更新ペースを戻すと言っておきながらこんなにも遅れてしまいました…
今、家の事情や自身のバイトなどいろいろな事が重なってしまって…
なので、ちょっと無理やりな展開かもしれませんが…では、どうぞ。
話し合う事に意味は無い、と私は思ってた。
だからジュエルシードを封印した後、そのまま逃げても良かったんだけど・・・
『俺は、お前と友達になりたいんだ。だから少し話さないか?俺達2人・・・と1匹で』
・・・誠太郎。出会い頭に私にだ、抱きついてきた男の人・・・
いや、実は同い年だったみたいだけど。
『フェイトか・・・
『フェイトとアルフ、俺は2人ともと友達になりたいからな。なれたら嬉しいと思うぜ』
『当たり前だ。フェイトにとってどうかは知らねぇが、俺はフェイトの事を友達だと思ってる。友達が辛いとき俺だって辛いんだ』
友達になってくれると言ってくれて、とても嬉しかった・・・
真剣に私を見て、誠太郎の言ってる事は心からの言葉だっていうのがその表情から伝わってきた。
だから私は・・・彼、誠太郎と友達になった。
彼の家に初めて行ってからというもの、三日に一回は彼の家に行く事が習慣になってしまった。
さすがに毎回ご馳走になるのも悪いから、誠太郎に教えてもらってお掃除やお洗濯、お買物をするようになったけれど。
・・・あれ?これってなんだか、ふ、夫婦みたい?
そう考えると、ちょっと照れちゃうけど・・・でも、悪い気はしないかな。
話しが少しずれたけれど・・・これから、誠太郎と白いバリアジャケットを来た女の子と話をする。
正直、なんだか2人を見ていると胸の中がちょっと落ち着かないけれど・・・
誠太郎のあの顔を見ると、断る気がしなくなるから不思議だなぁ・・・
「お~い!フェイト、早く来いよ!」
彼が呼んでる。さて、行こうかな。
バリアジャケットを翻しながら、私は地上へと降りていった。
~~~~~~~~~~
「さて、なにから話をしようかな」
俺は2人を交互に見ながらそう言う。
「き、決めてなかったの?」
「いやあ、とりあえずお前とフェイトが戦っているのを止めたかったからな・・・んじゃあ、とりあえず自己紹介かな。なのは、頼む」
「う、うん・・・私は、高町なのは。私立聖祥大付属小学校の三年生で、今はここにいる友達のユーノ君と、そして誠太郎君と一緒にジュエルシード集めをしているの」
なのははフェイトと向き合ってはっきりとそう言った。
それを聞いてフェイトは―――
「・・・・・・」
―――なぜか不機嫌そうな顔をしていた。
「お、おいフェイト?」
「・・・え?な、なに?」
「どうしてそんな機嫌が悪いんだ?」
「え?普通だよ?」
「だって今、凄く不機嫌そうな顔してたし・・・」
「え!?そ、そうだったの・・・?」
自覚が無かったのか?だとしても今の言葉の中にそうなる理由が特に思いつかないんだが・・・
「ま、まあいいや。それじゃあフェイトからも自己紹介してくれ」
「・・・フェイト・テスタロッサ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・え?終わり?」
名前だけって・・・ねえ?
もうちょっと何か無いのか?
「もっと何か無いのか?」
「何かって?」
「そ、そうだなぁ・・・」
俺が考えあぐねていると、なのはがフェイトに対して質問をしてきた。
「誠太郎君とフェイトちゃんはどういう関係なの?」
「へ?どういう関係って・・・」
「・・・凄く大事な人」
フェイトがそう答えた瞬間、なんだかこの場の空気が凍ったような気がした。
な、なんだ・・・!?
「誠太郎君・・・?」
「な、なんだよ・・・なのは」
凄く冷たい目つきでこちらを見てくるなのは。
こ、怖い・・・!
「凄く大事な人って・・・どういう意味かな?」
「い、いや、どういう意味も何も」
フェイトとは友達だ。だからそういう意味では確かに『凄く大事な人』になるのかもしれないが・・・
「ふぇ、フェイト・・・何とか言ってくれ」
「?う、うん」
フェイトはなのはの前に立って、言い放つ。
「えっと、誠太郎とは・・・夫婦みたいな関係?」
「「・・・・・は?」」
思わずなのはと俺の声が重なる。ふ、夫婦?どういうことだ?
