剣魂    作:トライアル

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 今回は妖国動乱篇の振り返りです。中盤にかけてキャラクターの心情の変化や、新たなキャラが次々と参戦したので、一旦まとめていこうと思います。
 ただ総集篇ではなく、補足部分も含めた過去回想が主軸となります。最近大っぴらにギャグ描写をかけて無かったので、今回のお話で補完したいと思います(笑)
 さぁ、お妙ちゃんの料理の犠牲になるヤツはどいつだ!?







これまでの剣魂 妖国動乱篇は(全章から)

シウネー「ユウキ! ここの怪人達は私に任して、貴方はオベイロンの元へ向かって!」

新八「平気だよ。僕も侍だからね。守ると決めたものは絶対に守り通す。だから安心して」

アスナ「完成度云々じゃないのよ!! あんなのただのわいせつモノでしょ!!」

ユウキ「二人共! ここは僕に任せて早く行って!!」

銀時「なんで俺の家の天井にお前らがいるんだよ! やっぱりバカだろ、お前!!」

ユイ「だからアナタの考えは、浅はかで大間違いですよ!」

キリト「俺も同じ気持ちだ。あの男の好きにはさせないよ……!」

高杉「何ぃ、ただ知り合いを助けに行くのさ」

神楽「重くなんかないネ。むしろアッスーの大切な友達を知れて、とっても良かったネ。絶対に無駄じゃないアル!」




そしてこれが、現在の勢力図だ!!

アルン北東エリア 坂田銀時・キリト・桂小太郎・エリザベス・シリカ・ピナ・リズベット・シノン・定春→アルンにいた騎士シグルドと出会い、彼と共に行動する。ユイや街の人々を助けるために、世界樹へ突入する計画を立てるも、シグルドの秘密を知ってしまい信頼が揺らいでいる。

アルン南東エリア アスナ・神楽・ユウキ(ウサギ)・志村新八・近藤勲・土方十四郎・沖田総悟・リーファ・クライン→生き残っていたフィリアと再会。彼女からアルンの現状を聞かされ、こちらも北東エリア組と同様に世界樹へ突入する計画を立てている。しかしメンバーごとに心情の変化があり、複雑に絡み合っていく。

アスナ→ユウキ(SAO)のことを思い出して、神楽に自身の大切な思い出を話す。
神楽→アスナからユウキ(SAO)との思い出を聞かされ、感傷的に浸っている。
ユウキ→二人の会話を盗み聞きしてしまい、アスナの気持ちに気を遣ってしまう。
土方・沖田→謎の違和感を覚えており、フィリアの振る舞いを疑問視している。
リーファ・クライン→新八からウサギ(ユウキ)の正体を知って困惑。

アルン郊外エリア 来島・万斉・武市・サクヤ・アリシャ・ユージーン→高杉を捜索する鬼兵隊と一部の領主達が合流。利害の一致で一時的に協力する。

世界樹内 高杉・ユイ・シウネー・フレイア→偶然にも遭遇した者達で寄せ集まる。各々目的は違えど、マッドネバーの監視を上手く回避しつつ、世界樹内を移動する。

高杉→強いて言う目的はマッドネバーの復讐。のらりくらりと自分の興味の向くままに動いている。
ユイ→目指すは奪われた結晶を取り返すこと。高杉らと合流し、彼らに頼み込もうと考えている。
シウネー→星を守るために高杉と共闘。彼への信頼を芽生えさせている。
フレイア→信頼を寄せるシウネーと行動を共にするも、高杉はあまり信用仕切っていない。それでも囚われた民を救うために、彼らと行動を共にしている。

マッドネバー側 オベイロン・野卦(リュウガ)・亜由伽(ダークキバ)・唖海(ポセイドン)・宇堵(ソーサラー)→アルンの掌握を著しく喜ぶ。侵略範囲を広げようとしていた。ちなみにダークライダーの変身者はあくまで対外協力者であり、このクーデターが終わればまた別の星で暴れ回るという。


第八十一訓 秘・蔵・共・演

 そんな多くの者達がクーデターに巻き込まれる中、さらにもう一つの勢力が密かにアルンへと忍び込んでいた。それは……

 

「ねぇ、この戦闘員の残骸使えそうじゃないかしら?」

「それで忍び込むってか?」

「おいおい大丈夫かよ」

 

 ユイを救出するため。はたまたユウキと合流するために行動していた、超パフューム組と残りのスリーピングナイツである。どうやら妙が到着早々に、戦闘員の装飾品を見つけて、仲間に変装を提案してきたのだ。長谷川やジュンはやや抵抗気味であったが……。

 

 何故彼らが共に行動して、瞬時にALO星へ来れたのか? 事態は数時間前に遡る。

 

アルン裏道エリア 志村妙・柳生九兵衛・猿飛あやめ・月詠・ジュン・テッチ・タルケン・ノリ・エギル・長谷川泰三・たま→密かにアルンへと忍び込む……

 

 

 

 

 

 

 

 時系列はちょうど万事屋や真選組が、マッドネバーと乱戦を繰り広げていた時。恒道館の一室では、妙らが偶然にも遭遇したジュンらスリーピングナイツの面々を迎えており、彼らなりの事情を聞こうとしていた。九兵衛、あやめ、月詠が情報を集めているうちに、妙はジュンら四人に料理を振舞っている。

「さぁさぁ、疲れているでしょうからたんと食べて頂戴ね」

「はぁ……」

 もちろんお馴染みのダークマターであるが。四人の目の前に置かれたのは、どう見ても焦げた謎の残骸。はっきりと分かることは、到底食べ物と認識していないことだ。

 にこやかにも料理を勧めてくる妙に対して、ジュン、テッチ、ノリ、タルケンの四人は彼女の対応に困り果ててしまう。

「あの……これは何ですか?」

「卵焼きよ。ちょっと焦げちゃったけど」

「いや、焦げたってレベルじゃないんだけど!? 原型をとどめていないよ!?」

 ノリが激しくツッコミを入れようとも、彼女は調子を崩さずに振舞っていく。

「あら、いけないわ。そっちは目玉焼きだったわ。卵焼きは一番右端にあるわよ」

「いやいや、どっちも同じだろ」

「料理をいただけるのはありがたいのですが……流石に抵抗心があるというか」

「そもそもこれ料理なのか――」

「いいから黙って食えやぁぁぁ!! 百聞は一見に如かずだろうがぁぁ!!」

「ブフゥ!?」

 ぐちぐちと文句を垂れ流すジュンらに痺れを切らしたのか、妙は黒焦げの卵焼きを握りしめた後、ジュンの口へ無理矢理詰め込んでしまった。先ほどまでの穏やかさが微塵に感じられないほど、粗暴な性格へと豹変している。突飛な行動に仲間達は困惑しつつも、すぐにジュンの容態を心配してきた。

