情は分かった……。」

桜「…………。」

伊丹耀司「そう顔をするなよ、桜。別にこの子が敵であるから、倒す訳ではないよ。俺はね、国民に愛される提督だよ。俺達とケンカするより、仲良くした方がいいと思うぜ。その子がここで住むというなら、受け入れよう。」

桜「!!?………し、司令官っ。」

伊丹耀司「まあ、責任は俺がとるから安心しな。にっ。」

桜「!!?………は、はいっ。」

 

伊丹はほっぽの受け入れを許可した。

 

ほっぽ「……桜、コノ人ガ桜ガ言ッタ提督?。」

桜「ええ、そうよ。この人が私達の提督なのよ。私達深海棲艦を受け入れてくれるの。」

ほっぽ「…………。」

伊丹耀司「え、ええと……こ、こんにちわ~~……言葉わかる?。」

ほっぽ「…………。」

伊丹耀司「ぼ、僕の名は伊丹耀司……見ての通り……この鎮守府の司令官で、桜の上司でもあるんだよ………君の名前を教えてくれたら……う、嬉しいけど…………。」

ほっぽ「…………。」

伊丹耀司「え、ええと……どうしたの?。」

 

ジト目で伊丹を見つめるほっぽ。しばらく沈黙が続いていたが、先にほっぽはこう言った…………。

 

ほっぽ「何カ聞イテイルダケデ痛ソウナナ名前ダネ……。」

伊丹耀司「ええええええ~~~~~~!!!?。」

 

ほっぽのあまりの痛すぎる言葉にショックを受ける伊丹。

 

ほっぽ「……デモ、ココニイレバ遊ベルッテ、桜カラ聞イテイルカラ……ソ、ソノ……ダメ?。」

伊丹耀司「うううん…………!?。」

 

伊丹は頭を傾げながら考え込み、しばらく沈黙してからこう言った…………。

 

桜「し、司令官。この子は確かに深海棲艦です。だけど、この子は島でたった一人で暮らしていたのです。仲間がいない中で一人ぼっちで我慢していたのです。無理の承知の上で申し上げますけど、どうかこの子を引き取ってくれませんか?。お願いいたします。」

 

頭を下げてお願いする桜。彼女の切実な願いに伊丹は…………。

 

伊丹耀司「…………大丈夫、任せて。ここに住みたいなら構わないよ。」

桜「!!?……し、司令官…………。」

ほっぽ「ヤッターー-、キャキャキャッ。」

ヴェールヌイ「!!?。」

 

伊丹はほっぽを受け入れる事を決めたが、それを聞いたヴェールヌイは慌てて進言した。

 

ヴェールヌイ「し、司令官……。」

伊丹耀司「ん?。どうした、ヴェールヌイ?。」

ヴェールヌイ「こんな簡単に受け入れて大丈夫なのか?。相手は子供でも深海棲艦、()()()()なんだぞ。桜だけでも危険なのにこれ以上庇い切れないだぞ?。それでいいのですか?。」

伊丹耀司「ふううう…………いいじゃない。一人ぼっちしているなら、受け入れるだけさ。傷つけている相手が例え深海棲艦でも助けるのが、軍人の務めだからね…………。」

ヴェールヌイ「…………上にはその事は報告しないつもりなのか?。」

伊丹耀司「ああ……時期が来れば報告するつもりだ。すまないけど、桜とほっぽとしばらく面倒見てくれないか?。」

ヴェールヌイ「…………。」

 

ヴェールヌイは返答できずにいた。敵である深海棲艦であるほっぽを受け入れる事に抵抗を感じていた…………。

そんな中、阿武隈が出てこう言った…………。

 

阿武隈「て、提督に質問があります……敵であるあの子を引き取るのはどうしてですか?。提督は何故深海棲艦を助けるのか気になっていますが……どうしてですか?。」

北上「お~~~確かに気になるね~~。」

伊丹耀司「ああ……それねえ…………。」

 

伊丹はしばらく沈黙した……そして…………。

 

伊丹耀司「確かに深海棲艦は我々人類を仇なす不倶戴天の敵であり、分かり合えない存在でもある……ただ、たとえ相手が深海棲艦でも傷ついていたり、帰る場所がないのなら……俺はほっとけないんだ。」

