もしもロボ子さん(達)とそんな関係だったら   作:バタースコッチ

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どうもですm(_ _)m
有給を使いまして書いちゃいました…汗
さて、今回は前の2つのお話よりかなり短いです。
理由としましては、今回のお話は当初書く予定では無かったものなのです。
じゃあなんで書いたか…?それはちょっとした思いつき、と言いましょうか…やっぱり書こう!って思ったのです。
前の2つのお話より甘さは無いと思います…

ではでは、ごゆるりと…m(_ _)m


とあるろぼさーの奇跡

この世界には動画を配信する場所がある。

そこでは生身の人間が配信していれば、そうでない者も居る。

今回のお話は、そんな配信者を応援している人間のお話…

 

 

「はろーぼー!今日も来てくれてありがとう」

 

 

「あ!Aさん、Bさん、スパチャありがとう!あー!〇〇さんもスパチャ何時もありがとう!そんな無理しないでね?」

 

 

この配信者はロボ子さん、生身の配信者ではなく、バーチャルな配信者だ。

 

 

自分、〇〇はこのロボ子さんが好きで応援している者だ。

少し前に、スパチャという金額に応じて送ったコメントが滞在するシステムが実装されたらしい。

そこで、実装された初日から自分はスパチャを送っている。

金額?そこはよりけりだ…

 

 

「今日のふつおたはこれから、ペンネームCさん!」

 

 

ほぅ…今日はCさんが読まれたか…自分のも読まれたら嬉しいが難しいからな…

 

 

「ロボ子さんはろーぼー!僕もロボ子さんと同じ場所に行ってロボ子さんと握手したいんですがどうすれば行けますか?」

 

 

おいCさん…それはかなり無茶な質問だぜ…?自分達は人間、ロボ子さんはバーチャルな存在なんだ…奇跡でも起きない限り無理だと思うよ…?

 

 

「んー…それは厳しいかなぁ…でも、時代は進歩してきてるからもしかしたら皆がボクのとこまで来れる事もあるかもしれないね?」

 

 

上手いこと返したなぁロボ子さん…まぁでもそうだよな…時代は変わってるんだ、本当にあってもおかしくないかもな。

 

 

「今日は来てくれて本当にありがとう、おつロボ…です♪」

 

 

ロボ子さんの配信が終わった、初期から観てるが日々高性能になってるのが分かる。

説明するとロボ子さんは高性能ロボットバーチャルな配信者だ。

ネコ耳とメガネをかけており、ボクと呼ぶ所謂ボクっ子だ。

ネコ耳とメガネは外してる時もある、後はヘッドホン付けてたり

 

 

「はぁ…今日も楽しかった、バイト行ってくるか…」

 

 

自分はロボ子さんを応援する為にバイトをしている、接客業は大変だが、これもスパチャを送る為だ。

もっと応援したいからな

 

 

 

 

 

「…時間なんで、お先に失礼します。」

 

 

今日のバイトが終わった、後は帰って寝るだけだ。

ロボ子さんの配信は基本夜だから、朝方にバイトを入れるようにしてる。

たまに深夜ゲリラもあるが、その時は観れたり観れなかったり…

朝方バイト、寝る、起きて色々する、ロボ子さんの配信を観る、朝方バイト、というサイクルだ。

色々って何だって?炊事洗濯とかだよ、自炊出来なきゃ生きていけないからね。

 

 

「あぁ…今日も疲れた…早く寝よう…」

 

 

この時の自分は本当に疲れていた。

直ぐにでも寝たかった、でもそんな時程邪魔は入る…

 

 

ピンポーン

 

 

誰かがチャイムを鳴らした、こんな眠い時に止めて欲しい…

 

 

「〇〇さーん、お届け物でーす!」

 

 

お届け物…?何も頼んだ覚えは無いんだけど…

 

 

「どこからのだ…?〇△ライブ…?知らないところだな…」

 

 

届け物の中身は、USBメモリ1つと手紙が1通のみだった。

手紙には、夢を1度だけ叶えてあげます、とだけ書いてあった。

正直意味が分からなかった、夢?こんな事で叶ったら苦労はしないと思うのは自分だけでは無いはずだ。

 

 

「どうにも胡散臭いな…これは使わないでおくか…」

 

 

流石に危ないと思ったので、箱に戻してしまっておく。

 

 

「さぁ、もう寝よう…ロボ子さんの配信観れなくなる…」

 

 

自分の意識はそこで途切れた…

 

 

 

 

 

夢を見た…

 

 

そこで誰かが自分に声をかけてくる…

 

 

(夢を…叶えて…)

 

 

夢…?夢見てるのに夢って…それに何を言ってるんだ…?

