という嘆きはひとまず置いといて、今回の話は夢幻解放篇で起きた謎の大半が明らかになります! 銀魂やSAOでは考えられない急展開になっているので、もしかしたら賛否が分かれるかもしれません。心してご覧ください……
エリア75を解放するために戦う万事屋や攘夷志士達。順調に奮闘していた一行であったが、この戦いを通じて統率者や刺客の正体が明らかになろうとは――この時は誰も思っていなかった。
「ハッ!!」
「トリャ!!」
掛け声を上げながら戦っているのは、雑魚兵を蹴散らしているパクヤサ一派白組。みな刀や剣を装備して、続々と相手へ斬りかかっていく。入り口前にて行われていた戦闘も、遂に終わりが近づいていた。
「ハァ!! ふぅ……これでひとまずは済んだか」
またも兵を一体倒したパクヤサは、体勢を整える為に一度深く呼吸を交わす。その間に仲間内での状況を確認していた。キバオウら全員が雑魚兵との戦闘を終わらせており、足元には倒れた兵士達が多く転がっている。まさに異質な光景であった。
「何か、呆気なかったなコイツら。本当に雑魚兵だったんかよ?」
「さぁな。だが少し違和感が残る戦いだった気もするな」
「違和感?」
苦労を分かち合い、安心感に包まれていた一派の仲間達は、次々と思った事を呟き始めている。何気なく飛び交った言葉を聞き、パクヤサにはある疑問が頭をよぎっていた。
「どうしたんや、パクヤサさん?」
様子を察したキバオウが思わず聞いてみると、彼は神妙な表情で自らの考えを呟く。
「いや、実は私も気になる事があってな……これまで戦ってきた兵士よりも今回は小物のように感じているのだ。例えるならば、特撮番組で見かける戦闘員のような戦い方だな」
「なんやそれ。例え方が独特すぎんか?」
兵士らしからぬ隙のある戦い方に強い疑念を持っていた。パクヤサの変わった持論には、キバオウも反応に困る始末である。軽く笑い話で済まそうとした時であった。事態は急を要する展開を迎える。
「大変だ、パクヤサさん! こっちへ来てくれ!!」
「何!? 一体どうしたのだ?」
ディアベルが兵士の秘密に気が付き、大声を上げていた。場の空気が不穏に包まれる中で、一同は彼の元へ近づいてみる。するとそこには、予想もしない光景が待ち構えていた。
「コイツを見てくれないか……」
「これは……」
一行の目に映ったのは――兵士の中に入っていた黒タイツ姿の男性である。顔面はフルマスクで覆われており、体には骨の模様が入っていた。その姿はさながらパクヤサの例えた戦闘員を彷彿とさせている。この信じがたい現状には、白組全員が言葉を見失ってしまう。
「こいつは一体……」
「分からない……だが、これが今まで戦っていた雑魚兵の正体だというのか?」
「何てこっちゃ……一体どういう事や」
みな衝撃に襲われてしまい、体が固まってしまった。中には拍子抜けした正体に、見抜けなかった自分へ後悔を始める者もいる。仲間達の間で隙が生まれている時、倒れていた雑魚兵達が次々と起き上がっていき……
「イー!!」
勢いよく奇声を発した後に白組全員を取り囲んでしまう。姿が変わろうと本来の目的は変わらずに、敵対意識を露わにしている。
「パクヤサさん! こいつらは一体……」
「正体を現しても、ワシらに敵対するとでも言うんか!?」
「さぁ、分からない。だが! 誰であろうと我が一派の邪魔をする野郎は、叩きのめすだけだ! 惑わされるな、我が同志達よ!!」
事態をまだ把握できなくとも、パクヤサは冷静さを取り戻していき、やるべき手段を仲間達へ伝えていく。彼に同調して、動揺していた仲間達も本来の役目を思い出す。新しい敵にも果敢に挑む所存であった。
「そうや! ここがワシらの踏ん張り時ってところや!」
「戦闘員だろうと、ただの雑魚には変わりないからな!」
「そうだ、みんな! 迷うことなく戦うぞ!!」
強い志を掲げて再び剣を握り直していく。そして場を脱するように、未知なる敵との戦闘を開始していた。刺客の正体が徐々に綻び始めていく……
一方で中ボス戦を担っている桂や坂本達は、有利な戦況へと持ち越していた。物理攻撃を順調に与えていき、相手からの反撃も上手くかわしながら立ち回っている。場には勝利の兆しが少なからず見えていた。
「よし! この調子です!」
「このまま一気に叩き込むわよ!」
さらなる追い風を吹かせるために、シリカやリズベット、ピナらが率先して追加攻撃を仕掛けてくる。大きく飛び上がり斬りかかろうとした時、バッタ型のモンスターが隠し持っていた技を繰りだしてきた。
〈ギュアー!〉
「えっ!? キャァ!」
「うわぁぁ!!」