阿武隈「…………。」

伊丹耀司「俺はな……敵を倒すだけが使命とは思わないんだ…………深海棲艦の中には分かり合える者がいるかもしれないし…………たとえ敵でも傷つけていたなら、手を差し向け、手を取り合うのなら手を取り合うのが、俺の信条だ。」

阿武隈「………そ、それは………。」

伊丹耀司「……けど、俺は知っている……深海棲艦は戦いに敗れ、轟沈した艦娘達の成れの果てで、轟沈した艦娘は深海棲艦と化し、深海棲艦化後に艦娘に沈められた場合、再び艦娘としての姿に戻ることができるが、これが繰り返す限り、この戦は止まらない……。」

阿武隈「えっ!!?」

全員「!!?。」

桜「!!?。」

 

伊丹が放つ衝撃の言葉に一瞬言葉を失い、互いに顔を合わせるなど混乱していた。桜もびっくりしていた。

 

伊丹耀司「これを防ぐには……1人も沈まずに、深海棲艦達を全滅させる必要があるという事だが、今の我々はその様な事に気にせず、戦争を続いている…………偶発的な衝突、無計画な戦線の拡大、戦力の逐次投入、またたく間に拡大する戦火、その戦火に巻き込まれる人々。考えただけでぞっとする、ってさ……だから俺達がこの戦いをどう止めようと考えてきたんだ………それしかできないからな…………。」

阿武隈「…………。」

全員「…………。」

 

余りにも深刻で重い話に気難しくなる阿武隈達。

 

伊丹耀司「……けど、俺は桜と出会って確信したんだ…………深海棲艦とは、話し合えるとね……。」

阿武隈、全員「…………。」

伊丹耀司「だってそうだろう?……敵対していた奴が、危険を顧みず、敵である艦娘を助けたりなんかしないだろ……それに……深海棲艦の多くは艦娘や人間に敵意を持つ者が多ったが、ほっぽみたいな大人しい者も少なくないからな…………それにこの子は深海棲艦でありながら、人見知りだけど、桜が懐いているし、我々に敵意を見せていないのがその証拠だ。」

阿武隈、全員「…………。」

伊丹耀司「この国や人々を守るため、これは嘘じゃない。けどもう一つ……俺達と喧嘩するより仲良くした方が得だと上や深海棲艦に理解してもらう為さ。」

阿武隈、全員「…………。」

 

伊丹の言葉に躊躇いを感じさせる阿武隈達。

 

伊丹耀司「改めてみんなにお願いしたい…………この子を桜と同じように親友や友人、姉妹のように扱ってほしいんだ。この通りだ。」

 

頭を下げる伊丹。そんな伊丹に対し、ヴェールヌイ達の答えは決まっていた………………。

 

ヴェールヌイ「司令官、我々の答えはもう決まっている………私達は提督を信じていくだけだ。」

阿武隈「あ、は、はいっ!!、あたしも………阿武隈も提督を信じてついていきます。」

艦娘達「………………」

 

艦娘達もヴェールヌイや阿武隈に賛同して頭を縦に振った。

 

伊丹耀司「あ、ありがとう、みんな………なあ、どうだった、ヴェールヌイ………僕、人道的でしょ?。」

ヴェールヌイ「………司令官ならそう仰ると思ってるよ………ただ………。」

伊丹耀司「ただ?。」

 

ヴェールヌイ「司令官は特別な趣味をお持ちだからとか………あの子がロリだからとか………色々と理由を申し上げては失礼になるかと思うのだが………まあ、結果はオーライだけどね。」

伊丹耀司「うっ!!?。」

桜「し、司令官………。」

ほっぽ「む~~~~…………。」

伊丹耀司「………そんな目で見ないでくれ~~~~~………………。」

 

伊丹の言葉に対し、微笑みながら嫌味たらしく答えるヴェールヌイ。それを聞いてジト目で見る桜とほっぽ。

 

伊丹耀司「よし、みんな、今日は桜の帰還と新たな仲間ほっぽを祝って歓迎会を開くぞ。」

阿武隈「歓迎会、はい、あたしも頑張ります。」

北上「うひひひひ………阿武隈、本当に大丈夫か、あたしが手伝ってやろうか?。」

阿武隈「ちょっ!?………き、北上さん!、変な事言わないでください!!。」

ヴェールヌイ「おいおい………みんな、歓迎会の準備するぞ。」

艦娘「は~~~い。」

 

