それと、新しい小説を投稿しました。
興味のある方は見ていただけると嬉しいです。
「お茶会?すずかの家で?」
「そう、今週の日曜日に」
ある日の放課後、帰っている途中でなのはからそんな提案をされた。
アリサとすずかは、俺達の前で楽しく話している。
「どうしてもか・・・?」
「えっと・・・やっぱり、猫?」
「・・・ああ」
俺は以前、すずかの家に遊びに行った事がある。が、その時猫の大群に襲われ・・・半分死にかけたことがある。
猫に埋もれて窒息死・・・シャレにならない。
それ以降、お茶会をするときは翠屋かアリサの家で、すずかの家に行く際は俺無しでお願いしている。
ちなみにアリサの家に行くときは、犬に襲われるんじゃないかと思ってビクビクしたが・・・なぜか犬には襲われなかった。
「でもなんでまたすずかの家に?翠屋じゃ駄目なのか?」
「そうじゃないんだけど・・・新しい猫が増えたから見に行こうってアリサちゃんが」
「アリサ・・・ぜってえ俺の姿を見て楽しんでいやがるな」
「あはは・・・」
まあ、せっかくのお誘いだ。無碍にするのもなんだしな。猫のことは・・・覚悟して望むとしよう。
日曜日に起こる
~~~~~~~~~~
というわけで、やってきましたすずかの家に。相変わらずでかいな~・・・ここにくるといつもそう思ってしまう。
すずかはとある企業のご令嬢にあたるんだとか。当然住むところは俺の家が霞むくらいに大きく豪華な家だった。
「はい、どうぞ」
「おじゃましま~す」
すずかが入り、アリサが入る。なのはが入ろうとしたところで振り向く。
「えっと、誠太郎君・・大丈夫?」
「・・・大丈夫に見えるか?」
「・・・ううん、全然見えない」
「(すごく、顔が青ざめてるよ・・・)」
俺は今、自分でどんな表情しているか分からないが、なのはやユーノが真剣に心配してくるほどだ。相当な表情をしているのだろう。
「(誠太郎、無理しないほうがいいんじゃ・・・)」
「いや、大丈夫だ。すぅ~・・・はぁ~・・・よっし!」
「・・・すずかちゃん家入れそう?」
出来る事なら入りたくないというのが本音だが、後日アリサに「猫が怖くて逃げ出した」なんて言われるのも癪だ。
何か、一歩踏み出す勇気が欲しい・・・と、思ったとき、俺の脳裏にその何かがよぎった。
そうだ、こんなものアレに比べれば・・・
俺は前世で、あまりの最後に思わず涙してしまった、あのシーンを思い出す。
そう、思い出すのは、OOガンダムのワンシーン。
ロックオン・ストラトス、本名ニール・ディランディ・・・
残りのマイスターズやソレスタルビーイングを守るために、最後まで狙い撃った彼を思えば・・・猫に襲われるぐらい、なんてことない些細なことじゃないか!
・・・思い出すにはちょっと違うシーンだったかもしれないが。
俺は自信を持ってなのはに応える。
「俺も男だ!覚悟決めてやりゅ!」
「思いっきり噛んじゃってる!?」
「彼方・F・誠太郎!介入行動に入る!!」
「『F』ってなに!?介入行動って、友達の家に入るだけだよ!?」
ドアを開け、中に入る。豪華な内装、綺麗なシャンデリアが見えたところで、
ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!シャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!
―――俺の視界は猫で埋め尽くされた。
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「あはは・・・大きな肉球が、点いたり消えたりしてる。大きい・・・大型犬かな?いや、違う、違うな。大型犬は『ニャア』なんて鳴かないもんな・・・」
「せ、誠太郎君・・・大丈夫?」
「・・・・・・・・・これが大丈夫に見えるか?」
「・・・ううん、全然見えない」
さっきもやったようなやりとりをすずかと交わし、俺は座りながらテーブルの上に上体をべたっと倒していた。
「あはははっ!あんたって、やっぱ面白いわね!」
「アリサ、お前笑いすぎだ・・・」
「あ・・・えっと、ごめん」
俺の眼があまりにも本気そうだったのか、アリサも笑うのを一瞬でやめて俺に謝りだす。
そういえば、一匹だけ凄く動きが早い猫が居たような・・・
どのくらい早いかっていうと、他の猫の三倍くらい。
「ごめんね。猫達はとりあえず、専用の小屋に入れてきたからもう大丈夫だよ。誠太郎君も・・・ユーノも」
そうなのだ。あの猫達の被害に遭ったのは俺だけではなかった。
俺を仕留めた(?)猫達はユーノへと次の標的を変え、しばらくの間、猫VSユーノの追いかけっこが行われた。
「(誠太郎・・・)」
「(ああ、分かってる。分かってるとも・・・!)」
やられた奴にしか、この気持ちは分からない・・・
ユーノと心の中で握手を交わしたような気持ちになる。
「と、とりあえず、お茶にしようじゃない!ね!」
アリサが紅茶を入れて俺の前に出してくる。それを一口飲む。
あ、美味しい。
