Fate Grand/Order 〜それが僕らのカルデアライフ〜   作:てんつく

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この前金曜ロードショーでもののけ姫やってたので、また少し火が付いたので書きました。端折ってはいますのでそんなに長くはかかりません。あと2話分くらいで終わるかな?

※真名バレがあります、ご注意下さい!


英霊劇場:カルデア姫②

休憩が終わり、再び撮影にとりかかる一同。皆、最初は慣れない事でぎこちなさがあったが皆の表情を見る限り、ここまでの体験で肩の力が抜けたようだ。ここからの撮影は一層力の入ったものとなるだろう。

 

ダ・ヴィンチ「ハイ、じゃあ続き撮影していくよ!よーい....アクション!」

 

 

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呂瓶『俺達ゃ、昔から森で火を焚いて石火矢を作ってんだ。でもよ、山の神さんが怒っちまってなぁ』

 

グダタカは助けた若者、甲太郎の故郷『ホンノジ』で客人として、もてなしを受けていた。ここでは、山から得られる鉱物資源にて石火矢を生産していたらしい。しかし、その業に激昂した山の主たる大猪が一族を率いて襲いかかったという。

 

亜羅主『そこで、石火矢ノッブ衆を率いたノブシ様が現れたってワケさ』

 

僅か数十名というちびノブ達が、石火矢の一斉射にて千頭にも及ぶ大猪の大群を退けたのは、ホンノジではもはや伝説だという。

グダタカは確信する。住処を追われ、深き憎悪に支配されて生きる呪いの塊となり故郷の里を襲った原因が、何か。直接ノブシという人物に話を付けなければならないだろう。

 

 

ノブシ『よければ、旅の訳を聞かせてくれるかのぅ?』

 

ノブシに聞かれるまま自らの右腕を捲り、黒いアザを見せるグダタカ。それを見たノブシは、何かを察したかの様に表現を硬くする。

 

グダタカ『この呪いに覚えがあるハズ。傷付き、怨念が蓄積されタタリ魔猪となった山の主のことを。これはその猪を仕留めた際に受けた傷.....死に至る呪いだ』

 

ノブシ『.....そなたの出身はどこじゃ?見慣れぬ馬に乗っておったの』

 

グダタカ『東の北の間.....それ以上は言えない』

 

問いかけにハッキリ答えないグダタカに、ノブシの側近レオザが怒りを表す。

 

レオザ『貴様ァッ!正直に言わんと突き貫くぞォッ!ヌンァッ!』

 

仮面の奥の瞳をギラつかせ、レオザは手に持つ槍の矛先をグダタカに向ける。初めてグダタカに会った時から常に警戒していた彼は、本気でグダタカを手にかけるだろう。

 

ノブシ『これ、落ち着かんかレオザ.....それで?その呪いを解いて、そなたは何とする?』

 

グダタカ『....曇り無き目で見定め、決める』

 

ノブシ『曇り無き目....?フッ、フッハハハハハ!』

 

グダタカの答えが予想と違ったか。はたまた歯の浮くようなセリフを大真面目に言ったことが純粋に愉快であっただけか、ノブシは口を開けて大笑いした。

 

ノブシ『よかろう、なればワシの秘密も教えてやろう』

 

 

ノブシに連れられて来たのは、ホンノジの外れにある屋敷。そこでは、グダタカと同じ病に侵され動くこともままならない者たちが石火矢の製作を行っていた。

ノブシはちょうど完成したという1つを拝借し、足場のある屋根に登って試し撃ちにと山に向けて弾丸を数発撃ち込む。留め金を引いて排莢し次弾を装填しながら、グダタカに『ある者』の話を聞かせる。

 

グダタカ『.....カルデア姫?』

 

ノブシ『山狗に心を奪われた哀れな娘よ。ワシを殺そうと、日々命をつけ狙っておる』

 

グダタカには心当たりがあった。川辺で見た、巨大な山狗と共に山へと消えた1人の美女を。

 

 

ノブシの屋敷からの帰り。石火矢に使う鉄を製作する火の動力施設を通りかかる。そこでは女達が一昼夜を交代で働き続け、鉄を作っているのだ。

 

