あれから管理局に簡単な事情聴取を受けたが、俺と茜は正当防衛ということで特にお咎めはなかった。
それから茜は夕飯の支度をしに家に帰った。
そして、俺が今何をしているかというと・・・・・・
「ツーン」
テスタロッサ家でフェイトのご機嫌取りをしていた。
「フェイト?そろそろ機嫌を治して欲しいんだけど・・・・・・」
「ふん」
俺が話しかけてもフェイトは頬を膨らませてそっぽを向くだけだった。・・・・・・くっ、可愛いじゃないかっ。
原因は先のイケメン(神谷 凰牙(かみや おうが)と言うらしい)との戦いで最後にとど―――ゲフンゲフン―――勝負を決めようとした時のことを怒っているらしい。俺があいつを殺そうとした、みたいな?
「アーリーシーアー」
仕方ないのでアリシアに助けを求めた。
「どーしたの?」
声をかけるとキッチンから飲み物を持ったアリシアがそこにいた。アリシアは飲み物、オレンジジュースを俺とフェイトの前、俺のコップの隣に一つずつテーブルに置くと俺の隣に座った。
「フェイトに無視されるんだ、助けてアリえもん」
「もーフェイト、なんでソラを無視してるの?」
「そ、それは・・・・・・」
沈黙が続く。いやまあ、悪いのは俺だけどさ。
「フェイト―――「怖かった」―――ん?」
謝ろうとしたらフェイトが呟いた。
「ソラが、本当にカミヤを殺すんじゃないかって、怖かった」
まあ、実際それぐらいの勢いで殺気が出てたしな。
「まあ、マジで殺そうとは思ったけど、流石にマズイじゃん?」
時代が時代なら殺ったけど。
「でもあれは・・・・・・」
フェイトは何かを言いかける。大体予想はつくけど。
「ソラは、人を殺したことがあるの?」
「もう何言ってるのフェイト、そんなの―――「あるぞ」―――ソラ?」
俺は正直に答えた。おそらくフェイトは気づいている。あの目が人殺しの目だということに。多分、管理局の任務か何かで見たのだろう、人殺しの目を。
「言い訳は無い、生きる為だった」
昔も今もそれは変わらない。
「そう・・・・・・」
「ソラ・・・・・・」
沈黙が続く。しかし、それを破ったのはアリシアだった。
「私はソラを信じるよ」
「姉さん?」
「私はソラを信じる。ソラが理由もなくそんなことするはずないもん」
「そんな根拠も無しに」
「うん、でも私は信じる。だってソラは―――」
何かを言いかけるアリシア。しかしそれも一瞬で言葉を続けた。
「だ、大事な友達だもん」
「とも、だち」
「うん、友達って理由も根拠も無しで信じられる人のことでしょ」
アリシアは笑顔で言い切った。
「姉さん・・・・・・」
俺は徐ろに隣に座るアリシアの手を握る。
「素敵、抱いて」
「ふぇっ!?」
「ソラ!?」
いや、だって、根拠もなく誰かを信じるなんてすごいじゃん。美少女に言われたら抱かれたいじゃん。
「え、えっと、そ、そういうのは、ま、まだ早いから、も、もう少し待って欲しいな/////」
「姉さん!?」
フェイトがアリシアの思わぬ返事に驚く。俺も正直びっくりわ(((゜Д゜;)))
でも、顔を真っ赤にして俯くアリシアも可愛い(*´`)
「だ、ダメだよ!そ、そういうのはまだ早いと思う!」
フェイトに止められますた。まあ、話を反らせたからいいけど。
「フェイトに言われたら仕方ないな」
そう言って、俺は立ち上がる。
「も、もう帰るの?」
アリシア、そんな子犬みたいな目で見ないでくれ!帰れないじゃないかっ。
「あ、茜が待ってるからな、今日は帰るよ」
よく言った俺ッ、頑張った俺ッ。
「そっか、そうだよね」
シュンと落ち込むアリシア。だが、そんなところも可愛いです。
「なあ、フェイト」
「なに?」
「この子連れて帰っていい?」
「だ、ダメだよっ」
「えー」
「ふ、不満そうな声を出してもダメだよ」
「なら、仕方ないな。またな、二人とも」
「うん、またね」
「ソラ、今度はご飯食べてってね」
「おう」
俺はテスタロッサ家を出た。
「それでは劇の練習に入ります」
ああ、そういえばそんなのあったな。すっかりさっぱり忘れてた。翌日の学校で俺らのクラスは体育館へと移動した。
「ねえ、ソラ」