突然額を輝かせると、そこから赤い光線が解き放たれる。二人にとってこの攻撃は予想外であり、当然避ける事も出来ずに体が光線へと触れてしまう。体勢を崩したまま、彼女達はそのまま地へと落下してしまった。
「シリカ、ピナ! リズ!」
「おいおい、おまんら! しっかりするぜよ!!」
ダメージを負ってしまった仲間を気遣い、桂や坂本が大声で呼びかけるも何一つ反応は無い。目を瞑ったままずっと倒れ込んでいる。この悲惨な現状によって場の空気は一変。仲間内でも敗北への恐怖が沸々と燃え上がっていた。
「くっ……よくも大切な仲間を……!!」
「許さねぇぜ!!」
「よせ、二人共!! がむしゃらに戦っても、自分を犠牲にするだけだぞ!!」
「今は冷静に対処するぜよ!!」
中でもクラインとエギルは激情に駆られており、気持ちの赴くままにボスモンスターへと立ち向かっている。自らの武器を強く握りしめて、何のためらいもなく突進していた。桂達の忠告など聞かずに、自らの手で仇を討つ覚悟である。ところが……
〈スティール!!〉
彼らの前にもう一方の中ボス、獣人型のモンスターが立ちはだかった。どこからともなく装備した巨大な鉄球を手にすると、まずは地面へと叩きつけて、衝撃波から大きな揺れを作り出す。二人の行く手を足止めすると、
〈スティール!!〉
「何!? グワァァァァ!!」
「クワァ!! クッ……」
鉄球を振り回しクラインとエギルへ向けて攻撃していく。彼らも避ける事が出来ずに、両壁へと吹き飛ばされてしまった。体を強く打った後、立ち上がる事も出来ずに彼らも力尽き倒れてしまう。
「そんな……クラインにエギルまでやられたのか?」
「もはや、打つ手はないんか……」
相次いで倒れる仲間を目にして、桂や坂本の間にも行動に迷いが生まれていた。体もすくんでしまい考えを画策していると、またも容赦ない攻撃が襲い掛かってくる。
〈ギュア!!〉
「「ウワァァァ!!」」
バッタ型のモンスターが近づき再び光線を放ってきた。桂と坂本のみに向けられており、二人は叫び声を上げながら爆発の中へと飲み込まれていく。
「桂さん……坂本さん……!?」
共に戦っていた仲間達も無事を祈っているが、希望はいとも簡単にへし折られてしまう。爆風が去って見えてきたのは、力尽きて倒れる二人の姿であった。彼らもまた攻撃に耐える事が出来ずに、無残にも敗北を余儀なくされたのである。善戦から一変して、負の連鎖が続く絶望的な状況へと変えられてしまった。作戦の中枢を担うメンバーが次々と倒されたことで、取り残された志士や戦士達はやむを得ない決断を下すことになる。
「撤退だ……この場から全員で逃げ出すぞ!!」
「しかし! それでは桂さん達の犠牲が……」
「これ以上犠牲が増えれば、それこそチーム全体の危機に繋がる……ここは諦めて撤退するんだ!」
圧倒的な中ボスの力に恐れを感じ取り、部隊のサブリーダーが撤退を促してくる。一行は複雑な心境に苛まれているが、仕方なく従って出口方面へ走り出していく。
彼らが去った事により、場には力尽き倒れる六人と中ボスである二体のモンスターしか残されていない。坂本らが立てた作戦も失敗に終わってしまった――かに思われたが、彼らの作戦はここからが本領であった。
「フッ……これで主要メンバーは、全員倒したということか」
「呆気ない戦いだったね」
どこからともなく聞こえてくる謎の二人の声。正体はなんと、鳴き声しか上げていなかった中ボスのモンスター達である。バッタ型のモンスターは少年のような子供っぽい声。獣人型のモンスターは大人びた男性の声で、人間と同じように会話を進めていく。
「もういいだろう。首領によれば、もう正体を明かしてもいいらしい」
「やっとか……こっちの方が楽だけどね」
意味深な会話を続けていると、彼らは突如不可思議な行動を取り始めている。体に溜め込んでいた力を放出していき、蒸気を上げながら徐々に体を縮小化していた。人間と同じ等身大のサイズになって、体を変形させて本来の姿に戻している。その容姿は人型の怪人であり、おぞましさや恐怖すらも感じさせていた。
「さぁ、行こうか。大首領の元へ」
「ああ、分かっている」
人型になっても倒れている六人には一斉目を向けずに、二体は奥の部屋にいる大ボスの元へと足を進めている。倒した相手に対しては興味すらも沸いていなかった。
刺客が共に場を去ると、倒れていた桂やシリカ達六人やピナはゆっくりと顔を上げて、互いに意思疎通を含めたアイコンタクトを始めている。
「……行ったか?」
「ああ、行ったぞ」
「と言う事は、もう演技しなくてもいいんだな」
刺客の気配を感じなくなったところで、六人と一匹は一斉に起き上がっていく。そう彼らは、最初から倒される前提で作戦を実行させていた。すなわち、これまでの行動は計算上で許容していた演技であり、まったく倒されてなどいない。威力の高い攻撃を受けても気絶や瀕死にならなかった訳は、坂本の用意した防具が大きく関係していた。
