ほむら「ハーレムつくったら全部上手くいく気がしてきた」   作:ラゼ

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上条君の災難

 カツ、カツ、カツと廊下を足で叩く音がする。学校指定の靴では鳴りようがない音であったが、当人が持つ鋭い雰囲気がそう聞こえさせるのかもしれない。

 

 教師がまったく必要性の感じられない無駄話に興じるのは、彼女の人生においていったい何回目なのだろうか。目玉焼きの焼き加減の話と時期外れの転校生の紹介、比べるべくもない重要度だ。

 

 しかしだからといって乱入などしてしまえば、いきなり悪印象のスタートになってしまう。だからこそ彼女はいつも通り苛つきながら足を踏み鳴らし、不満を人ではなく物に当てているのだ。

 

 ーーでは! 転校生の紹介に入ります!

 

 ーー普通そっちが先だろぉーー!?

 

 目玉焼きの焼き方であったり、あるいはコーヒー党か紅茶党かであったり、理由は時たま変化する。さやかの突っ込みも時折違いを見せ、敬語であったりなかったり。そんな些細な運命は簡単に変わるけれど、やはり絶望への道は絶対だとでもいうように頑なだ。

 

 何をやってもどうしようもない。だからこそ、今回はあえて『どうしようもない自分』になってみようというアプローチである。臆病で何もできない自分は随分と前に消えてしまった。そして非情で冷徹な自分でもどうにもならなかった。

 

 じゃあ次は? オーケー、今度は“完璧”になろう。裏でどんな(やま)しいことだってしよう。その代わり……全部を救ってやろう。ちっぽけな自分ではたった一人の友達で手一杯なんだと、そんな言い訳は捨ててあらゆるものを己の掌で踊らせ、そして手中に収める。彼女はーー暁美ほむらはそう考えた。

 

 つまり、ときめきホムリアルの始まりであった。

 

 

 教師に促され、教室へ足を踏み入れる。転校生というだけでも注目されるには充分だが、さらに彼女の美しさも相まって視線が集中する。初めての紹介……一度目の世界から考えると、髪型と眼鏡以外に容姿の変化はないというのに、不思議なものだ。

 

 しかし必然でもあるのだろう。猫背でおどおどと、そして不安気な少女。対しては胸を張り、意思の強さに溢れた少女。雰囲気というものは、人が抱く印象に対してかなりの比重を持っている。精神的に未熟な者は顔に表れるというが、それはきっと雰囲気込みのものなのだろう。内面の変化が彼女の触れがたい美しさに影響を与えているのは確実であった。

 

 そして教室に約二名、転校生の美しさや珍しさではなく、その存在そのものに驚いている者がいる。言わずと知れた魔法少女予備軍ーー鹿目まどかと美樹さやかだ。

 

 出会いとは人にとって……特に女性にとってはひどく運命的なものだ。たとえ偶然でも、あるいは偶然だからこそ、そこに特別な何かを感じてしまう。

 

 故にほむらはこのクラスへの転校を彼女達に説明していなかった。三人の絆が必然で、衝撃的な邂逅は運命だったとでもいうような演出を優先したからだ。

 

 電子黒板へ自分の名前を綴り、生徒達に名乗る。青い髪の少女と桃色の髪の少女へウインクを忘れずに。自己紹介の後はそのまま席へ向かうのがいつもの行動であったが、さやかの性格を考えるときっとーー

 

「ほ、ほ、ほむら!? なんでここに!?」

「転校してきたから……以外に理由があるとは思えないのだけれど」

「そ、そりゃそうか……ってわかってたんなら言っとけぇーい!」

「同じクラスになるかはわからないもの」

「そ、そうだけどさー…」

 

 ーーああ、こうなるだろうなとほむらは微笑んだ。たった一人の少女のことだけをひたすら考えていた今までは、言ってしまえば視野狭窄だったのだろう。煩わしい雑音にしか聞こえていなかったさやかの声も、違う視点で聴いてみれば心地いい。

