ユグドラシルのサービスが終了し、鈴木悟は異世界へナザリック大墳墓ごと転移してしまった。
しかし、この時転移したのは鈴木悟だけでは無かった。
片栗虎「……あれ?ここどこだ?」
その時偶然にもナザリック大墳墓に侵入を試みていたこの男、プレイヤーネーム【 片栗虎 】も大墳墓と一緒に転移してしまったのだった。
彼はユグドラシルでは無課金ながらも、サービス開始当初からプレイしている最古参のプレイヤーであった。
片栗虎「噂の大墳墓もサービス終了する今なら手薄だと思って侵入した筈が……いきなり訳も分からない場所にワープっぷさせられてしまった」
彼はユグドラシルの最古参プレイヤーでありながら、雑魚だった。
片栗虎「運営とも連絡取れないし、ログアウトも出来ない、そして何故かニオイが感じられる様なってるし、超大型アップデートか?」
戦闘能力はレベル1並である。
片栗虎「アイテムはそのままだったから良いが……」
彼はレベルこそカンストしているが、隠密、盗み、話術、というステータスに全振りしてあり、HPだけカンストしているという、かなりとんがったステータスだった。
片栗虎「む、大墳墓の警戒レベルが上がった?あそこのNPC相手じゃ勝ち目が無いか……」
彼はナザリック大墳墓を離れ宛もなく歩くことにした。
彼の戦闘力ではフィールドに出てくるモブ敵にも勝つ事は難しい。
民衆「キャー!!ぎゃー!!わーわー!!ひぃぃー!」
暫く歩くと、村が襲われている現場に遭遇した。
片栗虎「何だこれ?強制イベントか?」
鎧を着た奴らが村人を次々に切り殺している。
片栗虎「アップデートのせいか?妙に生々しくて、血の匂いで気持ち悪くなってきた」
彼は村の端の方へ避難して、火事場泥棒を開始した。
片栗虎「何だこれ?ユグドラシルには無かったアイテムがけっこうあるな?」
彼の解錠技術に掛かれば、ただの村の扉や宝箱など自動ドアと同じであった。
彼はそれ程にまで研ぎ澄まされていたのだ。
片栗虎「おっ?まぁまぁ可愛いな?」
彼が見付けたのは、妹を庇う姉であった。
彼女達はいまにも敵の凶刃に倒れようとしている。
片栗虎「うーん、生きてる方が良いけど、まぁ死んでてもいいか……」
彼があの姉妹にやろうとしている事、それはスリと言われるアクションである、ユグドラシルではNPCの装備を見付かっていない状態であれば盗むことが出来る。
これはかなりの高等テクニックであり、並のプレイヤーであれば見付かって殺されて牢にぶち込まれるのが関の山である。
彼はこのテクニックをまるで呼吸する様に行う事が出来る。
万が一見付かっても、話術スキルである交渉により無罪となり、お咎めなしとなる。
ちなみに死体の装備も盗む事が出来るが、その際は盗んでいる所を見られていけない。
彼が姉妹を眺めてゲスな妄想を繰り広げていると、突然現れたオーバーロードによって鎧の敵が次々と惨殺されていった。
片栗虎「あれは?モモンガだったか?アインズウルゴーンの代表……」
アインウルゴーンの名はユグドラシルプレイヤーであれば知らぬ者は稀である。
無論大墳墓への侵入を試みた彼も知っている。
片栗虎「つぇーな、お連れのNPCにすら勝てる気がしない……」
彼は民家に隠れてやり過ごすことにした。
彼の隠密のステータスはカンストしており、隠密のスキルシャドウは屈んでいるとヘイト値が0になり、例え敵の目の前であって屈めば敵は見失ってしまうのだ。
モモンガの強さは圧倒的で、なんの苦労もなく村を救ってしまった。
片栗虎「よし、村人に紛れて接近してみるか……」
果たして彼の運命やいかに!?
待て次回!!
原作はアニメとドラマCDのみです。
漫画は今度買おうと思ってます。
片栗虎の設定だけSkyrimが混ざってます。
ユグドラシルの設定がよく分かっていません。