剣魂    作:トライアル

167 / 167
剣魂では何気に珍しいホスト篇の開幕!


第百四十六訓 スーツを着こなせば誰だってホスト

 かぶき町にある煌びやかな建物。そう、ここは女性にとっての天国である高天原。所謂ホストクラブであり、かぶき町でも選りすぐりの男前が集まっている。

 過去に万事屋も高天原のオーナー、本城狂死郎の依頼を受けて、ホストクラブのヘルパーとして手伝ったこともあるのだ。

 剣魂ではかぶき町フレンドラリーの出題者として登場。アスナやリズベットとは彼と認識がある。

 そんな中で突如として彼からの依頼が届いた。今回の話は、万事屋が高天原を訪れたところから始まる……

 

「もう一人の夜の女王が現れただ?」

「えぇ。あのマダム夜神の模倣犯……所謂ライバルが出来たとのことで、今ホスト界隈は大いに揺れているのです」

 狂死郎から聞いた初耳な情報に、銀時は半信半疑で疑いを持っていた。以前にも対峙したことのあるマダム夜神にライバルが出来たこと自体、彼らにとっては信じがたい出来事である。一方のキリトらは、マダム夜神と聞いてもあまりピンときていない。

「マダム夜神って一体誰だ?」

「以前私達がもてなしたホストの上客ネ。結構手ごわい相手だったアルナ」

「って、神楽ちゃんは終始姉上達と悪乗りしていただけでしょ」

 神楽はマダム夜神を強敵のように捉えていたものの、結局当時彼女の相手をしたのは銀時や土方らであり、当の神楽はあまり役立っていない。新八からもツッコミを入れられてしまう。

 マダム夜神がホスト界隈では有名人と分かった一方で、そんな彼女を相手した万事屋にもキリトやアスナらは驚きの声を挙げていた。

「でもそんな上客にも難なく対処するなんて凄いと俺は思うけどな」

「ホストなんてそう簡単にできるものじゃないし、そこは銀さん達の頑張りが関係していると私は思うわよ」

「いいや、お前らだったら十分簡単に出来るだろうが」

 謙遜するキリトとアスナには、銀時も素直なツッコミを入れている。共に女子の心を鷲掴みにする魔性な男女と、銀時は勝手に二人を括っていたのだ。

 とそんな二人の感想はさておき、本題へと戻していく。

「それで狂死郎さん。そのライバルってのは、一体どんな方なんですか?」

 ユイが興味深そうに聞き直すと、狂死郎は知っている限りの情報を万事屋へと明かす。

「えぇ。その方の名はペルソナ。別の星からやって来た女性の天人で、黒くて長い髪を持っているとのこと。ありとあらゆる相手の隙に入り込み、油断ならない相手と聞いております」

 名前や身体的特徴、そして隙の無い性格であることが彼の口から知らされた。

「ペルソナ……仮面って意味だったか」

「本名なのか偽名なのか分からないけど、夜の街にはぴったりの名前よね」

 特にキリトとアスナは、女性の名前であるペルソナに注目している。仮面や嘘、欺くなどのイメージを持つペルソナは、まさに夜の街を生きる者には打ってつけの異名だと彼らは捉えていた。

 すると銀時は、狂死郎にある疑問点を投げかけている。

「ていうか、何をそんなにビビっているんだよ。以前の通りのもてなしで良いじゃないのか?」

「そうしたいのは山々なのですが、こちらも万事屋さんを頼らざるを得ない事情が出来まして」

「事情?」

 マダム夜神のライバルが現れようとも今まで通りにすれば良いと諭した銀時だったが、狂死郎及び高天原側にもどうしても万事屋を頼らなければならない理由があるらしい。

「実はダブルブッキングしたんですよ、予約が」

「ダ、ダブルブッキング!?」

 それは……まさかの二人の予約が被っていたからであった。

「ちょうど一昨日のことです。マダム夜神の予約が既に入っていたのですが、ペルソナの従者が無理やりその日に予約を入れてきて、結果意図しない形で予約が被ってしまったのです」

「要するにマダム夜神だけでも手一杯なのに、そこにペルソナまで加わってさぁ大変ってことだろ?」

「万事屋さんのおっしゃる通りですね」

 銀時が狂死郎の言いたいことを大方まとめている。どちらの予約も断ることが出来ずに、手一杯とのこと。だからこそ、万事屋に助けを求めていたのだ。

「ですのでお願いがあります! どうかペルソナの相手をあなた方にお願いしても宜しいでしょうか? お礼はちゃんと弾みますし、こちらが用意する会場も好きに使って良いですから。どうか、お願いします!」