「ジュ、ジュン!?」

「お、おい! しっかりしろ!?」

「あっ。アレは女神様だ……」

「いや、どこにもいないって!? アンタまさか、幻覚見てるの!?」

 いくら体をゆすっても、彼から聞こえてくるのは戯言のみ。心なしか表情もやつれており、目の光もスッと抜けていた。

「と、とりあえず助けを呼ばないと!」

 事態を重く見たタルケンが、勢いよく部屋を出ようとした時である。

「妙ちゃん。どうやらALO星の剣士達で間違いないようだ」

 ほぼ同じタイミングで九兵衛が、ゆっくりと部屋に入り込もうとしていた。もちろん共に立ち止まることが出来ず、

「えっ?」

「あっ……!?」

やむを得ずに衝突してしまう。ただ不幸なのはここからであった。

「うわぁぁぁぁ!? ぼ、僕に触るなぁぁぁぁ!!」

「な、なんで!?」

 男に触れられることが苦手な九兵衛は、即座にタルケンの腕を掴んで、勢いを付けて背負い投げしていく。吹き飛ばされた彼は、そのまま近くの壁に激突してしまった。

「タルケン!? しっかりしろ!?」

「ちょ、ちょっと……これからどうなるの!?」

 ジュンに続いてタルケンも被害を被ってしまい、増々混乱状態に陥ってしまうスリーピングナイツ。テッチはタルケンの様子を探り、ノリは断末魔の如く叫び声を上げていく。

 まさに地獄絵図のような光景である。

「あらあら。元気が良い子達ね。神楽ちゃんとも仲良くなれそうな雰囲気だわ」

「そ、そうか……?」

 妙は事態を重く見ず、呑気にも小言を呟いていたが。九兵衛も苦い表情で反応に困ってしまう。

 こうしてスリーピングナイツ一行は、早くもこの星にいる強烈な人間達の洗礼を受けてしまった。

 

 それから数時間が経った頃。ようやく事態の混乱は収束したものの、その代償として無駄な時間を過ごしてしまった。辺りはすっかり夕暮れ時に染まっている。(ちなみに同じ時間帯では、銀時らは万事屋へと帰宅。ユイを連れ去られて失意に暮れる中、女子達がたまたま訪れている――と言った一幕がある)

 部屋にはあやめや月詠も集結しており、長い時間を得て遂に話し合いが始まろうとしていた。

「アンタ結局あの卵焼き用意したの?」

「だって、シリカちゃん達が食べなかったもの。人に出しても文句ない出来だったわよ」

「その高い自信はどこから来るんじゃ……」

 焦げた卵焼きこと通称ダークマターを客人へ提供したことに、一段と驚きを覚えるあやめと月詠。それらを口にしたジュンらの様子は、想像に難くなかった。とりあえずは無事でいることに一安心している。

「ぼ、僕、生きているよな?」

「私も大丈夫……ですよね?」

「あぁ、問題ないぞ」

「心配しなくても、大丈夫だって」

 一方のジュンやタルケンは、自身の様子を改めて仲間に確認していた。疑心暗鬼と化しており、一段と用心深くなっている。特に二人は手酷い目に遭っているため、心配で仕方がないのだ。

 それでも場が一段落したところで、本格的な話し合いに突入していく。

「さて、ようやく話が出来るな。君達の言う通り、ALO星の剣士だということが分かった」

「一応だけど、改めて名前を教えてもらえるかしら?」

 集めてきた情報を頼りに、九兵衛は話を振っている。身分等は柳生家や江戸の情報網から把握したらしい。すると再度確認するために、妙は四人の名前を聞いてきた。

「あぁ、うん。僕はジュンだ」

「俺はテッチ」

「私は……タルケンと言います」

「はいはい、人見知り発動しないの。アタシはノリね。それでアナタ達は?」

 彼らは順序良く名乗るが、タルケンだけは目の前の女性陣に萎縮して、尻すぼみをしてしまう。こちらの世界の彼もあがり症はあるようだ。

 とそれはさておき、ノリも改めて妙らに名前を聞いていく。

「そうね。私がかぶき町の女王、志村妙よ」

「僕は柳生家の当主、柳生九兵衛だ」

「わっちは吉原の番人、月詠じゃ」

「そして私は、銀さんのメス〇タよ!!」

「でこの変態は猿飛あやめじゃ」

 こちらも調子よく名乗ったものの、あやめだけはズレた返答をしている。ふざける彼女を仲間達は一斉にスルーして、月詠が代わりに名を伝えていた。

 明らかにクセの強い女性陣を目の当たりにして、ジュンらにはとある迷いが生じる。

「おいおい、こんな訳アリな人達を頼っていいのかよ?」

「いきなりメ〇ブタはドン引きだろ」

「〇スブタとは一体……?」

「そこ掘り下げなくていいから! ていうかアンタら、メス〇タっ言葉を言いたいだけでしょ!?」

「ノリも言っているぞ」

「うるさい! とにかく、事情だけでも話してみようよ。協力してくれるかもしれないし」

「そうかな……?」

 本当に信じて良いのかだ。正体不明の物体を作る女性に、恥ずかしげもなく変態チックな一面を披露する女性。ぱっと見ただけでも半々が一筋縄ではいかない相手で、正直ためらいが生まれている。雰囲気につられて、何故かメスブタを連呼していたが……。

 とりあえずは否が応でも事態を飲み込み、事情だけは話すことにしている。すると空気を察したのか、月詠から話しかけてきた。

「ところで主らは何故、この地球へと来たのじゃ?」

「えっと、私達も何が何だか分からないのですよ」

「気が付いたらここにいたって感じだ……」

 彼女の質問にタルケンとテッチが答えている。地球へ飛ばされた訳は詳しく辿ると万事屋が絡んでいるのだが、場にいた全員は残念ながらその事実を知らない。

「じゃ、それまではどこにいたって言うのよ?」

「それはテロリストのアジトだよ!」

「テロリスト?」

「そう。アタシ達は姫様の命を受けて、奴らの蔓延るアジトに向かったの。でも途中で策に落ちて、ずっと謎の空間に囚われたってこと」

 トントンと話は進み、今度はジュンとノリがここに来る前に起きた出来事を語っていた。これらの情報から妙らは、四人が窮地に陥っていた事実を知ることになる。

「うむ。なるほど……」

「元いた星では、大切な任務があったということじゃな」

 その壮絶そうな戦いから、女性陣はジュンらの苦労を痛感していく。一方の妙も自分なりの言葉で彼らを励ましてきた。

「なるほどね。過程はどうであれ、術から脱せられたことは良いことじゃないの。腹も満たせたし、一石二鳥じゃないの」

「そ、そうですね……ハハ」

 先ほどの料理を通して元気を分け与えたと勝手に思い込んでいた。優し気な微笑みを浮かべる妙に対して、タルケンやノリらは皆苦笑いかつ上っ面な言葉で反応していく。

((((腹を下すの間違いだろ!?))))

