もしもロボ子さん(達)とそんな関係だったら   作:バタースコッチ

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はい、なんか意欲溢れて何か書けました…ただですね…まさかの前回より長いという大失態…今回はタイトル通りロボ子さんはロボットではありません、純粋な青春…?にしてみました。
こんなの俺の(私の)知ってるロボ子さんじゃない!ロボ子さんを返せ!と思う方は申し訳ありません…ブラウザバックを推奨させていただきます…
ではでは、ごゆるりと…m(_ _)m


高校生の俺と幼馴染み

俺は〇〇、高校2年だ。

受験の時推薦で合格し、学力ランキングは基本5位以内には入ってる、所謂秀才タイプらしい。

ルックスはまぁ普通、より少しだけ良いみたいだ…

正直自分では判断が出来ない、周りからカッコイイと言われればそうなのかもしれないし、カッコ悪いと言われればそうなんだろう。

 

頭が良いとやはりモテるのでは?と声があると思う。

だが俺はモテない、その理由を話そう…

 

俺には幼馴染みが居る、ロボ子と呼ばれている。

自分の事をボクと呼び、ネコ耳のカチューシャをよく付けてる、メガネも掛けてるが、たまにコンタクトをしてる時がある。

自分では気付いて無いんだろうが、あいつは基本ポンコツだ、何をやっても何かしら抜け、ドジが毎回発動している。

 

酷い時には味噌汁と卵焼きが両方共砂糖で凄く甘くなり、食べれるレベルを超えてしまうこともある…

幼馴染みと言うが、お互い両親が居ない。

俺の両親は事故で、ロボ子の両親は大企業KUROMARUの社長と秘書の関係、基本家に帰らないらしい。

 

だからお互い1人で家に住んでる為、たまに互いの家に泊まったりする事もある。

だが基本料理は俺が作ってる、ロボ子の腕前は書いた通りだ、酷いレベルを超えている…その為俺が作っている、腕前?一応お金取れるくらいの腕前はあるらしい(ロボ子談)

 

こう聞いてるとお前ハイスペックじゃねぇか!ってなると思う、だが俺は1つとても苦手な事がある、それは運動だ…

頭に全て集まったと言っても良いのかもしれないぐらいだ…

逆に、ロボ子は料理も出来ないが勉強も出来ない、代わりに運動がずば抜けて高い。

 

お前のスペック全部運動に持ってかれてるんじゃとか思えるくらいだ…100m走なんて女子なのに12秒台を出す、俺か?運動がダメと言ったよな…?察してくれ…

 

長くなってしまったが、俺とロボ子はまるで正反対なんだ、だからこそずっと一緒に居れるのかもしれない。

 

さて、そんな話をしてる間にも学校が終わるようだ…ここからはそんな日常を見てもらおう…

 

 

 

 

 

「あぁ…学校ダルイ…早く卒業したいんだけど…」

 

俺は毎日の学校にうんざりしていた

 

「もう…〇〇はそればっかり、ボクは勉強出来ないから必死だってのにさぁ…」

 

ロボ子は学力ランキング下から数えた方がかなり早いぐらい頭が悪い、さっきも言ったが運動に全て持ってかれてるぐらいだからだ。

 

「だから俺が教えてるんだろ、それなのにちっとも成績が上がらないからおかしい…」

 

俺達は毎日互いの部屋で勉強会を開いている、と言っても俺がロボ子に教えるだけだ、運動を教わろうにも無理だからな…

 

「〇〇の教え方は上手だよ?でも次の日になったら忘れちゃってるんだよねぇ…」

 

こいつ…ニワトリか何かか…?そんなすぐ忘れやがって…

 

「まぁ良いさ、帰ったらまた勉強教えるから」

 

なんだかんだ俺はこいつに勉強を教えるのは嫌いじゃない、寧ろ好きな方だ。

おいそこ、ツンデレとか言うな、男のツンデレとか誰得だ…

 

「毎日ありがとうね〇〇、キミが幼馴染みで本当に良かったよ!」

 