 狂死郎は改めて万事屋に頭を下げている。この難局を乗り切れるには万事屋の面々しかいないことを見越して、彼らへ大いに頼ろうとしていた。

 そんな狂死郎の決死の依頼を聞いた銀時は、息を整えてから彼に返答する。

「分かったよ。マダム夜神だろうがペルソナだろうが、誰だって相手してやるよ。ここはいっちょ万事屋に任せな!」

「久しぶりのホストですね!」

「ペルソナを大いに盛り上げるアルよ!」

「ありがとうございます……皆さん!」

 お店の窮地を救うべく、彼らは久しぶりにホストのヘルプを引き受けていた。新八や神楽も早速乗り気となり、ペルソナへのもてなしに躍起となっている。三人のやる気のある姿勢には、狂死郎も心の底から彼らに感謝していた。

「つーわけで、キリトとアスナも宜しくな」

「えっ!? ちょっと待って、俺達も参加するのか!?」

「当たり前だろうが。人手は多い方が良いだろ? 帰ったら作戦会議な」

「えぇー。本当に参加するの?」

 さらに銀時はホスト未経験者であるキリトやアスナも、この件に巻き込ませようとしている。共に女子受けが良いと考え、ペルソナの相手にも適任と銀時は考えていた。

 ホスト役に巻き込まれそうになるキリトとアスナは若干微妙な反応を示していたが、一方でユイの方はと言うと、

「パパとママのホスト姿……絶対かっこいいに決まっています!」

「アレ? ユイちゃんは意外と乗り気?」

満更でも無い表情を彼女は浮かべていた。想定外の反応には新八もボソッとツッコミを入れている。

 こうして三日後に控えたペルソナのおもてなしに向けて、一行は着々とその準備を進めていく。

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。かぶき町の一角では、万事屋は早速ホストの格好をして予行練習を行っていた。

「良いか、テメェら! 久々の出勤だからって、手を抜くんじゃねぇぞ! 相手はペルソナって洒落た名前をしているが、結局は一端の乙女に決まっている。隙を突かれずに徹底的にもてなせば大丈夫だからな!!」

「「オー!」」

「それに今回は久々の大仕事だ! 仕事が上手くいきゃ、賃金もたんまり貰える! そのチャンスを無駄にするなよ!」

「「オー!!」」

 銀時は白色のスーツ、新八は黒色のスーツ、神楽は赤色のスーツに髪のセットと、早くも本番を想定した身だしなみを彼らは整えている。特に銀時は報酬に躍起となっており、それを無事に獲得すべく、抜かりなく準備していたのだ。

 そんなホストへのやる気に満ち溢れる三人に対し、キリトとアスナは一日経っても微妙な反応はさして変わっていない。

「あの、銀さん。一つ良いか?」

「ん、なんだ?」

「これって本当に俺達もホストとして参加しなきゃいけないのか……?」

「当たり前だろうが。ただでさえ他のホストが、マダム夜神の人員に割かれているからな。例え新参者でも使えるもんは使う。ただそれだけの話だ。それにキリトもアスナも、ホストの適正は十分にあると俺は思っているぞ」

「そうなの? また銀さんのおべっかなんじゃないの?」

「違ぇーよ。これに関しては嘘でもなんでもねぇからな。本当のことだからな」

 納得のいかないキリトらに対し、銀時はありのままの言葉で説得している。なおキリトやアスナも既にホスト風味の衣装や身だしなみを整えており、キリトは紺色のスーツ、アスナは青色のスーツに胸にはサラシを巻き男性っぽさを前面に出していた。両者とも銀時の言う通り、傍から見るとかっこいいホストである。

 なおアスナは、ふと思いついた不安を声に漏らしていた。

「でも私達、未成年だけどそこは大丈夫なの?」

「そんなこと言ったら、新八も神楽も未成年だろ? それに最近はスマドリだのアルハラだの酒に厳しくなっているから、別にペルソナへ強要されようが、断固として飲まなくたって良いんだよ。別に飲みたきゃ飲んで良いけどよ」

 ホスト故に酒飲みは避けて通れないと思っていた彼女だが、銀時からは無理して飲まなくても良いと諭されている。酒を飲むのも本人の自己責任と彼は話をまとめていた。

 すると神楽は余計な呟きを発してしまう。

「でも飲むなら、裏で飲むヨロシ。もし未成年飲酒がバレたら番組を降板させられて、しれっと二代目にバトンタッチされて……」

「って、おぃぃぃぃぃ! 何を危なっかしいネタぶち込んで来ているんだ! わざわざ未成年飲酒を付けんでいいわ! 確実にあのことだって、読者にバレるだろうが!!」

 酒が発端で起きてしまった某降板騒動を揶揄し、新八からは反射的にツッコミを入れられてしまう。肝心のキリトやアスナは何のことだが分かっていないが、新八の焦り様から相当な爆弾発言と認識していた。

