もしもロボ子さん(達)とそんな関係だったら 作:バタースコッチ
今年もロボ子さん(達)の話を書いていきますので、お暇な時に読んでいただければ幸いでございます。
では、ごゆるりとm(_ _)m
皆は疲れた時どうしてる?
すぐ寝る?美味いもの食って過ごす?
俺は違う、更に無理してる
そうなるとどうなるか?身体を壊すに決まってる
これはそんな無理をして身体を壊し、風邪を引いた馬鹿の話
39.2度か…流石に無理をし過ぎた
いくら時間が無いからといって、エナジードリンク7本は飲み過ぎた
その後に襲いかかる疲労感でそのまま寝落ち、気付けば風邪を引いていた。
身体も重いし、頭もクラクラする…重症だ
今日は先輩が来るから色々準備しておきたかったのに、こんな状態になってしまったから何も出来てない
ちなみに先輩は、俺が風邪を引いてる事も多分知らない。
だからこそ、焦ってる
ピンポーン
ま、マズい…先輩が来てしまったかもしれない
ここで自分が反応しなければ、不審に思って連絡してくる
あの先輩は心配性なとこがあるから、急いで準備しなければ…
「は、はーい…今行きます」
俺は重い身体に喝を入れ、玄関に向かった
ガチャ「あ、先輩…どうもです」
「こんにちは○○君、最近どう?」
「は、はい、ボチボチってとこですかね」
「ふーん…?」
今来たのは俺の先輩、ロボ子さん
俺の2つ上の先輩で、普段はコンタクトをしてる
ただ、仕事の時になるとメガネをかけるので、そのギャップが良いらしい。
実際俺もそのギャップにヤられてる1人だ。
「そ、それより今日はどうしたんすか?連絡貰った時は話があるって言ってましたが」
「うん、それなんだけど…その前に」
先輩はそこまで言うと、突然右手を俺の額を触ってきた
「ちょっ…先輩…!?」
「熱い…○○君、君熱あるよね…?」
ギクリ…早速気付かれた
先輩鋭い時は本当に鋭いから隠し事するのは一苦労になる。
「そんな事…ないですよ、俺は至って元気ですよ」
「ふぅん…?」
ロボ子さんは靴を脱ぎ、俺の部屋に入って行った
「あ、先輩ダメっすよ勝手に入ったら…」
「ここに体温計があります」
「はい」
「そして、39.2度とも記されてます」
「…はい」
「○○君、熱、ありますね?」
「………はい」
バレた、チャイムが鳴った時体温計を仕舞っておけば良かった…
思考能力が低下していたのだろう…
「はぁ…今回来た目的は後回しにして、まずは君の看病をします」
「え?いや大丈夫っすよ、移しちゃうとアレですし」
ロボ子さんに看病なんてされたら逆に風邪が悪化する…
何故悪化するかって?
そりゃあんな可愛い人に看病されたらドキドキするからに決まってる
「ダメです、ちゃんと治します。ほら、布団の中に入ってください」
ロボ子さんは目を細め、俺を布団に誘導した
「あ、いやだから」
「口答えする気なの?」
「…すんません、布団の中に入ります」
気のせいかロボ子さん若干キレ気味な気がした
俺何かしたか…?
「○○君、ご飯は?」
「いや、食欲無いっすよ流石に」
ロボ子さんはそう聞きながら、冷蔵庫の中を見る
熱があるのだ、中には熱あっても食欲ある人は居るが、俺は食欲湧かない部類だ。
「○○君、ちゃんと食べてる?冷蔵庫の中殆ど無いけど」
「ちゃんと食ってますよ、ただ買い出し行こうとしたらこうなっちゃいましたけど」
「へぇ…」
ロボ子さんはゴミ箱を開ける
そこまで調べるのは流石にちょっと怖いんだけど…
「○○君…これ…なーに…?」
ロボ子さんはゴミ箱からカップ麺の空容器を出してきた
それも、1つや2つじゃなく、5つ…
割と底に沈めてたはずなのにそこまで漁った事に驚きだ
「そ…それは…」
「ちゃんと食べてないから風邪なんて引くんだよ」
ごもっともである
ここ最近忙しくてロクにまともな飯を食べてない
俺の仕事は配達業、トラックを運転しながら荷物を家庭に届ける
ロボ子さんはそこで受付をしている
「すんません先輩…」
俺は平謝りするしかなかった、なんでもロボ子さんは怒らせると怖いとか
誰かが言ってたがクマも倒すとか…
流石にそれはやり過ぎな気がするが
「もう…冷蔵庫の中あまり入ってないから、お粥ぐらいしか作れないね」
「ちょっと作るから、待ってて」
ロボ子さんはそう言うと、キッチンに向かっていった
「はぁ…俺何やってんだろ、折角先輩が来てくれたのにこのザマだし…」
俺の呟きはロボ子さんには届かない
俺は元々、今日ロボ子さんが来てくれた時に告白しようと思ってた
さっきも言ったが、ギャップ萌えで惚れた訳だ
単純とか言わないでくれ…
それなのに、風邪なんて引いちゃってしかも結局ロボ子さんに心配される始末、俺がもう1人居るならぶん殴ってやりたいぐらいだ
「○○君お粥出来たよ」
自責の念に苛まれてる間に、ロボ子さんが戻ってきた
手にはお粥を持っていた
「あ、先輩…ありがとうございます…」
俺は起き上がり、お粥に手を伸ばした
「ダメ」
しかしそれはロボ子さんに阻まれてしまった
「え…先輩お粥…」
「ボクが食べさせてあげる」
ロボ子さんが…食べさせてくれる…?
