シリカ「これより自白会を始めます。誰ですか! アタシとピナのピオを食べた人は!」
リズ「……ご、ごめんなさい」
シリカ「リズさん!!」
ピナ「ナー!(怒)」
自白会と言う名の犯人探しが始まるのであった。
※最近こういった日常小ネタを思いつきます。
「ヒック……あぁ、楽しかったな」
近くの酒場から帰ってくるや否や、ソファーへと転がり、酔ったまま眠りに着くのは万事屋の坂田銀時。久しぶりの飲み会にはしゃいだ結果、完全に酔い潰れている。表情も赤く染まり、緩やかな顔つきに変わっていた。
時刻が十時を迎えていた夜の万事屋では、仲間達が彼の扱いに悩み始めている。
「ちょっと、銀さん。ここで寝ていたら、風邪をひきますよ。ちゃんと布団で寝てください」
「分かっているから……待っていろ。結野アナァー」
「いや、絶対分かってないだろ」
まるで寝言のように言葉を返しており、新八も呆れ気味だった。彼のみならず、場にいた全員が苦い表情を浮かべて対応に困っている。
「全然進展が無いな」
「もうどうするの? 折角明日は遊園地に行く約束をしたのに」
「これじゃ、明日は寝坊かつ二日酔いアルナ。絶対に」
「まったく、銀時さんってば……」
キリトや女子陣もこの状況に嘆きを口にしていた。本来であれば、先日に星海坊主がくれたチケットで遊園地に行く予定だったが……銀時の所業を見ると、そう簡単に進まないのが目に見えている。
「ふぅぃ―、規則がなんぼじゃい~」
「急に何を言ってんだ、この男は」
「将来はお酒で潰れないように、よく覚えておくよ」
「その通りネ、キリ」
酒に酔い潰される姿には、普段よりも自堕落な一面が滲み出ていた。キリトも呆れており、反面教師として捉えている。
万事屋唯一の大人は、未成年組から冷ややかな目で今日は見られていた。
「まだまだ続くぜ~」
一方でこちらは吉原桃源郷。時を同じくしてひのやでは、女子同士の勝負が取り行われていた。
「いいわね! 負けた方が明日の店番! 勝った方が、休暇プラス遊園地の特別チケット入手で!」
「それで二言は無いわよ!」
「休暇を取るのは、アタシですよ!」
「絶対に負けないんだから! お兄ちゃんと一緒に、遊園地へ行くんだから!」
パジャマ姿で互いに向かい合わせるのは、リズベット、リーファ、シリカ、シノンの四人。
彼女達は明日の店番と非番を決めるために、じゃんけんで勝負をつけるようだ。特に後者へ選ばれた場合は、常連客から頂いた遊園地のチケットまで貰える仕様である。
それが懸かっている為、皆表情は真剣さを極めていた。目つきも鋭くさせて、仲間達を睨みつけていく。
若干ピリピリしている雰囲気の中、様子を見ていた月詠が声をかけてきた。
「本当にこれで良いのか? 必要ならば、百華から借り入れることも出来るのだぞ」
「いいえ! 頼りっきりなのも気が引けるので!」
「これはアタシ達で決めたことですから!」
「それなら、良いのだが……」
代替案を提案したのだが、すぐに女子陣から断られてしまう。さながら遠慮をしているように見えるが……実はとある裏事情が絡んでいた。
(少数の方がライバルも少ないし……!)
(キリトとの時間も有意義に過ごせる!)
(何よりも、後からみんなに自慢も出来る!)
(この戦い……負けられないわよ!)