 しかも四人揃って、心の声を合わせる始末である。それくらい妙の黒焦げの料理が悪い意味で印象に残っているのだろう。

 そう四人が腹の中に本音をため込んでいるうちに、あやめと月詠はあるニュースを思い出している。

「アレ? そういえばツッキー。さっき見たニュースって」

「ま、まさか?」

 話を聞くうちに思い当たる節があり、すぐに彼女らは部屋にあったテレビを付けていた。チャンネルを変えていくうちに、とある報道番組が目に留まる。

「現地の情報によると、アルン及び他の街も混乱状態に陥っているようです。辛うじてテロ組織の進行は防げたようですが、アルンには謎のバリアが張られていると情報が入ってきています。未だに地球人の安否が分かっていません。こちらのニュースも、速報が入り次第お伝えしたします。次は――」

 こちらの番組では結野アナが最新の情報を伝えており、ちょうどALO星で起きたクーデターを紹介していた。

 あやめや月詠は「やっぱり」とと顔をしかめており、さらにそのニュースを見た妙らやジュン達も思わず衝撃を受けてしまう。

「お、おい、ちょっと待って!?」

「今のニュース、本当ですか!?」

「やっぱりクーデター関係のニュースはアルンだったのか」

「随分と大きな騒動になっていたわね……」

 ここで四人はようやく、自分達の星が最大の危機を迎えている事実を知ってしまう。九兵衛や妙も改めて真実を知ると、何とも言えない表情を浮かべていた。

 どうにも出来ない状況に皆が憤る中で、ジュンやノリらは早速動き出そうとしている。

「って、こうしちゃいられないって!?」

「そうそう! 早くアタシ達の街に戻らないと!」

「えっと、み、皆さん!? どうすれば良いですか!?」

「って、投げやり!?」

 揃って四人は盛大に焦っており、所かまわずあたふたとしてしまう。仕舞いにはあやめら女性陣に事を投げ出している。それくらい頭が混乱しているのだ。

「落ち着きなさい、みんな。ここで焦っても何も解決しないわよ」

「で、でも……アルンが制圧されては!」

 妙も優しく声をかけるが何一つ効果は見受けられなかった――はずだが。

「あっ、そうだ! みんなを落ち着かせるためにたまごプリンでも作ろうかしら。甘いものを食べれば、きっと落ち着――」

〈バサァ!?〉

「アレ? みんな?」

 妙が料理を口走るや否や、途端に四人は冷静さを取り戻して、すんなりと座り込む。いわば妙の料理に危機感を覚えており、本能的に避けたいがために回避行動を繰り出していたのだ。

「も。もう落ち着きました!」

「たまごプリンなんかなくても、とっくに冷静さは戻ってるから!」

「あら、そう? 折角作ろうと思ったのに……」

「作らなくても、大丈夫ですー!」

 四人は落ち着いたことを必死にアピールしており、否が応でも妙から卵料理を遠ざけている。ここまで来るとほんの短い時間の中で、トラウマを植え付けることが出来る妙の料理の凶悪さがしみじみと伺えるであろう。

((((もう卵料理は勘弁して……))))

 またも四人の気持ちは一つに一致していた。

「妙ちゃん。知らぬうちに手懐けていないか……?」

 隣で一連の様子を見ていた九兵衛も、ついつい唖然としてしまう。

 ――そして数分が経ち、本当に一行が落ち着いた頃。現実的な考えを踏まえつつ、ALO星に向かう手段を画策していた。

「じゃが真面目な話、ALO星に向かうには、宇宙船が必要ではないか?」

「柳生家の力で如何にか出来ないの?」

「流石にすぐには無理だな。出来たとしても数日はかかる」

「うーん、難しい状況ね……」

 月詠やあやめらも如何にか彼らの力になりたいが、やはり別の星になると話はそう簡単に上手くはまとまらない。権力でどうとでもなりそうな柳生家でも、すぐに宇宙船を出すことは無理だそうだ。この点は真選組側も同じと言えよう。

 中々しっくりくる案が浮かび上がらない中で、ジュンら四人も反応を返そうとした――その時である。

「おい! おっ、ここにいたか。アンタら!!」

 突然にも部屋の襖が開いて、勢いよく一人の男が場に乱入してきた。その正体はエギルであり、彼は血相をかいた表情で女性陣に話しかけてくる。

「あら。これまた珍しい客人ね」

「えっと……月詠さん達の知り合いか?」

「そうじゃな。確か、えっと……」

 あまり会うことのない彼の乱入には、ジュンらのみならず月詠らも反応に困ってしまう。仕舞いには思う付きで名前を当てる始末である。

「あっ、遠軽じゃな!」

「違う違う、エボラよ!」

「エボルじゃないのか?」

「ボギー・オロゴ〇だったはずよ」

「全然違ぇよ!! ていうかお妙さんは、原型すら残ってねぇじゃねぇか!」

 月詠、あやめ、九兵衛、妙の順で発するも、どれも大外れだ。妙に至っては名前の原型すらとどめていない。あまりの横暴さに、エギルもたかが外れたようにツッコミを入れていた。自身の扱いを不憫に感じながらも、正しい名前を言おうとした時である。

「エギル様です。お間違いないのないようにお願いしますね」

「た、たまさん」

「おっ。たまさんも来ていたか」

「あぁ、そういえばそんな名前だったわね」

 エギルに続いてたまも顔を出していた。彼女の解説によって、ようやく女性陣はエギルの名前を改めて知る。

 一方のジュンらも空気を読みつつ、事態を理解しようとしていた。

「エギルさんにたまさん?」

「ど、どうしたんだ? そんなに血相を書いて」

 ひとまずはエギルやたまに、何が起きたのか詳しく聞いてみる。

「そうでした。実は皆さんの力が必要でこちらに駆けつけました」

「僕たちにか?」

「あぁ。落ち着いて聞けよ……ユイが誘拐されたんだ!!」

「えっ!? ユイちゃんが?」

 その情報は青天の霹靂の如く、不意に降りかかっていた。万事屋の一人であるユイの誘拐は、微かに信じ難いものである。ユイを知る女性陣は、皆困惑めいた表情になってしまう。

「それ本当なの!?」

「本当です。残念ながら……」

「一体何が起きたのじゃ?」

「詳しくは分からないが、一応万事屋にみんなが集まっているみたいだ」

 次第に彼女達は事態の深刻さを把握して、その内心をやきもきとしている。

「ユイちゃん?」

「九兵衛さん達の知り合いかな?」

 タルケンやノリらも薄っすらとだが、重々しい事態に勘付いていた。場の空気がまたも新たな情報に右往左往とする中、さらなる乱入者がこちらに近づいていく。

「た、大変だぁぁぁ!!」

 盛大に焦りながら駆けつけてきたのは、無職である長谷川泰三であった。

「今度は長谷川さん?」

「またクセの強い人が来た!?」

 サングラスに不潔な風貌と、ジュンらは見た目を見ただけで一癖もある人物だと察する。肝心の長谷川は彼らを気にせずに、しゃしゃり出ながら話を始めていた。

「大変なんだ、聞いてくれよ!」

「分かっているわよ、グラサン! ユイちゃんが連れ去られたことでしょ!」

「えぇ、そうなのか!? マジかよ!?」

「アレ? 違うの?」

 どうやら伝えたかったことは、ユイの一件ではないらしい。さらなる緊急事態が起きたと思い込み、皆が彼の話を注視してみたが――

「俺が伝えたかったのは、就職が決まってんだよ! 悪のショッカー幹部としてな!」

その内容は割とどうでも良いことだった。いわばネタとして言っており、長谷川ではなく彼の中の人がとある映画で個性的な役を務めるようである。はっきり言うと私情だ。

 拍子抜けした話の内容に、場にいた全員の緊張がスッと抜けてしまう。

「アレ? どうした、みんな?」

「どうでもいいわ!! てめぇの内輪ネタはぁぁぁ!!」

「ブフォォォ!!」

 ほぼ蛇足だった長谷川の話に怒りを覚えた妙は、容赦なく彼にドロップキックを繰り出していく。ツッコミを混ぜつつ攻撃をしたが、完全なオーバーキルである。

 こうして妙ら女性陣の元には、意外な協力者達が集結していく。銀時らが悩み続けるその傍らで、密かに特別なチームが出来上がろうとしていた――

 

