剣魂    作:トライアル

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 ひのやの冷蔵庫には、女子メンバーお気に入りのアイスが保管されている。勝手に食べられないようにと、名前の付いた付箋を付けて、保険をかけていた。それでも勝手に食べられた場合には……

シリカ「これより自白会を始めます。誰ですか! アタシとピナのピオを食べた人は!」
リズ「……ご、ごめんなさい」
シリカ「リズさん!!」
ピナ「ナー!(怒)」

自白会と言う名の犯人探しが始まるのであった。

※最近こういった日常小ネタを思いつきます。



第六十訓 二兎を追う者は一兎をも得ず

「ヒック……あぁ、楽しかったな」

 近くの酒場から帰ってくるや否や、ソファーへと転がり、酔ったまま眠りに着くのは万事屋の坂田銀時。久しぶりの飲み会にはしゃいだ結果、完全に酔い潰れている。表情も赤く染まり、緩やかな顔つきに変わっていた。

 時刻が十時を迎えていた夜の万事屋では、仲間達が彼の扱いに悩み始めている。

「ちょっと、銀さん。ここで寝ていたら、風邪をひきますよ。ちゃんと布団で寝てください」

「分かっているから……待っていろ。結野アナァー」

「いや、絶対分かってないだろ」

 まるで寝言のように言葉を返しており、新八も呆れ気味だった。彼のみならず、場にいた全員が苦い表情を浮かべて対応に困っている。

「全然進展が無いな」

「もうどうするの? 折角明日は遊園地に行く約束をしたのに」

「これじゃ、明日は寝坊かつ二日酔いアルナ。絶対に」

「まったく、銀時さんってば……」

 キリトや女子陣もこの状況に嘆きを口にしていた。本来であれば、先日に星海坊主がくれたチケットで遊園地に行く予定だったが……銀時の所業を見ると、そう簡単に進まないのが目に見えている。

「ふぅぃ―、規則がなんぼじゃい~」

「急に何を言ってんだ、この男は」

「将来はお酒で潰れないように、よく覚えておくよ」

「その通りネ、キリ」

 酒に酔い潰される姿には、普段よりも自堕落な一面が滲み出ていた。キリトも呆れており、反面教師として捉えている。

 万事屋唯一の大人は、未成年組から冷ややかな目で今日は見られていた。

「まだまだ続くぜ~」

 

 一方でこちらは吉原桃源郷。時を同じくしてひのやでは、女子同士の勝負が取り行われていた。

「いいわね! 負けた方が明日の店番! 勝った方が、休暇プラス遊園地の特別チケット入手で!」

「それで二言は無いわよ!」

「休暇を取るのは、アタシですよ!」

「絶対に負けないんだから! お兄ちゃんと一緒に、遊園地へ行くんだから!」

 パジャマ姿で互いに向かい合わせるのは、リズベット、リーファ、シリカ、シノンの四人。

彼女達は明日の店番と非番を決めるために、じゃんけんで勝負をつけるようだ。特に後者へ選ばれた場合は、常連客から頂いた遊園地のチケットまで貰える仕様である。

 それが懸かっている為、皆表情は真剣さを極めていた。目つきも鋭くさせて、仲間達を睨みつけていく。

 若干ピリピリしている雰囲気の中、様子を見ていた月詠が声をかけてきた。

「本当にこれで良いのか? 必要ならば、百華から借り入れることも出来るのだぞ」

「いいえ! 頼りっきりなのも気が引けるので!」

「これはアタシ達で決めたことですから!」

「それなら、良いのだが……」

 代替案を提案したのだが、すぐに女子陣から断られてしまう。さながら遠慮をしているように見えるが……実はとある裏事情が絡んでいた。

(少数の方がライバルも少ないし……!)

(キリトとの時間も有意義に過ごせる!)

(何よりも、後からみんなに自慢も出来る!)

(この戦い……負けられないわよ!)

 そう、結局はキリトと一緒に楽しみたいのが本筋である。チケットは二枚分しかなく、否が応でも外れ者が出てしまう。ライバルの数を減らす目論見もあり、事前に役割の分担を話し合い、互いに二名ずつと決めたようだ。いずれにしても、運だけでのし上がりたい女子達の意地が垣間見せている。

「何か別の意味があるような……まぁ、良いか」

 一連の様子には、月詠も薄っすらと気付いていたが、特に気にする様子はない。普段の生活から見ても、女子同士で張り合うことは多いからだ。(その半分弱は、キリトが火種なのだが……)

 とそれはさておき、あっという間に決着は付いている。

「それじゃ、行くわよ――せーの!」

「「「「じゃんけん、ポン!!」」」」

 気合を込めた声掛けと共に、各々がじゃんけんの手札を繰りだす。運勝ちを果たしたのは――

「オッ! アタシの勝ちです!」

「よし、勝ったわね!」

シリカとシノンだった。共にグーを繰りだして、仲間達の出したチョキを打ち破っている。勝利を噛みしめた彼女達は、観点喜地の如く大喜びをしていた。

 その一方で、

「ま、負けた……」

「嘘でしょ……この間とまた一緒じゃん!!」

あえなく敗北してしまったリズベットとリーファは、共に強いショックを受けていた。特に後者は前回のフレンドラリーと重なり、二連続で負けを経験している。自身の運の無さには、強い失望を感じていた。