そんな真正面から言われると恥ずかしいな…まぁ、喜んでくれてるなら良いが…

だからツンデレとか(以下略)

 

 

 

 

とりあえず自宅に着いた、俺達の家はアパートで、隣同士だ

 

「んで、今回はどっちの部屋でやるんだ?」

 

ここは毎回聞いておく事にしている、ロボ子も女の子だ、仮に何も言わず突撃して変な物を見てしまったら気まずくなる。

 

「今日は〇〇の部屋で良い?ちょっと片付けが済んでなくて…」

 

…なるほど、やはり聞いておいて良かった。

ロボ子は料理の腕を上げたいらしく、毎日料理をしている。

その残骸が酷いのであろう…

 

「分かった、とりあえず着替えるから10分後に来てくれ、鍵は開けとくから」

 

俺はそう良い部屋に入る、早速着替えてロボ子に教える教科の準備をしなければ…

 

 

 

10分経ったが来る気配が無い…おかしいな…こんな事は無かったんだがな…

いくら幼馴染みと言えど女の子の部屋に無断で入るのは抵抗があるので、携帯で連絡をする。

 

「…出ないな、仕方ない…ロボ子すまんが入らせてもらうぞ?」

 

俺は申し訳なさを持ちつつもロボ子の部屋に入る。

一応俺達はお互いの合鍵を持っている、何かあった時用にだ。

 

 

部屋に入るとロボ子が倒れていた…部屋は荒らされた様子とかは特に無い。

 

「おいロボ子!大丈夫か!しっかりしろ!」

 

声をかけるもロボ子は反応しない、息はしてるのでとりあえずは大丈夫そうだ。

 

「はぁ…寝てるだけかよ…心配させんなよな…」

 

今日の授業は何時もより詰め込みだったせいか、ロボ子のキャパシティが超えてしまったようだ…

仕方ないので、ロボ子の寝室までロボ子を運んで寝かせる、無論お姫様抱っこと呼ばれるやつだ。

おい、これは健全な物語だ、変な想像はするなよ?

 

「ふぅ…とりあえず寝かしたし大丈夫かな…しかし…こうじっくり見るとロボ子って良い顔立ちだよな…」

 

何故その時そう思ったのかは分からない、ただじっくり見たらそんな事を思ってしまった。

おい、俺を変態扱いするな…

 

「さて…台所へ来たが…また酷い有様だなぁ…」

 

台所はとても人に見せる事が出来ない程の惨状だった、おそらく普通の人が見れば逃げだしたくなるんじゃないだろうか…?

 

「アイツが起きてからこれ片付けるとなると大変だろうしな…片付けとくか…」

 

この状況を放っておく事が出来ないので、仕方なく片付ける事にした。

 

「こんなに頑張ってるのにな…上達しないんだから1種の才能なんだろうな…俺も運動全く出来ないし…」

 

男性諸君よ…男ならやっぱり運動出来なきゃだよな…俺は悲しいよ…

 

片付けてるとロボ子が起きてきた。

 

「アレ…?〇〇どうして?」

 

ロボ子はやはり状況が理解出来てないみたいだ、仕方ないよな…

 

「時間になっても来ないから連絡したら出ないからさ、来てみたらお前倒れてるし、焦ったぞ…どこか違和感とかあるか?」

 

実際焦っていた、ロボ子に何かあったらロボ子の両親に顔向けが出来ないからな。

 

「ううん、なんともないよ、ごめんね〇〇。」

 

本人はそう言ってるが顔色は悪い、痩せ我慢しやがって…

 

「今日は勉強会無しだ、そんな状態でやっても頭に入らないからな」

 

むしろこの状況で勉強会出来るのだろうか?どう考えても無理だ。

 

「分かった、本当にごめんね?〇〇…」

 

お前が謝るなよ…変化に気付けなかった俺の落ち度もあるんだからさ…

 

「良いよ、とりあえず材料使わせてもらうぞ?何か作るからちょっと待ってろ」

 

