魔女と剣士と少女たち   作:sakuya-syu

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EP15 ケーキと再会と

「あー、やすらぐー」

 日曜日の昼過ぎ、俺は家のコタツの中でテレビを付けて、ぬくぬくしていた。ちなみに今冬ね。

 いやー、冬のコタツっていいよねー。この温もりから出たくない。

 

――ピンポーン

 

 そこでインターホンが鳴った。

 誰だ、俺のぬくぬくタイムを邪魔する奴はヽ(`Д´)ノ

 仕方なく俺はコタツから出た。

「はい、どちらさま?」

『あ、空君?私、すずかだけど』

 なぬっ!なぜ、すずかが俺の家に!?てかなんで家知ってんの!?

『空君?』

 ハッ。俺は部屋を見渡す。

 ゴミなし!エロ本なし!( ノ゚Д゚) よし!問題ない!俺は玄関の扉を開けた。

「こんにちは」

「おう、どうした?」

「うん、ちょっと空君にお願いがあって」

「お願い?電話とかじゃダメだったのか?」

「えっと、直接会わないとダメというか・・・・・・、ゴメンね?いきなり、迷惑だった?」

 上目遣い+不安気な目

「全然、ちっとも!美少女なら大歓迎だ!とりあえず寒いから中にどうぞ」

 立ち話もなんなので、すずかを家に入れた。

「適当に、座ってくれ」

「うん」

「ほいお茶」

 俺は沸かしてあったポットのお湯でお茶を入れた。

「あ、ありがとう」

「それでお願いって?」

 俺はコタツに入って、改めて聞いた。

「う、うん、それなんだけどね?」

 すずかは言いづらそうに湯呑を両手で弄る。俺は言えるまでそれを見ながら待った。

「・・・・・・ちょっと、匿ってもらえないかな?」

「(メ・ん・)?」

「こ、困るよねっ、いきなりこんなこと言われて」

「・・・・・・訳を聞かせてくれるか?」

「う、うん」

 すずかはその訳を説明した。簡潔に言うと

 

 昼食後のデザートのすずかのケーキを忍さんが誤って食べた

 

→そのケーキは滅多に手に入らない超有名店のもの

 

→忍さんと口論

 

→怒って出てきた

 

→なのはたちのところだと場所が知られているので、俺の家に来た

 

「ってこと?」

「はい、そうです」

 あらあら、萎縮しちゃって、可愛いなあもう!

「それにしても意外だな」

「何が?」

「すずかでもケーキ食われて怒るんだな」

「そりゃあ、楽しみにしてたし・・・・・・」

 ぷくぅっと頬を膨らませてそっぽを向くすずか。

「仕方ないなー」

 あのすずかがこんな表情をするなんて、余程楽しみにしてたのだろう。レアなものが見れたし、俺はある所に電話を掛ける。

「あ、久しぶりっす、俺です。実はお願いがありまして―――」

 

――三分後

 

「じゃ、お願いしまーす」

 俺は電話を切った。

「どうしたの?」

「すずか行くぞ」

「え?行くってどこに?」

「ハッハッハ、いいからいいから」

 俺は笑いながらすずかの手を引いて家を出た。

 

 

 

 キング・クリムゾン!略してキンクリ!

「とうちゃーく!」

「え、ここって・・・・・・」

 すずかを連れてきたのはスウィーツ店、名前はエンジェルフェイス。

「入るぞ」

「え?だって営業時間16時までだよ?」

 現在、16時過ぎ。

「いいからいいから」

 戸惑うすずかの手を引いて店の中に入った。

 

 

「すいませーん!」

「いやっしゃい空君!」

 出迎えてくれたのは金髪の美人お姉さん。胸は大きすぎず、小さすぎずなPerfect Bodyな人で、昔ちょっとしたことで知り合いになった。

「この人、ここのオーナーで一ノ瀬瑠璃さん」

「こ、こんにちは、月村すずかです」

「あら?そちらはもしかして彼女さん?」

「ふぇ!?ち、ちちちち違います!か、かか彼女なんてそんなっ/////」

 繋いでいた手をバッと離すすずか。そんなに嫌だったのか、ショックと同時に悪いことをしたなと思う。

「そうなの?じゃあ」

 

――ギュー

 