「このように自分の個性は絶対に忘れないこと。ホストだからって気取ったり、気障っぽくしなくても良いんだよ」

「なるほど……勉強になるな」

「ってキリト君は自制した方が良いんじゃないの? 話題を間違えると、一気に空気が覚めちゃうわよ」

「そ、そうなのか……?」

 銀時のアドバイスを聞き入れるキリトだったが、アスナからは注意が加えられてしまう。幾ら自分の個性が大事とはいえ、それを前面に出すとペルソナがドン引きすると察したからだ。アスナの脳内にはゲームの知識を惜しげもなく披露し、ペルソナからドン引きされている構図が思い浮かんでいる。

 と本番に向けた準備が着々と進められる中、ユイも並行してある準備を進めていた。

「そういえば銀さん。ユイちゃんって、結局ウェイターで良いの? 今回は夜のお仕事なんだし、お留守番にした方が良いんじゃないの?」

「いや、俺も最初はそのつもりだったよ。でもどうしても、お前らを手伝いたいらしくてな。妙も付いているから、多分大丈夫だろ」

 そう。銀時の言う通り、彼女は今回裏方に徹する様子である。子供故にアスナらは当初留守番を提案していたが、ホストの仕事をキリトらがこなせるか心配で、妙の付き添いありきでウェイターとして頑張るとのこと。

 ちょうど彼らの横では早速妙の指導の下、バーテンダーのように振舞うユイの姿が見えていた。なお格好も妙共々ウェイター風の衣装に着替えている。

「いい、ユイちゃん? この特性カクテルのレシピを覚えれば、どんな人間だってイチコロに出来るのよ」

「分かりましたです! それでお妙さん。そのレシピって言うのは?」

「フフ。まずはチュパカブラの血液、バハムートの皮、それとヴァルキリーの羽に……」

 妙はユイに特製のカクテルのレシピを教えていたが、その材料はあまりにも普通ではなかった。妙の言うことをころっと信じるユイに、新八やアスナらは不安の表情を浮かべてしまう。

「銀さん。アレ本当にカクテルなんですか? 黒魔術とか呪いのレシピじゃないんですか?」

「大丈夫だよ、きっと。ユイに分かりやすい例えで揶揄しているんだろ?」

「でも黒い煙が出てきているんだが……」

「本当に大丈夫なのよね……!?」

 銀時が皆を落ち着かせるように宥めるも、キリトらは妙の作るカクテルから黒い煙が立っているところを目にしてしまう。もはや飲み物を作っているとは思えない光景に、キリトらは増々心配していた。

「まぁ、ウェイターの指導は追々確認するとしてだ。次に追加のホストメンバーを発表しようと思う!」

「えっ? まだ増やすんですか?」

「当たり前だろ。俺達だけじゃ役不足だからな。ありとあらゆるタイプのイケメンを用意してこそ、高天原らしくなるだろ?」

 一方で銀時は話を切り替えて、さらなるホストの人員を増やすと宣言。メンバーを増やし、ペルソナに万全の態勢で挑む心構えである。

「でも、銀ちゃん。どうやって追加のホストを見つけるアルか?」

「そこはもう既に手を打ってあるから安心しろ。早速ホームページにホストメンバーの募集をかけたからな」

「えっ!? いつの間にそんな募集をかけていたの?」

「善は急げって言うだろ。早めに募集をかけて、今のうちに顔合わせした方が良いだろ?」

 あまりにも早い対応に、神楽やアスナらも思わず驚嘆としてしまう。銀時は彼女らの知らないうちに万事屋のホームページの掲示板にホスト募集のお知らせを既に作っていたとのこと。ペルソナに対しての抜かりの無い準備を施している。

「それで銀さん。募集は何人くらい集まったんだ?」

 キリトが思ったことを銀時に聞くと、彼は自信満々に返答した。

「フッ。聞いて驚くなよ。なんと五人も候補者が集まったみたいだ」

「ご、五人!? この僅か半日の間に!?」

「おぉ! これでホストが増えれば大助かりアルよ!」

 その予想外の展開に、新八や神楽も大いにテンションを上げていく。どうやら銀時によると、ホストの候補者として五人が既に名乗り出ているとのこと。その候補者達ももうすぐ合流できるらしく、銀時は助っ人のホスト達に大きな期待を寄せていた。

 すると、早速噂の候補者達が銀時らの前に姿を現す。

「あれ? 銀さん、候補者達が来たみたいだよ」

「おぉ、ようやく来たな! さぁ一体どんな男前が……」

 気配を察して早速候補者達のいる方へ皆が顔を向けると……そこには想定外の相手が目の前にいたのである。

「こんにちはです、皆さん!」

「面白そうだから全員揃って来たわよ!」

「ホスト役でもなんでも任せてよ!」

「今回は男装して参加させてもらうわよ」

 そう。銀時らの目の前にいたのは、シリカ、リズベット、リーファ、シノンの四人。募集をかけて集まったホスト候補の正体は、キリトらの知り合い達でありなんと全員が女子だったのだ。皆ホストや男装のやる気を見せる中で、銀時らは狐につままれたような表情をしてしまう。

