あれから数分ほどたちアンナが目覚めた。
すると俺にまた抱きついてきた。
アンナ「ハル!! 無事で良かった。」
俺はアンナの頭を撫でながら
「アンナにも心配かけたな。」
アンナ「うん。」
草薙「世里ちゃん焼きもちやいとる場合じゃないで。そろそろ聞かせてもらってええか、ハル?」
世里「妬いてないわよ!///」
「分かったよ。っとその前に、俺とシロの自己紹介しておかないとな。シロ?」
社「そうだね。
第一王権者 白銀の王 アドルフ・K(カー)・ヴァイスマンだ。今は伊佐那 社って、名乗ってるからそちらの名前で呼んで欲しいかな。
ハルとは70年前からの付き合いだね。」
草薙&世里「!?」
「次は俺だな。
第零王権者 光の王 天照 ハルだ。
第一王権者と第二王権者とは、70年前から知っている。
まあ、60年ぐらい石盤の中で眠ってたから、体感的には25歳ぐらいなんだが、実際の年齢はあの二人と変わらないよ。
クロエとレイは、光の王のクランズマン達だ。
今まで黙ってて、悪かったな世里。
嫌いになってくれても構わないぞ。
長い間お前には隠し事してたからな。」
世里「やっと・・・・。話してくれた。
そんなことで嫌いになるわけないじゃない!
貴方には、私に光を常に見せてくれた・・・。
感謝しきれないほどの恩があるんだから。」
と俺に抱きつき泣きながら笑顔で言ってくれた。
「ありがとう。」
社「ひゅー。熱々だね!」
とシロがからかっていたら、皆の電話がなり始めた。
「あー。多分俺ら宛に中尉から連絡だな。
世里出てもらえるか?」
世里「分かった。はい、もしもし。
!? はい。変わります。」
驚いた顔をし、俺に携帯電話を渡してきた。
俺はスピーカーモードにして電話に出た。
「はい、もしもし。」
大覚「久しぶりだな。お前たち二人にはいつも驚かされる。
ヴァイスマンの奴も記憶が戻ったみたいだな。」
社「ヤッホー。久しぶりだね中尉。元気にしてたかい?」
大覚「相変わらずだな。ヴァイスマン。
ハル、ヴァイスマン、この現状をどうする?」
俺達は本来の作戦内容がバレないように、ドイツ語で説明した。
大覚「なるほどな。抜かるなよ、二人とも。
それと、頼まれ事は了承した。部下に頼んでおこう」
「ありがとな。中尉。
ゴタゴタが落ち着いたら、クロエ達も含めて5人で集まろう。」
大覚&社「そうだな(ね)。」
俺は通話を切り、世里に電話を返した。
「ありがとな。さてと何か質問はあるかい?」
草薙「驚きすぎて色々とついていけんことが多いんやけど、ハルは敵になってたのは白銀の王関連ってことで良かったんか?」
「そうだな。黄金の王から連絡を受け、記憶を無くした白銀の王を守る必要があった。
無色の王に白銀の王の力を取らせる訳にはいかなかった。
その為には、赤のクランと敵対するしかなかったわけだ。
まあ、尊は勘づいてたみたいだけどな。」
草薙「なるほどな。」
世里「ハル、伊佐那 社、それで作戦は?」
「まずは、生徒達の安全を確保し逃がすことだ。
これはシロがメインで動く。
次に、赤の陣営と青の陣営の戦いを止めて、学園島から逃がすことだ。
これは、世里と草薙さんに動いてもらうようになる。
クロエとレイ、狗朗には戦闘を止めるよう既に動いてもらっている。
5人で協力してくれ。
最後に、シロが無色の王と接触し、ケリをつける。
その間、尊達と無色の王が接触し力を奪われないように俺が二人の戦いに乱入して、時間を稼ぐって作戦だ。」
世里「そんな! 危険すぎるわ!
