妖精のギルドのクラフター   作:ルルー

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クラフター不法侵入する

 事故によりこの世界にやってきて三日目。

 

 あたりを整地し、資材確保のため露天掘りを行ったあなただったが、三つほど大穴を開けた後、露天掘りをすることをやめた。

 

 なぜなら、掘れども掘れども石と土ばかり、あなたが求めるような素材は何一つ出てこなかったからである。

 

 それに‥‥

 

 「グオオオオオオオオオオ」

 

 採掘中に襲い掛かってくる大型生物の存在である。

 

 あなたはインベントリ内にあった一本の刀を取り出した。

 

 「グッグォ‥‥」

 

 あなたが刀を出現させた瞬間、襲い掛ってきていた大型生物が突然怯む。

 

 その刀から発せられる力を感じ取ったからだろうか。

 

 怯む大型生物を気にも留めず、あなたは刀を抜かず腰をかがめ構えた。

 するとあなたの周辺に青い刃が現れる。

 

 あなたは、大型生物を視界に収め、刃を解き放つ。

 

「ガアアアアアア」

 

 幻影剣、と名付けられた青の刃は大型生物に深々と突き刺さり大型生物動きを止める。

 止まった瞬間を見計らい、あなたは一瞬で距離を詰める。

 

 距離を詰めたあなたはその手にもつ刀‥‥魔剣「閻魔刀」と名付けられた刀で大型生物の胴体を横一文字に切り伏せる。

 

 ずん‥‥と音を鳴らし原生生物は倒れこんだ。

 

 あなたは刀を振るい血を落とし、鞘に納刀する。

 

 この大型生物はあなたが露天掘りを開始しようとする旅に必ずこうして襲い掛かってくる、なのであなたは面倒だと思いながらも対処していた。

 

 野生に存在しているメイドを雇うことができれば多少は楽になるかもしれないが、この島には存在しておらずあきらめるしかなかった。

 

 あなたは、はぁ、とため息をつき、武器をインベントリに戻しながら思う。

 

 この島‥‥ろくな素材がねぇ‥‥と。

 

 採掘をしようとしても襲い掛かってくる生物が邪魔をする。

 さらには倒して採掘してもいい素材は出ない。

 

 この島はあなたにとって大外れの島だったようだ。

 

 ならばこの島に用はないと初日に作った小さな拠点に戻り、インベントリ内の土と石をチェスとに放り込み、木材でボートをクラフトし、海へと走り出した。

 

 そして海に着いたあなたは、さっそく船を浮かべようとするが、ここで一つ重要な問題が浮上した。

 

 そう、どちらへと進めばいいかということだ。

 

 船に乗ってしまえば空腹になることは無くなるので食料の問題はないが、当てのない旅ほどきついものもない。

 

 どうしたものかと考えていると。

 

「おい」

 

 後ろから声が聞こえた。

 大型生物とは違い人の声だ。

 

 あなたは振り返り、声の主を視界に入れる。

 白いローブを身にまとったご老人がそこにいた。

 ご老人はあなたに聞きたいことがあるようだ。

 

「この島をこんな風にしたのはお前か?」 

 

 あなたよりも小さく、弱弱しい見た目に反して威厳のある声があたりに響く。

 

 あなたはごくりとつばを飲み込み、ゆっくり首を縦に振った。

 すると

 

「そうか‥‥お前かああああああああ」

 

 刹那、あなたの視界は迫りくる何かでいっぱいになった。

 その何かとは、()()()()()()であった。

 

 突然のことであなたは避けることができず、その拳は直撃した。

 あなたは、頭の中で十あるハートが尽きるのを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう、しかしなんだったんじゃあやつは‥‥」

 

 一年に一度に行う初代様の墓参りのためにやってきたわしは船から奇妙な存在を見つけた。

 

 手や足や頭そのすべてが四角く、人間といっていいのかよくわからん奴じゃった。

 

 天狼島に着いたわしは、やつを探すことにした。

 しばらく探していると、不自然に切り開かれた木々を見つけた。

 

 更地になっている道を進むと、四角い建物のようなものを見つけた。

 周囲には箱のようなものが置いてあり、開けてみると中には土と石ばかり。

 なぜこんなに石と土が? と疑問に思っておったら答えはすぐ近くにあった。

 

 まるで、職人が掘ったかのような巨大な四角い穴。

 この箱に入っている土と石はすべてここから運び出したんじゃろう。

 

 我がギルド、フェアリーテイルの聖地である天狼島でこのようなことをしでかすとは、やつにはきつい灸を吸えなければならないようじゃな。

 

 四角い建物よりも奥を見ると奴を見つけた。

 

 わしはなるべく警戒されないよう、静かに近づいていく。

 

「おい」

 

 声をかけるとやつは四角い顔をこちらに向けた。

 

「この島をこんな風にしたのはお前か?」

 

 問いただすとやつは頷いた。

 こいつが我がギルドの聖地を‥…許せん!。

 

「そうか‥‥お前かああああああああ」

 

 わしはジャイアントの魔法を使い奴を殴り飛ばした。

 

「ふう‥‥ん?」

 

 殴り飛ばした後、奴の姿が消えた。

 周囲を見渡しても姿は見えない、海に落ちたような音も聞こえなかった。

 

 「空間魔法で逃げたか? いやしかし魔法を使ったようには‥‥」

 

 やつがなぜ消えたのかはわからんが、今は

 

「この大穴をどうやって塞ぐか‥‥」

 

 わし、一人で埋めなくちゃダメかのぉ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたはリスポーンした。

 

――?

 

 おかしいとあなたは思った。

 リスポーンしたのならば、元の世界か、この世界で初めて来た場所かベット置いた場所に復活するはず、だがあなたは見知らぬ場所で復活した。

 

 あなたが復活した場所は狭苦しい空間だった。

 あなたの体に何か柔らかいものが触れている。

 

 手で触ってみると、どうやら服のようだった。

 

 服? とあなたが困惑していると目の前から光が差し込んだ。

 

 光は広がっていき、暗闇に光を入れた人物の姿が見えてきた。

 

 濡れた金髪の髪をタオルで拭きながら、クローゼットを開けた女性があなたを見つけた。

 

「誰えええええええええ!?」

 

 金色の髪の女性‥‥ルーシィ・ハートフィリアは突如として自宅のクローゼットの中に隠れていた男の存在に絶叫を上げるしかなかった。




ネタが‥‥浮かんでは消えていく‥‥
シンフィギアとメガテン4F‥‥
ビッキーと将門様が一緒に戦っているとかシンフォギアと霊的国防兵器との合体とか浮かんだけどビッキーが悪魔とはいえ殺し合いしてる姿とか違和感しかねぇ‥‥

この話から先に行くかなぁ

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