K TUNDORA STORIES   作:Seli

49 / 57
2話

〈世里 Side〉

 

 

私は、現在外で休憩し空を眺めていた。

 

 

ハルが亡くなり、一年近くの時がたった。

始めは何も手がつかなかったが、時間がたつにつれて何とか仕事とかは出来るようになった。

 

まあ、仕事に逃げているとも言えるわね。

 

何よ・・・。

戻って来るって約束したじゃない。

 

貴方と一杯したいことがあったのよ?

たくさんデートして、ゆくゆくは結婚して、家庭を築いて、みんな笑顔で楽しい生活。

ハルが隣にいないと意味無いじゃない・・・。

 

「ハルのバカ・・・。

指輪だけ置いていくんじゃなくて、ちゃんと手渡しでプロポーズぐらいしてくれても良いじゃない!」

 

私は涙が溢れてきた。

 

私は泣くことが多くなった。

昔は泣いていたらいつもハルが慰めてくれていた。

初めて会った時からの一目惚れだった。

 

ハルと姉さん達との思いでは数えきれないほどあり、みんな良い思いでだ。

 

ハルがいなくなり姉さん達もショックを受けていたが、最近は外に出ることが多くなった。

 

何をしているのかしら?

姉さん達も離れていくのかな・・・・。

 

 

って弱気になってたらダメよね!

 

私は左手の薬指に着けた指輪と、腰につけているハルの刀を触っていると電話がなった。

 

 

「はい、もしもし。」

 

 

草薙「久しぶりやね。世里ちゃん!

ドイツへの留学の件ありがとな。」

 

 

「ええ。それで成果はあったの?」

 

 

草薙「まあな。ドイツの石盤に詳しい学者の話をもうちょい聞きたかったが・・・。

光の王についても記述はあったで。」

 

 

「何てあったの!?」

 

 

草薙「光の王は、特殊な性質を持ち、各色の力を使うことができるみたいやな。

クランズマンに対しても同様の効果があるらしい。

いわゆるチートみたいなもんや。

ただ、その代償として石盤を管理していかんといけんみたいやな。

黄金の王が管理しとるように思えたけど、実際に管理しとるのは光の王みたいやで。

70年ぐらい前に石盤の暴走があったけど、光の王が石盤の中で眠り制御したそうや。

んで、現在も石盤が活発に動いてるそうや。

それと光の王と石盤は近い存在らしい。」

 

「それって・・・・

光の王に影響が出れば、石盤にも影響出るはずよね?」

 

草薙「そうや。現在も正常に稼働しよるらしいで。ってことは?」

 

「!! ありがとう!

姉さん達の元へ向かってみるわ!

調べることが出来たから。」

 

草薙「いやいや。これは留学させてくれたお礼や。ほなまたな。」

 

と電話を切り、室長に休暇を貰うために室長室に向かった。

 

 

「失礼します。」

 

 

宗像「どうぞ。」

 

「すみません、室長。しばらく休暇をいただきたいのですが宜しいでしょうか?」

 

宗像「急にどうしましたか?」

 

「はい。私個人としてやりたいことが出来たからです。その為には休暇が必要と判断し、申請しました。」

 

宗像「良い顔になりましたね。許可しましょう。淡島さんにはよく働いてもらってますし。ただ、御柱タワーの現状が動き始めた場合協力を要請するようになります。それだけはお願いしますね。」

 

「分かりました。ありがとうございます!

それでは失礼します。」

 

宗像「やれやれ。目標が決まったらそれに一直線に進む所は貴方にそっくりですね。天照。」

 

室長が何か言っていた気がするが、私は急いで姉さん達の所へ向かうのだった・・・。

 

〈世里 Side out〉

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。