魔法少年ガンダム☆ブレイカー   作:鈴野宗一ノ介

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今回、割とガンダムネタが豊富な回かも…?


それと、新しい小説を投稿しました。
興味のある方は見ていただけると嬉しいです。


二十話ブレイカー!

「お茶会?すずかの家で?」

 

「そう、今週の日曜日に」

 

ある日の放課後、帰っている途中でなのはからそんな提案をされた。

アリサとすずかは、俺達の前で楽しく話している。

 

「どうしてもか・・・?」

 

「えっと・・・やっぱり、猫?」

 

「・・・ああ」

 

俺は以前、すずかの家に遊びに行った事がある。が、その時猫の大群に襲われ・・・半分死にかけたことがある。

猫に埋もれて窒息死・・・シャレにならない。

それ以降、お茶会をするときは翠屋かアリサの家で、すずかの家に行く際は俺無しでお願いしている。

ちなみにアリサの家に行くときは、犬に襲われるんじゃないかと思ってビクビクしたが・・・なぜか犬には襲われなかった。

 

「でもなんでまたすずかの家に?翠屋じゃ駄目なのか?」

 

「そうじゃないんだけど・・・新しい猫が増えたから見に行こうってアリサちゃんが」

 

「アリサ・・・ぜってえ俺の姿を見て楽しんでいやがるな」

 

「あはは・・・」

 

まあ、せっかくのお誘いだ。無碍にするのもなんだしな。猫のことは・・・覚悟して望むとしよう。

日曜日に起こる猫一斉突撃(キャットストリームアタック)に憂いながらその日は帰った。

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

というわけで、やってきましたすずかの家に。相変わらずでかいな~・・・ここにくるといつもそう思ってしまう。

すずかはとある企業のご令嬢にあたるんだとか。当然住むところは俺の家が霞むくらいに大きく豪華な家だった。

 

「はい、どうぞ」

 

「おじゃましま~す」

 

すずかが入り、アリサが入る。なのはが入ろうとしたところで振り向く。

 

「えっと、誠太郎君・・大丈夫?」

 

「・・・大丈夫に見えるか?」

 

「・・・ううん、全然見えない」

 

「(すごく、顔が青ざめてるよ・・・)」

 

俺は今、自分でどんな表情しているか分からないが、なのはやユーノが真剣に心配してくるほどだ。相当な表情をしているのだろう。

 

「(誠太郎、無理しないほうがいいんじゃ・・・)」

 

「いや、大丈夫だ。すぅ~・・・はぁ~・・・よっし!」

 

「・・・すずかちゃん家入れそう?」

 

出来る事なら入りたくないというのが本音だが、後日アリサに「猫が怖くて逃げ出した」なんて言われるのも癪だ。

何か、一歩踏み出す勇気が欲しい・・・と、思ったとき、俺の脳裏にその何かがよぎった。

 

そうだ、こんなものアレに比べれば・・・

俺は前世で、あまりの最後に思わず涙してしまった、あのシーンを思い出す。

 

 

 

そう、思い出すのは、OOガンダムのワンシーン。

 

 

 

ロックオン・ストラトス、本名ニール・ディランディ・・・

 

 

 

残りのマイスターズやソレスタルビーイングを守るために、最後まで狙い撃った彼を思えば・・・猫に襲われるぐらい、なんてことない些細なことじゃないか!

 

 

 

・・・思い出すにはちょっと違うシーンだったかもしれないが。

俺は自信を持ってなのはに応える。

 

「俺も男だ!覚悟決めてやりゅ!」

 

「思いっきり噛んじゃってる!?」

 

「彼方・F・誠太郎!介入行動に入る!!」

 

「『F』ってなに!?介入行動って、友達の家に入るだけだよ!?」

 

ドアを開け、中に入る。豪華な内装、綺麗なシャンデリアが見えたところで、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!シャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!ニャア!

 

 

 

 

 

 

 

 

―――俺の視界は猫で埋め尽くされた。

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~

 

 

 

「あはは・・・大きな肉球が、点いたり消えたりしてる。大きい・・・大型犬かな?いや、違う、違うな。大型犬は『ニャア』なんて鳴かないもんな・・・」

 

「せ、誠太郎君・・・大丈夫?」

 

「・・・・・・・・・これが大丈夫に見えるか?」

 

「・・・ううん、全然見えない」

 

さっきもやったようなやりとりをすずかと交わし、俺は座りながらテーブルの上に上体をべたっと倒していた。

 

「あはははっ!あんたって、やっぱ面白いわね!」

 

「アリサ、お前笑いすぎだ・・・」

 

「あ・・・えっと、ごめん」

 

俺の眼があまりにも本気そうだったのか、アリサも笑うのを一瞬でやめて俺に謝りだす。

 

そういえば、一匹だけ凄く動きが早い猫が居たような・・・

どのくらい早いかっていうと、他の猫の三倍くらい。

 

「ごめんね。猫達はとりあえず、専用の小屋に入れてきたからもう大丈夫だよ。誠太郎君も・・・ユーノも」

 

そうなのだ。あの猫達の被害に遭ったのは俺だけではなかった。

俺を仕留めた(?)猫達はユーノへと次の標的を変え、しばらくの間、猫VSユーノの追いかけっこが行われた。

 

「(誠太郎・・・)」

 

「(ああ、分かってる。分かってるとも・・・!)」

 

やられた奴にしか、この気持ちは分からない・・・

ユーノと心の中で握手を交わしたような気持ちになる。

 

「と、とりあえず、お茶にしようじゃない!ね!」

 

アリサが紅茶を入れて俺の前に出してくる。それを一口飲む。

あ、美味しい。

 

「くはぁ・・・お茶が美味いなぁ」

 

