剣魂    作:トライアル

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本日より入れ替わり篇がスタート! なお、入れ替わった時の表示として「人格(肉体)」と表現しております。
例「銀時(キリト)」の場合、中身は銀時だが見た目はキリト。
混乱しないようにご注意ください。



第百十訓 俺が万事屋で、アイツがゲーマーで

「逃がすかよ!!」

 あくる日の万事屋。この日彼らは六人揃って、かぶき町にて暴れ回る宇宙猪を追いかけていた。この宇宙猪は突拍子もなく突進攻撃を繰り出す為、住人から苦情が入り、万事屋にも依頼が届いたという流れである。

 平気で住宅街を走り回る宇宙猪。そんな猪は分かれ道に差し掛かると、三つある道のうち、真ん中の直線の通路へと逃げ込んでいった。

「テメェら、分かれるぞ! 俺とキリトは右手、神楽とアスナは左手、ユイと新八は真ん中へ行け!」

「分かった!」

「分かったわ!」

「分かったネ!」

「「はい!!」」

 銀時は即座に指示を出し、新八とユイが真ん中の道、銀時とキリトが右手の道、神楽とアスナが左手の道へと向かわせた。手分けして宇宙猪を追いこみ、四方八方から捕獲する算段である。

 みな指示された道へと走りだしていた。

「キリト! 油断するなよ!」

「分かっているから! 猪なら何度も戦っているから、大丈夫だよ!」

 右手側の道を進む銀時とキリトは、勢いよく走っている。特にキリトは元の世界でも、SAOにて何度も野良猪と戦ったことがある為、捕獲にはかなり自信を持っていた。

「アッスー! 私が取り押さえるから、瞬時にみねうちをお願いネ!」

「了解! 任してちょうだい!」

 一方で左手側の道を進む神楽とアスナ。彼女達は早くも宇宙猪を取り押さえるプランを組み立てている。

「新八さん! もう少しで、猪に追いつきそうです!」

「ありがとう、ユイちゃん! このまま……!」

 同じく真ん中の道を進むユイと新八も同じ気持ちだった。しかし真ん中の道のみ、曲がりくねっており、障壁もあって思うように走れていない。

 故に、合流する通路で先に着いたのは銀時、キリト、アスナ、神楽の四人のみだった。

「アレ?」

「消えた!?」

「猪は?」

「どこにもいないネ」

 合流した矢先、四人は近くに宇宙猪がいないことに気付き始める。一本道となっている為、確実にこの近くにいるはずと、皆が付近を探していた時だった。

「みんな! 上だ!」

「上?」

 キリトが気配に気が付き、上空に指を指すと、そこには空中から四人に向かって突進する宇宙猪の姿が見えている。至近距離で近づき、気づいた時には避けることも出来ず……

「むぅぅぅ!!」

「「「「ぎぁぁぁあ!!」」」」

みな宇宙猪の突進攻撃に巻き込まれてしまっていた。

「銀さん! 神楽ちゃん!」

「パパ! ママ! 大丈夫ですか!?」

 遅れて到着した新八とユイは、仲間達が無事か声をかけてくる。なお、肝心の宇宙猪は突進攻撃の影響により、目を回して行動不能に陥っていた。

 そんな宇宙猪の攻撃を受けてしまったキリトはというと、

「おい、新八! もっと早く駆けつけろよ! タイミングずれたじゃねぇか!」

「ごめんなさい、キリトさん! そんな怒らないでくださいよ!」

珍しくも新八にやつあたりしている。彼は不機嫌そうな表情で、新八に怒気を飛ばしていた。新八も彼の機嫌を直そうと宥めようとしたが……

「キリト? 何言ってんだ? お前、ここに来る途中に眼鏡でも壊れたか?」

「えっ? どういうことですか――」

キリト本人からは意味不明な一言が飛び出ている。まるで銀時のような皮肉交じりの言葉に違和感を覚えていると、急にキリトの表情が一変していた。

「おい、待て……なんで俺が目の前にいるんだよ」

「俺? って、ちょっと待ってください! これって……」

 キリトは銀時を指さして、急に困惑めいた表情に変わっている。一連の不可解な行動だが、新八はここでようやく察していた。今目の前にいるのがキリトではなく……キリトの体で話す銀時だということに。

「痛……銀さん? 大丈夫だった、アレ?」

 その証拠に、銀時の様子も可笑しかった。声のトーンも若干上がり、真っ先に他人の心配をしている。そう。彼の正体は、銀時の体で話すキリトなのだ。

「ママ! 神楽さん! しっかりしてください!」

 一方でユイは、アスナと神楽が無事か声をかけていたのだが……

「よっと、大丈夫アルネ。ユイー、心配かけたアル」

「ママ……?」

「どうしたの、ユイちゃん? 私はこっちよ」

「神楽さん……?」

彼女は二人の違和感のある行動に戸惑っている。アスナが神楽のような口調で話し、神楽がアスナのような口調で話しているからだ。

「アレ?」

「えっ?」

 もちろん彼女達も気付き始める。自分達の体が入れ替わっていることに……。

「お前……キリトか?」

「じゃ、銀さんなのか……?」

「神楽ちゃんなの……?」

「アッスー……!?」

「「「「い、い、入れ替わってる!?」」」」

「「えぇぇぇ!!」」

 六人はただただ、目の前の信じられない現実に驚愕するしか無かった。こうして万事屋の長い長い入れ替わりの日常が幕を開けたのである……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何? 全自動卵かけご飯製造機をもう一度使いたいだと?」