そう、結局はキリトと一緒に楽しみたいのが本筋である。チケットは二枚分しかなく、否が応でも外れ者が出てしまう。ライバルの数を減らす目論見もあり、事前に役割の分担を話し合い、互いに二名ずつと決めたようだ。いずれにしても、運だけでのし上がりたい女子達の意地が垣間見せている。
「何か別の意味があるような……まぁ、良いか」
一連の様子には、月詠も薄っすらと気付いていたが、特に気にする様子はない。普段の生活から見ても、女子同士で張り合うことは多いからだ。(その半分弱は、キリトが火種なのだが……)
とそれはさておき、あっという間に決着は付いている。
「それじゃ、行くわよ――せーの!」
「「「「じゃんけん、ポン!!」」」」
気合を込めた声掛けと共に、各々がじゃんけんの手札を繰りだす。運勝ちを果たしたのは――
「オッ! アタシの勝ちです!」
「よし、勝ったわね!」
シリカとシノンだった。共にグーを繰りだして、仲間達の出したチョキを打ち破っている。勝利を噛みしめた彼女達は、観点喜地の如く大喜びをしていた。
その一方で、
「ま、負けた……」
「嘘でしょ……この間とまた一緒じゃん!!」
あえなく敗北してしまったリズベットとリーファは、共に強いショックを受けていた。特に後者は前回のフレンドラリーと重なり、二連続で負けを経験している。自身の運の無さには、強い失望を感じていた。
明暗がはっきりと分かれたこのじゃんけん勝負。敗北してしまった彼女達の元に、気まずくも月詠が声をかけてくる。
「リズとリーファの二人か。じゃ明日は、主たちに任せて良いか?」
「は、はい……」
「快く手伝わせてもらいます……」
「ショックを隠しきれてないぞ。本当に大丈夫か……?」
悔しさを抑えきれていない表情を見ると、ただただ気が引けてしまう。それでも女子達が決めたことなので、今更どうにかなることではないが。
そして勝利した側のシリカとシノンは、互いに決意をぶつけていく。
「これでチケットは私達のものね」
「そうですね! ですが、ここからがまた勝負ですよ!」
「キリトを楽しませるかでしょ? だったら最初から容赦はしないわよ」
「望むところです、シノンさん! ケットシー対決です!」
目線をバチバチと散らせながら、譲れない意地を露わにしている。休暇とチケットを勝ち得た彼女達は、次にキリトへ誘いをかけるようだ。両者共に自慢の猫耳を震わせて、対抗心を燃やしていく。
「ナー……(女子って、めんどくさい)」
この一直線な気持ちのぶつけ合いに、聞き流していたピナは若干呆れ気味であった。こればっかりは、ご主人様の意見にあまり乗り気では無い。
だがすでに、万事屋は明日遊園地へ行く準備を施しているのだが……
万事屋の自堕落なリーダーと、超パフュームの猫耳系女子達。今回主役を飾る三人の元に、課せられるものとは?
そして場面は、次の日に移り変わる。この日は晴天に加えて休日とあってか、朝早くから遊園地に並んでいる者も多かった。もちろん万事屋一行も、出発の準備に取り掛かっている。
――ただ一人、銀時を覗いては。
「グォ~スゥー」
雑音のようないびきを吐き散らしつつ、未だに眠りから覚めようとしていない。あれから結局ソファーで一夜を明かしたようで、朝になっても彼の態勢は昨日と代わり映えがしなかった。
「起きてくださいよ、銀さん。もうすぐ十時ですよ」
「遊園地へ行く時間ですから! ほら、起きてください」
「ちょっと待っていろ……まずプリンを食わせろぉ~」
新八やユイが声掛けや体を揺らしても、銀時は寝言を吐くだけで、起きる気配すらない。キリト達はもう準備が完了しており、後は銀時のみであるが。
「駄目です。銀時さん、全然起きません」
「もうー仕方ないわね。こうなったら、強硬手段よ。定春! お願いできるかしら?」
「ワン!」
痺れを切らしたアスナは、とうとう力づくでも起こそうとしている。定春に声をかけると、彼は急に銀時へと近づいていく。そして、
「ワフ―!」
「ギャャャ!!」
彼の上半身を思いっきり噛みついてきた。死なない程度に手加減はしているが、それでも痛みは強烈的である。寝ぼけていた銀時を、一瞬にして目覚めさせていた。
「おっ、やっと銀さん起きたか。大丈夫か?」
「大丈夫かじゃねぇよ! 危うく噛み千切られるところだったぞ! 誰だよ、指示したヤツは!?」
「アッスーアルよ」
「おい、テメェ! よくもやりやがったな! 主人公にしていい態度じゃねぇだろ、コノヤロー!!」
上半身を痛みやよだれに染められた彼は、抑えきれない怒りをアスナへとぶつけていく。メタ要素を含ませながら、態度を一変させている。
迫力のある表情で接するが、肝心のアスナには何一つ動じていない。
「こうでもしないと起きなかったでしょ? そもそも銀さんが酔い潰れるまでお酒を飲んだから、自業自得なんじゃないの?」
「そ、それは……」
彼女は細い目をしたまま、核心を突く一言を発している。ほぼ正論であり、銀時は言い返す言葉すら浮かばなかった。