「あれ? 銀さ……」

「って、全員女子がじゃねぇかぁぁぁぁ!!」

「ぶふぉぉぉぉ!!」

 そして理不尽にも、銀時は近くにいた新八へツッコミと言う名の拳をぶつけていた。

「ちょっと!! いきなり何するんですか! 僕完全にとばっちりじゃないですか!」

「うるせぇ! 募集に来た奴らが全員女子だったんだぞ!! このモヤモヤ感、どう発散すりゃいいんだよ!」

「知りませんよ!! そもそも落ち着いてくださいよ、銀さん!」

 冷静になれず怒りを発散させる銀時に、新八はツッコミがてら彼を宥めていく。

 その一方でキリトや神楽らは、合流したシリカ達に理由を聞いていた。

「て、てかみんな!? どうしてホストの仕事なんかに立候補したんだ?」

「そうアルよ! みんなイケメンとは少し真逆な気がするネ!」

 すると四人は各々が来た理由について明かしている。

「そりゃ、キリトさん達だけじゃ心配だからですよ!」

「幾ら銀さん達がいるとはいえ、人手は多い方が良いでしょ?」

「こういう時は私達にとことん頼ってほしいもの!」

「ホストの知識は月姉から聞いたから、男装すればばっちり対応できると思うわ」

 仲間が心配だからか全員の共通理由であり、万事屋のホームページで募集を見かけた時から既に応募していたとのこと。月詠ら百華の面々からホストの仕草や特徴も学習しているとのことで、四人は揃って純粋に万事屋の手助けに来たのである。

 一見最もらしい理由ではあるが、ここで銀時が思い付きであることを呟いていた。

「とかなんとか言って、実際はキリトとペルソナが恋仲にならないか心配で駆けつけただけじゃないのか?」

 そう。銀時は女子達がキリト絡みでペルソナとの関係性の発展を危惧し、無理やりホスト役に立候補したと予想している。本人も冗談半分で言ったのだが……

「アレ? えっ、図星? てか睨みつけるな! 変な空気になっているだろうが!!」

その予想はほぼ当たっていた。図星を突かれた四人は、銀時に向けて怪訝な表情で揃って睨みつけている。場の雰囲気も微妙となり、銀時はただただ困惑するしか無かった。

 その一方でアスナは、女子達にあることを聞いている。

「ところでみんな。募集が来たのは合計で五人だったんだけど、後一人は誰か分かる?」

「五人? アタシ達は四人で応募したんだけど」

「少なくとも私達の知り合いじゃない気がするけど」

 応募数が一人分足りないものの、リズベットやシノンらに心当たりは無かった。女子達とは異なり、万事屋のホームページを見た誰かが応募したと皆が予想を立てて行く。

「銀さん。今度こそホストに相応しいイケメンが来るんじゃないですか?」

「もしそうだったら、頼りになること間違いないと思うけどな」

「そうだな。後一人に賭けるしかねぇか……」

 新八やキリトも最後の一人に大きな期待を寄せていた。あわよくばそれなりのビジュアルを持つイケメンに来てほしいと万事屋は思っていたのだが……駆けつけたのはまたしても予想外の人物である。

「おっ、みんな! 待たせたな! 俺も参加させてもらうぞ!」

 既に赤みがかった黒いスーツを着用し、万事屋の姿を現した男性は……真選組の局長である近藤勲であった。

「えっ?」

「はい?」

「近藤さん?」

「いや、アンタかい」

「最初から終わってんじゃねぇか……」

 あまりにも想定外な人物の登場には、万事屋はおろかシリカら女子達も心を引かせてしまう。ホストとは真逆な雰囲気の人物が、目の前に現れたからである。

「こ、近藤さんですか!?」

「ちょっと! アンタまで対ペルソナに参加するってこと!?」

「当たり前だ! なんせ俺は愛を求めるホストーカー! マダム夜神にも立ち向かった男だぞ! きっと頼りになること間違いないはずだ!」

「えぇ……どっからその自信が湧いてくるの?」

「男前なのは否定しないけど、今回に限っては場違いだと思うわよ……」

 威勢よく檄を飛ばす近藤に対し、女子達の反応は否定的なものが多い。何よりも近藤の性格上余計なことをすることが目に見えており、出来れば参加してほしくないと女子達は考えていた。