 明暗がはっきりと分かれたこのじゃんけん勝負。敗北してしまった彼女達の元に、気まずくも月詠が声をかけてくる。

「リズとリーファの二人か。じゃ明日は、主たちに任せて良いか?」

「は、はい……」

「快く手伝わせてもらいます……」

「ショックを隠しきれてないぞ。本当に大丈夫か……?」

 悔しさを抑えきれていない表情を見ると、ただただ気が引けてしまう。それでも女子達が決めたことなので、今更どうにかなることではないが。

 そして勝利した側のシリカとシノンは、互いに決意をぶつけていく。

「これでチケットは私達のものね」

「そうですね! ですが、ここからがまた勝負ですよ!」

「キリトを楽しませるかでしょ? だったら最初から容赦はしないわよ」

「望むところです、シノンさん! ケットシー対決です!」

 目線をバチバチと散らせながら、譲れない意地を露わにしている。休暇とチケットを勝ち得た彼女達は、次にキリトへ誘いをかけるようだ。両者共に自慢の猫耳を震わせて、対抗心を燃やしていく。

「ナー……(女子って、めんどくさい)」

 この一直線な気持ちのぶつけ合いに、聞き流していたピナは若干呆れ気味であった。こればっかりは、ご主人様の意見にあまり乗り気では無い。

 だがすでに、万事屋は明日遊園地へ行く準備を施しているのだが……

 

 万事屋の自堕落なリーダーと、超パフュームの猫耳系女子達。今回主役を飾る三人の元に、課せられるものとは?

 

 

 

 

 

 

 そして場面は、次の日に移り変わる。この日は晴天に加えて休日とあってか、朝早くから遊園地に並んでいる者も多かった。もちろん万事屋一行も、出発の準備に取り掛かっている。

 ――ただ一人、銀時を覗いては。

「グォ~スゥー」

 雑音のようないびきを吐き散らしつつ、未だに眠りから覚めようとしていない。あれから結局ソファーで一夜を明かしたようで、朝になっても彼の態勢は昨日と代わり映えがしなかった。