移動中に話しかけてきたのはアリシアだった。
「どうした?」
「ソラはこの話全部読んだ?」
「いや」
てか、先生にもらった台本最後のシーンがないんだけど(゚o゚;;
「そっか」
そこで会話が途切れてしまった。今日登校してからずっとこんな調子だ。アリシアとは会話をするんだが、それが長く続かない。いつものアリシアならハツラツに絡んでくるのに。
やっぱり昨日のことだよなー。
「ソラってさ」
「ん?」
「ソラって、この劇みたいに複数の女の子から好きになられたらどうする?」
「全員幸せにする」
即答だった。てか、この騎士って複数の女の子に惚れられるんだな。
「・・・・・・・・・」
質問をしたアリシアも目をパチクリさせている。
「全員美少女なら尚更だ」
これ、すごい重要。
「ソラ」
「ん?」
「いつか刺されるよ♪」
すごい良い笑顔で言われた。え、アリシアって俺に何か恨みでもあるの?(--;)
アリシア「騎士様、私はあなたがいないと生きていけません」
と、アリシアが胸の前に手を組みながら言う。ああ、実際に言われてみたいね。あ、劇の練習のセリフは読者にわかりやすく、セリフの前に名前を入れるから。え?メタ発言?上等だ!!( *`ω´)
アリシア「どうか、ずっと私のお側にいてください」
俺 「ソレハデキマセン」
わー、俺ボー読みだーwwwアリシアも半眼で俺を見てるし。
ごめんアリサ、真面目にやるからそんな突き刺すような目で見ないで!ゾクゾクしちゃう!\(//∇//)\
―――ガンッ
いたっ!?アリサ、マイクを剛速球で投げないで!俺じゃなかったら死んでるから!わかった真面目にやるから二個目は許して!?
俺 「それはできません。私はただの平民、それは許されないのです」
アリシア「ならば、私は王女をやめます!」
俺 「姫!それは言ってはならぬことです!あなたはこの国の民を見捨てるのですか!?」
アリシア「ならばどうすればいいのですかっ」
どうすればいいんだろうね?俺だったら喜んで行くけど・・・・・・。
てか意外だ。何がって、アリシアがこんなに演技が上手いことにだよ。普段の天真爛漫の彼女からは想像できない演技力だ。
アリシア「答えてください!騎士様!」
「はい、カット!」
そこで一旦アリサにくぎゅられ、―――ギロッ―――・・・・・・区切られる。
「アリシア、良かったわよ」
「えへへ、ありがとー」
「空、アンタ最初のアレは何?ケンカ売ってんの?」
「スミマセンでしたっ」
俺は見事なスライディング土下座をしたと自称する。
「まあ、その後は普通だったから許してあげるわ」
アリサのお許しも得て、俺は立ち上がる。もっと何か言われると思ったのに、意外だ(°д°)
「アンタを怒る時間があるなら練習するわよ」
冷たい!?てか地の文を読まないで!?
「じゃあ次行くわよ」
そんなこんなでその日は練習を続けた。
空「前回に引き続き、今回も始まりましたこのコーナー!」
藍「またやるんですね」
空「そりゃあ、気まぐれだし?」
藍「それで、今日は何をやるんですか?」
空「俺と藍莉がイチャイチャして世の中の非リア充を羨ましがらせようか」
藍「えっと、今回はこれですね。『今日を振り返って』」
空「スルーですかそうですか、どうせ藍莉にとって俺なんてブツブツブツ―――」
藍「空さんが変なことを言うからです。心配しなくても私は空さんのこと好きですよ」
空「マジで!?」
藍「まあ、時間軸的にはもう少し後の話になりそうですけど」
空「おっしゃ漲ってきたぁああっ」
藍「はいはい、じゃあ今回を振り返りますよ」
空「今回は振り返ること特になくね?」
藍「そうですか?アリシアさんの可愛いところが見れたじゃないですか」
空「ああ、アレは確かに可愛かった。お持ち帰りしたかった」
藍「・・・・・・・・・」
空「イタッ、藍莉痛いっ、なんでつねるの!?」
藍「空さんなんて知りません」
空「わ、悪かったから」
藍「では、今回を振り返ってください」
空「アリシア可愛い!」
藍「空さん?懲りていないみたいですね、O・HA・NA・SHIしましょうか?」
空「ちょっまっ、だって他に言うことがなっアァァアアアアーーーッ」