 すると、銀時が近藤に話しかけてくる。

「おい、ゴリラ。今回はマダム夜神の時とは訳が違うぞ。覚悟がなきゃすぐにやられちまう。それでも参加すんのか?」

「当たり前だ! お妙さんにも俺が男前だと見直してくれるかもしれないからな! だから今更引き下がるなんて真似、俺に出来るか!」

「なんから何まで回りくどくねぇか、その考え」

 一応は近藤に注意を加えたものの、彼は一歩も引き下がろうとしない。むしろ男として意地を前面に出しており、確固たる意志を銀時に見せていた。

 近藤の対応に面倒さを感じていた銀時だったが、ここでウェイターの練習をしていたユイと妙がこちらに戻ってきている。

「出来ましたです!」

「ユ、ユイ?」

「一体何が出来たアルか?」

「お手製のカクテルよ。みんな試し飲みしてみる?」

 キリトや神楽が聞き直すと、妙がさっき作ったカクテルを全員に見せてきた。その見た目は真っ黒に焦げており、見ただけで危うい雰囲気が露わとなっている。自信満々に見せびらかす妙やユイであったが、対照的に仲間達は皆ドン引きしていた。

「ユ、ユイちゃん? このカクテルって何?」

「はい、ママ! これはお妙さんが教えてくれた対ペルソナ用のカクテルです!」

「これさえ飲ませれば相手の心を鷲掴み。ポロっと心を許しちゃうと思うわ」

「いや、鷲掴みどころか命を奪い取るレベルの危険さですよ! 化学兵器並みの殺傷力を持っていますって!!」

 さも当たり前のようにカクテルを紹介する妙に、新八は激しくツッコミを入れていた。どれだけ二人が笑顔を振りまこうと、危険なカクテルであることに変わりはない。このカクテルを飲まされないように、皆が一歩ずつ後ずさりする中で、近藤だけは皆に反して堂々と立っている。

「待てみんな! ここは俺に任してくれ!」

「近藤さん?」

「おい、ゴリラ! 流石に危険だぞ! 今回だけは止めておけ!」

 そう銀時が必死に注意を呼び掛けるも、近藤は一切引き下がろうとしなかった。

「心配するな……! 見た目だけじゃ分からないこともあるって言うだろ。この真っ黒なカクテルだって、意外と美味かもしれないだろ!」

「って、どっからその自信は湧くのよ」

 妙とユイが作ったものを無下には出来ず、大きなチャレンジ精神を近藤は奮い立たせている。だがあまりにも安直な考えにはリズベットら女子達も、若干呆れかけていた。

「近藤さんが試飲してくれるんですか?」

「そうだ! ペルソナの口に合うか、俺自身で確かめてやる!」

 すると近藤はユイと妙の目の前で、ゴクゴクと彼女らの作った特製カクテルを頂く。カクテルの量はあっという間に減り、気づけば彼はグラス内にあったカクテルを全て飲み干してしまった。

「えっと、近藤さん?」

「体調の方は大丈夫なのか?」

 心配そうに新八やキリトが聞き直すと、近藤は振り返り満面の笑みで返答する。

「心配するな! 俺は無事……」

〈バタッ!!〉

 だがその直後、近藤は体が固まったまま横方向に倒れてしまう。無意識のうちに彼は気絶してしまっていたのだ。

「こ、近藤さん!」

「ゴリラ!」

「ちょっと、大丈夫!?」

「だから言っただろうが……」

 あまりの急展開に、アスナ、神楽、リーファら仲間達は、思わず彼の元に駆けより声を呼び掛けている。一方で銀時は、予想していたことが当たり、ついため息を吐いてしまう。より面倒なことになったと煩わしさを感じ取っていた。

 一方でユイは、近藤が気絶したことに少しばかり不安を感じている。

「えっとこれは……」

「安心して、ユイちゃん。きっとあまりにも美味しくて気絶しているだけだから、きっとカクテルは大成功よ」

「そうなんですか! なら良かったです!」

 心配させないように妙が嘘を付くも、ユイ本人はまんまとその嘘を信じていた。より一層のウェイターに対してやる気を見せる彼女に、銀時はボソッと注意を発している。

「おい、お前ら。そのカクテル、絶対に本番で出すなよ。絶対だぞ!」

 客前に出すのは危険なカクテルと判断し、二人に厳重な注意を加えていた。

 と妙とユイの作ったカクテルで場が混乱する中、またしても見知ったかと遭遇する。

「おいおい、何の騒ぎだ?」

「騒音は止めて頂きたいんですけどねぇ」

 騒ぎを聞きつけて場に来たのは、土方と沖田。彼らはまたも万事屋が下らないことをしていると思い駆けつけたのだが……

「近藤さん! 起きてください!」

「ホストーカーの威厳はどこにいったアルか!」

「本当に大丈夫なのか!?」

そこには何故か近藤もおり、状況がさっぱり読めなくなっていた。シリカや神楽、キリトら万事屋やその仲間の女子達が近藤を起こそうとしており、この一場面を見ただけでも土方や沖田は何が起きたのかまったく分かっていない。

