萃香と生活を始めてから規則正しい生活サイクルが出来た、そして最初は俺が家事をすることが多かったが段々と萃香も手伝ってくれるようになった、今では料理で俺に迫る程の腕前になっている。得意料理が肉じゃがというところが凄まじいまでの主婦力の現れだな。
「洗濯物畳めたよ」
「ああ、ありがとう、もうすぐハンバーグ完成するから座っとけ」
「いい匂いだね、手伝うことは無いかい?」
「大丈夫だ、家事お疲れ様」
「お安い御用だよ」
…この会話もはや夫婦やんけ!え、ちょっと待って?こんな親密な感じになる?たしかに嫁が欲しいとは言ったけど!実は一緒に住み始めてから今日で1ヶ月が過ぎている。いろいろあったが今になって始めて気づいたわ!これ完全に恋人同士の生活やんけ!頭の中でそんな今更なことを繰り返す鬼童丸。
「鬼童丸ー」
「どうした、いきなり抱きついてきて」
「鬼童丸いい匂いするから」
子供のように腰にしがみついてくる萃香、幼児体型とはいえ鬼の年齢的には十分大人の女性なんだよこの子、なんか変な感じするぅ!すっごいクンカクンカしてくるし!落ち着きのなくなった中学生のような反応をしながらハンバーグを焼くのはやめない鬼童丸。
「そろそろ焼けるから離れてくれ」
「あともうちょっとだけ…」
「しょうがないな…」
「うへへ…好き…」
頭をグリグリと撫でると鼻息を荒くするのは何故だろうか、腰に鼻息が当たってこそばゆいのでやめて頂きたい、思わずヌッ!と唸ってしまいそうなほど理性にくる構図を真顔で受け流し腰にしがみついた萃香を引き摺りながらキッチンを移動する。ハンバーグを皿に盛り、味噌汁をどんぶりに入れたら完成だ。もちろん白米は炊きたてでデミグラスソースも一から作っている。
「萃香、離れないと先に食べるぞ」
「今離れるから待って…」
そう言って名残惜しそうに離れていく萃香、目が少し潤んでいるのは何でだろう?(すっとぼけ) ちゃぶ台の向かいに座る萃香、ちっちゃい手を合わせようとしているところはいつも癒される。
「「いただきます」」
うん!美味しい!(絶品) 紫に言って挽肉を手に入れて貰った甲斐があったな。めちゃくちゃ美味、デミグラスソースも濃厚だしご飯に合う、肉汁のナイアガラの滝やー!(彦摩呂)
萃香もめちゃくちゃニコニコしながら美味い美味いと言って食べてくれてる。料理を作る者としてはその言葉が一番の褒め言葉だな。
「洋食は完全に鬼童丸の方が上だね」
「萃香もすぐにこれぐらい出来るようになる」
「そうかな」
「そうだよ(便乗)」
そう言えば今日は紅魔館に行くとフランに約束してたな、そろそろ向かおうか、そう思い支度をしようとする、すると萃香が
「私も行っていいかい?」
これは大丈夫なのだろうか、フランと萃香が喧嘩したりしたら絶対に悲惨なことになるに決まっている、けどこの上目遣いに不安げな表情で断れる者など居ない、居るというのならそいつはクズだ(過激派)
「良いけど大人しくしておけよ?」
「やった!」
嬉しそうにピョンピョンと跳ねる萃香を見ると全てがどうでも良くなってきた、あぁ^〜心がピョンピョンするんじゃぁ^〜。などと気持ちの悪いことを脳内で思いつつ、手を繋いで紅魔館に行く鬼童丸であった。
今日はぁ湖を超えた先にある紅魔館にやって参りましたぁ(ぶらり途中下車の旅) とりあえず爆睡してやがる門番にデコピンをかます。普通に避けて構えを取ってくる美鈴。
「あ、お久しぶりです鬼童丸様」
「ああ、久しぶりだな」
「あれ?今日はお連れ様がいらっしゃるので?」
「鬼童丸の嫁の伊吹萃香だ、旦那がいつも世話になってるね」
空気が凍りついた、美鈴の顔がぎぎぎ…とこっちに向かってくる。そして目が見開いたかと思うとこちらにガバッとしがみついてきた。
「鬼童丸様、結婚したんですか!?なんで結婚式呼んでくれないんですかー!もー!隠し芸大会とか紅魔館でいろいろ企画したのにー!」
「いや、萃香が勝手に言ってるだけだから」
「でも、同棲してるし実質結婚してると言っても過言ではないよね?」
「萃香、ちょっと静かにしてろ」
「結婚してないのに同棲…なんかいやらしいです!鬼童丸様いやらしい!」
美鈴が顔を真っ赤にしながらこっちに指を向けてくる、こら、人に指を向けるなと親から学ばなかったのか(錯乱) だがこれで萃香の狙いが完全にわかった。こいつ俺に好意を向けてるやつを探るつもりだ。こんなことを言われたらフラン辺りは嫉妬で怒ってくるだろう。そうやって炙り出すつもりだな。
「萃香、これから会う人達にはそんなこと言ったらダメだぞ」
「えー?」
「やめろよ?(必死)」
「わかったよ…」
「いい子だ」
よし、これで萃香はもう言うことはないな、安心して舘の中を回れる。レミリア辺りに聞かれてもヤバかったかもな…妹を差し置いて何勝手に女作ってるの?って槍で刺されそう。そんなことを思いながら玄関ホールをてくてくと歩いていると
「よく来たわね、鬼童丸…と神隠しの首謀者さん?」
「私も居るよ!」
「レミリア、フラン、久しぶり」
「ええ、久しぶり」
「全然会えなくて寂しかったよー!」
フランはそう言って俺に飛び込んで来た、萃香が青筋を立てているが見て見ぬふりだ、ここで反応したら余計酷いことになりそうだしな。
「私も挨拶しておこうかね、私は伊吹萃香、鬼童丸の婚約者で恋人だ」
お前ぇぇえ!!旦那じゃなけりゃ良いって事じゃないんだよ!ちょっとは自重しろや!