「まさか歩狩汗の空き缶で作った防弾チョッキで助かるなんて、思ってもいなかったぜよ」
「ていうか、あんな攻撃まで防げるなんて……ミラクルにも限度ってモノがあるわね」
奇跡のきっかけを作ったのは、坂本やリズベットが作り出したアルミ缶で出来た防弾チョッキである。以前にチサの話でも触れていた代物であり、簡易的でありながら強固な装備として紹介されていた。笑い話で済んだ失敗談が、思わぬ活躍ぶりを見せた瞬間である。
それはさておき六人は、早速倒れている間に聞いていた刺客の正体について語り始めていた。
「しっかしよー。本当にキリトの言っていた通りになったな。刺客の正体が、怪人のような等身大の人型なんて」
「あの反応ならば、事実として間違いないだろうな。今まで俺達は統率者に欺かれていたという事か……」
クラインや桂を筆頭にして、仲間内では刺客の正体について驚きの声が上がっている。実は数分前にキリトが暴露した刺客の正体は、大型のモンスターから等身大の人型へと変わる情報であった。この証言は何一つ間違っておらず、現に六人が倒れている間は、刺客も当たり前のように正体を披露している。それだけでも作戦の功を奏していた。
「まさか巨大モンスターの正体が、人型の怪人なんて予想もしない展開だったぜよ」
「でも怪人だったとしても強そうでしたよ。本当にアタシ達で敵う相手なんでしょうか?」
「さぁな。だが今はこの事実をアイツらにも伝えなきゃならねぇからな……」
坂本のようにまだ驚きを受けている者や、シリカやエギルのように新しい使命感に駆られているなど、反応は多種多様である。全員の表情が真剣に変わっていく中で、大ボスのいる部屋からは大きい物音が壁越しに響いていく。
「おっと、これは……」
「大ボスの部屋で異変が起こっているのか?」
「とりあえず前に進むか!」
刺客への反応を後回しにして目的を改めた六人は、大ボスのいる部屋へと向かう。刺客の正体について伝えるべく、行動に迷いなどは無い。
この戦闘でも新たに、刺客や統率者への情報が浮き彫りになっている……
そして大ボスを相手にする万事屋や鬼兵隊も、刺客の正体を誘う作戦へと進めている。
「「ハァァ!!」」
二人一組となって戦闘を続けており、攻撃の手を一斉緩めていない。キリト同士の双剣攻撃や、アスナ同士の異なったレイピア術。銀時同士のがむしゃらな戦闘方法など、戦い方には違いが生じている。鬼兵隊や高杉も追撃を加えてきたところで、大ボスであるキマイラもある切り札を発動させてきた。
〈グルァァ!!〉
三度雄叫びを上げた後に、各頭部のユニットからエネルギー状の結晶を集めだしている。それらを大いに溜め込んでいき、時間差のある光線を作り出そうとしていた。
「って、アレは……」
「恐らくあの刺客のとっておきだろうな……発射する前に何とか食い止めるぞ!!」
一早く気が付いた高杉が、大声で仲間達へ呼びかけている。キマイラの攻撃回避には、相手の隙を突き妨害するのが有効的だが――ちょうど刺客の近くには、ぴったりの人材が配置されていた。
「だったら……ユイ! ようやく出番だ!」
「分かっています! いきますよ……」
キリトからの掛け声に、ユイが元気よく返事を交わす。戦闘には参加していない彼女だが、作戦の保険として役目を果たそうとしていた。
手には神楽から託された銃兼用の日傘が握られており、遠距離からキマイラへの妨害を仕掛ける作戦である。焦点を合わせながら、同時に自身の集中力も高めていく。その目つきも徐々に真剣さを極めている。そして相手に自分の存在が悟られた瞬間に、
「そこです!!」
取っ手部分を押して大量の弾丸を放出していった。僅かな隙を狙った奇襲攻撃は、キマイラの予想に反しており、そのほとんどを体へと受けてしまう。
〈グルァァ……〉
〈ドァーン!!〉
仕舞いには溜めていたエネルギーが逆流して、許容範囲を超えて激しく爆発していった。悲痛なる鳴き声と共に、大ボスは儚く散っていったのである。奇襲作戦の成功により、戦いはあっさりした結末を迎えていた。
「や、やりました! 成功です!」
「よくやったアル、ユイ! 結構戦えるじゃないアルか!」
「そうですか? ありがとうございます!」
健気にも喜びに浸るユイに対して、神楽も共感して褒めたたえている。照れ隠ししながら彼女は、すぐに仲間達の元へと戻っていく。そこではさらなる祝福が待っていた。
「これもユイのおかげだよ。よく頑張ったな」
「私だって戦う事が出来るんですよ、パパ!」
秘められたユイの根性に、見守っていたキリトも感謝を伝えている。彼女の目線に合わせて、屈託のない笑顔を見せていた。