「起きてくださいよ、銀さん。もうすぐ十時ですよ」

「遊園地へ行く時間ですから! ほら、起きてください」

「ちょっと待っていろ……まずプリンを食わせろぉ~」

 新八やユイが声掛けや体を揺らしても、銀時は寝言を吐くだけで、起きる気配すらない。キリト達はもう準備が完了しており、後は銀時のみであるが。

「駄目です。銀時さん、全然起きません」

「もうー仕方ないわね。こうなったら、強硬手段よ。定春! お願いできるかしら?」

「ワン!」

 痺れを切らしたアスナは、とうとう力づくでも起こそうとしている。定春に声をかけると、彼は急に銀時へと近づいていく。そして、

「ワフ―!」

「ギャャャ!!」

彼の上半身を思いっきり噛みついてきた。死なない程度に手加減はしているが、それでも痛みは強烈的である。寝ぼけていた銀時を、一瞬にして目覚めさせていた。

「おっ、やっと銀さん起きたか。大丈夫か?」

「大丈夫かじゃねぇよ! 危うく噛み千切られるところだったぞ! 誰だよ、指示したヤツは!?」

「アッスーアルよ」

「おい、テメェ! よくもやりやがったな! 主人公にしていい態度じゃねぇだろ、コノヤロー!!」

 上半身を痛みやよだれに染められた彼は、抑えきれない怒りをアスナへとぶつけていく。メタ要素を含ませながら、態度を一変させている。

 迫力のある表情で接するが、肝心のアスナには何一つ動じていない。

「こうでもしないと起きなかったでしょ? そもそも銀さんが酔い潰れるまでお酒を飲んだから、自業自得なんじゃないの?」

「そ、それは……」

 彼女は細い目をしたまま、核心を突く一言を発している。ほぼ正論であり、銀時は言い返す言葉すら浮かばなかった。

 そう説教をしていた時である。銀時にはある異変が起こっていた。

「あっ、やべ。ちょっと待って……トイレでぶちまけてくる……」

 急に口を抑え込むと、彼はトイレへと駆け込んでいる。恐らく二日酔いから気分を悪くしたようで、嘔吐行為に及んでいるのだろう。

「ブウォォォ!」

 トイレからは、おぞましい逆流音が響いてきた。

「もう、信じられない。昨日どれだけ、お酒を飲んだのよ……」

「アッスー達が来る前から、こんな感じアルよ。アイツは」

「マイペースと言うか、ろくでなしと言うか……」

「キリトさん達が呆れる気持ちも分かりますよ」

 ダメ人間っぷりを見せる銀時のいい加減さに、アスナやキリトは頭を抱えてしまう。共に生活を始めてから早二ヶ月。たまに見せる彼の所業には、ため息が付くばかりであった。

「銀時さんも自制出来ればよいのですが……」

 ユイだけは無垢にも心配を浮かべる一方で、彼女はある事にも気が付いている。

「あっ、もう時間が! もうすぐ開園時間ですよ!」

「えっ、そうアルか!?」

 遊園地の開園時間が差し迫っていることだ。銀時に構っている時間はもうなく、アスナはやむを得ない決断をしている。

「こうなったら……ねぇ、銀さん! 私達は先に行くわね! チケットを置いていくから、準備が出来たら追いかけて!」

「ハァ!? おい! よだれまみれにしておいて、先に行くのかよ!? 俺が準備をするまで、待っておけよ!」

 銀時を置き去りにすることだった。彼の準備を待たずとも、遊園地へと向かうようである。当然本人は納得しておらず、すぐに呼び止めようとしたが――

「時間が無いです! 急いで行きましょう!」

「そうだな! 銀さん、悪いけど俺達先に行くよ!」

「後で合流パターンにするネ!」

「それじゃ、銀さん!」

「おい、待てコノヤロー! 聞いているのか!?」

勢いのままにアスナら五人は、すぐに万事屋を出発してしまった。銀時よりも遊園地の方を優先したようである。

 おかげで万事屋には、銀時と定春しか残されていない。

「ヤベェ、また来た……ゴロァァァ!!」

 叫び散らしたのも束の間、またも嘔吐を繰り返してしまう。まずは安静さを取り戻すのと、よだれまみれの体を洗わなければならない。彼の準備が完了するのも、まだ先のようである。

 

 

 

 

「本当に銀時さんを置いていって、大丈夫なのでしょうか?」

「まぁ銀ちゃんアルから、全てを吐き出したらすぐに追いかけてくるアルよ」

「だから心配は無用だと思いますよ」

 一方で先に出発した五人は、徒歩で遊園地へと向かっていた。銀時を置いてきたことにユイは罪悪感を覚えていたが、新八や神楽からは説得されている。

「絶対銀さんなら、すぐに追いつくよな」

「そうね……でも、ちょっと言い過ぎたかしら?」

「そんなことは無いと思うけどな」

 強めに言ったアスナも、ちょっぴりだけ後悔をしているようだ。浮かない顔をする彼女に、キリトはそっとフォローを加えている。

 結局は銀時を放っておけない為、五人は足取りを遅くして、隙があれば後ろを覗きついてきていないか確認していた。さり気ない気遣いである。

 そんなゆったりと歩く万事屋一行の遥か上空には、オレンジ色の羽を広げて万事屋に向かう二人の少女が飛んでいた。

((絶対に今度こそ……!!))

 もちろんその正体は、チケットを握りしめているシリカとシノンである。キリトを遊園地に誘うべく、万事屋へと向かっていたが――残念ながら地上で歩く五人には気が付いていない。まごうことなき、すれ違いである。

 

 現在万事屋には、キリトとは程遠い自堕落な主人公とモフモフな巨大犬しかいない。

「ったく……アスナめ。勝手に置いていきやがってよ。何が理想のヒロインランキング上位だ! 何が創世神ステイシアだよ! あんなもん、鬼嫁か破壊者みたいなもんだろ! ディケイド並みの強引さじゃねぇか……!」

 アスナへの文句をずっとグチグチ呟きながら、彼はせっせと準備に取り掛かっている。多量に吐き出した結果、気持ちはスッキリと戻ったようだ。

 よだれまみれの体はすでにシャワーで洗い流し、替えの一張羅へ着替えると、懐には財布を入れている。木刀を腰に帯刀してから、チケットを手にすると、彼は定春に言葉をかけていく。

「まぁ、俺も悪いとこあるんだけどな。それじゃ、定春。お留守番よろしく頼むぜ。暇になったら、たまと遊んでもらえよ」

「ワン!」

 無邪気そうな笑顔につられて、銀時もそっと微笑んでいた。本音を発した後に、彼も万事屋を後にしている。黒いブーツを履いて、玄関を潜り抜けると、欠伸をしながら階段方面に足を進めていく。

「まぁ、スクーターで追いかけるか。そっちの方が早いだろ」

 と今後の予定を立てていた矢先――階段前では、

「遂に勝負の時ですね……!」

「どっちに転んでも、恨みっこなしだけどね」

「当然ですよ! でもまずは、お誘いからです!」

「万事屋に仕事が入ってなきゃ、良いけど」

ちょうどシリカとシノンが万事屋前に到着している。キリトを遊園地に誘って、幸せな一時を過ごすために、両者ともやる気に満ち溢れていた。互いにライバルとして、正々堂々と挑む様子である。キリトと良き思い出を作りたい彼女達が、階段を上がろうとした――その時だった。