「そうだよ、爺さん! 早くこの体を元に戻してぇんだよ!!」

 源外に対し、激しく交渉する銀時(キリト)。その苛々とした表情を見て、源外も彼の焦りを密かに感じとっていく。

 宇宙猪を無事捕獲した万事屋一行は、元の体に戻る為、源外のいるからくり堂に訪れていた。以前にも銀時と土方の魂が入れ替わった際、彼が開発した全自動卵かけご飯製造機の物質移動装置が役立った経緯があり、元の体に戻るには彼を頼るしか無いと考えている。

 新八ら万事屋にとっては二度目の入れ替わり騒動だが、ユイやキリトらにとっては、元の世界ではまず起きない人格の入れ替わりにどこか新鮮味を感じていた。

「まさかこんな事態になるとは……」

「おそらく宇宙猪の強い衝突が、一時的に魂を揺さぶって、強制的に肉体と心をバラバラにしたんだと思います」

「なんて迷惑な猪だったんだ……」

 ユイは猪の突進攻撃が、原因だと察している。猪が地面にぶつかった際、肉体と魂が離れて、違う人物に入ってしまったという。いずれにしても、迷惑この上ない猪であった。

 一方で入れ替わってしまったキリト(銀時)とアスナ(神楽)は、ひとまず元の姿に戻れる方法が分かって一安心している。

「というか、入れ替わっても元に戻る方法って、なんか新鮮だな」

「そうね。アニメだと同じことを繰り返したら、元に戻るのが定番だものね」

「銀時さんの体にパパがいて、神楽さんの体にママがいるなんて……全然慣れないです!」

「それはこっちも同じだよ、ユイちゃん。あんな目つきの死んでないさわやかな銀さん、初めて見ますから」

 キリト(銀時)とアスナ(神楽)が話すだけで、違和感が拭い切れないユイと新八。前者は見違えるくらいハキハキしていて、目元もくっきりと開いている。対して後者は、見た目は神楽なのに、どこか上品でしっかり者の雰囲気が見た目からでも漂っていた。中身が入れ替わるだけで、だいぶ印象が異なるとこの時の二人は痛感している。

「まぁ、入れ替わったんなら、しょうがないアル。新八、お腹空いたから何か食い物よこせよ」

「こっちのアスナさんは粗暴でがさつに……」

「おい、これ以上言うと、金〇蹴るぞ」

「神楽ちゃん! アスナさんの声でなんてこと言ってんだよ!!」

 一方で神楽(アスナ)は、入れ替わってもなお普段通りの態度を続けていた。アスナの持つ上品さは失われ、神楽特有の粗暴で棘のある雰囲気に変わってしまう。新八も思わず強めのツッコミを入れている。

「そして銀さんは……相変わらず目が死んでいると」

 新八は銀時(キリト)の様子も確認するも、こちらも普段通りの銀時とまったくもって同じであった。目は死んだ魚のような目になり、キリトの持つ冷静さはとうに失われている。今もなお源外と言い合いをしており、彼と激しくぶつかっていた。

「そう言われても、あの装置最近パーツの組み換えでいじったから、再起動までに二日かかるぞ」

「はぁ!? じゃ、二日間はこの体で過ごさなくちゃいけないのかよ!」

「そういうことになるな」

 そんな中で、源外から現状の全自動卵かけご飯製造機について説明が入る。なんと部品の流用を行ったらしく、新しく作り直すのに二日ほど時間がかかるらしい。つまりしばらくは、入れ替わった状態のまま過ごさなくてはいけないということである。

「ふざけんな! こんな辛党だらけの体じゃ、俺の糖分を満たせねぇんだよ! 酒も飲めねぇしよ! どうしてくれるんだ!」

「まぁまぁ、落ち着けって銀さん!」

「離せ! てんめぇ、俺より体デカくなって、何様のつもりだ!」

「それは俺が銀さんになったからだろ」

 上手くいかない現状にやきもきした銀時(キリト)は激高。源外へ強く当たるも、キリト(銀時)に取り押さえられてしまう。銀時(キリト)は入れ替わったことで、酒が飲めないことにだいぶご立腹の様子だ。キリト(銀時)にも強めにやつあたりしている。