「・・・なんだかおじいちゃんみたいよ、あんたの今の姿」

 

「アリサばあさんや、今日もいい天気だのう・・・」

 

「う、うっさい!誰がアリサばあさんか!」

 

俺のすねを蹴ってくるアリサ。地味に痛いんだが。

なんて思っていると、

 

「(この気配!ジュエルシードだ!)」

 

「(えっ!?)」

 

「(本当か!?)」

 

「(うん!反応は・・・こっちだ!)」

 

ジュエルシードの反応を感じたユーノが突然走り出してしまった。

 

「あ、ユーノが走ってっちゃったわ」

 

「遊びたかったのかな、追いかけた方がいいよね?」

 

「あ~~!大丈夫だ!俺となのはで追いかけるから!なっ!」

 

「う、うん!ちょっと待っててなの!」

 

「でも・・・」

 

「すぐ戻ってくるからよ。美味いお茶淹れといてくれ」

 

「・・・わかったわ。早く戻ってくるのよ」

 

「「おう!(うん!)」」

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

「「・・・・・・・・・猫?」」

 

俺となのははジュエルシードの反応があった場所に着くと、思わずそう呟いてしまう。

 

「猫、だな」

 

「猫、だね」

 

「猫、だよ」

 

いったいどうしてこんな姿に。

というより俺はあの姿に恐怖を感じるんだが・・・あの巨体で襲いかかられると思うと、背筋がぞくっとするぜ。

ユーノも同じ事を考えたのか、顔が青くなっている。

 

「た、たぶん・・・『大きくなりたい』って願いが叶えられたからじゃないかな?」

 

「な、なるほど・・・でも、どうすりゃいいんだ?」

 

「とりあえず、僕がこの辺りに結界を張って、一般人には見えなくするよ。後は、襲ってくる様子も無いみたいだし、そのまま封印しちゃえばいいさ」

 

「そうだね。願いは正しく?叶ったみたいだけどこのままじゃ、すずかちゃんのお家もさすがに困っちゃうよね」

 

まあ、何事も無く封印できそうで良かった良かった。

と、思っていると突然黄色い何かが巨大猫に当たり、悲鳴をあげて倒れる。

 

「な、なんなの!?」

 

その方向を見ると、電柱の上にいつかの金髪美少女、フェイト・テスタロッサが立っていた。

 

「あ、あれは、魔法の光!?そんな・・・」

 

「レ、レイジングハート、お願い!」

 

なのはの声にレイジングハートが応え、白いバリアジャケットがなのはを包む。

 

「大きな猫さん、護らなきゃ!」

 

「行こうなのは!

 

「ちょ、なのは、ユーノ・・・!」

 

飛行魔法を使い、空へと飛んでいくなのはとユーノ。

俺とフェイトは知り合いなんだから、話せば分かるかもしれないのに・・・

 

「ったく、しょうがないな・・・いくぞハロ!」

 

背中をグフイグナイテッド、残りをソードダガーにして俺はなのは達の後に付いて行った。

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

「魔導師?・・・同系の魔導師、ロストロギアの探索者か」

 

「間違いない、僕と同じ世界の住人。そしてこの子、ジュエルシードの正体を?」

 

「・・・バルディッシュと同型のインテリジェントデバイス」

 

「バル・・・ディッシュ?」

 

「ロストロギア、ジュエルシード・・・申し訳ないけど、頂いていきます」

 

<サイズフォーム セットアップ>

 

「おっとちょい待ち」

 

フェイトがなのはに切りかかろうとした瞬間、なんとか間に割り込む。

 

「せ、誠太郎・・・」

 

「よっ、フェイト」

 

「誠太郎君!この子と知り合いなの!?」

 

「ああ。それよりケガは無いか?なのは」

 

「う、うん」

 

よし、無事ならよかった。俺は思わず微笑む。

なのはの顔が少し赤くなったような気がしたが・・・気のせいだろうな。

俺はフェイトの方を見る。

 

「で、フェイト。お前は?」

 

「ふぇ!?だ、大丈夫」

 

「ん。なら良し!とりあえず・・・武器を下ろしてくれるか?」

 

「それは・・・駄目」

 

その時のフェイトの目は、なぜかとても悲しそうな目をしていた。

やりたくないけれど、仕方なくやっている・・・みたいな。

 

「そうか・・・それじゃあ、アレ封印してからでもいいからさ。少し、話そうぜ?」

 

「え・・・?」

 

「ちょ、ちょっと誠太郎!」

 

「悪いなユーノ。でも俺、こいつと友達なんだ」

 

その言葉に驚くなのはとユーノ。しまった、まだ言ってなかったっけか。

 

「で、でも、だからって・・・」

 

「じゃあ多数決な。俺は話したい、ユーノは反対。なのははどうだ?」

 

俺はなのはの方を見て、尋ねる。なのはは少しだけ考えた結果、

 

「・・・私も、話したいの」

 

「よっし、二対一だ。これで決まりだな。あ、一応フェイトには拒否権あるけど・・・どうする?」

 

「え?え?」

 

勝手に話が進んでいく状態で、フェイトは混乱しているようだ。

 

「俺は、お前と友達になりたいんだ。だから少し話さないか?俺達2人・・・と1匹で」

 

「今一瞬僕の事忘れてたでしょ」

 

「・・・でも、話しても、たぶん意味は」

 

「あると思うぜ?お前だって、俺達がどういう奴らなのか多少ばかりは気になるだろ?」

 

「それは・・・」

 

しばしの沈黙の後。フェイトは首を頷いて了承してくれた。

 

「ありがとな。それじゃあアレ、封印しちゃってくれるか?」

 

フェイトに頼み、ジュエルシードを封印してもらった後、俺達はその場に降りて話をし始めた。

 

 

 




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