「エリカ……星海坊主さん……」
GGO星にある街の一角にて、突如として始まった乱戦。黒き謎の怪人ネガタロスは、サイコギルドから譲渡された複製のデンオウベルトで仮面ライダーネガ電王に変身。建物の死角へ退避している旅人、アイラの拾った流星の欠片に狙いを定めている。
襲撃を間一髪で回避した彼女は、自身の仲間であるエリカと、偶然にも出会った星海坊主に助けを求め現在に至っていた。
「はぁぁ!」
「ふっ!」
そして今もなお、二人は果敢にネガ電王に立ち向かっている。エリカはナイフを用いた接近戦、星海坊主は日傘から放つ弾丸と夜兎特有の怪力で遠距離どちらとも使い分けながら、ネガ電王に相対していた。
「そこだ!」
一方のネガ電王も、まったく引き下がろうとしない。自在に変形できる得手のデンガッシャーを片手剣型のソードモードにして、攻撃を仕掛けてくる二人に真っ向からぶつかり、反抗していた。互いの一進一退の攻防が今もなお続いている……。
「はぁ! いい加減退きなさい!」
「そいつは無理なお願いだ。退くのは貴様らの方だ!」
「ぐはぁ!」
エリカの振りかざしたナイフをデンガッシャーで防ぎ、そのまま彼女を蹴り倒していく。粗暴なネガ電王の戦い方に辟易としながらも、エリカは冷静に勝機を探っている。
「なら……!」
追撃を受けたお返しとして、彼女は奥の手として隠していたALO星で培った魔法を発動。シルフ特有の風のエレメントをまとい、それをネガ電王にぶつけて鎖のような形状にし、彼の動きを封じていたのだ。
「ほぉう。拘束する魔法か」
身動きが取れなくなった彼だが、不気味にも一切動揺していない。そう。彼は拘束されてもなお力づくで、風で出来た鎖を壊そうと試みていたのだ。
「そこよ!」
「今だ!!」
千載一遇の好機と図り、エリカと星海坊主は武器を握りしめて、ネガ電王に対して渾身の一撃を繰り出そうとしている。このまま戦いを有利に進めようとした……ちょうどその時であった。
「させるか!」
ネガ電王の思惑通り、自身を縛っていた鎖がタイミングよく破壊。
腕の自由が戻ると、彼は即座にデンガッシャーを組み替えて、片手剣からブーメランと小型の武器(ハンドアックス)の二刀流へ戦闘スタイルを変化させている。
「はぁぁ!」
「何!? きゃ!」
「エリカさん! くっ……!」
手始めにネガ電王は、ブーメランをエリカの元まで投げ飛ばし、不意打ちのような形で彼女に襲撃をかけていた。同時に星海坊主に対しては、ハンドアックスを使って接近戦を展開していく。
「ふっ! 貴様は中々の手練れだな」
「当たり前だ! エイリアンハンターを舐めるなよ!」
「ほう……だったら、こっちも本気でやり合うだけだ!」
ネガ電王は星海坊主の実力を認めた上で、彼を標的として目を付けていた。嬉しくないネガ電王の認識に、星海坊主は厄介さを感じながらも、真っ向から歯向かっていく。エリカとアイラの身を護る為にも、歯を食いしばりながら全力を注いでいたのだ。
するとネガ電王の手元に、先ほど投げつけたブーメランが戻ってくる。そのまま彼はデンガッシャーを再度組み替えて、今度は大型の斧にしたアックスモードに変化させていた。
〈フルチャージ!〉
「フルチャージ?」
さらには変身に使用したライダーパスを、ベルトに再度かざしている。何かを準備するような操作に、エリカやアイラはただならぬ不穏な予感を感じていた。無論それは星海坊主にとっても同じである。
「これでもくらえ……ネガダイナミックチョップ!」
そして気合を込めた一言と共に、ネガ電王は渾身の必殺技を発動。斧を勢いよく空中に投げてから掴み、相手へ振りかざしながら切り裂く「ネガダイナミックチョップ」で、星海坊主を葬ろうと画策していたのだ。
「星海坊主さん! 気を付けて!」
「分かっている! 任せろ!」
デンガッシャーから漏れる強大なエネルギーに慄き、エリカは星海坊主に急いで忠告している。そんな星海坊主は、ネガ電王の必殺技を真っ向から受け止めようとしていた。
「はぁぁぁぁぁ!!」
「来い! 紫野郎!!」
得手である傘に力を目いっぱい貯め込み、ネガ電王が近づいた瞬間に……彼はカウンターの如く、自身の傘をデンガッシャーにぶつけていたのだ。
「はぁぁぁ!! ぐはぁ!」
「たはぁぁ!」
読み通りに互いの力が相殺されて、思わず吹き飛ばされる二人。互いに建物の壁に衝突する中で、いち早く態勢を整えたのはネガ電王である。
「まだだ……かくなる上は!」
〈フルチャージ!〉
諦めずに彼は連続して必殺技の構えに入った。今度はデンガッシャーをソードモードに戻して、剣先を飛ばして相手にダメージを与える「ネガストリームスラッシュ」を繰り出そうとする。
「させないわ!」
まだ戦闘態勢を戻していない星海坊主を危惧して、エリカはナイフを構え直して、果敢にネガ電王の妨害を試みていた。だが……彼女はこの時に気付いていない。ネガ電王の標的が既に変わっていることに。
「甘い! 俺の狙いはこっちだ!」
「えっ……まさか!?」