 そんな現状を見かねて、アスナ(神楽)も動き出していた。

「もう、いい加減にしなさい!!」

「ぐあはぁ!!」

 彼女は容赦なく、銀時(キリト)の腹部へストレートに殴っていく。アスナ(神楽)の痛烈なる一撃を受けて、銀時(キリト)は思わず倒れこんでしまった。

「源外さんにだって事情があるんだし、どんなに喚いてもすぐに元に戻れんじゃ、しょうがないんじゃないの?」

 源外側の事情をくみ取り、銀時(キリト)を説得しようとしたアスナ(神楽)だったが……攻撃を受けた彼の様子は異様に痛がっている。

「そもそもお前は力加減を考えろ……本気でダウンするところだったぞ」

「えっ? あら、やだ! なんで?」

「そりゃ、アッスーが私になっているからアルよ」

「神楽さんは夜兎ですから、少しのパンチでも大きな一撃になっちゃうからですよ」

「あっ、そっか」

 神楽(アスナ)とユイからの助言で、やっとアスナ(神楽)は銀時(キリト)が異様にダメージを受けている理由を知っていた。現在の彼女は神楽の肉体で、戦闘民族である夜兎の力を宿している。つまりは力加減を間違えると、先ほどの銀時(キリト)と同じく大きなダメージを相手に与えかねないのだ。

「ごめんね、キリ……銀さん。大丈夫だった?」

「なんとか。つーか、お前の彼氏の体なんだから、少しは弁えろよ」

 アスナ(神楽)は、銀時(キリト)に謝りを入れて、彼に手を差し伸べる。キリトの体が無事か、彼女は入念に確認していた。

「こりゃ、長い二日間になりそうだな……」

「そうですね、銀……キリトさん」

 キリト(銀時)と新八も、元の姿に戻るまでは何かしらの波乱が起きると予想している。共になんともいえない表情となり、大きく頷いていた。

「とりあえず源外さん。宜しくお願いしますね」

「いつまでも銀さんの体にいるわけにはいかないからな」

「おう。任せておけ!」

 そして二人は源外に、改めて全自動卵かけごはん機の修理を頼む。四人の肉体が戻るには源外のカラクリが必須の為、どうしても彼に頼まざるを得ないのである。源外自身も快く了承してくれた。

「とりあえず、万事屋に戻りましょうよ」

「そうアルナ」

 こうして一行は、用事を終えると一旦万事屋へと戻ることにする。

 

 

 

 

 

 

 

 万事屋へと戻ってきた六人は、ひとまず明日と明後日で、各々の用事について互いに確認していた。

「ほんでもって、明日の予定ってお前らあるか?」

 銀時(キリト)がみなに聞くと、アスナ(神楽)から返答が返ってくる。

「私は明日、神楽ちゃん、ユイちゃんと一緒に、吉原へ行く用事があるけど」

「いざという時は私がフォローに回るので、問題ないと思いますよ!」

 アスナ(神楽)、ユイ、神楽(アスナ)の三人は、明日吉原でシリカやリズベット達と会う用事を入れていた。ユイも二人に同行するので、いざという時はフォローに回ると自負している。女子達については、特に問題が無さそうに見えた。

 一方でキリト(銀時)も、明日個別で用事を入れている。

「俺はクラインと一緒にカラオケへ行く用事があるよ」

「なんでお前、指名手配犯と一緒にカラオケ行く予定なんかあるんだよ」

「前々から予定していたんだよ。その時は指名手配犯じゃなかったし」

「どっちにしろ、時間の問題だっただろ」

 珍しくもクラインと一緒に遊ぶ予定だった。銀時(キリト)は皮肉交じりに彼をからかっていたのだが……

「じゃ、銀さんは明日用事あるのか?」

「ヅラとラーメン屋に行く予定」

「銀さんも同じじゃん」

「うるせぇ。特に用事も無かったし、断る理由もないからな」

肝心の銀時(キリト)も同じような予定を入れている。こちらは桂と一緒にラーメン屋へ行くとのこと。

 四人共に用事が入っており、その中でも危惧されるのは桂やクラインと約束していた銀時(キリト)とキリト(銀時)の方であった。

「神楽ちゃん達は大丈夫として、問題は銀さんとキリトさんの方ですよね」

「おい、新八。ヅラクラにはこの事、黙っておこうぜ。余計に面倒くさくなるだろ」

「確かにそうかもしれないけど……じゃ、銀さんがキリトさんの代わりにカラオケ行くんですか?」

「そうだな。ほんでもって新八は、キリトと一緒にいろよ。何かあった時、キリトのことフォローしておけよ」

 銀時(キリト)は、桂とクラインには隠し通すことを提案。二人の性格上、より面倒な状況になりかねないので、本当のことを隠したい様子だった。となると、入れ替わった状態で互いに約束の相手と会うことになる。銀時(キリト)はフォロー相手として、キリト(銀時)の付き添い相手に新八を行かせようとしたが……