せめて栄養のある物食べて少しでも体力回復して貰わないとな…

 

「冷蔵庫にあるのは好きに使っていいから、ありがとう〇〇…」

 

止めてくれ…そんな弱ってる状態でお礼言われても…

 

「とりあえずもう少し横になってろ、出来たら持ってくから」

 

今は少しでもロボ子を横にしなければ…

 

「分かった、待ってるね」

 

そう言いロボ子は寝室に戻った、心配だが今は料理を作らなければな…

 

 

 

 

 

とりあえず定番でお粥を作った、ロボ子の寝室に持っていき食べさせた。

ん?その描写が無いって?男のアーンって誰得だよ…女性の方が読んでくれてる場合は申し訳ない…主は男なので抵抗があったようだ…

次回以降頑張らせるから…

 

 

 

ロボ子はお粥を食べたらまたすぐ寝てしまった、やはり疲れていたのかも知れない…

 

「ごめんなロボ子、気付いてやれなくて…」

 

俺はそう言いながらロボ子の髪に触る。

サラサラしてて気持ちいいな…

 

「さっきも思ったがやっぱり綺麗な顔だよな…学校じゃモテてるのか…?」

 

ふと疑問に思った、何時も俺とばかり一緒に居るせいか全然気にもしなかった…

1度気になったらどうしようもない…悪い癖だ…

とりあえずロボ子とよく話してる後輩に連絡取ってみるか…

なんでも部活の後輩らしく、ロボ子を迎えに行ったら仲良くなり、連絡先を交換した仲である。

 

「もしもし、〇〇だけど…今時間大丈夫か?」

 

俺は後輩に連絡を取った。

 

「あ、〇〇先輩!お疲れ様です、どうされました?」

 

向こうは大丈夫そうだな、なら早速聞いてみるか…

 

「あぁいや、大した用では無いんだけど、ロボ子って学校じゃモテてるのかな?って…」

 

我ながらアホな質問であった…

 

「ロボ子先輩ですか?〇〇先輩は知らないかもですけど、凄い人気ですよ!学校のアイドルのときのそらさん並に凄いんですから!ちゃっかりファンクラブも出来てるとか…」

 

マジかよ…あのときのそらさんと同じくらいだと…?

あんな運動以外取り柄が無い奴が…?ビックリだわ…

 

「そんなに人気なのか…全然気付かなかったな…」

 

「気付かないのも無理は無いですよ、ファンクラブ暗黙のルールで〇〇先輩とロボ子先輩が居る時は一切手を出さないってなってますから…お似合いのカップルだって話になってますし」

 

おい…なんだそれ…?俺とロボ子がお似合い…だと…?

俺はただアイツのお守りやってるだけだぞ…?

 

「それは大袈裟じゃないか…?俺とロボ子がお似合い?ないない…」

 

俺は素直にそう言った、だが後輩は

 

「何言ってるんですか!学校で仲良く話してる姿を見せつけられてる私達は血の涙を流しながら幸せを願ってるというのに!」

 

それを聞いて流石に俺は引いてしまった…そこまでお熱だったとはな…汗

 

「わ…悪かったよ…とりあえず、凄いモテるって認識で良いな?」

 

俺は早々にこの話題を終わらせたかった、このまま聞いてるとどんどんヤバくなりそうだったからだ…

 

「勿論です!学校の男子の4割以上はロボ子先輩のファンクラブ会員ですからね!残りはときのそらさんのファンクラブ会員らしいです」

 

頭が痛くなった…アイツ人気あり過ぎだろ…

 

「分かったありがとうな、また連絡するよ」

 

もう無理やり話を終わらそう…

 

「はい!〇〇先輩もロボ子先輩をしっかり捕まえておかないとダメですからね!ではまた!」

 

そう言い電話を切る、まさかあのロボ子がなぁ…

確かにアイツは元気の塊で皆によく笑顔を振り撒いてる、それに運動も出来るから健康そのものだ…

勉強が出来ないがそこがまた人気が出る要因なのか…

 

「アイツがねぇ…?」

 

そう言いながら、俺はロボ子の寝室に戻る。

もう少し様子を見たかったからだ。

 

「ロボ子…お前学校じゃ凄い人気なんだな…この際誰かと付き合ってみたら良いんじゃないか…?」

 

ふとそんな事を呟いてしまった…ロボ子が居ないと寂しい気はするが…コイツの為になるなら…そう思っていた。

 

「ん…〇…〇…」

 

急にロボ子が寝言を言い始めたようだ…何だ?俺の夢でも見てるのか…?