「ホストーカー?」

「何があったんだよ……」

 話の概要を掴むまで時間がかかると予見していた。

 こうしてその後に近藤は目を覚まし、土方や沖田にもペルソナの件が共有される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれから二日が経過。遂にペルソナが高天原に来店する日となっていた。

「よし。じゃ、狂死郎。今回ペルソナに立ち向かうホストの精鋭達を改めて紹介するからな」

 まずは高天原の本店にて、銀時は狂死郎に今回集まったホスト達を再度紹介していた。

「まずはこの俺! かぶき町の風雲児、GINだ!」

「サポーターならお任せ! SINです!」

「場を盛り上げてやるぜ! GURAだぜ、ふぅぅぅ!!」

「きっちりとレディをもてなす、KIRIだ!」

「美しくそして優雅にもてなす、ASUよ!」

「女子を落とすなら俺に任せろ! GORだ!」

「レッツパーリィ! TOSHIだ!」

「今宵は俺に委ねろでさぁ。SOUGO!」

「可愛くあざとく! SIRIです!」

「ムードメーカーなら任せて! RIZU!」

「美しき花をさらに美しく! RIFUよ!」

「アナタの心を射抜いてみせるわ! SINOね!」

「ふっ、これで全員だ!」

 集まった全員がそれぞれ考えた自己紹介を惜しげもなく発揮する。対ペルソナに集まったのは、坂田銀時、キリト、志村新八、アスナ、神楽、近藤勲、土方十四郎、沖田総悟、シリカ、リズベット、リーファ、シノンの合計十二人。皆、それぞれに見合った色のスーツを着用し、女子達は一部が胸にサラシを撒くなど、男装としてクオリティを高めている。

 全員が自信良く自らのキャラや個性を披露するものの、狂死郎は少しばかり不安を覚えていた。

「あの万事屋さん……女子が多いようにも見えるのですが、気のせいでしょうか?」

「気にするな。確かに半分くらいは女子だが、ホストとしての才能は十分にあるぞ。男性アイドルアニメでも見かけるようなあざとい少年っぽい奴に、女子っぽいが性別は男子な奴もいる! ありとあらゆる属性を取り揃えりゃ、対ペルソナにも難なく役に立つだろ」

「まぁ、それはそうですけど……」

 銀時の言い分には納得したものの、それでも不安はぬぐい切れない。経験者の万事屋や真選組、ホスト適性のあるキリトやアスナはともかく、他の女子陣はしっかりホストとしての仕事を全うできるか未知数だったからだ。

 するとウェイター役を任された妙も、銀時側のフォローに回っている。

「安心してください狂死郎さん。あの女子達は我が超パフュームの一員として活躍しているので、ホストの知識もしっかり予習済み。ちゃんと期待以上の仕事をしてくれると思いますよ」

「お妙さんがそこまで言うのなら……」

 妙の念押しでやっと狂死郎も一安心したようだ。

 その一方でホスト役を務める土方は、今更ながら不安を漏らしている。

「おい、今更だがなんでまたホストをやらなくちゃいけないんだよ。俺達も暇じゃないんだけどな……」

「まぁまぁ良いじゃないですか、土方さん。マダム夜神と同じ上客をもてなせるんですよ。いっちょ遊んでやりやしょうや。相手が屈服するまで……」

「お前はそっちが本命だろうが」

 沖田が宥めるも、当の本人はペルソナに大きな興味を示していた。主にドS的な観点からであるが……。そんな乗り気じゃない土方に、周りにいたシリカら女子陣も説得に加わっていた。

「でも、土方さんがいてくれたら、アタシ達としては大助かりですよ!」

「そうね。黙っていれば結構男前だしね」

「マヨネーズの話は、くれぐれもしないように!」

「おい、何気に毒を吐くんじゃねぇよ」

 シノンやリーファからの注意には、土方も反論してツッコミを入れている。あくまでもペルソナを引かせないような注意だが、余計な一言のように土方は感じていた。

 一方でリズベットは近藤にも念入りに注意している。

「近藤さんは普段の振る舞いのようにしないこと! ストーカーなんて分かったら、ペルソナも怒りで帰っちゃうかもだからね」

「そこは心配無用だ。リズ君。なんせ今回はお妙さんがウェイターとして近くに付いてくれるからな。突拍子も無い行動はしないから安心してくれ!」

 ストーカー故の奇人な行動を危惧したリズベットだが、近藤は即座に反論した。近くにお妙がいるからと自分なりの理由を語り、ストーカーとして前兆は出さないと約束している。近藤はそのまま妙の方を振り向き、爽やかなウインクをしていたが、

「調子に乗るなよ、ゴリラ」

「えっ?」

「地獄に落ちろのポーズされてるじゃん……」

お返しとして帰って来たのは親指を下に向けた挑発のポーズ。所謂地獄に落ちろのポーズで、妙は近藤に無慈悲な塩対応を送っていた。あまりにもストレートな返事に、リズベットも若干気を引かせている。