ネガ電王が変えた視線の先には……建物の死角に隠れていたアイラがいたのだ。そう。ネガ電王は埒の空かない星海坊主との勝負の行方よりも、アイラの持つ流星の欠片の強奪を優先している。デンガッシャーから遠隔で伸びる剣先で、アイラごと葬ろうとした。
「はぁぁ!」
「ん!? きゃ!?」
「アイラ!」
剣先は地面を貫通し、アイラの足元から突き出ている。勢いを増した剣先がアイラを空中へ浮遊させ、そのまま縦横無尽に斬りかかっていく。
「これで……終わりだぁぁぁぁ!!」
「きゃぁぁっぁあ!!」
「アイラァァァァ!!」
勝利を確信したネガ電王は、最後に強力な一刀をアイラへとぶつける。縦横無尽な斬撃を浴びせる「ネガストリームスラッシュ」が完了すると、剣先はデンガッシャーへと戻り、同時にアイラは空中で大きな爆発に巻き込まれてしまった。爆発の中から彼女の所持していた流星の欠片が吹き飛び、ネガ電王の手元に渡ってしまう。
「ふっ。これが勝つ悪の組織ってやつだ!」
自身の思惑通りに事が進み、ネガ電王は勝利の雄たけびを上げている。
一方で爆発から抜け出してきたアイラは、黒焦げとなった状態で気を失っていた。地面に落下したタイミングで、エリカが彼女を受け止めている。
「アイラ! しっかりしてよ! アイラ!」
動揺した表情で、何度もアイラを呼び掛けるも彼女からの返事は無い。自分が付いていながら大切な友人を守り切れなったことに、エリカは大きな無力感を感じざるを得なかった。「さて……今度はお前も仲間の元まで送ってやる……」
失意に暮れるエリカの気を止めることも無く、今度はエリカすらも自身の必殺技の餌食にしようとしていた。デンガッシャーを差し向けながら、ゆっくりとエリカの背後に近づこうとした……その時である。
「ん? なんだこれは?」
ネガ電王の足元にあるものが転がり込んできた。それは筒状の形をしており、上部には目と口。棒のような手が付けくわえられたこけしのような謎の物体である。思わずネガ電王が手でそれを拾い上げると、
〈バーン!〉
「何!? 煙幕か!?」
謎の物体は小さな爆発を起こし、ネガ電王の周りに濃い煙を発生させていた。
そう。この物体の名はジャスタウェイ。爆弾や時計、風鈴と銀魂の世界で多岐に渡って使われている万能な物体である。このジャスタウェイ型の爆弾を仕掛けたのは星海坊主であり、彼はネガ電王が煙幕で怯んでいるうちに、エリカとアイラを連れてこの場から逃走しようとしていた。
「こっちだ、来い!」
「星海坊主さん!?」
状況をまだ把握していないエリカだが、星海坊主の流れにのっかり、アイラを抱えたまま裏路地を脱していく。煙でかく乱しているうちに、ネガ電王は三人を取り逃してしまった。
「チッ、逃げられたか! だが、まぁ良い。流星の欠片さえ手に入れば、後はもうこっちのもんだからな」
彼らの逃亡を赦し悔しさを覚えるネガ電王だが、それでも本来の目的である流星の欠片を強奪したことには自画自賛している。彼は変身を解除して、この星で構えている自身のアジトへと一旦戻っていた。
一方で裏路地から離れて、架央のエリア内にある病院の前まで逃げてきた星海坊主とエリカ。二人は未だに気を失っているアイラに、再度声をかけていた。
「ねぇ、アイラ! しっかりしてよ! 返事して!」
「大丈夫だ。アイラ君はギリギリ急所には当たっていないはずだ」
「えっ? なんでそんなことが分かるの?」
「奴が仕掛けた攻撃の軌道を、俺の弾丸で若干逸らしたからな」
「そうなの? いつの間に……」
アイラの容態を確認する中で、エリカは星海坊主から意外な事実を知ることになる。ネガ電王が使用した必殺技の軌道を、星海坊主は自身の傘から放つ弾丸を用いて微妙にずらしていたのだ。おかげでアイラは致命的なダメージを負わず、一命を取り留めたと星海坊主は推測している。ギリギリでアイラの命を繋げた星海坊主の行動に、エリカは彼へ大きく感謝していた。
「だが、すまない。君の友人を完璧に助けることが出来なくて……」
「いや、星海坊主さんのせいじゃないわよ。私がもっと強かったら、こんなことになっていないわけだし……」
それでも完全にアイラを助けられなかったことには、共に後悔している。ネガ電王の目的である流星の欠片の強奪も許してしまい、勝負としても完敗と言わざるを得ない結果で終わってしまった。二人は良いようにやられたネガ電王に思うところがあるのだが、一旦は今もなお気絶しているアイラを医者の元まで連れて行こうと決める。
「とりあえず今は、彼女を病院に連れて行こう」
「そうね。きっと助かるわよね……!」
絶対にまた目を覚まして再会出来る。その一心で二人が病院の中へ入ろうとした時であった。
「君達もネガタロスにやられたのか?」
彼らの背後からある男性が不意に声をかけてくる。
「何者だ!」
「誰?」
思わず振り返ると、そこには複雑そうな表情を浮かべる男性が佇んでいた。
「俺も同じく奴らの被害者さ。大切な客達を奪われてな」
「客達?」
「何者なのアナタ……?」
「コードナンバーK。又の名は……」
男性もまたネガタロス軍団の被害者であると明言し、星海坊主やエリカの想いに同調している。二つ名で名乗るこの男性の正体は何者なのだろうか……?