 

 

 

 

 

 

「と言うわけで、万事屋へ向かうことにしたけど……」

「君達も付いてきて良かったのか?」

「あぁ! むしろ行かせてくれ」

「このまま動かずにいるのも気がすまないからな!」

 エギルやたまからの情報を聞いて、妙ら女性陣一行も事態を確認するために万事屋へと向かうことにしている。現在は一刻も早く到着するために、目的地まで走り続けているのだが……乗り掛かった舟が如く、ジュンやタルケンらスリーピングナイツらも妙らについてきていた。皆じっとしてはおられず、気がかりのためについてきているという。

(ちなみにだがあらゆる事態を想定して、女性陣はしっかりと武器を所持している)

 総勢十一人が万事屋へとがむしゃらに走り続けていた。そんな中で月詠は、たまにユイをさらった大本について聞いている。

「ところでたまさん。ユイをさらった奴等って、結局誰なんじゃ?」

「私も話を断片的にしか聞いていませんが、どうやらマッドネバーという組織で間違いないようです」

「マッドネバー? 聞いたことがない組織ね」

「地球ではなくALO星で暗躍しているみたいですね。今あの星で起こっているクーデターは、奴らが大いに絡んでいるそうです」

「「「「えっ!?」」」」

 彼女からの情報をきっかけに、一番肝が冷えたのはスリーピングナイツの面々であった。ちょうど彼らが敵対しているテロ組織と、情報が一致しているからである。急いで四人は、たまにさらなる情報を聞き出そうとしていく。

「おいおい、マジか!?」

「それ本当なのか!?」

「そうですよ。どうしたのですか、急に?」

「いや、アタシらが戦っている組織と同じに聞こえるのよ」

 情報の正確さは不明だが、これが事実ならば彼らにとっても都合が良い。タルケンはすぐに、その事実に気付き始めている。

「ちょっと待ってください! と言うことは私達と妙さん達の目的は、ここで一致するのではないでしょうか?」

「全ては繋がったってことか……!」

「ならば話は早い! このままついていくまでだ!」

 そう。事件の元を辿ればどちらも元凶はマッドネバーだ。ならばこのままユイの一件を追えば、いずれはALO星に戻れる可能性もあると括っている。俄然としてやる気を取り戻した四人は、その情熱を燃やしつつ、万事屋へ突き進むことにしていた。

 一方のエギルは、そんな四人の姿に既視感を覚えている。

「うむ……似てるな」

「どうしたんだ、エギル? そんな辛気臭い顔して」

「いや、あの四人が俺やアスナの知り合いに似ているんだよ。さっき話しかけたが、一応違うみたいだ。にわかに信じられないが……」

 興味本位で長谷川も聞いていると、どうやら元の世界にいたスリーピングナイツを思い起こしたらしい。それなりに繋がりはあり、雰囲気も把握していたことから、先ほど会った四人が別人だとすぐに理解したようだ。

 小難しい話のためか、長谷川もあまり理解はしていない。

「えっと、つまり……ドッペルゲンガーや双子って話か?」

「いや、全然違ぇよ」

 エギルもボソッとツッコミを入れている。

 それはさておき、一行はようやく万事屋及びスナックお登勢の前に到着していた。ちょうど目の前には、お登勢とキャサリンが心配そうに佇んでいる。

「ようやく来たのかい、アンタら?」

「ナンカ見慣レナイ奴等モイマスネ」

「お登勢様、キャサリン様。訳は後でお伝えいたします。それよりも銀時様方は?」

「さぁね。妖精の女子共と真選組が入ったっきり、特に変わった様子は無いよ」

「何? リーファ君達に真選組も来ているだと?」

 彼女らに話しかけると、どうやら知り合いが万事屋に集まっているらしい。九兵衛も小さく驚いている。シリカら女子陣や真選組のみならず、実は桂やクラインらもいるのだが……流石にお登勢らもそこまでは把握していない。

 すると妙が質問を投げかけてくる。

「とりあえずは部屋に入ることは出来るのかしら?」

「さぁね。だが入ったところで、奴等は落ち込んでいるに違いないよ。そこは注意するこった」

「はい……銀時様やキリト様も一段と元気が無い状態でした」

「それだと、入るのにためらいますね……」

 やはり今万事屋へ入るには罰が悪いらしい。仲間をさらわれた喪失感は、予想以上に彼らの心に傷跡を付けているようだ。皆はその気持ちを密かに汲み取っていく。タルケンも小言のように事を呟いている。

 折角頼りがいのある仲間が揃ったものの、万事屋の出方を伺っていては、いつまで経っても事態は進展しないだろう。割り込めるようなきっかけが欲しいと皆が思い始めていた――そんな時である。

「ん? 皆様、アレを見てください」

 ふと上を見上げたたまがある光景を発見していた。それはなんと、万事屋から漏れている謎の光である。

「なんだあの光は……」

「行ってみよう!」

 不審な光に違和感を覚えた一行は、すぐに万事屋へと向かう。勢いよく扉を開くと、そこには奇妙な光景が広がっていた。

「えっ、なんだアレ?」

「光の扉……?」

 不可思議な物体を見るや否や、長谷川やテッチは早速声に出している。一行が目にしたのは、万事屋の部屋の中心にあった謎めいた光の扉であった。興味深そうに扉の中を凝視してみると、ジュンら四人はある事実に気付いていく。

「おい、見ろってみんな! 扉の中を!」

「中って……えっ!? アレって」

「アルン? 私達の街ですよね!?」

 テッチが指をさした方向に目を向けると、扉の奥に広がっていたアルンの街並みを発見していた。これにはノリやタルケンも、驚きでつい声を上げてしまう。

「何ですって? それって本当なの?」

「あぁ、間違いないよ! まごうことなく僕らの街さ!」

 あやめからの問いに、ジュンが勢いを付けて返答していく。やはり彼ら妖精達の故郷と見て間違いないだろう。そんな故郷と万事屋が何故繋がっているのか疑問は浮かぶが、九兵衛や月詠らは別の観点からとある事実に気付いている。

「そういえば、万事屋や真選組は全然いないな」

「確かに……まさかあやつらも?」

「扉をくぐって、ALO星に向かったのか?」

 つられてエギルも声を発していた。万事屋の中にいたはずの万事屋や真選組、シリカやリズベットと言った女性陣が、まったく気配を見せていないのである。一連の様子から、扉を通してアルンへ乱入したと推測していく。

 そう考えを巡らせているうちに、扉にも重大な変化が起きていた。

「おい、見ろ! 扉が閉じかけているぞ!」

「えっ、本当だ!?」

 長谷川が気付き、すぐに仲間達へ気付かせている。よく見ると扉が徐々に消えかけており、心なしか入り口も狭まっているように見えていた。このままではいずれ、完全消滅するのも時間の問題であろう。そう考えるのであれば、彼らがやるべきことはたった一つである。

「こうしちゃいられないって!」

「そうですね。私達も行きましょう!」

「あぁ、もちろんだ!」

「いくよ!!」

「って、みんな!?」

 一切の迷いもなく、ジュン、タルケン、テッチ、ノリの四人は途端に走り出した。衝動的に動いており、ALO星及びアルンの危機を救おうと画策している。騎士団としての責任を胸に、意地でも使命を全うしようとしていた。