こうして、桜の帰還と新たな仲間になったほっぽを祝う歓迎会を開くことになった硫黄島鎮守府。

一方、因島鎮守府W島での戦いで終えた吹雪達が帰港していた………。

 

因島鎮守府 軍港

 

吹雪達を出迎えたのは利根達であった。利根、愛宕、高雄、大井、北上、暁、響、雷、電は活躍した吹雪を褒め称えた。

 

利根「金星を獲ったそうではないか。よくやったの吹雪。」

電「凄いのです。」

響「ハラショー。」

吹雪「四水戦のみなさんはまだ?」

利根「…あぁ まだじゃ」

 

吹雪が四水戦の帰還がまだなのかを聞くと、どこか重々しく気まずいた雰囲気で話す利根。

睦月はキョロキョロと辺りを見渡し、どこかへ走り去った………。

 

吹雪「睦月ちゃんどこいくの?」

睦月「岬!、一番最初に如月ちゃん達をお迎えしたいの!。」

 

睦月は帰還するだろう如月達を迎えに行くのであった。その様子に暗い顔をする利根、神通。

 

利根「………言っておらぬのか?」

神通「……まだ確定してませんから……希望が少しでもあるうちは……。」

利根「……じゃがその方が残酷なこともあるぞ………。」

神通「………そうですが………。」

利根「とはいえ………如月は今も意識不明じゃ………それをあの子に言える気か?………。」

神通「………。」

 

如月の事で心配し、睦月を案じる二人であったが、一方、長門は提督室にて提督にある報告をしていた………。

 

因島鎮守府 提督室

 

長門「………提督、ご報告致します………本日、一五四二 W島沖56kmの海域にて駆逐艦如月、敵艦の爆撃により大破炎上、夕張たちは捜索を続けていましたが、救援を呼ぶ信号弾を発見し、それを捜索した結果、無事に見つかりました………。」

提督「………。」

長門「発見当時は大破寸前で追い込まれ、意識はまだ回復していませんが、容体は安定しています。現在は医務室で療養中です………ですが………。」

提督「……?。」

 

長門の言葉に疑問を感じる提督。

 

長門「………実は提督には報告していないことがありました………あの時、如月を助けたのが……“()()()()”です………。」

提督「!!?。」

 

長門の衝撃の言葉に驚きを隠せない提督。さらに長門の報告は続いた………。

 

長門「報告によれば………如月を捜索、救助した夕張の話だと………何者かによる救援用の照明弾を発見、その照明弾を放った海域に零式水偵を捜索した所、如月を発見しましたが、発見当時、如月は大破していますが、軽傷で済んでおり、手当てを受けた形跡がありました………。」

提督「……。」

 

真剣に長門の話を聞いている提督。長門の報告はまだ続く………。

 

長門「探索した所、零式水偵は()()()()があるものを見つけました………」

提督「……?。」

 

提督は長門が言う()()()()と何なのかと首を傾げていた。

 

長門「零式水偵の報告では如月がいた海域から離脱して立ち去ろうとする人影を見たそうです………解析の結果………人影は深海棲艦の二体で、一つは子供のような姿をしていますが、恐らく上位(クラス)姫であるようで、もう一つは今まで見たことない新種のようです………恐らく彼女を手当てをしたのが彼女だと思います………。」

提督「……。」

長門「それだけではなりません………以前、鎮守府正面海域で、泊地棲姫を撃破した件ですが、実はこの深海棲艦が関わっているようです。」

提督「……。」

長門「報告を言い忘れていましたが、赤城からの報告で、吹雪が撃沈される寸前に助けられたり、泊地棲姫をバリアごと撃ち抜いて撃破されたようです。今回の鎮守府正面海域の作戦成功は彼女のおかげみたいなことです。」

提督「……。」

長門「この報告をしなかったのは申しありませんでしたが、まだ、事実確認できなかったため、この事実を確認するまで伏せていました。今回のW島沖の出来事を切っ掛けに、我々は一つの結論を致しました。」

提督「?。」

長門「私も今だも信じられませんが、この深海棲艦は艦娘を助けていました。」

提督「!!?。」

 

長門の衝撃の言葉に驚き江尾隠せない提督。そして、長門の話は続く………………。

 

長門「この深海棲艦は敵対していたはずの艦娘に対して助けたりする行動を見せており、今まで深海棲艦は艦娘や人類に敵対行動を見せていましたが、この深海棲艦はこれまでの深海棲艦の敵意を感じませんでした。この深海棲艦は新種のようでしたが、これまでの行動から人間のような感情を感じさせます。」