 

「〇〇…好き…」

 

は…?コイツ今何て言った…?好き…?俺を?

んなバカな…

俺は突然の出来事で理解が出来なかった…なんでロボ子がそんな事を言ったのか…例え起きても聞くことが出来ないのがもどかしい…

 

 

 

 

それから1時間程様子を見たが、大丈夫そうなので俺も部屋に戻る事にした、もうさっきの事は一旦忘れよう…

 

「はぁ…寝よう…」

 

頭の整理が追いつかないので、何時も寝る時間じゃないがもう寝ることにする…

いくらハイスペックと言ってもな…無理なものは無理だ…

 

 

 

 

 

翌日、ロボ子は普通に元気だった、朝食もちゃんと食べてたし、お昼ご飯もガッツリ食べていた。

その昼休みの出来事だ…

 

「なぁ〇〇、今度のアレ出るのか?」

 

クラスメートの帝が俺に聞いてきた、帝の言うアレとは、3年に1度しか無いイベントで、勝ち残った1人だけが好きな願いを1つだけ叶える事が出来るという、校長自らが発案したものだ。

勿論、人の道を外れる行為等はダメだ、だが付き合うとかのレベルなら可能らしい…

 

「あーアレかぁ…どうするかな…あんまり興味無いんだよな…」

 

俺は素っ気なく返す、本当に興味が無いから仕方ないのだ…

 

「そうか、んじゃ俺が勝ち残ったらロボ子ちゃん貰おうかな」

 

何ともまぁイラつく言い方してくれたなこの野郎…ロボ子を貰うだって…?アイツは物じゃねぇぞ…?こんな奴にはロボ子は渡せないな…

 

「あ?お前には負けねぇからな…?俺も出るわ」

 

切れ気味に挑発を受け取ってしまった、もう後には引けない。

 

「ハッ運動出来ないお前があの体力必須なイベントに生き残れる訳ないだろ?せいぜい指咥えて見てるんだなぁ!」

 

コイツ…ずっとクズと思ったがここまでクズ野郎だったか…絶対負けねぇ…負けられねぇ…!

 

 

 

 

 

イベント当日、俺はロボ子に心配されながらも参加する事にした。

帝なんかにロボ子は渡せねぇ…絶対勝ち残ってやる!

 

「ねぇ〇〇、勝ち残ったら何お願いするの?」

 

ふとロボ子は聞いてきた

 

「ん?考えてなかったな…まぁ学校暫く休ませてくれとかじゃないか?」

 

言いつつもその願い良いなと思っていた、叶うならこの願いが良い…

 

「何そのお願い…苦笑」

 

ロボ子は苦笑いをしていた…こんなぐらいしか思い付かないんだ、仕方ないだろ…

 

その時帝と目が合った

 

「ジュルリ…」

 

コイツ…ロボ子をそんな目で見てやがるのか…絶対負けられねぇ…!

