剣魂    作:トライアル

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週一投稿間に合った……か?


前回のあらすじ
 世界樹にて起きる様々な騒乱。アスナがユウキと気持ちを分かち合う傍らで、ユイは意を決して英雄達から託された力を行使していく。しかし体力の消耗が激しく、彼女は力の保有者をキリトらへ託すことにした。そうやり取りを続けるうちに、ユイは無防備のままマッドネバーにまたも捕まってしまう。果たして彼らの野望を防ぐことは出来るのか……
阿伏兎「って、俺出てないのにナレなんかやっていいのかよ」
新八「今度はアンタかい」
※鎧武のナレーションは阿伏兎役の大塚芳忠さんが担当されていたので。



第八十五訓 侍、妖精の友情タッグ!

 再び連れ去られたユイを取り戻すべく、銀時、キリトらはシウネーと共に世界樹の最上階まで恐れぬことなく突き進む。

 一方でアスナ、神楽、ユウキらも同じく最上階を目指して駆けあがっていた。

 共に同じ目的地を目指す二つのチーム。様々な要因からはぐれてしまった彼らは、遂に――再会の時を迎える。

「おい、銀時にキリト殿! アレを見ろ!」

「アレ?」

「って、アイツらは……!」

 最上階まで向かう分かれ道に差し掛かった時、桂は遠目に見えた集団の存在を、仲間達へ真っ先に伝えていく。銀時やキリトらが思わず彼の指した方向に目をやると、そこにははぐれていた神楽やアスナらの姿が見えていたのだ。

 一方でユウキ達も、銀時らの存在に気付き始めていく。

「ん? ねぇ、みんな! あの人達って……」

「どうしたアルか、ユッキー?」

「って、えっ!? キリト君にみんな!?」

「銀さんも! えっと……流石に本物ですよね?」

「大丈夫ネ、あのバカな面は本人に間違いないアル!」

 思わぬ再会に驚嘆とする一行だったが、フィリアの件を踏まえてか、彼らを怪人に擬態した偽者だと疑ってしまう。それでも銀時のぶっきらぼうな態度から、本人だと神楽は見抜いていた。

 長く続いた階段はようやくここで途切れており、分かれ道の境目付近で……遂に万事屋、超パフュームのSAO女子陣、桂一派、ユウキとシウネーが数時間ぶりに再会する。(真選組だけは誰ともはぐれていないため、除外している)

「おぉ、やっぱりお前らか」

「銀さん! やっぱりここに来ていたんですね」

「紆余曲折あったがな。お前らもくたばってなくて安心したぜ」

「私らはそう簡単にやられないネ! 銀ちゃんとは場数が違うアルよ!」

「さり気なくディスるなや!」

「ワン!」

 出会い頭に銀時、新八、神楽、定春の三人と一匹は、たわいないやり取りを交わしていた。お互いに憎まれ口を叩きつつも、仲間が無事な事には素直に安心している。それは万事屋のみならず、キリトやアスナらも同じだったが。

「良かった。みんなが無事で……」

「そうね。後はユイちゃんだけよ!」

 しんみりとした表情のまま、共に一言だけ言葉を交わしていく。彼らが果たすべきはユイの奪還であり、仲間達もその目標で一致している。

「このまま取り戻――」

「私達も遠慮なく手伝――」

「「「「「「「えっ!?」」」」」」」

 続いてリズベットやリーファも、威勢よく声を出そうとした時だ。彼らにとって見覚えのない人物がおり、思わず皆が驚きの声を上げている。

「ユ、ユウキさん!?」

「ナ!?」

「嘘でしょ……!?」

 シリカ、ピナ、シノン、リズベット、キリトはユウキの存在を。

「シウネーさん!?」

「おいおい、マジかよ!」

 リーファ、クライン、アスナはシウネーの存在を。それぞれ出会っていない彼女らに愕然としてしまう。特にユウキの事情を知らないキリト側にとっては、何が何だかさっぱり分かっていない。

「ハハハ……それくらいみんなにとっては衝撃的なんだ」

「あっ、フィリアもいたの!?」

「いつの間に……」

 一方で気にかけてもらえなかったフィリアは、やや落ち込み気味に呟く。彼女の確かな一言で、キリトらはようやく彼女の存在に気付いていたが。

 そんなアスナ達の反応はさておいて、ユウキとシウネーはようやく叶った再会を喜んでいる。

「ユウキ! やっぱりもうここに来ていたのですね」

「あっ、シウネー! そうだよ! 僕だって大変だったんだから。急にウサギになっちゃったり、地球へ飛ばされたりさ」

「そんなことがあったのですね……」

「だから僕を慰めてって!」

「って、ちょっと! 急に抱き着かないでくださいよ」

 久しぶりに出会えた仲間へ嬉しさを覚えて、周りの反応など気にせずユウキは、シウネーへ甘えるが如く抱き着いている。シウネー自身も恥ずかしさを感じつつも、まんざらではない表情を浮かべていた。

 そんな二人の様子や会話を目の当たりにして、キリトらはようやくウサギの正体がユウキだと察していく。

「えっ? ということは、あのウサギがユウキだったのか?」

「そうね。正確に言うとこの世界で生きるユウキよ」

「つまり……平行世界のユウキってこと?」

「こんな偶然があるのね」

 思わぬ巡りあわせに、不可思議さを覚えるシノンやリズベットら。別人とは言え、平行世界のユウキと出会えたことに運命を感じていく。無論シウネーに対してもだ。

「でもまさかシウネーさんまでいたなんてね」

「この調子じゃ、他のスリーピングナイツのメンバーがいても可笑しくないな」

 リーファやクラインも思い思いに呟く。シウネーに続き、他のスリーピングナイツもいると彼らは予見している。その予感は後に当たるのだが……。

 するとクラインは、ふと同志である桂の事を思い起こす。

「アレ? そういえば桂さんは……」

「おーい、クライン殿!」

 そっと呟いた最中、桂やエリザベスがクラインの姿を見て声をかけている。その声に気付いて、クライン自身も嬉しそうに反応した時だった。

[ようやく見つけたぞ]

「おう、俺も嬉しいぜ――って、あぁぁ!!」

「ん? どうしたのだ?」

 彼はとある肝心なことを思い出してしまう。今更警告しても時すでに遅く、顔からは冷や汗が滲み出てしまう。顔面蒼白となるクラインに対して、桂は彼の急激な反応の変化に首を傾げている。

「おい、クライン殿。何か不味い事でもあったのか?」

「いや、不味いというか……元も子もないというか……」

 気になって問いかけるも、クラインからは歯切れの悪い回答が返っていく。それでも桂は察しが悪く、そのまま近づこうとした時だった。

「誰かと思えば、指名手配中の桂とはなぁ!」

「……その声は」

 怒号を込めた一言が響き渡り、ここで桂はようやく全てを察していく。後ろを振り返るとそこには――威圧感漂う真選組の三人が佇んでいた。長らく正体を隠していたクラインだったが、遂に真選組一行へ攘夷志士だとバレた瞬間である。

「真選組でさぁ」

「しかもなんだってか。そこのクラインと繋がっていたとはな!!」

「えっ? そうなのか、トシ!」

「気付いてなかったのかよ」

 三人の反応もまばらであり、淡々とクラインに標的を定める沖田。怒りを露わに、今にも容赦なく確保へ踏み込もうとする土方。そしてこの事態にあまりしっくりきていない近藤と様々である。

