サイド:フェイト
私は今、管理局の仕事で脱獄した犯罪者を追っていた。クロノに聞いた話だと、脱獄犯はあるロストロギアを盗んで脱獄したようだ。そして、最悪なのがその脱獄犯がこの海鳴市に逃げてきたというのだ。
「なのは、この付近に魔力反応」
「うん」
メンバーは私となのは、はやて、竜馬の四人。藍莉は空を巻き込まないように一緒で、姉さんは魔法は使えないのでアースラで待機。
「あ、あれやない?」
はやてが見る先には黒いスーツを着た三十代くらいの男性が宙に浮いていた。
「うん、特徴も一致してる、間違いない」
私は確認を取ると速度を上げた。
「みんな、相手はロストロギアを持ってる。油断しないように」
竜馬は後方で注意を促してくる。ちなみに竜馬は黒い服に赤いコートを着ていて、デバイスは槍型だ。
「大丈夫、まかせて!」
「うちらがいれば百人力や!」
そう、私たちなら誰にだって負けない!
「ジャン・オーランドですね。あなたを脱獄及び、ロストロギアの窃盗、傷害殺人の罪で逮捕します!」
私が声を掛けると彼はこちらを向いた。
「おやおや、そこにいるのは若くして執務官になったフェイト・テスタロッサとエース高町なのは、歩くロストロギア八神はやてではありませんか」
「あなたを逮捕します、大人しく投降してください」
「遠慮します」
「なら、仕方ありません」
私はバルディッシュを構え、他の三人も戦闘態勢に入る。
「武力行使ですか?」
「そうなります」
「やめておいた方がいいですよ?若いうちに死にたくないでしょ?」
「誰も死にません」
「いいでしょう、少し相手になってあげます」
「行きます!」
私は一気にジャン・オーランドの背後に回った。
「(取った!)」
「油断は禁物ですよ?」
「ッ!?」
振り下ろしたバルディッシュは何かに阻まれた。
「フェイトちゃん!」
なのはの声で私はすぐにその場から離れた。
「ディバインバスター!」
「その程度の砲撃でいいんですか?バスター」
ジャンは片手を上げると魔法陣が展開され砲撃を撃ち、なのはの砲撃を打ち消した。
「なっ」
「これならどうや!ブリューナク!」
いくつもの魔力スフィアが生成され、ジャンに襲いかかる。
「甘いですねえ―――パチンッ」
彼が指を鳴らすとはやての魔力スフィアと同じくらいの数の魔力スフィアが生成された。
「うそ!?」
そしてはやてのブリューナクは全て撃ち落とされる。
「はあっ」
「今度は接近戦ですか?いやー、苦手なんですよね」
と言いつつ、竜馬の槍を苦もなく躱している。
「はっはっは、そんなの止まって見えますよ」
「くっ」
「そろそろ、こちらから行きましょうかねえ」
「ッ」
竜馬は距離を取った。
「バインド」
「なっ」
「うっ」
「くっ」
「ッ」
私、なのは、はやて、竜馬はジャンのバインドに捕まってしまった。
「さあ、逃げられないままこれを受けて見なさい!」
ジャンが私たちそれぞれの目の前、十メートル程先に魔法陣を展開した。しかもあれは危険だ。
「(まずい!収束砲!)」
私たちはバインドを外そうとするが、一向に外せる気配がない。
「ブレイカー!」
「「「「きゃあああ(ぐああああ)!!!」」」」
私たちは収束砲に飲み込まれた。
「うっ、い、生きて、る?」
体はボロボロになりながらも私たちは生きていた。ただ、私も含めて皆、地面に倒れている。
「ふむ、少年が咄嗟にシールドを張ったみたいですね」
少年?竜馬が?
「おかしいですね、あのバインドは魔法を使えなくする効力もあったはずですが」
竜馬の魔法のおかげか。そういえば竜馬の魔法って私たちの魔法とは違ったっけ。
「まあ、いいでしょう。そろそろ止めを刺しましょうかね」
ジャンはコツコツと歩く。行く先はなのはが倒れている場所。
「や、やめ、ろ」
「おや、こちらの執務官さんはまだ意識がありましたか」
彼は方向を変えてこちらに歩いてくる。
「では、あなたからにしましょう」
私からすこし離れた所でで立ち止まると私に手を掲げる。
「さようなら」
「(くっ)」
私は先ほどのダメージで動くことすらできなかった。
「(ゴメン、みんな!)」
心の中で友達や家族、つながりのある人たちに謝り、諦めて目を瞑った。
しかし
「おやおや」
痛みはやってこなかった。
「どうやら」
私が目を開けるとそこには
「新しいお仲間のようですね」
右手に黒い西洋剣と左手に鞘を持った
「ああ」
最近できた友人
「美少女を守りに来た」
日暮空がいた。
サイドアウト
フェイトたちは弱くないです。敵と主人公が強いだけです!