「――ということで、ワシらのプレゼンはこれで以上ぜよ」
「アハハハ! 女王様。我が快援隊が誇る新商品、メディキュポイドはお気に召したか?」
一方でこちらは、GGO星から離れたALO星での出来事。多くの妖精が住むこの星に、宇宙を駆ける商人集団の快援隊が訪れていた。快援隊を仕切る坂本辰馬と陸奥は、星全体を総括する女王のフレイヤと面会し、新商品の医療器具の購入を勧めていた。世界樹の中にある執務室にて商談が進められ、室内には坂本や陸奥、フレイヤだけではなく、フレイヤを護衛するスリーピングナイツの六人も同席して、快援隊の新商品のプレゼンに皆が耳を傾けていた。
「なるほどです……確かに用途もしっかりしていて買い得そうですが、ユウキ達はどう思いますか?」
「良いんじゃないかな。治療の選択肢が増えるのも、民達にとってはプラスだと思うし!」
「手術に怖いイメージを持っている子供さんにも受け入れやすいと思いますよ!」
フレイヤはユウキやシウネーらにも意見を求めていたが、六人共メディキュボイドの購入に肯定的である。
このメディキュボイド、SAO本編に登場した医療器具と名前が一致しているが、本編とは用途が異なり、手術中の患者に任意のVR映像を見せるいわばオーディオ機能を搭載した特殊な医療器具なのだ。快援隊は最近このメディキュボイドをあらゆる星で売りさばき、ALO星でも長らく良好な関係を築くフレイヤにも導入を推し進めている。
ユウキらからも好感触な反応を貰い、坂本は思わず鼻を高くしていた。
「いやぁ~、王女様共々分かってくれるなんてお目が高いぜよ! ワシら流行の最先端を行く快援隊に任せれば、間違いなんてないぜよ!」
「調子に乗るな。このメディキュボイド、間違えて大量発注したのはどこのアホ艦長ぜよ」
「おい、陸奥! それは言わないお約束ぜよ! かっこ悪く見えるきに!」
「正直に言わん方がかっこ悪いぜよ」
調子に乗る坂本の鼻をへし折るように、陸奥は快援隊の裏事情をあっさりと明かす。どうやらメディキュボイドは坂本の誤発注で大量に在庫を抱えるようになり、それを全て売り切る為にあの手この手で商談を繰り返している様子である。坂本の焦る表情とは裏腹に、陸奥は冷めた表情で淡々と呟いていた。
「まぁ、そんな事情があったのですね」
「相変わらず陸奥さんはストレートに言いますね……」
「敵に回したら嫌なタイプね……」
裏事情を知ってもなお他人事のように呟くフレイヤだが、一方でタルケンやノリは陸奥の冷静かつストレートに物言いする立ち回りに一種の恐ろしさを感じている。彼女の別名がカミソリ副艦であることの意味を、二人は改めて思い知っていた。
「まぁまぁ、坂本さんも陸奥さんも落ち着いてって! 新商品は試してみてなんぼだし、使いこなせなかったらまたそっから考えるからさ!」
二人の言い合いが加速する前に、ユウキが仲介役として二人を落ち着かせている。メディキュボイドの運用は試運転的に行うとも彼女は明言していた。
「おぉ、流石はスリーピングナイツのリーダーぜよ! そうそう。何事も挑戦して、失敗から学ぶことが大事だからのう!」
「おまんは失敗を活かすところから始めるべきぜよ」
二人を落ち着かせるつもりが、またも坂本が調子に乗って、陸奥がツッコミを入れる元の木阿弥状態に戻ってしまう。無限に続きそうな二人のやり取りに、ユウキらは苦い表情で唖然としてしまう。
そして商談も一段落すると、彼らの話題は最近起きたことや共通の知人などにすり替わっている。
「そういえば、王女様。最近金時とも会ったと耳にしたのですが、それはまっことか?」
「金時? 銀時という方なら、何度もお会いしたことがありますよ」
「坂本さん、名前間違えているって! 金さんじゃなくて、銀さんだよ!」
「いや、これはいつもの平常運転ぜよ。ツッコミを入れたら負けきに」
坂本はフレイヤに銀時の件を聞いたが、またしても彼の名前を間違えてしまう。ジュンからもツッコミを入れられたものの、陸奥にとって彼の言い間違いは日常茶飯事の為、ツッコミを入れる気力すら湧かなかった。
その代わりに陸奥は、銀時もとい万事屋の話題を広げていく。
「まぁ、まさかワシらの知らない間に、地球での知り合いが出来るとは思いもしなかったがな」
「まったくですよ。マッドネバーの一件があったから、万事屋やエリザベスさんと言った大切な仲間とも出会えたのですから」
「懐かしいな……アッスー達と会ったのも、もう一月の前の出来事なんて信じられないくらい昔のように感じるよ」
