ソードアート・オンライン 昏睡の万能剣士   作:六道聖

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いろんな方のを見て、皆さんだいたい同じような感じだったので
違う感じにしたいと思っていたら時間がかかってしまいました。

申し訳ないですm(_ _)m


今後も更新速度が遅くなってしまうと思います



第4話 第一層攻略会議

コハルと知り合ってから数日後、ついに攻略会議が開かれることになった。

ちなみにアルゴがその情報を持って遊びに来なかったら、俺たちは会議に参加せず、下手をすれば第一層攻略にも関わってはいなかっただろう。

皆で真剣に、たまにワイワイとスキル振り考察をしていたら時間があっという間に過ぎていた。

 

前日には取ったスキルの練習と連携の練習、MMO初心者である3人の勉強会のみで終わり、攻略会議に備えることにした。

 

 

そして翌日、俺たちは少し早めに会場に向かった。

そこにはすでに少数ではあるが人が集まっていたため、目立ちにくいけど全体を見れる位置に移動して会議が始まるのを朝食を取りつつ待つことにした。

 

「アスナ、また料理スキル上がったか?」

「本当!?もうリュウくんのお嫁さんになっても恥ずかしくないね!」

「はいはい、そうだなぁ~」

「「むぅ・・・」」

「でも本当にアスナは料理上手くなったよな。俺たち頼りっぱなしだし」

 

キリトの言う通り、アスナだけは料理スキルを取っていて毎日作り続けていた結果スキルレベルが上がっていき、今では俺たちの食事の大半がアスナが作った料理になっている。

 

「そういえばキリト、前に頼んだ情報はアルゴにリークしてくれたのか?」

 

どれのことか分からなかったようで少し考えていたが、今の状況から察したのか首を縦に振っていた。

 

「この間シリカと調べてきたっていうボスの情報だろ、ちゃんと言われたことをアルゴに教えてきた。でも本当なのか、ボスが三本目の武器にカタナを持っている可能性が高いっていうのは?」

「ああ、迷宮区内の隠し部屋に壁画があったんだよ。そこにはコボルドロードが左右に湾刀と骨斧、その背中にカタナらしき物を背負ってたんだ」

「私もしっかり見ましたよ。たしかにカタナみたいな武器を持ってました」

「やっぱりβとは違ってきてるんだな。同じだったら10層くらいまでは対策がもてたんだが・・・」

「他のゲームとかでもこういうことはあるのか、βとは違う部分とか?」

 

キリトに違いがあるか聞くと、記憶を辿っているのか腕を組んで少しだけ考え込んでいた。

同じであってほしいと思う俺の気持ちとは裏腹にキリトから出たのは否定だった。

 

「いや俺の知る限りではないな。こりゃ一層目からかなり警戒しないと犠牲者が増えるぞ」

「だな・・・でも俺たちはやれることが限られる。だからやれるだけのことをやって、犠牲者を可能な限り減らして攻略しないとな」

「そうなればいいんですけど・・・」

 

俺とキリトが警戒を強める中、コハルが不安を口にした。

 

「実は昨日広場でβテスターは出て来い!って言っている人がいたの・・・」

「βテスターをか?」

「うん、お前らのせいで人が死んだんだ!って・・・」

「そんなことがあったんだ・・・」

 

コハルの不安が少しでも和らげばとアスナが手を握ってあげていた。

そんなコハルに俺も少しでも和らげばと頭を撫でてやっていた。

 

「コハル、そいつの言うことは気にしないでいい。こんな状況だとテスターだって無理なことはあるし、死んだ奴の中にはテスターもいたって話だ。それが分かっているのにテスターにだけ責任を押し付けるのがおかしい」

「みんな不安な状況なんだ。そいつが他人に責任を押し付けたくなる気持ちは分からなくもないけど、テスターを名指しするのはどうかと思うな」

 

そんなことを話しているうちに攻略に参加を決めた人達が次々と広場に入って各々好きな場所に座って会議の開始を待っていたところ、水色の髪の男が広場の中央に立ち話し始めた。

 

「はーい、それじゃあ始めさせて貰いまーす!皆、俺の呼び掛けに応えてくれてありがとう!俺はディアベル、職業は気持ち的に、ナイトやってます!皆も知っての通り、俺達はこのデスゲームに閉じ込められた。でも、ここで引き籠ってちゃクリアできるゲームもクリアは出来ない!ここに集まってくれた全員はクリアしようとする意思がある人だ。その勇気に称賛を贈りたい」

 

俺は本当はのんびりと引き籠っていたいってのが本心なんだが、死にたくないしキリトやアスナはほっとくと休みもせず戦って死ぬに違いない。・・・そんなのはゴメンだ。

そんな俺の気持ちを察したのか、アスナがこちらをジーッと見つめてきていた。

 

「・・・なんだよ、アスナ」

「ん?リュウくんは本当は戦わずに引き籠ってたいんだろうなぁって思っただけだよ?」

「いつも思ってたけどお前エスパーなのか?人の心の中を簡単に読みやがって」

「誰のでもってわけじゃないよ、リュウくんだけだよ。リュウくんの考えてることくらい分かるんだから」

「へーじゃあ俺が今思ってることもわかるのか?」

「もちろんだよ!ちょっと待ってね・・・」

 

そう言うとアスナは俺のことをさっき同様ジーーーッと見つめてきた。

その直後、アスナは顔を真っ赤にして俯いてブツブツと何かを呟いていた。

 

「・・・リュウ、お前何考えたんだよ」

「ん~・・・秘密だな。知りたかったらアスナに聞け」

「・・・いや、やめとくよ。騒ぎにして目立ちすぎても嫌だしな」

 