そう説教をしていた時である。銀時にはある異変が起こっていた。
「あっ、やべ。ちょっと待って……トイレでぶちまけてくる……」
急に口を抑え込むと、彼はトイレへと駆け込んでいる。恐らく二日酔いから気分を悪くしたようで、嘔吐行為に及んでいるのだろう。
「ブウォォォ!」
トイレからは、おぞましい逆流音が響いてきた。
「もう、信じられない。昨日どれだけ、お酒を飲んだのよ……」
「アッスー達が来る前から、こんな感じアルよ。アイツは」
「マイペースと言うか、ろくでなしと言うか……」
「キリトさん達が呆れる気持ちも分かりますよ」
ダメ人間っぷりを見せる銀時のいい加減さに、アスナやキリトは頭を抱えてしまう。共に生活を始めてから早二ヶ月。たまに見せる彼の所業には、ため息が付くばかりであった。
「銀時さんも自制出来ればよいのですが……」
ユイだけは無垢にも心配を浮かべる一方で、彼女はある事にも気が付いている。
「あっ、もう時間が! もうすぐ開園時間ですよ!」
「えっ、そうアルか!?」
遊園地の開園時間が差し迫っていることだ。銀時に構っている時間はもうなく、アスナはやむを得ない決断をしている。
「こうなったら……ねぇ、銀さん! 私達は先に行くわね! チケットを置いていくから、準備が出来たら追いかけて!」
「ハァ!? おい! よだれまみれにしておいて、先に行くのかよ!? 俺が準備をするまで、待っておけよ!」
銀時を置き去りにすることだった。彼の準備を待たずとも、遊園地へと向かうようである。当然本人は納得しておらず、すぐに呼び止めようとしたが――
「時間が無いです! 急いで行きましょう!」
「そうだな! 銀さん、悪いけど俺達先に行くよ!」
「後で合流パターンにするネ!」
「それじゃ、銀さん!」
「おい、待てコノヤロー! 聞いているのか!?」
勢いのままにアスナら五人は、すぐに万事屋を出発してしまった。銀時よりも遊園地の方を優先したようである。
おかげで万事屋には、銀時と定春しか残されていない。
「ヤベェ、また来た……ゴロァァァ!!」
叫び散らしたのも束の間、またも嘔吐を繰り返してしまう。まずは安静さを取り戻すのと、よだれまみれの体を洗わなければならない。彼の準備が完了するのも、まだ先のようである。
「本当に銀時さんを置いていって、大丈夫なのでしょうか?」
「まぁ銀ちゃんアルから、全てを吐き出したらすぐに追いかけてくるアルよ」
「だから心配は無用だと思いますよ」
一方で先に出発した五人は、徒歩で遊園地へと向かっていた。銀時を置いてきたことにユイは罪悪感を覚えていたが、新八や神楽からは説得されている。
「絶対銀さんなら、すぐに追いつくよな」
「そうね……でも、ちょっと言い過ぎたかしら?」
「そんなことは無いと思うけどな」
強めに言ったアスナも、ちょっぴりだけ後悔をしているようだ。浮かない顔をする彼女に、キリトはそっとフォローを加えている。
結局は銀時を放っておけない為、五人は足取りを遅くして、隙があれば後ろを覗きついてきていないか確認していた。さり気ない気遣いである。
そんなゆったりと歩く万事屋一行の遥か上空には、オレンジ色の羽を広げて万事屋に向かう二人の少女が飛んでいた。
((絶対に今度こそ……!!))
もちろんその正体は、チケットを握りしめているシリカとシノンである。キリトを遊園地に誘うべく、万事屋へと向かっていたが――残念ながら地上で歩く五人には気が付いていない。まごうことなき、すれ違いである。
現在万事屋には、キリトとは程遠い自堕落な主人公とモフモフな巨大犬しかいない。
「ったく……アスナめ。勝手に置いていきやがってよ。何が理想のヒロインランキング上位だ! 何が創世神ステイシアだよ! あんなもん、鬼嫁か破壊者みたいなもんだろ! ディケイド並みの強引さじゃねぇか……!」
アスナへの文句をずっとグチグチ呟きながら、彼はせっせと準備に取り掛かっている。多量に吐き出した結果、気持ちはスッキリと戻ったようだ。
よだれまみれの体はすでにシャワーで洗い流し、替えの一張羅へ着替えると、懐には財布を入れている。木刀を腰に帯刀してから、チケットを手にすると、彼は定春に言葉をかけていく。
「まぁ、俺も悪いとこあるんだけどな。それじゃ、定春。お留守番よろしく頼むぜ。暇になったら、たまと遊んでもらえよ」
「ワン!」
無邪気そうな笑顔につられて、銀時もそっと微笑んでいた。本音を発した後に、彼も万事屋を後にしている。黒いブーツを履いて、玄関を潜り抜けると、欠伸をしながら階段方面に足を進めていく。
「まぁ、スクーターで追いかけるか。そっちの方が早いだろ」
と今後の予定を立てていた矢先――階段前では、
「遂に勝負の時ですね……!」
「どっちに転んでも、恨みっこなしだけどね」
「当然ですよ! でもまずは、お誘いからです!」
「万事屋に仕事が入ってなきゃ、良いけど」
