それと・・・?
「おらおらぁ!」
俺はビームライフルを撃つ。それを受けて黒い何かは破裂し、ばらばらになる。
「やったか!」
あ、何言ってんだよ俺。これじゃフラグ・・・
案の定、そいつはまた集まって一つになる。
「くっ・・・やっぱり駄目か」
これはやっぱり、主人公のなのはに頑張ってもらうしかないのか・・・
そう思い、なのはをちらりと見る。
なのははまだ、よく分からない様子でフェレットと何かを話していた。
「ちっ・・・もう少し頑張りますかね」
そう言うと突進してきた黒い何かを盾―ラミネートアンチビームシールド―を出して弾く。
そいつに向かってビームサーベルを振り下ろすが、手ごたえが無い。
「くっそ・・・撃っても切ってもこれじゃあ意味がねえな!」
一刻も早くと思った瞬間、なのはがいる筈の背後から光が照らし出される。
なんだ?と振り向くとそこには、真っ白いバリアジャケットに身を包んだ俺の友達―――高町なのはがいた。
「誠太郎君!それは私が魔法で封印すれば良いみたいなの!呪文が必要だから、それまで時間を稼いで!」
「はいよ!」
俺はフリーダムを
肩からのバラエーナプラズマ収束ビーム砲、腰のクスィフィアスレール砲、左手のビームライフル、右手にはジムのビームライフルを構える。
狙いは全て・・・あいつに。
そう思った途端、俺は目の前にマルチロックオンコンソールが見えた。
アイツの身体のあちこちにロックオンする。
「当たれぇぇぇぇぇええええ!!」
ビームが飛ぶ。アイツの身体を目掛けて。
バラバラになろうとするがそれより前に・・・当たった。
「全弾命中!」
「グ、グォォ・・・」
どうやらダメージでしばらく動けないようだ。
よし、今がチャンス!
「なのは!今だ!」
「うんっ!・・・リリカルマジカル・・・封印すべきは忌まわしき器・・・ジュエルシード!」
なのはが杖のようなものを構える。そこから長いリボンのようなものが飛んでいく。
それと同時に黒い何かに数字が現れる。
「ジュエルシードシリアルⅩⅩⅠ!封印!」
ピンク色のリボンのようなものに巻かれたそいつは・・・消え去った。
そこには小さな水色の宝石のようなものだけが残っていた。
「それが、ジュエルシードです。レイジングハートで触れてください」
杖のようなもの(おそらくこれがレイジングハートというものだろう)を向けると、ジュエルシードと呼ばれた宝石はそれに吸い込まれていった。
「ふぅ~、一時はどうなることかと思ったぜ」
俺はバリアジャケットを解く。同時になのはも。
「せ、誠太郎君!今、何が起こってたの・・・?」
「・・・あ~、とりあえずここから離れようぜ。パトカーの音が聞こえる」
俺となのはとフェレットは、この場から離れることにした。
~~~~~~~~~~
「で、つまりお前はそのジュエルシードっていうのを見つけて運んでいる最中に落としてしまったと」
「はい」
「暴れてしまうジュエルシードは自分で封印しようとしていたけれど、出来ずに倒れてしまい俺たちに助けられたと」
「は、はい・・・」
「それでも再びジュエルシードが暴れだしてしまったので、やっぱり自分で何とかしないとと思って挑んだが無理で、結局俺達の力を借りたと」
「・・・すみません・・・本当に・・・なんか、もう・・・死んだ方がいいのかな」
「だ、大丈夫だよ!誠太郎君もそんな言い方しないで!」
はて?俺は至極冷静に起こった事だけを述べたはずだが?