「いや、銀さんの方についていきますよ」

「はぁ? なんでだよ」

「こっちの方が心配だからですよ。余計なこと言って、キリトさんとクラインさんの仲にヒビが入ったらどうするんですか?」

彼はむしろ銀時(キリト)の方を心配していた。余計なことを言って、クラインに嫌な思いをさせないか気がかりで、銀時(キリト)に付き添うと決めている。

 逆にキリト(銀時)のことは、特に心配はしていない。キリト(銀時)がしっかり者で変に下手は打たないことに加え、桂のことだから多少頓珍漢なことになっても乗り切れると彼は思っていた。

「俺は大丈夫だから、銀さんは新八と行ってきなよ」

「同じくです!」

「私も同意見よ」

「私もナ」

 キリト(銀時)のみならず、ユイ、アスナ(神楽)、アスナ(神楽)も同意している。みなに急かされる形で、銀時(キリト)は新八の付き添いを渋々同情した。

「分かったよ! じゃ、新八頼むぞ」

「はい、任せてください!」

 若干不満げではあるものの、致し方ないと無理やり自分を納得させている。

 と話はひと段落着いたのだが……やはり四人の魂が入れ替わっているせいか、六人共に大きな違和感を覚えてしまう。

「つーか……慣れねぇな」

「そりゃそうですよ。入れ替わってるんですから」

「だな。ほら、見てみろよ、新八。銀さんと神楽に挟まれているユイをよ」

 銀時(キリト)に言われて振り向くと、そこにはキリト(銀時)をアスナ(神楽)とユイが見上げて眺める様子が目に入っている。

「この姿だと十三歳差もあるのか」

「なんか新鮮ね。キリト君を見上げなきゃ話せないなんて」

「私もです。パパも銀時さんと同じ年齢になったら、これくらいたくましくなってほしいですね!」

 キリト(銀時)は改めて、自分が銀時と入れ替わった事をひしひしと感じていた。ユイやアスナ(神楽)との身長差もあって、意識はしていなかった銀時からの目線に新鮮味を覚えている。

 一方でアスナ(神楽)やユイは、キリト(銀時)を見上げて話していた。彼と同じく身長差を感じて、ユイは将来のキリトが銀時並みにがっちりした体型になってほしいと期待を寄せている。

 そんな光景を銀時(キリト)、神楽(アスナ)、新八は何とも言えない表情で眺めていた。

「おーい。なんか危ない絵面になっているよ。こんなのPTAが見たら、苦情が来そうな絵面だよ」

「銀ちゃんはロリコ○って、SNSであることないこと言われそうアル」

「あり得そうだから、止めてね。神楽ちゃん」

 彼らは入れ替わってもなお、普段通りの皮肉を漏らしている。

 そんな中で新八は、二人と同じ目線で話せることにどこか安心感を覚えていた。

「でも、この姿だとほぼ身長も年齢も変わらないから、僕としては有難いですよ」

「年齢の差は変わらなくも、人気の差は月とすっぽんアルよ」

「そうそう。なんせキリトもアスナも、SAOの人気投票上位だからな。こいつらが八位以下に落ちることは無いから、有難くその人気のおこぼれに預かろうぜ」

「良い考えネ! 私もアッスーの体のまま、ちやほやされたいアル!」

「アンタら、なんて邪なこと考えているんですか! キリトさんやアスナさんの声で、メタネタは止めてくださいよ!」

 がしかし、肝心の銀時(キリト)と神楽(アスナ)はこれっぽっちも共感していない。むしろキリトとアスナの読者人気を利用しようと、浮かれ切っていた。当然新八からは、ツッコミが入ってしまう。例え違う声だろうと、二人の態度に一切の遠慮は無かった。

 すると、アスナ(神楽)は立ち上がり、神楽(アスナ)へと近づいている。

「まぁ、折角に入れ替わったんだし、今の内しか出来ないことをしないとね!」

「えっ、アッスー?」

「フフ! 一度妹気分を味わいたかったのよね~。神楽ちゃん、いやアッスー!」

 彼女は入れ替わりを利用して、神楽(アスナ)に思いっきり甘えてきた。体をギュッと抱きしめて、力加減を調整しつつ、神楽(アスナ)との距離を縮めている。アスナ(神楽)の大胆な行動に、神楽(アスナ)は少しだけ困惑していた。

「ちょっと、ママ! ずるいですよ! 私も混ぜてください~!」

「ユイ―! お前もアルかー!」

 そんな様子を見かけて、ユイも同じく神楽(アスナ)に抱き着いてくる。二人の抱擁に、彼女はただただ恥ずかしがって応対するしか無かった。

 と女子達が入れ替わりを十分に楽しんでいる隙に、キリト(銀時)も自分に出来ることを思いついている。

「じゃ、俺は……銀さんが早くパソコンに慣れておくように、操作とか裏技とかまとめておくよ。元に戻った時、体が覚えているかもしれないからな」

「優しいよ! キリトさん、優しすぎるよ!」

 彼はパソコンを起動させて、銀時専用のパソコンの操作方法の資料を作成し始めていた。しかも銀時の体のまま実際に操作し、元の体に戻った後でも難なく操作できるようにと考えている。キリト(銀時)の気遣いに、新八もつい感銘を受けていた。