ちょうどシリカとシノンが万事屋前に到着している。キリトを遊園地に誘って、幸せな一時を過ごすために、両者ともやる気に満ち溢れていた。互いにライバルとして、正々堂々と挑む様子である。キリトと良き思い出を作りたい彼女達が、階段を上がろうとした――その時だった。
「アレ? お前等じゃねぇか」
「あっ、銀時さん」
「銀さん?」
偶然にも遅れて出発した銀時と、思わぬ鉢合わせを果たしている。突然の訪問に銀時は首を傾げており、一方の女子達は彼の登場につい困惑していた。微妙な空気が流れる中、銀時は自分から話をかけていく。
「一体何しに来たんだ? 猫耳共が揃いも揃って。またウチのキリトを寝取りに来たのかよ?」
「って、違いますよ! ていうか、またって何ですか! またって!」
お馴染みの挑発についシリカは乗ってしまう。ムキになって頬っぺたを膨らませる彼女に対して、シノンは冷静にも受け流している。
「寝取りじゃなくて、遊園地へ誘いに来たのよ。キリトはここにいるかしら?」
すかさず本題を聞き出すと……思わぬ事実が明らかになった。
「あっ、アイツと? 残念だが、もう先に行っているよ。その遊園地に」
「「えっ!?」」
なんと遊園地に誘う前から、すでにキリトを含む一行はそこへ向かったと言う。あまりにもタイミングが悪く、すれ違いだったことに今更ながら気が付いている。
この事実に唖然とする彼女達に、銀時は証拠として遊園地のチケットを見せびらかしてきた。
「ほらよ。これから俺も、追いかけなきゃいけねぇんだよ」
「そ、そんな~! このチケットを、万事屋も持っていたなんて……」
「予想がつかないわよ、こんなの……」
さらなる追い打ちを受けてしまい、シリカやシノンは共にがっかりとした表情を見せている。昨日から楽しみにしていた予定が、全て白紙になった瞬間であった。
ショックからため息を吐いてしまう女子達に、銀時はやけに軽く接している。
「まぁ、そう落ち込むなよ。また別の日にすりゃいいんじゃねぇか?」
「それは難しいのよ。このチケットって休日限定だから、どうしても今日じゃないと予定が合わないのよ!」
「そうかー。じゃ、残念だったなー。ハハ」
「慰める気あるんですか!!」
棒読みかつ鼻で笑う煽り様に、女子達もムカムカと怒りを感じていた。不機嫌そうな表情となっても、彼の皮肉節はまだ続く。
「だいたい、てめぇらあざといんだよ。恋人がいる奴をデートに誘うとか、どんな神経しているんだ」
「いや、デートじゃなくて遊びですよ! アタシ達は友達として、キリトさんと一緒に行こうと思ったんですから!」
「そうよ! 友情の下で成り立っているんだからね!」
「ムキになっている時点で、もう立派な確信犯だよ。男と女の友情なんざ、ほぼ成立しねぇんだよ。どんだけあがこうと、テメェらは負けヒロイン確定だから、大人しく諦めておけって!」
相手の傷心をえぐるようにして、小馬鹿にする態度を続けていた。表情からも蔑んでおり、この状況でもサドのように楽しんでいる。
フォローの一つもない銀時の嫌味ったらしい性格に、彼女達にはただならぬ怒りが沸き上がってきた。黙っているのも限界だったようで、
「な、何ですって……!」
「いい加減にしてください!!」
突然にもその怒りが大爆発している。思いっきり叫ぶと、ここからは女子達も不満をぶつけ始めていく。
「こんなにもひねくれているから、銀時さんはいつまで経っても女の子にモテないんですよ!」
「なんだとー! どういうことだ、ゴラァ!?」
「そのままのことを言っているのよ! ほぼニートでだらしない生活をしている、向上心ゼロの人に女子がどう食いつくのよ!?」
「言わせておけば、好き放題に言いやがって! これでもなぁ、この作品の人気投票は万年一位なんだぞ!」
「何よ、人気投票って! 意味分かんないんだけど!!」
流れから口喧嘩へと発展してしまい、銀時も意地っ張りに対抗してしまう。メタ発言も吐いており、若干だが興奮状態となっていた。謝る素振りすら見せないので、余計に女子達の怒りを高めている。
このまま事態が長期化すると思いきや――
「オメェらと比べれば、読者人気も上――」
ここで予想外のことが起きてしまう。
「ん、うわぁぁ!!」
「えっ、キャ!?」
「キャン!?」
銀時が一歩進んだ瞬間に体のバランスを崩してしまい、思いっきり転倒をしてしまった。女子達にのしかかってしまい、互いに被害を被ってしまう。
「痛ぁ……おい、大丈夫か?」
目を閉じたまま女子達の無事を確認する銀時だが、彼の両手には柔らかくモフモフした感触が握られている。
(ん? 何か触っているな。毛並みが良くて心地よい――アレ!? 急に嫌な予感が)
心地の良い毛並みを感じたようで、薄々と嫌な予感を察していた。恐る恐る目を見開いてみると、そこには――両者の猫耳を鷲掴みにする光景が広がっている。自身が押し倒す体で、しっかりと握られていた。
「銀時さん……」
「銀さん……」
(や、やっぱりかー!!)
