俺は研究所にたどり着き、クロエとアドルフを見つけ、問いかけた。
「クロエ! アドルフ! 大丈夫か?!」
アドルフ「ハル・・・・・。 姉さんが・・・・。」
俺は、血が出るほど拳を握りしめながらアドルフに問いかけた。
「アドルフ、一体何があったんだ。クロエはどうした?」
アドルフ「10分ほど前に石盤が突然光始めて暴走したんだ。そこで爆発が起こり、研究所が崩壊した。僕と姉さんはその崩壊に巻き込まれたよ。
その時に僕は「白銀の王」の力が発現して、「不変」の力で生き残ったよ。
姉さんは・・・・・・・・・・亡くなったよ。
さっきまで息があってハルに伝言を頼まれたんだ。聞いてもらえるかい?」
「分かった。」
クローディア「ハルくん、あなたと過ごしたこの2ヶ月間すごく楽しかったわ。私は、アドルフと研究だけをしていくものかと思ってたんだけど、貴方が来てからは研究以外で色々なことをしてみたいと思うようになったの。
貴方と買い物に出かけたい、貴方と私の母国に行って案内したり、貴方の隣を歩いていきたいって考えたりしてたのよ。
ここまで言ったら、告白したみたいなものね。
クローディア・ヴァイスマンは、天照ハルのことが大好きです。ハルくんを一目見た時から好きでした。貴方の隣にいたかった・・・
返事を聞きたかったんだけど、どうやらダメみたい。
ハルくん、2つだけお願いがあります。
◯貴方を大好きな人がいて、回りにもいることを覚えていてください。
◯中尉とアディとレイちゃん、4人仲良く幸せに暮らしていってください。
この2つのことを約束して欲しいの。
どうやら迎えが来たみたい。
それじゃあ、バイバイ。
私に幸せをくれてありがとう。」
アドルフ「・・・・・だってさ。」
俺は涙が止まらなかった。
死ぬ直前になっても他人のことばかりかよ・・・
一方的に気持ちを押し付けていくんじゃねーよ・・・
「そうか・・・。
俺は弱い・・・。
何が光の王だよ。
力があっても身近にある大事な光を守れなかったじゃねーかよ。
でも、その光に頼み事をされたら王として頑張るしかねえよな。」
アドルフ「ハル・・・・。」
そこで石盤が更に光始め、魔力を発生させ爆発が起こった。
アドルフ「うわっ!」
衝撃でアドルフとクロエの体が飛んだ!
俺は瞬時に力を使い、光のシールドを発生させアドルフとクロエを守った!
「大丈夫かアドルフ!?」
アドルフの様子を見ると石盤の力にあてられて、気絶していた。
クロエは、俺から5mほど離れた所にいた。
アドルフとクロエに近づこうにも近づけない。
光のシールドで二人とも守られているが、時間の問題だ。石盤の魔力がどんどん暴走してやがる。対処方法は思いついたが、俺一人だと無理だ。どうする!?
考えを巡らせていたら
レイ「主様大丈夫か!?、石盤があり得ない速度で暴走しておるぞ!!」
レイが来たか! これで対処ができる。反対されるだろうが、それしか方法がない!
「レイ! 今から俺が言うことを聞いてもらえるか? 今の所、これが最善の対処方だ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だ。」
俺の案を聞いた、レイは悲しみと怒りがこみ上げた顔で言った。
レイ「・・・・・・主様それしかないのか?
妾としては反対じゃ! 他にも方法があるはずじゃ! そんなふざけた方法はダメじゃ!」
「それしかないんだよ、レイ。それが最善の手だ。このままだと石盤が暴走して日本自体が滅んでしまう。罪の無い人まで死んでしまうんだ。そして、この国の未来がなくなってしまうんだ。
それだけは、絶対阻止しなければならない。」
俺は石盤を光で覆い、一時的に暴走を止めた。
レイに近づき頭を撫でながらこう言った。
「レイ、ごめんな。お前との約束を破ることになってしまって。俺はもう身近な人が亡くなって欲しくないんだ。
王としてクランズマンを守らせてくれよ。
クランズマンまで亡くしたら王失格だろ?
お前の王は最強でカッコいいんだって所を見てくれよな!」(ニコッ)
レイ「主様が最強でカッコいいのは当然じゃ!
妾の主様じゃからの!
光のNo.2として王に協力するのは当然なのじゃ!」(グスッ)
「ありがとな、レイ! さてと、それではいきますかね。」
俺はレイの頭から手を離し、クロエに近づいた。
「光の王として命ずる。
クローディア・ヴァイスマン
俺と契約し、光のクランズマンとなれ!」
そう唱えると、命の光がクロエの中に入っていった。
すると規則正しい呼吸音が聞こえてきた。
どうやら成功したみたいだな。こればかりは光の王の力に感謝だな。
クロエ、約束破るようになってしまってごめんな。
俺はクロエの頭を撫でそこから離れ、石盤に近づいた。
「レイ! クロエのこと頼むな!
大覚とアドルフにも宜しく言っておいてくれ!、それじゃあな!」
レイ「妾に任せておくのじゃ!
妾とクロエは絶対主様以外に仕えんぞ!」(グスッ)
俺はその言葉を聞き、精一杯の笑顔を見せて、石盤に触れた。
その瞬間研究所がまばゆい光に包まれた。
光が無くなり
レイ「主様の大馬鹿者・・・・」(グスッ
)
レイが泣きながら、石盤の前を見ると大好きな王の姿は無かった・・・・・。