年末が近づくにつれ、業務が繁忙期に突入という事もあり最近リアルの方が無慈悲なまでに忙しくなってきており原稿書こう!→PCの前に座る→画面を見ている間に疲れて寝落ち
のパターンが非常に多くなっています。まるでのび太くんのようだ(汗
申し訳ございません。
決して飽きたとかそう言う訳ではありませんので、恐れ入りますが続きをお待ちいただければ幸いです。
さてさて、現代の紅魔館に500年近く前の紅魔館から引っ張り込まれたスカーレット両親。何も訳も分からぬままに引きずり込まれた彼らの運命やいかに!?
そして、両親が蒸発したと言うレミリアやフランの経験した真相は!?
「よし、ちゃんとくっついたぞ二人とも思いきり引っ張れ!」
「「よーし、それっ! よいしょ、よいしょ」」
「……!?!? も、モガモガフガ……っ!?」
タイムホールの向こう側で、顔にべったりとトリモチをくっつけたスカーレット父親が一体何が起こったのか訳も分からないまま、もがいている声がタイムホールのこちら側にも聞こえてくる。
これがもし顔ではなく手や足にトリモチがついて、周りに助けを求める声を上げていたのなら歴史は変わっていたかもしれない。しかしスカーレット父親は残念な事に、幸か不幸か顔中にトリモチがくっついてしまったために、声を上げる事も出来ず、ただ訳も分からないままもがくより他に方法はなかったのだ。
そうしてその様子を見た魔理沙が満足げにレミリアとフランに引っ張るように合図すると、そのまま魔理沙の言葉に応じるようにレミリア、フランの姉妹が思いきりタイムトリモチの柄をグイ、と引っ張っていく。気の毒にスカーレット父親は顔面にくっついたトリモチはその役割を十全に果たし、おまけに吸血鬼という人間以上の腕力があるものだから首がもげそうになりながらベッドからタイムホールへとぐいぐい押し付けられると言う、一種の拷問のような格好になってしまっていた。
もし当時ヨーロッパにおいて非常に強大な権勢を誇っていた基督教の異端審問官がこんな光景を見たら、喜んで魔女狩りにおける拷問へと取り入れただろう。
が、もちろん魔理沙たちの目的は命を奪う事ではない。いまだにもがき苦しんでいるスカーレット父親を、半ば強引にタイムホールのこちら側へと引きずり込んだ事を確認して、魔理沙がすぐに声を上げた。
「よし、一人救出成功なんだぜ! のび太、トリモチのおかわりはないか!」
「え、ええっ!? お、おかわりって……え、えっとあれでもないこれでもない……魔理沙さん、はいこれですっ!」
「よーし、それじゃあもう一人母親の方もさっさと助けるんだぜ」
「ええ、あと少しよ、フラン!」
「うん、お姉さま!」
「……!?!? ん、んー……っ!? んー……っ!!」
こうして、スカーレット父親を無理やりこちら側に引っ張り出した後で魔理沙はすぐに彼の顔面にべっとりと付着したトリモチを外す時間すらもったいないとでも言いたげに、新しいトリモチを出すようにのび太に指示を出した。
一方でその指示を受けたのび太自身も、まさかタイムトリモチをもう一本出してくれと言い出すなどとは思ってもいなかった事もあり、大慌てでスペアポケットに手を突っ込むと急いでトリモチの柄をつかむとそれを引っ張り出し、魔理沙へと半ば放るように手渡した。
それを受け取ると、魔理沙は先に助け出した姉妹の父親と同じように、タイムホールの向こう側へとトリモチを突っ込んで母親の顔面にそれを無事、くっつける事に成功する。一度くっつけてしまえば後は先ほどと同じ要領で、魔理沙レミリアフランの三人が声を合わせながらよいしょよいしょと紅魔館の寝室からタイムホールを通じて現代の紅魔館、つまりこちら側へと引っ張り込むだけである。
そうして気の毒なスカーレット姉妹の母親も、父親と同じように寝ている最中に顔にトリモチをくっつけられ、強引に引っ張られると言うあまりにもひどい方法で数百年前の世界から、こちら側の現代へと無事引っ張り込む事に成功、助け出されたのだった。