「アレ? お前等じゃねぇか」

「あっ、銀時さん」

「銀さん?」

 偶然にも遅れて出発した銀時と、思わぬ鉢合わせを果たしている。突然の訪問に銀時は首を傾げており、一方の女子達は彼の登場につい困惑していた。微妙な空気が流れる中、銀時は自分から話をかけていく。

「一体何しに来たんだ? 猫耳共が揃いも揃って。またウチのキリトを寝取りに来たのかよ?」

「って、違いますよ! ていうか、またって何ですか! またって!」

 お馴染みの挑発についシリカは乗ってしまう。ムキになって頬っぺたを膨らませる彼女に対して、シノンは冷静にも受け流している。

「寝取りじゃなくて、遊園地へ誘いに来たのよ。キリトはここにいるかしら?」

 すかさず本題を聞き出すと……思わぬ事実が明らかになった。

「あっ、アイツと? 残念だが、もう先に行っているよ。その遊園地に」

「「えっ!?」」

 なんと遊園地に誘う前から、すでにキリトを含む一行はそこへ向かったと言う。あまりにもタイミングが悪く、すれ違いだったことに今更ながら気が付いている。

 この事実に唖然とする彼女達に、銀時は証拠として遊園地のチケットを見せびらかしてきた。

「ほらよ。これから俺も、追いかけなきゃいけねぇんだよ」

「そ、そんな~! このチケットを、万事屋も持っていたなんて……」

「予想がつかないわよ、こんなの……」

 さらなる追い打ちを受けてしまい、シリカやシノンは共にがっかりとした表情を見せている。昨日から楽しみにしていた予定が、全て白紙になった瞬間であった。

 ショックからため息を吐いてしまう女子達に、銀時はやけに軽く接している。

「まぁ、そう落ち込むなよ。また別の日にすりゃいいんじゃねぇか?」

「それは難しいのよ。このチケットって休日限定だから、どうしても今日じゃないと予定が合わないのよ!」

「そうかー。じゃ、残念だったなー。ハハ」

「慰める気あるんですか!!」

 棒読みかつ鼻で笑う煽り様に、女子達もムカムカと怒りを感じていた。不機嫌そうな表情となっても、彼の皮肉節はまだ続く。

「だいたい、てめぇらあざといんだよ。恋人がいる奴をデートに誘うとか、どんな神経しているんだ」

「いや、デートじゃなくて遊びですよ! アタシ達は友達として、キリトさんと一緒に行こうと思ったんですから!」

「そうよ! 友情の下で成り立っているんだからね!」

「ムキになっている時点で、もう立派な確信犯だよ。男と女の友情なんざ、ほぼ成立しねぇんだよ。どんだけあがこうと、テメェらは負けヒロイン確定だから、大人しく諦めておけって!」

 相手の傷心をえぐるようにして、小馬鹿にする態度を続けていた。表情からも蔑んでおり、この状況でもサドのように楽しんでいる。

 フォローの一つもない銀時の嫌味ったらしい性格に、彼女達にはただならぬ怒りが沸き上がってきた。黙っているのも限界だったようで、

「な、何ですって……!」

「いい加減にしてください!!」

突然にもその怒りが大爆発している。思いっきり叫ぶと、ここからは女子達も不満をぶつけ始めていく。

「こんなにもひねくれているから、銀時さんはいつまで経っても女の子にモテないんですよ!」

「なんだとー! どういうことだ、ゴラァ!?」

「そのままのことを言っているのよ! ほぼニートでだらしない生活をしている、向上心ゼロの人に女子がどう食いつくのよ!?」

「言わせておけば、好き放題に言いやがって! これでもなぁ、この作品の人気投票は万年一位なんだぞ!」

「何よ、人気投票って! 意味分かんないんだけど!!」

 流れから口喧嘩へと発展してしまい、銀時も意地っ張りに対抗してしまう。メタ発言も吐いており、若干だが興奮状態となっていた。謝る素振りすら見せないので、余計に女子達の怒りを高めている。

 このまま事態が長期化すると思いきや――

「オメェらと比べれば、読者人気も上――」

ここで予想外のことが起きてしまう。

「ん、うわぁぁ!!」

「えっ、キャ!?」

「キャン!?」

 銀時が一歩進んだ瞬間に体のバランスを崩してしまい、思いっきり転倒をしてしまった。女子達にのしかかってしまい、互いに被害を被ってしまう。

「痛ぁ……おい、大丈夫か?」

 目を閉じたまま女子達の無事を確認する銀時だが、彼の両手には柔らかくモフモフした感触が握られている。

(ん? 何か触っているな。毛並みが良くて心地よい――アレ!? 急に嫌な予感が)

 心地の良い毛並みを感じたようで、薄々と嫌な予感を察していた。恐る恐る目を見開いてみると、そこには――両者の猫耳を鷲掴みにする光景が広がっている。自身が押し倒す体で、しっかりと握られていた。

「銀時さん……」

「銀さん……」

(や、やっぱりかー!!)