「まあいい。それで?これからどうするんだお前?」
「他のジュエルシードはあと19個。なんとか自分で・・・」
「・・・お前、何にも学んでねえな。それが無理だったからこうなったんだろ?」
「・・・・・・」
「誠太郎君!もうちょっと優しく・・・」
「悪いがなのは、俺はお前を危険に遭わせた奴に優しくするつもりは無い」
そうだ。友達を一方的に傷つけるのだけは、俺は許すことが出来ない。
「お前・・・名前は?」
「・・・ユーノ。ユーノ・スクライアです」
「よし、俺の名前は彼方誠太郎だ。こっちは・・・」
「え!?・・・なのは。高町なのはだよ」
「彼方さんに、高町さん・・・」
「うん。さて、名前も交換したところで」
俺はスクライアに向けて言う。
「友達に、ならないか?」
「「・・・えっ!?」」
なのはとスクライアが驚く。俺はそんなに変なことを言ったつもりは無いんだが・・・
「名前を交換したお前には、友達になる資格がある。どうする?」
「どうすると言われましても・・・」
「ちなみに今なら洗剤も付けよう。しかも当たれば金銀パールプレゼントだ」
「そんな新聞屋みたいな特典いらないと思うの・・・しかもネタが古いよ誠太郎君・・・」
ええい、俺はおっさんじゃない!
「・・・ははっ。ははははは!」
笑い出すスクライア。
「はい・・・ぜひ、お願いします。彼方さん、高町さん」
「おう!・・・それと、友達なんだから、呼ぶ時は誠太郎だ」
「なのはなの!それと敬語も禁止!」
「は、はい。じゃなかった、うん。誠太郎・・・なのは・・・」
「「おう(うん)」」
「ありがとう・・・」
その後、なのははユーノを連れて行き、家に帰った。
俺も家に帰り、そのまま寝た。疲れたからなぁ・・・
~~~~~~~~~~
さてさて、その翌日。俺となのはは学校に行き、アリサとすずかにユーノのことを話した。
もちろん魔法のことは伏せて、ユーノという名前と、なのはの家で飼う事になったというだけ。
その帰り道、神社でジュエルシードが発動したようなので、俺となのははそこへ向かった。
神社に着くと、犬のような姿をした怪物がそこにはいた。
「まずい!原住生物を取り込んでる!」
「そうするとどうなるの?」
「より凶暴で手ごわくなるんだ!」
「なら昨日見たく俺が奴を引き付ける!その間に封印しろ!」
「う、うん!」
「行くぞハロ!セットアップ!」
<セットアップ!>
俺の身体をシャアザクにする。これなら動きも早いはずだ。
昨日のフリーダムは強力だが、同時に身体に溜まる疲労も大きいことが分かった。
これなら、さほど疲労は気にしなくていい。
「さあて、モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」
俺は両手にヒートホーク(片方は旧ザクの)を構える。
「さあなのは!早くレイジングハートの起動を!」
「うん!・・・あれ?どうするんだっけ?」
「『我、使命を~』から続く起動パスワードだよ!」
「ふぇえ!?あんな長いの覚えてないよ!」
「え!?そ、そんな・・・じゃあもう一度言うから続けて―――」
その時、レイジングハートが光りだし、なのはを包みだす。
その光が収まるとなのはは昨日見たバリアジャケットの姿になっていた。
「で、できた・・・」
「よし!行くぞなのは!」
俺はヒートホークで怪物を切りまくる。
「おらおらおらおらぁ!」
「グ・・・グルルゥ・・・」
怪物はダメージからか動かなくなる。
「ジュエルシードシリアルⅩⅥ!封印!」
なのはが封印し、ジュエルシードがレイジングハートへ吸い込まれていく。
「ふう・・・これで、いいのかな?」
「う、うん・・・これ以上ないくらいに」
「やったな、なのは」
えへへ、と笑うなのは。順調だな、よかったよかっ―――
「っ!?」
俺は一瞬だけ、とてつもなく嫌な感じがした。
けれどそれは、本当に一瞬だけだったみたいで今はもう感じない。
「気のせい・・・か?」
「どうしたの?」
「いいや、なんでもない。気にすんな」
俺となのはは再び帰ることにした。
あ、今日は買い物しねえと。
「ミツケタ」
高校生であのネタって・・・古いですかね?