いやいや待て待てそれは所謂あーんってやつでは…
「え、ちょっ…」
俺は気が動転してるのかまともに喋れてない
「ふー…ふー…はい、あーん」
マジであーんだった…
あのロボ子さんがあーんしてくれる、そう考えるだけでも熱が上がってる気がする
「あの…自分で…」
「あーん」
「だから自分」
「あーん」
「あの」
「あーん」
ロボ子さんは問答無用で食べさせる気だ
俺の声なんて届いてないのかな…
「…あーん」
俺は根負けして食べた
うっすら塩気があって美味しい
「どう?」
「美味いです」
「そう、良かった」
少しは気が利いた事を言えよ俺…
熱を言い訳にして良いのか分からないが、頭が回らないんだ…
俺は終始ロボ子さんからあーんされ、全て食べることになった
何度か自分で食べようとしたが、全てロボ子さんに拒否された
というか、無言の圧力があった
「…ごちそうさまでした」
「お粗末さまだよ」
お粥を完食すると、ロボ子さんは微笑みながらキッチンに戻る
不謹慎だけど、今のこの状況彼氏彼女みたいなんだよなぁ…
ちょっと幸せとか思ってしまう
お粥を食べてからだろうか、身体が暑い…汗をかいてきたようだ
「○○君大丈夫?」
ロボ子さんは心配してくれている、でもあまり心配される訳にもいかない
「大丈夫っすよ」
虚勢を張ってみた
「嘘だね、見るからに辛そうになってきてる」
「え…?」
「ご飯を食べたからかな、汗かいてきてるんじゃない?」
ロボ子さん…流石に鋭過ぎないすか…?
ロボ子さんはタンスを探し、タオルを取り出した
「ちょっとタオル借りるね」
ロボ子さんはタオルを持ちながらキッチンに向かった
「まさか…」
俺は考えられないけど考えた
まさかロボ子さんが身体を拭いてくれるんじゃとか淡い期待を持ってしまった
「お待たせ、はいこれ」
ロボ子さんは俺に濡れタオルを渡してきた
「流石に身体は自分で拭いてね」
「あ、はい…ありがとうございます」
そりゃそうだ、仕事仲間とはいえ他人
好きでもない奴の身体なんて普通は拭かないよな
俺は服を脱いで、汗を拭き始める
じー
ロボ子さんからの視線が痛い
そんな見ないで欲しい…恥ずかしい
「あの、先輩…?」
「どうしたの?」
「そんな見られると恥ずかしいんすけど…」
ロボ子さんは何とも思ってないだろうが、こっちは惚れてる訳で…
ドキドキしちゃうんだよな
「見られるのそんなに嫌?嫌なら止めるけど」
「あぁいや、嫌とかじゃなくて恥ずかしいんすよ…」
「そっか…じゃあちょっと外すね」
そう言ってロボ子さんは部屋から出て行った
「俺の…馬鹿野郎…!」
俺は言葉を間違ってしまったかもしれない事に後悔した…
「ふぅん…○○君良い体付きになったんだね」
笑いながら呟いたその言葉は○○には聞こえる事もなかった…
身体を拭き終わり、新しく着替えた俺はまた寝ようとした
ちゃんと寝ないとロボ子さんがまた怒りそうだから…
「はい、布団の中に入って」
「先輩大丈夫っすよ…ちゃんと入りますから」
「○○君たまに嘘つくからね、きちんと見届けないとね」
嘘ってあれですか…ちゃんと食べてなかった事ですか…
いや虚勢ぐらい張りますよ…心配されたくなかったんですもん…
なんて事は言えず、素直に布団の中に入った
これ以上心配かけたくなかったし、されるのも心苦しい
「先輩、俺もう寝るんで大丈夫っすよ…?本当申し訳なかったです」
「ちゃんと寝るまで見届けるよ」
ロボ子さん、それは寝るまでずっと居てくれるってやつですか…?