「どうする、妙ちゃん?」

「決まっているでしょ。このままALO星に向かうのよ。祭りは多い方が楽しいでしょ」

「アンタらしい返答ね。でも嫌いじゃないわよ」

「わっちも同じだ。ユイだけに限らず、シノン達も心配だからのう」

 一方の妙、九兵衛、あやめ、月詠の女性陣も、次第に突入する覚悟を決めていく。恐らく万事屋や仲間達はユイを取り返すために、アルンへ向かったと思い込んでおり、彼らの助けになれば良いと考えていた。ちょうど皆武器も所持しているので、戦闘があってもすぐに適応できるだろう。覚悟の決まった表情を整えていく。

 そしてたまとエギルには、お登勢とキャサリンが背中を押している。

「たまにエギル。行ってやりな」

「お登勢様。本当に良いのでしょうか?」

「お店のことは良いんだよ。今はあの馬鹿共を連れ戻してきな。折角払うようになった家賃、まだ取り立てていないからさ」

「テメェラハ気ニセズニ行ッテ来ルニュ!」

「二人共……ありがとう!」

「ありがとうございます」

 不器用ながらも彼女らなりの言葉を投げかけていた。その本音は万事屋やユイを心底心配しており、普段通りの日常を取り戻してほしいからである。二人らしい粋な計らいを受け取って、たまとエギルは素直にその好意を受け止めていた。

「さぁ、長谷川さんも行くぞ!」

「えぇ、俺もか!? 足手まといにならないか!?」

「そんなことはありません。せいぜい囮役として頑張ってください」

「使い捨てる気満々じゃねぇか!!」

 ついでと言わんばかりに、長谷川もこの事態に巻き込もうとしている。ほぼ非戦闘要員である彼だが、何かしら役には立ってくれると二人は勘ぐっていた。たまは囮役にしようとしていたが――単なる冗談であろう。

 こうして偶然にも出会った十一人が、銀時やキリトらに続いてALO星のアルンに突入しようとしていた。ユイを取り戻すため。仲間に加勢するため。マッドネバーの野望を砕くため。各々の想いを胸に、未来を懸けた戦いに彼らは身を投じようとしていた。

「それじゃ、みんな。行くわよ!」

 妙の掛け声を筆頭に、周りの仲間達は頷いていく。狭くなった入り口を注視しながら潜り抜けつつ、彼らは遂にALO星へと進行していた。全員が通り抜けたと同時に……扉はスッと雪が解けるように跡形も無く消滅してしまう。

「大丈夫デスカ、アイツラ」

「心配はしないでいいよ。あの妖精達はともかく、地球の馬鹿共が向かったんだ。必ず成し遂げるさ」

 ずっと様子を見守っていたお登勢らも、後はたまやエギルらを信じ切るしかない。そわそわ心配しても仕方がないので、二人は普段通りに呑屋の仕事へと戻っていく。

 こうして銀時やキリト、ユウキらが知らないうちに、彼らの仲間達も密かにアルンへと忍び込んでいたのだ。新たな参加者がいることは、万事屋一行のみならず、鬼兵隊やシウネー、はたまたマッドネバーにも気付かれていない。ダークホースのような存在の彼らは、どんな活躍を見せてくれるのだろうか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからは回想の数々をご覧ください。

 

回想一 ふとした時に嫌な思い出が蘇るから、あぁ辛い。

 

 時系列は万事屋一行が次元遺跡から帰還して、しばらく過ぎた頃である。とある話を伝えたいらしく、キリト、アスナ、ユイは銀時らをリビングに召集。思い切ってある話を、三人に打ち明けようとしていた。

 時刻はちょうど夕食を終えた時間帯である。

「んで、急にどうしたんだよ?」

「珍しいですね。三人で話があるって」

「一体どうしたアルか? あっ、まさか!? できちゃった結婚の報告アルか!?」

「いや、違うから! そういう話じゃなくてだな……」

「銀時さん達に伝えておこうと思う話があるんですよ」

「伝えておきたいこと? 一体なんだよ?」

「次元遺跡の時に出会った、あのオベイロンについてよ……」

 緩めの雰囲気で接する銀時、新八、神楽に反して、キリト、アスナ、ユイの三人は揃って神妙な表情を浮かべていた。気まずそうな雰囲気のまま彼らが話題に上げたのは、自身の知るオベイロン(SAO)の一件である。

「そういえば、お前らの世界にもいたんだっけか? こっちから聞かなくとも、ロクでもない奴に変わりは無さそうだけどな」

「あんなゴミクズ野郎は、アッスーのいた世界だとどんな感じだったアルか?」

「はい……こちらのオベイロンとも似たり寄ったりのゴミクズ野郎でした」

「ユイちゃんがそんな粗暴な言葉遣いまでするって……どんだけ最低な人だったんですか」

 比較的良心的なユイでさえも、乱雑な扱いをされるオベイロン(SAO)。これだけでも彼らの恨みを買っていることがひしひしと伝わる。銀時らは覚悟して聞くことにした。

「アイツと出会ったのはSAOから帰還した時。まだアスナが眠っている時だったんだ」

「現実での名前は須郷で、ALO内ではオベイロンと名乗っていたわ」

「意地でも名前なんか呼びたくなかったけどな……」

 共に神妙な表情で語り始める中、銀時には疑問が浮かんでいる。

「アレ? でもなんで、ここじゃオベイロンって言ってんだ?」

「それはそもそもあの男の本名だからじゃないのか?」

「あぁ、そうか」

 意地でも呼びたくない名をこの世界で呼んでいるわけは、その呼び名しかないからだという。至極当然な理由だった。

 それはさておき、キリトらの話は続く。

「アイツはALOのゲームを裏で操っていて、密かに人体実験までしようとしていたんだ」

「マジアルか。どんな実験アルか?」

「簡単に言うと人間の感情や意思を、自分の思うままに操る研究ね。言うまでもないけど、非人道的よ」

「って、どっかの宗教団体かよ。〇〇ムと差し支えても可笑しくないだろ」

「おい、それは言うなよ」

 次々と明かされていくのは、彼らの世界のオベイロンの自己的な一面。銀時も思わずブラックジョークを口ずさむほどである。新八からも冷静にツッコミを入れられてしまう。

「さらにはママに対する執着心が異常でした。一歩間違えば、強制的に結婚させられていたかもしれないので……」

「そんな切羽詰まった状況だったんですか?」

「そうね。逃げられないように、ゲーム内の鳥籠に閉じ込められていたもの」

「ただアイツはアスナにこだわり過ぎたせいで、隙が出来たのも事実だからな……」

「お前ら……改めて思うが、壮絶な人生歩んでいるんだな」

 さらに続けて話したのは、オベイロン(SAO)の異様な執着心である。いわばNTRをされる直前だったと聞き、銀時らは思わず心を引かせていた。彼らから見ても、キリトらが壮絶な修羅場を経験していることが伝わってくる。