テッチやユウキは、万事屋や地球の知り合いと初めて出会った大切な思い出であるマッドネバーとの一件を思い起こしていた。中心街であるアルンを制圧されて、街の人々もミラーワールドに閉じ込められる危機的な状況の中で、地球から来た侍達と別の世界から来たゲーマー達、力を貸してくれた平行世界に存在する仮面ライダー達がいたからこそ、最大の危機を乗り越えたとユウキらは痛感している。
その想いは坂本らも強く共感していた。
「うむ。ワシら地球の侍の強さが分かってくれたなら何よりぜよ。マッドネバーとかいう悪い奴らも相当参っているはずぜよ!」
「と言っても、最近はその残党と戦うことが多いですけどね」
「残党? そんなものがまだいるのか?」
シウネーの言った呟きに反応する陸奥。彼女が聞き返すと、変わってフレイヤやユウキが最近アルンで起きている一件を話していた。
「マッドネバーが開発したダークライダーシステムを持ち去った者がいて、時折そのダークライダーと戦うことが多いのですよ」
「この間もシザースって言う蟹の能力を持ったダークライダーと戦ったけど、正直変身しても弱かったかな」
どうやらマッドネバーの構成員の一部が逃げ回っているようで、その中には複製したダークライダーのベルトで変身する者も現れているとのこと。ユウキらスリーピングナイツは、街のパトロールがてら現在もその構成員を探しており、時折構成員が変身したダークライダーとも相対している。以前に激闘を繰り広げたダークゴーストのような強敵もいれば、シザースのようにあまり力を使いこなせずに呆気なく倒して確保した構成員もいるという。いずれにしてもまだまだ続くマッドネバーとの戦いに、ユウキら六人は厄介に感じていた。
「ダークライダーシステムか。確かに厄介そうな置き土産を、マッドネバーは残したってことか」
「現状は俺達だけでどうにか対処しているけど、それが複数人とかになると話が変わってくるからな……」
「快援隊の皆さん、何か戦いや探索に役立ちそうな商品は無いものでしょうか?」
ジュンやテッチは今後も続くマッドネバーの後始末を考慮して、快援隊にぴったりの代物が無いか聞いている。すると坂本はとある計画を頭に思い浮かべた。
「陸奥。この六人なら、あの計画を話してもいいんじゃなか?」
「いいや。アレはまだ発展途上ぜよ。もう少しまとまってから話すべきじゃ」
「計画? 商品では無くて?」
「一体どんな計画を立てているの?」
坂本は陸奥に提案してみるものの、未完成ということもあり即座に却下される。だがそのやり取りを耳にしたタルケンとノリは、快援隊の打ち立てた計画に興味を示していた。他の仲間達も揃ってその計画を深掘りしようとしたが……ちょうどその時に、フレイヤの元に一人の騎士がある託を伝えにきている。
「ん? えっ!? ……分かりました。すぐその方を病院まで手配して」
託を聞いた途端にフレイヤは大きく驚き、そのまま騎士へ指示を加えていた。フレイヤの驚き様から、全員の興味が彼女の方に向けられていく。
「一体何があったぜよ、姫様」
「いえ、最近GGO星で重傷を負った旅人が、ALO星の病院に移送されたと報告を受けていたのですよ」
「GGO星って、最近流星の欠片騒動で騒がれている星だよね」
「死神も出没したと聞いておりますが……」
フレイヤは深刻そうな表情で、騎士から聞いた託を包み隠さずに全員へ伝えていた。どうやら自分の星の邦人がGGO星で重傷を負い、急いでALO星の病院まで搬送されたとのこと。GGO星で起きている襲撃やら失踪の一件はユウキやシウネーらも把握しており、とうとう自分達の星にも被害者が出たと微かに憤っていた。
しかし、フレイヤが驚いたのはそれだけでは無かったのである。
「それと……」
「まだあるのか女王様」
「はい。その重傷を負わせた犯人は……サイコギルドと関係があるみたいです」
「えっ!?」
「はい!?」
「なんだって!?」
「まっことか!?」
フレイヤの一言を聞いた八人は、大きく驚嘆して思わず立ち上がっていた。自分達が密かに探し求めている組織、サイコギルドの手がかりを掴めたことで、一段と大きな衝撃を受けている様子である。
「サイコギルド……シリカ達が探している組織か!」
「アッスー達をこの世界に転移させて、帰れなくした張本人だよね!?」
「こんなところで繋がるかよ!?」
「アレだけ探しても出てこなかったのに……!」
陸奥、ユウキ、ジュン、シウネーと各々が思っていたことを感情的になって呟く。スリーピングナイツと快援隊は共に万事屋やその仲間達からの頼みで、引き続きサイコギルドの情報収集に当たっていたのだ。しかし何一つ有力な情報を掴めずに、捜査すら滞っていた中で、GGO星の一件と関係あることが判明し、皆動揺を隠しきれていないのである。
すると坂本は顔色を変えて、再度フレイヤに詳しいことを聞いていた。
「女王様。そのサイコギルドについて、他に詳しいことは聞いていないか?」