 もちろん気持ちの良いことでは無いので、女子達は彼の所業にご立腹である。先ほどの煽りと重なって、さらなる怒りを募らせていた。目つきを細めており、表情も不機嫌さを極めている。

「お、落ち着け! お前等! これは完全なる事故なんだよ! ジャンプの世界では、ラッキースケベと言う不慮の事故って言って……」

 彼女達を宥めようと、必死に言い訳をする銀時だったが……時すでに遅かった。

「「サイテー!!」」

「ブフォォォ!?」

 二発の強烈なビンタが、銀時の頬を引っ叩いている。その衝撃から、彼はまた地面へ叩きつけられてしまった。因果応報とはまさにこのことであろう。

「もう! 銀時さんってば!」

「油断も隙も無い人ね! 女子の猫耳を触るなんて、下劣の極みよ!!」

「そこまで言わなくても、良いんじゃねぇのか……」

 一段と厳しい目で見るシリカとシノンに対して、銀時はぼやきを口にしている。彼女達にとっては、改めて銀時と言う男の印象が変わっていた。正直に言うと、さらに見損なっている。本人からすれば、不運が重なっただけであるが。

 とここで、女子達は我に返って大切なことに気が付く。

「って、こんなことしている場合じゃないですよ!」

「キリトがもう先に行っているなら――追いかけないと!」

「そうですね!」

 本命であるキリトらが遊園地へ行っているならば、彼らを追いかけようと決意していた。柔軟に作戦を変更しており、そう簡単には諦めていない。すぐに彼女達は透明なオレンジ色の羽を広げて、遊園地方面へと向かっていた。

「おい、待て! 俺を置いたままにするな! ついでに行かせろ!!」

 一方の本人は、またも置き去りにされてツッコミを叫んでいる。立ち上がると彼は、近くに泊めていたスクーターに乗り出して、エンジンをかけていく。そしてスピードを上げつつ、飛行するシリカとシノンの跡を追いかけていった。

「なんでついて来るんですか!」

「目的地が同じだからだろうが! オメェら、煙たがりすぎだろ!」

「それじゃ、謝ってちょうだいよ! 悪口とセクハラの分、タピオカおごってくれたら許してあげる!」

「さり気なくたかるな! つーか、タピオカ古いよ! 今のご時世、ほとんど誰も飲んでねぇぞ!」

 女子達は未だに不機嫌な様子で、彼のことは許してすらいない。その贖罪として、何故かタピオカが引き合いに出されている。銀時も激しいツッコミで応戦しながら、三人はガヤガヤとした雰囲気で遊園地に突き進んでいく。

 そんな彼らの様子を見て、とある猫耳女性が嘆きを口にしていた。

「エギルサーン」

「どうしたんだ、キャサリンさん?」

 スナックお登勢から出てきたキャサリンである。同時に外へ出たエギルに向かって、素朴な疑問を口にしていた。

「マタハブラレテイルンデスケド……アタシ」

「まぁ、そういう日のあるさ。気にするな」

 この回の主役に選ばれなかったことに、つい不満を抱いてしまう。悲壮感が漂う彼女を、エギルはそっと慰めていた。

 こうして両者の物語が動き始めたが、不運にも三人が進む道筋はキリト達が歩いている道筋とは異なる。ゆったりと進む彼らに対して、銀時らはやや速めに向かっていた。

 

 

 

 

 

 

 場面は変わり、こちらは数多のアトラクションが並ぶ大江戸遊園地。休み時には多くのお客が訪れる、江戸の一大テーマパークだ。銀魂本編でも、松平公が娘の彼氏を射殺しかけた場所として有名である。

 時刻は入園時間を過ぎており、待ちわびた客達はぞろぞろと遊園地に入っていた。そんな人混みが出来ている入場口付近とは変わり、離れた場所にある日陰では、女性が呆然と立ち竦んでいる。

「どうしましょう……遊園地に逃げ込んでしまったわ……」

 とあるトラブルが発生して、困惑している。女性の容姿は艶のあるオレンジ色の長髪と、鋭利にとんがった耳が特徴的な天人である。服装はスポーツウェア風で上下共に統一しており、足元は白いスニーカーを履いていた。また被っているキャップの先端を常に持ち、周りから正体を隠しているようにも見えるが……?