「とりあえずゴミクズ野郎が、変態ゴミクズクソミソ男ってことは理解したアル」

「いや、ゴミクズは外さないのかよ」

 神楽の毒舌も一段と鋭さが増していた。頑なにゴミクズは付けており、またも新八が静かにツッコミを入れる。

 その後もキリトらは、アップデート前のALOで起きたことを大方話尽くしていた。総じて分かるのは、僅かな時間のうちに多くの困難を乗り越えたことである。

「――って、感じだな」

「分かったよ。お前らが妬む理由もよく分かったさ」

「私らがあの場にいたら、須郷にヘリコプターをぶつけてやったアル! ゴラァ!」

「落ち着いてって、神楽ちゃん。でも卑劣なヤツってことに変わりはないな……」

 銀時らも須郷ことオベイロン(SAO)の醜さを嫌と言うほど知り、神楽も無茶苦茶な例え話をするほどだ。いずれにしてもキリトらには同情しかない。

「こちらの世界のオベイロンは、過程は違えど邪悪さは似てますよね……」

「野心はあの人以上だけど」

 そして自分達の知るオベイロンと、こちらの世界のオベイロンをユイやアスナらは比較していた。性格に多少の違いがあり、特に野心は本人以上に貪欲だと分析している。

 そう感想を言い合ううちに、一行はこの会話をまとめていく。

「とりあえず分かった。話してくれて、ありがとうよ。少しはすっきりしたか?」

「うん、そうだな。分かってくれる人がいて、安心したよ」

「そりゃ誰が見ても、あのゴミが悪いアル!」

「とうとう略しやがったよ」

 キリトらは打ち明けたことで気持ちが整理出来たようで、これには銀時らも一安心していた。神楽の怒りはより高まっていたが……それでも決めるべき時は決めている。

「何があっても、私達はアッスー達の味方アルよ!」

「そうですね。だから心配しなくても、大丈夫ですよ」

「皆さん……ありがとうございます!」

「勇気を持って話せて良かったわ」

 神楽、新八共に確かな信頼関係を改めて誇示していく。長い時間の中で築き上げた信頼はそう簡単に揺らぐものではない。三人の苦労を労わりつつ、そっと安心させている。

「いつかはあの話も……」

「どうしたネ、アッスー?」

「いや、なんでもないわ」

 そんな最中にアスナは、まだ話していないことを頭に思い浮かべていた。それはユウキやスリーピングナイツとの一件だが、真剣な話がためにやはり雰囲気を気にしている。いつかは話せることを願って、今は心の奥底にそっと閉まっていた。

 和やかな雰囲気でこのまま話が終わると思いきや、銀時は途端に不意の一言を発する。

「ところでよ、この話のオチってどうするよ?」

「えっ、オチ?」

「こんな良い話系で終わる訳にはいかないだろ。この後に笑い話とかもあんだろ?」

「えぇ……そんな急に言われても、笑い話なんて思いつかないよ。言うほど爆笑する話も無いからな」

 この雰囲気を良い意味で破壊する笑い話を要求したが、急に言われたキリトは当然困惑めいた態度を示していた。無論アスナやユイにも聞いてみるが、彼女達も首を振ってすぐには話が思いつかない。

 やや微妙な雰囲気に変わり果てたところで、銀時は新八にとある相談を交わしていく。

「おい、新八。この話はNG集に入れるぞ」

「えっ、なんでですか!?」

「こんなしんみりした話じゃ、一話分もたねぇよ。投稿者だって、困っているに違いないよ。だから四月頃を目途にNG集で出すぞ」

「そんなこと勝手に決めて良いんですか!?」

「良いんだよ。どうせキリト達は何が何だか分かっていないんだし」

「そんな無茶な!」

 メタもへったくれもなく、この会話の収録話を考え始めている。おまけのような立ち位置と彼は仮定しており、投稿者の許可も無しに決めようとしていた。あまりの横暴に、新八は激しくツッコミを入れていた。

 そんな二人の話す様子を、キリトらは不思議そうな表情で聞いている。

「何を話しているのですか、銀時さん達は?」

「また訳の分からない話?」

「結局何の話なんだ?」

「いや、やっぱりアッスー達には説明しづらいことネ」

 神楽にも聞いているも。彼女はやれやれとした表情で適当に受け流す。メタネタはこれまでも触れてきたが、何度説得してもキリトらに通じない分野だった。これも世界観が違う故の宿命なのだろうか……。

 こうして四月の投稿を目標に作られた今回の話だったが――投稿者の就活時期と重なり、粛々と投稿が伸びていくのだった。

「後に投稿者の諸事情によって、話の投稿が伸びたことを、この時の彼らはまだ知る由もないのである」

「おい、アンタがそこもナレーションするのかよ」

 

 

 

 

 

 

 

回想二 悪党の高笑いなんざ、たかが知れている

 

 時系列はマッドネバーのクーデターが完遂しきった頃である。

「ハハハ……!! 遂に制圧したぞ。思い知ったか、僕の底力を!!」

 誰もいなくなったアルンの中心街にて、高らかに笑い声を上げるのは、マッドネバーの首領であるオベイロン。彼の仕掛けたクーデターは見事に功を奏しており、ほぼすべての住人や観光客をミラーワールドに幽閉させていた。これも復元された再生怪人軍団によるおかげだろう。

「流石は僕の芸術品だ……今頃は他の街でも暴れ回っていることだろう」

 ふとオベイロンは後ろの怪人達を見つつ、自身の再現力の高さに酔いしれていた。

 彼の背後にはいわゆる戦闘員タイプの怪人が列を成しており、ライオトルーパー、カッシーン、レイドラグーン、魔化魍忍群、ワーム(サナギ体)、レオソルジャー、屑ヤミー、ダスタード、グール、バグスターウイルスと多種多様に集結している。ちなみにオベイロンが開発した装置や未完成の研究材料は、一式戦闘員達が運搬していた。いわば雑用係として働かされており、粗暴な扱いをしている。

 クーデターの成功を内心嬉しがっているオベイロンの元に、一体のライオトルーパーが報告にやって来ていた。

「オベイロン様。世界樹の制圧も成功致しました」

「ハハ……当然だろう。僕の怪人達がいれば、たやすいことさ!」

 鬼門であった世界樹の乗っ取りも上手くいき、さらに彼は気持ちを浮かれさせる。世界樹内にいた妖精も追い払えば、もはや自分の所有物にしたも当然だからだ。ここを拠点にして、未完成である装置を完成させるつもりである。

「ただし……姫様だけは発見できませんでした」

「はぁ? なんだと、それは本当か!?」

 浮き足だっていたオベイロンだが、この一言をきっかけに態度を豹変させてしまう。姫様はいわばALO星の最高権力者でもあり、彼にとっては性格も処遇も真逆の存在と言えよう。故に王室関係者の中では、一番妬んでいた人物なのだ。彼女の安否が不明なことを知ると、瞬く間に声を荒げていく。

「ほ、本当です……はい」

「ふざけるな!! いいから何としても探し出せ! でなければ貴様を……木っ端微塵にしてやるぞ!!」

 勢いに余ってライオトルーパーの首も絞めており、理不尽にも恐喝まがいな一言で脅していく。その姿はまさしく、利己的な独裁者そのものと言えよう。必死に脅しを続けていくオベイロンに、戦闘員達も困惑してタジタジになってしまう。

 そんな修羅場の中で、彼に声をかけていた人物がいた。

「落ち着け。いずれ見つかる事だ。それよりもあのツリーハウスを俺達好みに整えようではないか」

「お前は……シグルドか」

 その正体はなんとシグルドである。後に銀時やキリトらと協力関係を結ぶ彼だが、その正体はマッドネバーの協力者だった。騎士でありながら仲間や姫様を裏切っており、所謂スパイのような活動を裏で行っていたという。(奇しくも原典のシグルドと同じような行動をしていた……)

