魔法少年ガンダム☆ブレイカー   作:鈴野宗一ノ介

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予約投稿をしています。二話目です。
今回、衝撃の事実が…


十四話ブレイカー!

 

ふふ~ん。今日は休みだ。どこにいくとしますかね?

なんて思いながら歩いていると、向こう側に見知った顔を見かけた。

 

「お?あれはアリサにすずかか?」

 

声を掛けようか、と思ったところでその2人が、急に大人の男性に担ぎ上げられ無理やり車に乗せられた。

今のって・・・まさか誘拐か!?

 

「追いかける!」

 

俺は路地に入り、セットアップしハロに認識阻害を頼む。

そして車を追いかけることにした。

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

車はとある倉庫の近くに止まり、2人が中に連れ込まれるのが見えた。俺はそれが見えつつ向こうからはこちらが見えないように倉庫の陰に隠れた。

このまま入るか。認識阻害ついてるからアリサとすずかにもバレないだろう。

 

<そろそろ認識阻害魔法の効力が切れそうなんだけど・・・>

 

「え!?そうなのか!?」

 

<この魔法はバリアジャケットとかと違って、少しばかり魔力を使うんだ。だから・・・>

 

「魔力が本当に少ない俺には長時間、そして回数も使えない、と」

 

<うん・・・>

 

あそこにいる奴らは割りと瞬殺できるだろうから姿に問題はないが・・・

くそっ、一応セットアップすれば身体は高校生の頃に戻るから、俺の顔がバレる可能性は低いが、念には念を入れておきたい・・・

 

<これ、あるんだけど・・・>

 

「え、これって・・・」

 

なんでこんなものあるんだよ!これガンダムブレイカー関係ないじゃんか!

 

<これなら十分隠せるんじゃない?>

 

そうかもしれないが・・・いや、そんなこと言ってる場合じゃない!

アリサとすずかが誘拐されたんだ!この位屁でもない!

俺はそれを被ることにした。

 

 

 

 

 

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「悪いなぁ、お嬢ちゃん達。いきなりこんな真似をして」

 

オレは柱に縄で括りつけられたガキ共に向けて、形ばかりの謝罪をする。

 

「ひっ・・・」

 

「・・・私達をどうするつもりですか?」

 

「ふうん、黒髪のお嬢ちゃんは意外と堂々としてるじゃないか」

 

金髪の方のガキは怯えちまっているようだが、黒髪の方は慣れているのか捕らえられているのに、まるで今すぐにでも抜け出せるとでも言いたげな表情でオレに聞いてきた。

 

「質問に答えてください」

 

「・・・あんまりおじさんを怒らせない方がいい。だがまあ、答えられるとしたらおじさんは何も知らないってことくらいだ。なにせ、雇われただけなんでね」

 

まあ、用が済んだら、今度は俺たちのために役立ってもらうだけだがな・・・

 

「おしゃべりはその位にしてください」

 

すると、一人の若い男が中に入ってきた。

 

「おお、アンタか。約束通りこうしてガキ共を捕まえてやったぜ」

 

来たのはオレらの雇い主。つまりこのガキどもを捕らえるように命じた張本人だ。

まだ20代のような姿の癖に、その瞳はまだ若いそれには見えなかった。

オレもこうした仕事を生業として10何年ほど経つが、こんな瞳をした奴をしているのはいつも年を重ねた大物ばかりだった。それ故、オレはこの男に少しばかり肌寒さを感じた。

 

「ええ。ご苦労様です。部下達を下がらせていいですよ」

 

「ん?そうか?じゃあお言葉に甘えて・・・」

 

「リーダー!」

 

引き上げろと命令に以降とした途端、見張りとして置いておいた部下の一人が中に飛び込んできた。

 

「どうした?そんなに血相抱えて・・・」

 

「恐ろしく強え奴が来―――ぐはっ!?」

 

見張りが急に倒れ、気絶する。その後ろにいたのは、

 

「誰だてめぇ・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私はかつてシャア・アズナブルと呼ばれたこともある男だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・は?」

 

「だが、今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない」

 

真っ黒いサングラスを掛け、赤い鎧のようなものを着たそいつは・・・オレに向け光の剣のようなものを振りかざし、

 

「そして、せめて私の手で君のその業を払わせてもらう」

 

なんじゃそりゃ、と思った瞬間・・・自分の意識が消えていったのが分かった。

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

はっっっっずかしぃぃぃぃいいいい!!!!

なに今の!俺完全にノリノリじゃん!?「その業を払わせてもらう」とか俺なんかがかっこつけすぎだろ!?