スズ『.....あれ?アンタ、なんでココに!?』

 

グダタカ『おスズさん、私にも手伝わせてくれ』

 

ホンノジで知り合った甲太郎の妻、スズに一言断りを入れ、女達が扱う動力源の元へグダタカは歩み寄る。

大きな板を両側からシーソーの様に踏んで上下運動させることで動力を得ているらしい。上着を脱いで、板踏みをしている女性の1人に声をかける。

 

グダタカ『変わってくれないか?』

 

ヒツ『え?しかし.....』

 

スズ『変わってやんなさいよ、おヒツちゃん♫』

 

ヒツ『じゃあ....私と一緒に....』

 

グダタカ『え、ちょ....』

 

ヒツは体を半分だけ動かして、グダタカと密着する形で作業を再開しようとする。

 

エリ『あ、ずるいわ!私だって小イヌと一緒に!』

 

スズ『あ、アンタ達ずるいし!マスターと一緒に踏むのはアタシだし!』

 

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マシュ「カーーーット!!!静謐さんもエリザベートさんも鈴鹿さんも!脚本を無視しないで下さい!!」

 

ダ・ヴィンチがカットを入れるよりも速く、メガホンをひったくったマシュが怒声混じりのストップをかける。

何が気に食わなかったのか、それを知るダ・ヴィンチや一部のサーヴァントはニヤニヤしながらその一部始終を見ていた。

 

 

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虫の鳴き声のみが響く静かな夜。山狗に跨ってホンノジに侵入したカルデア姫は、広場にて構えるノブシに真っ直ぐ突進し、握った小刀に憎悪を込めて振り抜く。

 

カルデア姫『うぅあッッ!』

 

犬歯を剥き出して低く構え喉を鳴らし、猪突猛進に向かう姿はまさに獣。憎悪のままに短刀を振り回すカルデア姫の猛攻を、ノブシは大小2振りの刀で応戦する。

 

が、そこに割り込む人間がいた。周りの人間がカルデア姫を殺せ殺せと喚き立つ中で1人、この争いに意味がないこと、この争いで生まれる新たな憎しみが連鎖となって、永久に続くことを知る人物が。

 

ノブシ『!? 何のマネじゃ、グダタカッ!!』

 

グダタカ『この娘の命、私が貰いうける』

 

左手の護身刀でノブシの刀を、右手でカルデア姫の腕を掴んで止めると、グダタカは冷静にノブシに言い放つ。

 

ノブシ『ハッ、その娘を嫁にでもするつもりか!』

 

カルデア姫『ヴゥ!ガゥゥゥヴッ!!』

 

2人が話すことなど知らんとばかりに、カルデア姫はグダタカの右腕を食い千切らんと噛み付く。

 

グダタカ『そなたの中には夜叉がいる!そして、この娘の中にもな』

 

その時、グダタカの右腕から黒い蛇のような形をした影が姿を表す。それには民衆も、カルデア姫も、ノブシですら驚愕の表情を浮かべた。

 

グダタカ『皆よく見ろ!これが人間の憎悪と怨念の成れの果てだ!肉を腐らせ、死を呼び寄せる呪いだ!これ以上、憎しみに身を委ねるな!』

 

凛として、グダタカは語りかける。ここで争ったところで何も得るものはない。生まれるのは、ただ次の恨みだけ。

が、それに1番に反応を示したのはノブシだった。

 

ノブシ『民衆に下劣なモノを見せびらかすな!その右腕、切り落としてくれるッ!』

 

ノブシは空いた腕で短刀をグダタカに向けて振り抜く。しかし間一髪で交わしたグダタカは、そのまま護身刀でノブシの腹を突き気絶させる。そのまま、カルデア姫にも鳩尾に肘を突き刺し意識を奪った。

 

ノブシの方は民衆に任せれば良いが、この娘....カルデア姫がいる以上、そしてこの呪いを明かした以上は、ここにはいられない。グダタカは姫を抱え、ホンノジを後にした。

 

