魔法少年ガンダム☆ブレイカー   作:鈴野宗一ノ介

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とうとう・・・この時が来ました。
書きたかったことのうちの一つです!




八話ブレイカー!

あの翠屋に行った日から数日後、学校に登校してきた俺の元にあいつ・・・神本がやってきた。

そういえばしばらく見てなかったな・・・ひょっとして、八神はやてという子のところへ行ってたのか?

にしても、こいつの顔見るとイライラしてくる・・・!

 

「おいモブ野郎!」

 

「・・・俺か?なんだよ」

 

「お前が俺のいない間になのはと一緒に翠屋に行ったというのはどういうことだ!?」

 

どうやらこいつは俺がなのはの家である翠屋に行ったことに怒っているようだ。

そんなことでキレられてもな・・・つか消えろ、邪魔。

 

「なのはとは友達なんだから、遊びに行くことは別に不自然じゃないだろ?」

 

「ふ・ざ・け・る・なぁぁぁ!!「なのは」だと!?俺のなのはを呼び捨てしてんじゃねぇ!」

 

「うるさいぞ。俺にどうしろってんだよ?」

 

「俺のなのはに関わるな!金輪際!」

 

・・・あー、なんか腹立ってきた。俺も、キレていいかな?

机を思いっきり叩く。大きな音とともに静まる教室。

 

「さっきからギャーギャーうるせえんだよ。『俺のなのは』?はっ、お前自分が嫌われてんの分かんねえのかよ?それにお前何様?なのはは別に誰かの所有物じゃねえだろうが。嫁だとか言ってっけどよ、俺が転校してきて2週間足らずだけど、お前となのはが楽しく話してんの一回も見たことねえけど」

 

「なのはは照れてるだけだ!俺の顔がイケメンすぎてな、見れないくらいに恥ずかしいんだろう!」

 

自信満々にそう言う神本。

・・・こいつのこのバカな思考はいったいどこから沸いてくるんだ?

 

「そうじゃねえだろ・・・ああ、もういい。どうやらバカは死ななきゃ治らないみたいだな」

 

俺は神本を真っ直ぐ見て、言う。

 

 

 

「―――表でろ、決着(ケリ)つけてやる」

 

 

 

「はっ、いいねえ!モブ風情にいちいち実力見せんのも面倒だったが・・・お前に思い知らせるにはそうするのが一番だな」

 

「なのは!」

 

俺と神本の様子を見て固まっていたなのはが、びくっと身体を跳ねさせる・・・悪いな、なのは。

でも・・・大丈夫だから、そんな不安そうな顔しないでくれ。

 

「俺と神本は今日休みだと先生に伝えておいてくれ・・・行くぞ」

 

教室を出る俺達。絶対こいつを・・・潰してやるよ。

 

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「ここなら大丈夫そうだな」

 

着いたのはとある公園。この公園はとても広く、軽く学校以上の敷地はある。

ここなら存分に戦えるだろう。

 

「さあて、お前、死ぬ覚悟は出来たか?」

 

「はっははは!モブ如きにこのオリ主の俺が死ぬか!死ぬのはてめぇだよ!セットアップ!」

 

神本がそう言うと周りの風景が変わる。空は赤茶色になり歯車のようなものが見え、地面には大量の剣が突き刺さっており、荒れた大地のようになる。

 

「どうだよ?俺の無限(アンリミテッド)の剣製(ブレードワークス)は?しかも、これだけじゃねぇぜ」

 

神本の背後に金色の空間が現れ、そこから様々な武器が覗いている。

 

「どうだモブ?これは全部本物の武器だぜ?俺の『王の財宝(ゲートオブバビロン)』ビビったか?」

 

両方とも聞いたことはある・・・これまた詳しく知らないんだが。

 

「うっせえ!王の財宝だか王の菓子(ゲートオブマカロン)だか知らねえが、てめえは俺がぶっ飛ばす!」

 

「ふっ、泣いて謝れば許してやらないことも無かったのにな・・・安心しろ、非殺傷設定だからよ?気絶するだけで済むぞ」

 

金色の空間から、大量の武器が俺に向かって降り注ぐ。

・・・さて、行くとしようか。

 

「行くぞハロ、セットアップ」

 

<オッケー!>

 

体が光りだす。それと同時に襲い掛かってくる武器。

俺のいた場所に土煙が立つ。

 

「オイオイ、あれだけ大層な事言っててもう終わりかぁ?情けねえな、せめて精一杯逃げてみろよ!」

 

神本は勝利を確信したように高笑いする。

 

「まあオリ主である俺に歯向かうとこうなるんだよ!かっはっは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「当たらなければどうという事は無い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・なにっ!?」

 

俺の姿は・・・ザクになっていた。それもただのザクではない。

ピンクとワインレッドの色に染められ、超硬スチール合金で出来た身体に、左手にはザクマシンガン、右手にはヒートホークという武装の付いたその機体は・・・

 

かつて『赤い彗星』と呼ばれ恐れられた、シャア・アズナブルだけの機体。

 

通称シャアザク、MS-06S シャア専用ザクⅡである。

 

「・・・なるほどなぁ!道理で自信たっぷりだと思ったぜ!お前も俺と同じ転生者か!」

 