「えぇええ!?」

 瑠璃さんは俺に近づくと俺の顔を胸に押し付けて抱きしめてきた。

「瑠璃さん苦しい(*≧∀≦*)」

「空君?にやけてるよ?」

「ハッ」

 すずかの冷たい視線で我に返って、そっと離れた。

「瑠璃さん、頼んでたものは?」

「もう終わりなの?できてるわよ、適当に座って待ってて」

 そう言うと瑠璃さんは奥の方へと消えていった。

「空君、何を頼んだの?」

 適当に席に座ると、すずかが聞いてくる。

「ん?それは――「はーい、お待たせ!」」

 俺の言葉を遮って瑠璃さんがケーキを持ってきた。

「これって・・・・・・」

 しかもすずかの前に出されたのは昼食後のデザートに楽しみにしていたケーキだった。

「ということはここってやっぱりあの?」

「そうよ、ここはスウィーツ店エンジェルフェイス」

「・・・・・・・・・えぇえええええ!?」

「すずか、声でかい」

「ちょっ、空君!?ど、どういうこと!?なんで超有名スウィーツ店のオーナーさんと知り合いなの!?」

 すずかが俺の襟を掴んでガクガクと揺らす。

「お、落ち着けすずか、( >Д<;)クッ クルシイ・・・」

「あ、ご、ゴメンねっ」

 慌てて手を離すと大人しくなった。

「ふー、説明するとだな、すずかにケーキを食べさせてあげようと思って、知り合いの瑠璃さんに頼んだんだ。そしたら快く引き受けてくれた」

「空君のお願いだからねー」

 瑠璃さん、笑いながら俺の後ろに回って抱きしめないでください。すずかがすごい睨んでます。

「まあ、食べられたケーキがどこのかは知らないけど、これで機嫌直せよ」

「・・・・・・空君、もしかして知らないの?」

「なにが?」

「ここだよ!ここのケーキだよ!超有名店のケーキは!」

「へ?」

「このショートケーキは一日限定10個しか出なくて、開店5分ですぐなくなるんだから!」

「そ、そうなのか?」

 いつもと違うすずかに圧倒される俺。

「そうだよ!」

「ほらほらすずかちゃん、落ち着いて。空君、困ってるよ?」

「え?あっ、ご、ごめんなさいっ」

「はははっ、いいって、すずかの新しい一面を見られたし」

「はぅ/////」

 すずかはさっきの勢いがなくなり、顔を真っ赤にして俯いてしまった。

「それよりもほら、早く食べてよ。今日はいつもより頑張って作ったんだから」

「そうっすね、いただきます」

「い、いただきます」

 俺とすずかはケーキを一口口に運んだ。

「おお、これはうまいな」

「でしょ?これを買うために朝早くから並んだんだから」

「確かにこれは並ぶ価値あるな」

「空君なら並ばなくても特別に作ってあげるわよ」

「さすが瑠璃さん、大好きです」

「私も好きよ」

「むぅー」

「あら、ヤキモチ?」

「そ、そんなんじゃありませんっ」

 なにやらすずかが瑠璃さんにからかわれているがまあ、大丈夫だろう。そんなこんなでケーキを食べて、店を出た。

 

 

 

サイド:すずか

「今日はありがとうね」

 私は日が暮れて遅くなった帰り道を空君に送ってもらっている。

「気にすんな、すずかの笑顔が見れて満足だ」

「もう、すぐそんなこと言うんだからっ/////」

 空君は不意打ちでそういうことを言うからずるい。

「そういえば店出る前に何か言われてなかったか?」

「え!?な、なんでもないよ!?」

「ふーん」

 焦って返事をしたけど、深くは聞いては来なかった。

「(うぅ、瑠璃さんもなんであんなこと言ったんだろー)」

 

――『あなたにその気がないなら私がもらっちゃうからね』

 

「(そりゃあ、私だって空君の事す、好きだけど)」

「着いたぞ」

「え!?」

 気がつくと既に家の門の前でした。

「ここからなら大丈夫だろう、じゃ、また明日な」

「そ、空君!」

 私は帰ろうとする空君を呼び止めた。そして、

 

――ちゅ

 

「ん?」

 振り向いた空君の頬にキスをした。

「じゃ、じゃあ、また明日ね!」

 私は全速力で家へと走った。

「私、なんであんな大胆なことっ/////」

 明日からどんな顔で会えばいいのー!!!

 

サイドアウト

 

 

「・・・・・・・・・」

 俺はすずかにキスされて呆然としていた。

「・・・・・・ただのお礼、だよな?」

「・・・・・・兄様」

 声に振り向くとそこに一人の黒髪の少女が立っていた。

「まさか、お前」

「今のはどういうことですかーーー!!!」

 その少女は妹弟子だった。

 

 




なんか、すずかとくっつけたかった。これからも誰かとのフラグ回収があります。
そして新キャラ登場!
それでは最後までお読み下さりありがとうございました!
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