ちなみに、もちろんこの後ですぐに口も鼻もしっかりとトリモチで塞がれる事で呼吸不全……つまりは窒息状態に陥って青い顔をして死にかけていた、スカーレット両親の顔じゅうにべったりとくっついていたトリモチを全員であわててむしり取ったのは言うまでもない。
*
「……はあっ、はあっ……。こらっ、君たちはなんなんだ! 人の屋敷に夜中にやって来てこんな訳も分からないイタズラをして!」
「まあまああなた落ち着いて、まずは話を聞いてみましょう。この子供たちをどうするにせよ、それからでも遅くないと思いますよ」
「それはそうだが……それにしても、使用人や門番は何をしていたんだ……? こんな子供たちが何人も入り込むだなんてそう簡単にはできないはずなんだが……」
「え、えーっと……それについては何て説明すればいいのかな……」
そして、トリモチが取れた開口一番にスカーレット父親が放った言葉がこれであった。もちろん彼の言葉に間違いなどない、いきなりすやすやと寝室で就寝していたら顔に訳も分からないべたべたしたものをくっつけられた挙句に、それをぐいぐいと無理やり引っ張られたのだ。
ここまでされても怒らないのだとすれば、よほどの聖人君子かドラえもんのひみつ道具『まあまあ棒』や『感情エネルギーボンベ』でも使われたかのどれかに違いない。
そんなスカーレット父親をなだめるかのように、同じようにトリモチを外されたスカーレット母親がやんわりと、一体何があったのかのび太たちに説明を求めてくる。どうやら母親の方はかなり穏やかな人物であるらしい。
そんな対照的な態度を見せる二人だがやはりそこはスカーレット姉妹の両親であるためか、父親の方はコウモリのような羽に薄い水色の髪の毛というレミリア似の姿を。母親の方はフラン似なのか宝石をちりばめたような不思議な翼に金色の髪の毛という姿をしている。
いや、むしろレミリアとフランの姉妹がそれぞれ父親似、母親似であると言うべきか。
そんな二人に、説明を始めるよりも先に飛びついたのは、他でもない、ずっとこの日を数百年間待ち望んでいたスカーレット姉妹だった。
「お父様! お母様! よかった無事で……!」
「そうよ! お父様もお母様も、もう少しでこの世から消えちゃうところだったんだから!」
「おっと、どうしたんだレミリアにフランも私たちがこの世から消えるだなんて? ……ん? 気のせいか、二人とも少し背が大きくなってるんじゃないのか……?」
「それはそうよ、お父様たちのいた時代から数百年は経ってるんだから」
「数百年? そんな馬鹿な話がある訳……しかし……確かに就寝前の二人と比べて、明らかに成長しているのは間違いない……私たちが寝ている間に何があったんだ? それとも、この子たちの言う通り数百年私たちが寝坊したのか?」
「違うの、そうじゃないわ。説明すると長くなるんだけど……」
もちろんいきなり自分が消えてしまう所だったとか、寝ている間に数百年経っているのだからレミリアたちの見た目が成長していて当然だとか、そんな事を言われて『はいそうですか』と納得できる訳がないのは人間も吸血鬼も違いはないようで、姉妹の言葉にスカーレット両親は目をくるくる回しながら今自分たちが置かれた立場を理解しようと必死になっている。
そんな両親を納得させるべく、レミリアは説明を始めたのだった。
少女説明中……
少女説明中……
少女説明中……
「……と言う訳なのよ。」
「……じゃあ、ここは確かに紅魔館ではあるけれどもさっきまで私たちがいた紅魔館ではなくおおよそ500年経った、私たちからしてみれば未来の紅魔館、という事なのね?」
「にわかには信じられんが、レミリアもフランもさっきまでの、と言っても私たちからすればだが……急に大きくなった理由も私たちが時間を越えたとなれば説明はつくな」
「そうね、すぐには信じられないかもしれないけれども、すべて真実よ。こののび太が外の世界からもたらしてくれた未来の道具で私たちの前から蒸発してしまったお父様とお母様をこうして助け出したのよ」
「「未来の、どうぐ?」」
「私たちの世界から見てもさらに未来から持ち込まれた魔法のような道具ね。あの道具があれば全知全能にだってなれそうな気がするわ」
