彼が繋ぎ、ともに紡ぎ、生まれ変わる   作:歌詠

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今回の話は、並盛中に入学してから直ぐの時系列になります。
もう少しで、原作に入れると思います。



4話 努力は君を裏切らないとは限らない

「色葉と一緒に並盛中に入学するとは思わなかったなぁ」

 

「あー俺、エスカレーター式の小学校に通ってたんだっけか。綱吉のいる小学校に転校してなかったら、今頃違う制服を着てたんだろうな」

 

「そうそう、『親が勝手にツナと違う小学校に入学させた!!絶対に許さない!』って怒ったりしてさ。親と仲が悪いっていうのは聞いてたけど、あの時の荒れっぷりは今でもハッキリ覚えてるぐらい凄かったよ」

 

「・・・へ、へぇ。そんなことがあったのか」

 

 

 とりとめのない会話を交わしながら、ビニール袋を手に下げて歩行路を進む。

 放課後、綱吉の母親である奈々さんから連絡が入り、綱吉と俺は夕飯の材料をスーパーに買いに行くことになった。今はその帰りである。

 

 

「最近、沢田家で御馳走になってばっかりで申し訳ないなあ。今日はお弁当まで頂いてしまったし、奈々さんにお礼しなくちゃだ」

 

「一人暮らしだからって母さんも心配してるから、寧ろ毎日来てくれてもいいんだよ?それに色葉、一人じゃ碌な物食べないじゃないか」

 

「・・・いいか綱吉。カップ麺はな、人間が作り出した叡智の結晶なんだ。それを食べないなんて・・・勿体ないとは思わないか?」

 

「だからって弁当にカップ麺持ってくるのは流石にどうかと思うよ!?ちゃっかりお湯も持参してるし!何なの?カップ麺食べないと死んじゃうの?」

 

「カップ麺は良い文明」

 

「あぁもう!俺が色葉の健康を守らなくちゃ・・・!」

 

 

 放っておけば三食カップ麺をキめる強敵を目の前に、綱吉は決意する。

 幼馴染みの健康は、自分の手にかかっているのだと。

 

 そんなこんなで。

 時刻は5時頃、春先と言うこともあり太陽は僅かに傾いて、もう少しで空は赤く染まりかけていた。綱吉と俺は、学校カバンとビニール袋の重みに耐えながら、のんびりと歩いていく。

 

 大きな通りを抜け、道をショートカットする為に住宅街の中にある公園に入る。

 子供達の遊んだ痕の残る砂山や、風に揺れるブランコの横を抜けて、公園の出口に差し掛かるとき、2人の影に重なる、新たな人型が幾つか出現した。

 

 

「・・・あ、あのー、そこ避けて貰えませんか・・・?」

 

 

 公園の出口を塞ぐように現れた3人の高校生に、綱吉がオドオドと話しかける。

綱吉の声は聞こえていたのか、いなかったのか、先頭にいた厳つい顔をした男が、ニヤニヤと笑いながら俺達の前まで距離を詰める。

 

 

「よお、並中のガキ共?ちょっと俺達さあ、金が無くて困ってるんだよなあ」

 

「そうそう、折角ゲーセンに新しい台が出来たってのに、金欠で遊べないんだわ。助けてくれない?」

 

「そ、そんなぁ・・・!」

 

「なんか文句でもあんのかよ?お遣い帰りなんだから、少しぐらい金持ってんだろぉ!?」

 

「・・・・・・」

 

 

 気づけば3人の高校生に囲まれていて、逃げ道は無くなっていた。

 ときどき、この町にはこんな絵に描いた様な不良がポップする。本当にこんなことをする輩がいるのだと、最初はある意味感動してしまったが、今では大分慣れた気がする。

 ガンを飛ばす不良と縮こまる綱吉を観察しながら、俺は口を開いた。

 

 

「あー先輩方、申し訳ないんですけど、今の俺達、お金無いんですよ」

 

「んだと?テメエ、そう言ったら『ハイソウデスカ』つって俺達が見逃すと思ったのかよ?さっさと持ってる金出せや!」

 

「あぁ、いや。嘘でも策を凝らした訳でもなくて、お金はこのビニール袋の食材に変わってしまったので、本当に一銭も残ってないんですよ」

 

 

 そう言いながら、俺は自分の財布の中身を男達に見せつける。

 言ったとおり、札は愚か小銭もなく、財布の中身はレシートとポイントカードだけという、虚しい状態だった。

 

 

「「「・・・・・・」」」

 

「あ、あれ・・・?色葉、お釣り貰わなかっ────」

 

「まーでも!金欠なのは確かに辛いですよね?俺達も先輩達にボコられるの嫌なんで、提案があるんですが!」

 