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信長「ケフッ....全く、腹に詰め物でもしておくんじゃったな。お主、割りかし力を込めんかったか?」

 

演技とはいえ衝撃を受けた腹をさすりながら、信長はジト目で立香を見る。

 

立香「まさか、でも痛かったならゴメン。ちょっと役になりきっていたから、そのせいかもしれないなぁ」

 

思いの外、自分は本気になっていたのかもしれない。演技といっても、誰かに手を上げる事など慣れていないので気を付けねばいけないだろう。立香はそう思いながら信長に頭を何度も下げた後、もう1人の方にも声をかける。

 

立香「オルタも、さっきはゴメンね。もしかして痛かった?」

 

邪ンヌ「.....別に。痛みには慣れてますし、貴方程度の肘打ちなんて鳩尾に入ったところで、どうということはありません」

 

カルデア姫.....今回のヒロインを演じるジャンヌ・オルタは、支給された水を飲み干して気怠げに言う。が、すかさずそこに信長がちょっかいを入れる。

 

信長「そ〜んなこと言ってお主、受けたとき若干呻き声あげたじゃろぉ?ワシ聞こえたもんね!『ウッ』て言ったの聞こえちゃったもんね!」

 

立香「え、そうなのオルタ?」

 

邪ンヌ「....チッ」

 

立香は申し訳なさそうにオルタを見る。オルタは苦虫を噛んだような表情になると、信長を睨んで低い声で脅す。

 

邪ンヌ「貴女....いい度胸ね。そんなに私の炎の餌食になりたいのかしら?」

 

信長「ほぉ〜う?以前ならともかく、バーサーカーにもなれるワシに火で挑むか?よかろう、試してやろうではないか。精々アツいのを頼むぞ?」

 

バチバチッと視線が火花を散らしているのが見えるようだ。演技ではなくここでガチファイトを始めそうな2人をとりあえず宥め、立香は次のカットの撮影を促した。

 

 

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カルデア姫『なぜ私の邪魔をした!死ぬ前に答えろ!』

 

ホンノジを後にする間際、民衆から腹に受けた報復の火縄銃の傷が原因でヤッラムから転落したグダタカに、カルデア姫は問い詰める。

 

グダタカ『そなたを.....死なせたく......なかった...』

 

痛みで意識が朦朧とし、目も碌に開けていられない傷を負いながら、グダタカは血の味がする口を開いて答える。

 

カルデア姫『死など怖いものか!人間どもを根絶やしするためならば命などいらない!』

 

グダタカ『.....それでも』

 

カルデア姫『余計な手出しで、無駄死にするのはお前の方だ!』

 

カルデア姫はうつ伏せに倒れるグダタカを仰向けに転がし、腰に挿した護身刀を引き抜いてグダタカの喉に刃先を突き付ける。

 

カルデア姫『その喉を切り裂いて、2度と無駄口を叩けないようにしてやる!』

 

もう彼女を押さえつけることはおろか、腕一本動かすことすら出来そうにない。グダタカは荒い呼吸を全身でしながら、懸命に言葉を紡ぐ。

 

グダタカ『生き....ろ』

 

カルデア姫『まだ言うか!人間の指図など受けない!』

 

建前ではこの娘を止められないと悟ったか、それとも死ぬ間際と感じたか。グダタカは正義感でもなく、義務感でもない純粋な本心を伝える。

 

グダタカ『そなたは.....美しい』

 

カルデア姫『......./////』

 

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ダ・ヴィンチ「はいカ〜ット。邪ンヌちゃん、気持ちは分かるけど今はマジに受け取らないようにね。演技だから、演技」

 

邪ンヌ「う、うるさいわね!解ってます!」

 

予想してた、とでも言いたげにカットを入れるダ・ヴィンチに、顔を真っ赤にして突っぱねるオルタ。一方、その様子を1番近くで見ていた立香は、「(もしかして、本気で嫌がっちゃったかな....)」と1人鈍感な考えをしていた。

 

 

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長いーーーーーーとても長い夢を見ているようだった。静かで薄暗い水の中、優しい水流が肌を撫でるのを感じながらグダタカは、自分の呪いを受けた右腕が獣を思わせる形の不思議なチカラによって癒されていくのを感じた。