 

 空回りはしていたけれど、いつだって必死だった。実らないと知っているから無様に感じていたけれど、それを嘲ることの方がどれだけ滑稽だったのだろう。走り続ければいつかは辿り着くと、他ならぬ自分こそがそれを目指していたのに。

 

 自分の席へ向かう途中、座っているさやかの隣で立ち止まる。いまだ混乱冷めやらぬといった風の彼女に、ほむらは謝罪の意味も込めてーーおもむろに抱きついた。

 

「お、おおぉーう!? なな、なになになに!?」

「…あぁ、ごめんなさい。こっちの国ではハグは一般的じゃなかったわね」

「ふぉぉ……インターナショナルな文化が遂にさやかちゃんにも……ってほむら、海外で暮らしてたの?」

「ええ。小さい頃、少しだけ群馬でね」

「へぇー……って日本だよそれ!」

「そうだったかしら」

 

 少しばかり顔を赤らめながらも、ノリと突っ込みを忘れないさやか。そしてそんな二人の様子を見て、暴走する少女がもう一人。

 

「あ、ああ……そんな、さやかさん…!」

「ど、どしたの仁美?」

「まどかさんというお嫁さんがいながら……不潔ですわぁぁーー!!」

「ちょっと待てぇーーい!! いや、ほんとに待って仁美ぃー!? 今から授業だよ!? どこいくのさ! …あー……行っちゃった…」

「面白い娘ね」

「普段はおしとやかなんだけどねぇ…」

 

 両手で顔を覆いながら教室の外へ走り出ていった少女『志筑仁美(しづきひとみ)』。さやかの恋愛において常に障害となるお嬢様であり、妄想の激しい猪突猛進ガールでもあった。さやかとまどかのじゃれあいを見て、(よこしま)な想像を膨らませることもしばしばだ。

 

「あ、あの! ほむらちゃん!」

「どうしたの? まどか」

「え、えっと……その」

「…ふふ。これからよろしくねーーまどか」

「うぇひゃぁ!? あ、あぅ……はい…」

「群馬って進んでるんだぁ…」

 

 さやかと同じようにまどかにもハグをして、自分の席へつくほむら。自分達にも群馬流の挨拶をしてくれないだろうかという、男子生徒の熱い視線を無視して授業の用意を始める。取り敢えずは上々の始まり方だな、と口元を緩ませるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔法少女暁美ほむらの目指すところはなんなのか。それに関して、今までは鹿目まどかの救済だけを考えていた。しかし今回ばかりは全てを救うと決めたのだ。引いては魔法少女と、その才能を持つ者達の信頼を勝ち取ることが、勝利に繋がる。

 

 しかし友人や仲間といった括りでは限界があった。じゃあもう恋人や愛人でいいじゃない、というのが彼女の出した結論だ。実際問題、恋愛感情というものは何よりも強い『鎖』だ。落ちてしまえば何よりも固い絆となる。

 

 翻って、各人の恋愛模様はどうだろう。鹿目まどかは今のところ『恋に憧れる少女』だ。特定の相手にそういった感情を抱いてはおらず、きっかけがあれば女性に心が傾くこともあるだろう。

 

 巴マミはそもそも恋愛に(うつつ)を抜かす暇がない。一人暮らしというのはやることが多く、それに加え学業も疎かにはできず、更には魔女や使い魔の捜索と討伐がそこに追加される。恋愛どころか友人関係すら希薄なありさまだ。故に孤独感を埋めるための何かに飢えており、そこに男女の区別はない。

 

 思春期真っ只中に両親を亡くしたせいか、お姉さん気質でありながら他人に母性や父性を望んでいる節すらある。つまりーー非常にチョロい人であった。間違いなくヒモを育てる才能があるだろう。一度依存の対象を見つければ、あとは崖を転がり落ちるように気持ちが傾く筈だ。