「微笑ましい光景ですね」
「いつもの事だろ。ああいう男は、子供にも尽くすタイプだからな」
二人の様子を目にして、銀時や新八も感じたままに呟いている。日常的な光景に、彼等はつい心を休ませていた。さらに、二人のアスナも言葉を続けていく。
「非戦闘員でとどめを刺すとは……作戦的に良かったのかもな」
「ユイちゃんは小さくても、勇気と度胸だけは人一倍強いからね」
「それ同じ意味じゃないのか?」
どうやら別世界のアスナも、ユイの強みには深く読み取っていた。彼女の素直な反応には、本物のアスナも満更では無い表情を浮かべている。
大ボスの撃破により場の空気は明るく変化したが、戦いはまだ終わっていなかった。
「さて、喜ぶのは後だ。ここからが、本当の戦いだからな」
「そ、そうだよね……みなさん! しっかり気を引き締めて……!」
ぬか喜びする仲間達へ向けて、別世界の銀時やキリトが注意を促していく。彼等主要メンバーのみが刺客の正体を周知しており、本性を誘い出す為にも今後の油断は禁物であった。
一行の表情が変わり気持ちも改めると、爆風にさらされている大ボスの行方に目を向けている。その中から姿を現したのは――
「ゲ、ゲソ……」
「ブルァ……」
特徴的な鳴き声を放つ四体の怪人達であった。みな人と同じ等身大の大きさで、ハイエナや烏賊と言った動物の特徴を一体ごとに持ち合わせている。キリトの証言通りに、巨大モンスターは真の正体を晒していた。
「モンスターが怪人に変わった……?」
「やっぱり。お前の言った事は、間違いじゃなかったんだな」
「そ、そうだね。あの時見たのと、まったく同じ奴等だね」
怪人達を目にして、一行の反応も多種多様である。驚きを口にするチサや、冷静に判断する高杉、ゆっくりと心に受け止めるキリトなどが目立っていた。もちろん万事屋内でも、違った反応が見受けられている。
「怪人が黒幕なんて……じゃ、銀色の怪人と何か接点があるって事アルか?」
「その可能性は高いわね。関連性があると良いんだけど……」
サイコギルドの一人と考えられる、銀色の怪人との関わりに注目を寄せていた。神楽やアスナらも神妙な表情へと移り変わっていく。
さらには、一斉知らされていなかった鬼兵隊の一員も次々に声を上げている。
「怪人ってマジかよ!?」
「巨大なモンスターなんて、そもそもいなかったのか?」
衝撃的な事実に、ほとんどのメンバーが動揺を露わにしていた。しかしここまでは、予想の範囲内である。問題はこの先に待っている展開であった――
「フハハ……よくぞ私の正体を、見破ってくれたな」
すると突然不気味な笑い声と共に、年老いた男性の声が響き渡っていく。一行が声の主を探して辺りを見渡すと、チサは一体の怪人からある既視感に気が付いていた。
「赤いマントに、この声って……まさか統率者!?」
そう。彼女の言う通り、分裂した怪人の中には赤いマントと頭巾を羽織った謎の怪人が紛れ込んでいる。以前にも話していた統率者の容姿と酷似しており、思わず大声で決めつけていた。この言葉によって、場には緊迫した空気が流れ込む。みな統率者らしき人物に注目して、恐れや不気味さを感じ取っていた。言葉の通りに、赤いマントの怪人はゆっくりと前に進んでいく。一定の距離を保ったまま、チサ達へ向けて話しかけてきた。
「フフ……さすがだ。もう潮時であるし、私の正体を見せようではないか」
妙な自信を付けながら、正々堂々と正体を明かす意思を見せている。信用ならない相手である為に、みな彼からの言葉には疑いをかけていた。警戒心をより高める中で、統率者は構うことなく自身の赤い頭巾を剥がしていく。そこに映った素顔とは……
「えっ!? 嘘でしょ……私?」
なんとチサと瓜二つの少女の顔であった。自信良く笑みを浮かべる姿は、見る者にただならぬ邪悪さを感じさせている。この予想の上を行く真実は、本人のみならず場にいた全員が驚嘆を上げていた。
「嘘だろ?」
「もう一人のチサさんが黒幕!?」
鬼兵隊の一員もまばらに声を発しているが、親しい関係にあったキリトや万事屋達は、むしろ衝撃から一言も発せずにいる。駆け巡った反応を面白がるように、統率者は不謹慎にも笑いながら会話を続けていく。
「ハハハ!! 何を驚いている? 私はお前の精神に憑りついているのだ。この姿になっても、おかしい事ではないだろ?」
「さっきから何を言っているの……?」
「分からないのなら教えてやろう。私の本当の姿を……!!」
さらに統率者は余裕の表情を見せて、隠していた真の姿まで見せるつもりである。顔をニヤリと笑わせて指を鳴らすと、顔つきが徐々に人間とは程遠くなっていった。頭部には緑色の蛇が覆われて、真ん中には巨大な一つ目が鋭く睨みつけている。その姿はまるで、怪人と何ら変わりは無かった。