そう言われてアスナの方をチラッと見たキリトは、こちらを睨みつけているアスナと目が合ってビビったらしく聞かなかったことにしようと思ったようだ。

 

「そこの君たちも大丈夫かい?」

 

その声に広場を見るとディアベルがこちらを見ていた。

 

「ああ、ゴメンゴメン。で、なんだっけ?」

「パーティと攻略時の配置の話。君たちは人数の関係で後ろで雑魚とボス戦時の取り巻きの処理に回ってもらうことになるけどいいかい?」

「ああ、それでいいけど。いくつかいいか?」

「あ、それなら俺も」

「ああ構わないよ」

 

俺とキリトが手を上げて発言の許可を求めると、ディアベルから許可が出た。

話聞いてなかった奴の話をよく聞く気になるなと思った、口にはもちろん出さないが。

 

「俺からは1つだけ、攻略に参加する全員に言えることだけどスキルを使うときは十分注意してくれ。周りの仲間っていうよりスキル使用後の硬直に関してだけどな」

「それは皆も理解しているはずだけど、確かに改めて注意をしておくことに越したことはないね、ありがとう」

「じゃあ俺からだが、1つはこいつが言った通りスキルについて。もう1つは俺たちに関してなんだが――――」

「配置換えは申し訳ないがさっきも言ったができないよ?」

「ああ、分かってる。俺が言いたいのはボス攻略時だ。攻略中はボス討伐部隊がピンチになることは予想できるだろ?そこで俺たち後続が助けに来てLAを貰って行っても文句は言わないでくれ」

「ああ、もち「ちょっと待ってや!」ろん・・・何だいキバオウさん」

 

俺たちが伝えたいことを伝えディアベルが了承しようとした直後、キバオウという変な髪形、イガグリ頭の関西弁のおっさん?が遮るように文句を言ってきた。

 

「LAを貰って行ってもって自分らどうせ最初からそのつもりでパーティ人数減らしたんやろ!」

「変な言いがかりはやめてくれ、最初からそのつもりなら俺はこいつだけを連れてここに来て2人だけでLAを貰って行く」

 

キバオウの言いがかりに対して、キリトを巻き込みつつ話を続けた。

 

「話を続けるが、皆も道具屋で情報屋の本は貰って読んだと思うがボスの数値が正確とは限らないし、もしかしたらβテスト時のものかもしれない、確実なものじゃないんだ。聞いた話によれば左右に湾刀と骨斧って話だけどそれはβテストの時って話だ、他のものに変わっているかもしれないし、増えているかもしれない。そうなれば被害が増える可能性も増える。それを防ぐためには前衛だけじゃなく後続とのスイッチも大切だろ。だから言わせてもらったんだ。俺たちはクリアして現実世界(リアル)に帰ることを目的としていて、アンタみたいにLAを意識してやってるわけじゃないんだ、キバオウ」

 

「なんやと!?自分、ワイがLA目的って言いたいんか!?」

「そう思っても仕方ないだろ、LAって言葉に反応して反論されたら誰だってそう思う。それこそお前が嫌うβテスターなんじゃないかってな」

「確かにそうだね。キバオウさんには悪いけど俺も少しだけテスターなんじゃないかって疑ったよ」

「なんでやディアベルはん!話もろくに聞いてなかったこいつらの味方するっちゅうんか!?」

「敵なんていねぇだろ、ここにいるのは全員攻略を目的とした仲間だろ。それを、その纏まりをβテスターは悪みたいなことを言ってぶち壊そうとしている自覚はあるよな、キバオウ」

「アイツらは自分らだけレベル上げして強くなってるやないか!その方法とかも流さずに自分たちだけのものにしている奴らを否定して何が悪いんや!」

 

キバオウの言うこともわからなくもない。βテスターたちはニュービーと比べ、いいレベリング場所を知っている。そこを利用して強くなるのは当然だろう、だが―――――――――

 

「そのレベリングの場所とかをお前はテスターたちに聞こうともしなかっただろ?テスターたちに自分たちも強くなりたいから場所を教えてほしい、そう言えば済むだけの話だろ。手伝ってくれなくても場所はアイツらは教えてくれたはずだ。MMOってのは強者が弱者を蹴落とすためにできてるんじゃない、確かに弱者を見下す奴は中にはいる。でもそれならそいつらとは関わらなければいいだけの話だ。お前は自分で行動を起こさずに文句だけを言いまくってる、見下してる奴らとやってることは変わらないんじゃないか?・・・俺は別に説教をしたくて発言したわけじゃない。でも覚えておいてほしい、死んだ奴の中にβテスターもいたってことを」

「・・・・・」

 

俺の言葉に対してのキバオウからの反論はなかった。

きっと思うところがあったんだと思う。

 

「ディアベル悪かったな、話が長引いて。俺からは以上だ」

「いや、君の言うことももっともだからね。もしろいい話を聞けたくらいだよ」

 

俺が話し終えると、4人からお疲れ様っと言われた。

言いすぎじゃなかったかと思っていると

 

「俺も似たようなことを言おうと思ってたから助かった」

 

そのキリトの言葉に対して、じゃあ入って来いよと思ったのは俺だけじゃないはずだ。

 

そのあとは適当に5人で喋っていると、会議は終わったのかみんながぞろぞろと広場を出て行っていた。

俺たちもホームに帰るかと話していると1人の男がこちらへやってきた。

 

「よう、さっきは会話に入れなくて悪かったな」

「えっとエギルだったか?俺はただ言いたいこと言ってただけだから問題ないぞ」

「それならよかった。明日はお互い頑張ろうぜ」

「ああ」

 

そう言ってエギルは去っていった。

 

明日はいよいよ第一層攻略開始、俺たちは今一度お互いの戦い方を確認しながら攻略に備えていくのだった。

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