 

「〇〇、ここからは敵同士だからね、容赦しないからね!」

 

そう、このイベントは協力プレイは一応あるが基本個人戦なのだ…例えロボ子でも負けたらそこでリタイア…非情にならなければならない…

 

「あぁ、分かってる、こっちも容赦しない」

 

お互い健闘を称え、別の道を歩く…

 

 

 

 

イベントが始まり、やはり体力が無い俺は狙われた。

やはり弱い者から潰されるのは当たり前なのだ…だが俺はそれを逆手に取り全て返り討ちに成功した。

ん?そこの描写ちゃんと書いてくれ?主の文才…察してくれ…

 

 

 

その後も俺はなんとか勝ち残った、体力は既に限界がきてるが…それでも負けられない理由があるからな、限界なんて超えてやるさ…

 

 

準決勝、俺の相手は帝だった。

 

「〇〇…随分ヘトヘトじゃねぇか…いい加減負けを認めちまえよ!楽になるぜぇ?」

 

随分な事言ってくれるな…お前だけには絶対負けられないからな…

 

「俺にも叶えたい願いが出来たからな!こんなところで負けられないんだよ!」

 

互いに譲れない思いはある、1人はかなり不純だが…

 

「準決勝の種目はボクシングです」

 

おい…こんなズタボロでインファイトやれと…?運営さーん…俺マジで無理よ…?

 

「やってやる…帝!お前はここで俺が倒す!」

 

やっちまったぁぁぁぁ!俺のバカヤロー!

もう…どうにでもなれか…

 

「ヘッ…ボコボコにしてやるよぉ!」

 

帝も準備万端らしい…何としてでも勝たなければ…

 

「それでは始めます」

 

ゴングが鳴った、俺は体力がもう限界超えてるので自らは仕掛けられない、相手が来るのを待つ戦法で挑むしかない。

 

「ウラァ!」

 

早速帝が動いてきた、お前から来てくれるのは助かるよ…

 

「フンッ」

 

ボディがガラ空きだ…俺は知識だけはあるんだ、それをこなす体力が無いだけでな…

 

「グゥッ…」

 

上手く決まったようだ…後は顎を狙って頭を揺らせば…勝てる!

しかし、この時俺は勝ちを焦っていた。

 

「ガァァァァ!」

 

帝の当てずっぽうなアッパーが俺の顎にモロ入った…

しまった…これは…墜ちる…

 

 

カウントが進む…立たないと…立って帝を倒すんだ…そう頭では思っても、身体が動かない…限界を超えていたのにアッパーをモロ食らったんだ…無理もない…

 

(ロボ子…すまん…俺…ダメかもしれない…)

 

俺は心でロボ子に謝っていた…もうダメだと諦めていた…

 

「〇〇!立って!負けないで!」

 

そこにロボ子の俺を呼ぶ声が聞こえた…

不思議と力が湧いてきた…俺は立つことが出来た。

 

「ウッ…ウゥッ…」

 

それでもかなりフラフラだ、次攻撃を貰ったら今度こそアウトだ…

 

「早くくたばりやがれぇぇぇぇぇ!」

 

帝が血走りながら殴りかかってくる、もうこのタイミングしか無い…!

俺は最後の力で拳を振り抜いた。

 

「ガッアァッ…」

 

ボクシングでは良くあるクロスカウンター…もう最後の賭けだった…なんとか決まったようだ…

 

 

 

カウントダウンに入った…後は…俺がずっと立ってれば良い…

そう思っていたのに…勝利を確認する前に、俺は意識を失った…

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めたらそこは、保健室だった。

もうイベントは終わっていたようだ…

 

「…イベント!ウッ…」

 

いきなり起きた反動であろう、身体中に痛みが走る…

ただでさえ体力無いのに無理をしたのだ…何も無い方がおかしい。

 

「ハァ…ハァ…俺は…負けたのか…?」

 

俺の問に答えたのは

 

「ううん…帝くんと引き分けたんだよ、〇〇…」

 

ロボ子だった

 

「ロボ子…優勝は誰が…?」

 

俺は優勝した人が気になった…まさかロボ子が誰かに取られる…!?

 

「優勝したのはボクだよ」

 

杞憂だった…

 

「そうか…優勝おめでとう、願いは何にしたんだ?」

 

俺は安心し、ロボ子に聞く

 

「願いはね、保留にしたんだ…」

 

保留にした…?何でだ…?