もちろん気持ちの良いことでは無いので、女子達は彼の所業にご立腹である。先ほどの煽りと重なって、さらなる怒りを募らせていた。目つきを細めており、表情も不機嫌さを極めている。
「お、落ち着け! お前等! これは完全なる事故なんだよ! ジャンプの世界では、ラッキースケベと言う不慮の事故って言って……」
彼女達を宥めようと、必死に言い訳をする銀時だったが……時すでに遅かった。
「「サイテー!!」」
「ブフォォォ!?」
二発の強烈なビンタが、銀時の頬を引っ叩いている。その衝撃から、彼はまた地面へ叩きつけられてしまった。因果応報とはまさにこのことであろう。
「もう! 銀時さんってば!」
「油断も隙も無い人ね! 女子の猫耳を触るなんて、下劣の極みよ!!」
「そこまで言わなくても、良いんじゃねぇのか……」
一段と厳しい目で見るシリカとシノンに対して、銀時はぼやきを口にしている。彼女達にとっては、改めて銀時と言う男の印象が変わっていた。正直に言うと、さらに見損なっている。本人からすれば、不運が重なっただけであるが。
とここで、女子達は我に返って大切なことに気が付く。
「って、こんなことしている場合じゃないですよ!」
「キリトがもう先に行っているなら――追いかけないと!」
「そうですね!」
本命であるキリトらが遊園地へ行っているならば、彼らを追いかけようと決意していた。柔軟に作戦を変更しており、そう簡単には諦めていない。すぐに彼女達は透明なオレンジ色の羽を広げて、遊園地方面へと向かっていた。
「おい、待て! 俺を置いたままにするな! ついでに行かせろ!!」
一方の本人は、またも置き去りにされてツッコミを叫んでいる。立ち上がると彼は、近くに泊めていたスクーターに乗り出して、エンジンをかけていく。そしてスピードを上げつつ、飛行するシリカとシノンの跡を追いかけていった。
「なんでついて来るんですか!」
「目的地が同じだからだろうが! オメェら、煙たがりすぎだろ!」
「それじゃ、謝ってちょうだいよ! 悪口とセクハラの分、タピオカおごってくれたら許してあげる!」
「さり気なくたかるな! つーか、タピオカ古いよ! 今のご時世、ほとんど誰も飲んでねぇぞ!」
女子達は未だに不機嫌な様子で、彼のことは許してすらいない。その贖罪として、何故かタピオカが引き合いに出されている。銀時も激しいツッコミで応戦しながら、三人はガヤガヤとした雰囲気で遊園地に突き進んでいく。
そんな彼らの様子を見て、とある猫耳女性が嘆きを口にしていた。
「エギルサーン」
「どうしたんだ、キャサリンさん?」
スナックお登勢から出てきたキャサリンである。同時に外へ出たエギルに向かって、素朴な疑問を口にしていた。
「マタハブラレテイルンデスケド……アタシ」
「まぁ、そういう日のあるさ。気にするな」
この回の主役に選ばれなかったことに、つい不満を抱いてしまう。悲壮感が漂う彼女を、エギルはそっと慰めていた。
こうして両者の物語が動き始めたが、不運にも三人が進む道筋はキリト達が歩いている道筋とは異なる。ゆったりと進む彼らに対して、銀時らはやや速めに向かっていた。
場面は変わり、こちらは数多のアトラクションが並ぶ大江戸遊園地。休み時には多くのお客が訪れる、江戸の一大テーマパークだ。銀魂本編でも、松平公が娘の彼氏を射殺しかけた場所として有名である。
時刻は入園時間を過ぎており、待ちわびた客達はぞろぞろと遊園地に入っていた。そんな人混みが出来ている入場口付近とは変わり、離れた場所にある日陰では、女性が呆然と立ち竦んでいる。
「どうしましょう……遊園地に逃げ込んでしまったわ……」
とあるトラブルが発生して、困惑している。女性の容姿は艶のあるオレンジ色の長髪と、鋭利にとんがった耳が特徴的な天人である。服装はスポーツウェア風で上下共に統一しており、足元は白いスニーカーを履いていた。また被っているキャップの先端を常に持ち、周りから正体を隠しているようにも見えるが……?
