魔法少年ガンダム☆ブレイカー   作:鈴野宗一ノ介

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話の展開が急のような気もしますけど・・・今回より三年生です。



九話ブレイカー!

次の日俺は、学校に行くと朝のHRで衝撃の事実を知る。

 

「えー、皆さん。急なことですが神本君が転校することになりました」

 

「え・・・!?」

 

あいつが・・・転校?そんなバカな、だってあいつはなのはを狙ってるんじゃ・・・

 

「本当なんですか?先生?」

 

クラスメートがどよめきだす。

 

「ええ。先生も昨日初めて知って・・・なんでもアメリカだそうですよ?」

 

アメリカ・・・嘘だろうな。でも少なくとももうこの辺りにはいないのかもしれない・・・

あいつはいったい何を・・・

 

「神本君は今日からこの学校には来ません。仲が良かった人はお手紙でも書いてあげてくださいね・・・それにしても、アメリカか・・・新婚旅行で行きたいな・・・なるべく早く」

 

先生の自虐ネタはスルー。

 

「よかった・・・」

 

隣でなのはが安心したような表情でいる。すずかもこっちを見て微笑んでいた。

・・・一先ず、なのはとすずかが助かったならそれでよしとするか。

 

 

その日の放課後、俺となのはとすずかは、翠屋で『神本転校記念パーティー』を催した。

と言ってもまあ、表向きは普通のお茶会だが・・・

俺達のテンションの高さに、高町夫婦は不思議がっていた。

 

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

さてさて、それからなんやかんやで二年後。

俺達は三年生になった。

そして俺となのはとすずかの中に、もう一人、新たな友達が増えた。

 

「で、アンタはなんで私より成績が上なのよ」

 

「いや、たまたまだって」

 

「くう~っ、腹立つ!」

 

「そんな無茶苦茶な・・・」

 

理不尽に腹を立てているのは、アリサ・バニングス。

金髪で声が某ガンダムスローネドライのパイロットのようなこいつ。

家が大層お金持ちらしく、当時わがままなお嬢様だった一年生のアリサはある日、すずかのカチューシャを奪いケンカをしていた。

それをたまたま見つけた俺となのはが止めに入ったのだが・・・

 

 

 

『ちょっと!どうしていきなりぶつのよ!痛いじゃない!』

 

『痛い?でも大切なものを取られた人の心は、もっともっと痛いんだよ?』

 

とても小学一年生のセリフとは思えない・・・はっ!イノベイターの子は、イノベ―――

 

『ふざけないでね、誠太郎君』

 

『ははは、はいっ!』

 

『な、なによ・・・そんなの!あんたには関係ないじゃない!』

 

『へー・・・そう』

 

 

 

その時のなのはの笑顔と言ったらもう・・・ただ怖かった。

あれに比べたら例えギレン・ザビの顔でも可愛く見えてくる・・・ことはないな、うん。

 

その後、実はアリサも神本に言い寄られていたことが分かり、同士ということですぐに仲良くなった。

 

「そういえば、将来の夢とか・・・アリサちゃんとすずかちゃんは結構決まってるよね?」

 

「どうして急に?」

 

「いや、2人とも成績良いから・・・なりたいものがあるんだよね?」

 

「なりたいものっていうか・・・ほら、うちはお父さんもお母さんも会社経営だし、いっぱい勉強してちゃんと跡を継がなきゃ。くらいだけど」

 

「私は機械系が好きだから、工学系で専門職がいいなと思ってるんだけど」

 

「そっか・・・誠太郎君は?」

 

「俺か?俺はな・・・」

 

・・・まじでどうしよう。蓄えは神様がくれたお金がまだまだ残ってる・・・というより、余ってると言っても良いぐらいにあるし・・・

なりたいものか・・・

 

「・・・社長にでもなろうかな」

 

「しゃ、社長!?何の!?」

 

「いや、まだ決まってないけど。『オッホン!そこの君、ティンときた!わが社で働いて見ないかね?』みたいなこと言ったりして」

 

「・・・なんだかアンタが会社作ったら、私そこに入らなきゃいけない気がしたわ」

 

なんだそりゃ。今のは俺が適当に言った言葉だぞ?