 

 佐倉杏子は見た目と裏腹に『世話焼き』だ。弱者は食い物であると(うそぶ)いているが、実のところ典型的弱者に頼られればかなり弱い性格をしている。そして彼女もやはり寂しがりやで、一度懐に入ってしまえば心の内に入るのは難しくない。

 

 とはいえそこに至るまでが非常に難易度の高い人物であることも確かだ。故にほむらは過程をすっ飛ばして、形から入ることにした。それが先日のビルの屋上での一幕である。

 

 そして恋愛面においてずば抜けて面倒な存在ーーそれが美樹さやかだ。何しろ既に想いを寄せている男性が、しかも幼なじみという筋金入りの設定で存在するのだ。普通であれば攻略の糸口さえ掴めない、難易度のワルプルギス級の相手であった。

 

 その上ほむらは『全員が救われる道』を選んだのだ。さやかが悲恋に絶望しているところにつけこんで、歪んだ愛でがんじがらめにするつもりなど毛頭ない。

 

 ならばどうするか。『恋愛が実らない』という結果において、一番傷つかない過程とはなんだろう。

 

 ーーそれは『冷める』ことだ。『想いが届かなかった』のではなく、対象が『惚れるような人ではなかった』となれば、大した傷もなく恋愛を終えるだろう。

 

 恋は盲目とよくいうものだ。だからほむらは、磨りガラス越しのさやかの視界を変えてみせた。ただし磨りガラスどころか、ステンドグラス越しほどの分厚い視界に、ではあったが。

 

「にしてもさ、ほむらー。ほんとに着いてくるの? 休学中のクラスメイトなんて、いっちゃえば赤の他人だよ?」

「そうね……でも挨拶というのは大事よ。赤の他人だからこそ、礼を尽くすの」

「ぬぅ…」

「心配しなくても、誰もとったりしないわ」

「なにゃっ! なな、なんのこと!?」

「わかりやすい」

「うぅ……たはは、敵わないなぁ…」

 

 学校帰り、事故で入院中の幼なじみのお見舞いへ向かうさやか。彼女がその幼なじみへ懸想していることは、クラスメイトのほとんどが知っているほどわかりやすい。知らぬは当人ばかりなり、といったところだ。

 

 そんな彼女へ随伴するというのは、ある意味無粋ととられる行動だろう。しかしこれから起こる騒動(・・)にあたって、その直後のフォローこそが重要なのだ。騙くらかすようで申し訳なく思うほむらであったが、どのみちほぼ実らぬ恋だ。ありとあらゆる世界を巡って、ただの一つも成功したことがない恋を、せめて優しく介錯するのは傲慢だろうか。

 

 己のように『成功を引くまで』やり直し続けられるのならともかく、たった一回で“ほぼゼロ%”を成功させろというのは無茶な話だ。そもそも幼なじみの方にそういった感情がなく、更には恋愛面よりも音楽の方に全霊を砕いているのだ。失敗も無理からぬ話だろう。

 

「うー、でもほむらみたいなのがお見舞いにきたらさぁ……恭介が惚れちゃわないか心配だ…」

「あら、そんなことないでしょう? 私よりも貴女の方が可愛いもの」

「鏡見て言えよう!」

「…自分を過小評価しすぎよ、さやか。もし私が貴女みたいな娘に想いを寄せられていたら、絶対に放っておかないのに…」

「う、うえぇ…? やだな、照れるじゃんか…」

「嘘偽りのない本音よ」

「ぬぁー! くすぐったい! ほらほら、行くよほむら! もうすぐそこだー!」

 

 容姿を誉められ慣れていないさやかは、赤面しながら小走りになる。そんなところが本当に可愛いな、とほむらは微笑んだ。

 

 大きな病院が視界に入り、鞄に隠している“グッズ”を意識する。さやかの幼なじみーー上条恭介には悪いことをするな、と顔を臥せるが、しかし間接的とはいえ随分と苦しめられてきた相手だ。彼がさやかを受け入れれば、これほど長い旅路にはならなかっただろう。