「銀さんもほら、キリトさんに何かしてあげることはないですか?」

「そうだな……じゃ、俺は」

 一方で銀時(キリト)も、キリト(銀時)に出来ることは無いか考えていたところ……

「お前らが夜のテクニックを増やせるように、大人のお店にでも行くか!!」

最低の考えを思いついている。彼は入れ替わりを利用して、キリトの若い体のまま、風俗店に行こうとしていた。

 なお当然のことだが、

「ホワチャ!!」

「ハァ!!」

「ぶふぉぉぉ!!」

そんなことアスナ(神楽)と神楽(アスナ)が許すはずがない。二人は怖い表情のまま、銀時(キリト)に容赦なく蹴りを入れてきた。

 そして彼の体を抑え込んで、入念に警告していく。

「キリト君の体で風俗に行こうものなら……例え銀さんでも容赦はしないわよ」

「シッノー達を呼んで、お前をボコすことだって出来るネ。調子乗るなよ、天パ!」

「じょ、冗談に決まってるだろ! 何本気にしているんだよ!! 良いから外せ!!」

 本気で行くつもりは無かったと弁解する銀時(キリト)だったが、日ごろの行いのせいかまったく信用されていない。彼の釈明とは裏腹に、二人は一向に銀時(キリト)を拘束している。まだまだお仕置きが足りていないと思っているのかもしれない。

「銀さんってば……」

「パパの体で悪いことしたらダメですよ!」

「何考えているんだ。ウチの主人公は」

 キリト(銀時)、ユイ、新八も、銀時(キリト)にあきれ果てている。これ以上余計なことをしないようにと、三人は切に願っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなやり取りがありつつも、万事屋一行は普段通りの日常を過ごしていく。現在は夕方時であり、夕食の準備やら休憩にみな勤しんでいた。

「フフーン」

 鼻歌を歌いながら、夕食のオムライスを作るアスナ(神楽)。元の体と比べたら小さくなったものの、特に支障なく料理を進めている。あわよくばこの体で料理の技術力を覚えて、元に戻った時に神楽にも同じくくらい、料理が上手くなってほしいと思っていた。

「定春~。私だって分かるアルか~」

「ワン!」

「多分神楽さんだ!って思っていますよ」

 一方で神楽(アスナ)とユイは、定春と遊んでいる。定春自身はアスナの中身が神楽だと分かっており、変わらずに彼女とじゃれあっていた。仲睦まじい光景には、ユイも幸せを感じている。

 そして銀時(キリト)はというと、ソファーに寝っ転がって、趣味の週刊漫画雑誌ジャンプを読み進めていた。

「ジャンプを読んでいるキリトさんって、凄い違和感が……」

「あぁ、なんだよ。電撃文庫の主人公だって、ジャンプを読むだろ?」

「聞いたことありませんよ。そんな話。そもそも、わざわざ所属先を言わなくても良いんじゃないですか」

 銀時(キリト)の謎の持論にツッコミを入れる新八。それでも普段のキリトからは想像もつかない自堕落な姿に、新八は苦い表情を浮かべている。中身が変わるだけで、ここまで印象が変わるのかと、改めて思い始めていた。

 一方のキリト(銀時)は、ようやくパソコンにて作っていた資料作りを終了する。

「銀さん。終わったよ。後で読んでおいてくれよ」

「あんがちよー、キリト。後で読んどくわ」

「絶対だよ。てか、銀さんって本当ジャンプ好きだよな」

「そりゃ男のロマンが詰まっているからよ。ほら、お前も読んでみろよ」

「いや、俺はいいから。いつも通り、ゲーム雑誌読んでいた方が楽しいし」

「はぁ~。これだから現代っ子はよ」

 さり気なくキリト(銀時)にジャンプを勧めたが、彼はやんわりと断っていた。キリト(銀時)はジャンプを読むよりも、ゲーム雑誌の方に興味が向いている。一貫しているキリト(銀時)のゲーム好きには、銀時(キリト)はため息を吐きつつも、むしろ安心感を覚えていた。

「そういえば、そのゲーム雑誌ってどんな内容なんですか?」

 新八がゲーム雑誌の内容について聞くと、キリト(銀時)はスラスラと返答する。

「毎号変わるけど、最新作のゲームとか、昔発売されたゲームの特集とかあるよ。例えば……モンキーハンターオンラインとか面白そうだけどな」

 その雑誌の今月号では昔懐かしいゲームの特集が載っており、その中でも彼は過去に銀魂の世界で発売されたゲーム、モンキーハンターオンラインが気になっていた。なお、このゲームは万事屋にとっても大変思い出深いものである。