 一貫して言えることは、桂一派の仲間と知ったクラインさえも、確保しようとする姿勢だ。特に土方は前々から感じていた嫌な予感が当たり、これまで溜まった鬱憤を理不尽にもクラインへぶつけようとしている。

「やっぱりお前が、桂一派のニューフェイスだったのか! 例え別世界の住人だろうと……攘夷浪士に入ったからには容赦しねぇぞ!!」

「ひぃぃぃ!! いやいや勘弁してくれって! それに今は、ユイちゃんを取り戻すのが先決だろ! 仲間割れは不味いだろって!」

「仲間……誰がだぁぁ!!」

「いやぁぁぁ!! 話を聞いてくれって!」

 必死にも説得を試みるクラインに対して、頭に血が上った土方はもう止まらない。怒りを滲ませた表情のまま、桂、エリザベスをも含めてひっ捕らえようとしている。おおよそ大っぴらに動けない狭い通路にて、真選組と桂一派の不毛な追いかけっこが始まったのだ。

「ちょっと!! 敵の乗っ取った世界樹で何を追いかけっこしてんだ!! 少しは緊迫感を持てや!!」

 本来の目的を忘れて世界樹内部を走り回る彼らに、新八は激しいツッコミを入れている。正体が分かったとはいえ、現在は非常事態だからこそ力を合わせるべきと考えるが……その理想が叶うのも難しいのかもしれない。

「待て、コノヤロー」

「おのれ、幕府の犬め! こんなところまで追いかけ来るとは!」

「ト、トシ! 一回落ち着けって!」

 土方に続いて沖田もクラインや桂らを標的に定めていく。桂は適宜後ろを振り返りながら、密かに真選組の体力が切れるまで、持久戦に持ち込もうとしていた。そんな最中に近藤は一度落ち着くように促すのだった……。

 ALO星にて偶然にも邂逅した桂一派と真選組。中でもクラインにとっては、自身の正体が発覚した忌まわしき瞬間とも言えよう。(むしろ今まで正体をバレていなかったのが奇跡的だが……)

 そんな追いかけっこを続けるクラインや土方達の姿を目にして、仲間達は何とも言えない気持ちと化してしまう。

「まさかこんな場所で、真選組にバレるなんてね……」

「クラインさんが不憫に見えます……」

「ナ……」

「ワフ……」

 苦い表情のまま呟くリズベットやシリカに対し、ピナや定春も同じ表情で同調する。

「これからどうするのよ……」

「さぁ……?」

 一方でリーファとシノンは、今後のクラインの行方を気にしていた。彼が選んだ道とはいえ、長い付き合いのある仲間が幕府から目を付けられると、こちらとしては何も出来ない。複雑な心境に駆られてしまう。

「いやー、やっぱり地球の侍って仲良しだね」

「仲良し……? 揉めているようにか見えませんが」

「えっ? そうなの?」

 ところがユウキは真選組と桂一派の関係を知らないがために、呑気な一言を発していた。冷静にもシウネーが訂正するものの、彼女自身はあまりピンと来ていない。

 そして肝心の万事屋やキリト達の反応はと言うと、はっきり二つに分かれている。

「銀さん、ここはクラインを助けに行くか?」

「流石にこのままじゃ、チームワークも減ったくれもないわよ」

「んなこと言われても、所詮はクラインの自己責任だろ。俺達が助ける義務なんてねーよ」

「アイツが一人欠けたって、ソードアート・オンラインの物語に変わりはないアル。もういっそのこと、ウチの銀魂の管轄に異動すれば万々歳じゃないアルか?」

「いや、ダメだろ! 色々と偉い人に怒られちゃうから! それはそうと、こんなところを敵に見つかったら袋の鼠ですよ! 早く土方さん達を落ち着かせないと――!」

 善意から助け舟を出そうとするキリトとアスナ。そんな二人とは異なり、銀時らは気にもしていなかった。仕舞いにはクラインが真選組に逮捕されても、SAOの物語自体に変化が無いと言い切ってしまう。暴言にもほどがあるだろう。流石に言い過ぎたのか、新八も焦り気味にツッコミを入れていた。

 この短時間で一行は、ユウキやシウネーとの出会い。クラインの正体が真選組に発覚と、濃密な出来事が立て続けに起きていた。現在はまさに混沌としているが、彼らの最終的な目的はユイの奪還とマッドネバーの撲滅である。だからこそ互いの事情を置いといて、力を合わせなくてはいけないのだが……

「待てぇぇ!! 桂ァァァ! クラァァ!」

「略さないでって、土方さん!!」

未だに落ち着く様子も無かった。

 とりあえず話し合わないことには先へ進めないので、仲間達が揃って彼らを静止させようとした――その時である。

「ん!? みんな、避けて!!」

 ユウキはとある不穏な気配を察して、仲間達にすかさず警告していく。すると、

〈ヒュー……〉

「うわぁ!?」

「なんだ!?」

「パズル……?」

頭上からはパズル型のエネルギー波が降りかかっていた。次々とエネルギー波は小規模の爆発を起こし、彼らへ襲い掛かっている。動き回っていた桂や近藤らも、この緊急事態には目の色を変えて冷静に対処していく。

 仲間達は反射的に爆発を避けていき、ようやく場は静まり返っている。

「な、何が起きたの?」

「まさか敵襲ですか!?」

 即座にフィリアやシリカが声を出すと、仲間達は揃って辺りを見渡していく。十中八九マッドネバーの仕業に変わりはないが……。ここで彼らはようやく最上階へと繋がる通路で、怪しげな気配を察していく。

「おい、見ろ!」

「あ、アイツらは……」

「怪人?」

 近藤が指を指した方向には、数十体の怪人がこちらへゆっくりと近づいていた。その中には、地球にて銀時やキリトらが相手取った怪人達も紛れている。

「あん時に戦った怪人共じゃねぇか」

「明らかに覇気が違うわね……」

「差し詰め、幹部怪人と言ったところでしょうか」

 アスナらの呟きに、シウネーは怪訝そうな表情で怪人達の実力に警戒していた。どれも威圧感が強く、総じて苦戦する相手と括ったからである。

 一行の目の前に姿を現したマッドネバーの先兵。シウネーの予想通り、そのどれもが数多のライダー達を苦戦させた強敵だ。

 形態を変化させ、あらゆる状況に応戦するゴ・ガドル・バ。大地の力を持つ超越生命体の一体、地のエル。強靭な力を振るうドラゴンオルフェノク(魔人態)。ハサミ型の双剣で相手を仕留めるギラファアンデッド。火炎を操り戦国時代で暴れ回った火焔大将。シオマネキの力を宿したウカワーム。槍を用いて豪快に戦うレオイマジン。加速と飛行能力を併せ持つナスカ・ドーパント(レベル3)。特殊なカードを用いて爆発攻撃を操るジェミニ・ゾディアーツ。毒手や槍技で狡猾に攻めるレデュエ。冷気で記憶すらも操作するフリーズロイミュード(超進化態)。液状化や水の波動を使用するガンマイザー・リキッド。パズルゲームを基に集中攻撃を得意とするハテナバグスター。そして幹部級の怪人を束ねる疑似ライダーのナイトローグ。