「提案だあ?」

 

 

 綱吉の言葉を必死に遮りつつ、俺は目の前の不良を同情するような雰囲気を滲ませ、言葉を続ける。

 

 

「ええと今の俺達、こっちの茶色ツンツンヘアーのお母さんにお遣いを頼まれて、帰る途中なんですよ」

 

「だからなんだ?」

 

「ですから、俺と先輩方3人で、俺の家に行きましょう。俺一人暮らしなんですけど、先輩達が遊べる分のお金は渡せると思うので。あーあと、お肉とか魚とか速攻で冷蔵庫に入れないと腐る物もあるので、こっちのツンツンヘアーだけは先に家に帰してやってもいいですか?」

 

「・・・ホォー、お前、話の分かるガキじゃねぇか。いいだろう、こっちのガキは見逃してやる」

 

「い、家に連れてく!?色葉っ!?」

 

 

『良いカモを見つけた』といった視線を向ける高校生を無視しながら、俺は焦った様子の綱吉に、自分の持ってた分のビニール袋を押しつける。

 

 

「俺は大丈夫だから、ツンツンヘアーは先に帰って奈々さんを手伝ってあげて。というか、流石に大袋2つは重いか?」

 

「さっきから言ってるツンツンヘアーって何なの!?唐突な髪型弄りに挫けそうなんだけど・・・!」

 

「はいはい、別に大丈夫そうだな。じゃあまた後でな」

 

 

 別に髪型をディスってる訳ではない。“綱吉”と言って、不良に名前を覚えられるのを避けるためのツンツンヘアー呼びだ。

 後で綱吉には謝っておこう。

 左手と右手に、中身が一杯入った袋をぶら下げながら、綱吉は心配そうな顔をする。

 

 

「もういいか?さっさと行くぞ」

 

 

 不良が苛立った様子で俺に声をかける。

 俺は不安そうな顔をする綱吉にニッコリと笑顔を向けて、不良を連れて公園を後にした。

 

 

 

 ***

 

 

 

「この辺でいいかなぁ」

 

 

 公園から大分離れた、人通りの少ない場所で足を止める。

 もう少し歩けば家に着くが、今は別に家に帰る用事もなかった。

 

 

「・・・おいオマエ、どういうつもりだ」

 

 

 歩くのを止めた俺の背に、不良の一人が怒気の混じった声を上げる。

 小さく溜息をつきながら、俺は口を開いた。

 

 

「一人暮らしの中学生が、高校生になってもカツアゲをする様な関わり合いになりたくない不良を、家にあげるわけないだろう?」

 

「こ、こいつ・・・!!」

 

「てめえ!あのガキを逃がす為に騙しやがったなッ!!」

 

 

 一触即発。

 あと数秒もすれば、怒りを拳にのせて殴り掛かってくるであろう彼等に、呆れつつも振り返る。

 

 

「いやー流石に、今回ばかりは騙される方もどうかと思うぞ」

 

「「「ブチコロスッ!!」」」

 

 

 眼を真っ赤に染めながら、体格の良い不良3人が、1人の男子中学生に飛びかかる。

 見栄え重視の筋肉で武装する不良達だが、3人の男が集まれば年下の中学生なんて一溜まりもない。

 暫くすれば、公道に愉快なオブジェクトができるだろう。

 

 

「まあ、相手が普通の人間だったらの話だが」

 

 

 不良の振りかぶった拳が少年に触れる直前、その姿が掻き消えた。

 

 

「「「!?」」」

 

 

「・・・いやあ、乱世乱世」

 

 

 ここは魑魅魍魎溢れるグンマーか、はたまたマフィア躍り立つイタリアか。

 

 

「──いや違う、ここは日本の抱える爆心地、並盛町だ」

 

「なッ、うぐ・・・」

 

「グガッ・・・」

 

「ギエッ・・・」

 

 

 高速で顎を突かれ、バタバタと不良達が地面に倒れ伏した。

 全員、身体をピクピクと痙攣させながら、気絶する。

 

 

「本当・・・治安悪すぎだろこの世界」

 

『マスターだけかもよ?こんなに絡まれるの』

 

「あーあー!その可能性からは目を逸らしてるから言わないでー!!」

 

 

 耳を両手で塞ぎながら切実に叫ぶ。

 一応、普通の少年として振る舞って生きているのだ。

 こういう荒事はハッキリ言って好ましくない。

 ノーだ、全く以てノーサンキューである。

 現実逃避を始めたくなる運の無さに、頭を抱えたくなる。

 

 

『そ、そうだ!運命力を上げればいいんだ!エルキドゥのステータス振り分け能力で解決するんじゃないか!』

 