「はい。私が先ほど聞かされたのは、あくまでも関係のある可能性があるだけで……」
と彼女が返答した時である。
「失礼します。女王様」
「サイコギルドに関しては、当事者の俺達からも説明しよう」
執務室に突如として、二人の男女が何の前触れも無く入り込んできた。その正体は搬送されたアイラと時を同じくして、ALO星に移動してきたエリカと星海坊主である。
「えっと、もしかしてアナタがアイラさんのお連れさんの方?」
「そうね。私達は間近でネガ電王って言う、サイコギルドと関係しているかもしれない怪人と戦ったのよ」
「ネガ電王? それって、ダークライダーなんじゃないの?」
「ダークライダー? この星では奴をそう呼ぶのか?」
「と、とりあえず! 詳しい話を聞かせるぜよ!」
二人はフレイヤやユウキ、坂本らに向けて、GGO星で起きた一連の事件を断片的に話していた。しかし共有されていない点も多く、坂本は話が混乱する前に二人を落ち着かせつつ、何が起きたのか詳しく聞いている。
この話し合いによって、彼らはネガタロス軍団を壊滅させるべく動き出していく。エリカ、星海坊主、坂本、陸奥の四人は快援隊の船員と共に快臨丸に乗り込み、銀時やキリト達のいる地球へと向かう。一方でユウキらスリーピングナイツの面々は、引き続きアルンに潜伏するマッドネバーの残党探しに勤しむこととなった……。
「――ってことがあったんでさぁ」
「沖田さん達もパラレルワールドに迷い込んだのか?」
「そんなことがあったんですね……」
一方でその地球では、まったく別の話し合いが行われていた。かぶき町にある万事屋にて真選組の沖田が訪問し、銀時やキリトらに向けて自身の経験した異世界での経験を打ち明かしていたのである。SAOの存在した世界と限りなく似ている別の世界のこと、そこで出会った深澄ら住民のこと、事件の首謀者であった柳井こと彼が変身した仮面ライダーアナザーパラドクスのことも包み隠さずに万事屋へ共有していた。皆が沖田の話に興味深い反応を示す中、銀時はまったく別の観点から沖田に文句をぶつけている。
「おいおい、沖田君。なんで俺達に内緒でそんな大冒険してんの? 俺達の出番、そん時無かったじゃねぇかよ」
「いや、文句言うところそこかよ」
彼は私情で自身の出番が無かったことを、沖田へいちゃもんの如くぶつけていた。あまりにも自分勝手な言いぐさに新八はボソッとツッコミを入れたが、肝心の沖田はまったく動じていない。
「俺達だって、好き好んで異世界に行ったわけじゃないんでねぇ。ただサイコギルド絡みだったので、一応報告しておこうかと。女子共は近藤さん達が話に言っているので、別に伝えなくても大丈夫でさぁ」
そう淡々と沖田は呟く。彼も近藤と同じく最低限キリトやアスナらには伝えるべきと思い、万事屋へ訪れた様子である。
「それでどうですかい。俺の話で気になるところはありやしたか?」
「まぁ、気になるところだらけだけど……第一にミトのことだよな」
「深澄? もしかしてお知り合いだったんですかい」
「そうね……最近は会えていないけど」
キリトやアスナが第一に気になったのは、沖田が出会った深澄についてだった。元の世界ではSAO攻略時に仲を深めた関係だが、それ以降彼女とは疎遠状態となっている。別の世界とはいえ、まさかここで彼女の名を聞くなんて思いもしていなかったのだ。
一方で新八が、サイコギルドと関係を持った柳井に注目している。
「そういえば、そのアナザーパラドクスに変身した柳井って男は、確かキリトさん達のいた世界から来たってことですよね」
「そうですねぇ。だが奴は既にシャドームーンって野郎に始末されやしたから。その男ももしや知り合いなんですかい?」
「いや……名前を聞いてもピンとこないな」
「もしかしたら、私達が今後未来で会う男の人だったのかもしれないですね」
深澄同様に知り合いと予見した沖田であったが、残念ながらキリトら三人は柳井については思い当たる節が無かった。エイジ同様に未来で衝突する相手だと推測しているが……柳井の正体がALOで出会ったナメクジの中の人だったことは、この時の三人はまだ知る由も無かったのである。
「まぁ、俺が話したかったことは以上でさぁ。またサイコギルド関連で何かあったら、報告にきやすね」
そして伝えるべきことを全て話した沖田は、そそくさと万事屋を跡にする。靴を履いて、そのまま彼は町のパトロールへと戻っていった。なお沖田が去った後も、銀時やキリトらはサイコギルドの話で話題が持ちきりとなっている。
「ったく、俺達の知らない間にそんなことがあったとはな」
「ここに来てサイコギルドの動きが活発になってきたわね」