「くはぁ・・・お茶が美味いなぁ」
「・・・なんだかおじいちゃんみたいよ、あんたの今の姿」
「アリサばあさんや、今日もいい天気だのう・・・」
「う、うっさい!誰がアリサばあさんか!」
俺のすねを蹴ってくるアリサ。地味に痛いんだが。
なんて思っていると、
「(この気配!ジュエルシードだ!)」
「(えっ!?)」
「(本当か!?)」
「(うん!反応は・・・こっちだ!)」
ジュエルシードの反応を感じたユーノが突然走り出してしまった。
「あ、ユーノが走ってっちゃったわ」
「遊びたかったのかな、追いかけた方がいいよね?」
「あ~~!大丈夫だ!俺となのはで追いかけるから!なっ!」
「う、うん!ちょっと待っててなの!」
「でも・・・」
「すぐ戻ってくるからよ。美味いお茶淹れといてくれ」
「・・・わかったわ。早く戻ってくるのよ」
「「おう!(うん!)」」
~~~~~~~~~~
「「・・・・・・・・・猫?」」
俺となのははジュエルシードの反応があった場所に着くと、思わずそう呟いてしまう。
「猫、だな」
「猫、だね」
「猫、だよ」
いったいどうしてこんな姿に。
というより俺はあの姿に恐怖を感じるんだが・・・あの巨体で襲いかかられると思うと、背筋がぞくっとするぜ。
ユーノも同じ事を考えたのか、顔が青くなっている。
「た、たぶん・・・『大きくなりたい』って願いが叶えられたからじゃないかな?」
「な、なるほど・・・でも、どうすりゃいいんだ?」
「とりあえず、僕がこの辺りに結界を張って、一般人には見えなくするよ。後は、襲ってくる様子も無いみたいだし、そのまま封印しちゃえばいいさ」
「そうだね。願いは正しく?叶ったみたいだけどこのままじゃ、すずかちゃんのお家もさすがに困っちゃうよね」
まあ、何事も無く封印できそうで良かった良かった。
と、思っていると突然黄色い何かが巨大猫に当たり、悲鳴をあげて倒れる。
「な、なんなの!?」
その方向を見ると、電柱の上にいつかの金髪美少女、フェイト・テスタロッサが立っていた。
「あ、あれは、魔法の光!?そんな・・・」
「レ、レイジングハート、お願い!」
なのはの声にレイジングハートが応え、白いバリアジャケットがなのはを包む。
「大きな猫さん、護らなきゃ!」
「行こうなのは!
「ちょ、なのは、ユーノ・・・!」
飛行魔法を使い、空へと飛んでいくなのはとユーノ。
俺とフェイトは知り合いなんだから、話せば分かるかもしれないのに・・・
「ったく、しょうがないな・・・いくぞハロ!」
背中をグフイグナイテッド、残りをソードダガーにして俺はなのは達の後に付いて行った。
~~~~~~~~~~
「魔導師?・・・同系の魔導師、ロストロギアの探索者か」
「間違いない、僕と同じ世界の住人。そしてこの子、ジュエルシードの正体を?」
「・・・バルディッシュと同型のインテリジェントデバイス」
「バル・・・ディッシュ?」
「ロストロギア、ジュエルシード・・・申し訳ないけど、頂いていきます」
<サイズフォーム セットアップ>
「おっとちょい待ち」
フェイトがなのはに切りかかろうとした瞬間、なんとか間に割り込む。
「せ、誠太郎・・・」
「よっ、フェイト」
「誠太郎君!この子と知り合いなの!?」
「ああ。それよりケガは無いか?なのは」
「う、うん」
よし、無事ならよかった。俺は思わず微笑む。
なのはの顔が少し赤くなったような気がしたが・・・気のせいだろうな。
俺はフェイトの方を見る。
「で、フェイト。お前は?」
「ふぇ!?だ、大丈夫」
「ん。なら良し!とりあえず・・・武器を下ろしてくれるか?」
「それは・・・駄目」
その時のフェイトの目は、なぜかとても悲しそうな目をしていた。
やりたくないけれど、仕方なくやっている・・・みたいな。
「そうか・・・それじゃあ、アレ封印してからでもいいからさ。少し、話そうぜ?」
「え・・・?」
「ちょ、ちょっと誠太郎!」
「悪いなユーノ。でも俺、こいつと友達なんだ」
その言葉に驚くなのはとユーノ。しまった、まだ言ってなかったっけか。
「で、でも、だからって・・・」
「じゃあ多数決な。俺は話したい、ユーノは反対。なのははどうだ?」
俺はなのはの方を見て、尋ねる。なのはは少しだけ考えた結果、
「・・・私も、話したいの」
「よっし、二対一だ。これで決まりだな。あ、一応フェイトには拒否権あるけど・・・どうする?」
「え?え?」
勝手に話が進んでいく状態で、フェイトは混乱しているようだ。
「俺は、お前と友達になりたいんだ。だから少し話さないか?俺達2人・・・と1匹で」
「今一瞬僕の事忘れてたでしょ」
「・・・でも、話しても、たぶん意味は」
「あると思うぜ?お前だって、俺達がどういう奴らなのか多少ばかりは気になるだろ?」
「それは・・・」
しばしの沈黙の後。フェイトは首を頷いて了承してくれた。
「ありがとな。それじゃあアレ、封印しちゃってくれるか?」
フェイトに頼み、ジュエルシードを封印してもらった後、俺達はその場に降りて話をし始めた。
追記
次回から感想の返しを再開します。