 

「その場で言わなかったのか、何でだ?」

 

俺は疑問に思った、普通ならすぐ願いを言うものだと思ったからだ。

 

「んー…聞いて欲しい人が居なかったからね」

 

聞いて欲しかった人…?

 

「誰なんだ?その聞いて欲しかった人って」

 

ボーッとしてるからか、間の抜けた質問をしてしまった。

 

「はぁ…鈍いなぁ…キミだよ、〇〇」

 

俺…?

 

「何で俺なんだ?俺が居なくても言えるだろ?」

 

普通なら特定の誰かが居ないと言えないとかはある願い以外はまず無いであろう…ん…?まさか…

 

「キミが居ないとボクの願いは意味無いからね」

 

何となく察してしまった…コイツは…ロボ子は…やっぱり…

 

「ボクはね、キミの事が好きだよ〇〇…幼馴染みだからっていうのじゃなくて、こんなボクでもずっと一緒に居てくれた、そんなキミが好きなんだ」

 

やっぱりか…あの時の寝言は聞き間違いでは無かったという事か…

 

「俺は別にお前に好かれたいから一緒に居た訳では無いぞ?」

 

止めろ…本当はもう気付いてるんだろ…?

 

「俺の両親は他界、お前の両親は殆ど帰らない、だから2人で居ればまだ寂しく無い、そう思ってるだけだ」

 

止めろ…お前の本心はそんなんじゃないだろ…?

 

「俺なんか好きになるんじゃなくてさ、もっといい奴は世の中沢山居るよ」

 

ちゃんと本音を言えよ…!馬鹿野郎…!

 

「そっか…皆の前じゃないとお願いの効果無いもんね…あーあ…振られちゃった…でも、ボクの想いは伝えたつもりだよ、〇〇」

 

そんな顔するなよ…何時もみたいに笑顔でいてくれよ…!

 

「ちょっと今日用事あるから、ごめん先に帰るね!」

 

そう言ってロボ子は走り去って行った…

 

 

 

俺は立てる程に回復したので、先生に挨拶してから帰宅した。

ロボ子からは「もう寝るから、入ってこないでね?入ってきたら襲われたーって皆に言いふらしちゃうんだから」とメールが来ていた。

何だよ襲われたって…人をケダモノ扱いしやがって…

 

俺は寝れず考えていた、何であの時気付いていたであろう気持ちを素直に言えなかったのか…何でロボ子を悲しませるような事をしてしまったのか…

 

考えた結果…俺もいつの間にかロボ子が好きだったんだ…

何時もずっと一緒に居たからこそ気付かなかったこの感情、分かった途端胸が苦しくなった…

 

「アイツ…こんな苦しみにずっと耐えていたのか…ロボ子…ごめん…ごめんな…」

 

俺は、ずっとその痛みに耐えながら夜を過ごした…

 

 

 

 

 

 

目が覚める、時計を見たら遅刻の時間になっていた…

は?遅刻!?ヤベェ寝過ごした!

ロボ子は大丈夫か…?そう思って携帯を手に取ると

 

「熟睡してるようなので起こさないで行きます、遅刻したらドンマイ♪」と書いてあった…ロボ子ー!

 

叫んでも仕方ない、とにかく急いで準備して行かなくては…

そして…ロボ子に…

 

 

 

 

 

学校に到着した、今日は全校集会からのスタートなので全員体育館に集まっていた。

 

「なんとか間に合って…無いやこれ…汗」

 

校長の話が始まっていた、遅刻は免れない…

 

「さて、私の話はこれぐらいにして昨日のお願いをそろそろ言ってもらいましょう、ロボ子さん、前に」

 

ここでロボ子が呼ばれた…そうだった…アイツ建前上保留にしてたんだった…

 

「さぁロボ子さんお願いを言ってください、人の道を外さない程度なら聞き入れますよ」

 

本当これ太っ腹だよな…なんでも1つだけ願い叶うなんて…

 

「はい、ボクの願いは…もう叶いません」

 

この発言で生徒、教師から戸惑いの声が出ていた。

勿論俺も戸惑っている

 