 

そう、俺は黒いサングラスを掛け、クワトロ・バジーナを髣髴させるような顔で向かったのだ。

もちろん機体は赤いリックディアスだ。

 

「さて、あなたはいったい・・・?」

 

若い男がそう言う。殺気が辺りに立ち込める。

え?俺は平気なのかって?・・・士郎さんに比べたら、こんなのまだまだだ。

 

「先ほども言ったとおり、私はクワトロ・バジーナ。地位は大尉だ」

 

ええい!ここまで来た以上これで押し通すしかない!

 

「そういうことを聞いているのでは・・・まあいいでしょう。何か御用ですか、と聞くのはヤボですね」

 

「ああ。今すぐその2人を解放し、自首してもらいたい」

 

「なるほど・・・月村本家が雇った用心棒、という事でしょうかね」

 

月村本家?すずかの家ってことか?

 

「そんなものは関係ない。私は私の友人でもある彼女らを救いにきただけなのだから」

 

「「え・・・?」」

 

アリサとすずかが不思議そうな顔をした。・・・しまった、あいつらからしたら俺は全くの赤の他人なのに。

 

「ほう・・・?大変興味深いのですが、あなたが仮にこの子達と友人であるとして、あなたはこの月村すずかの正体についてご存知なのですか?」

 

「っ!?」

 

「正体?どういうこと・・・?」

 

その言葉を聞いた途端、すずかが身体を強張らせる。アリサも不思議がっているようだ。

すずかの正体?なんだそりゃ。

 

「ふむ。正体、とはいったいどういうことだ?」

 

「やはりご存じなかったのですね。彼女は・・・」

 

「やめて!!」

 

「彼女の正体・・・というより本性は、夜の血族と呼ばれる、言わば吸血鬼・・・化け物なのですよ」

 

「すずかが!?」

 

「・・・・・・」

 

すずかは黙ったまま俯いている。それは真実だということを告げているも同じだった。

へえ、すずかが吸血鬼ね・・・

 

「それがどうしたというのかね?」

 

「「・・・・・・・・・へ?」」

 

すずかと目の前の男が2人して同じ反応をする。

あまりに即答だったのであっけに取られているようだった。

 

「そもそも急にそんな話を誘拐を実行した側が言い出したところで信憑性は薄いだろう。それに、吸血鬼?化け物?私の目の前にいるのは可愛らしい少女達なのだが?」

 

そんな話聞かされたところで、別にすずかに対して嫌悪感だとかそういったものは一切感じない。だって俺が出会ったのは、

 

「そもそも彼女がその夜の血族とやらだったからとはいえ、彼女自身は優しく誰にでも気を配り、強く芯のある少女であることに変わりはないだろう?否定材料は見当たらないな」

 

「そ、そうよ!夜の血族だろうと吸血鬼だろうとすずかはすずかよ!」

 

アリサも俺と同じ考えなのだろう。そりゃあそうだ。

心から相手を労わることが出来て、間違ったことを間違っているとはっきりと認めることが出来、そのために友達のために戦うことも出来る女の子、それが俺たちの友達、月村すずかだから。

 

「というよりも・・・そんなすずかを化け物呼ばわりなんかしてんじゃねえよ、くそったれが!!!」

 

・・・あ、演技剥がれた。

 

「ご、ゴホン!・・・そんな彼女を化け物呼ばわりとは許せないな」

 

「・・・いいでしょう。私自身、あなたを葬って差し上げます!」

 

目の前の男はハンドガンのようなものを俺に向け、撃ち始める。

が、当然その程度で傷つくような身体ではない。

 

「なっ!?効かない!?」

 

「その程度かね?ならば、次はこちらからいかせてもらおう!」

 

俺は奴に近づき、リックディアスの拳を相手に向かって突き出す。

見事にクリーンヒット。おかしいな?あの殺気を出せるくらいにしては弱い・・・?

 

「ぐはぁっ!?」

 

「・・・やめておきたまえ、その位にしておいた方がいい」

 

俺としても、弱いもの苛めはしたくないし。

しかし、目の前の男は急に笑い出す。なんだ?

 

「ふふふ・・・仕方ありません、あれを使わせてもらいます・・・」

 

目の前の男は虚空から何かを取り出す。それは、俺自身を驚かせるには十分な代物だった。

 

「それは・・・!」

 

いつかアイツ(・・・)が使っていた、狙った獲物はどこまでも追い詰める恐怖の剣・・・いや、恐怖の矢と言われていた―――赤原猟犬(フルンティング)だった。

 

「あのお方から頂いたこの剣で・・・あなたを始末するとしましょう」

 

 

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