「正直にスタッフさんへ言った方が良いのかしら? でも、時間が全然足りないわ……」
トラブルを解決するための算段を呟くが、どれも有効的なものが見当たらない。何よりも時間の都合があり、この制約が大いに足を引っ張っていた。
困り果ててため息を吐く女性だったが――ふと目線を逸らすと、とある知り合いが目に映っている。
「ん? あの子はまさか――」
偶然にも彼女が見かけたのは、シリカ、シノン、銀時の三人組であった。
「はぁ~道中でもキリトさんはいなかったですね」
「やっぱりもう遊園地にいるのかしら?」
「そうかもな。ただ道筋が違っていたら、まだ来てねぇ可能性はあるけど」
彼らもようやく遊園地に到着しており、小言を交わしつつ入場口付近に向かう。道中ではキリトらに惜しくも会えず、女子達はがっかりとした表情を見せていた。再会がまた遠のき、やきもきとした気持ちとなるが、それでも今は前を向くしかない。
「どっちにしろ先手必勝です! 行列が少ないうちに、入園しちゃいましょう!」
「そうね。予め遊具を確認して、一歩先を行くわよ!」
「そこまでして、キリトと一緒にいたいのかよ。オメェらのふてぶてしさだけは、一級品だよ」
気持ちを入れ替えてやる気を高める彼女達に、銀時はまたも皮肉めいた小言を口にする。平常運転とも言える女子のしぶとい根性に、つくづく感服していた。
そんな銀時であるが、実は向かう道中で女子達とある約束を交わしている。
「それはそうと、銀時さん! あの約束のこと、忘れてはいませんよね?」
「はいはい、覚えているから。タピオカのおごりだろ? 俺の不注意とは言え、タピオカで済むなら安いもんよ。酔い潰れた後に、変な請求が来たあの時と比べればな」
「アンタ、普段からどんな生活しているのよ……」
先ほど話に引き出されていたタピオカのおごりが、正式に決まっていた。あっさりと受け入れた銀時だが、彼のこぼした一言にはシノンも気が引いてしまう。いずれにしても、仲直りのきっかけが出来て何よりである。
新たな決意や約束を確かめて、いよいよ入園へと足を進めていく。
「よし。それじゃ俺達も入る――」
「シリカさーん!」
とそんな時であった。突如としてシリカの名を呼ぶ大きい声が聞こえてくる。
「えっ、誰だ!?」
「この声は……まさかあの人!?」
肝心の本人は、声の主に心当たりがあるようだ。一行が辺りを見渡すと、こちらに駆け寄る一人の天人を見つけている。
「お久しぶりです! シリカさん!」
「やっぱり、ソリートさんですか!」
そう、女性の正体は以前にシリカが出会ったことのあるソリートであった。ピナと容姿が似ているペット(ロア)を飼うテイマー星の王女である。共にペット関連で気が合い、初対面以降も度々会う彼女の友人だ。
再会の喜びを分かち合う両者の元に、銀時やシノンも話に介入してくる。
「ねぇ、シリカ? この女性とお知り合いなの?」
「もちろんですよ! この方は、テイマー星の王女であるソリートさんです!」
「って、シリカさん! あまり大きな声で言わないでください! 正体を隠しているんですから!」
「いや、アンタも十分に目立つ声だと思うが」
ソリートを紹介するつもりが、本人は顔を赤くして咄嗟に話を止めてしまう。自身の正体を公にしたくないようだが、大きい声がそれを台無しにしている。銀時からも思わずツッコミを入れられていた。
「王女様……以前に言っていたペットの飼い主の人よね?」
「その通りです、シノンさん!」
「てか、知らない間にとんでもねぇ人脈を作っていたんだな」
仲良さげな二人の距離感に加えて、ソリートの正体には銀時やシノンも小さめに驚いている。
一方でシリカは、ソリートに対して色々と聞きたいことがあった。
「そういえばソリートさん。そのスポーティな格好は一体?」
「あぁ、これですね。実は公務の前にお忍びで散歩をしようと思い、目立たない服装に着替えたのです。後から正体がバレると、色々面倒ですから」
「と言う事は、ロアの弱点を克服したんですか!」
「いいえ、ごめんなさい。残念だけど、ロアはお留守番よ。一緒に散歩していたのは、お父様のペットなのよ」
「お父さんの?」
「はい。数日間だけ預かることになったので。猫に似た宇宙生物で、とっても可愛らしいのですよ! 丸っこくて、しかも兄弟が五匹もいるのです!」
見慣れない服装は変装用として、日光が苦手なロアはお留守番をしており、今回はまったく別のペットをお世話したと言う。次々と事情が明かされる中、気になったのは父親のペットの件だった。
「それで、その猫達はどこにいるんだよ?」
「えっと……実はですね。少し厄介なことが起きまして……」
「厄介? 一体何のことなの?」
何か意味を含ませるような素振りには、話を聞いていた銀時やシノンも気になっている。より詳しく促すと、ソリートは急に複雑そうな表情を浮かべていた。
「あまり驚かないでくださいね」
そう言って彼女は、三人との距離を近づかせていき、小声で先ほど起きたトラブルを打ち明かしていく。