 そう彼らはオベイロンの指示のもと、銀時らを足止めするべく最上階まで向かう境目までやって来たのである。意地でも最後の計画を邪魔されたくないようだ。

「とうとう敵も本腰を入れてきたのね……」

「ここからは総力戦ですかねぇ」

 未知なる怪人達との遭遇に、険し気な表情を浮かべるシノン。対し沖田は新たな敵の登場に、静かに闘志を燃やしていく。

 想定外の敵の乱入によって、先ほどまで行われていたグダグダなやり取りは一瞬にして打ち消されていた。今は皆がマッドネバーの怪人達へ敵意を向けていく。

「よしっ! 今こそ力を合わせる時だ!」

「調子の良いヤツめ。まぁ、これが終わったら確保してやるから覚悟しとけよ」

「おう! 絶対に逃げ切ってやるからよ!」

「いや、ストレートに言うのか」

 この場で争っても仕方ないと踏まえた土方は、素直にクラインの意見へ合わせる。ただ彼らを許したわけではないので、一時休戦で一致していた。クラインは謎の逃げ切りを宣言して、土方らを困惑させていたが……。

「うむ。流石は俺の見込んだ侍だ!」

「感心しなくていいですから!」

 桂だけはクラインの威勢の良さに共感している。余計に話がややこしくなると括り、シリカは反射的にツッコミを入れていた。

 と奇跡的にも桂一派と真選組がまとまりを見せたところで、場にいた全員が対幹部怪人へ向けて気持ちを整えていく。数分前とは見違えるほど真面目な光景がそこには広がっていた。怪人達も銀時らとの距離を保ちながら、彼らをぎょっと睨みつけていく。

 するとユウキは、恐れることなく強気に歯向かっている。

「アンタ達……マッドネバーの怪人達だよね? 僕らに勝負を挑む気?」

 そう聞くと真っ先に答えてきたのはゴ・ガドル・バだった。

「ヅグギバギヅロンザバ。ゴセダヂパゴラゲサゾギドレスダレビボボゼビダ(無粋な質問だな。俺達はお前らを仕留めるためにここへ来た)」

 彼は独自のグロンギ語で返答している。だが当然のことだが、グロンギ語を理解できる人物はここにはいない。故にこの言葉の意味を誰一人として理解していないのだ。

「何て言ったの?」

「ヒポポタスのドレスは五千ペソって言ったんじゃないですかい?」

「絶対違うネ」

 皆が気になっていたところに、沖田が適当な言葉で翻訳する。完全に的外れなのだが……。とそれはさておき、ゴ・ガドル・バに代わってレオイマジンとジェミニ・ゾディアーツ、そしてナイトローグが意気揚々と宣戦布告していく。

「おめでたい奴等だ。要するにお前らは俺達には勝てないと言うことだ」

「こんだけの数がいれば、オベイロン様の元には辿り着けないでしょ!」

「このままマッドネバーの餌食になるが良い……!」

 彼らは数の暴力を宣言してくるが、これは特に間違った意味ではない。人数差ではキリトらに劣るが、何よりも高い実力といざという時の加勢勢力があれば、彼らをねじ伏せることも容易くないからだ。

 この場は闇雲に戦うべきではない。銀時やユウキ達の間では、微かにそんな雰囲気が漂っていく。

[やはり穏便には済まされないか……]

「こうなったら、強行突入しか無さそうね」

「慎重に作戦を練らないと……でもどう行けば」

 エリザベス、アスナ、ユウキと思ったことを声やプラカードに上げている。仲間達も揃って頭を捻り出そうとするも、ちょうど良い妙案が思い浮かばないのだ。やはり戦況を覆すほどの戦力が足りていないのが欠点である。

 あわよくば新たな味方の登場を期待したいところだが……そう上手くはいかない。はずだった。決戦の火蓋が落とされそうな中、確かに変化は起こりつつある……。

 

 

 

 

 

 

 

 正式な通路の頭上には、一部の関係者しか知らない手狭な隠し通路が設置されていた。この通路も隠し穴と同じ役割を持ち、緊急時の脱出通路として位置付けている。そこを通して密かに最上階まで突き進むのは、鬼兵隊及び領主達の連合チームだった。

「……おや? 皆さん、アレを見てください」

 皆が口を閉ざしながら進む中で、突然武市が声を上げている。彼らのちょうど真下にいた銀時やユウキの存在を、仲間達へ伝えようとしたのだ。

「アレは……万事屋に幕府の犬、さらに桂までいるとは」

「マジっすか。一体どんな組み合わせすか」

 その呼びかけに従い、来島や万斉が下を見ると、そこには見知ったかが群を成している。万事屋一行に真選組の主要三人。さらには桂一派と、傍から見ると説明の必要な組み合わせであった。ちなみにキリトらについては、武市以外は初めて見るので、特に言うことは無い。

「おや。誰かと思えば……誰でしたか?」

「いや、覚えてないんすか」

 そもそも武市もキリトと話したのは一瞬なので、あまり覚えてはいないのだが。

 とそれはさておき、世界樹にいたマッドネバー以外の人物には、領主たちも興味津々でそっと覗いていた。

「君達の知り合いなのか?」

「知り合いではあるが、ちと違うでござる」

「むしろ敵対中ですね。分かりやすく例えるならば、現在の雨上が〇決死隊と言うべきでしょうか」

「えっと……壊滅的と言うことか?」

「意味合いは違うんじゃないの? それに後で怒られそうだしさ」

 サクヤが聞くと、万斉や武市が返答していく。だがしかし、後者の例えはあまりにも分かりづらいものだった。ユージーンもアリシャも困り気味に反応している。

 密かに万事屋らと怪人達の行方を気にする中、来島はとある人物を発見していた。

「ん? アレは……」

「どうした、また子?」

 来島の異変を察して万斉が声をかけるも、彼女からの反応は無い。何故ならば、来島にとって最も糾弾したかった人物を発見したからだ。その正体は、高杉と共にいたシウネーなのである。

「晋助様と一緒にいた女じゃないっすか……!! ここで会ったが百年目! アタシは行くっすよ!」

「ちょっと、また子さん!?」

 無論彼女の興味はシウネーへ一極集中しており、高杉の事を諸々含めて問い詰める所存だった。武市らの静止を振り切り、単身下の階へと飛び込んでいく。もはや気持ちのままに暴走する始末だ。