 

 逆恨みには違いないが、感情というのはどうしようもない。それに被害は最小限に留める予定だ。世界平和のために『少し恥ずかしい思い』をしてもらうだけなのだから我慢してくれ、とほむらはため息をついた。

 

「とうちゃーく! 入るよ恭介ー」

「…お邪魔します」

 

 ーーここだ! とほむらは時間停止を発動させる。開きかけている扉の隙間から部屋に入り、相手を確認する。裕福な家庭だけあって完全個室だ。物憂げにCDを聞き耽っている様子は、なるほど複数の女子に懸想されるのも納得の外見だ。

 

 そんな彼の様子など気にしないとばかりに、ほむらはまず掛け布団をひっぺがした。続いてズボンと下着をおろし、中学生にしては立派な象さんに新鮮な空気を触れさせてやる。

 

 口元に手を当て、頬に赤みが差すほむら。実物を見たのはこれが初めてなのだろう。つんつんと興味深げに触れたあと、頭をふって作業に立ち返る。

 

 聞いているCDの音源を別のものに差し替える。そしてベッドの上にゲイ雑誌の、特にエグいページをこれでもかとばら蒔いた。ついでに極太バイブやローターを尻の付近に置き、最後に彼の右手を象さんに添えてやる。

 

 イヤホンを抜けば、これで完成だ。上条恭介ホモ作戦……これがほむらの出した答えである。彼が幼なじみを振ったり、もしくはその親友と付き合い始めると、崩壊の序章が始まる。

 

 しかし好きな人が“同性愛者”だった場合はどうだろう。恐らくは大抵の人が『仕方ない』と思う筈だ。もはや前提条件がどうしようもないのだから、恋心もへったくれもないというものだ。それに『ホモが嫌いな女子はいない』という至言もある。きっとさやかも失恋を受け入れ、上条×中沢などといった関係を応援する側に回ることが出来るだろう。

 

 そう確信し、ほむらはなに食わぬ顔で元の位置に戻り、時間停止を解除した。

 

「来てやったぞー、恭介。さやかちゃんだけだと思った? なんと今日は美少女もつれてきてやっ……た……ぞ、え…?」

 

 響く(男同士の)嬌声。下半身丸出しでゲイ雑誌を広げ、右手を息子に添え、変な液体がついたジョークグッズを傍らに置く幼なじみ。尻すぼみに声が消えていくのは当然の話だろう。

 

「やぁ、さやか。どうっーーうわぁ!? な、なんっ…!?」

「い…」

「ちがっ…! 違うんださやか! これは…! い、いったいなにが…!?」

「いやぁーーー!!」

 

 脱兎の如く駆け出すさやか。思春期の少女からすれば、ショック極まりない場面だ……それも仕方ないだろう。わたわたとズボンを上げてCDプレイヤーのスイッチを切る恭介。その姿に両手を合わせながら、ほむらはさやかを追いかけるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドク、ドク、ドクと心臓が悲鳴をあげている。全速力で走ったせいでもあるし、想い人のオットセイを目撃したせいでもあるし、その想い人が違う世界の人だったという混乱のせいでもあるのだろう。元より裕福で才能ある幼なじみは違う世界の人ではあったが、今回のそれは意味合いがまったく違う。

 

 病院の裏手にあるこざっぱりとした中庭のベンチに座り、動悸を抑えるさやか。まさにどうすればいいのかわからない、といった風だ。失恋ともなれば落ち込んで然るべきなのだろうが、今はおちんこでた場面のせいでそれどころではなかった。

 

 そんな彼女の前に、ようやく追い付いたほむらが姿を現す。項垂れるさやかの横に腰をおろし、然り気無く手を握った。

 

