〈世里 Side〉
私は、現在外で休憩し空を眺めていた。
ハルが亡くなり、一年近くの時がたった。
始めは何も手がつかなかったが、時間がたつにつれて何とか仕事とかは出来るようになった。
まあ、仕事に逃げているとも言えるわね。
何よ・・・。
戻って来るって約束したじゃない。
貴方と一杯したいことがあったのよ?
たくさんデートして、ゆくゆくは結婚して、家庭を築いて、みんな笑顔で楽しい生活。
ハルが隣にいないと意味無いじゃない・・・。
「ハルのバカ・・・。
指輪だけ置いていくんじゃなくて、ちゃんと手渡しでプロポーズぐらいしてくれても良いじゃない!」
私は涙が溢れてきた。
私は泣くことが多くなった。
昔は泣いていたらいつもハルが慰めてくれていた。
初めて会った時からの一目惚れだった。
ハルと姉さん達との思いでは数えきれないほどあり、みんな良い思いでだ。
ハルがいなくなり姉さん達もショックを受けていたが、最近は外に出ることが多くなった。
何をしているのかしら?
姉さん達も離れていくのかな・・・・。
って弱気になってたらダメよね!
私は左手の薬指に着けた指輪と、腰につけているハルの刀を触っていると電話がなった。
「はい、もしもし。」
草薙「久しぶりやね。世里ちゃん!
ドイツへの留学の件ありがとな。」
「ええ。それで成果はあったの?」
草薙「まあな。ドイツの石盤に詳しい学者の話をもうちょい聞きたかったが・・・。
光の王についても記述はあったで。」
「何てあったの!?」
草薙「光の王は、特殊な性質を持ち、各色の力を使うことができるみたいやな。
クランズマンに対しても同様の効果があるらしい。
いわゆるチートみたいなもんや。
ただ、その代償として石盤を管理していかんといけんみたいやな。
黄金の王が管理しとるように思えたけど、実際に管理しとるのは光の王みたいやで。
70年ぐらい前に石盤の暴走があったけど、光の王が石盤の中で眠り制御したそうや。
んで、現在も石盤が活発に動いてるそうや。
それと光の王と石盤は近い存在らしい。」
「それって・・・・
光の王に影響が出れば、石盤にも影響出るはずよね?」
草薙「そうや。現在も正常に稼働しよるらしいで。ってことは?」
「!! ありがとう!
姉さん達の元へ向かってみるわ!
調べることが出来たから。」
草薙「いやいや。これは留学させてくれたお礼や。ほなまたな。」
と電話を切り、室長に休暇を貰うために室長室に向かった。
「失礼します。」
宗像「どうぞ。」
「すみません、室長。しばらく休暇をいただきたいのですが宜しいでしょうか?」
宗像「急にどうしましたか?」
「はい。私個人としてやりたいことが出来たからです。その為には休暇が必要と判断し、申請しました。」
宗像「良い顔になりましたね。許可しましょう。淡島さんにはよく働いてもらってますし。ただ、御柱タワーの現状が動き始めた場合協力を要請するようになります。それだけはお願いしますね。」
「分かりました。ありがとうございます!
それでは失礼します。」
宗像「やれやれ。目標が決まったらそれに一直線に進む所は貴方にそっくりですね。天照。」
室長が何か言っていた気がするが、私は急いで姉さん達の所へ向かうのだった・・・。
〈世里 Side out〉