「正直にスタッフさんへ言った方が良いのかしら? でも、時間が全然足りないわ……」

 トラブルを解決するための算段を呟くが、どれも有効的なものが見当たらない。何よりも時間の都合があり、この制約が大いに足を引っ張っていた。

 困り果ててため息を吐く女性だったが――ふと目線を逸らすと、とある知り合いが目に映っている。

「ん? あの子はまさか――」

 偶然にも彼女が見かけたのは、シリカ、シノン、銀時の三人組であった。

「はぁ~道中でもキリトさんはいなかったですね」

「やっぱりもう遊園地にいるのかしら?」

「そうかもな。ただ道筋が違っていたら、まだ来てねぇ可能性はあるけど」

 彼らもようやく遊園地に到着しており、小言を交わしつつ入場口付近に向かう。道中ではキリトらに惜しくも会えず、女子達はがっかりとした表情を見せていた。再会がまた遠のき、やきもきとした気持ちとなるが、それでも今は前を向くしかない。

「どっちにしろ先手必勝です! 行列が少ないうちに、入園しちゃいましょう!」

「そうね。予め遊具を確認して、一歩先を行くわよ!」

「そこまでして、キリトと一緒にいたいのかよ。オメェらのふてぶてしさだけは、一級品だよ」

 気持ちを入れ替えてやる気を高める彼女達に、銀時はまたも皮肉めいた小言を口にする。平常運転とも言える女子のしぶとい根性に、つくづく感服していた。

 そんな銀時であるが、実は向かう道中で女子達とある約束を交わしている。

「それはそうと、銀時さん! あの約束のこと、忘れてはいませんよね?」

「はいはい、覚えているから。タピオカのおごりだろ? 俺の不注意とは言え、タピオカで済むなら安いもんよ。酔い潰れた後に、変な請求が来たあの時と比べればな」

「アンタ、普段からどんな生活しているのよ……」

先ほど話に引き出されていたタピオカのおごりが、正式に決まっていた。あっさりと受け入れた銀時だが、彼のこぼした一言にはシノンも気が引いてしまう。いずれにしても、仲直りのきっかけが出来て何よりである。

 新たな決意や約束を確かめて、いよいよ入園へと足を進めていく。

「よし。それじゃ俺達も入る――」

「シリカさーん!」

 とそんな時であった。突如としてシリカの名を呼ぶ大きい声が聞こえてくる。

「えっ、誰だ!?」

「この声は……まさかあの人!?」

 肝心の本人は、声の主に心当たりがあるようだ。一行が辺りを見渡すと、こちらに駆け寄る一人の天人を見つけている。

「お久しぶりです! シリカさん!」

「やっぱり、ソリートさんですか!」

 そう、女性の正体は以前にシリカが出会ったことのあるソリートであった。ピナと容姿が似ているペット(ロア)を飼うテイマー星の王女である。共にペット関連で気が合い、初対面以降も度々会う彼女の友人だ。

 再会の喜びを分かち合う両者の元に、銀時やシノンも話に介入してくる。

「ねぇ、シリカ? この女性とお知り合いなの?」

「もちろんですよ! この方は、テイマー星の王女であるソリートさんです!」

「って、シリカさん! あまり大きな声で言わないでください! 正体を隠しているんですから!」

「いや、アンタも十分に目立つ声だと思うが」

 ソリートを紹介するつもりが、本人は顔を赤くして咄嗟に話を止めてしまう。自身の正体を公にしたくないようだが、大きい声がそれを台無しにしている。銀時からも思わずツッコミを入れられていた。

「王女様……以前に言っていたペットの飼い主の人よね?」

「その通りです、シノンさん!」

「てか、知らない間にとんでもねぇ人脈を作っていたんだな」

 仲良さげな二人の距離感に加えて、ソリートの正体には銀時やシノンも小さめに驚いている。

 一方でシリカは、ソリートに対して色々と聞きたいことがあった。

「そういえばソリートさん。そのスポーティな格好は一体?」

「あぁ、これですね。実は公務の前にお忍びで散歩をしようと思い、目立たない服装に着替えたのです。後から正体がバレると、色々面倒ですから」

「と言う事は、ロアの弱点を克服したんですか!」

「いいえ、ごめんなさい。残念だけど、ロアはお留守番よ。一緒に散歩していたのは、お父様のペットなのよ」

「お父さんの?」

「はい。数日間だけ預かることになったので。猫に似た宇宙生物で、とっても可愛らしいのですよ! 丸っこくて、しかも兄弟が五匹もいるのです!」

 見慣れない服装は変装用として、日光が苦手なロアはお留守番をしており、今回はまったく別のペットをお世話したと言う。次々と事情が明かされる中、気になったのは父親のペットの件だった。

「それで、その猫達はどこにいるんだよ?」

「えっと……実はですね。少し厄介なことが起きまして……」

「厄介? 一体何のことなの?」

 何か意味を含ませるような素振りには、話を聞いていた銀時やシノンも気になっている。より詳しく促すと、ソリートは急に複雑そうな表情を浮かべていた。

「あまり驚かないでくださいね」

 そう言って彼女は、三人との距離を近づかせていき、小声で先ほど起きたトラブルを打ち明かしていく。

「えっ!? 遊園地に逃げ込んだんですか?」

「そうなのよ。繋いでいた紐がぷつんと切れたら、みんな遊園地方面に逃げてしまって……」

「おいおい、結構不味い状況じゃねぇのか?」

「不味いですよ。どうやって回収するのか、策を練っている途中でしたもの」

 知らされたのは、ペットの脱走である。不覚にも継いでいた紐が引きちぎられてしまい、遊園地を囲っている柵を潜り抜けたという。一匹も連れ戻すことが出来ずに、困っていたところでシリカら三人を見かけていたようだ。