「…大丈夫?」

「う、うん……あはは、その、なんかごめんっていうか…」

「何故あなたが謝るの?」

「いやぁ、私がお見舞いに行くなんて言わなきゃ……その、あんなの見ずに済んだのに、ってさ…」

「男の子だもの。女と違って物理的に溜まるものがあるんだから、仕方ない部分もあるんじゃないかしら? そもそも着いていくといったのは私よ。責任を感じられても困るわ」

「で、でも…! 男だよ!? あんな趣味だったなんて……ああ、そっか。女の子に全然興味なさそうだったのって……そういうことかぁ……はは…」

「…」

 

 しゅんとするさやかを見てーーああ、やっぱりまだマシだな、とほむらは目を細めた。振られたり、仁美と恭介が仲睦まじく歩いている様子を見てしまった際とは、比べ物にならないほどショックが少ない。

 

 ならばまぁーー酷いやり方ではあったが、間違いではないのだろう。あとは慰めつつ、恭介に対するフォローを入れるだけだ。このままでは恋愛どころか、友人関係にすら皹がはいってしまったままだろう。それはできるだけ避けたいというのがほむらの本音だ。

 

 こちらに目線を向けないさやかに対し、首もとに腕を引っ掻けて、無理やりこちらへ引き倒す。ようは『膝枕』の状態だ。体格も力もさやかの方が大きいため、少しだけ腕に魔力を通す。

 

「ちょ、ちょちょっ!? ほむら!?」

「こうでもしないと目を合わせてくれないもの」

「い、いや、だからって…」

「今……上条君のこと、どう思ってるの?」

「…っ!」

 

 視線をそらさず、しっかりと見つめて問い掛けるほむら。その問いに、瞳をぐらつかせるさやか。彼女もいきなりすぎてどうすればいいのか、自分がどう思っているのかすらわからないのだろう。

 

「もう、自分でもよくわかんないよ…」

「そう……じゃあ質問を変えるわね。上条君のこと、嫌いになった?」

「…ううん」

「今まで彼を好きだったことを後悔してる?」

「…ううん、してない」

「なら……貴女の愛はきっと誠実だった。恋は憎しみに変わるけれど、愛はそうじゃない……さやか、貴女は彼が男しか愛せないことを受け入れられる? 祝福できる?」

「…」

「彼のどこが好きだったの?」

「…バイオリン。小さい頃あいつが、恭介が弾くバイオリンの音色を聞いた時……すごく感動したの。こんなに人の心を震わせられる人がいるんだ、って」

「彼が男を好きでも、その感動は薄れていないのね?」

「…うん」

 

 次第に力強い目を取り戻し始めるさやかに、優しく微笑みながら頭を撫でるほむら。思えば、恋話などただの一度もしたことがなかった。それで彼女のことを把握しているなどと、よくいえたものだと自嘲する。

 

「…そうだ。私、あいつのバイオリンを弾く姿が好きなんだ。そう、そうだよ……恭介がどんな性癖でも、大丈夫だよ。綺麗な音色を聞けるだけでーー私は満足だから!」

「…ええ」

「その……ありがとね、ほむら。一人で行ってたら、ずっとうじうじ悩んでたかも」

「どういたしまして」

「ところでですね。そろそろ恥ずかしいんだけど…」

「感謝してくれてるんでしょう? 私はもう少しこうしていたいわ」

「うー…」

 

 ずっとずっと、膝の上で愛おしそうにさやかの頭を撫で続けるほむら。彼女達以外に人がいない訳もなく、時折微笑ましそうに視線が行き交っている。

 

「あのさ、もしかしてほむらも同せ…」

「ん?」

「あぅ……や、やっぱなんでもないっ!」

「ふふ、変なさやか」

「うぅぅ…」

 

 真っ赤になりながらふて寝するさやかと、満足そうにそれを見つめるほむら。爽やかな風がふわりと中庭を通りすぎ、二人の体温を優しく冷ましていった。

 

 

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