 そんな彼は堂々とした態度のまま、オベイロンを説得していく。

「八つ当たりは無用だ。今のうちに難攻不落の城を作れば、姫様とて敵ではないだろう?」

「……確かにそうだな」

「ならばすぐにやるべきだろう。それと覚えているよな? 俺が情報を提供する代わりに、お前の研究したベルトを譲渡する約束を」

「分かっている。今日中には渡すから安心しろ」

「頼んだぞ。俺は街を見廻っておくよ。じゃあな」

 終始辛辣な雰囲気のまま、二人の話し合いは終わる。目的は一致しているが、性格や相性の面で二人の仲はそれほど良好ではない。いわゆる事務的な関係性なのである。

 そんな彼との約束はさておき、シグルドに諭されたオベイロンは一段と落ち着いていく。そして自身の目的を改めて誇示してきた。

「さて、行くぞ。俺達の新たな城へと……!」

「「「ウウー!!」」」

 連れてきていた怪人達にも彼は扇動をかけていく。アルンを自身の手中に収めたと悟り、この調子でALO星の全てを支配しようと企てていた。その布石を早くも撒いていく。

〈エターナル!!〉

「ハァ!!」

 手始めにオベイロンは、自身の製作したアナザーエターナルウォッチを起動。体内へと取り込み、戦闘形態であるアナザーエターナルへと変身していた。彼から放たれる特殊な波動によって、妖精達の魔法や飛行能力をまんべんなく封じていく。

「おい、貴様! 早くあの装置を起動させろ!」

「ハハ!」

 途端にアナザーエターナルは、真横にいたカッシーンに指示。彼が運搬していた装置を、即座に起動していた。すると街一体に透明なバリアが仕掛けられていく。

「これでこの街には、魔法の幕が包まれていく。姫様とてこのバリアからは逃げられないだろうな! さぁ、世界樹へ向かうぞ」

 逃げ道及び援軍の進行すらも封じたところで、アナザーエターナルは戦闘達を連れて世界樹へと向かう。抜かりなく準備を整えており、本気でこの星を乗っ取ろうとしているのだ。そのためならば、どんな犠牲や迷惑も承知のようである。単なる自己中野郎なのだが。

 もはやオベイロンやマッドネバーの独壇場。彼らを止めるモノはもういないのだろうか。

 

 

「アイツら……私達の街をめちゃくちゃにして!」

 傍若無人な彼らの姿を、裏路地からそっと覗いている少女がいる。彼女の名はフィリア。銀時やキリト達と心を通わせたALO星のトレジャーハンターである。次元遺跡にてマッドネバーの脅威を知り、騎士団にその情報を伝えたのも彼女だった。しかし脅威を封じ込めるには一歩遅く、現在のアルンは無法地帯へと変貌している。

「もっと早く伝えられていたら……でも今は、如何にか奴等を追い払う術を考えないと!」

 強い責任は感じているものの、それでも今は前を向くしかない。例えアルンに一人しか残らなくとも、最後までマッドネバーに抗う意思を示していた。絶対に諦めないと強く鼓舞していく。

 そう動き出そうとした彼女に――タイミングが悪く、新たな脅威が迫ろうとしていた。

〈バット! ミスト……マッチ! バット、バット……ファイヤー!!〉

「フッ!? 何!?」

 謎めいた起動音が聞こえたと同時に、後ろを振り返るとそこには黒い影が襲い掛かろうとしている。フィリアはすぐに武器である片手剣を抜き、相手からの攻撃を相殺していた。

「だ、誰なの……!?」

「俺か? 俺の名は――ナイトローグだ」

「ナイトローグ? まさかあのダークライダーの仲間なの?」

「ライダーとはまた違うな。いわば疑似ライダーだ!」

 警戒しながらもフィリアは、襲ってきた相手の情報を探っていく。襲撃相手の名はナイトローグ。原典では仮面ライダービルドと相対したファウストの幹部だが……恐らくこちらも複製品であろう。しかし気になるのは変身者である。声で判断しようとも、ノイズがかかっており誰かは判断できない。だとすれば、力づくで見分けるしかない。

「アナタは誰なの! 答えなさい!」

「まだ言えないな」

〈エレキスチーム!〉

 ひとまずは彼の道具をはぎ取ろうとするも、即座に行動を見破られてしまう。ナイトローグは自身の武器であるスチームブレードのバルブを回す。搭載された技の一つ、「エレキスチーム」を発動させていた。

「くらえ!!」

「うっ、うわぁぁ!?」

 強力な電流を浴びせられたフィリアは、そのまま床に叩きつけられてしまう。さらには体にも異常が起きてしまった。

「この……えっ!? 動けない?」

 立ち上がろうとするも、体に電流が走ったせいで上手く出来ない。いわば麻痺状態に陥ってしまい、この上ない窮地を迎えてしまう。

 苦悶な表情を浮かべるフィリアに対して、ナイトローグは冷静にも淡々と対処していく。

「案外チョロいな、次元遺跡のお邪魔虫め」

「わ、私のことを知っていたの……?」

 第一に彼はボソッと文句を呟いている。フィリアの存在は認識しており、彼女に接触した理由もある目的が絡んでいたからだ。

「お前は利用する価値がありそうだ。怪人の研究材料としてな」

「研究材料……? って、何すんのさ!?」

 そう話しかけると彼は、フィリアを抱きかかえてどこかに連れ去ってしまう。

 果たしてフィリアの身に何が起きたのか。アスナらが会ったフィリアは、逃げ出した本人なのだろうか……?

 

 

 

 

 

 

回想三 異文化交流はペットの方が優れている

 

 時系列はアルン突入後。シグルドと邂逅したキリトに悩みが生じていた時、銀時が屋上に連れて行って、女子陣が密かに覗いていた頃である。同じくついていった桂と、外に出向いていたシグルドを除いて、彼らの隠れ蓑だった宿屋の一階にはペット組しかいなかった。

「ワフフーフ、ワーフフ!」

「ナナナーナ、ナーナナ!」

[エリリーリ、ザーベス]

[あっ、俺は普通に話せるんだった]

 互いに鳴き声で会話するも、読者からすればチンプンカンプンだろう。辛うじて通じても、プラカードで会話するエリザベスくらいだろう。

 ここからは翻訳込みでお楽しみください。

「ワフフ(僕らだけになって暇だね)」

「ナナ……(ご主人様ったら、変なところでスイッチが入るんだから……)」

[まぁ、そう気に病むな。いつものことだ。俺の桂さんだって、奇々怪々な行動はとるぞ]

「ワフ?(それは慰めているの?)」

 やや落ち込んでいるピナに対して、エリザベスや定春が慰めていく。本当にその意思があるのかは不明だが。

 するとエリザベスは突拍子もなく、良い時間潰しを提案してきた。

[折角だしどうだ。ご主人様のアピール込みでボール遊びをするのは]

「ナ!?(そのボールどこにあったの!?)」

[細かいことは気にするな。そこらへんにあった]

