ソードアート・オンライン 昏睡の万能剣士   作:六道聖

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IFのコハル登場


第1話でわかると思いますがキャラ登場時期は適当です。
自分がここで出したいなぁって思ったときに出しています。




第3話 薪割り特訓

キリト、アスナと再会したデスゲーム初日から一夜明けた早朝、俺はこの農家にだけ存在する隠しクエストをこなしていた。

 

そのクエスト名は“薪割り”である。

 

他のプレイヤーが見たら、「ただの雑用じゃねぇか、意味不クエスト」「納品数多すぎだろ、クソクエ」って言われるに違いない、まぁ間違ってはいないがやればやるだけの価値が出てくるクエストなのだ。

 

――――――――――――――――――――――

 

  薪割りの手伝い

 

Data

 

期間:1日  

 

依頼人:農家の主婦

 

概要:蓄えの薪が少なくなってしまったため

   薪の補充をお願いしたいです。

   400本お願いします。

   

達成条件:薪400本納品

 

Reward

 

Exp:100 CoL:1000

???

 

――――――――――――――――――――――

 

 

これがクエスト内容、そして本当の目的は報酬の???になっている部分だ。

βテスト時にこのクエストが何故か気になってしまいクリアしてみるとSP(スキルポイント)を入手できたのだ。

ちなみにこれはアルゴにもリークしていないため他のプレイヤーで溢れることはないはずだ。もし、アルゴが知りつつ情報を流していないとしたら、それは俺たちのためなんだと勝手に解釈している。

 

「リュウくん、おはよう。何してるの、薪割り?」

「おはよう、アスナ。ああ、まぁクエストなんだけどな薪なんて俺たちには松明くらいでしか使わないだろうし・・・ってシリカは眠そうだな?」

「だいじょうぶですぅ・・・おきてますよぉ・・・」

「あはは・・・昨日少し二人でいろいろ話してて遅くなっちゃって、それにまだ朝早いし。・・・キリトくんは?」

「まだ寝てるよ、たぶんリアルでも早起きはしてないだろうなアイツ」

「リュウくんが早すぎるだけだと私は思うけど?」

「うっせ」

 

リアルでは別に筋トレのために早起きをしていたりしたわけではなく、部活の朝練でしっかり集中できるようにするためだけの早起きが習慣になったのだ。

 

外に置いてあるベンチに眠そうなシリカと共に座っていたアスナがふと思い出したように疑問を口にした。

 

「そういえばこういう農家でもクエストってあるんだね?」

「たしかにあるけど、ここのは他のプレイヤーには知られてないクエストなんだぞ?まぁたぶん知られてたとしても誰も薪割りなんてやろうとしないだろうけどな」

「でもリュウくんはやってる。ってことは何かあるの?」

「ああ、実はスキル取得に必要なSPを入手できるんだよ、薪割りだけで」

「ふーんそうなんだ・・・」

「わかってないって反応だな・・・まぁアスナは初心者だからSPとかも知らないだろうし覚えてからだなっと、よしおしまい」

「もう終わりなの?」

「ああ、400本割り終わったからな」

「お疲れ様・・・って400本!?リュウくん、何時からやってたの!?」

「ん?5時くらいだな、まぁいつもそのくらいに起きてるし」

 

アスナが信じられないって顔をする中、俺は依頼人に報告に行ってクエストを達成した。

まぁSPは俺には必要はないんだがちゃんともらえるか確認のためでもあった。

 

そうこうしているうちにシリカもしっかりと目を覚まし、キリトもようやく起きてきた。9時起床寝すぎだ。

女の子が先に起きて起こしてくれるとでも思っていたのだろうか?赤の他人を起こすほど世の中そんなに甘くねぇんだよ、アホ」

 

「うん、俺が寝すぎなのは理解した。でも罵られるほどのことはしてないぞ?本当に寝すぎただけだし・・・」

「俺も口に出してるとは思わなかった、それについては謝る。ところでキリト、初期SPはどうした?」

「初期か?初期はとりあえず片手剣とスキルのスラント、ホリゾンタル、バーチカルに振って、残りをSTRに振ってあるけどそれがどうかしたのか?」

「すぐにSPが獲得できるクエストがあるって言ったらお前受けるか?」

「そんなクエスト聞いたことないぞ。あるっていうならすぐにでも受けてくるんだがな」

 

やはりキリトでも知らない隠しクエストだったらしいが話したからにはやっぱりキリトには一度でも受けてもらいたい、受けさせたい。

何故か?このクエストは低レベルでは大変だがレベルが上がって強くなったころにやると凄くありがたみを感じるクエストだと思ったからだ。

 

「ならやってみるか?家の裏に農家のおっさんがいるから受けて来いよ」

「そうなのか?ならちょっと行ってくるよ」

 

そう言ってクエストを受けに行ったキリトはすぐに後悔しているような顔をして戻ってきた。

 

「リュウ、これ本当に割に合ったクエストなんだよな?」

「俺はそう思うけどな。お前がどう思うかは報酬を見てから決めるしかないな」

「だよな、はぁ・・・やるか」

 

薪割りを始めたキリトが思い出したかのように話を始めた。よっぽど時間を無駄にしたくないのか薪割りを続けたままだ。

 