「そ、そうか……しかし、過去に姿を消してしまった私たち……か」
「確かに、夜の吸血鬼を影も形も残さずに消してしまうなんて、決して簡単な事じゃないわね」
「お母様もそう思うでしょう? でも、やっとこうしてお父様とお母様が帰って来てくれたんだもの。原因は分からないけれども、二人が助かったんだからもう大丈夫よ」
レミリアの説明に、スカーレット両親の言葉はズレる事なく見事な唱和を見せた。
何しろ本来彼らが暮らしていたのは今から数百年前、ヨーロッパで産業革命さえまだ起こっていないような時代なのである。
せいぜい道具などと言えば村の鍛冶屋や職人たちが作るような手工業で生産される簡単なものしか存在しない、そんな時代に生きていた二人にとって数百年後の世界から持ち込まれた未来の道具などと言ったところで、理解を得ようとしてもどだい無理な話だった。
しかし、レミリアたちの会話から姉妹たちの前からある日突然に、しかも就寝中に蒸発すると言う事件が起き、原因こそ分からないものの消滅してしまった両親を助けるべく、行動を起こしたという事は理解したらしい。
長い間ずっと心の中にしこりとして残り続けていた、原因不明の両親の蒸発。
その問題が解決した事で数百年ぶりの両親との再会を喜ぶレミリアとフランをよそに、手を顎に当てて何かに気が付いたのか考え続けるしぐさをしていたスカーレット父親が口を開いた。
「なあレミリア、その……私たちが蒸発して消えてしまった原因って、私たちが暮らしていた時代から今この時代の紅魔館まで、お前たちが引っ張り込んでしまったからじゃないのか?」
「「………………え?」」
全く考えていなかった、父親からの指摘にびしりと氷のように固まってしまうレミリアとフランの二人。もちろん二人だけではなく、のび太に霊夢、魔理沙、その場の全員が思いもよらなかった事に固まってしまう。
もし、今飛び出してきた話が本当だとするのならレミリアたち姉妹の両親が突然蒸発してしまったのも、それがきっかけでレミリアが両親の蒸発をフランが原因だと判断して地下室に数百年間閉じ込めてしまったのも、閉じ込められたフランが一人きりで両親を壊してしまったと罪悪感に苦しんできたのも、今この場で時間を越えて二人をこの時代に連れてきてしまった事が原因だという事になってしまうのだ。
おまけにもしそれが本当だとするのなら、二人が跡形もなく煙のように消えてしまったと言うのも説明が付く。もしタイムホールで空間を越えて寝室へと侵入し二人を現在に連れてきたのが原因なら、そもそも跡形など残るはずもないのだから。
「……そんな、私が苦しんでた495年はなんだったの!? だってずっと私がお父様とお母様を壊した、そう思ってたのに何よこれ。未来の自分たちがお父様とお母様を連れて行っただなんて、どう想像すればいいのよ!」
「私だって同じよフラン。あの時私は貴女を原因とみなして地下に幽閉し続けたけれども、どうやったら未来の自分たちが時間を越えて両親を連れて行ったから二人が消えたなんて想像しろって言うのよ……」
レミリアたちにとって長い間の悲願でもあった、過去に蒸発してしまい行方不明だった両親を取り戻すと言う目的が果たされたと思ったとたんに判明した、両親蒸発の真相。あまりと言えばあまりの事に、両親を助け出して喜色満面の笑みを浮かべていた姉妹もぺたん、とその場にへたり込んでしまうしそんなレミリアたちにどんな声をかければいいのか、のび太はもちろん霊夢や魔理沙、咲夜に美鈴もこのまさか過ぎる展開に声をかけられずにいる。
いや、全員ではない。一人だけいたのだ。
魔理沙である。
「……な、なあフラン。それじゃあさ、原因も分かったんだし今から二人を昔の紅魔館に帰したらいいんじゃないか?」
「そ、そうよ! あの時間を超える道具でお父様たちをこっちに連れてきたんだから、二人を帰せば……」
「それよ! 冴えてるじゃない魔理沙。ならのび太、今連れてきてすぐに帰ってもらうのは申し訳ないけれども、レミリアたちの両親をまた昔の紅魔館に戻せば万事解決って事よね」
「おいおい、いきなり連れてきてまた帰れと言うのか!? というか、あんな狭い穴をまた通れと?」