『うーん、僕の力を扱い切れていないことを考えると、変容はリスクが高いと思うな。サーヴァントが混じっても、マスターの器の基盤は、肉で作られた人間の身体。だから変幻自在に形を変える僕の能力は、傷を治す以外での使用はお勧めしないかな』

 

『・・・あぁ、だから形態変化(カンピオ・フォルマ)も慎重に、かつ神秘を纏うっていう手順を踏まないといけないんだもんな・・・』

 

『そうそう・・・・まあでも、今一番マスターが慣れないといけないのは気配感知だね』

 

『気配感知?まあ不得手だけど、エルキドゥが教えてくれればカバーできるし・・・』

 

 

 確かに俺は気配感知が苦手だ。

 エルキドゥと毎日練習しているのに、未だに上手く扱うことができないのだ。

 しかし、エルキドゥが辺りの気配を探ることが以上、優先順位は低いと思う。

 

 

『それに、あのイタリアのときに比べたら少しは上達したよな?』

 

『・・・本当にそう思う?』

 

 

 ニコニコと、100人が見れば100人が目を奪われる美貌で、エルキドゥは微笑む。

 

 

『・・・・・・炎真と会ったあの時から二年と半年・・・毎日寝る間を惜しんでウルク式ブートキャンプ簡易版を乗り越えてきたんだ・・・絶対に少しは上達し──』

 

『本当に?』

 

 

 ニコニコ、にこにこ。

 顔面偏差値が高い人──美人ほど、怒ると怖いなんて言葉がある。

 しかしそれよりも怖い表情があると、俺は思う。

 いや、思った。

 笑ってるのに、笑ってない。

 これが一番、美人がやっちゃあいけない表情だ。

 だって、ものすっごい怖い。

 今のエルキドゥなら、あのメドゥーサとだって良い勝負が出来る。

 

 

 ──だが恥を忍んで、俺はその恐ろしい笑顔を乗り越えなければならない。

 だって、二年半年の努力を、あの特訓の日々を、自分自身が認めてやらないなんて、余りにも俺が浮かばれなくて可哀想すぎるから────!

 

 

「俺は、絶対にっ!1ミリは気配感知が上達し──」

 

「わお、巡回中に一人で叫ぶ不審者を発見」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 ギギギッ、と音を上げながら、声のした方に視線を移す。

 

 短く切られた黒い髪に、目つきの悪い眠そうな両眼。『風紀』と描かれた腕章を左腕につけ、学ランを肩に靡かせる。純日本人といった特徴なのに、微塵も奥ゆかしさなんて感じない。端正な顔についた唇に、獰猛な笑みを携えながら、彼は嬉しそうに嗤う。

 

 

「君、うちの新入生だよね?さっきの、何をしたの?」

 

「・・・ナニモ」

 

「ちゃんと答えてよ。僕には、君が一瞬消えて、そこの草食動物を制圧したように見えたんだけど」

 

 

 最初からいたんかい。

 そう叫びたくなった。

 

 

『マスター?』

 

『すいません、1ミリも上達してないどころか少しも使いこなせてませんでした』

 

 

 姿や行動が見られる範囲、つまり自分からも認識可能な位置にいた存在に気がついていなかった。

 目視できる間合いなんて、何の能力がない人間だとしても、気配に気づく可能性がある距離だ。

 そりゃエルキドゥが何度も『それ本気で言ってんの?』と聞き返すのも仕方が無い。

 

 

「さっきから(だんま)りだね。まあいいよ、君が話さなくても、僕が自分で確かめればいいだけの話だから」

 

 

 いつの間にか、両手に銀色に光るトンファーを構えた風紀委員の男は、ジリジリと俺との距離を詰め始める。

 

 

「・・・ステイ、いや待て、待ってください。そもそも戦う理由がない」

 

「面白いことを言うね。君は戦いに理由を求めるタイプなの?」

 

「・・・意味もなく、拳を痛める必要はないだろう」

 

「そう、じゃあ"僕が君を噛み殺したいから"。戦う理由なんてそれだけで十分だとは思わない?」

 

 

 なんて傲岸不遜で横暴で厚顔な言動だろう。

 お前はジャイアンか、それとも中世の西洋人か?