「ど、どうしよう!?」

「俺達も後を追うぞ!」

「了解だ」

 想定外の行動に一度困惑する仲間達だったが、ユージーンの指示で来島を追いかけることを決意。どんな状況下であれど、連れ戻すことにしている。

「……こうなったら、隙を見て隠し通路から」

 一方のシウネーはこちらへ向かう来島へ気付かず、真面目にも怪人達の突破方法を仲間へ伝えていた。撤退を視野に入れて、別の通路から最上階へ向かうことを提案する。

 ちょうど仲間達からの反応を伺っていた時だった。

「待つっす! コノヤロー!!」

〈ババン! ババン! ババン!〉

 不意に聞こえていた女性の声と共に、辺りには銃声が響き渡っていく。一行は新たな敵襲だと察して、皆反射的に身構えている。

「うわぁ!? なんだ……?」

「今のは弾丸?」

「この銃声は……リボルバー?」

 近藤や新八が冷静に状況を見極める中で、シノンは銃声だけで銃の種類を見抜いていた。GGOでの経験が意外なところで活躍している。

 とそれはさておき、一行の目の前にはピンクの振袖を着た金髪の女性が舞い込んでいた。鋭い睨みを利かせたまま、シウネーへ勢いよく近づき、彼女に拳銃を差し向けていく。

 ここまで僅か一分にも満たない行動である。

「えっ? わ、私……?」

「シウネー! ちょっと! なんで彼女を狙うのさ!」

 銃口を向けられたことに、思わず困惑するシウネー。そして突如襲ってきた来島に対して、堂々と理由を問い詰めるユウキ。

 場は突如として急変しており、キリトやアスナ、フィリアは見たことも無い女性の存在に首を傾げてしまう。

「だ、誰だ……?」

「この星の住人じゃないの……?」

 勢いに圧倒され呟くキリトやアスナに対して、

「き、綺麗な人だ……」

「いや、思うところそこなんですか!」

クラインは素直な一言を呟く。あまりの正直さに、シリカもツッコミを入れる始末である。

 一方で万事屋、真選組、桂一派は彼女の存在をもちろん知っており、思わぬ乱入に皆が驚いていた。

「お、お前は……!」

「確か……児嶋〇ん美!」

「来島だよ!! つーか、アタシの名前の原型すらねぇじゃねぇかよ!!」

 銀時も彼女の名を声に出すも、何もかもが間違っている。受けを狙ったとしか思われない反応にイラつき、来島は高らかにツッコミを入れていた。一瞬にして緊張感が解けた瞬間でもある。

 一方の銀時は何食わぬ顔で、彼女へ反抗していた。

「別に良いだろ。このネタ洛陽決戦篇でもあったんだしさ」

「そうアルよ。丸々パクる訳には行かないネ」

「だからって原作より酷い呼び方にする必要は無いでしょうが! ていうか、時系列がごっちゃになる発言は止めるっすよ!」

 神楽をも加わり言い訳を発するも、当の本人は納得していない。メタ発言もためらいなくぶつけていた。どちらにしても、元も子もない発言の数々である。

「えっと……これはつまり、銀さん達の知り合いなのか?」

「知り合いというか……敵対している相手と言うか」

「ワフ……」

 距離感の近い反応から、キリトらは来島を仲間だと思い始めるが、それは大きな間違いだ。新八も彼女との関係を話したいが、一言では語れないので悩んでしまう。定春も新八と同じ想いである。

「って、鬼兵隊の一人がなんでここにいるんだよ!」

「落ち着いてくだせぇ、土方さん。ここは様子を見やしょうぜ」

 真選組も思わぬホシの登場に困惑するも、沖田の言う通りまずは様子を見ることにした。

 桂一派も同じ反応である。

[意外な客人だな]

「あぁ。さては高杉のヤツもこの星に来ているのか」

 特に桂は鬼兵隊を率いるかつての友、高杉晋助の行方を気にしていた。

 と仲間内で反応がばらつく中、来島は依然としてシウネーへ敵対姿勢を向けながら、ゆっくりと問い詰めていく。(ちなみに先ほど集結した怪人達も、来島の動向が気になり一度襲撃を諦めている)

「それはそうと、アンタにはたくさん聞きたいことがあるっすよ!」

「な、なんでしょうか……」

「とぼけるな! アタシは知っているすよ! アンタが……アンタが晋助様と行動していたことが!」

 鬼気迫った表情のまま来島は、ためらいもなく言いたかったことをぶつけていく。あまりにも率直な言葉に、シウネー自身もつい拍子抜けていたが。

「……そんなことですか?」

「いや、重要なことっすよ! 何とぼけているんすか!」

 天然にも本音をポロっと零すと、またも来島がかんしゃくを立ててしまう。異性への認識の違いから、話は徐々にねじれを帯びていた。

 一方で高杉の存在を知り、一部の仲間達は驚嘆とした態度を示していく。

「な、何だと……!?」

「高杉さんって、前に話していたあの人よね」

「あぁ。一応会ったことあるからな……」

 以前にも高杉と遭遇したことのあるキリトは、突然の展開に耳を疑っていた。

「晋助……って誰?」

「昔にそんな司会の人がいた気が……」

 だがフィリアやリーファ女子達は、名前を聞いてもしっくり来ていない。そんな彼女達に、沖田や近藤が補足を加えていた。

「違いやすよ。高杉ってのは、鬼兵隊の総督でさぁ」

「要するに過激派テロリストの大ボスだな」

「えっ? そんなに危険な人なの?」

「おいおい。噂には聞いていたが、そんな人がこの星に来ているのかよ!」

 簡略的に高杉の概要を聞くと皆が驚き、シノンはついその事実を疑ってしまう。一方のクラインも、噂通りの人物に前々から感じていた脅威を察していく。

 そして万事屋一行も、因縁深い高杉の存在を知ると、険しそうな表情に変わっていた。

「高杉……ってあの野郎もここにいんのかよ」

「意外な人がまた出てきましてね」

「無理して出てこなくても良いアルよ!」

 彼らは幾度となく高杉と衝突した経験があり、彼と邂逅することもためらっている。何よりも今はやるべきことが多くあり、そもそも鬼兵隊の相手をしている場合ではないのだ。

 来島の登場、高杉の存在と先ほどに続いて、増々の情報量が多くある現状。皆に驚きを与える最中でも、来島は依然としてシウネーから銃口を向けたままである。

「さぁ、どんな関係か言うっすよ!」

「何もありませんから!」

 双方の話の解決に糸口が見つからない中、二人の会話に割って入って来たのは――なんと桂だった。

「おい、ちょっと待て! ということは、アレなのではないか!」

「ヅラ? 何か言いたいことでもあんのか」

 突如来島に言い寄って来た桂の姿を目にして、銀時は彼なりの狙いがあると思い込んでいたが――それはただの見当違いだった。

「つまりは……俺が高杉の女を寝取ったのか!」

「いや、どういう解釈してんだよ! 一気に攻めすぎなんだよ! 少しは空気を読めや!」

 やや恥ずかし気な表情で語ったのは、NT〇要素を含めた予想である。どちらにしても桂の思い過ごしではなく、存分に自身の性癖を露呈させていた。だがこの一言が、来島の怒りを余計に駆り出すことになる。

「はぁ!? お前……!! 晋助様と一戦を越えたのかぁ!!」

「一戦は越えていませんって! 一緒に共同作業をしただけですよ」

「共同作業だと!?」

「余計にややこしくなっているんですけど!! とんでもない勘違いを生んじゃっているよ!」

「って、シウネー! 火に油を注ぐような言葉は止めなって!」

 シウネーの言い方も相まってか、さらなる誤解を生み続ける二人の会話。もはや来島も暴走寸前であり、仲間にすら止めらない状況にある。シウネーも誤解を解こうとするも、運悪く解決まで遠ざけるばかりだ。新八やユウキも激しくツッコミを入れている。