「うわぁ、懐かしいな。これ。俺達もやったわ」

「えっ、銀さん達も体験済みなのか?」

「まぁ、遊ぶ目的よりは人探しというか……」

「人探し?」

 キリト(銀時)が聞き返すと、銀時(キリト)と新八は神妙な表情で話し始めていた。

「要するに宇宙人にさらわれてプラスドライバーやボックスドライバーに改造されたから、奴らの手がかりを追ってそのゲームを使ったわけ」

「ドライバー?」

「新八は指を改造されて、俺はここをボックスドライバーにされたんだ」

 と銀時(キリト)が指を指した方向は、自身の股間である。

 そう彼らは、体の一部や全体をプラスドライバー、マイナスドライバー、ボックスドライバーといった工具に改造された過去があるのだ。その元凶たる宇宙人の手がかりを探すために、このモンキーハンターオンラインをプレイしていたのである。

 そんな漫画のような突飛な展開に、キリト(銀時)はクスッと笑って、彼らの話をあまり信じていなかった。

「いやいや、冗談だろ。股間がボックスドライバーになるなんて。からかわないでくれよ」

 と軽く一蹴したものの、銀時(キリト)と新八の表情はまったく変わっていない。一言も発せず黙り込む様子から、キリト(銀時)も段々と表情が硬く変わっていく。

「え……? 本当になったのか?」

「あぁ。最終的には宇宙人のUFOに突入してな、動力源のエンジンを俺のボックスドライバーで外して、墜落させたわけよ」

「信じられないかもしれないけど、本当の話です」

 話の顛末まで聞かされて、キリト(銀時)は雰囲気から二人が嘘を付いていないことを確信した。幾ら宇宙人がいる世界観とはいえ、指や股間を工具に改造された話には、キリト(銀時)もどんな表情をしていいのかさっぱり分からない。

「えっ? 俺どんな反応すれば良いの!?」

「爆笑で良いよ」

「そういう話じゃないだろ! 衝撃的すぎて、少し気が引いているんだけど!!」

 そしてとうとう我慢できず、新八ばりの強めのツッコミを繰り出す。銀時や新八の辛い過去なのは確かなのだが、過程や結末までが常軌を逸している為、同情すれば良いのか笑えば良いのか、本人は強く困惑していた。

(じゃ……銀さんのアソコって、宇宙船のエンジンとドッキングしたってことだよな……うぅ、考えただけで気持ち悪くなってきた)

 内心ではこの事件の結末の模様を勝手に想像しており、先を考えるだけでも狂気の光景しか湧いてこない。ゲームの話から脱線したものの、キリト(銀時)に良くも悪くも強烈な印象を与えたモンキーハンターオンラインであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数分後。皆がそれぞれの余暇時間を過ごしていた時、ようやく夕食が出来上がっている。

「みんなー! 出来たわよー」

 今日の夕食当番であるアスナ(神楽)が、テーブルにみんなの分の料理を持ってきていた。本日の夕食はオムライス。六人分の料理がギチギチにテーブルへ詰められている。もちろん定春にも、好みのペットフードを専用のお皿に盛っていた。

「おっ、ありがとうネ。アッスー!」

「今日はオムライスですか!」

「おー。いつになくうまそうじゃねぇか」

「もちろんよ! さぁ、美味しく召し上がれ」

 銀時(キリト)から褒められて、思わず嬉しくなるアスナ(神楽)。みなテーブル前に集まって、「いただきます」と言ってオムライスを食べ進めていた。

「アッスーのオムライス、めちゃくちゃ上手いアルよ」

「流石ママですね!」

「フフ! そんな褒めないでって、二人共~!」

 今回の料理の出来ももちろん期待以上。神楽(アスナ)やユイの美味しく食べる様子を目にして、アスナ(神楽)も満足げな表情を浮かべている。みなが美味しくオムライスを食べ進める中、アスナ(神楽)は今しか出来ないことを急にやり始めていた。

「ねぇ、銀さ……じゃなった! キリト君。オムライス、食べさせて良い?」

「えっ、急にか?」

「だって、上目遣いをしたまま、キリト君に食べさせたいんだもん。一回で良いから!」

「わ、分かった。良いよ」

 所謂食べさせあいを突如提案している。入れ替わったことで大きく身長差が開いた今こそ、アスナ(神楽)はやりたくても出来なかったことを実現しようとしていた。キリト(銀時)も快く了承し、アスナ(神楽)からオムライスをスッと頂く。

「はい、どうぞ」

「……美味しいよ。でも、やっぱり慣れないな。下に目線を合わせたまま話すなんて」

「そこが新鮮で良いんじゃない! じゃ、次はキリト君の番かな~」

 願望が叶ってはしゃぐアスナ(神楽)に対し、キリト(銀時)も嬉しく思っていた。変わったスキンシップの取り方に、二人共満足そうな表情を浮かべている。

「ずるいですよ! 私もお願いしたいです!」

「もちろん! 待っていてな、ユイ」

「すぐ終わるからね! ほらほら、早く! ユイちゃんにも食べさせてって!」

 ユイも二人に食べさせあいをしたくて、元気よく立候補してきた。仲睦まじい三人の家族のような光景に、キリト(銀時)、アスナ(神楽)、ユイは温かいひと時を過ごしている。