「変わった? 怪人に!?」
次々と姿を変える統率者により、場は盛大にかき乱されていく。本当の正体を見破れずに、遂には混乱する者まで現れていた。ところが新八やユイらは、怪人となった統率者にある手がかりを結び付けている。
「一つ目と蛇……それに鳥のマークまで!?」
「チサさんの証言と一致しています!」
「と言う事は、お前がこの一件の首謀者という事アルか!?」
三人の言葉通りに、怪人の特徴はチサが話していた証言とぴったり合わさっていた。頭部に一つ目と無数の蛇を持ち、首からは羽を広げた鳥のプレートがぶら下がっている。彼女が密かに見ていたビジョンは、統率者の姿を暗示していたようだ。
一方で統率者は、真の姿を明かして意気揚々と話を続けていく。
「その通りだ! 私の名はショッカー首領。チサの精神を乗っ取り、この空間にお前達を幽閉した全ての元凶と言えよう」
「ショッカー? 聞いたことない名前だな……」
「分からなくて当たり前だ。ショッカーはお前達とは違う世界に存在していたのだからな」
名前や出身までも明らかとなり、ショッカーが別世界の存在だと彼は告げている。銀魂の世界にも、SAOの世界にも存在しない、第三の世界からの介入者であった。これには万事屋の六人も強く反応しており、早くも考察を巡らせていく。
「違う世界? と言う事はアナタも、サイコホールを通じてこの世界にやって来たの?」
「サイコホール? ああ、サイコギルドの作り出した物体の事か。確かに私は、あの穴を通じてこの世界へとやって来たな」
「やっぱり、サイコギルドとも繋がっていたのか……」
アスナからの質問により、首領はサイコギルドとの繋がりをためらいもなく打ち明かす。予想はしていたが、いざ事実を知ると受け入れるのに時間がかかってしまう。現にキリトも、悔しそうな表情でさらなる考察を続けていた。
一方の銀時は、首領に向けて強気な姿勢を貫いている。真剣な表情を保ったまま、物事の確信に迫ろうとしていた。
「ところでショッカーさんよ。率直に聞くが、てめぇらの目的は一体なんだ? 元の世界での悪行と、別世界の俺達を連れ去った理由を……洗いざらいぶちまけてもらおうか?」
「フッ……やけにストレートな男だな。良いだろう。お前の根気に免じて、話してやろうか」
彼からの要求にも素直に受け入れて、ショッカー首領は自身の過去と現在の目的について説明していく。万事屋のみならずチサや別世界のキリト達も、耳を傾けて話に聞き入っていた。場が静寂に包まれる中で、首領はようやく声を発していく。
「ショッカーとは……!! かつて世界征服を目論んだ秘密結社の事だ。愚かな人間共を屈服させて、全人類を私の支配下に置こうとしたが――組織の裏切り者によって壊滅してしまった。私も自爆して散ってしまったが、その魂は時や空間を彷徨い、サイコホールによってこの世界へと流れ着いた」
「魂って事は、お前は肉体を持っていないという事だな?」
「そうだ。だからこそ、まずは肉体が必要不可欠であった。転移して間もなく、近くで隠れていた千佐を利用して、私は半分ほどの精神へと寄生した。おかげで復活までの準備も、そう長くはかからなかったがな……」
彼から語られたのは、世界征服と言う目的と自身の体験した最期である。常軌を逸した考え方には誰一人として共感を呼ばず、目的にこだわるしぶとい執着性だけが印象に残っていた。
しかしそれよりも、注目すべきは千佐との関係性である。彼女の意識へと入り、昏睡状態を起こしていた真犯人であり、失った肉体を手に入れる為に長らく彼女を利用していたようだ。この事実を知ると、チサは急に頭を抱えて、失っていた記憶を微かに思い出していく。
「うう……そうだった。確かあの時に私は、怪人同士の取引を見て、逃げ出そうとしていたんだ。でも捕まっちゃって――気が付いたら、この空間にいたんだ」
「それが、チサがここに来た理由なのか……」
彼女の経緯を知って、別世界の銀時が真剣にも呟いている。共に戦っていた仲間達も、この事実には息詰まりを感じていた。場には重い空気がのしかかるが、この状況を楽しむかのように、首領はさらなる事実を一行に伝えていく。
「あえて半分に寄生した理由は、お前の戦闘力を高めるためだ。しかし、普通の人間を戦士程に仕立てるのは容易ではない。だから私は、二つの戦いの記憶を元にこの空間を作り出した。ちょうど記憶の中には、お前達も閉じ込められていたから利用させてもらったのだ。命を懸けて戦う攘夷志士共と、突然戦場に投げ飛ばされた一般人。どれも彼女を強くするには、ぴったりの人材だったからな」