 美味しそうな獲物を見つけた肉食獣を連想させる雰囲気を身に纏いながら、彼は一歩、また一歩と俺に向かい歩みを進める。

 

 

「・・・・・・」

 

 

 学ランが一歩進めば、俺は一歩後ずさる。

 ジリジリ、ズルズル、ジリジリ、ズルズル・・・・・・ドシン。

 背中が、冷たいコンクリートで作られた垣根にぶつかる。

 もう後退することはできない。

 にんまりと、それはもう嬉しそうに、彼は形のいい顔に悪い笑顔を浮かべた。

 

 

「覚悟は、いいかい?」

 

 

 そして、学ランの持つトンファーの間合いに入ろうとした──そのとき。

 

 

 

「──色葉!!・・・あ、良かった、無事だった・・・!」

 

 

 

 先程別れたはずの綱吉の、張り上げた声が公道に響いた。

 

 

「「・・・・・・」」

 

「心配になって途中から引き返したんだけどさ、色葉の家に誰も居ないし・・・こんなところにいたんだ」

 

 

 ぜえぜえと息を乱しながら、綱吉は俺と男の近くに駆け寄る。

 先程まで殺気立っていた場の空気が、一気に霧散したように感じた。綱吉は暫く息を整えるように膝に手をつく。

 

 

「・・・はぁ、つ、疲れたぁ・・・・・・!?えっこれ、さっきのカツアゲ高校生!?」

 

 

 そして今頃になって、その足元に倒れる不良に気がついたのか、顔を青くして仰天する。百面相のようにコロコロと表情を変える少年に、思わず笑いそうになる。

 ぽかんと口を大きく開けながら、綱吉は俺と学ランに視線を移した。

 

 

「え、えっと・・・何があったの?」

 

「あぁーうーん・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

 微妙な空気に包まれながら、俺はどう答えたものかと思考する。

『不良を倒したら不良に絡まれました』なんて言える訳がない。

 考えること3秒。

 ピコンと音を鳴らし、俺の頭の上に豆電球が点滅した。

 

 

「・・・あぁ実はさ、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「え、そうなの?」

 

「・・・は?君、なに言っ──」

 

「それはもう凄いトンファー捌きでさ、一瞬で不良を昏倒させたんだ!いやあ、綱吉にも見せたかったなあ!」

 

「そうだったんだ!えっと、学ランさん!俺の友達を助けてくれて有り難うございます!」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 綱吉のキラキラと煌めく純粋な眼差しを受けて、彼は何とも言い表せない顔をする。

 しかし、名前が分からないとはいえ、『学ランさん』はどうかと思うぞ。

 これから裏で呼ばれる時の渾名になっちゃうだろ。

 

 

「色葉、そろそろ帰らないと、母さんが心配してるかも」

 

「・・・そうだなー」

 

 

 先程から沈黙を貫く男にチラリと視線を向ける。

 目線からはビシビシと『誠に遺憾である』という感情を読み取ることができる。

 不満そうな雰囲気を醸成させる学ランに、俺は笑みを貼り付けながら言葉を発した。

 

 

「えっと、並中の風紀委員なんですよね?明日、お礼をしに応接室の方に伺うので、今日はこの辺で失礼してもいいですか?」

 

「色葉、俺も一緒に──」

 

「いや、俺一人で大丈夫だから!綱吉は先に帰って勉強でもしてて!」

 

「うっ、勉強・・・はぁ、わかったよ・・・」

 

 

 汗を飛ばしながら彼の同行を拒む。

 勉強という単語に、一瞬呻き声をあげた綱吉だが、渋々と言った様子で了承してくれた。

 

 

「・・・・・・へぇ、そういうこと」

 

「な、何がですか」

 

「別に、何でもないよ。それじゃあまた明日・・・逃げたら君の大切なモノ諸共噛み殺すから」

 

 

 彼は俺にしか聞こえない声で物騒なことを宣い、そしてポケットから携帯を取り出し、何やら指示を出し始めた。

 朱く染まる空をバックに、学ランを靡かせながら君臨する、並盛の暴君を眺めながら俺は思う。

 

 

『明日、学校に隕石おちねーかな』

 

『似たような事はできるよ?』

 

『冗談だからな?お願いだからアップ始めないで?』

 

「色葉、早く帰ろう!」

 

「・・・うん、今はその綱吉の純粋さが心に染みるよ」

 

「えっどういう意味!?」

 

 

 俺達は夕日に背を向け、月が昇る方角へと歩き出した。

 綱吉のほんわか具合に癒やされつつ、遠くの空に光る星を眺める。

 ──これは、星と星を繋ぐ物語。

 そう、今日もまた一つ、新たな星の出会いが生まれたのだった。

 俺の胃を犠牲に捧げながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんばんは、暑くなったり雨が降ったりで、変な天気ですね。

星を繋ぐ物語という言葉は、リボーンのオープニング4の歌詞にある言葉です。歌詞を写したという訳ではなく、このリボーンの世界を指す言葉として使用しました。規約的には、大丈夫かな?

暫く試験勉強の為更新は遅れます。
閲覧や、お気に入り登録、評価をして下さった方達に感謝を。
暑い日が続きますので、どうか体調にはお気をつけください。

※追記 感想など頂けると嬉しいです。

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