 しかし、そんな光景を蔑んだ眼で見ている者たちがいた。

「「チッ……!」」

「あんたら……なんて顔をしているんですか」

 それは銀時(キリト)と神楽(アスナ)だった。二人は自分達がいちゃついているように見えて、その異様な光景に我慢できずにいる。表情も苛ついており、二人は喧嘩腰のまま隣にいた新八に八つ当たりしてきた。

「おーい、新八。こいつの体からチン〇外して、正真正銘のキリコにしちゃおうぜ。ついでに性転換篇もやっちゃおうぜ」

「アッスーのまま吐かせて、ヒロインどころかゲロインとして定着させるアル」

「だから止めろって言ってるでしょ、そういうこと!!」

 地味な嫌がらせの提案に、新八も激しくツッコミを入れる。彼は一旦食事を止めて、二人を宥めつつ説得していた。

「そもそも、今のアンタ達はキリトさんとアスナさんなんですから、二人に恥じないように振舞ってくださいよ!」

「そんなの最初から無理に決まってるだろ。だってこいつの声、松岡禎○だろ。キリトだけじゃなく色んなキャラの声を担当しているから、今更チン○だの○玉だの言っても多分違和感なんてねぇよ」

「本当ネ。アッスーの声やってる戸○遥も、クレイジーな演技なんてお手のものネ。画面の向こう側にいる野郎共も、戸松○の嘔吐声なんてご褒美以外の何物でもないアルよ!」

「アンタら、入れ替わりを利用して、松〇さんと〇松さんになんてこと言わせてんだ!! 止めろ! これ以上、二人のキャリアを汚すのは止めろ!」

 仕舞いには中の人的にも大丈夫と独自の解釈し、どんな横暴をしても問題ないと開き直っていた。親指を立てて悪い笑顔で共感する銀時(キリト)と神楽(アスナ)に対し、新八のツッコミはさらに激しさを増していく。二人の暴走を必死に止めようとするも……

「あっ、そうだ。この声利用して、ASMR録るのどうだ?」

「良い考えネ! あんなことやこんなことを言いまくって、DL〇iteに販売するアル!」

「止めろつってんだろ!!」

次々から次々へと浮かぶ悪知恵にツッコミが追い付いていなかった。キリト(銀時)やアスナ(神楽)がいちゃつく裏で、とんでもないことをポンポンと思いつく銀時(キリト)と神楽(アスナ)である。

 そんなやり取りをしていた時であった。

「一体これはどういうことよ!!」

「えっ?」

 寝室から聞き覚えのある女性の声が聞こえてくる。戸がスッと開くとそこには、

「さっちゃんさん!」

「猿飛さんですか!?」

怪訝な表情で佇む猿飛あやめがいた。万事屋にとっては当たり前の光景となった彼女のストーキング行為で、今回もこそこそと隠れて銀時に接近しようとしていたに違いない。だがしかし、今回は訳が違っていた。なぜなら……銀時とキリトが入れ替わっていることを知らずに、アスナ(神楽)といちゃついている光景を目にしてしまったからである。

「なんでよ……なんで! 銀さんと神楽ちゃんが一線を越えているのよ!!」

「そこかよ!」

「おいおい! なんかややこしい奴が乱入してきたぞ!」

 想像通りの反応に、新八と銀時(キリト)がツッコミを入れた。特に銀時(キリト)はあやめの人の話を聞かず暴走する一面を知っている為、余計に事態がこじれることを危惧している。

「銀さん! 見損なったわよ!! あなたがロリコンで、未成年淫〇を平気で行う人だったなんて!!」

「勝手に付け足すなよ!! 誤解どころか、ほぼ嘘で塗り固められてんじゃねぇか!!」

 飛躍するいちゃもんに、さらに銀時(キリト)はツッコミを入れた。食事中だろうと、あやめは自分の赴くままに文句をぶつけている。

 暴走する彼女に、キリト(銀時)は冷静に宥めようとしていた。

「お、落ち着いてくれって! 俺は今な……」

「なれるわけないでしょ!! かくなる上は、この始末屋さっちゃんが貴方の目を覚まさせてあげるわよ!!」

 彼の説得は虚しく、あやめは勢いのままに実力行動に移る。クナイを手にして、物理的に銀時の目を覚まさせようとする算段であった。迫真の表情で今にも襲い掛かろうとする彼女に、