 来島の乱入によって増々混沌と化す場の状況。そんな収集不可能な雰囲気をぶち壊したのは、まさかの怪人達である。

「えぇい! いつまで待たせる気だ!」

「とっとと戦わせろ! ハァァ!」

 いつまでも状況が進展しない銀時らに痺れを切らしており、とうとう一斉攻撃で彼らをけん制していく。各々が武器や体から衝撃波を放ってきた。

「ナー!」

「あっ、不味いアル! こっちに光弾が……!」

「えっ!?」

 急な攻撃に気が付いて、仲間達へ警告を伝えていく神楽やピナ。言い争いはさておき、衝撃波に気付いた一行は、反射的に武器や両腕で身を守ろうとしている。

 そんな時であった。

「「「「フゥゥゥゥ! ヤァァ!」」」」

 彼らの元には、またも意外な乱入者が駆けつける。現れたのは四人の男女で、彼らは剣や刀を用いて衝撃波を受け止め、そのまま相殺したのだ。

「な……アレは!」

 一瞬の出来事により、仲間達も何が起きたのかさっぱり分かっていない。だがふと前を見ると、そこには河上万斉、サクヤ、アリシャ・ルー、ユージーンの、連合チームの面々がいたのだ。遅れて武市も入り込んでいる。

「万斉先輩! 武市変態!」

「変態ではない。フェミニストです。最近暴れている方ではなく」

「一言余計っすよ!」

「フッ、無事ならば何よりでござる」

 いつも通りのやり取りに、つい安心感を覚える鬼兵隊の方々。

「あっ! サクヤ! アリシャ! ユージーン!」

「すまぬ。遅くなったな」

「騎士団もここに来ていたんだね」

「連絡が途絶えていたが、無事で一安心だ」

 そしてユウキやシウネーは、思わぬ助っ人の登場に心を躍らせていく。領主達とも交流が深いため、彼らの力を存分に頼ろうとしていた。

 鬼兵隊に続き、新たに登場したこの世界の領主達。これにはキリトらも、また驚きの反応を示している。

「この世界にも領主がいたのか……」

「本当に本人達と見分けが付かないわね」

「偶然ね」

 キリト、アスナ、リズベットと、領主達の見た目や雰囲気の一致に驚かされるばかりだ。

 一方で銀時はと言うと、急に増えた登場人物へ神経質な心配を浮かべていく。

「おいおい、人数増えすぎだろ。大して物語も進んでいないのに、もう一万字を越えているじゃねぇか」

「いや、気にするとこそこかよ」

 登場人物の増加故の文字数を何気なく気にしていた。無論そんなことを気にするのは、彼と投稿者のみであるが……。

 とそれはさておき、鬼兵隊や領主達の登場は、マッドネバー側にとっては想定外のことらしい。

「面倒な奴らが来たな」

「まぁ、良い。全て仕留めるまでだ」

 それでも戦うことに変わりはなく、標的が増えようともまとめて相手する心構えである。迷いなど到底無かった。

 一方でシウネーは、領主達へ怪人や現在のアルンを説明しようとしている。

「あの皆さん! これには理由が……」

「説明は後だ! 要するに、あの怪人共を取り押さえれば良いのだろう」

「ならアタシ達が手伝うよ! 鬼兵隊の皆さんと一緒にね!」

 しかし彼らは話を後回しにして、早くも幹部怪人達へ対峙することを決めていた。さらには鬼兵隊の意見も聞かずに、勝手に巻き込ませようとしている。

「ハァ!? ちょっと待つっす! 晋助様も見つかっていないのに、勝手に決めないで欲しいっすよ!」

「そう焦るな。つまりは晋助と言うヤツの居場所が分かれば良いのだろう」

「ねぇ、シウネー。どこか知っている?」

 やっかみを飛ばしながら来島がサクヤへ文句を言うも、彼女はアリシャと共にシウネーへ高杉の行方を聞いていた。威勢よく脅すよりも、慣れ親しんだ人物から聞く方が気兼ねなく答えられると二人は踏んでいる。

「えっと確か……世界樹内には確実にいます! 姫様と一緒に」

 その狙い通り、シウネーは言いたかったことをようやく伝えられていた。やはり来島の圧迫とした態度が、状況を長引かせていた要因なのだろう。

「よしっ! なら……」

「だそうだ。それじゃ、俺達の作戦を手伝えよ」

「って、勝手に連れ出すなっす! ちょっと、せめて力加減をしろや!」

 高杉の居場所が判明すると、来島はそっと場を抜け出そうとする。だがしかし、ユージーンによって強制的に戦場へ戻されるのであった。明らかに人員の少ない領主達の数合わせとして、駆り出されようとしている。

「やれやれ。晋助殿の無事がとれて良かったですが、ここは領主に協力しますかな?」

「拙者は乗るでござる。何事もタイミングが大事だからな」

 一方で武市と万斉は、来島の反応とは大いに異なり、この戦い自体は了承していた。万事屋やユウキらの雰囲気から、彼らもマッドネバーとの敵対者だと推測しており、ならば適材適所で協力すべきと括っている。いつになく素直な万斉だった。

 彼らの反応は置き去りにして、領主や鬼兵隊はマッドネバーの幹部怪人達の前に立ちはだかる。行動目的に違いはあれど、その想いは意外にも一つなのだ。

「おい、万事屋。真選組、そして攘夷党。一応言っておくが、主らを助けるためではないのでござる」

「全ては晋助殿との再会のため。ここは上階へ向かってくださいな」

 万斉や武市は要所をかいつまみつつ、敵対意識を保ちつつも、一度限りの協力に賛同する。一方で来島はと言うと、

「おい、青髪! 後で洗いざらい、晋助様との関係を吐くっすよ! 忘れんなよ!」

「まだ気にしていたのか」

「ほらほら! もう怒らないの」

「戦いは近いのだ。一回深呼吸すると良いぞ」

未だにシウネーへの疑いを強めていく。こうしつこくやられると、話し合ったとしても上手くまとまらない気がしてならない。領主達はそんな彼女をそっと落ち着かせるのだった。

「……高杉さんも、個性的な仲間を率いていたんですね」

 本性を露わにする来島の姿を見て、シウネーは苦笑いで思ったことを呟いている。やはり有無を言わさない勢いに圧倒されていたようだ。シウネーに限ったことではなく、来島の姿を初めて見るキリトやアスナらも彼女とは同じ想いである。

「と、とりあえず……協力してくれるってことで間違いないんだよな?」

「恐らくですけど」

 気持ちをそっと落ち着かせて、キリトは仲間へ気になることを質問していく。確証は無いものの、新八がその問いに返答していた。

 領主の件はさておき、鬼兵隊からの協力にやや半信半疑となる真選組や桂一派。その思惑を探っていたところに、銀時がさり気なく来島らに確認していた。

「要するにだ。お前らを信じて良いってことか?」

「一応貸しっすよ。全ては晋助様と鬼兵隊のためっす……」

「そうかい。ちなみによ、お前らはどこからここに来たんだ? 確か一本道しか無かったはずだが」

「えっ? ひょっとして……」

 手探りのまま質問を交わす銀時を見て、ユウキ、シウネーは彼の言いたいことを事前に察していく。それは彼らが通ったとされる、執務室までの秘密の通路だ。そっと会話に耳を向ける傍らで、その推測は確信に移り変わっていく。