「ふ、ふふふふ夫婦!?せ、誠太郎君!どういうこと!?」
どういうこと?そんなの・・・俺が知りたい。
とりあえずフェイトは『よく家に来て、一緒にご飯を食べたりする友達』という事で落ち着いた。
それを言うと、なのはは安心した表情、フェイトは少し残念そうな表情をした。
「で・・・自己紹介も済んだところで、このジュエルシードについてなんだが・・・」
「私は、それが欲しい・・・例え、戦う事になっても」
「やめい」
俺はフェイトに向かってデコピンをした。そこそこ力を込めたのだけれど、痛そうに額を擦るフェイトの姿を見る限り、それなりにダメージが通ったようだ。
「何のためにこの話し合いの場を設けたと思ってんだよ。友達同士がケンカしてんの・・・俺は見たくねえよ」
「誠太郎・・・」
「誠太郎君・・・」
ただのケンカならともかく、この2人がもしケンカするなら・・・魔法を使ったものになるだろう。
それはさすがに、両者が本当に危ない。
「という訳で、これは俺が預かる!文句は言わせないぞ!」
2人は俺の言葉を聞いてポカンとしていたが、やがて元に戻る。
「でも・・・いつかは、それをめぐって私達とフェイトちゃんがケンカしちゃうよ?」
それはまぁ・・・そうなんだが。
その間にひょっとしたら、もっといい解決策が浮かぶかもしれない。これは仮初の処置だ。
俺がそう言おうと思った瞬間、
「・・・
「ん、フェイト?」
さっきみたいに不機嫌な表情に戻るフェイト。な、なんだ?
「気のせいだよね?私達となのは、だよね?」
「何を言ってるの?私と誠太郎君。それに対してフェイトちゃんだよ?」
「お、おいなのは?フェイト?」
気のせいか、どんどん2人の間の空気が冷たくなっていってる気がする・・・
なんだなんだ?いったい何が起こってるんだ?
「誠太郎は私の仲間だよね?私と一緒にジュエルシードを集めてくれるんだよね?」
「え?いや、それは・・・」
「違うの!誠太郎君はなのはの仲間!私が最初に友達になったんだから!」
「へ・・・?」
「順番なんて関係ないよ!そんな事でいいとか悪いとか決まらないよ!」
「私の方が誠太郎君とずっと一緒にいて、いろんな事知ってるの!だから私と一緒の方がいいの!」
どんどん険悪なムードになってる2人・・・おいおい。
「お前等、ちょっとおちつk」
「「誠太郎君(誠太郎)は黙ってて!!!」」
「は、はいぃ!!」
な、なんだ!?二人の後ろに悪魔と死神が・・・
ん?あれよく見たら・・・ユニコーンとバンシィのような・・・?
・・・なんてシチュエーションが似合う機体なんだよ!?
「大体フェイトちゃん、一緒にご飯食べてるってそんなの誠太郎君に作らせてるだけじゃないの!?」
「そんなこと無い!お掃除とかお洗濯とかしてるし、最近はお料理だって覚え始めたんだから!」
話の方向性が見えない・・・どうして急にケンカし始めたんだ?
「「う~~・・・」」
「フェイトちゃんなんて!」
「なのはなんて!」
「「知らない!!」」
「「フン!」」と言ってお互いにそっぽを向く2人。どうしてこうなった・・・
「誠太郎君、行こ?アリサちゃん達が待ってるよ」
「あ、ああ。それじゃあフェイト、またな」
俺はフェイトに向かってそう言うと、フェイトは沈んだような顔で、
「・・・誠太郎はなのはの方がいいんだ」
「・・・・・・・・・今日の晩御飯はハンバーグだからな」
一瞬何を言っているのか分からなかったのか小首を傾げたが、途端に笑顔になるフェイト。
現金な奴だな・・・まったく、食い意地の張った奴め。
「む~~・・・」
・・・なのは、なぜむくれる?
俺はなのはと共にアリサとすずかが待っているテラスへと戻った。