提督「……。」

長門「今回、救助された如月の様子から彼女を手当てしたのが鎮守府正面海域で遭遇した深海棲艦と思われます。現在、行方を追っていますが、今回の調査で深海棲艦に関する手掛かりを見つけました。」

提督「!?。」

 

長門の言葉に驚く提督。それは問題の深海棲艦の所在地の手掛かりを知ったことだ。

 

長門「如月を乗せた救命いかだに彼女が聞かせていたライフジャケットを調査した結果………救命いかだとライフジャケットは軍が支給している味方の鎮守府のものであることがわかりました。」

提督「!!?。」

 

バンッ。

 

長門の衝撃の事実に驚きを隠せず、机を叩きながら立ち上がる提督。彼が驚くのも無理もない。敵対関係であるはずの深海棲艦が艦娘を助けるという行動に驚くばかりか、その深海棲艦が味方の鎮守府が匿っている事も驚愕していた。

 

長門「調査した結果、その深海棲艦を匿った鎮守府は………硫黄島鎮守府でした………。」

提督「!!?。」

長門「救命いかだとライフジャケットを調査した所、硫黄島鎮守府が保有する装備であることを判明されました。その硫黄島鎮守府の提督は最近鎮守府に着任したばかりで、その鎮守府の提督の名前は伊丹耀司です。」

提督「!!?………」

長門「はい………13年前、かのアイアンボトムサウンド海戦で人類に勝利を導いた伝説の艦隊、“第13独立部隊”司令官で、終戦後、艦隊は解散され、日本海軍呉鎮守府へ転属されましたが、配属先でのトラブルにより穀潰し達の島流しと言われた辺境の鎮守府、硫黄島鎮守府へと再転属されました。とはいえ、優秀な指揮官ですが、いろいろ問題がありすぎて、上が手を焼いているようです………………。」

提督「………」

長門「提督、その提督が深海棲艦を匿っているとなると、これは紛れなく軍法違反になります………その事実確認のために硫黄島鎮守府への視察する許可を頂きたいのです………。」

提督「………」

 

提督は長門にある事を確認した………、それに対し、長門の答えは………。

 

長門「無論、その深海棲艦は撃破し、それを匿った提督を捕縛します………深海棲艦は我々艦娘と人類の敵であり、奴らを倒すことが、我々、艦娘の存在理由です………。」

提督「………」

 

それを聞いた提督は複雑な思いを抱きつつ、鎮守府への視察を許可した。

 

長門「ありがとうございました。艦隊を編成次第、あの鎮守府を調査し、必ずその深海棲艦を表へ引きずり出します。」

 

こうして、硫黄島鎮守府に長門達の視察が始まろうとしていた………。

一方、別の思惑も絡まっていた………。

 

とある島の倉庫

 

ここは誰も使われない補給施設の跡地で、ここである通信が行われていた………。

 

藤林 長穂「………了解、これより作戦コード“オペレーション天石屋戸(アメノイハヤト)”を開始します………。」

半蔵門 雪「………よろしいのですか?、上層部や財団の許可もなく、このような作戦をして………。」

迅悠一『………別にいいさ、いろいろ考えたけど、こういう場合は、やっぱシンプルなやり方が一番だと俺は思うぜ………これからも、きっと楽しいことはたくさんあるぜ……“彼女達”の人生には………。』

 

 

迅達ツキカゲは何やら「“オペレーション天石屋戸(アメノイハヤト)”」と呼ばれる秘密の作戦を行おうとしていた………。

一方、とある海域で異変が起きようとしていた………………。

 

ソロモン海

 

ゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポ~~…………。

 

誰もいないはずの海面に一人で泡ぶいていた………。

そこへ何者かが近づいてきた………。

 

???「………」

 

姿を現したには黒いマントを身を包んだ女性で、目元には一本角と赤い四つの目をした不気味な仮面を付けて素顔を隠し、その顔は無表情で何を考えているのかわからない………。

その女性は泡ぶいている場所に右手をかざした………。

 

???「………目覚めなさい………深海より生まれし者達よ………。」

 

カアアアアア………ブクブクブクブクブク~~~~~………ザバアアアアア………………

 