 

グダタカ『.......うっ』

 

深い微睡みの闇が晴れ、眼前に広がるのは高くそびえる木々と、その間から漏れる日の光。体がずいぶんと楽になっているのを感じたグダタカは、撃たれた腹にそっと手を添える。

 

グダタカ『.......!?傷が無い......っく』

 

体を貫通して、向こう側が見えそうな程の穴が空いていた脇腹の傷がものの見事に塞がっている。驚いたが、まだ体の自由が効かない。すぐに体から力が抜けて倒れこんでしまう。そこに、語りかける声があった。

 

カルデア姫『目が覚めたなら、ヤッラムに礼を言いなさい。ここでずっと貴方を見守っていたのだから』

 

意識が途切れる直前に聞いた、近づくモノ全てを刺すような声ではない。諭すような優しい声に、グダタカは若干の安心を覚えた。

 

カルデア姫『フォフォ神様がお前を生かした。だから助ける』

 

グダタカ『......んフっ』

 

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ダ・ヴィンチ「カット!ちょっと立香くん、笑っちゃダメだよ」

 

立香「ご、ごめん。でもさっ.....ンフ、ごめんフォフォ神様って名前どうにかならない?すごいジワジワくるんだけど」

 

フォウ「フォ〜ウ?」

 

ダ・ヴィンチ「まぁそうかもね。どうしようか、キャスパリーグだし.....キャス神様とかは?」

 

マシュ「玉藻さん感がスゴイです....」

 

マーリン「普通にフォウ神様でいいんじゃないかい?あまり捻るのも良くないからね」

 

フォウ「シロウトハダマットレフォーウ!!」トビゲリッ

 

マーリン「ドフォーウ!?」

 

ダ・ヴィンチ「よし、ならフォウ神様にしちゃおうか」

 

 

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カルデア姫『フォウ神様がお前を救った。だから助ける』

 

グダタカ『........夢の中で見た.....純白の、獣だった....』

 

それが本当にフォウ神であるかなど知るわけもないが、グダタカには確信があった。夢の中で傷と呪いの痛みを癒してくれたあの生物が、生と死を司ると言われる神であるのだと。

 

カルデア姫『これを食べなさい』

 

グダタカ『....ッカフ!ゲホッ』

 

彼女が千切って咥えさせてくれたのは、獣の干し肉。しかし、噛む力すらまともに回復していないグダタカは、えづいて干し肉を口から落としてしまう。

 

カルデア姫『カリッ、モクッモクモクッ....』

 

見かねたカルデア姫は、直接グダタカの口に流し込むために干し肉を拾い上げ、自らの口に入れて咀嚼する。そして.....

 

カルデア姫『.........................//////』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

ダ・ヴィンチ「はいカットカットー。あのねぇ邪ンヌちゃん....」

 

またもや予想してたという顔で、立香に顔を近付けたままフリーズするジャンヌ・オルタにストップをかけるダ・ヴィンチ。

 

邪ンヌ「ま、待ちなさいよ、大丈夫!次はちゃんとやるから!」

 

ダ・ヴィンチ「え?いや、見えない角度でオブラート敷いて直接の接触は防ぐから、気にしないでいいって言おうと思ったんだけど」

 

立香「ごめんねオルタ。こんな紙切れの境界線だけど、少しだけ我慢して」

 

邪ンヌ「.............なんでそんなもの」

 

立香「え?」

 

邪ンヌ「なんでもありません!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

グダタカ『あの娘をどうする気だ!自らの復讐の道連れにでもする気か!』

 

ロボ『グルルル...』

【ハッ、いかにも人間らしい手前勝手な考え方よ】

 

グダタカが次に目を覚ましたのは、暗い洞窟の中。ずいぶんと楽になった体を起こし、となりで静かに寝息を立てているカルデア姫を起こさないよう、そっと外に出る。

山頂付近に大きな岩が重なって天然の洞窟になっているようだ。限りなく続く深い緑の森の景色に、グダタカはしばし心を奪われる。

 