王の戦いをするなら、味方を増やしてからの方が・・・。」
「いいや。王の戦いに介入するのは、俺とシロだけだ。
王の力はそれだけ強力なんだ。
王の戦いに、王以外の介入ははっきり言って邪魔か足手まといにしかならない。
言葉は悪いが・・・。」
世里「そんな・・・・。」
「ありがとな。心配してくれたんだろ。
さて、他に意見は無いか?」
草薙「ハル。もしもの時は尊のこと頼むで。」
「分かってますよ。あのバカな友を止めるのも俺の仕事ですよ。」
アンナ「ハル・・・。 ちゃんと帰ってきて。
いなくならないで。
尊とハルまでいなくなったら・・・。」
「なーに、泣きそうになってんだよ。
いなくなるわけないだろ。
約束だ。」
と頭を撫でながら言った。
アンナ「・・・・・うん。約束した。」
「良い子だ。他に質問は無いみたいですね。
それじゃあ、シロ頼むわ。」
シロ「分かったよ。 ネコお願いがあるんだ。
僕は長い間クランズマンを作って来なかった。
僕のクランズマンとなって力を貸してほしい!」
ネコ「もちろんなのだ! シロはネコのシロだし、ネコはシロのネコなのだ!」
ネコが白い光に包まれ、力を解放し術を使
い、生徒達の避難誘導を始めた。
良かったな、シロ。
「シロ、居場所は分かったか?」
社「ああ、分かったよ。」
ネコ「ネコはシロの役に立ったのか?」
社「ありがとう、ネコ。」
ネコは力を使い果たし、気を失った。
シロはネコを壁に寝かし、
社「悪いんだけど、ネコのこと頼むよ。
ハル、行こうか。」
「そうだな。
この仕事が終わったら、当分働かねーぞ。
草薙さん。後は頼みますわ!」
草薙「ハル・・・・。分かった・・・。」
草薙さんにはバレてるな。
俺は歩き出し始めたら、服を引っ張られた。
世里「待って・・・・。行かないで・・・。
ここで貴方と離れると二度と会えない気がするの。」
「世里・・・・。
どうして、そう思うんだ?」
世里「ハルが全てを覚悟しているって、目をしているから。
それに最近よく夢で見ていたの。
ハルが私の側からいなくなる夢。」
悲しそうな顔をしながら世里は言った。
「ったく。世里は昔から心配性だな。
保護者が、そうほっぽりだす訳ないだろ?
俺がいなくなると思うのか?
世里がちゃんと幸せになって、俺のこと必要ないって言われるまで、いなくなることはねぇよ。」
世里「・・・・・・・・ぃ。」
「ん?」
世里「私はそんなこと言わない!
私の幸せは、ハルの隣を寄り添ってずっと歩いて行くことなの。
私の側からハルが居なくなると、私は幸せじゃないの!
私を助けてくれた時から、ずっと貴方の事が好きなの!
お願いだから、私の隣にいてください。
貴方の事が大好きなんです。」
と泣きながら言った。
俺は驚いた。
女の子にここまで言わせるとはな。
やれやれ。
俺は大馬鹿者らしい。
俺はポケットから、世里へのプレゼントを出し、ネックレスを首にかけ、キスをして落ち着かせた。
世里「んっ!?」
口を離し
「大丈夫だよ。俺は絶対戻ってくる。
世里の隣を歩けるように、この場所を守らないといけないんだ。
その為に、行ってくるよ。
ネックレスとキスは俺からのプレゼントだ。
高くつくぞ?
それと世里の気持ちは嬉しかったよ。俺もお前の事が好きだ。
だから待っててくれよな!」
世里「ハル! 大好き! んっ」
と俺に抱きつき、唇を奪ってきた。
二人の世界に浸っていると、
パシャ! ピロン
と音がして
シロ「いや~。 この部屋何かアツいね。」
草薙「ホンマにな。ワイらの存在忘れとるんやないか?
それにしてもあっついわ~」
アンナ「二人とも幸せそうで、私は嬉しい。」
ハル&世里「!?///」
俺は世里をとっさに離した。
世里さん?
離した瞬間すごい泣きそうな顔になるの辞めてください!
シロ「良い写真が取れたよ。頼まれてたから姉さんにも送ったよ。」
世里「/////」
「はっ!? シロ!?
マジか!?
何してんの!?」
シロ「んー。二人の幸せそうな姿を皆に自慢したくて。
ハルも良い感じになったし、本当に出発しようか。」
「シロ!? お前絶対許さないからな?
ったく、皆も拡散とかするなよ?!
宗像とか尊にもバレたら間違いなくからかわれる・・・・。」
シロ「バレるのも時間の問題だと思うよ?
ハル、そろそろ時間みたいだ。」
「ちくしょーが。
そうみたいだな。
行くとするか。
世里行ってくるな。」
世里「行ってらっしゃい///」
シロ「初々しい新婚さんみたいだね~。
それじゃあ、皆さんお元気で!」
世里「新婚///」
「あんま世里のこと弄るんじゃねーよ。
それじゃあ、行ってくるわ!」
と言い
俺とシロは窓から飛び降り、それぞれの目的地へ向かうのだった・・・。