「どこって? この上の通路っすよ。あっちの白黒のタイルを押せば、行けるとこっす」

「そうかい……あんがとよ。よし、このまま行くぞ!! てめぇら!」

「えっ、ちょっと銀さん!?」

 来島から隠し通路の行き先を教えてもらったところで、銀時は威勢よく来た道を戻っている。そう彼の狙いは、勢いのままに幹部怪人の大群を乗り切る算段だった。例え鬼兵隊や領主がサポートしたとしても、戦いに巻き込まれる可能性は否定できない。だからこそ敵すらも思いつかない方法で、この窮地を脱しようとしていた。予め敵の目の前には鬼兵隊や領主がおり、まずは彼らに矛先が行くだろう。そこで十分に時間を稼いで、自分やその仲間達は安全に執務室へと向かう新手の作戦である。

 敵の意表をも突く破天荒な作戦には、銀時を除く場にいた全員が驚嘆としてしまう。反応も千差万別だ。

「おぃぃぃ! 流石に急すぎるんだろうが!!」

「銀ちゃん、待つアル!」

「野郎……事前に伝えとけや!」

「ハハハ……!! 銀時ぃ、俺を置いていくな!!」

 即座に彼の意思を汲み取って、そのノリについていこうとする新八、神楽、定春、真選組に桂一派。関わりが特に深い者は、この作戦にも臨機応変に対応している。一方で、

「えっ!? 隠し通路から向かうの!?」

「おいおい、ちょっと待てよ!」

「幾ら何でも決めつけすぎない!?」

「僕らを置いていかないでって!」

キリトやアスナ、シノンにユウキと言った、SAO世界の住人とALO星の騎士団は急な作戦変更に対応し切れていない。最初はギャグかと思いきや、実は本気と言った私生活でもよくあるような勘違いで、桂達とは一歩出遅れている。いずれにしても、急いで彼の跡を追いかけるしか方法は無かった。

 不意打ちが如く仕掛けられた銀時の強行作戦。行く道を阻めたはずの幹部怪人達も、これには一杯食わされてしまう。

「おい、ちょっと待て!」

「そっちか!?」

「行かせないよ!!」

 ご丁寧にも全員が同じ道を阻めていた為か、これにはすぐに対処できない。慌てて銀時らの跡を追いかけようとした時だった。

「それはこっちの台詞でござる!」

「さぁ、アタシ達が相手だよ!」

「覚悟しろ!」

 当然目の前には戦闘態勢を整えていた領主達と鬼兵隊がおり、予定通りに幹部怪人達の足止めを行っている。彼らは思い通りに進むことが出来ず、執務室までの行く道を許してしまったのだ。

 しかしナイトローグだけは、しぶとくも最後まで諦めていない。

「ふざけるな!!」

〈デビルスチーム!!〉

 手にしていたスチームブレードのバルブを回し、闇のオーラをまとった衝撃波をキリトらへぶつけようとしていた。あわよくば隠し通路すら壊そうとしている。ところが、

「フッ!!」

フィリアがその邪悪な波動に気付いていた。彼女は片手剣を構え直すと、ナイトローグの放ったデビルスチームを打ち消している。

「何だと!?」

 思わぬ邪魔が入り、ナイトローグも愕然としてしまう。

 一方のフィリアはある事を、仲間達へ手短に伝えていた。

「みんなはさっきに行って! ここは私も戦うよ!」

「えっ!? フィリアちゃんは残るの?」

「うん! あのコウモリ野郎は、どうしても私の手で決着を付けたいの……だからさ、お願い!」

「……分かった。頼んだぞ!」

 それは自身も怪人達の足止めに加わることである。特にナイトローグには一度敗れており、その悔しさを果たすべく、今度は勝利を収めようとしていた。仲間達も彼女の意思を信じて、置いていくことにしている。

「さぁ、百倍にして返してあげるよ!」

 残ることを決意したフィリアであるが、その目に迷いは無かった。自分が出来ることを精一杯尽くす。足止め及びリベンジに彼女は心を燃やしていた。

 こうして執務室までを繋ぐ境目の道では、領主のユージーン、サクヤ、アリシャ。鬼兵隊の来島、万斉、武市。そしてフィリアの計七人が、幹部怪人達との乱戦を繰り広げていく。果たして戦いの行方や如何に……。

 

 

 

 

 

 

 思わぬ協力を得ることになった銀時、キリトら一行は、隠し通路を使って足早に執務室まで走っていく。自主的に戦う道を選んだフィリアを除いて、ほぼ全員が襲撃される間もなく、安全に逃亡することが出来ていた。

 これも銀時の強引な作戦変更によるおかげだが……当の本人は作戦が上手くハマったことに若干浮かれている。

「いやー、さっきの俺やたら主人公補正かかってなかったか!? かっこよかったよな、なぁ? なぁって?」

「はいはい。凄かったですよーだネ」

 しつこく感想を聞いてくる銀時に対して、神楽は塩対応で適当に言葉をかけていく。頼りにはなるものの、どこか肝心なところでしまらない。銀時らしさを仲間達は察していた。

「ちょっと、銀さん! そう言うのはあまり自慢しない方が良いのよ!」

「そうですよ! キリトさんを少しは見習ってくださいね!」

「うるせぇ! これが俺の流儀なんだよ、コノヤロー!」

「この強情さ……土方さぁんと同じですねぇ」

「てめぇ、喧嘩売ってんのか?」

 キリトのかっこよさと見比べるリズベットやシリカに対して、構うことなく反抗していく銀時。彼の強気な姿勢を見て、沖田もいらぬ一言を土方へ伝えてしまう。いつ起きるか分からない戦場の渦中でも、仲間達は自分らしさを一切忘れていない。

 その和気あいあいとした雰囲気は、ユウキやシウネーにももちろん伝わっている。

「中々に愉快な仲間達だね、アッスー」

「そうね……私にとって最高の仲間達よ!」

「うん! 僕らのチームと同じだね!」

 ユウキは思わずアスナに話しかけていき、彼女達はその想いをそっと共有していた。互いに頼りがいのある仲間がいる者同士、確かな友情を感じ取っていく。

 仲睦まじい姿には、横で見守っていたキリトも一安心している。

「良かった……って、シウネーさん? もうそろそろ着くのか?」

 すると彼はシウネーに残りの距離を聞いてきた。

「はい! もう目と鼻の先です! あの扉をくぐれば……!」

「そこにユイがいるのか……!」

 ちょうど執務室へ入る扉が遠目で見えており、あそこまで行けばようやく目的地に到着できる。長かったここまでの道のり。全てはユイとこの星の未来を救うために、彼らはいよいよ最後の戦いへと臨むのである。

「みんな、もうそろそろだ!」

 改めてキリトが仲間に呼びかけていき、各々に戦う覚悟を促していく。仲間達も了承して、気持ちを整えていた。

 もはや彼らに迷いなどない。全身全霊でこの戦いに決着を付けると心に決めている。全員が自身の得意とする武器を構え直したところで、

「ハァァァ!」

勢いよく執務室の扉を壊していた。言わずもがな鍵がかかっていたので、強制突破が如く無理矢理に部屋へと割り込んでいる。

「おい、どこだ! オベイロン!」

「さっさとユイを返すアル!」

 到着早々に銀時と神楽は、威勢よく怒号を上げていく。辺り一面にオベイロンやユイがいないか、彼らは注視していた。

 執務室の内装は異様に広く、例えるならばSAOやALO内で見受けられたボス部屋と広さはほぼ同じである。他には何段にも積み重なった本棚には、資料やALO星関連の本が綺麗にまとめられていた。机や椅子と言った仕事で必要な物品は全て、女王及びフレイアの私物と言っても過言ではないだろう。