 その一方で万事屋の面々は、ウェイター役を務めるユイに仕事の流れや注意の確認を取っていた。

「良いか、ユイ。困ったら妙になんでも頼れよ。後一人で無茶するなよ」

「銀時さん、分かっていますよ!」

「体調が悪くなったら休んでも良いからな」

「それとお酒は絶対に口にしちゃダメよ! 酔ったら本当に元も子も無いからね!」

「大丈夫ですってば! パパ、ママ!」

 銀時やキリト、アスナが彼女に入念な約束を交わす。幾ら本人の意思とはいえ、夜の仕事の裏方は危険が付き者なので、妙や仲間に頼ることやしてはいけないことを十分に確認していた。すると神楽もユイにあるアドバイスを加えている。

「ユイ。もし困ったらこれを使うアルよ」

「これは宇野ですか?」

 渡されたのはボードゲームの一種である宇野であった。

「そうネ。ウェイターはアドリブも大事アル。そこで宇野さえ持っていれば、いざという時に大助かりするから、持っていて損はないネ!」

「いや、一体どういう時に使うんだよ。明らかにシチュエーションが限定的だよね!?」

 神楽は何故か宇野を使ったアドリブを推すものの、その機会はパッと思いつかない。あまりにも限定的な持ち物に、新八は反射的に神楽へツッコミを入れていた。なおユイは神楽の言うことを信じて、着用している制服のポケットにしっかりと宇野を入れている。

 ホスト役の皆が対ペルソナに向けての確認を取る中で、高天原の本店にはあの常連が来店していた。

「狂死郎さん。お客様が到着しました」

「分かった。よしっ、みんな! 位置につけ!」

 マダム夜神の来店をホストの仲間である八郎から聞かされた狂死郎は、場にいたホスト達に向けて臨戦態勢を整えていく。全員が定位置に配置されたところで、店の扉が開き、そこからマダム夜神がゆっくりと店内に入っていった。

「アレがマダム夜神か……」

「久しぶりの登場じゃねぇか」

 キリトやアスナらは初めて見るマダム夜神の存在に圧倒され、一方で顔見知りである銀時や土方はどこか彼女を見て懐かしく感じていた。

 するとマダム夜神は、銀時らの存在に気付いている。

「おや。今日はアナタ方も一緒ですか?」

「いえ、俺達は……」

「なるほど。言わなくても分かります。アナタ方はペルソナをお相手するのですね」

「えっ? なんで分かったんだよ」

「勘ですかね。アナタ方と飲めないのは残念ですが、ペルソナにはしっかりと勝ってきてくださいね。あの人は強敵ですから」

 マダム夜神は既に銀時らの処遇を勘で知り、すべてを分かった上で彼らに叱咤激励を送っていた。そのまま彼女は狂死郎に連れられ、いつものテーブル席に座る。

 マダム夜神からも注意されたペルソナの存在。強敵とも括られて、一行はさらなる緊張感を覚えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして銀時ら十二人のホスト達とウェイターの二人は、高天原から少し離れたビルの一室に移動。ここはパーティー会場風のレンタルルームであり、空いていれば誰でも使える場所とのこと。ここがペルソナをもてなす特別なパーティー会場であり、銀時らは早速対ペルソナに向けて一致団結していく。

「良いか、テメェら! ホストだからって、極端にかっこつけるなよ! 自分らしさを忘れずにかっこよく振る舞うこと! それを忘れるんじゃねぇぞ!」

「おうネ」

「言われなくても分かっているよ」

 銀時なりのメッセージには、頷いて反応する者や鬱陶しく感じて文句を言うものなど、多種多様な反応が返って来ていた。いずれにしても、皆ペルソナと対峙する意思だけは固まっている。

「それじゃ、私達は裏に回りますから」

「皆さん、頑張ってくださいね!」

「ユイも頑張ってな」

「お妙さん、宜しくお願いしますね」

 一方でユイと妙は厨房側へと移動し、お酒やらドリンクを提供する準備を進めることにした。キリトやアスナも妙にユイの保護者としてお願いしている。

 こうして場は十二人のホストのみとなり、後はペルソナの来店を待つのみとなった。

「ところで銀さん。ペルソナさんって、いつ頃来るんですか?」

「多分もうそろそろだと思うが」

 銀時曰くもうそろそろペルソナが来店すると伝えられていたが……

〈カチャ!〉

なんとタイミングよくドアが開き、一人の女性が入って来ていた。

「えっと……高天原の別邸ってここ?」

「おっ、来たな!」

「アンタがペルソナアルか!」

 ゆっくりと部屋に入ってきたのは、白い髪の女子。十代後半のような風貌で、メイド服を着用している。夜の女王と名乗るにはどこか雰囲気と違うようにも感じるが……

「えっ、アタシじゃないですよ! ペルソナ様は!」

「あれ? そうなの?」

「じゃ、誰アルか?」

「フッ、申し遅れました。アタシはペルソナ様に従える従者のストレアと言います。まぁ、彼女の専属メイドなので、そんなかしこまらなくても別に良いんだけどねー」

 白い髪の女子は礼儀良く自己紹介を交わしていた。その名はストレアであり、ペルソナに従える専属メイドとのこと。最初こそ丁寧な口調だったものの、段々と砕けた言葉遣いに切り替わり、メイドでありながらラフで緩い雰囲気を一行は感じ取っていた。