そういうと右手が紫色に怪しく光りだし、泡ぶく海面に照射した。それを受けて、海面は激しく泡ぶき、海の底から何かが這い出てきた………。

 

深海棲艦達「………。」

 

何と現れたのは深海棲艦の大群でで、戦艦棲姫を初め、戦艦ル級、戦艦タ級、空母ヲ級、重巡ネ級、潜水ソ級、軽巡ツ級、軽巡ト級などの多数の深海棲艦に加え、泊地棲姫、南方棲戦姫、離島棲鬼、北方水姫、防空棲姫、軽巡棲鬼、軽巡棲姫、重巡棲姫、駆逐棲姫、飛行場姫、駆逐水鬼、駆逐古鬼、空母棲姫、水母棲姫などの上位個体『姫』、『鬼』級が多数存在、その数は10万以上超えていた………。

 

シュタ……シュタ……シュタ………ザッ……ババババババババババババッ………………。

 

仮面の女性は近づくと深海棲艦達が一斉に平伏した。

 

仮面の女性「………立ちなさい、我が同胞達よ。」

戦艦棲姫「………。」

 

仮面の女性はそう言うと戦艦棲姫が立ち上がると、それをに合わせて一斉に立ち上がる深海棲艦達。

 

仮面の女性「貴方達に命令を下しますわ………かの地にいる鎮守府へ向かいなさい。そして、その鎮守府にいるすべてのものを殲滅しなさい。」

戦艦棲姫「………はい、わかりました。これよりその鎮守府に向かい、殲滅して参ります。」

 

戦艦棲姫はそういうと、後ろにいる10万以上の深海棲艦達に合図を送ると一斉に動き出した。

 

ザ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~………………………。

 

戦艦棲姫はすぐに行こうとしたその時………。

 

仮面の女性「待ちなさい。」

戦艦棲姫「………?。」

 

仮面の女性に声をかけられ、足を止める戦艦棲姫。

 

仮面の女性「貴方に私の力を授けます。受け取りなさい。」

戦艦棲姫「………。」

 

カチャッ………ザッシュッ………………。

 

戦艦棲姫「!!?。」

 

何と仮面の女性が日本刀を抜き、戦艦棲姫を刺したのである………。

しかし、不思議なことに深く刺され。致命傷になってもおかしくない状況だったが、刺された戦艦棲姫は苦痛を感じず、不思議そうに頭を傾げていた。

 

カアアアアアア~~~………ゴオオオオオオオ………………。

 

刀から紫色の怪しげな光を放つと、その刀から放たれた禍々しいオーラが戦艦棲姫を包み込まれて体の中へと入りこんでいく。

 

ザシュッ………ヒュンッ………カチャッ。

 

仮面の女性「この力は万が一のために使いなさい。この力を得た貴方は無敵、艦娘など敵ではないわ。さあ、お行きなさい。」

戦艦棲姫「ありがたき幸せです。必ず奴らを殲滅して参ります。」

 

そう言うと戦艦棲姫はかの地である鎮守府へ向けて進撃して行った。

ただ一人残った女性をその様子を見送っていた………。

 

仮面の女性「…………!………“(ふくろう)”か。」

梟「……よくお気づきで………。」

仮面の女性「………何用ですか?。」

梟「ご命令の通り、例の“アレ”を探っていた所、ある鎮守府が匿っていたようでした。」

仮面の女性「…………そう………。」

 

仮面の女性の後ろに現れたのは、顔の上半分を黒い菱形を持つ布の覆面で覆い、大僧正の着る袈裟のような服装をし、髪型が翼のような形状をしているのが特徴の梟と呼ばれた謎の人物で、跪いて敬礼する。

 

仮面の女性「………“あの方”の命令で“アレ”を探し続けていたのですが、まさか、その様な所でいるとは驚きでした………梟、万が一のために別動隊は準備しなさい。」

梟「はっ………すでに準備しております。いつでも出撃命令に出せます。」

仮面の女性「貴方は先行する艦隊に就いていきなさい。あの鎮守府の実力はいかようなのか見届けなさい。」

梟「はっ………お任せください。“夜叉”様。」

 

シュッ………。

 

夜叉と呼ばれる謎の仮面の女性。まさにミステリアスな雰囲気を持っていた………。

 

夜叉「………万が一、あの艦隊を破るような事があれば………“彼女”の助けが必要ですね………。」

 

夜叉がそう呟く………彼女とはいったい何者なのか?………。

 

とある孤島

 

ヒュ~~~~~………………。

 

孤島で一人佇む深海棲艦。

 

???「………。」

 

その深海棲艦は空母ヲ級の姿をしていたが、これまでの深海棲艦とは何かが違う………………。

後にこれが伊丹や桜を幾度も窮地を追い込むのである………………。

 

ソルティ・ロード4 終    CARVE WITH VICTORY ON THE HORIZON OF THE DAWN!