「やめろぉぉぉ!! メス豚ぁぁぁ!!」

「ぎゃぁぁぁぁ!!」

銀時(キリト)がとびかかってくる。彼女へ容赦なく殴りかかり、寝室の方に吹き飛ばしてしまった。

「てんめぇ! こちとら食事中なのに、平気で襲い掛かるとはどういう神経してんだよ! 戦うなら食べ終わった後に、外でやれやボケェ!!」

 そして彼は、今まで我慢していたことを赤裸々にぶつけていく。その怒気に溢れた表情と態度に、あやめはある既視感を思い出していた。

「痛……ひょっとして、その口調!」

「ゲッ、バレたか……」

 てっきり彼女は、銀時とキリトが入れ替わっていることにとうとう気付いたと思いきや、

「もしかしてキリト君も、銀さんの影響を受けているのね!」

「はぁ?」

「えっ?」

より遠回りな考えに至っている。

「この口調と人を蔑む目、間違いなくアナタは銀さんの後継者として相応しいわ!」

「いや、勝手に決めつけないでくれるか」

「傷ついた私を興奮させる為に、銀さんの真似をしたんでしょ。さっちゃんは分かっているからね!」

「人の話を聞きやがれ! さっきから何を言ってんだよ! 新手の現実逃避か」

 勝手に納得するあやめに、銀時(キリト)のツッコミも激しくなっていく。彼女はキリトが段々と銀時のようなドSさを学んでいると思い、銀時の影響力を考えるだけで、新しい興奮を覚え始めていた。一人で盛り上がるあやめに皆が困惑していると、アスナ(神楽)と神楽(アスナ)がスッと立ち上がっている。

「あやめさん……」

「さっちゃん」

「あら。神楽ちゃんにアスナちゃん。もしかしてさっきのことを謝りに……」

 彼女はてっきり二人が謝りに来たと思っていたが、

「「はぁぁぁ!!」」

「ぶほぉぉぉぉ!!」

当然そんなことは無かった。二人はあやめを玄関先へと殴り飛ばし、強制的に家から追い出そうとしている。なおアスナ(神楽)は、一切の手加減なく、夜兎の馬鹿力をそのままあやめに浴びせていた。

 あやめを外に追いやると、二人は揃って怖い表情になり、彼女にさらなる圧力をかける。

「食事中だから、別の日にしろよナ……」

「それとユイちゃんの前で、もう二度とロリコンだの未成〇淫行だの言わないでよね……」

「「もし次言ったら……分かるよね?」」

「ひぃ!! ごめんなさい!!」

 二人の迫力に恐れおののいてしまい、あやめはそそくさと万事屋から走り去っていった。

「まったく油断も隙も無いんだから」

「本当アル。とんだ災難ネ」

彼女の逃げる様子を確認できたところで、神楽(アスナ)とアスナ(神楽)は居間へと戻ってきている。

「ママ、神楽さん。大丈夫ですか?」

「平気よ、心配しないで」

「パパも銀時さんもですか?」

「あぁ。まったく問題無しだ、ユイ」

 六人は気を取り直したところで、夕食を再開していた。オムライスを食べる中で、一行はあやめに入れ替わりの件がバレていないか少し不安を感じている。

「でも、さっちゃんには入れ替わったこと、バレちゃったアルか?」

「絶対ねぇよ。いつにも増して周りが見えていなかったから、多分気付いてねぇよ」

「だと良いですけどね」

 軽口を叩く銀時(キリト)に、共感する新八。彼女の性格上、そこまで勘が鋭くないことを銀時(キリト)は知っていた。故にバレていないと思っている。

 

 

 

 

 

 一方で万事屋から逃げ出したあやめはというと、

(キリト君やアスナちゃんのあの態度……絶対銀さんの後継者になる気満々なんだわ! 後輩にも影響を与える銀さんって……最高過ぎるわ!! やっぱり私には、あの人しかいないわね!!)

自分の住処に戻る傍ら、さらなる妄想を掻き立てていた。キリトとアスナが銀時っぽいドSさを持ったことで、彼の影響力を過大評価している。アスナはともかく、キリトは今銀時と入れ替わっていることで、銀時本人に間違いないのだが……彼女は未だに、入れ替わった事実に気が付いていない。

「最高よ、銀さん!!」

 夜空に浮かぶ満月に向かって、狼や獣の如く、あやめは大きな雄たけびを上げていた。結局は銀時への一方的な愛情が、より大きくなっただけである。

 

 

 

 

 

 こうしてしばらくは入れ替わったまま、日常を過ごすことになった銀時、キリト、アスナ、神楽の四人。果たして困難とも言える各々の用事を無事にこなすことは出来るのであろうか……。




 銀さんとキリト、神楽とアスナが入れ替わっちゃって、早速波乱が……果たして無事にお互いの日常を過ごすことが出来るのでしょうか!
 絶対ありえないですが、もしこれがアニメだったら、銀さん風の演技をする松岡さん、神楽風の演技をする戸松さん、キリト風の演技をする杉田さん、アスナ風の演技をする釘宮さんが見れて、結構豪華そうに感じますね笑 一番見てみたいのは、アスナ風の釘宮さんです。







次回予告

桂「次週! 俺の恐るべき計画が明らかとなるぞ!」

銀時(キリト)「知るか。バカヤロー」

キリト(銀時)「それより銀さん。カラオケ店に厄介な人たちが来ているよ」

銀時(キリト)「げっ、真選組!? なんでこんなところに……!」

クライン「次回! 俺が白夜叉で、アイツがスプリガンで! って、どんなタイトルだ?」
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