そして後ろから、人ならざる者の声をかけられる。かつて川辺で見たあの大狼。薄い蒼色がかった毛並みの大狼が岩の上からグダタカを見下ろしていた。

 

ロボ『ガルルル....!』

【あの娘.....ジャンは我が一族の娘だ。我らと共に生き、共に滅びる運命なのだ】

 

グダタカ『あの娘を解き放て!あの子は人間だぞ!!』

 

下手をすれば、自分など数秒で腹の中に入れられてしまう様な威圧感を出すロボに物怖じもせず、グダタカは言い放つ。彼女にどういった経緯があるかはわからないが、紛れもなく人間なのだ。

 

ロボ『ガヴッ!!グルルル.....』

【黙れ小僧ッッ!!お前にあの娘の不幸が癒せるのか!森を侵した人間が、我が牙から逃れる為に投げて寄越した赤子が、ジャンだッ!】

 

ロボ『ガァウッッッ!!』

【お前にジャンが救えるかッ!!】

 

救える、と直ぐには答えられなかった。人間の都合のために捨てられた者の心情など、想像もできない。それでも、グダタカは恩人を救いたかった。

 

グダタカ『......わからない。だが、共に生きることはできる!』

 

その言葉に、ロボは顔面を二分するかのように大きく口を裂けて嗤う。

 

ロボ『ガアッアッアッア!ヴルルル.....!』

【クハハ......ゴホン、ガハハハハハッッ!!どうやって生きるというのだ?ジャンと共に人間と闘うとでも言うつもりかァ!?】

 

綺麗事を抜かす人間を見下し嘲笑う。ここまでくればもはや筋金入りなものだ、とロボは軽く感心しながら、最後の忠告をグダタカに発する。

 

ロボ『グルルルルル....』

【....小僧、もはやお前にできることは何もない。夜明けと共にこの地を去れ】

 

翌朝、主人を数日もの間待ち続けてくれた相棒に跨り、山を降りるグダタカ。道案内をしてくれたロボの子の1匹に、あるものを渡す。

 

グダタカ『案内ご苦労!1つ頼みがある!ジャンにコレを渡してくれ!』

 

投げてよこしたのは、紐を通して首飾りに加工された竜の角。ロボの子はソレを受け取り山へ消え、グダタカもまた、ホンノジに向けてヤッラムの歩を進ませた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

清姫「ッシャーー!!!ますたぁ!!なぜ私の贈り物をおおお!!!!」

 

怒髪天を衝く勢いで美しい長髪を逆立たせながら、口から炎を吐く清姫。

 

ダ・ヴィンチ「くそ!あれだけ清姫はここのシーンの時にスタジオに入れるなって言っただろう!誰だ入れたのは!?」

 

マシュ「す、すみません!再三言ったのですが、いつの間にかスタジオ内に!」

 

玉藻の前「とにかく止めますわよ!ほら刑部さんも手伝う!」

 

刑部姫「いやだぁぁぁ燃やされるぅぅ!!」

 

セットを2、3個は燃やしかねない炎を吐く清姫に立ち向かうメル友たち。そんな中、さらに息を潜める2つの人影が.....

 

源頼光「私たちはマスターがいるのなら」

 

静謐のハサン「どんな部屋、どんな場所でも入り込めます」

 

立花「....う」ゾクッ

 

邪ンヌ「....なに、どうかした?」

 

立花「いや、なんか寒気が....」

 

邪ンヌ「ハァ?何よお腹でも冷やしたの?ったくしょーがないわね....」

 

ジャンヌ・オルタはぶつくさ言いながらも、指先にボッ....と小さな炎を灯してくれた。

 

立花「あ〜暖かい....ありがとね邪ンヌ」

 

邪ンヌ「.....フン」

 

清姫「ああぁあaあぁAあaaAぁああ!!!!!」

 

一層火力を強めた清姫の迎撃とクールダウン、そしてセットの再調整を含めて、撮影を再開出来たのは約一時間後だった。

 




邪ンヌのツンデレいいよね。いい....
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