「エイジの件と言い、別の世界のことと言い、どこか実験を繰り返しているようにも見えるな……」
銀時やアスナ、キリトは、急に姿を見せるようになったサイコギルドの一連の行動について怪しんでいた。彼らの計画が本格的に動き出したものと推測している。また沖田との話で出たアンダーワールド等の用語にも、ユイや新八は注視していた。
「沖田さんの話だと、またアンダーワールドってワードが出ていたそうですし」
「アンダーワールドにアドミニストレータ……これがサイコギルドにとって、重要なキーワードってことかな?」
「横文字ばっかでムカつくアル! 意識高い系社会人並みに乱用するアルナ!」
なお神楽だけは次から次へと出てくる横文字に怒りを覚える始末である。どれも神楽にとっては言いづらい上に覚えにくく、妙な苛々感を募らせていた。
そう吐き捨てると、ふと天井から聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「フッ、俺も同意見だぞ。リーダー!」
「えっ?」
「おい、この声はヅラか?」
妙に自信の付いた声が響き、銀時は即座に声の正体を桂と断定。呆れ気味に呟くと、天井から桂とクライン、エリザベスがお決まりの台詞と共に着地していた。
「ヅラじゃない桂だ!」
「ついでにクラインだ!」
[そしてエリザベスだ!]
「また天井に隠れていたのか……」
「懲りない奴らアルナ」
もはや見慣れた桂及びクラインの登場に、キリトや神楽は辟易とする始末である。彼らから冷たく呆れた目線を向けられてもなお、桂達は相変わらずに正々堂々とした振る舞いを続けていた。
「おい、ヅラクラ。どういうつもりだ。また盗み聞きしていたのかよ?」
「違うぞ、銀時。俺達はたまたま沖田殿が万事屋へ入ることに気付き、密かにどんな話なのかこっそりと聞いていただけだ」
「それを盗み聞きって言うんだよ」
どんなに遠回りに説明しても、結局は銀時の言った通りの盗み聞きで集約されてしまう。結局彼らも沖田と万事屋がどんな話をするのか、ただ気になっていただけなのである。
そしてサイコギルドの一件を聞いた体で、銀時らに再度話しかけていた。
「うむ。それにしても、サイコギルドはエイジ殿の一件以降、より動きが活発化してきたな」
「さっき私達も言ったことアルよ」
「でも、なんで急に目立った行動をするようになったのかしら……」
「ノロイドに関する新しい計画が進んでいるようにも見えますね……」
やはり桂もサイコギルドの最近の妙な動きに大きな違和感を覚えている。無論それはアスナやユイも同じ想いであり、揃ってサイコギルドの狙いを今揃っている情報だけで推察していたのだ。
一方でエリザベスやクラインは、別の観点からある意見を述べている。
[しかしリーダーの言った通り、横文字が多くなってきたのもネックだな]
「おい、そっちの話。またほじくり返すのかよ」
「いや、エリザベスさんの言う通りだぜ! もっと俺達なりに解釈して、短縮化しようぜ!」
神楽の言った文句を真に受けており、頼んでもいないのに勝手に同調していた。面倒に思った銀時が適当にあしらうも、クラインやエリザベスは空気を読まずに話題を広げていく。
「その通りだな、クライン殿! アンダーワールドもアード。アドミニストレータもアータと略せば、投稿者も文字数に悩まされる必要が無くなるな! 我ながら良い考えだ」
「略しただけで横文字から脱していないだろうが」
「もう頼むから帰ってくんない。三百円あげるから」
桂は長い横文字を略して一人で納得していたものの、万事屋側からすれば心底どうでもいい提案である。新八や銀時もうんざりとした態度で、彼に冷めたツッコミを入れていた。桂達の登場で場の雰囲気がグダグダになる中で、ふと万事屋に設置された固定電話からある着信が入っている。
「はい、万事屋です! 陸奥さんですか? 神楽さんに代わってほしい? 分かりましたです!」
近くにいたユイが応答すると、彼女は受話器を持ったまま神楽に通話相手を替わろうとしていた。
「ユイ、どうしたんだ?」
「はい。陸奥さんから電話で、神楽さんに要件があるみたいです」
「私アルか?」
電話の相手を陸奥と伝えた上で、彼女は神楽に受話器を渡す。思いもしなかった相手からの着信に困惑しながらも、神楽はそのまま陸奥と通話を交わしていく。
一方でクラインだけは、陸奥と聞いてもあまりぴんと来ていなかった。
「アレ? 陸奥って誰だ?」
「私達の誕生日の時に同席した編み笠を被っていた女の子よ」
「あっ、あの子か!」
すぐにアスナが補足を加えると、彼はやっと陸奥のことを思い出している。実は一月前に開催された合同の誕生日会で一度顔を合わせており、僅かながら会話を交わした記憶があったのだ。一度しか顔を合わせていない為、印象に残っていなかったが、アスナからの助言でやっと思い出している。