「それはどうしてですか?ロボ子さん」

 

校長も困惑してるようだ…当たり前だ、昨日保留にしてくれ言ったのに今日になったらやっぱり無理だなんてなったんだから…

 

「ボクの願いは、既に叶ってるようなものです、これ以上は望みません」

 

全体がどよめく…そうなると今回の願いはどうなるのか、その話が聞こえてくる。

 

「ではロボ子さん、願いを言わないで良いんですね?」

 

校長は最終確認をしてきた。

 

「はい、でも…もしワガママが許されるなら、この願いの権利を〇〇くんに譲渡したいと考えています」

 

は?何で俺に…?俺だけじゃない、皆もポカーンとしてる…

 

「それはどうしてですか?ロボ子さん」

 

校長は平静を装ってそう聞く

 

「〇〇くんは、学力はランキング上位です、ですが体力はからっきしダメです、それなのに準決勝で帝くんと相打ちにまで体力を使った、ボクはこの光景を見て出来る事なら彼にこの権利を渡したいと考えていました」

 

(驚いた…あのロボ子がここまで考えていたなんて…じゃあなんで昨日俺に…)

俺の問に答える者は居ない…

 

「少し待機してて下さい、教師の方達は集まってください」

 

どうするのよこれ…俺に権利譲渡されても…

いや…これを使ってやるのも良いのか…でも…

 

 

 

「お待たせしました、ロボ子さんの提案、承諾します」

 

…通っちゃったよ、俺逃げた方が良いのか…?

 

「おい、あそこに居るの〇〇だぞ!」

 

あ…バレた…もう手遅れか…

 

「〇〇くん、前に来てください」

 

校長からも呼ばれた…腹を括るか…

 

「さて〇〇くん、ロボ子さんからあなたに権利の譲渡が行われました、理解してますね?私達教師陣も、昨日のあなたの頑張りがあったからこそロボ子さんの提案を承諾しました。覚悟は良いですね?」

 

校長から変な圧力感じる…これ逃げたら本当に洒落にならないか…

 

「はい、覚悟は決まってます」

 

俺はそう答えた、もうこの際ヤケだ、当たって砕けろだ!

 

「では、願いを言ってください、人の道に外れない程度なら構いません」

 

きた…この権利を使えば…着飾らなくいけるか…

 

「はい、俺の願いは…ロボ子さんと付き合いたいです」

 

言った…これでどんな反応来ようとも耐えてみせる…

 

「ウォォォォォォォォォ!」

 

え…?何この騒ぎよう…汗

 

「〇〇…」

 

え…?ロボ子に至っては泣いてる!?

 

「ちょっロボ子何で泣いてるんだよ!?泣かないでくれって…」

 

俺はここ1番で動揺していた…

 

「おめでとうーー!」

 

何故か皆から祝福された…まさか後輩が言ってたアレは本当の事だったのか…

 

「はい、これでお願いの件も終わりましたね。これにて全校集会を終わります、授業の準備をして下さい、解散!」

 

俺状況把握出来てない…置いてけぼりだわ…でも1つ言える事は、ロボ子と…付き合えたって事…かな…

 

 

 

 

 

その日は皆から茶化されたり祝福されたりした、まさかの帝も祝福してきた。

何でも俺とロボ子の関係が煮えきらないから発破をかけたらしい…いやすまん…本気でお前をぶちのめそうと考えてたよ…俺…

だってジュルリだぞ!?普通やらないよあそこまで!