「ワフ……ワフ?(えぇ……じゃやる?)」

 適当にその辺にあったボールを手にすると、ゲーム性を加えた疑似バレーボールへ二匹を誘う。二匹は突然の提案に困惑しつつも、他に代案が無いので素直に乗ることへした。

 互いに周りを囲むと、すぐにゲームを始めていく。

「ワフフフーフ(破天荒!)」

「ナナナ!(女子力が高い!)」

[今度はこっちだ。頼りがいのあるリーダーシップ]

 テンポよくリズムを刻みながら、皆頭部を突出させてボールを弾ませていく。最初こそはトントンと言葉が頭に浮かび、楽しみながらボールゲームを遊んでいた。

 だがしかし、何度も続けるうちにマンネリさを感じていき、言葉のレパートリーも減り続けていく。要するに皆飽き始めていたのだ。

「ワフ……(下剤で体重を減らしたこと……)」

「ナ……(恋に一途……)」

[ボケしかしない]

 互いに元気が無くなり、鳴き声やプラカードの文字にも張りが失われている。そもそもペナルティすら決めていなかったため、終わりどころを皆失いかけているのだ。

 そう惰性のまま続けていた時である。

[あっ]

 不運にもパスしたボールの連鎖は途切れて、外へと転がって行ってしまった。ゲームが終わったのは良いが、皆はボールの行方を気にしてしまう。

[外にボールが行ってしまった]

「ワフ!(行かないと!)」

「ナ!(敵に気を付けて!)」

 怪人達に悟られることを心配して、ペット組は揃って外に出てしまった。周囲の気配を警戒しつつ、そっとボールを回収していく。

[あった、あった]

 このまま誰にもバレずに、宿屋へ戻ろうとした時である。

[ん?]

 エリザベスはある不穏な気配を察して立ち止まっていた。

「ナナ?(どうしたの?)」

[静かに。これは衝撃的だ]

「ワフ?(えっ、なんで?)」

 ピナや定春も、エリザベスの様子に違和感を覚えて声をかけている。すると彼は厳重に戒厳令を敷き、二匹を南方へと向けさせていた。静かに息を殺して、目に見えたものは――なんとシグルドとダークライダーの変身者が会話する光景である。

「例の物は持ってきたか?」

「もちろんだ。ほれ」

 変身者の一人である唖海は、彼に漆黒のショルダーケースを一つ渡していた。早速中を開けてみると、そこには変身用のベルトと小型のアイテムが内包されている。

 そう。彼は密かに、マッドネバーと内通していたのだ。

「これが変身するためのアイテムか……」

「そう。この小物をベルトに装填すれば、アンタもダークライダーになれるのよ」

 変身アイテムを見るや否や、シグルドは不気味な微笑みを浮かべている。新たな力を手に入れたことを心底喜んでいた。

 にやけるシグルドを末恐ろしく思いつつ、ペット組の監視は続いていく。

「どうだ? 奴らの調子は?」

「完全に俺のことを信じ込んでいるな。同情に焚きつければ、もう一発よ。だが……黒髪と銀髪の野郎共は少々怪しいな」

「あの二人ね。特に曲者だから、気を付けなさい」

「分かっている。だが容易いさ。この俺がバレるわけないだろ、ハハハ!」

 シグルド自身は正体を隠していることに大変な自信があるようで、ダークライダー達にも強気で豪語している。彼の予定ではこのまま白を通すつもりのようだが――

[伝えに行こう]

「ナナ(そうだね)」

「ワフ(こっそり静かに)」

不幸にもその予定は総崩れとなってしまう。驚愕の事実を知った定春、ピナ、エリザベスは忍び足で静かに宿屋へと戻る。そしていつの間にか一階に集結していた仲間達に、事の顛末を話し始めていた。

 こうして場面は八十訓の銀時、キリトパートへと繋がっていく。これは前回の場面の補足である。

[シグルドは裏切者だったぞ]

「えっ? 嘘!?」

「それ本当かよ……」

[ヤツはマッドネバーと繋がっていた。俺達に接触したのも、後に利用するつもりだったからだろう]

「まさかな」

「よく見つからなかったわね」

「ワフフ!!」

「ナナナ!!

「……そうか」

 無論彼らはこの情報に驚嘆して、大なり小なり絶句していく。伝わりづらかった情報通達も、エリザベスのプラカードを介して上手く伝えていた。

 この情報により、一番ショックを受けていたのはキリトであろう。元の世界でもほぼ姿が同じのシグルドと出会い、そこでも彼の裏切りを経験しているからだ。嫌な予感は正当に当たったとも言えよう。

「はぁ……やっぱりか」

 そんな複雑な想いを苛まれるキリトを、銀時はそっと様子を見ていく。先ほどシグルドの件で語り合ったからこそ、やはり彼にも心に来るものがあった。一行が密かに内容を整理していくと、

「すまない! 少々遅れてしまった……って、どうしたのだ? 皆で集まって」

「ううん。なんでもないわよ!」

「アンタが来る前に、ちとこちらで作戦を話し合っていたんだよ」

[今すぐにでも出発できるぞ]

絶妙なタイミングでシグルドが戻ってきている。その手にはケースを所持しておらず、その代わり何かを隠しているように腰元には手を当てていた。銀時やキリトら一行は気付いていないフリをしつつ、今後は彼と接触することになる。互いの顔の表情でコンタクトを取りながら、シグルドの対策を練っていく。

 こうしてシグルドの裏切りが判明したことで、皮肉にも彼以外のチームメンバーに一体感が生まれている。この事実を彼本人はまだ知らないのだ――




周知
 前回及び前々回で「アリシャ・ルー」を「アルシャ・ルー」と誤植していました。現在は訂正されているのでご安心ください。また七十五訓で、整合性を合わせるために台詞の一部変更を致しました。ご了承ください。

下書き
 さて、出す機会を伺っていた話をようやく出せることが出来ました。幽閉されていた残りのスリーピングナイツは、お妙さん達と接触。後に卵焼きの犠牲となりました……個人的にはタルケンと九兵衛の異性人見知り組のやり取りが好きでした。
 彼らだけじゃなく、エギル、たま、長谷川もALO星に向かいました。ということは……予定している最終決戦には、彼らも加わるかもしれないですね~(ほぼ確定だけど)

 回想場面では特に気がかりだった三つの場面を掘り下げてみました。オベイロン(SAO)のことを万事屋に話す場面は振り返ると無かったので、今回製作しました。ちなみに最後のグダグダなシーンは、アドリブです(笑)
 そして本性を現したのは、やっぱりシグルド。実は内通者だったんですね~。「知ってた」って人がいるかもしれませんが……。本人はバレない自信があったようですが、あっさりペット組にはバレていました。なので次回からは、ドッキリ番組が如く正体を知った上で接することになります。ちなみに彼が手に入れたダークライダーの力は……次回以降のお楽しみと言うことで。
 フィリアの行方も気になるところですが、こちらも次回以降の活躍をお楽しみください。物語もいよいよ佳境。この先の冒険に待つ結末とは――では!!





次回予告

次回! 剣魂 妖国動乱篇

近藤「ここは俺の裸芸で気を引かせている!」
新八「おい、止めろ! ゴリラ!」

キリト「俺達の思った通りだ!」
銀時「本性を見せやがれ!」

ユウキ「僕はもう……覚悟を決めたよ!」

ユイ「お願いします! 私を何故認めてくれたのですか?」

妖国動乱篇八 伝・説・降・臨 青春スイッチオン!!
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