 そんなことはさておき、一行は近くに人の気配がないことを察していく。

「いないだと……」

「そんなことはないはず! 絶対近くに……」

 キリトやユウキが声に上げていた――その時である。

「ん? なんだ!?」

 急に辺りの照明が眩く光り、ある一点に集中している。そこを目にすると、

「ユイちゃん!?」

「なんだと!?」

椅子に腰をかけて、気絶しているユイの姿があった。その表情はどこか苦しそうにも見えている。また彼女の近くには、禍々しさを放つ装置が不自然に置かれていた。この装置こそが、フィリアの話していたマッドネバーの重要な装置なのかもしれない。

「待ってろ! 今、助けに――」

 と銀時らがユイの元まで駆け上がろうとした時だった。

〈adobent!〉

「バリア! ナウ!!」

「えっ? キャ!?」

「うわぁ、何だ!?」

「みんな!?」

 状況は瞬く間に一変してしまう。奇襲と言わんばかりに隠れていたドラグブラッカーが仕掛けており、万事屋とユウキを除く全員を遮らせてしまう。しかもソーサラーの魔法によって、彼らの周りにはバリアが張られている。これではこちらから、助けることも出来ない。

「おい、どうなってんだ?」

「まさか今度はこっちが罠にハマったってこと?」

「すでに知られていたのか……?」

 根回しの良い行動の数々から、ユウキはマッドネバー側の策略だと推測。幹部怪人の内の誰か一体が、ダークライダーに連絡したと考えていた。これにはキリトも納得してしまう。

 一方でバリア内に閉じ込められたシウネーや真選組らは、目の前に五人のダークライダーがいることに気付いている。

「また会ったな。軟弱な妖精どもめ」

「騎士団の一人も合流してたなんてね……」

「前座は終わりだ。思いっきり戦わせろ!」

 リュウガ、ダークキバ、ポセイドンと相手を見下しながら、各々が標的を定めていく。彼らに限らず、横にいたソーサラーとシグルドも同じ気持ちである。

 一方のシウネーらは現在の状況を見極めつつ、皆が柔軟に対応していた。

「またアンタ達なの!?」

「ったく、しつこいわね!」

 リズベットやシノンら女子達は、またも妨害してきたダークライダー達にうんざりしてしまう。ピナも怒りを滲ませながら、「ナー!」と威嚇する始末だった。

 そんな女子達とは対照的に、男性陣は揃ってやる気を高めている。

[しかし言い換えれば、また仕留める好機が出来たということだ]

「どこまでも邪魔しようものなら、とことん付きやってやんよ」

「そうでさぁ。今度こそ決着を付けてやりやすよ。なぁ、ブラコン」

「と、当然よ!」

 エリザベス、土方と躍起を飛ばす一方で、沖田はさり気なくリーファへ自身の調子を確かめていく。彼女も問題なく答えており、今度こそは打ち勝つ所存である。

 各々が文句を声に出したところで、シウネーは改めてダークライダー達に宣戦布告をぶつけていく。

「アナタ達がどんな手を使おうと、私達は負けません! ここにいる妖精と侍が!」

「そうだ、そうだ! これでタイトルの伏線回収にもなったからな! シウネー殿、よくぞやった!」

「って、急に変なこと言わないでくださいよ!!」

 率直な一言に桂も事を加えるが、メタ要素を含めていたため、大半の仲間が理解できていない。シリカもツッコミを入れる始末だった。

 それはさておき、一行は自身の対峙するダークライダー達に目を付けている。バリアで範囲を狭まれている以上、今はここで戦うしか道は無いようだ。

「どうやらもう覚悟はしているようね」

「素直に降伏すればいいものを」

 ソーサラーやシグルドが自信良くぼやくと、近藤や桂がそれに言い返していく。

「残念ながら、お前さん達の思い通りにはならんよ」

「あぁ、そうだ。今度こそ貴様らに勝つ! ここにいる精鋭達でなぁ!」

 珍しくも共感できる一言に、仲間達も一安心していた。恐れを跳ね除け、勇気を心に灯し、彼らは今度こそ決着を付けようとしている。

「いくぞ!」

「「はぁぁ!!」」

 そして彼らはダークライダー達に敢然と立ち向かうのだった。こちらもいよいよ決着は着くのか……?

 

 

 

 

 

 

 一方でバリア外にいる万事屋とユウキ達は、薄っすらではあるが仲間達がダークライダー達と交戦する場面が見えている。

「ど、どうするアル?」

「ここはみんなに任せよう! 僕達はユイちゃんを取り戻さないと……!」

 心配ではあるものの、ここはバリア内で戦う仲間達を信じることにしていた。彼らは囚われているユイの救出に着手しようとするが……タイミングが悪く、あの男が一行の前に姿を見せている。

「おやおや。誰かと思えば、お邪魔虫に騎士団のリーダーではないか。ここまで来るとは大したものだよ」

「……てめぇか、オベイロン!!」

「久しぶりの再会だな。僕はまぁまぁ嬉しいよ」

「俺達はちっとも嬉しくないけどな……!」

 スッとユイの背後から現れたのは、マッドネバーのリーダーであるオベイロン。万事屋からすれば、次元遺跡以来の再会である。彼を見るや否や、皆鋭い目つきのままで敵対心を剝き出しにしていく。特にキリトは元の世界で戦ったオベイロンの姿と照らし合わせており、増々彼の敵対心を高ぶらせていた。

 場の緊張感が一気に高まったところで、ひとまずは彼とのやり取りに注視する。

「ユイちゃんを返してよ!」

「そうアル! ユイをこれ以上、利用させないアルよ!」

 存分に怒りを含ませながら、想いをぶつけていくアスナと神楽。ユイの身柄を要求するが、無論オベイロンもそう易々とは渡さない。

「ハハ、何を言っているのだ。こいつはこれから起こす僕の作戦で、最も重要な要素だ。返すつもりなんて毛頭ないよ」

「重要の要素だと……!?」

「ユイちゃんを利用して、一体何を企んでいるんだ!?」

 彼はユイを作戦の要として位置付けており、返す余地すら考えていなかった。強情なオベイロンの態度に、増々怒りを募らせていく万事屋達。定春も「ウゥ……!」と唸り声を上げながら、彼に威嚇していく。

 するとユウキは何かを察したのか、オベイロンに向けて所持していたガイアメモリを見せてきた。

「アンタの言う作戦って何? もしかして、このメモリに関係すること?」

 真剣な表情で聞くと、彼はクスっと笑い最終計画の全貌にユウキらに披露していく。

「やはり貴様が持っていたか……そうだな。このメモリさえ揃えば、後はもう起動するだけだな。このアルヴビッカーをな!」

「アルヴビッカー……?」

「その装置が起動すれば、どうなるアルか!?」

「簡単さ。今アルンで起きていることを、星全体に巡らせるのさ!! つまり僕の意思次第で、人も魔力も操れることが出来る……僕はこの星の妖精王となるのだよ!!」

「はぁ!?」

「なんだと!?」

 狂気的とも言える計画の全貌に、銀時やキリト達は大いに困惑していた。話をまとめるとユイ、ガイアメモリ、エクスビッカーの三つを利用して、ALO星を自身の都合が良い星に変えるとのこと。要するに最終計画が実行されれば、ALO星の未来が奪われることに間違いはない。