次々と明らかになる謎めいた空間の真実。全てはショッカー首領の企てた復活への踏み台でしかなかった。完全な肉体を得るために、チサやキリト達にあえて恐怖を与えて、知らずのうちに成長させていたらしい。
この真実には場もどよめいており、続々と驚きが呟かれている。特に気性の荒い別世界のアスナは、けたましくも激しい怒りを露わにしていく。
「つまりアレかよ……アタイらを連れ去った奴は別にいて、ここに閉じ込められたのもたかが偶然って事か。いずれ全てに寄生するチサを強くする為に……アタイらを利用したって事かよ!?」
「大当たりだ。彼女を強くするならば、誰でも良かったのだ。記憶の中にはSAOなるゲームがあったから、それを模してこの空間を作り出した。死と隣り合わせになった人間は、否が応でも強くなるからな。これが、私がお前達を閉じ込めた理由とこの空間の真実なのだ」
単眼を動かしながら首領は、隠し通していた計画の全容を打ち明かしていた。内容をまとめると、チサを媒体にして復活を目論む手順である。その為にサイコギルドから手に入れた記憶を使い、夢世界を作った後に閉じ込められていたキリトや銀時達を放出。空間に幽閉しながら、チサ自身を強くするために裏から手ぐすねを引いていく。つまり彼らは、ずっと首領の思うままに踊らされていたのだ。
解き明かされた謎と計画された陰謀に、場は例えようのない虚無感へと包まれてしまう。これまで命を懸けて戦った想いが、全て悪の親玉の復活に利用されていたなど、みな心に受け止め切れていなかった。誰一人として声を上げられない中で、突如別世界のキリトが勇気を持って自らの気持ちをぶつけていく。
「……ふざけるな!! 僕達がこれまで必死に戦ってきた気持ちを、何だと思っているんだよ!! 僕等はお前のおもちゃじゃないし、操り人形でもない……これ以上、弄ばないでくれよ……」
涙ながらに語った心へ溜めていた想い。我慢の限界を超えて、つい感情をむき出しに発していた。大声で叫び終わると、彼に続き万事屋の面々も文句を言い放っている。
「その通りアル……酷い……酷すぎるネ!!」
「チサさんの苦しみに紛れて、何を強気に語っているんですか!!」
歯を食いしばりながら怒りを放つ神楽や新八に、
「デスゲームを再現して、モルモットのように扱うなんて……正気の沙汰じゃないわ!」
「みなさんの気持ちを、踏みにじる度し難い行為ですよ!!」
強気な言葉で怒りをぶつけるアスナやユイが一様に目立っていた。彼女達に続いて、利用されていた志士達も次々に声を上げている。
「ふざけんな! 俺達の気持ちを返しやがれ!」
「平然と語るな! 単眼野郎!!」
「情報を一気に出すんじゃねぇよ!!」
みな怒り心頭しており、感情的になって気持ちをぶつけていく。折々の気持ちが混ざった抗議の声は、一斉止む事などは無かった。
一方で万事屋のキリトや銀時は、情報を聞いた上で冷静に考察を続けている。
「銀さん……あの首領って奴は、強くなったチサに取り入って肉体も復活させようとしているんだよな?」
「その為にここまで大掛かりな事をしているんだろ? ショッカーの復刻が、奴の最終的な目的だ。それを食い止めれば、全てが解決するだろうな」
「だったらこれが、真のラスボス戦と言う事か……!」
首領の最終目的を予測して、戦いへの心意気を改めていた。そんな彼らと同じく、別世界の銀時や高杉も静かに闘志を燃やしている。抗議の声が収まりを見せた時に、二人は真剣な眼差しで疑問をぶつけていく。
「ちょっと待てよ、首領。確かこの空間は、百までエリアがあったはずだ。だが何故このタイミングで、お前は全てを打ち明かしたんだよ?」
「……まさか、もう計画が完遂したって事か?」
「フハハ……勘が良い奴等だな。その通りだよ」
確信を突く質問を聞き、首領は三度笑うと指を強く鳴らしている。すると場面は一変して、ボス部屋から砂利が転がる荒野へと移り変わっていた。さらに首領の背後からは、真っ暗な闇と共に、配下と思われる怪人達が次々に姿を見せていく。
「イー!!」
「ギィーッ!」
「キキーッ!」
個性的な奇声を放つ各組織の戦闘員達や、
「ヒッヒ!」
「アーアー!」
「ヒョーオウ!」
「イィーチッ!」
ショッカー怪人を始め動植物を用いた一般怪人達が集まっていた。さらには巨大モンスターに化けていた二体の幹部怪人も合流し、歴代の昭和ライダーと戦った怪人達が、夢世界にて共演を果たしている。おぞましさを放つ怪人達の存在は、銀時やキリトらにただならぬ狂気を感じさせていた。
「怪人達がこんなにいるだと!?」
「こいつらは二つの戦いの記憶から作り出した副産物だな。時間はかかったが、強さもオリジナルと互角になっている。刺客を強化してくれて、ご苦労さんだったな」