「けれども、あの穴を通らないと私たちは元居た時代には戻れないんですから、我慢しないと」
「うーん、ごめんレミリアさんにフランちゃん。二人を元の時代に戻す事はできるけど、たぶんそれは、やったらいけないと思うんです……」
「「「「やったらいけない? どうして?」」」」
魔理沙から見れば、こちらにスカーレット両親を連れてきた事が原因でレミリアは両親が蒸発した原因をフランだと思い、フランを過去に幽閉すると言う事態になったのだからその原因である両親を元の時代に戻せば……つまりは両親の蒸発を阻止すれば問題は解決する、そういう考えであり何も知らない霊夢も、スカーレット両親も面倒ではあると思いながらも反対する声は出なかったのだ。
けれどものび太だけは今までの冒険や時間旅行をしてきた経験から気が付いていた。スカーレット両親が過去に戻れば、どうなってしまうのかを。だからこそのび太は魔理沙の出した意見には首を縦に振らず、やってはいけない事だと思うという発言をしたのだった。
とは言っても、理由を知らなければどうしてできないのか、と霊夢たちのような反応が出てくるのは当然である。
「え、どうしてって……だって、フランちゃんたちのお父さんとお母さんは今ここに来たから、昔のフランちゃんたちの前から二人がいなくなったんですよね?」
「ええ、だからフランが原因だと思って私はあの子を能力の制御ができるまで地下に幽閉したんだから」
「お姉さまの言う通りよ、私だって私がお父様たちを壊しちゃったと思ったんだから」
「ええ、だからもし過去に起きたはずのその事件がなくなってしまったら……ここにはレミリアさんやフランちゃんたちのお父さんやお母さんが、最初からいないとおかしなことになっちゃいますよね」
「成る程な、確かにこの人間の子供の言う通りだ。ここでもし仮に私たちが本来の世界に戻ってしまった場合、本来あるべき未来が変わってしまう、少年はそう言いたいのだろう?」
「おいおいそんな大げさな、いくら時間を超える道具があるからって未来を変えるだなんてそう簡単に……」
「それが、やろうと思えば簡単にできるんです。だって僕の所に最初ドラえもんが来たのだって未来を変えるためだったんですから」
「……なあ霊夢、未来ってそんなにコロコロと変えて大丈夫なのか?」
「私に聞かないでよ、少なくとものび太が大丈夫なんだから大丈夫なんでしょ?」
「つまり、紅魔館の歴史を正しくするためにはお嬢様や妹様のご両親にはこのままこの時代にとどまってもらう必要がある、という事でよろしいのですね?」
「はい、そうなります」
そう、のび太の言う通り未来を変えると言う事は(頻繁にほいほいとやっていいかどうかは別として)そう難しい事ではないのだ。
なぜならのび太の部屋に最初にドラえもんがやって来た目的こそが、のび太の子孫であるセワシのためにも
未来を改変しようと言う目的があったからに他ならない。ジャイアンの妹であるジャイ子と結婚し、起業するも火事を起こしてしまい、その結果生じた膨大すぎる借金を子々孫々にまで残してしまった……。そんな影響を受けているセワシは未来の野比一族の境遇を改善するために送り込んできたのがドラえもんだったのだ。
のび太がひみつ道具どころかドラえもんと知り合うきっかけになったこの出来事そのものが何しろ未来改変を目的としているのだから、のび太からすれば歴史の改変など決して難しくはないと思うのは仕方がない事だろう。
そんなやり取りを聞いていた咲夜が、その場をまとめるように今こうして数百年の時を越えてレミリアとフランの両親が紅魔館に戻ってきたという事こそが正しい歴史であると、最後の確認をするようにのび太に向けて口を開く。
が、それは今までずっと両親に甘える事が出来なかった姉妹による両親の占有権をどうするかという姉妹喧嘩の新たな火種でしかなかった。何しろ一日二日両親が留守にしていたとかそんな生易しいレベルではない。レミリアとフランの二人は500年近くもの間自責の念に駆られ地下室へと幽閉され、あるいは父親の代わりとして紅魔館の運営を一手に担い、互いに本来ならば背負う必要のなかったはずの苦労を重ねてきたのだ。