「ス、ストレアさん?」

「どこかで聞いたことがあるような気がするが……」

「ていうか、テメェらのゲームオリジナルキャラじゃね?」

「まさかここで出てくるとは……」

 キリトやアスナらはストレアと聞き、一種のデジャヴを感じ取っている。なお銀時や新八側はストレアをSAOのゲームオリジナルキャラと認識し、元も子もないツッコミを入れていた。

 思わぬ人物の登場に騒然となった一行であるが、まだ今回の本丸は姿を現していない。

「ストレアさんでしたか。ところでペルソナって子はもう来ていているんですかい?」

 沖田がストレアに質問を投げかけると、彼女は焦りつつも返答する。

「あっ、そうだった! ペルソナ様! もう入ってきて良いですよ!」

 どうやら既に外で待っていたらしく、ストレアの掛け声と同時に噂のペルソナがゆっくりと来店していた。

「アレがペルソナ様……」

「強者の雰囲気ね……」

 その威圧的な雰囲気に、リーファやシノンも思わず本音を呟いてしまう。ペルソナの外見は黒と紫の複雑な模様のワンピースを纏っており、足元はヘビメタ風のロングブーツを着用。黒く長い髪をポニーテールとしてまとめており、耳はキリトらと同じくとんがっている。ペルソナの名の如く、高潔さを感じさせるアシンメトリーなアイマスクを着用しており、全体的な雰囲気は高貴で威圧的。強者のような雰囲気を皆が感じ取っていた。

 するとペルソナはようやく声を発している。

「見慣れない顔ぶれね。まぁ、良いわ。私を楽しませてくれるならね」

 そう呟くとペルソナは途端に、自身のアイマスクを外していた。ペルソナの顔が露わになると、ストレアを除く場にいた全員が騒然となっている。

「はぁ!?」

「嘘だろ……!?」

「おいおい……」

「ユイちゃん……?」

「えぇぇ!?」

 銀時、土方、沖田、アスナ、シリカと思わず驚きの声が漏れてしまう。他の仲間達も同じように動揺が広がっていた。

 なぜならば……ペルソナの顔がユイとそっくりだったからである。

「わ、私!?」

 裏方にいたユイもペルソナの顔を見て大きく困惑していた。

「さぁ、長い夜の始まりよ……!」

 

 果たして銀時ら万事屋達は、ペルソナをしっかりともてなすことが出来るのだろうか……?




スーツの色一覧
坂田銀時(白スーツ)
キリト(紺スーツ)
志村新八(黒スーツ)
アスナ(青スーツ)
神楽(赤スーツ)
シリカ(黄スーツ)
リズベット(マゼンダスーツ)
リーファ(緑スーツ)
シノン(シアンスーツ)
近藤勲(朱色スーツ)
土方十四郎(黒スーツ)
沖田総悟(ベージュスーツ)



 ま、まさかの急展開……ホスト回の始まりは如何でしたでしょうか? 絶対に本家SAOじゃできない展開も、銀魂の世界ではほぼ強引に出来るのです。
 今回は仲間の収集のみですが、当然見知ったかしか集まらず……男装女子達と真選組で、ペルソナを出迎えることになりました。
 そしてペルソナの正体は……この銀魂の世界で生きるユイだったのです。と言ってもペルソナと聞いて、ピンときた方は多いと思いますが……。ゲームオリジナルキャラ、ストレアも加わり、さぁ対ペルソナのおもてなしは一体どうなることやら……




次回予告

新八「ちょっと!! この世界のユイちゃんを僕達だけでおもてなししなくちゃいけないの!?」

銀時「落ち着けよ、新八。相手はただ外見が大人になったユイだ。中身はきっとおこちゃま……」

神楽「銀ちゃん。早速ドンペリ頼んでいるアルよ」

銀時「おぃぃ!! なんで俺の予想が外れるんだよ!!」

新八「知りませんよ!」

キリト「というか、どうやってもてなせば……」

アスナ「想定外すぎるわよ、この展開!!」

ペルソナ「次回。子供の頃に見たアニメは、何故か今でも色濃く覚えている。さぁ、私を楽しませなさい……」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。