記憶から生まれた個体だと知ると、本物のキリトはある疑問を解消させている。
「そうか……。この空間のモンスターが怪人と同一だったら、アインクラッドにいない個体でも納得がいくな……」
存在が確認されていないボスモンスターは、ショッカーが作り出した副産物と同一であると仮定していた。
一方でショッカー首領は、大量の戦闘員や怪人を配下に迎えたところで、いよいよ強硬手段へと打って出る。
「さて……もう役目は果たされた。お前達はもはや用済みだ! そして、チサよ! 私と共に一つになれ!! お前さえ取り込めば、私は完全な肉体を得るのだからな……!!」
本来の目的であったチサに狙いを付けており、単眼を輝かせると同時に小さい突風を発生させていく。その突風はチサの周りを取り込んで、仕舞いには彼女の自由を奪い、自らの手で連れ去ろうとしていた。
「えっ、何これ? 吸い込まれちゃう!? 誰か、助けて!!」
「チサ!? 捕……捕まって!!」
突然の出来事に彼女も困惑して、必死に手を伸ばして助けを求めている。近くにいた別世界のキリトがつられて腕を掴もうとするも――無情にも間に合う事は無かった。
「キャァァァ!!」
「チサァァ!!」
悲痛なる叫び声を上げながら、チサは風の中で粒子となり、ショッカー首領の単眼へと吸い込まれてしまう。完全な肉体を手に入れた首領は、気持ちを高ぶらせながら、作戦の成功を確信している。
「これで私は完全態となった! 後はお前達を始末すればいいだけの話だ……行け! ショッカーの精鋭達よ! 邪魔な人間共を排除するのだ!!」
「「「イー!!」」」
蘇らせた手下に命令を下して、用済みとなった銀時達を始末するべく動きだした。短剣や棒を手にした戦闘員達は、勢いよく彼らが固まっている場所へと進行していく。
一方でキリト達はと言うと、一部のメンバーを除き、チサが首領に吸収された事に衝撃を受けている。気持ちの整理が追い付かず、中々前へ進めずにいた。
「チサが吸収されただと……」
「じゃ、アイツは完全態になったって事か……?」
「って、今はそれよりも戦いが先よ! ほら、早く準備して!」
「でも、この人数差じゃ勝ち目なんて……」
普段は冷静な別世界の銀時やアスナまでもが、受け入れずに困惑を続けている。戦闘員達が迫る戦場で、誰一人として動こうとはしていない。まさに絶体絶命の危機――かに思われた時であった。
「その心配は無用ぜよ!!」
〈ドーン!!〉
聞き覚えのある土佐弁と共に、盛大な爆発音が響き渡ってくる。音の聞こえた方へ目線を向けると、そこには桂や坂本を始めとする別部隊の志士や戦士達が大ボス部屋に介入していた。
「行くぞ、皆の者!! あの首領を倒して、元の世界へと帰還するのだ!!」
「「「オー!!」」」
白組のリーダーであるパクヤサも駆けつけて、仲間達へ的確な指示を与えている。咄嗟に現れた助っ人の介入により、場の空気は一変。活気が溢れ出る戦闘地帯へと化していた。
多くの仲間達が戦闘員を相手にする中で、桂やクラインら主要メンバー六人は、万事屋や高杉達の元へと集まっている。
「大丈夫だったか、お前達?」
「ヅラに辰馬か!? 来るのが遅くないか?」
「ちょっと準備に戸惑っただけだ。それよりも、後悔は後にしろ。アイツを倒せば、きっとチサも元に戻るはずだ」
桂や坂本は銀時の元へ駆けつけて、さり気なく励ましの言葉をかけていた。同時にクラインもキリトへ向けて、心強い一言を言い放つ。
「何も言わなくても事情は分かってんよ。首領も倒して、チサも救い出す! その為に、全力で力を貸してやるぜ」
「クラインさん……それにみんなも!」
彼が前を向くと、そこには共に戦ってきた仲間達が集まっている。例え世界線が違っても、本物と同じ繋がりを彼らは築いていた。
「キリトさんだけじゃ頼りないですからね!」
「アタシ達と攘夷志士。そして、万事屋のみんなと一緒に取り戻しましょう!」
「俺達の自由ってヤツをな」
シリカ、リズベット、エギルの三人も、既にショッカーと戦う覚悟は出来ている。頼れる仲間達が次々に駆けつけると、総督である高杉晋助も部下に指示を加えていく。
「フッ……だったら仕方ないな。この戦乱に鬼兵隊も暴れさせてもらおうか。出来るよな、お前等?」
「「オー!!」」
余裕の笑みを取り戻した事で、仲間内での指揮も急激に高まっている。彼らは刀を手にして、この戦場に快く参加していた。さらには仲の悪いキバオウらさえも、真の敵を知ると関係なく、他の一派と共闘してショッカー戦闘員を相手にしている。
「ワシらも忘れるんじゃねぇ!!」
「雑魚もとい戦闘員は、俺達が相手をする!!」
「銀時達は怪人共を相手にして、首領の野望を打ち破ってくれ!!」