果たして食べる事によってその後の行動が何をするにも苦労するようになると言うひみつ道具である『くろうみそ』を舐めたとしてもここまでの苦労をさせるかと言うその苦労の度合いの分、二人の反動はものすごいものがあった。
「そっか……でも、お父様もお母様も、二人とももういなくなったりしないんでしょ? なら、これまでずっと会えなかった分たくさんたくさん、遊んだりお話できるんだよね?」
「ちょっと、どさくさに紛れて何お父様たちを独り占めしようとしてるのよフラン! そもそもお父様たちがいなくなってから、当主として紅魔館運営の苦労してきた私の方が先にお父様とお母様を独り占めする権利を有するべきよねフラン。そういう訳で私が先よ!」
「お姉様が勝手に私を犯人扱いして地下に幽閉しなければ私だってお姉さまの仕事を手伝えたかもしれないでしょ!? 勝手に一人で仕事背負い込んで大変だったなんて、都合のいい事言わないでよね!!」
「なんですってぇ……望むところよフラン!! こうなったら力ずくでもいう事を聞かせるわ……グゥ」
「ふっふっふ、私のレーヴァテインにお姉さまのグングニルごときがかなうとでも思っているのかしら? 返り討ちにしてあげるわ……グゥ」
「あぁ、びっくりした……。ひとまずこれで眠ってしまったから大丈夫です。どっちが勝つかは分かりませんけど……」
「ふぅ……た、助かりましたね……咲夜さん……」
「まったくね、この子の未来の道具様様よ……」
「むきゅー……久しぶりに命の危険を感じたわよ……」
「こんなところで二人に喧嘩を始められたら、のび太が危なかったんだぜ……」
「そうね、魔理沙。紅魔館は消し飛んでものび太はちゃんと守るのよ?」
「……………………あ、危なかった……」
「……………………………ええ、本当ね」
両親の目の前で、それぞれ手に手に真っ赤な槍と危険な剣を携えて今にもチャンバラを始めようとする二人。あまりにも自然な流れで幻想郷を滅ぼしかねない姉妹喧嘩を始めようとする二人に周りでその場から離れる者、伏せる者、あまりにも自然に二人が物騒な獲物を手にしたため一瞬固まってしまう者、など皆がそれぞれバラバラの対応をとる中、のび太がすかさずツモリガンで二人をとっさに眠らせなければ、紅魔館はきっと彗星衝突に見舞われた風雲ドラえもん城のようにボロボロになっていただろう。
いくら復元光線やタイムふろしきによってあっという間の修復が可能とは言え、館が消し飛ぶような事態を歓迎するなどできる訳もない。
咲夜や美鈴のため息は心からのものだったに違いない。
「……まったく、霊夢がいながら一体何をしているのかしら?」
そうして一難去った事に安堵している最中に、どこからともなく聞こえてきたのは怪しい響きのある、そしてのび太にとっても聞き覚えのある声だった……。
はい。
皆さんご想像の通り、思いきりタイムパラドックスが発生しております(汗
過去世界の紅魔館で未来世界から両親がタイムホールを介して現代に連れてこられた事で、当然過去世界の紅魔館では両親が蒸発してしまった、というのが真相ですね。
当然痕跡などタイムホールの前では残る訳もないので、一種の完全犯罪的な状況になってしまいレミリアは妹フランが両親を能力でもって壊してしまったのだと誤認してしまう結果となりました。
尚、ここで意図的に両親をもう一度過去の紅魔館に送り返した場合、おそらく両親のいないのび太の時間軸と、両親のいる紅魔館というパラレルワールドに分岐するものと考えられます。
その場合幻想郷に来るのか、それとも外の世界で暮らすのか?
幻想郷に来るとしても当主としての権限を父親が握っている以上、レミリアもフランもだいぶ性格に変化が出たり、暮らしている人物にも変化が出るでしょう。
もちろん、その並行世界の紅魔館はのび太が両親を現在にいてもらうように判断しているため、今作には登場しませんが。
さて、最後に現れた怪しい声の正体は!?
そしてスカーレット両親はどうなってしまうのか!?
次回、乞うご期待っ!!!