「リュウとシリカは何でまだいるんだ?俺たちが言うのもなんだけど、早めに街で探したほうがいいんじゃないか?」

「それは今のお前のパートナーに言ってくれ。俺は行く気満々だったのに昨日少し夜風に当たってたら泣き落としされました」

「昨日の今日だけどアスナに対しての意志弱いよな、お前」

「キリト」

「なんだ・・・っと!」

「俺は自慢じゃないが小さい頃からアスナの泣き落としに勝った試しがない」

「本当に自慢じゃないな」

 

話しながらでもキリトの薪割りペースは落ちることはなく丸太10本終わったところで休憩のために斧を置いてこっちに来た。

薪80本ご苦労、あと320本頑張りたまえ。

 

「シリカには言わないでいいのか?街に行くつもりだと思うぞ?」

「心配いらないよ、キリトくん。シリカちゃんには昨日リュウくんに話す前に話して納得してもらってるから」

「はい、アスナさんからちゃんとお話は聞きましたから大丈夫です」

「シリカも納得してるなら俺はいい。それよりキリト、さっさと終わらせないと時間もったいないぞ?」

「わかってるよ、割に合ったSP量なのを祈るしかないか・・・」

 

あと320本頑張りたまえ。

 

キリトの割った薪をロープでまとめていると、街の方から女の子が一人、アルゴによって拉致されてきた。ああ、可哀想に・・・こうしてまたアルゴにあることないこと情報を抜かれたプレイヤーが―――――――

 

「別に誘拐してきてないぞ。風呂付き宿教えてほしいって言われたし、リー坊の要望にも合いそうだから案内してきたんだ。感謝しろヨ?」

「ああ、感謝はしてるけど空き部屋ないぞ?各部屋ベッドは2つずつのはずだし・・・というか心の声を読むな」

「私は別に大丈夫だよ?話し合いで私かシリカちゃんと同じベッドで寝ることになっちゃうけど」

「私も大丈夫です」

「ご迷惑じゃなければお願いします。昨日はしょうがなかったけど、さすがに不安で・・・」

「迷惑じゃないよ、私アスナよろしくね?こっちの二人はリュウくんとシリカちゃん。で、あっちで薪割りしてるのがキリトくん」

「あの、コハルって言います。私こういうゲーム初めてで、というかゲーム自体あまりやらなくてわからないことだらけで」

「ならアスナたちと一緒に覚えていけばいいさ。アスナとシリカも初心者だから俺とキリト、って言ってもキリトが主に教えるからさ」

 

その言葉に安心したのか、アスナとシリカに進められて農家備え付けの丸太の椅子に座り、キリトの薪割りについて尋ねてきた。

 

「キリトさんは何で薪割りを?」

「ああ、これはリュウに騙されてやらされてるクエストなんだよ」

「いや騙してないっての、騙してるかどうかはクエスト終わってから言えよ」

「薪割りのクエストか。オレっちも初耳だナ」

「隠しクエストみたいだからな、リークはしばらく待ってくれよ?」

「にゃハハハ、早く許可くれないと勝手にリークしちゃうからな?で、報酬は何なんダ?」

「SP」

「らしいぞ。その確認のために俺がやってるってわけだ。400本納品のクソクエだ」

「たしかにクソクエだな。公に出てこないクエストらしいと言えばらしいナ」

「てか、キリトいいかげん剣使ってやれよ、じゃないと下手したら夕方までかかるぞ?」

「剣でやっていいならそう言ってくれ・・・リュウ、こっちに丸太投げてくれ」

「了解」

 

キリトに言われ、丸太を投げ続けた。

 

 

一時間後・・・

 

 

「終わった・・・」

「キー坊、お疲れさん。で、報酬はどうダ?」

「ちょっと待ってくれ、えっと・・・SP5!?なぁリュウ、このクエスト上手すぎないか?」

「だろ?だからしばらくはリークしたくねぇんだよ」

「ねぇリュウくん、私たちにもわかるように説明して?SP5だと良いクエストなの?」

「3人はレベルアップ時に貰えるSP量を知らないからわからないかもしれないけど、1クエストクリアで5も貰えるのは修正レベルなんだよ」

「このSAOはレベルアップ時に貰えるSPはカンスト、最大レベルまで基本は5って決まってるんだ。序盤はレベルなんてモンスターを狩ったりクエスト報酬で簡単に上がるけど、後半は必要経験値がかなり多くなってくるんだ。だからこのクエストを序盤に数をこなせば攻略に困らなくなる可能性があがるんだ」

「少しでも死の危険を避けれるのに越したことはないだろ?で、このクエストをリークすれば・・・」

「必ず攻略組のプレイヤーでごった返すから先にある程度稼いでおきたいってことだナ、リー坊?」

「そういうことだ」

 

ここまでの話を聞いてアスナは何となく理解したような感じで、シリカとコハルはいまいちよくわからないといった感じだった。

詳しくは近いうちに話すから今は重要で大切なクエストだと思っておけばいいと言っておいた。

アルゴも俺たちからのリークを気長に待ってると言って街へ戻っていった。

 

 

そして、農家仲間?にコハルが加わってから俺たちは毎日薪割りと初心者講座に明け暮れるのだった。




スキルやステータスについては後々それのみで書きたいと思っています。
話の中では詳しい説明なしで簡潔にしてありますので、SPについては少しお待ちください


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