 

 

(あなたには…夢を叶える権利がある…)

 

 

権利…?あの胡散臭いUSBメモリの事言ってるのか…?

流石に怖くて使えないんだが…

 

 

(夢を…叶えて…)

 

 

そこで目が覚めた…結局何を伝えたかったのか分からなかった。

 

 

「はろーぼー!今日も皆に会えて嬉しいなぁ」

 

 

ロボ子さんの配信は癒される…これがあるから毎日の辛いバイトも乗り越えられる…

 

 

今日も配信が終わった、これからバイトの準備をしなければ…

その時に気付いた、箱からUSBメモリが出ていたのだ。

ちゃんと箱に入れてたのに…まさか呪われてるのか!?

 

 

ズズッ…ズズッ…

 

 

USBメモリが動いてる!?

ヤバいマジで怖い!

ほっぺ抓っても痛みがあるから現実だよこれ!?

 

 

USBメモリはPCのUSBの差し込み口に向かっている…おい…止めろ…

願いは虚しく、USBメモリは差し込まれた…するとPCが急に光りだし、自分はその光に飲み込まれた…

 

 

 

 

 

 

目を開けるとそこは、桜が咲いていた。

この光景は見た事ある、前にロボ子さんがバーチャルお花見で使ってたとこだ…

 

 

「どうしてここに…部屋に居たはずなのに…」

 

 

情報整理が追いついてなかった…

 

 

「あれ?キミ誰…?」

 

 

振り返るとそこにはロボ子さんが居た…え…?何で…?

 

 

「え…ロボ子…さん…?」

 

 

「うん、ボクは高性能ロボットのロボ子さんだよ?」

 

 

あぁ…この声、この姿、間違いなくロボ子さんだ…でも何でだ…?ロボ子さんはバーチャルな存在…ん?バーチャル…?桜もバーチャル、ロボ子さんもバーチャル、それがここにいる…

まさか…自分がバーチャル世界に…!?

 

 

「ねぇ?大丈夫?」

 

 

ロボ子さんは心配そうにこちらを覗き込む。

 

 

「あ、大丈夫ですよ、自分の名前は〇〇です、初めまして」

 

 

自分はこんな状況でも律儀に挨拶をする、もうちょっと慌ててもおかしくないんだけどね…

 

 

「〇〇さん!?ろぼさーさんだね!何時もスパチャありがとう!でもあんなに大丈夫?無理してない?」

 

 

ロボ子さんはそう言いながら自分と握手をしてくれた、嬉しいなぁ…気遣いも高性能だ…

 

 

「自分は大丈夫ですよ、無理はしませんし、好きでやってる事ですから」

 

 

自分の本心を素直に伝えた、好きだから、応援したいからやってるんだ。

 

 

「なら良いんだけど…それよりも、どうしてここに来れたの?〇〇さんは人間だよね?」

 

 

それは自分も知りたい、ただ心当たりがあるとしたらあのUSBメモリだ…アレのおかげで来れたのかもしれない…

 

 

「えーっと…知らないところからの届け物で、USBメモリが入っててそれ繋げたらここに…奇跡みたいなものですよ」

 

 

嘘は言ってない、本当にそれで来てしまったのだから…

 

 

「そっか…ボクも奇跡を目の当たりにしたって事なのかな?」

 

 

ロボ子さんは笑いながら言う、自分も少し笑えてる気がする。

 

 

「そうだ〇〇さん、現実の世界ってどんな感じ?ボクに教えてくれない?」

 

 

ロボ子さんは高性能だから聞かなくても分かる気がするけど…まぁ当たり障り無い事だけで良いか…

 

 

「えっと…毎日誰かが働いたり、笑ったり、時にはいがみ合ってたり、色々大変ですよ」

 

 

間違ってはないはずだ、あまり多く語ってもアレだから…

 

 

「そっかぁ…ボクの配信の時くらいは辛い事忘れてもらえたら嬉しいなぁ」

 

 

ロボ子さん大丈夫ですよ…配信の時は何もかも忘れられてますから…

 

 

「少なくとも自分は楽しめてますよ、辛い事も忘れられてますし。むしろロボ子さんの配信観れなかった時が辛いです」

 

 

本当に楽しめてるからこそ偽りなく言える。

 

 

「ありがとう、そう言ってくれるとボクも嬉しいよ」

 

 

ロボ子さんは笑顔で自分にお礼を言ってくれた、お礼を言うのは自分達の方なのに…

 

 

「そうだ!折角だから何か聞きたい事とかある?何でも答えてあげるよ?」

 

 

願ってもない申し出だ、ここはちょっとイタズラでも…

 

 

「じゃあ…ずっと前から好きでした、付き合って下さい」

 

 

ん…?自分今何て言った…?イタズラのはずが告白して無かったか…!?