 

 

 

 

帰り道、ロボ子は終始無言だった。

俺もアレから声をかけていない、どんな言葉をかければ良いか分からなかった…

 

「「あの!」」

 

2人の声が被った…

 

「あ、ロボ子から良いよ」

 

俺はロボ子に先に言ってもらう事にした。

 

「何で願いをあんな使い方したの?休みたいんじゃなかったの?」

 

やっぱりそれか…まぁ分かりきってた事だ、答えなきゃいけないのはな…

 

「昨日、お前の辛そうな顔見てさ…その後帰ったろ…?アレからやっと俺も決心ついたっていうか…やっと自分の気持ちに素直になれたっていうか…」

 

俺の話を真剣な目でロボ子は聞いていた

 

「夜もさ、ずっと寝れなくて…そこでお前の事が好きって気付いたんだ…そしたらこう…胸がずっと苦しくてさ…こんな苦しみずっと味わってたと思うと申し訳なく思って…本当は起きた時にでも話したかったけど先に行っちゃってたから…」

 

ロボ子はそれを聞くと少し俯く…

 

「それで結局遅刻したけど、ギリギリ権利の話聞いて、俺に譲渡されて、あんな場面でお前と付き合いたいって言っちゃったんだよ…」

 

ロボ子は俯いた顔を上げ、まっすぐこちらを見る…

 

「その場の勢いで言ったって事…?ボクは本気で好きって言ったつもりだよ…?」

 

「違う!俺も好きだ!好きだったんだよ…」

 

俺は懺悔も込みながらそう言った

 

「じゃあ…証明してよ…ボクを好きだっていう証明を…!」

 

ロボ子は目に涙を溜めながら俺に訴えかける

 

「…分かった、ロボ子…目を瞑ってくれ…」

 

もうここまできたら決心しなきゃな…ちゃんと…伝えなきゃいけないんだ…

 

「ロボ子、俺は…お前が好きだ、これが…俺のお前への好きの証だ…」

 

そう言い、ロボ子の唇にそっとキスをした…

 

「っ!」

 

俺がキスをした途端、ロボ子は目を見開いて涙を流していた…

俺にはその涙が嫌悪の涙には見えなかった、幸福を帯びてるようにも見えた…

 

 

 

 

 

 

こうして、俺はロボ子と正式に付き合う事になった。

ロボ子の両親にも挨拶に行った、2人共俺達が付き合ったのを祝福してくれた。

ただクロマルさんからは「娘を泣かしたら…どうなるか分かるよね?」

と言われた…クロマルさん…後ろから出るオーラがドス黒かったですよ…滝汗

 

 

その後、俺の両親の墓参りにも行った、きっと喜んでくれてると思う…

 

 

「ほら〇〇!遅刻しちゃうよー?」

 

「ロボ子…いい加減塩と砂糖間違えないでくれ!食べられる料理が食べられなくなるのは辛いんだ!」

 

それからの生活は、俺が住んでた方の部屋を離れ、ロボ子の部屋で同棲する形になった。

学生だからな、不純な事は何1つ無い。

ただ…付き合い始めてからロボ子がベタベタとくっついてくるようにはなったな…

 

 

「もう!ボクだって料理上手になったんだから!〇〇だって褒めてくれたじゃん!」

 

そう、あれからロボ子は料理が上手になったのだ。

俺に美味しく食べて欲しいと決心し本気で料理の勉強をしたようだ…

え?学業の方の勉強?そっちは相変わらずからっきしだな…うん…

 

「そりゃ上手くはなったが最初に比べたらの話だ!今でもまだお世辞にも上手いとは言えないよ!」

 

俺だから食べられるってのもあるけどな…というか、ロボ子の料理を他の奴に食わせはしない、絶対に…ロボ子の料理は俺だけの物だ!

 

「むー!絶対上手いって言わせてやるんだからー!」

 

「はははっ俺のレベルになってから言うんだな!」

 

俺はちょっと意地悪風にそう言った。

 

「絶対負けないんだからー!」

 

 

 

 

 

 

 

付き合うに至っての過程がちょっとアレだったが、今では良かったと思ってる。

人よりちょっと違う感じでの過程だと、記憶に残りやすい、そう俺は思ってる…




ここまで読んでいただきありがとうございます
いや何ていうか…途中情景書けなくて端折りました…滝汗
これは自分の落ち度ですね…素直に反省しなければ…
これからもこんな感じのハッピーエンドになれるように頑張っていきますので、次のお話も是非読んでいただけると幸いです。
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