「お?ここは・・・?」
扉を開けた先には、俺の家があった。けれど、隣の家や見える背景も俺がいた時とは違う。
とりあえず、玄関に入る。
ドアを開けようとしたとき、気がつく。その違和感に。
「・・・あれ?」
こんなにドアってドアノブが高く付いてるものだっけ?
あれ?これって・・・え?ええ?
「ええええええええ!?」
俺、体が小さくなってる!?なんで?
神様がそうしたのか?・・・だとしても小さくする意味なんてあるのか?
「うーん・・・」
理由を考えてみる。けれど何も思いつかない。
「よっし!うだうだ言っても仕方ない。きっと神様がなんかしたんだろ」
そう考えることにした。我ながらポジティブだなぁ。
玄関を開ける。
「ただいま・・・でいいのかこの場合?」
言ってみたものの何も返事が返ってこない。
ひょっとして、誰もいない?こっちでの家族がいるのかと思ってたのだけど。
仕方ないか、俺は死んじまったんだし・・・
「・・・とりあえず、腹減った」
どうやら家の間取りも同じみたいだ。
なにか無いか台所に向かう。
「うーん・・・一通りのものは揃ってるな。食材もいっぱいでもないけどあるし」
チャーハンでも作るか。簡単だし。
俺は冷蔵庫の野菜室をあける。
<サムイ、サムイ>
「・・・・・・」
俺はそのまま野菜室の引き戸を閉めた。
・・・おかしいな、今変なものが見えた気が。僕が開けたのは野菜室・・・そう。
もう一度開けてみる。
<サム・・・、サ・・・>
「ちょおおおおお!?」
俺は急いでその、見覚えのある丸くて手頃な大きさの緑色の物体―――
―――ハロを取り出す。
~~~~~~~~~~
<タスカッタ!タスカッタ!>
「そうかい、そりゃあよかったよ」
なんで冷蔵庫の中に入ってたのかとか、どうやって入ったのかとか、そもそもお前は機械だから寒さとは感じないんじゃないのかとか、聞きたいことは山ほどあるが・・・
「お前、ハロだよな?何でここにいるんだ?」
<オレ、デバイス!、セータロウノ、デバイス!>
「デバイス?っていうか、俺の名前知ってるんだ?」
このハロは知っていた、俺の名前―――
いつ何時も誠実であれ、という願いを込められて付けた名前、らしい。
「誠」の字はうちの家系の男子に付けられる名前ということになっているとか。
だから父さんの名前は
・・・まあ、今は関係ないか。
<セータロウ、チカラ、ツカウ、オレ、ヒツヨウ>
「・・・ひょっとして、俺が神様から貰った力を使うには、お前が必要って言いたいのか?」
<ダカラ、カミサマ、オレ、ツクッタ>
ふうん、なるほどねぇ・・・あ、そうそう聞きたいことがあったんだった。
「どうして俺の体が小さくなってるんだ?」
<コノセカイ、リリカル、ナノハ>
「リリカル・・・なのは?」
その名前は聞いたことがある。前に友達から、それを見て感動したということを言われたっけ。
高町なのはっていう女の子が魔法を使って戦っていくという話。まあそのくらいの大雑把な内容しか知らないけど。
「で、それがどうしてこの体になる理由なんだ?」
<ナノハ、コドモ、チイサイ、テンセイシャ、ナノハ、ネラッテル、カラダ、チイサクシタ>
「ええっと・・・それで?」
<セータロウ、ナノハ、ナカヨシ、テンセイシャ、コマル>
「・・・ああ、やっと納得した」
要するに、この世界の主人公である高町なのはって子と仲良くなれば、そのなのはって子を狙っているというこっちに来た奴(転生者)はそれを見て接触してくるだろう、と。
そのためにも小さい体は色々都合がいいって事か。
ハロにそう言うと、
<セータロウ、アタマ、イイ!>
「というより、お前の説明は分かりづらいわ!もっと普通にしゃべれないのか?」
<イチオウ、デキル・・・こんな感じになるんだけど、どうかな?>
「あ、ああ・・・えっと、それで頼む」
ハロから某オーライザーのパイロットの声に似たような声が聞こえた。
よし、これで話がしやすくなるな。ちょっと、違和感があるけど・・・
<それで、バリアジャケット―――まあ、戦う時の戦闘服みたいなものについてなんだけど、これに誠太郎が貰った・・・ガンダムブレイカーだっけ?の力が込められてるんだ。このバリアジャケットを使うために、僕みたいなデバイスが必要なんだよね>
「・・・・・・(そわ)」
<初期装備を予め腕・脚・胴体・背中・武器の五種類のパーツから選んで決めておくんだ。それが一番最初にバリアジャケットを展開したときの姿になるんだ。だから、そのときは割りと真剣に決めておいたほうがいいよ?>
「・・・・・・(そわそわ)」
<戦っている最中に一部だけ変更することもできるんだ。腕なら腕だけ、脚なら脚だけって具合でね。武器も使いたいだけ使えるんだけど、実は誠太郎の力は神様から貰ったものだから、魔力を使わず、代わりに体力を使うんだ。だから変更したりビーム出したりすると自分の体力が減るから気をつけてね>
「・・・・・・(そわそわそわ)」
<・・・・・・さっきからどうしたの?>
「いや、やっぱハロが流暢にしゃべるの落ち着かない」
<君がしろって言ったんじゃん!?>
それからしばらくの討論の結果。
こういう説明のときや非常時以外は前の話し方に戻してもらうことになりました。
やっぱハロはあの声が一番!
OOガンダムのHAROの声は入野自由さんだとか。