一方で陸奥と会話を交わしている神楽は、彼女から思わぬ提案を交わされていた。
「どうしたアルか、ムッチー? ……えっ? いや、わ、分かったネ。伝えても良いアルよ」
陸奥と話す度に段々と元気が無くなっており、仲間達はその異様な変化に疑問を浮かべている。
「神楽さん?」
「何か様子可笑しくないか?」
「えっ? マジ?」
ユイやキリト、銀時もその声色の変化に気付き始めていた。そして通話が終わると、アスナや桂らは何があったのか詳しく聞いている。
「神楽ちゃん?」
「どうしたのだ、リーダー?」
「……ちょっとみんなに伝えなきゃいけないことがアルネ」
含みを持たせたような言い方に、皆が神楽に注目を向けていた。陸奥と話したことを仲間達に明かそうとした……その時である。
〈ピンポーン!〉
「おーい、みんないるか! 客人が来ているぞ」
「えっ? このタイミングで?」
「私が見てきます!」
今度は万事屋に新たな客人が訪れていた。エギルが玄関越しから呼んでおり、急いでユイが応対する。
「お待たせしました! エギルさん、一体誰が……」
戸を開けた瞬間に、彼女はつい体が固まってしまう。玄関先に立っていたのはエギルと以前に会ったことのある星海坊主。そして星海坊主と行動を共にしていたエリカの三人がいたのだ。その中でもエリカはアスナの持つもう一つのアバターと容姿が酷似しており、ユイはエリカの見た目に大きく驚かれている。
「アナタが万事屋の一員ね。私の依頼、受けてくれるかしら」
驚嘆とするユイに構うことなく、エリカは彼女の目を見たまま、万事屋へ自身の依頼を聞いてもらおうとしていた。なおユイにとってはそれどころではなく、「えっと」と反応に困っている。
「どうしたの、ユイちゃん?」
「客人って一体誰なんだよ?」
「もしや大御所芸能人でも来たのか?」
中々リビングに戻ってこないユイを心配し、新八、銀時、桂ら仲間達は揃って玄関先にやって来ていた。そして彼らも、エギルの横にいた星海坊主とエリカと鉢合わせする。
「えっ!?」
「ちょ、ちょっと待って!?」
なおキリトとアスナの二人は、エリカを見た瞬間にユイと同様に体が固まってしまう。もう一つのアバターを知っていることもあるが何よりも……
「こんなに万事屋っていたの? 結構な大所帯ね」
雰囲気や話し方、口調までもがアスナの母親である結城京子と酷似していたからだ。
「お、お母さん!?」
「えっ!? 母さん……?」
エリカにとっては、何のことだがさっぱり分かっていなかった。こうして万事屋、桂一派もまた、GGO星の一件に巻き込まれることになる……。
時を同じくして、吉原にある茶屋のひのやでは、営業開始前から近藤と土方が訪れて、シリカ、リズベット、リーファ、シノンの四人に、自身の入手したサイコギルドの情報を沖田と同様に共有していた。
「それじゃ、またサイコギルドに関することがあったら伝えに来てやるよ」
「君達も十分に注意してくれよな」
「分かっていますって!」
「近藤さん達も無茶はしないでね」
近藤と土方は既にサイコギルドの一件を伝え終えており、ひのやを退店してそのまま屯所に戻ろうとしている。シリカやリーファら女子達からお礼を言われて、二人はどこか歯がゆい気持ちを感じていた。
「しっかし、万事屋もサイコギルド絡みの件に巻き込まれていたとはな」
「そこは総悟が聞いているはずだし、帰ってきたら後で俺達なりにまとめてみるか」
「だがどうにも納得がいかねぇな。歴史を変えることが目的だとしても、俺達の世界に飛ばした理由はまだ不透明だし」
「結局奴らの目的はなんなのだろうか……」
その道中の会話では、やはりサイコギルドの件で話題が持ちきりとなっている。シリカらは既に万事屋からメールでエイジの一件を伝えられており、女子達との会話ではサイコギルドに関する新たな情報を多く知っていたのだ。それでもサイコギルドの目的や野望は一切分からないままであり、二人はより一層頭を悩ませてしまう。
一方でリズベット、シリカ、リーファ、シノンの四人は、先ほど真選組から得た情報と、万事屋から届いた情報を照らし合わせて、サイコギルドの狙いを改めて探っていく。
「でもまさか、真選組もサイコギルド絡みの騒動に巻き込まれていたなんてね」
「アタシ達の知らない間に、色んなことが起きすぎですよ!」
「並行世界にダークライダーのベルト……サイコギルドって一体何がしたいのかな?」
「まだ分からないけど、キリトの推測だと、未来を強制的に変えるのが一目的とも言っていたわね。ノロイドって魔物を復活させるにも、その行動が必要なんじゃないかしら」