「転生者っていうのは認めるけどよ・・・お前と同じってのは心外だな」

 

「どうせお前もオリ主を目指しに来たんだろ?誰だ?なのはか?フェイトか?はやてか?他の奴でもいいぞ?俺に協力すれば一人くらい分けてやらないことも無いぜ?」

 

こいつ・・・どこまで外道なんだよ・・・

 

「そんなもん・・・興味ないね」

 

「なに?」

 

「だって俺は―――」

 

神本に向けて、ヒートホークを構える。

 

 

「―――ガンダムブレイカー(このゲーム)を遊びに来ただけだからな!」

 

 

「つまんねー奴。俺に協力する気が無いなら・・・非殺傷設定を切って殺す気でいかねえとなあ!」

 

剣、斧、槍・・・様々な武器が俺に飛んでくる。それをヒートホークで弾く。

 

「チッ、なんでだ!こっちは宝具だぞ!?そんな武器で弾ける筈が・・・」

 

「同じ神様から貰った能力(モノ)だろう?強さはそれほど大差ねえ!」

 

俺はこのザクの俊敏さを利用して神本の後ろに回る。

首元にヒートホークを突きつける。

 

「ま、後はどれだけ鍛えたからだな」

 

「くっ・・・」

 

悔しそうな顔でこっちを見る神本。

さて、このまま・・・

 

「・・・なあんてな!」

 

その瞬間俺は何か嫌な感じがして、とっさに身体を左に捻る。

 

「外したか!」

 

神本は舌打ちをしてそう言う。その手には赤い剣のようなものが握られていた。

 

「こいつは『赤原猟犬(フルンティング)』。狙った獲物はどこまでも追い詰める恐怖の剣・・・いや、恐怖の矢だ。一応真名解放しておいてよかったぜ」

 

後ろから感じた気配はこれか・・・ちっ。そんなものが・・・!

 

「おらおら!逃げろ逃げろ!」

 

「くそっ・・・!」

 

あいつの投げた赤い剣は、 どこまでも俺を追い続ける。そしてその間も大量の武器を射出し続けている。

それをシャアザクと旧ザクのヒートホークを両手に持ち弾き、かわし続ける。

これじゃあ・・・近づけない!

 

「ちっくしょ・・・ぐっ!」

 

とうとう肩に当たってしまう。そこから火花が散る。

 

「このままじゃ・・・せめてあの赤い奴を何とかできれば・・・」

 

でも今俺が持っているパーツ・・・ジムとザク、そしてガンダムとシャアザクのパーツじゃ・・・

打ち落とすのは難しい。ガンダムのビームライフルの火力なら、壊せるか・・・?

でも、射撃訓練をあまりしていない俺の弾が当たるとは思えない。それに狙い撃ち出来るほどの隙がない・・・

 

そこまで考えて、思いつく。

あった。ものすごい威力を持ち、射撃訓練をしていない俺でもあれを壊せる装備を、俺はこの間 (・・・)作ったではないか。

全部完成したわけではなかったので、忘れていた。

 

「一か八か・・・やってみるか!ハロ、パーツ交換だ!」

 

<リョウカイ!リョウカイ!>

 

「腕を―――の腕に!」

 

俺の両腕が光りだす。そしてその光が収まると・・・俺の両腕は白く変化していた。

 

「さあ・・・反撃開始だ!」

 

右手に・・・光り輝く指先 (シャイニングフィンガー)に力を込め、赤い剣を迎え撃つ。

 

「俺のこの手が光って唸る!お前を倒せと輝き叫ぶ!」

 

飛び交う武器を、左手のヒートホークで弾きながら、避けながら、こちらに向かってくる赤い剣を・・・掴んだ(・・・)

 

「ま、まさかお前!?」

 

「必殺!シャァァイニングゥゥゥ・・・フィンガァァァァ!!!」

 

そのまま剣を、へし折った。

 

「フルンディングが・・・折れただと!?」

 

「うおおおおお!!」

 

俺はそのまま神本に向け、突っ込む。

そして、神本の頭を掴む。

 

「捕まえたぞ、神本ぉ・・・!」

 

「ひっ!!??」

 

右手に、左手に、力を込める。

 

「俺のこの手が・・・光って唸る!」

 

両手が、これ以上無いくらいに緑色に光りだす。

 

「お前を倒せと・・・輝き叫ぶ!」

 

「うあああ!!??やめてくれぇぇええ!!」

 

泣きながら叫ぶ神本。最後の最後まで・・・情けない奴だったな。

 

「シャァァァイニングゥゥゥ・・・!」

 

俺は、神本の顔を―――

 

「・・・フィンガァァァアアアア!!!!」

 

―――強く握った。

 

 

 

 

 

「かっ・・・は・・・」

 

苦しむ神本。まだ生きているようだ。

そう思った途端、神本の身体が光りだす。そしてだんだんとその身体が消えていく。

 

「なんだこれは・・・?」

 

<テンイ!テンイ!>

 

テンイ?転移ってことか?

つまりそれは・・・逃げられる!?

 

「お前!」

 

「ぐふっ・・・おぼえ、てろ」

 

そう言い残し、神本は消えていった。

 

「くっそ・・・」

 

逃がしちまった・・・!

俺はただそこに立ち尽くすしかなかった・・・

 

 

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