「は?殺す(豹変)」
「お兄ちゃんの恋人は私がなる予定だからそれは嘘だね(名推理)」
まさかのレミリアのマジギレだぁ!やべぇよやべぇよ…(恐怖) 紫に負けるとはいえレミリアも大妖怪、止めるのは骨が折れるのでやめてほしい。
「レミリア、フランの言う通りこいつの言ってることは嘘だから安心しろ」
「やっぱり(正妻の余裕)」
「一緒に住んでるからアンタ達よりかは進んでるけどね」
「は?殺す(姉妹特有のシンクロ)」
フランもレミリアもどっちもキレたので萃香を連れてきたのを後悔し始めた俺だったがなんとかどっちも宥めて今は紅茶を楽しんでいる。
「で、なんで貴方達は殺しあってたはずなのに一緒に住むことになってるのよ、ていうか無事だったならちゃんと直接報告しに来なさい、いきなり手紙送られてきたときはびっくりしたわ」
「すまん、最近やることが多くてな」
「愛し合っているから一緒に住んでるのさ、他に理由は無いね」
「は?(威圧)」
「萃香、ちょっと黙ってろ」
「で、本当のところは?」
「ええと…ちょっと責任を取る為というか…昔の過ちの埋め合わせというか…」
「責任!?過ち!?貴方達そんな爛れた関係だったの!?」
「ああ、言い方に語弊があったか、ええと、寂しくさせたお詫びの為と言えばわかりやすいか…」
「ふぅん…じゃあ私も寂しいからそっちに住んでもいいかしら」
「ふざけんな!(鬼特有の短気)」
萃香が立ち上がり抗議する、紅茶がこぼれるこぼれる。危うくアツゥイ!となる所だったがフランと一緒に支えたので無事だった。褒める意味合いで撫でてやるとにへら…と笑ってくれた。ここをね、撫でてやるとね、喜ぶんですよ(ムツゴロウ)
「そこ!なんでイチャイチャしてんだい!」
「私とお兄ちゃんは心で通いあってるからね、仕方ないね」
「何が仕方ないだ!いい加減にしろ!」
そう言うと萃香はフランに飛びかかり押し倒した、キマシタワーかな、いいぞ、もっとやれ。二人とも本気では組み付いてはおらず、じゃれついているだけのようなので安心して見れる。
「あの二人は遊んでるみたいだから私達はお酒でも飲みましょうか、部屋に美味しいワインがあるのよ、飲みに来て」
「あっおい待てい!(悪質タックル)」
「ぐふっ!!」
酒か…ええやんって思っていたら目の前のレミリアが吹き飛ばされた、どうやらフランにタックルされたようだ。姉に躊躇無くタックル出来るメンタルは流石という他無いだろう。
「あっちょっと!流行らせ、コラ!」
「妹に勝てるわけないだろ!」
「ヤメロォ!(建前)ナイスゥ!(本音)」
妹にタックルされて喜ぶのか…(畏怖)前々から思ってたんだけど愛情歪みすぎィ!ごちゃごちゃと絡みつきながらキャットファイトを繰り返す幼女三人を見つつあ^〜いいっすね^〜となる。酒があれば飲みながら観戦してたところだ。
「ああもうめちゃくちゃよ!」
「お姉様が抜け駆けしようとするのが悪いんじゃん!姉妹で協定結ぶって決めたのに!」
「(決めた覚え)ないわよ」
「は?もう許せるぞオイ!」
フランがレミリアにアームロックを仕掛ける、意識が飛ばされそうになりつつニヤニヤしてるその様は有り体にいって気持ち悪い。淑女もクソもないなあいつ…。
「コラコラ、フランそれぐらいにしておけ」
「ぶー、だってお姉様から裏切ってきたんだもん…」
「一緒に遊んでやるから」
「本当に!?やったー!」
「鬼童丸、私は?」
「萃香も一緒に遊ぶか?」
「当たり前じゃないか!」
そう言って二人とも両腕に抱きついてくる、両手に花、いや両手にロリだな。ああ^〜ロリコンになる^~。凄まじく気持ちの悪いことを考えながらフランの部屋に向かう。こんな幸せな毎日がずっと続けばいいと思った。
「あれ…?私は…?」
レミリアはそれだけ言い残し意識を落とした。
かっこいいおっさんがいっぱい出てくる漫画やゲームや小説は良作が多いよね、最近で言うとグランブルーファンタジーのイングヴェイに惚れた、抱かれたい。(ホモ野郎)