各々が思ったことを呟くも、こちらも真選組と同様に、サイコギルドの狙いについては手探り状態である。ノロイドのこともキリトらから聞かされていたが、情報が不足したままでまだ漠然としか皆考えていなかった。
「でも、ダークライダーのベルトが色んな人の手に渡っているなら、過去に敵対した相手が、そそのかされてサイコギルドに入ったりするんじゃないかな」
「正直怖いですよね……ロザリアさんがダークライダーに変身したら、アタシにとっては一番嫌な展開ですよ!」
「絶妙にありえそうなラインよね……」
リーファの推測を聞き、シリカはかつて自身と敵対した女性プレイヤーのロザリアは思い出している。命まで狙われたほど一方的に恨まれた相手であり、サイコギルドが接触しても可笑しくない天敵と彼女は察していたのだ。一連の流れを知るリズベットも、シリカの不安に共感している。
「敵対した相手ね……」
一方でシノンも、かつて自身と死闘を繰り広げた相手のデスガンを思い出していた。戦闘スキル並びに相手を倒すことへの異様な執着心は今でも覚えており、二度と戦いたくない相手と内心で括っている。
そう女子達でサイコギルドについての話題を展開していた時、ひのやに彼女達の知り合いがちょうど訪れていた。
「おっ! 全員揃っているきに」
「都合がいいな。おまんら、久しぶりぜよ」
「えっ!? 坂本さんに陸奥さん!?」
そう。ひのやを訪れたのは、快援隊の坂本と陸奥である。前者はお気楽そうな笑顔を振りまき、一方で後者は落ち着いた表情でシリカらの方に目を向けていた。
「どうしたんですか、こんな朝っぱらから」
「また新商品のプレゼンに来たの?」
「いいや、もっと大事なことぜよ」
「加勢してほしいんじゃおまんらに。ネガタロス軍団壊滅の為にな」
「ネ、ネガタロス……?」
質問を次々とぶつける女子達を落ち着かせつつ、坂本と陸奥は女子達に本題であるネガタロス軍団について話そうとする。彼女達もまた万事屋と同じく、GGO星の一件に巻き込まれようとしていたのだ……。
教えて! 銀八先生!
銀八「はーい、久しぶりの銀八先生です。早速質問を読んでいきます。ペンネーム、エリカと坂本でロケット団ネタを期待していますさんからの質問。今回のお話でマッドネバーにも残党がいることが判明しましたが、銀魂の世界にいるオベイロンって結局今どうなったんでしたっけ? 続きが教えてください。ずばりお答えしましょう。絶賛服役中です。なんせ国家を転覆させかけた大犯罪者だろ。今でも地下労働に勤しんで、他の犯罪者共々過酷な労働環境では働いているとのことだ。なお、快援隊とフレイヤの会話の中でも登場する予定みたいだったらしいが、テンポが悪くなるという理由で却下されたらしい。なのでこうして銀八先生の枠で、現状報告になったわけだ。と言うわけで、ナメクジ研究員の柳井じゃない方の奴! サイコギルドが来ても、決してベルトを受け取らないようにー」
過去作の中でも類を見ない数の登場キャラクターだったと思います。
ということで、架創決戦篇の二話は如何でしたでしょうか? 万事屋やいつもの仲間達も加わり、いよいよ本格的に彼らも流星の欠片騒動に巻き込まれる形となります。
今回の戦闘シーンは互角さを意識して、星海坊主とネガ電王の拮抗とした戦いが描けたと思います。また大切な友人を守り切れなかったエリカが、今度どう変わるのかも注目してみてください。そしてコードナンバーKは、物語の中盤辺りで正体が判明致します。そちらも是非注目を。
快援隊とスリーピングナイツの絡みでは、過去のお話から抜粋している出来事や、今回明かされた新情報も織り交ぜながら製作致しました。中でもシザースとの戦いは本編では描写していないシーンでしたが、まぁナレーションだけで済ますならシザースが一番適任と思い、彼を採用致しました。
そして万事屋と桂一派、SAO女子達にも、サイコギルド関連でようやく事態が動きます。次回はそんな彼らが、GGO星で起きたことを断片的に知ることに。そして神楽がキリト達に黙っていた自身の兄のことも話題に挙がります……次回もお見逃しなく!
あと余談ですが、ロザリアをもし出すとしたら仮面ライダー鎧武の外伝に登場したダークライダー、仮面ライダーシルフィーに変身しそうですね。
次回予告
桂「銀時! 俺は……一目ぼれをしたのかもしれない!」
銀時「もう頼むから、長篇が終わるまで黙っておけよ」
坂本「GGO星で死神の仮面が暴れているとな」
神楽「やっぱりアルか……!!」
アスナ「神楽ちゃんのお兄さんなの!?」
リズベット「てか、神楽って兄いたの!?」
エリカ「ねぇ、お願い! アナタ達の手を借りたいの」
キリト「行こう! GGO星に……!」
架創決戦篇三 嫌な予感は大体当たる!