「えっ!? 遊園地に逃げ込んだんですか?」
「そうなのよ。繋いでいた紐がぷつんと切れたら、みんな遊園地方面に逃げてしまって……」
「おいおい、結構不味い状況じゃねぇのか?」
「不味いですよ。どうやって回収するのか、策を練っている途中でしたもの」
知らされたのは、ペットの脱走である。不覚にも継いでいた紐が引きちぎられてしまい、遊園地を囲っている柵を潜り抜けたという。一匹も連れ戻すことが出来ずに、困っていたところでシリカら三人を見かけていたようだ。
「遊園地に入ることは出来ないの?」
「それも可能ですが、この後に予定があるので、あまり得策ではないです」
「王女って身分だったら、そこら辺の事情面倒くさそうだもんな」
すぐにでも助け出したいソリートだったが、残念ながら公務の時間が彼女に迫っている。四方八方に策を防がれてしまい、神妙な表情を浮かべる彼女は、覚悟を決めてシリカらに助けを求めることにした。
「そこでですが、シリカさん達にお願いがあります! どうかお父様のペットを、探して来てもらえますか? 私だけではもう、どうにもならなくて……。おこがましいことは承知です。お礼も考えていますので、どうか依頼を受けてもらえないでしょうか?」
真摯な態度で接しており、ペットの捜索を依頼していく。時間に余裕が無く、断ることを承知でシリカに一か八かお願いしている。
この気持ちを受けて本人の反応はと言うと、
「だ、大丈夫ですよ! ソリートさん! 事情があるのは仕方ないですし、困っているなら助け合うのが友達ですから! すぐに見つけて、連れ戻しますよ!」
「受けてくれるのですか?」
「はい! ペットは全員分連れ戻しますから! だから一人で悩み込まなくていいんですよ!」
ためらいもなく引き受けることにした。事情を知るシリカだからこそ、ペットの脱走は放っておけないようである。
「……ありがとうございます! シリカさん……」
「いえいえ、これくらいお安い御用ですから!」
これには彼女自身も涙を堪えて、シリカの優しさに感謝していた。二人の固い友情が露わになった瞬間である。
同じくして、状況を把握したシノンや銀時も声を上げていた。しかし、
「私も協力するわよ。人手が多い方が、すぐに見つかりそうじゃない」
「お仲間さん達まで……感謝いたします!」
「そんじゃ、俺も入れてもらおうか。その代わり王女様、一つだけ聞いていいか?」
「はい、何でしょうか?」
後者だけは簡単に引き受ける様子では無い。
「お礼って、いくらくらいだよ? 桁数だけでも、教えてくれないかな~って」
「……お礼?」
「そりゃ、依頼料だよ。こちとらボランティアでやってはいないからな。万事屋の依頼として引き受けるからよ」
露骨にも金に執着する一面を見せていく。相手が王女と聞くならば、大金が手に入ると彼は安直にも考えていた。いずれにしても、善意からではない卑しい考え方である。
これにはシリカ、シノンともに、銀時の性格に心からドン引きしていた。
「完全にお金が目的になっていますよ」
「やっぱり銀さんって、生粋のろくでなしね。キリトの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだわ」
「キリトさんはお金目的で動きませんよー」
「うるせぇ! アイツと俺を比べるなよ! 俺は自分流のやり方で、依頼人と接していくんだよ!」
細い目つきとなり幾ら文句を言われようとも、彼の態度は一斉変わらない。依然としてソリートに、依頼料を聞き出している。すると、返ってきたのは予想外の返答だった。
「でしたら、お礼は皆さんが喜ぶものにしましょうか! そうですねぇ……ドラゴンフーズのマッ〇味かケンタッ〇―味。ロッテ〇ア味にモ〇味、バー〇ン味。どれをプレゼントするか悩みますね!」
「って、姫様!? お礼ってペットフードのことかよ!? しかもどいつもファーストフード味ばかりじゃねぇか! どんな味をチョイスしているんだよ!」
「いえいえ! これは絶対ペット達が喜ぶものですから! そうです! これにしましょう!」
「おい、勝手に決めるな! 俺が求めていたのは、そういうのじゃなくて……」
ソリートは思い付きから、お礼の品をペットフードに決めている。邪推な考え方ではない、ペット第一に考える彼女なりの答えであった。
一方で金銭を期待した銀時だったが、彼女の勢いを止められず、その目論見は脆くも崩れ去ってしまう。地味にショックを受ける彼の元に、シリカやシノンがクスッと笑い、からかいを始めていた。
「良かったですね、銀さん! これで定春も大喜びするじゃないですか!」
「そ、そうだな……だが」
「もういい加減、諦めなさい。あらぬ欲なんて、考えない方が良いわよ。フフ……」
「そうですよ。後で恥をかくことになりますから」
「何ちょっと煽って来てんだよ!! そんなに期待したのが悪いのか! つーか、その目つきをやめろ!!」