ディアベルやパクヤサも果敢に戦いながら、彼らが目指すべき首領がいる道筋を死守してゆく。
この空間に閉じ込められた全ての志士や戦士達が、一つの目的の為に今、協力して戦場に赴いている。ショッカーが姿を現した事で、バラバラだった意志が団結した瞬間であった。この結果には首領も、想定外の反応を示して焦りを感じている。
「くっ……奴らめ。どこまでしぶといのだ?」
この言葉とは対照的に、別世界の銀時やアスナも団結した仲間達に驚きを受けていた。
「ここまで全員が一致して戦うなんて……」
「初めての光景だな」
全員が果敢に挑み、元の世界へ戻ろうとしているこの合戦。闘志を燃やす仲間の姿を見て、キリトら三人も立ち上がり、気持ちを入れ替え直していた。
「そうだな。俺達も立ち上がって、この戦いに参加しなければなるまい!」
「遅れをとった分、倍にして活躍してやろうぜ!」
「チサを取り戻すまでは、絶対に負けられないんだ!」
共に想いを一致させて、こちらも団結力を高めていく。しっかりと前を向き、表情からは迷いは一斉消えている。
さらには万事屋も例外ではない。乗り掛かった舟の如く、みなこの戦場でショッカーとの決着を付ける覚悟を決めていた。
「よし、話はだいたい分かりましたね」
「チサやみんなを救うには、あの首領を倒せばいいアルナ」
木刀や傘を手に持ち目的を改める新八や神楽。
「ショッカーの野望は、絶対に止めないといけませんからね!」
「これは予想もしていなかったボス戦ね……」
予想外の展開にも、ひるむことなく前を見るユイやアスナ。
「……キリト。もちろん作戦は決まっているよな?」
「ああ。がむしゃらに戦い続ける。この一択に尽きるよ」
「ハハ、面白いじゃねぇか。考えずに蹴散らすのが、この戦いには似合っているよ」
共に拳を合わせて、戦いへの意志を見せる銀時とキリト。互いに声をかけながら、六人の気持ちは今一つになっていく。
「ユイは下がっていて! 身を隠せる場所で、戦いを見守っていてくれ!」
「了解です! 頑張ってください、みなさん!」
それでも戦いに慣れていないユイは、一行の元を離れて近くにあった岩石の影へと移動する。安全な場所からキリト達の戦いを密かに見守るようだ。
場にいる全員がそれぞれの想いを掲げたところで、一斉に横へと立ち並んでいく。左からエギル、坂本、リズベット、高杉、新八、銀時、キリト、別世界のキリト、銀時、アスナ、アスナ、神楽、クライン、桂、シリカの計十五人の志士や戦士達が集まっていた。みな剣や刀と言った得意の武器を手にしており、戦闘準備は既に完了している。
彼らの眼前には大量の戦闘員や怪人達が集結しているが、恐れなどはまったく感じ取っていない。目的を達成させるためにも、勝利の道しか考えていなかった。
「さぁて……いっちょやったりますか。悪夢を解放する為の大乱闘を!」
「みんな! 覚悟はいいか!?」
「「「「おう!!」」」」
「「「「OK!!」」」」
「「「はい!!」」」
「「うん!!」」
本物の銀時やキリトからの掛け声に、仲間達はそれぞれの反応を返している。強く武器を握りしめたところで、彼らはようやく動きだしていく。
「だったら……いくぞぉぉぉ!!」
「「「ハァァァ!!」」」
真剣な表情でみな一斉にショッカーの大群へと突き進んでいく。夢空間を巡る戦いは、姿を現した黒幕(ショッカー)によって、いよいよ最終局面へと向かう……
という訳で、サイコギルドの呼び出した刺客はショッカーでした……。まぁ、なんで別作品の敵が出るんだという声もありますが、これには理由があります。
剣魂の敵役としては、銀時やキリト達が戦った事の無い相手を主軸に考えていました。メインヴィランとしてサイコギルドが暗躍していますが、あくまで彼らはオリジナルのキャラクター。そこで私はサイコホールという設定を使って、既存の敵を銀魂世界へ迎い入れる事にしたのです。オリジナルの天人やモンスターが出演するよりは、ショッカーのように別作品で活躍した敵と戦った方が、よりインパクトや新鮮味があって適任だと思っています。あくまでも二次創作なので、そこまで深く考えなくてもいいんですけど……
さて、ショッカーの登場により夢幻解放篇はいよいよクライマックス! とうとう合戦が始まります。詳しい人員や怪人の詳細は、次回の更新と共に設定集に記載する予定です。
次回予告
遂にその正体を現した一連の黒幕ショッカー。彼らの恐るべき計画により、夢世界にて怪人や戦闘員が姿を現す。果たして銀時達はチサを救い出し、元の世界へ戻れる事は出来るのだろうか? 次回「戦いの記憶」にご期待ください。
新八「何か予告のテイストも、昭和風になっていませんか?」
銀時「細かい事は気にすんなよ」