如何ですか。桜とほっぽの出会いと活躍、アニメ艦これとのリンク、そして、深海棲艦を操る謎の存在、夜叉の暗躍を描かれた第4話は?。

今回桜とほっぽの出会いと硫黄島鎮守府の一員となるまでの流れ、アニメ艦これとのリンク、様々な艦娘や深海棲艦の出会い、ラスト、予想もしない脅威などを描かれており、遭難された桜が無人島で一人待ち続けているほっぽと出会い、行動を共にする内にほっぽに慕われるようになり、桜の危機に勇敢に立ち向かい、深海棲艦の群れに対し、一喝で撤退させるなど、幼いながらも深海棲艦の上位種、姫の実力を垣間見せます。
また、アニメに登場する第1話「初めまして!司令官!」及び第3話「W島攻略作戦!」をベースに、深海棲艦である桜が艦娘の危機に助けを向かい、原作では如月は轟沈されますが、本作は桜に助けられ、轟沈せず、大破に留められ、生還します。
また、吹雪や如月を助けた事が切っ掛けで桜の存在を感づくことになり、次回でツキカゲを交えた三つ巴の争いになることになります。

鳥海率いる第八艦隊の登場で、桜と交戦、武装だけを破壊され、戦闘不能に追い込まれてしまいましたが、戦いの最中、これまで深海棲艦とは違うことに違和感を感じたり、深海棲艦である桜に助けられ、深海棲艦に対する認識を次第に変化していく様子も描かれており、それが艦娘と深海棲艦との共存を誇示させるシーンも伺えます。

桜と前回、ソロモン海戦から唯一生き残った深海棲艦、駆逐棲姫の激闘も繰り広げます。
手負いの状態ながら桜の攻撃をマトリックスの如く容易くかわしたり、空中戦を繰り広げたり、桜をギリギリまで追い込むなど、桜と互角以上の実力を見せる駆逐棲姫でしたが、最後は壮絶な一騎打ちの末、敗北しましたが、全力を尽くして戦えた事に満足し、散り際に笑顔で見せました。
後に空母ヲ級同様、意外な形で登場しますが、それは次回を見ればのお楽しみです。

桜を探しにソロモン海の調査を名目で探索を行うヴェールヌイ達を襲撃する深海棲艦でしたが、アイオワの砲撃を耐え抜き、戦艦であるアイオワを大破を追い込み、艦隊に損傷を受けるなど、これまでの深海棲艦とは違う実力を見せており、後にこれがある存在の影響を受けていた事を窺わせます。
ラストで登場する夜叉と呼ばれる深海棲艦を操る存在が登場します。新サクラ大戦に登場する上級降魔、夜叉をベースとしており、原作とは異なる大幅な設定を加えており、深海棲艦を指揮したり、力を与えるなど、物語でどのような影響を与え、桜に対し、異常な執着を見せる重要なキャラとして描かれてます。
梟と呼ばれる夜叉配下の部下が登場しており、妖怪ウォッチ シャドウサイドに登場する妖怪ふくろうをモデルしており、設定では元々下級降魔が夜叉の力により進化した姿で、これまでサクラ大戦シリーズに登場する降魔とは異なる力を有しているが、それでも力は弱い方である。
実はもう一体存在していますが、それは物語が進む内に明らかになります。
また、夜叉が彼女と呼んでいる空母ヲ級の姿をした深海棲艦が登場しており、これまで深海棲艦とは異なる雰囲気を感じさせます。
彼女の正体は次回に明らかになりますので楽しみにしてください。

次回は長門達因島鎮守府の訪問と新たな仲間の登場、そして、新たな深海棲艦の登場を描かれており、深海棲艦である桜を巡って長門達と対立、さらにツキカゲを交えて、三つ巴の混相を繰り広げる事になり、窮地に追い込まれた伊丹と桜の運命はいかに………。
そして、新たな仲間とは何なのかは次回を読んでからのお楽しみです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。