「遊園地に入ることは出来ないの?」

「それも可能ですが、この後に予定があるので、あまり得策ではないです」

「王女って身分だったら、そこら辺の事情面倒くさそうだもんな」

 すぐにでも助け出したいソリートだったが、残念ながら公務の時間が彼女に迫っている。四方八方に策を防がれてしまい、神妙な表情を浮かべる彼女は、覚悟を決めてシリカらに助けを求めることにした。

「そこでですが、シリカさん達にお願いがあります! どうかお父様のペットを、探して来てもらえますか? 私だけではもう、どうにもならなくて……。おこがましいことは承知です。お礼も考えていますので、どうか依頼を受けてもらえないでしょうか?」

 真摯な態度で接しており、ペットの捜索を依頼していく。時間に余裕が無く、断ることを承知でシリカに一か八かお願いしている。

 この気持ちを受けて本人の反応はと言うと、

「だ、大丈夫ですよ! ソリートさん! 事情があるのは仕方ないですし、困っているなら助け合うのが友達ですから! すぐに見つけて、連れ戻しますよ!」

「受けてくれるのですか?」

「はい! ペットは全員分連れ戻しますから! だから一人で悩み込まなくていいんですよ!」

ためらいもなく引き受けることにした。事情を知るシリカだからこそ、ペットの脱走は放っておけないようである。

「……ありがとうございます! シリカさん……」

「いえいえ、これくらいお安い御用ですから!」

 これには彼女自身も涙を堪えて、シリカの優しさに感謝していた。二人の固い友情が露わになった瞬間である。

 同じくして、状況を把握したシノンや銀時も声を上げていた。しかし、

「私も協力するわよ。人手が多い方が、すぐに見つかりそうじゃない」

「お仲間さん達まで……感謝いたします!」

「そんじゃ、俺も入れてもらおうか。その代わり王女様、一つだけ聞いていいか?」

「はい、何でしょうか?」

後者だけは簡単に引き受ける様子では無い。

「お礼って、いくらくらいだよ? 桁数だけでも、教えてくれないかな~って」

「……お礼?」

「そりゃ、依頼料だよ。こちとらボランティアでやってはいないからな。万事屋の依頼として引き受けるからよ」

 露骨にも金に執着する一面を見せていく。相手が王女と聞くならば、大金が手に入ると彼は安直にも考えていた。いずれにしても、善意からではない卑しい考え方である。

 これにはシリカ、シノンともに、銀時の性格に心からドン引きしていた。

「完全にお金が目的になっていますよ」

「やっぱり銀さんって、生粋のろくでなしね。キリトの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだわ」

「キリトさんはお金目的で動きませんよー」

「うるせぇ! アイツと俺を比べるなよ! 俺は自分流のやり方で、依頼人と接していくんだよ!」

 細い目つきとなり幾ら文句を言われようとも、彼の態度は一斉変わらない。依然としてソリートに、依頼料を聞き出している。すると、返ってきたのは予想外の返答だった。

「でしたら、お礼は皆さんが喜ぶものにしましょうか! そうですねぇ……ドラゴンフーズのマッ〇味かケンタッ〇―味。ロッテ〇ア味にモ〇味、バー〇ン味。どれをプレゼントするか悩みますね!」

「って、姫様!? お礼ってペットフードのことかよ!? しかもどいつもファーストフード味ばかりじゃねぇか! どんな味をチョイスしているんだよ!」

「いえいえ! これは絶対ペット達が喜ぶものですから! そうです! これにしましょう!」

「おい、勝手に決めるな! 俺が求めていたのは、そういうのじゃなくて……」

 ソリートは思い付きから、お礼の品をペットフードに決めている。邪推な考え方ではない、ペット第一に考える彼女なりの答えであった。

 一方で金銭を期待した銀時だったが、彼女の勢いを止められず、その目論見は脆くも崩れ去ってしまう。地味にショックを受ける彼の元に、シリカやシノンがクスッと笑い、からかいを始めていた。

「良かったですね、銀さん! これで定春も大喜びするじゃないですか!」

「そ、そうだな……だが」

「もういい加減、諦めなさい。あらぬ欲なんて、考えない方が良いわよ。フフ……」

「そうですよ。後で恥をかくことになりますから」

「何ちょっと煽って来てんだよ!! そんなに期待したのが悪いのか! つーか、その目つきをやめろ!!」

 期待外れだった反応がよっぽど可笑しいのか、共に口を抑えて笑いを堪えている。からかいを止めない彼女達に、銀時はムキになって反抗していた。数時間前とは真逆の光景である。

 三人の賑やかしい光景を見ると、ソリートもつい一安心をしていた。

「やはり、シリカさんの仲間達は面白い方ばかりですね!」

 その愉快さが、少々笑いのツボになっている。ちなみにだが、お礼の件は特に深くは考えてはいない。見た目通りの天然ぶりである……。

 