期待外れだった反応がよっぽど可笑しいのか、共に口を抑えて笑いを堪えている。からかいを止めない彼女達に、銀時はムキになって反抗していた。数時間前とは真逆の光景である。
三人の賑やかしい光景を見ると、ソリートもつい一安心をしていた。
「やはり、シリカさんの仲間達は面白い方ばかりですね!」
その愉快さが、少々笑いのツボになっている。ちなみにだが、お礼の件は特に深くは考えてはいない。見た目通りの天然ぶりである……。
こうして託されたソリートからの依頼。詳しく聞くと遊園地に逃げ込んだのは猫っぽい宇宙生物で、合計で五匹程度いるようだ。弱点もあるみたいで、それを活用すれば捕獲すらも容易いという。細かに情報を聞きつつ、銀時ら三人は大まかに把握していた。
「それでは五匹分、よろしくお願いしますね!」
一方のソリートだが、救出への道筋が見つかり、安心して公務へと戻っている。彼女曰く屋敷のパソコンから、遠隔で会談を行うらしい。ひとまずは一時退場して、夕方頃にはまた遊園地に戻ってくると約束していた。
新たに約束を交わした銀時、シリカ、シノンの三人。彼らは振り返るようにして、情報を整理している。
「要するに、小さくて丸っこい猫のような生物を見つければいいんだろ?」
「そうですね。見つけたら尻尾をぎゅっと掴むと、体を小さくして眠るみたいです」
「これなら、まとめて渡した方がいいわね。猫探しの最中に、あわゆくばキリト達を見つければ、さらにいいけど」
弱点や捕獲方法を踏まえつつ、各々が念頭に置いていた。特に女子陣はペット捜索と並行して、キリトらの合流にも心掛けている。
一方で銀時は、依頼の雰囲気から普段の万事屋と照らし合わせていた。
「なんだか、万事屋っぽくなってきたな。こうなったらアイツらと会う前に、即席で仮万事屋でも作ってみるか?」
「いいえ。丁重にお断りしますよ」
「金に執着して、女子にセクハラする人とは組めないわよ」
「本気で返答するなよ! これ以上言われたら、流石の銀さんでも心に効くぞ」
冗談交じりに言ったつもりが、本気で女子達から拒まれてしまう。さながら信用がほぼ無いようにも見えたが……
「でも、今日ばかりはお願いしますね。ペットだけじゃなくて、キリトさん達も見つけたいので」
「今回だけは協力してあげるから、すぐに依頼を果たしましょう」
そこまで見損なってはいないようだ。若干微笑みつつ、女子陣は率直な想いを口にしている。銀時には少なからず、期待だけは持っていた。
「オメェら。ったく、素直じゃねぇんだからよ。それじゃ、さっさと入園するぞ」
「って、勝手に仕切らないでくださいよ!」
「そうよ! 銀さんってば、すぐ調子に乗るんだから!」
この反応には銀時も、彼女達の真意を薄っすらと理解している。何度皮肉を言われようとも、万事屋に入った依頼はしっかり果たそうとしていた。
こうして即席で出来た仮のチーム、銀時、シリカ、シノンの三人は、ソリートのペット捜索とキリトらの合流を目的に、遊園地へといよいよ歩み寄っていく……。
その一方で噂のキリト達は、
「ヤッホイ―! 到着アル!」
「結局銀時さんとは会いませんでしたね」
「こりゃ、まだ準備に時間がかかっているのかな?」
「もう! 銀さんったら……」
銀時達が入園した途端にようやく到着していた。もちろん銀時が先に入っていることなど知らず、まだ遅れているものだと勝手に捉えている。結局は五人も彼を待つことなく、入場口へと足を進めていた。
果たしてこの先、無事に合流することは出来るのだろうか?
今回は銀魂のぐうたらな主人公と、積極的な猫耳女子達が主役の回です。仲間達を探しに来たかと思いきや、まさかの猫探しの依頼まで受ける羽目に。即席の万事屋(仮)は、どちらとも見つけることが出来るのでしょうか?
SAOの女子達は、割と銀さんに厳しく当たっていますが、そこまで嫌ってはいません。ただどうしてもキリトと比べられるので、相対的に悪く見えてしまうだけなんです。まぁ、今回はワザと煽った節があるけど……
ちなみに、オリキャラの再登場は私でも予想外でした。当初の予定ではこの回のゲストキャラを用意していましたが、意外にも話の筋と噛み合ったので、再登場してもらいました。今後もペット関連の話には出てくるかも……ハタ皇子とも共演させたい!
後書いていて思ったのは、獣耳の女子って可愛いですよね!(特に大きめの猫耳が、たまらないと思います!)
次回投稿は少し遅れます!
次回予告
銀時「やっぱ人気投票一位は伊達じゃねぇからな!」
シノン「そもそも、人気投票って一体何なのよ?」
銀時「そりや、メタを知らないと理解は不能だよ。ちなみにシノンは割と上位にはいるが、シリカはな……」
シリカ「えっ、何ですか!? アタシだけなんで、言葉を詰まらせるんですか!!」
銀時「次回! 猫探しと言う名の運ゲーを攻略せよ!」
シリカ「勝手に話を変えないでください!!」
シノン「私って、上位なの……?」
銀時「一応言っておくが、そこまで低い順位ではねぇからな」