魔女と剣士と少女たち   作:sakuya-syu

17 / 24
EP17 仲直りと予感と

 

 と、言うわけで。

 

 現在、演劇の練習中。これで、すずかと話せるかと思ったんだが・・・・・・

「現実は甘くないな」

 練習の合間の休憩時間、すずかは俺を見ると顔を真っ赤にして立ち去ってしまう。そして、練習が再開する頃に戻ってくる。

「なあ、アリえもん」

 とりあえず、アリサに声をかけた。あれ?アリえもんってアリシアにも当てはまるじゃね?

「なによ、その変な呼び方」

「なあ、アリサモン」

 デジタルな生き物みたいになった。

「・・・・・・アンタ、ケンカ売ってんの?」

 ぎらついた目が怖いよ((((;゚Д゚))))

「すずかが逃げるんだ。どうすればいい?」

「追えばいいんじゃない?」

「追ったら余計に逃げないか?」

「でも、追わないと話せないよ?」

 アリシアが現れた。確かにそうですよねー。

「オーケー、次こそはすずかを捕まえてみせる」

 

 

 次の休憩時間。

「逃げられますた(´;ω;`)」

 俺は泣き顔で戻ってきた。

 なぜかって?そりゃあ、女子トイレに逃げられたら追えないだろう。

「だろうと思ったわ」

 アリサは予想できていたらしい。なら言ってよ!ヽ(`Д´)ノ

「フッ、フフフフフ」

「ソラ?だ、大丈夫だよっ、次があるよ!」

 いきなり笑い始めた俺に慰めの言葉を掛けるアリシア。

「オーケー、あっちがその気ならもう本気出してもいいよね?答えは聞いてないけど」

「ああ、ソラがダークサイドに落ちちゃった」

 大丈夫だよアリシアたん。俺はまだ落ちてないよ。

「さあ、狩りの始まりだ!」

 

 

「話できなかった!Σ(ノ≧ڡ≦)てへぺろ」

 いや、ちゃんと本気出して回り込んだんだよ?そしたら、すずかもまた逃げるからまた回り込んでたら、

「つい楽しくなって、話すの忘れてた」

「アホかぁああああ!!」

 アリサが回し蹴りを放った!

「グベシッ」

 俺は吹き飛ばされた。いい蹴りだぜっ。あと、今日は黄色だった(//∇//)。

「アリサ落ち着いて!」

「はぁはぁはぁ」

 憤ったアリサをアリシアが宥めている。

「アンタ、すずかと話す気あんの!?」

「イエス、マム!」

「次やったらワタシもアンタと口きかないからね!」

 な、なんだと?

「アリサは俺に死ねというのかorz」

「ソラがちゃんとすずかと話せばいいと思うよ?」

 ですよねー。

「あとは帰りか」

 

 

 

サイド:すずか

 

 

「はあ」

 私は今、自己嫌悪しています。理由は空君。まあ、私の一方的なものだけど。

 空君にエンジェルフェイスに連れて行ってもらったあと、瑠璃さんの言葉を意識してしまって、別れ際彼に、キ、キスをしてしまった、頬っぺたにだけど。

 それから、私は空君の顔を見るたびに頭が真っ白になって顔が熱くなり、逃げてしまっている。

 空君はちゃんと話そうとしてくれてるのに・・・・・・。

「このままじゃ、ダメだよね」

 このままだと、空君に嫌われてしまう。それは絶対に嫌だ。

「今日の帰り、ちゃんと話そう」

 

 

サイドエンド

 

 

 

 放課後。ふと、すずかの席を見ると既に彼女の姿はなかった。

「いつのまに・・・・・・」

 その速さは瞬間移動並みだった。

「じゃ、帰るわ」

 俺はアリサとアリシアに告げて、帰る。今日は妹に買い物を頼まれていた。

 

 

「空君」

 校門を通り過ぎようとすると声をかけられた。

「・・・・・・・・・」

 すずかだった。先に帰ったのではなかったのか。

「・・・・・・いいかな?」

「おう、歩きながらでもいいか?」

「うん」

 

 

 ど、どどどどどどどうしよう・・・・・・。か、かかかかかわいい女の子に声、かけられた!

 と、おふざけはおいておこう。すずかと一緒に歩いているのはいいが、なんて話せばいいんだ?

 すずかは顔を赤くしながら俯いてるし。・・・・・・・・・可愛い(*´`)

 

1.キスのことなんて気にしてないから( *`ω´)

2.あのキスってどう言う意味?

3.あれってただの挨拶だよね?

 

 1はないな。最低だ。2もなんとなくダメだ。残るは3か・・・・・・ってダメだろ、てゆーか、まともな選択肢が思い浮かばねえっ。

「あ、あのね空君」

「おう?」

「こ、この前の、事なんだけど」

 俺はすずかの言葉をただただ待った。

「あ、あれは」

 あれは?

「えっと、そのね?」

「おう」

「あの」

 言いづらそうだが、俺は言うのを待つ。

「お、お礼だから気にしないで!」

「お、おう?」

 顔を真っ赤にして叫ぶもんだから、俺も呆気にとられた。

「はぅ」

 恥ずかしがるすずかたん萌えー、ゴホンッ。

「・・・・・・わかった。とりあえず、明日からはまた普通に話してくれるか?すずかと話せなくなるのは俺も寂しいし」

「う、うん、頑張る」

 ホッと安堵の息をつく。これで今まで通りになるだろう。

 

 

サイド:すずか

 

 

「(私のバカ!なんであそこで好きって言わなかったのー!)」

 空君と仲直り?した私は後悔していた。

「(でも、これで良かったのかな?)」

 チラリと横を歩いている空君を見る。

 確かにすずかは空が好きだ。気づいたのは誘拐されて助けられたとき。もしかしたら、空が転校してきていきなり告白された時からかもしれない。

 しかし、すずかはただ恥ずかしくて好きと言えなかったわけではない。それが卑怯な気がしたからだ。

「(だって、アリサちゃんたちもきっと空君のこと・・・・・・)」

 幼馴染たちに対して、卑怯なことはしたくな方のだ。

「(・・・・・・決めた)じゃあ空君、またね」

「ああ、また明日」

 すずかはある決意秘めて、空と別れた。

 

 

サイドエンド

 

 

 

「ただいまー」

「おかえりなさい、お兄様」

 俺がすずかを家まで送り、買い物をして帰ると、出迎えてくれたのは長い黒髪に赤目の少女だった。

「ただいま茜」

 名前は茜、日暮 茜(ひぐれ あかね)だ。前に行ったように妹弟子で、ついこの間、師匠の下からやってきた。・・・・・・俺の一人暮らしが(´;ω;`)

「む、今お兄様から私を邪魔者扱いしているような気が」

「そんなことあるはずないだろ」

 一人暮らしが終わったのは残念だが、それ以上に茜といられるのは嬉しい。

 べ、別にシスコンじゃないぞっ?

「あ、お兄様」

「なんだ?」

「明日から私も同じ学校に行くのでよろしくお願いしますね」

「おお、任せと、け?」

 なんですと?(’◇’)

「今なんと?」

「明日からお兄様と同じ学校に行くことになりました」

「そ、そうか」

 波乱?の予感を覚えながら、俺は妹と夕飯を食べた。

 

 




どうもお久しぶりです。
今後も亀更新になるかと思われますが、気長に待っていただけたら幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。