 オベイロンもニヤリと笑みを浮かべており、このまま詳しく作戦を解説している。

「現在アルンには二つの装置が作動している。一つ目は鏡の世界に幽閉させる装置。二つ目は幽閉された下僕の生気や魔力を奪い去る装置。だが僕はこの効果を、星中に広げたいと思っているんだよ……誰も僕に逆らえなくするためにな!!」

「そのためにユイを利用するのか!!」

「そうだよ! ヤツはエネルギー体として、とても素晴らしいものだよ。装置を起動すれば、瞬く間にその効果を発揮するだろうね……」

「……てめぇはユイを道具としか思ってねぇのか!」

 やはり偽者のフィリアの情報通り、マッドネバーのクーデターには装置が関係していた。現在起きている効果を星中に波及するために、ユイとガイアメモリの力が必要不可欠だという。どちらとも道具としか見ておらず、その乱雑な態度に彼らの怒りは限界値に達してしまう。

 するとユウキはガイアメモリを奪われないためにも、手にしていたメモリを全て壊そうと試みるが……

「おっと。ちなみに言っておくが、壊したって無駄だよ。欠片が一つでもあれば、僕の変身したアナザーエターナルの力で復元出来るからねぇ。君達にとっては、この装置を破壊することしか方法は無いよ」

「ダメか……」

オベイロンの注意によって諦めてしまう。この言葉が真実かはさておき、メモリを破壊しても大したことではないことが伺える。これでは彼の言う通り、戦うしかユイを救う道は無いようだ。

 何の罪もないユイを己の願望のために利用するオベイロンに、仲間達は皆怒り心頭している。そして高らかに、心に感じていたことを相手にぶつけていく。

「なんて卑怯極まりない人なの……!」

「結局この世界のお前も、自分の事しか考えてないじゃないか!」

 元の世界のオベイロンと照らし合わせて、彼よりも外道さや卑劣さをひしひしと感じていくキリトやアスナ。

「要するにその装置を壊せば、お前の計画もおじゃんになるんだろ? だったら話は早い」

「ユイちゃんは絶対に僕らが取り戻しますよ……!」

「どんな手を使ってでもなぁ!」

「ワン!!」

 そして力づくでもユイを取り戻すとする銀時ら万事屋一行。真正面から戦い、計画すらも粉々に壊すと決意している。

 一方でユウキは、今まで心に感じていたことを声に出していた。

「色んな人を巻き込んで悲しませて……その果てに力へ溺れるなんて。僕の仲間にも怖い想いをさせて……はっきりと言うよ。アンタは絶対に僕らが確保する!! 自分の犯した罪と、しっかり向き合ってもらうよ!!」

 オベイロンに思うことは多々あれど、倒すのではなく確保で気持ちを一致させる。たくさんの人に迷惑をかけてきた分、その償いを果たすべきと彼女は考えていた。事を防げなかった悔しさを滲ませながらも、今度こそはやり切ると決意していく。

(因みに言うと、この時のユウキはまだジュンら仲間達がてっきり囚われていると思い込んでいる。本当はすでに解放されているのだが……)

 それはさておき、オベイロンは改心することなく、意地でも自身の計画を実行しようとしていた。

「僕が罪を償う? 何を言っているのだ。王たる僕にそんな必要は無い!!」

〈エターナル!!〉

 すると彼は懐から取り出したアナザーエターナルウォッチを起動。それを体内へと宿し、再び怪人態であるアナザーエターナルに変貌している。長剣であるガイアキャリバーを手に、キリトらと戦う準備を整えていた。

「さぁ、メモリを渡せ!! さもなければ、貴様らを抹殺してやる!!」

 どんな手段を使おうと、実行へと移す所存である。

 そう脅されようとも、万事屋やユウキは怯むことは無かった。

「てめぇのチンケな厨二病計画もここでしめぇだ!」

「メモリは渡さないし、ユイは返してもらうぞ!」

「全力で返り討ちにするアル!」

「ワン!!」

 銀時、キリト、神楽、定春と真っ向から戦うことを露わにしていく。

 一方のユウキは、アスナとの共闘を改めて確かめている。

「一緒に戦おう、アッスー!」

「もちろん……! 協力してアイツを倒すわよ!」

 共に剣を手に取り、標的をオベイロンことアナザーエターナルに定めていく。

 いよいよ始まるマッドネバーとの最終決戦。皆が呼吸を整え、全力で戦い抜く意思を露わにしている。

 そして――新八の掛け声のもと、遂に戦いが始まろうとしていた。

「皆さん、行きましょう!」

「あぁ!」

「OK!」

「うん!」

「「「「「「「はぁぁぁ!!」」」」」」」

 こうして銀時、キリト、新八、アスナ、神楽、ユウキ、定春と言った精鋭達は、対アナザーエターナル戦に身を投じるのである。果たして勝機はあるのだろうか……そのカギを握るのは、ユイとキリトが現在所持しているアルヴドライバー……かもしれない。




 とうとうバレましたね。真選組にクラインが攘夷志士であることが。戦いが終わったらどうなる事やら……

 とそれはさておき、遂に別れていた仲間達と再会! このワチャワチャ感、なんだか久し振りな気がします。幹部怪人達が現れても、その雰囲気は健在みたいです(笑)

 それにしてもこんな強敵を本物そっくりに復元するこの世界のオベイロン……何故その頭脳を良いことに役立ってなかったのか。あっ、平行世界の須郷だからか! (何の解決にもなっていない)

 窮地に陥るユウキ達でしたが、上手いことに鬼兵隊と領主が駆けつけてくれました! シウネーを巡って、場は一段と混乱していましたが。おい、桂! お前は黙ってろ!

 一方でオベイロンはユイの純粋なエネルギー(分かりやすく言うと精神力?)を自身の欲望のために使用しようとしています。自分で作った設定ですが、気持ち悪いですね(笑)装置の力を最大限にして、ALO星全土の掌握を目論んでいるそうです。もちろん万事屋達が全力で止めにかかります!


 後はこれも余談なのですが、フィリアは執務室に向かわせるべきか悩んでいました。理由としては、これからの展開で彼女に見せ場があるか無いか決まるからです。考え続けた結果、ナイトローグとの決着を付けるために残すことにしました。もしも今後変更の可能性がある時は、かなり強引な手を使わないといけないかもしれません……その点はご注意を。

 そんなわけで次回はいよいよオベイロンことアナザーエターナルと決着……果たして本当にそうでしょうか? では、また!

次回予告

遂に決着か――?

銀時「ここはてめぇの遊び場じゃねぇんだよ!」

アナザーエターナル「僕は敵なしだぁ!」

一か八かの作戦……

ユイ「お願いがあります……」
キリト「でも、そんなことしたら!」

そして現れる――危険な男

高杉「祭りでもやってんのか? いや……ただの三流劇場か」
銀時「た、高杉!!」

妖国動乱篇十二 激突!妖精王と悪しき戦士
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