でも今のセリフが『黒い三連星のガイア』や『ヤザン・ゲーブル』の声で聞こえたような気が・・・

 

「なのはちゃんは?やっぱり翠屋の二代目?」

 

「うん。それは将来のヴィジョンの一つでもあるんだけど・・・やりたいことは何かあるような気もするの。まだそれが何なのかははっきりしなくて・・・」

 

「なに、まだまだ若いんだ。これから見つけていけば良いさ」

 

こいつは9歳のくせに悩みすぎだ。子供はもっと何も考えずに遊んでいいんだよ。

 

「同い年でしょうがアンタは・・・」

 

「ははは・・・誠太郎君は大人っぽい、というよりおじさんみたい・・・」

 

失敬な。まだぴちぴちの9歳(肉体的)だ!

・・・こういうとこがおじさんっぽいのかもな。

 

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

さて、学校が終わり、なのは達とも別れ・・・俺は買い物に来ていた。

 

「今日は、から揚げにでもするかね」

 

鶏肉といくつかの野菜を買って、スーパーを出る。

すると、車椅子の少女とぶつかってしまう。

 

「あ、悪いな。大丈―――」

 

夫か、という前に、車椅子の少女は逃げ去ってしまう。

・・・食材が入ったレジ袋を落として。

 

「おいおい・・・」

 

これ、どうしようか・・・届けてやれれば良いが、見ず知らずの人の家なんて分かるわけないし・・・

 

「今の、八神はやてちゃんよね?」

 

「え?知ってるんですか?」

 

スーパーの女性店員が俺にそう言ってくる。

 

「ええ。うちの常連さん。なんでも、昔ストーカー被害にあったとか何とか、両親もいないらしいし・・・まだ小さいのにね」

 

そうか・・・大変だな。まだなのは達とかと変わらなそうなのに・・・

・・・ん?八神はやて?どっかで聞いた気が・・・

 

「外に出るのが怖いらしくて、月に一回ぐらいでうちに買い物に来るのよ」

 

「・・・ああ!」

 

思い出した!神本がストーカーしてて、半分引きこもりになったっていう・・・この世界の主要人物の一人!

 

「どうかしたの?」

 

「い、いえ・・・あの、その子の家、分かりますか?この荷物届けたいんですけど」

 

「うーん・・・それは分からないわ。第一あの子、人と接するのはあまり得意じゃないのよ。特に男には」

 

「そうなんですか・・・」

 

どうしたものか・・・と思考を巡らせていると、

 

「そこのキミ、ちょっちいいかな?」

 

「え?」

 

声をかけられ、振り向くとそこには見知らぬお姉さんが2人いた。

 

「その荷物、八神はやてちゃんのなんだよね?」

 

「え、はい。そうみたいです」

 

「私達、その子の家知っててさ。近所なんだよ、住んでるのが」

 

「だから届けてあげる、私達が」

 

「そうなんですか・・・それじゃあ」

 

俺は2人にレジ袋を渡す。

 

「ん、素直な少年だね、いい子だ。クロノは真面目過ぎてたから・・・」

 

「え?」

 

「ううん、なんでもない。こっちの話」

 

「そうですか・・・あ、えっとそれじゃあ一つ、伝言を頼まれてくれますか?」

 

「伝言?」

 

「友達、作りなよって・・・難しいかもしれないけど、きっと助けてくれる友達が出来るはずだからって・・・」

 

俺と、なのは達のように・・・

いつだって助けてくれる友達が・・・きっと。

 

「・・・本当にいい子だね。キミ」

 

「いえ・・・無責任に言ってるようなものですから」

 

「小学生とは思えないセリフだね・・・そんじゃ、私達は行くね」

 

そう言って2人は去っていった。俺も帰るか。

 

 

もし、またあの子と出会うことがあれば・・・友達に、なってやりたいな。

 




声優のネタが豊富だ・・・

ちなみに、社長のところのネタが全て分かった人は、作者と親友になれます笑
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