プロローグ1
僕の名前は御園恭介受験を控えた中学生です。
しかし今ぼくはとても困惑しています…なぜなら
「スクールアイドルの繁栄に協力してほしい…ですか?」
「ええ、これから先の日本の音楽界の繁栄と新たな分野の開拓に協力してほしいのです」
と国のお偉いさんが僕に頭を下げて頼み込んで来たのです。
「頭をあげて下さい。その件は了解しました。
しかし一つ質問をしてもよろしいでしょうか?」
「はいなんでしょう?」
「いまこの時期にそれを言うという事は進学先が指摘される訳ですよね?」
「察しのいい事で…あなたにはUTXに行ってもらう事になります、もちろん授業料はこちらで負担しますよ」
「はぁ…分かりました、それではその手筈で宜しくお願いします」
帰り道僕はこれから先の事を考えていた
あの場所で例のスクールアイドル[A-RISE]のライブの映像を見せてもらったが荒い所が多いのだ(まぁ結成してまだ一年近くだから仕方がないのだが)
これからどうしようかなぁ…
そんな事を考えていたら見知らぬ人とぶつかってしまった
「すみません」
「いや気にしなくていいよ、それより君は何かに迷っているね?」
「そうですがあなたは誰でしょうか…初対面ですよね?」
「ああ君と会うのは初めてだぼ私の名前は『羊飼い』とでも名乗っておこうか」
「羊飼いといえば願いを叶えてくれるというあの…」
「そうだ、その羊飼いだ君は今回の件、指導だけではなくメンバーとしても参加すべきだろう」
そういって羊飼いを名乗る人は過ぎ去っていった
「それってどうゆ……う?」
その意味を聞こうと振り返ると羊飼いはもう消えていた
「何だったんだ今のは…」
僕は暫く立ち尽くしていたが雨が降り始めた為走って帰った
「ただいま」
「お帰りお兄ちゃん雨に当たらなかった?」
「当たってしまったから先に風呂に入っていいか?」
「そういうと思ってお風呂にお湯入れておいたよ」
「ありがとう千莉」
〜30分後食卓にて〜
「お兄ちゃん高校内定したの⁉︎」
事情を説明すると開口一番そう言われた
「音楽にも携われるし授業料もカットそれに有名どころの私立高校だから別にに悪い話じゃないだろう?」
「それはそうだけど…この家から結構距離あるよねどうするの?」
「アパートを借りようと思ってるよ『A-RISE』と本気で関わる以上ては抜けないからね、移動時間は短い方がいいでしょ?」
そう言うと千莉は俯いてしまった
「………嫌」
今にも消え入りそうな声で千莉が言う
「私もお兄ちゃんと歌のレッスンしないといけないし…それにお兄ちゃんがいないと寂しいよ…」
少し涙声になりつつ千莉がそう告げる、場違いだが少しキュンとしてしまった
「………」
確かに僕と千莉は一緒に公演を行う事も多く別れているとなると不便である、それに国の人からは全力で協力しろとは一言も言われていなかった住居くらいは勘弁してくれるだろう
「お兄ちゃん?」
急に黙り込んだ僕を不思議に思って声を掛けてくれたのだろう、それに心なしか不安の色が濃くなっている気がする
「……分かった、UTXからはこの家から通うよ」
できる限り明るい声で千莉にそう告げた
すると千莉は雲が晴れる様に表情が明るくなり無言で頷いていた
こうして今日の食卓は幕を閉じた
〜Anoher View 千莉〜
「もしもし水結」
『どうしたの千莉こんな時間に?』
「今日お兄ちゃんの進路分かったよ」
『本当⁉︎どこの高校なの?』
「水結落ち着いて、UTXに行くんだって」
『ん?受けるじゃなくて、行く……?』
「うん、そうなの国の方から推薦が入って内定したみたい」
『お兄さんがUTXにねぇ…なら私達にできるの勉強を頑張って同じ高校に入る事だね』
「うん、一緒に勉強頑張ろうね水結」
明日から勉強で忙しくなりそうだ
〜Anoher View End〜
僕はあの時自称羊飼いに言われた事を思い返していた
「僕がアイドルとして活動か…」
実際に活動したいという気持ちがある反面、ある程度顔が知られている僕がやって良いものだろうか?という理性が投げかけてくる様々な葛藤を抱えたままその日の夜は過ぎて行った
〜それから数ヶ月〜
僕は無事UTXに入学する権利が与えられ真新しい制服を身にまとい校門の前に立っている
今日の新入生歓迎会ではA-RISEがライブをするそうだ
「さて僕にどんなパフォーマンスを見せてくれるんだろうね…」
今回はここまでとさせて頂きます。
次回恭介とA-RISEが対面します。