顔を上げるとロボ子さんは顔を真っ赤にしていた。

 

 

「…バカだなぁ、ボクはバーチャル、〇〇さんは人間だよ?」

 

 

だよね…我ながらアホな事しでかしたと思った…

 

 

「でも…嬉しいよ、その気持ちは本当に嬉しい、ありがとう」

 

 

まぁ、振られちゃうよね…というか実ったら実ったで危ない気がするけど…

でも振られたと言ってもそんなんで応援は止めない、好きでい続けるのは自由なのだから…

 

 

「これはお礼だよ」

 

 

ロボ子さんはそう言って、自分の頬にキスをした。

え…!?キス!?

 

 

「イヒヒ♪どうだった?ボクのキスは」

 

 

いきなりの事でどうと聞かれても…

 

 

「や…柔らかかった…です…」

 

 

そう答えるのが精一杯だった、自分の顔はきっと真っ赤になってるだろう…

するとロボ子さんはまた近付き…

 

 

「ボクのファーストキスだったんだよ?」

 

 

耳元で囁いてきた…余計に顔が真っ赤になった気がする…

 

 

「な…!?」

 

 

自分はもうあたふたするしか出来てない…

 

 

「〇〇さんって面白いね!ボク好きだなぁ…〇〇さんみたいな人」

 

 

ロボ子さん…恥ずかしいからもう止めて…そろそろニヤケちゃう…

 

 

「あれ…?〇〇さん身体が…」

 

 

そう、自分の身体は少しずつ消えていっていた。

そろそろ時間切れのようだ

 

 

「ロボ子さん、自分はそろそろ戻らないといけないみたいです。楽しい時間をありがとうございました。あ…後…ファーストキスも…」

 

 

自分は恥ずかしがりながらもお礼を言った、こんな奇跡はもう2度と起きないであろうから。

 

 

「うん、ボクも楽しかったよ!〇〇さん」

 

 

「次の配信も楽しみにしてますね、それじゃあ!」

 

 

自分がそこまで言うと、ロボ子さんの前から消えた…

 

 

 

 

 

 

気付いたら自室に居た、頬のあの感触はまだ残っていた。

 

 

「アレは夢じゃなかったんだな…」

 

 

そう思うとまた顔が熱くなるのが分かる。

ふと時計を見るとバイトまでの時間が残り僅かだった。

 

 

「ヤバい…!バイト遅れる!?」

 

 

自分はすぐ準備をしてバイトに向かう。

今日のバイトはいつも以上に頑張れる気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はろーぼー!こんろー!」

 

 

今日もロボ子さんの配信を観ている。

皆スパチャ送ったりはろーぼー!と言ったりしている。

 

 

「Aさん、Bさん、Dさんスパチャありがとうございます、あ!〇〇さん!スパチャありがとう!」

 

 

自分のスパチャに気付いてくれたロボ子さんは気持ち声を高めてくれた気がする…何か嬉しいな

 

 

パチン

 

 

え…?自分を呼んだ後ウインクした…?

コメ欄まで荒ぶってるし…

 

 

「何時も応援ありがとう…皆無理しないでね…?」

 

 

囁き声で言ってくれた…

 

 

 

 

 

 

 

あの日バイトから帰るとあのUSBメモリは無くなっていた、お届け物の箱も消えていた。

あの思い出は誰にも言う事は出来ない、いや…言ったところで誰も信じないだろう。

生身の人間がバーチャル世界に入ったなんて、普通の人が聞いたら世迷言で済まされる。

でも、自分は実際に入ってしまった、そしてロボ子さんと出会えた。

奇跡、この言葉が1番しっくりくるだろう…

きっとこれからもロボ子さんはどんどん有名になるし、色んな方ともコラボをする、スパチャも気にしなくなるかもしれない…

それでも応援する事を辞めない、応援したいから、好きだからやれてる事だから…




読んでいただきありがとうございますm(_ _)m
今回のお話はタイトル通りもし奇跡があったら…という1幕でございます。
多少無理やり感あったのは否めないですがね…
これが現実になったら知ってる方は悶えたりするのでは無いでしょうか…?

ではでは、また次回のお話まで…失礼いたします…
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