 

 

 

 

 こうして託されたソリートからの依頼。詳しく聞くと遊園地に逃げ込んだのは猫っぽい宇宙生物で、合計で五匹程度いるようだ。弱点もあるみたいで、それを活用すれば捕獲すらも容易いという。細かに情報を聞きつつ、銀時ら三人は大まかに把握していた。

「それでは五匹分、よろしくお願いしますね!」

 一方のソリートだが、救出への道筋が見つかり、安心して公務へと戻っている。彼女曰く屋敷のパソコンから、遠隔で会談を行うらしい。ひとまずは一時退場して、夕方頃にはまた遊園地に戻ってくると約束していた。

 新たに約束を交わした銀時、シリカ、シノンの三人。彼らは振り返るようにして、情報を整理している。

「要するに、小さくて丸っこい猫のような生物を見つければいいんだろ?」

「そうですね。見つけたら尻尾をぎゅっと掴むと、体を小さくして眠るみたいです」

「これなら、まとめて渡した方がいいわね。猫探しの最中に、あわゆくばキリト達を見つければ、さらにいいけど」

 弱点や捕獲方法を踏まえつつ、各々が念頭に置いていた。特に女子陣はペット捜索と並行して、キリトらの合流にも心掛けている。

 一方で銀時は、依頼の雰囲気から普段の万事屋と照らし合わせていた。

「なんだか、万事屋っぽくなってきたな。こうなったらアイツらと会う前に、即席で仮万事屋でも作ってみるか?」

「いいえ。丁重にお断りしますよ」

「金に執着して、女子にセクハラする人とは組めないわよ」

「本気で返答するなよ! これ以上言われたら、流石の銀さんでも心に効くぞ」

 冗談交じりに言ったつもりが、本気で女子達から拒まれてしまう。さながら信用がほぼ無いようにも見えたが……

「でも、今日ばかりはお願いしますね。ペットだけじゃなくて、キリトさん達も見つけたいので」

「今回だけは協力してあげるから、すぐに依頼を果たしましょう」

そこまで見損なってはいないようだ。若干微笑みつつ、女子陣は率直な想いを口にしている。銀時には少なからず、期待だけは持っていた。

「オメェら。ったく、素直じゃねぇんだからよ。それじゃ、さっさと入園するぞ」

「って、勝手に仕切らないでくださいよ!」

「そうよ! 銀さんってば、すぐ調子に乗るんだから!」

 この反応には銀時も、彼女達の真意を薄っすらと理解している。何度皮肉を言われようとも、万事屋に入った依頼はしっかり果たそうとしていた。

 こうして即席で出来た仮のチーム、銀時、シリカ、シノンの三人は、ソリートのペット捜索とキリトらの合流を目的に、遊園地へといよいよ歩み寄っていく……。

 

 その一方で噂のキリト達は、

「ヤッホイ―! 到着アル!」

「結局銀時さんとは会いませんでしたね」

「こりゃ、まだ準備に時間がかかっているのかな?」

「もう! 銀さんったら……」

銀時達が入園した途端にようやく到着していた。もちろん銀時が先に入っていることなど知らず、まだ遅れているものだと勝手に捉えている。結局は五人も彼を待つことなく、入場口へと足を進めていた。

 果たしてこの先、無事に合流することは出来るのだろうか?




 今回は銀魂のぐうたらな主人公と、積極的な猫耳女子達が主役の回です。仲間達を探しに来たかと思いきや、まさかの猫探しの依頼まで受ける羽目に。即席の万事屋(仮)は、どちらとも見つけることが出来るのでしょうか?

 SAOの女子達は、割と銀さんに厳しく当たっていますが、そこまで嫌ってはいません。ただどうしてもキリトと比べられるので、相対的に悪く見えてしまうだけなんです。まぁ、今回はワザと煽った節があるけど……

 ちなみに、オリキャラの再登場は私でも予想外でした。当初の予定ではこの回のゲストキャラを用意していましたが、意外にも話の筋と噛み合ったので、再登場してもらいました。今後もペット関連の話には出てくるかも……ハタ皇子とも共演させたい!

 後書いていて思ったのは、獣耳の女子って可愛いですよね!(特に大きめの猫耳が、たまらないと思います!)

 次回投稿は少し遅れます!





次回予告
銀時「やっぱ人気投票一位は伊達じゃねぇからな!」
シノン「そもそも、人気投票って一体何なのよ?」
銀時「そりや、メタを知らないと理解は不能だよ。ちなみにシノンは割と上位にはいるが、シリカはな……」
シリカ「えっ、何ですか!? アタシだけなんで、言葉を詰まらせるんですか!!」
銀時「次回! 猫探しと言う名の運ゲーを攻略せよ!」
シリカ「勝手に話を変えないでください!!」
シノン「私って、上位なの……?」
銀時「一応言っておくが、そこまで低い順位ではねぇからな」
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