逆に寝れなくなるんですが…
「そ、そうすか…」
「嫌なら帰るけど?」
「いやいや、嫌とかじゃなくてですね…その…恥ずかしくて」
「へー…?」
気のせいかロボ子さんの顔がニヤニヤし始めてきた
「あの…先輩…?」
「決めた、○○君、君が寝るまでずっと居る事にしたよ」
「はい?」
ロボ子さん、俺…寝れないっす…
ドキドキして…
「ほらほら、布団被って寝ないとねー」
「そりゃ寝ますけど…え…?」
「はい、羊数えよっか♪羊が一匹、羊が二匹…」
俺、置いてけぼり状態…
「早く寝ないと、治らないよ?」
「寝れる訳無いじゃんこの状況…」ボソリ
「?」
俺はとうとう口に出してしまった…
でも、ロボ子さんには聞こえてないみたいで安心した
ロボ子さんの羊数えが50を過ぎる頃、俺もウトウトし始めた
「ふふっ、ゆっくり休んでね○○君」
「先輩…おやすみ…なさい…」
俺の意識はそこで途絶えた
「…寝たかな?まったく、驚いたよ…昨日凄く疲れてる顔してたんだもの。だから今日労をねぎらおうと思って来たら風邪引いちゃうなんてね」
「本当に頑張ってたもんね…汗水流して働くとこ、ボクは好きだよ」
「まぁ、あえて寝てる時に言わせてもらったけどね…聞かれたら恥ずかしいもの…」
「えへへ、本当は違う料理食べて欲しかったけど今は風邪引いてるから、また今度ね」
ロボ子さんは○○の髪を撫でながら、微笑んだ
その頃の○○は、見事に爆睡していた
翌日
「う…うーん…お…?怠けが無い?」
俺は体温計を使って熱を測ってみる
「36.5度…熱下がってる…」
ロボ子さんが来てくれたからだろうか、普段風邪引くと数日寝込むはずなのに、今回はたった1日で治った、ロボ子さんに感謝しなくては…
「あ、起きたんだ、おはよう」
「あ…先輩おはようございま…ってえ!?先輩!?」
「どうしたの?」
「えっ…だって先輩…まさか1日ずっと!?」
「そんな訳無いでしょ、ちゃんと帰ってまた朝に来たんだよ、管理人さんに戸締りしてもらってね」
「あ、あー…なるほど…?」
待て、もし管理人さんに戸締りしてもらえてなかったら俺…強盗入られてたのか…?
もしやロボ子さんと同じ空間で1晩明かしてたと考えると…
俺何してんだよ本当に…
「さて、○○君」
「はい?」
「風邪も治った事だし、今日はボクに付き合ってもらうよ?」
「え…付き合う!?」
「何を想像してるの…?買い物に決まってるじゃん」
「あ、デスヨネー…」
まぁロボ子さんと付き合えたら俺また倒れそうになるかもだからなぁ…
買い物…荷物持ちだな、うん
看病してくれた訳だし、それくらいはお安い御用だわ
「じゃあ行こうか、○○君」
「はいっす!」
何時かロボ子さんに想いを伝えられると良いけど、タイミング逃しちゃったからまだ暫くかかるかもだな…
ちゃんと何処かで告白…したいな…
「あ、そうだ○○君の寝顔可愛くて写真撮っちゃった♪」
「え…?」
読んでくださりありがとうございますm(_ _)m
今回はかなり短めにしました
というのも、新年一発目に長いの読んでも大変だろうなぁ…と思ったのです
やはり、お正月は家族で過ごされたり忙しい方が多いだろうなぁと思ったからです
次の小説はロボ子さんのではありませんが、興味を持っていただけるなら読んでいただけると幸いです
では、また次のお話まで失礼しますm(_ _)m